JP5160249B2 - パウチ容器 - Google Patents

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Description

本発明は、可撓性のフィルムを熱融着して袋状に形成されたパウチに、充填物を注出するための注出部が設けられたパウチ容器に関する。
従来、軟包容器として、可撓性フィルムからなる表面片及び裏面片の両側の間に側面ガゼット片を介在させ、前記表裏面片の上辺部、下辺部及び両側辺部を所定幅熱融着することにより袋状に形成されたパウチと、該パウチの上辺部に取り付けられたスパウトと、を備えるパウチ容器が知られている。
かかるパウチ容器は、スポーツドリンクなどの飲料、アイスクリームやゼリーなどの食品などの充填物を充填する用途の他、医療用途にも使用されている。
医療用途のパウチ容器は、充填物として、経腸栄養剤(PEG用栄養剤)、ビタミンなどを含有した栄養補助食品、水分補給用ゼリーなどの流動食品を充填している。
ところで、これらの流動食品は、比較的粘度が高いため、パウチ内から注出させることが困難な場合がある。
そこで、パウチに充填された充填物を余すことなく絞り出すため、一対のアーム状の締めつけ部と、その一方の端部同士を連結するヒンジ部と、もう一方の端部に設けられた開閉自在な係止部と、を有する絞り出し具が知られている(特許文献1)。
かかる特許文献1に開示された絞り出し具は、ヒンジ部を介して一対の締めつけ部を拡げ、その間にパウチを挟み、且つ係止部で前記締めつけ部を固定することにより、パウチに取り付けられる。そして、取り付けた絞り出し具をパウチの開口側にスライドさせることにより、パウチ内の充填物を絞り出すことができる。
しかしながら、かかる絞り出し具は、比較的構造が複雑であり、又、何度か使用しているうちにヒンジ部が破断する場合がある。また、該絞り出し具は、スライドさせて充填物を絞り出す方式であるが、パウチに挟み付けた絞り出し具を該パウチに対してスライドさせる行為自体が難しい。
一方、チューブ容器の末端部に挿入可能なスリット状の開口部を有する軸と、該軸の末端に連設された把手と、を有する絞り出し具も知られている(特許文献2の[0022]及び図9など)。
かかる絞り出し具の軸のスリット状の開口部にチューブ容器の末端を挿入し、絞り出し具を回転させることによって、軸にチューブ容器を巻き取り、チューブ容器内の充填物を絞り出すことができる。この絞り出し具は、比較的簡易な構造であり、更に、チューブ容器を巻き取って充填物を絞り出す方式なので、絞り出し行為自体も容易に行える。
特開2001−139070号公報 特開2004−210323号公報
上記のような、軸にスリット部が形成された絞り出し具は、パウチ容器の充填物の絞り出すために使用でき、実際の医療現場などにおいて、パウチ容器から流動食品を絞り出すために使用することができる。
具体的には、絞り出し具の軸のスリット部にパウチ容器の下辺部を挿入し、絞り出し具を回転させて軸にパウチを巻き取ることにより、パウチの上辺部に形成されたスパウトから流動食品を絞り出すことができる。
しかしながら、パウチは、比較的剛性の高い可撓性フィルムで形成されており、更に、内部に充填物が充填されているので、パウチ容器の下辺部を絞り出し具のスリット部に挿入してこれを巻き取る際、パウチ容器の下辺部がスリット部から容易に離脱してしまい、簡便に充填物を絞り出すことができない場合がある。
本発明の課題は、軸にスリット部が形成された絞り出し具をパウチに取り付け、該絞り出し具にパウチを巻き取って充填物を絞り出すことができるパウチ容器であって、パウチの巻き取り時に絞り出し具が容易に離脱しないようにパウチ容器を改良することである。
