JP2007090903A - シートベルト装置 - Google Patents

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Takeaki Kato
武明 加藤
Yasuji Ito
保司 伊藤
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Abstract

【課題】 腰ベルトの中間部とリルートベルトによって連結された座板のシートクッション上での取付位置を安定させる。
【解決手段】 リヤシート10に妊婦が着座する場合には、シートベルト42のラップベルト部42Bに妊婦用のリルートパッド54を装着すると共に、リヤシートクッション12上に妊婦用の座布団62を取付ける。座布団62はその後端縁部62Bに配置された左右の取付具70を、それぞれリヤシート10に設けられた支持部材16に固定されたストライカ34に係合させることでリヤシートクッション12上に取付けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は自動車等の車両用シートに設けられ、特に妊婦等が使用するためのシートベルト装置に関する。
下記特許文献1には、車両用シートに着座した妊婦の腹部を圧迫しないようにしたシートベルト装置が開示されている。このシートベルト装置では、腰ベルトをバンド(リルートベルト)によってシートクッション上に配置した座布団部に連結することで、腰ベルトが妊婦の腹部を圧迫しないようにしている。
米国特許5257854号公報
しかしながら、特許文献1のようなシートベルト装置では、座布団部(座板)に取付けた左右一対の取付用ベルトをシートバックに巻きつけ、これらの取付用ベルトをシートバックの背面部で連結している。この結果、座布団部が取付用ベルトとともにシートバックの周りを取付用ベルトの長手方向へ回転し易く、シートクッション上の座布団部の位置、特に左右位置が安定し難い。このため、毎回乗車時に座布団部の位置合わせをする必要がある。
本発明は上記事実を考慮し、腰ベルトの中間部とリルートベルトによって連結された座板のシートクッション上での取付位置が安定するシートベルト装置を提供することが目的である。
請求項1記載の本発明のシートベルト装置は、シートに着座した乗員の腰部を拘束するための腰ベルトと、前記シートに備えたチャイルドシート固定用部材と、前記シートのシートクッション上に配置された座板と、前記腰ベルトの中間部と前記座板とを連結するリルートベルトと、前記チャイルドシート固定用部材と前記座板とを連結する連結手段と、を有することを特徴とする。
シートのシートクッション上に配置された座板を、シートに備えたチャイルドシート固定用部材に連結手段によって連結する。また、シートに着座した乗員の腰部を拘束するための腰ベルトの中間部と座板とをリルートベルトによって連結する。この結果、リルートベルトが連結された座板のシートクッション上における取付位置が、シートに設けられたチャイルドシート固定用部材の位置と連結手段の長さによって決まる。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載のシートベルト装置において、所定値以上の引っ張り荷重によって、前記連結手段による前記チャイルドシート固定用部材との連結を解除する連結解除手段を備えたことを特徴とする。
乗員拘束時に連結手段に所定値以上の引っ張り荷重が作用した場合には、連結解除手段によって連結手段によるチャイルドシート固定用部材との連結が解除する。この結果、乗員拘束時に座布団部と腰ベルトとを連結するリルートベルトに大きな引っ張り荷重が発生しない。
請求項1記載の本発明は、腰ベルトの中間部とリルートベルトによって連結された座板のシートクッション上での取付位置が安定する。
請求項2記載の本発明は、乗員拘束時にリルートベルトに大きな引っ張り荷重が発生するのを防止できる。
本発明におけるシートベルト装置の第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
なお、図中矢印UPは車両上方方向を示し、図中矢印FRは車両前方方向を示し、図中矢印INは車幅内側方向を示している。
図6に示される如く、リヤシート10は乗員の臀部及び大腿部を支持するリヤシートクッション12と、乗員の腰部及び背部を支持するリヤシートバック14と、を備えている。なお、車種によっては、リヤシートバック14の上端部にヘッドレストが設けられている。
リヤシートバック14の下端部の下側には、パイプ材によって構成された高強度の支持部材16が配設されている。支持部材16は、その長手方向を車幅方向に沿って配置されており、長手方向の両端部及び中間部に溶接等によって予め固着された取付ブラケット18を介してボルト19によってリヤフロア20に固定されている。なお、リヤシート10を車両前後方向へ移動可能とした場合には、支持部材16をリヤフロア20に固定しない構成としても良い。