本発明のパウチ容器は、可撓性のフィルムからなる表面片及び裏面片を少なくとも有し、且つ、上辺部、下辺部及び両側辺部を熱融着することにより袋状に形成されたパウチと、前記パウチの上辺部に設けられた注出部と、を備え、前記パウチの下辺部の端縁には、先端部から形成されたスリット部にて複数本の棒状部に分割された軸を有する絞り出し具の前記スリット部に挿入され且つ前記軸に係止される延出片が延設されており、前記延出片が、前記表面片及び裏面片を構成する可撓性フィルムからなる2枚の延出フィルムから構成され、前記2枚の延出フィルムの下端部を熱融着することによって形成された筒状部を有し、前記筒状部における2枚の延出フィルムの少なくとも何れか一方が、前記絞り出し具のスリット部に挿入可能である。
上記本発明のパウチ容器は、パウチの下辺部の端縁に、2枚の延出フィルムからなる筒状部を有する延出片が延設されている。筒状部における2枚の延出フィルムの少なくとも何れか一方を絞り出し具のスリット部に挿入することにより、絞り出し具の軸に延出片が係止される。従って、絞り出し具を回転させてパウチを巻き取る際に、絞り出し具がパウチから容易に離脱せず、充填物を簡便に絞り出すことができる。
本発明の好ましいパウチ容器は、前記筒状部が、前記パウチの下辺部に対して略平行に延びている
また、本発明のパウチ容器は、可撓性のフィルムからなる表面片及び裏面片を少なくとも有し、且つ、上辺部、下辺部及び両側辺部を熱融着することにより袋状に形成されたパウチと、前記パウチの上辺部に設けられた注出部と、を備え、前記パウチの下辺部の端縁には、絞り出し具の軸のスリット部に挿入され且つ前記軸に係止される延出片が延設されており、前記延出片が、前記パウチの下辺部の端縁から延設された幅狭部と、前記幅狭部から延設された幅広部と、を有する。
上記本発明のパウチ容器は、例えば、軸の長手方向中途部にスリット部が形成されている絞り出し具を使用することにより、充填物を簡便に絞り出すことができる。
すなわち、パウチ容器の延出片の幅狭部に、絞り出し具のスリット部を嵌めることにより、絞り出し具のスリット部が延出片の幅広部に係止される。従って、絞り出し具を回転させてパウチを巻き取る際に、絞り出し具がパウチから容易に離脱せず、充填物を簡便に絞り出すことができる。
本発明のパウチ容器は、軸にスリット部が形成された絞り出し具をパウチの延出片に係止させることができる。本発明のパウチ容器は、延出片に取り付けた絞り出し具がパウチから容易に離脱せず、絞り出し具を回転させることにより、パウチ内の充填物を簡便に絞り出すことができる。
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3に於いて、1は、可撓性のフィルムの周辺部を熱融着することにより、袋状に形成されたパウチ2と、前記パウチ2に設けられた注出部3と、を有するパウチ容器を示す。注出部3としては、例えばスパウト3が挙げられる。
パウチ2は、表面片4及び裏面片5とを少なくとも有する。
また、パウチ2の下辺部22の端縁には、絞り出し具の軸のスリット部に挿入され且つ前記軸に係止される延出片7が延設されている。
具体的には、パウチ2は、表面片4と、裏面片5と、表裏面片4,5の間に折り畳まれて介在された両側面ガゼット片6,6と、の4面を有する。
表裏面片4,5及び両側面ガゼット片6,6は、最内層にシーラント層を有する可撓性フィルムからなる。
表裏面片4,5及び側面ガゼット片6を構成する可撓性フィルムは、例えば、内側から外側に向かって順に、熱融着するためのシーラント層と、袋の強度(耐屈曲性、耐ピンホール性など)を保持するための基材層と、ガスバリア性や遮光性などを付与するためのバリア層と、表面摩擦や耐熱性などを付与するための外面層と、を有する積層フィルムなどを例示できる。
該可撓性フィルムの厚みは、特に限定されないが、ある程度の剛性を必要とすることから、好ましくは60μm〜150μmである。