図5に示される如く、支持部材16の長手方向の両端部には、アーム状に形成された外側支持ブラケット22の基端部が溶接等によって予め固着されている。また、支持部材16の長手方向の中間部にも、アーム状に形成された内側支持ブラケット24の基端部が溶接等によって予め固着されている。これらの外側支持ブラケット22及び内側支持ブラケット24は、先端部が略車両上方側を向くように固定されている。更に、外側支持ブラケット22及び内側支持ブラケット24の先端部には、リヤシートバック14の可倒中心を規定する円形状の軸支孔26が同軸上に形成されている。
一方、リヤシートバック14の内方には、正面視でシートバック下方側が開放された略コ字状のリヤシートバックフレーム28が配設されている。なお、リヤシートバックフレーム28は、パイプ材を略コ字状に折り曲げた後に両下端部を潰す方法によって製作しても良いし、リヤシートバックフレーム28の展開形状を母材からプレスで打ち抜いた後にカーリング加工によって断面が円形になるように丸めていくことによって製作しても良い。
リヤシートバック14の各下端部には取付孔30が同軸上に形成されており、これらの取付孔30を前述した外側支持ブラケット22の先端部の軸支孔26及び内側支持ブラケット24の先端部の軸支孔26に合わせた後に、支軸としての段付ボルト32及び図示しないナットによって連結する構成となっている。組付後の状態では、段付ボルト32の平滑周面部32Aが軸支孔26及び取付孔30内に位置される。よって、リヤシートバック14は、段付ボルト32を中心として、リヤシートクッション12側へ傾倒可能とされている。なお、通常時には、リヤシートバック14の両側部の裏側に配設されたロック機構(図示省略)によって、リヤシートバック14と車体側構成部材とが離脱可能に連結されている。
支持部材16の長手方向の所定位置(各リヤシートバック14に対応してそれぞれ2箇所)には、ISOFIX方式対応用のチャイルドシート固定用部材としてのストライカ34が溶接等によって予め固着されている。なお、チャイルドシート固定用部材は、シートに取付けられたチャイルドシートを固定することで、チャイルドシートに車体前方への慣性力が作用した場合に、車両前方への荷重を支持し、チャイルドシートの車両前方への移動を阻止することができる部材である。
ストライカ34は、平面視で開口部を車両後方へ向けた略コ字状となっている。また、ストライカ34の基端部34Aは支持部材16の下縁側に固定されており、これらの基端部34Aから略車両前方側へ向けて先端部34Bが突出状態で配置されている。そして、この先端部34Bが、図示しないチャイルドシートの下端部に設けられた長尺状の固定装置との係合部分を構成している。
図2に示される如く、本実施形態のシートベルト装置40は、シートベルト42を備えている。このシートベルト42の一方の端部には支持部としてのアンカ43が固定されており、このアンカ43がリヤシートクッション12の車両右側(車幅方向外側)における車室の床又はその近くの側面に固定(支持)されることで、シートベルト42が支持されている。
シートベルト42の他端側は収納装置としてのリトラクタ(図示省略)に巻き取られており、リトラクタはシートベルト42に対し巻取方向(図2の矢印Aの方向)への付勢力を付与している。
シートベルト42の中間部は上支持部としてのスルーアンカ46に挿通されており、シートベルト42はスルーアンカ46に対して移動可能とされている。スルーアンカ46はリヤシート10の車両右側における車室の側面上部に固定(支持)されており、これにより、シートベルト42がスルーアンカ46に支持されている。このため、シートベルト42がリヤシート10に着座した乗員48に装着されない際には、シートベルト42がアンカ43及びスルーアンカ46のみに支持された状態で、他端側をリトラクタに巻き取られることで、シートベルト42のアンカ43とスルーアンカ46との間の部分がリヤシート10の車両右側において略垂直に配置されるようになっている。
シートベルト42はアンカ43とスルーアンカ46との間において支持部としてのタング50に挿通されており、タング50はシートベルト42の長手方向へ移動可能とされている。このタング50に対応して、リヤシート10の車幅方向中間部における車室の床にはバックル52が固定されており、バックル52にタング50が挿入装着(接続)されることで、タング50がバックル52に支持されて、シートベルト42がタング50に支持されるようになっている。これにより、シートベルト42のスルーアンカ46とタング50との間の部分が、上ベルトとしてのショルダーベルト部42Aとなり、乗員48の上半身側に右斜め上側から左斜め下側に亘って斜めに装着されるようになっている。また、シートベルト42のタング50とアンカ43との間の部分が、腰ベルトとしてのラップ(腰)ベルト部42Bとされて、乗員48の下半身側(特に腰部)に右側から左側に亘って横方向に装着されるようになっている。
また、本実施形態では、リヤシート10に妊婦が着座する場合に対応して、シートベルト42のラップベルト部42Bに妊婦用のリルートパッド54が装着可能となっていると共に、リヤシートクッション12上に妊婦用の座布団62を取付けることができるようになっている。なお、リルートベルトの先端部とされるリルートパッド54は、シートベルト42のラップベルト部42Bの長手方向中間部に、ボタン、ホック、面ファスナー等の接続部材56により着脱可能に取り付けられている。