表裏面片4,5は、例えば、矩形の下方両側が斜め状に切断された正面六角形状に形成されている。従って、表裏面片4,5の上辺部21の縁及び下辺部22の縁は、互いに略平行な直線状に形成され、表裏面片4,5の側辺部23の縁は、略く字状に形成されている。
両側面ガゼット片6,6は、正面略五角形状に形成されている。側面ガゼット片6の上辺部の縁は、表裏面片4,5の上辺部21の縁に沿った直線状に形成され、側面ガゼット片6の両側辺部23の縁は、表裏面片4,5の側辺部23の縁形状に沿った略く字状に形成されている。
上記表裏面片4,5の両側に、側面ガゼット片6を2つ折りにして挟み込み、表裏面片4,5の両側辺部23と両側面ガゼット片6,6の両側辺部を熱融着すると共に、表裏面片4,5の上辺部21の両側部に介在する側面ガゼット片6,6の上辺部と表裏面片4,5の上辺部21の両側部を熱執着している。
さらに、表裏面片4,5の下辺部22には、側面ガゼット片6,6が介在しておらず、表面片4の下辺部22と裏面片5の下辺部22が直接熱融着されている。
また、表裏面片4,5の上辺部21の中央部には、スパウト3が挟み込まれており、表面片4の上辺部21がスパウト3の一面に熱融着され、裏面片5の上辺部21がスパウト3の他面に熱融着されている。
このように側面ガゼット片6,6及びスパウト3を所定位置に介在させた状態で、表裏面片4,5の上辺部21、下辺部22及び両側辺部23が熱融着されて、袋状のパウチ2が形成されている。
表裏面片4,5の上辺部21、下辺部22及び両側辺部23の熱融着幅は、特に限定されないが、通常、3mm〜10mm程度である。
なお、表裏面片4,5の上辺部21、下辺部22及び両側辺部23は、パウチ2の上辺部21、下辺部22及び両側辺部23に相当する。
パウチ2内には、所望の充填物が充填されている。充填物は、特に限定されず、飲料、アイスクリームやゼリーなどの食品、経腸栄養剤などの流動食品などが挙げられる。中でも、比較的粘度が高いもの、例えば、経腸栄養剤、ビタミンなどを含有した栄養補助食品などの流動食品が充填されたパウチ2に、本発明を適用することが効果的である。
上記で示したパウチ2は、充填物を充填後、底面が形成されない所謂サイドガゼット付きパウチであり、従来公知のものである。
本発明の特徴は、下記に説明するように、絞り出し具に取り付けるための延出片7がパウチ2の下辺部22から延設されていることであり、パウチ2自体は、上記で示した構造に限定されず、従来公知の種々の構造を採用できる。
例えば、本発明のパウチは、充填物を充填後、表面片及び/又は裏面片の下方領域が折れ曲がり、底面が形成される所謂スタンディングパウチであってもよい。また、本発明のパウチは、表面片、裏面片及び底面片から構成されたスタンディングパウチであってもよい。また、本発明のパウチは、矩形状の表面片及び裏面片から構成された所謂平パウチであってもよい(矩形状の表面片及び裏面片としては、図7を参照)。また、本発明のパウチは、表面片、裏面片及び1枚の側面ガゼット片6から構成されていてもよい。
また、上記で示したパウチ容器1は、注出部としてスパウト3が用いられているが、注出部は、スパウト3を用いないで形成することもできる。例えば、表裏面片4,5の上辺部21に、挿入用孔部(注出部)が形成されたパウチ容器1でもよい。該パウチ容器1は、挿入用孔部に、別途のチューブを差し込むことにより、パウチ2内の充填物を注出できる。
なお、スパウト3とは、合成樹脂成形品からなる注出用の口部材である。スパウト3は、通常、パウチ2内に連通し、且つパウチ2の外部に突出する管部と、前記管部の開口を閉塞するキャップ部と、を有する。例えば、パウチ2内に流動食品が充填される場合には、スパウト3のキャップ部を外し、パウチ2から突出する管部にチューブを外嵌装着することにより、該チューブを介して、経腸栄養剤や栄養補助食品などの流動食品を患者に投与できる。
次に、延出片7について説明する。
延出片7は、パウチ2の下辺部22の端縁から外側(下方側)へ延設された部分である。延出片7は、可撓性フィルムで構成されている。
この延出片7は、表裏面片4,5を構成する可撓性フィルムで形成されている。もっとも、表裏面片4,5を構成するフィルムとは異なる別個の可撓性フィルムで延出片7を形成し、該延出片7をパウチ2の下辺部22に接着することにより、延出片7がパウチ2の下辺部22から延設されていてもよい。
延出片7は、パウチ2の下辺部22に対して略平行に延びる筒状部71を有する。
なお、略平行とは、下辺部22の延びる方向と筒状部71の延びる方向の成す角が、0度±10度の範囲を含む。
この筒状部71は、その両側(筒状部71の延びる方向の両側)が開口されている。なお、筒状部71には、後述するように、絞り出し具の一方の棒状部が挿入されるので、筒状部71は、両側に開口が形成されているものに限定されず、例えば、図7及び図8に示すように、筒状部71は、その一方側が開口し且つ他方側が閉塞されていてもよい。
延出片7は、例えば、表面片4及び裏面片5を構成する可撓性フィルムをそれぞれ下方に延出した2枚の延出フィルムから構成されている。この2枚の延出フィルムの下端部がパウチ2の下辺部22に対して略平行に熱融着されている。2枚の延出フィルムの上端部及び下端部を熱融着することにより(2枚の延出フィルムの上端部の熱融着は、熱融着されたパウチ2の下辺部22と兼用されている)、熱融着された上下端部の間における2枚の延出フィルムが、非接着とされている。この非接着の部分は、通常、平坦状であるが、2枚の延出フィルムを離反させることによって筒状となる。この非接着部分が、延出片7の筒状部71となる。
上記筒状部71には、後述するように、第1の絞り出し具の一方の棒状部が挿入される。従って、筒状部71の開口面積は、前記一方の棒状部を挿入できる大きさに形成されていればよく、用いる絞り出し具に応じて適宜設定できる。通常、筒状部71の開口面積は、筒状部71を略円形に開口した状態を基準として、直径3mm〜15mmであり、好ましくは直径5mm〜10mmである。
筒状部71の幅(筒状部71の延びる方向の長さ)は、特に限定されないが、余りに短いと、第1の絞り出し具9でパウチ2の巻き取りを開始し難いことから、筒状部71の幅の下限は、例えば、10mm以上、好ましくは20mm以上である。筒状部71の幅の上限は、特に限定されないが、パウチ2の幅(表裏面片4,5の幅)よりも長いと、製造上、フィルムロスが生じたり、パウチ容器1の使用上の支障が生じるので、パウチ2の幅と同幅以下が好ましい(パウチ2の幅と略同幅の筒状部71は、図7参照)。
本実施形態のパウチ容器1には、図4に示すように、先端部からスリット部92が形成され、該スリット部92にて複数本の棒状部に分割されている軸91を有する第1の絞り出し具9が使用される。すなわち、本実施形態のパウチ容器1と第1の絞り出し具9は、両者を組み合わせた絞り出しセット品として使用される。
具体的には、上記第1の絞り出し具9は、例えば、細長い棒状の軸91と、軸91の末端部に設けられた円盤状の鍔部93と、鍔部93に設けられた把持部94と、を有する。軸91は、軸91の先端部から鍔部93の近傍にまで形成されたスリット部92によって2つに分割されている。従って、該軸91は、スリット部92を介して平行に延び、先端部が分かれ且つ末端部が結合された一対の棒状部911,912を有する松葉型である。このような第1の絞り出し具9は、例えば、樹脂成形品で形成することができ、ヒンジ部のような動く部分がなく、簡易な構造である。
かかる絞り出し具9の一方の棒状部911を筒状部71の一方側の開口から挿入し、棒状部911の先端側を筒状部71の他方側の開口から出す。
このように一方の棒状部911を筒状部71に挿入することにより、図5及び図6に示すように、絞り出し具9のスリット部92に、延出片7の一部(筒状部71を構成する2枚の延出フィルムの一方の延出フィルム)が挿入された状態となり、第1の絞り出し具9の軸91に延出片7が係止される。
この状態で絞り出し具9の軸91を矢印方向(図6参照)に回転させることにより、軸91の回りにパウチ2が巻き取られ、充填物を絞り出すことができる。
本実施形態のパウチ容器1は、絞り出し具9の軸91に延出片7が係止されているので、絞り出し具9を回転させてパウチ2を巻き取る際に、絞り出し具9がパウチ2から容易に離脱せず、充填物を簡便に絞り出すことができる。
(第2実施形態)
第2実施形態を説明するにあたっては、上記第1実施形態と同様の構成及び効果については説明を省略し、用語及び符号をそのまま援用する場合がある。
第2実施形態のパウチ容器1は、延出片7の具体的構成を除いて、延出片以外の他の構成は上記第1実施形態と同様である。
図9及び図10に示すように、本実施形態の延出片7は、パウチ2の下辺部22の端縁から外側(下方側)へ延設された幅狭部72と、前記幅狭部72の端縁から外側(下方側)へ延設された幅広部73と、を有する。
この延出片7は、裏面片4,5を構成する可撓性フィルムで形成されていてもよいし、別途の可撓性フィルムを用いてもよい。
延出片7は、例えば、表裏面片4,5を構成する可撓性フィルムを延出した2枚の延出フィルムから構成され、該2枚の延出フィルムの内面は互いに熱融着されている。
延出片7の幅狭部72は、その幅(パウチ2の下辺部22の延びる方向の長さ)が、延出片7の幅広部73よりも短い部分を指す。
前記幅狭部72には、後述するように、第2の絞り出し具のスリット部が挿入される。従って、幅狭部72の幅W2は、前記スリット部を挿入できる大きさに形成されていればよく、用いる絞り出し具に応じて適宜設定できる。幅狭部72の幅W2は、特に限定されないが、一般的には、20mm〜200mmである。
また、幅狭部72の縦長さT2(上下方向の長さ)は、特に限定されないが、スリット部を挿入したときに、スリット部が幅狭部72に嵌るようにする観点から、幅狭部72の縦長さT2は、第2の絞り出し具の軸の直径よりも長く形成される。例えば、幅狭部72の縦長さT2は、第2の絞り出し具の軸の直径よりも3mm〜5mm程度長く形成されていることが好ましい。
一方、幅広部73は、幅狭部72の両側よりも外側へ突出した左右一対の突出部を有する。
幅広部73の幅W3は、挿入したスリット部が幅広部73に係止されるようにするために、スリット部の長さよりも長く形成される。例えば、幅広部73は、スリット部の長さよりも10mm〜30mm程度長く形成されていることが好ましい。
また、幅広部73の幅W3は、幅狭部72の幅W2よりも20mm〜40mm程度長く形成されていることが好ましい。
本実施形態のパウチ容器1には、図11に示すように、軸91の長手方向中途部にスリット部92が形成されている第2の絞り出し具9が好ましく使用される。すなわち、本実施形態のパウチ容器1と第2の絞り出し具9は、両者を組み合わせた絞り出しセット品として使用されることが好ましい。
具体的には、上記第2の絞り出し具9は、例えば、細長い棒状の軸91と、軸91の末端部に設けられた円盤状の鍔部93と、鍔部93に設けられた把持部94と、を有する。軸91には、軸91の先端部の近傍から鍔部93の近傍にまで形成されたスリット部92が形成されている。このスリット部92の長さLは、延出片7の幅狭部72の幅W2よりも長く且つ延出片7の幅広部73の幅W3よりも短く形成されている。
このような第2の絞り出し具9は、例えば、樹脂成形品で形成することができ、ヒンジ部のような動く部分がなく、簡易な構造である。
かかる第2の絞り出し具9のスリット部92を延出片7の幅広部73に対して斜めにして、該スリット部92を幅広部73の一方側の突出部から挿入し、スリット部92を延出片7の幅狭部72に嵌める。なお、幅広部73の幅W3が長い場合には、幅広部73の一方側の突出部を180度折り曲げてスリット部92を挿入してもよい。
このようにスリット部92を幅狭部72に嵌めることにより、図12に示すように、第2の絞り出し具9のスリット部92が、延出片7の幅狭部72に位置し、延出片7の幅広部73によって抜脱不能に係止される。
この状態で絞り出し具9の軸91を回転させることにより、軸91の回りにパウチ2が巻き取られ、充填物を絞り出すことができる。
本実施形態のパウチ容器1も、絞り出し具9の軸91に延出片7が係止されているので、絞り出し具9を回転させてパウチ2を巻き取る際に、絞り出し具9がパウチ2から容易に離脱せず、充填物を簡便に絞り出すことができる。
なお、本実施形態のパウチ容器1の充填物の絞り出しには、上記第1実施形態で示した第1の絞り出し具を使用することもできる。具体的には、本実施形態のパウチ容器1の延出片7の幅狭部72に、上記第1の絞り出し具9のスリット部92を挿入し、第1の絞り出し具9を回転させることにより、本実施形態のパウチ容器1の充填物を絞り出すことができる。
第1実施形態のパウチ容器を示す正面図。ただし、外面側から見えない熱融着部分の形成範囲を判りやすく図示するため、熱融着部分を薄墨塗りで表す(図5、図7、図9及び図12も同様)。 図1のI−I線断面図。 (a)は、図1のII−II線断面図、(b)は、図1のIII−III線断面図。 第1の絞り出し具を示す斜視図。 第1実施形態のパウチ容器に第1の絞り出し具を取り付けた状態を示す正面図。 図5のIV−IV線断面図。 第1実施形態のパウチ容器の変形例を示す正面図。 図7のV−V線断面図。 第2実施形態のパウチ容器を示す正面図。 図9のVI−VI線断面図。 第2の絞り出し具を示す斜視図。 第2実施形態のパウチ容器に第2の絞り出し具を取り付けた状態を示す正面図。
符号の説明
1…パウチ容器、2…パウチ、21…パウチの上辺部、22…パウチの下辺部、3…注出部、4…表面片、5…裏面片、6…側面がゼット片、7…延出片、71…筒状部、9…第1及び第2の絞り出し具、91…絞り出し具の軸、911,912…軸の棒状部、92…スリット部

Claims (3)

  1. 可撓性のフィルムからなる表面片及び裏面片を少なくとも有し、且つ、上辺部、下辺部及び両側辺部を熱融着することにより袋状に形成されたパウチと、前記パウチの上辺部に設けられた注出部と、を備え、
    前記パウチの下辺部の端縁には、先端部から形成されたスリット部にて複数本の棒状部に分割された軸を有する絞り出し具の前記スリット部に挿入され且つ前記軸に係止される延出片が延設されており、
    前記延出片が、前記表面片及び裏面片を構成する可撓性フィルムからなる2枚の延出フィルムから構成され、前記2枚の延出フィルムの下端部を熱融着することによって形成された筒状部を有し、
    前記筒状部における2枚の延出フィルムの少なくとも何れか一方が、前記絞り出し具のスリット部に挿入可能であることを特徴とするパウチ容器。
  2. 前記筒状部が、前記パウチの下辺部に対して略平行に延びている請求項1に記載のパウチ容器。
  3. 可撓性のフィルムからなる表面片及び裏面片を少なくとも有し、且つ、上辺部、下辺部及び両側辺部を熱融着することにより袋状に形成されたパウチと、前記パウチの上辺部に設けられた注出部と、を備え、
    前記パウチの下辺部の端縁には、絞り出し具の軸のスリット部に挿入され且つ前記軸に係止される延出片が延設されており、
    前記延出片が、前記パウチの下辺部の端縁から延設された幅狭部と、前記幅狭部から延設された幅広部と、を有することを特徴とするパウチ容器。
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