具体的に説明すると、図2に示される如く、リルートパッド54の展開形状は横長矩形板状となっており、リルートパッド54における一方の面54Aの長手方向に沿った上端縁部54Bと下端縁部54Cには、接続部材56がそれぞれ所定の間隔で取付られている。また、シートベルト42のラップベルト部42Bにリルートパッド54を装着する場合には、リルートパッド54にラップベルト部42Bを挟み込んだ状態で、接続部材56を取付けた面54Aを内側に二つ折し、上端縁部54Bと下端縁部54Cとに取付けた接続部材56を互いに結合させるようになっている。また、リルートパッド54は、ラップベルト部42Bへの装着状態において筒状になっており、ラップベルト部42Bの長手方向に移動可能とされている。
図1に示される如く、リルートパッド54はシートベルト42との装着状態において、その長手方向(車両幅方向)中央且つ車両下側となる部位にリルートベルト58の一端58Aが接続されている。
なお、リルートベルト58は、リルートパッド54に車体前方への慣性力が作用した場合に、車両前方への荷重を支持し、リルートパッド54の車両前方への移動を阻止することができる部材であり、ウエビングや樹脂板等によって構成されている。
また、リルートベルト58の他端58Bは、リルートタング60の開口60Aへ挿通し折返されることで連結されている。
一方、リヤシート10におけるリヤシートクッション12上には、リヤシート10に着座した乗員48の臀部及び大腿部とリヤシートクッション12との間に挟持される座板としての座布団62が配置されており、この座布団62は正方形の板状となっている。
なお、座板はシートクッション上の乗員が座る位置に配置された布、樹脂、金属等からなる板状物で構成されており、リルートベルト58に作用する車両前方への荷重を支持できる強度を有する部材である。
また、座布団62の上面62Aの略中央部には、リルートタング60に対応して、リルートバックル64がベルト66によって連結されている。具体的には、ベルト66の一方の端部が座布団62の略中央部に固定されており、座布団62の上面62Aから突出したベルト66の他方の端部にリルートバックル64が取付けられている。このため、リルートバックル64にリルートタング60が挿入装着(接続)されることで、リルートパッド54、リルートベルト58及びリルートタング60がリルートバックル64及びベルト66に支持されている。これにより、シートベルト42のラップベルト部42Bの長手方向中間部は、リルートパッド54、リルートベルト58及びリルートタング60を介しリルートバックル64とベルト66によって座布団62へ係止され、乗員48の腹部から離間される(腹部を迂回される)と共に、ラップベルト部42B及びリルートベルト58が乗員48の下肢を拘束するようになっている。このため、シートベルト42のラップベルト部42Bによる乗員48(特に妊婦)の腹部への圧迫が低減されるようになっている。
図3に示される如く、座布団62の後端縁部62Bにおける車幅方向両端部近傍には、それぞれストライカ34と座布団62とを連結する連結手段としての取付具70が取付ベルト72によって取付けられている。なお、連結手段は、リルートパッド54に車体前方への慣性力が作用した場合に、リルートベルト58と座布団62とを介して車両前方への荷重を支持し、リルートパッド54の車両前方への移動を阻止することができる部材である。
具体的に説明すると、座布団62の後端縁部62Bには、取付ベルト72の一端72Aが、縫合等によって一体に接続されており、取付ベルト72の他端72Bは取付具70の前部70Aに形成された開口74へ挿通し折返された後、取付ベルト72の中間部に縫合等によって結合されることで連結されている。
図4に示される如く、取付具70の後部70Bは、所定値以上の引っ張り荷重によってストライカ34との連結を解除する連結解除手段としての上下一対のフック部76が長手方向を車体前後方向に沿って一体形成されている。なお、連結解除手段は、取付具70に車体前方へ向かって所定値以上の引っ張り荷重(図4の矢印F1)が作用した場合に、ストライカ34との係合が解除されることで、乗員拘束時にリルートベルト58に大きな引っ張り荷重が発生しないようにする部材である。
これらのフック部76の前端76Aは取付具70の前部70Aと後部70Bとの境に形成された縦壁部70Cの上端部または下端部に連結されている。また、各フック部76の後端部からは、互いに接近する方向へ向かって爪部76Bが突出形成されており、これらの爪部76Bの側面形状(車幅方向から見た形状)は略三角形とされている。更に、これらの爪部76Bはフック部76の前端76Aを起点に互いに接離する方向(図4の矢印B方向または矢印C方向)へ弾性変形可能となっている。
従って、取付具70がストライカ34に係合する場合には、ストライカ34がフック部76の爪部76Bにおける車両後側の傾斜面76Cに対して相対的に車両前方側へ摺動するようになっている。この結果、上下の爪部76Bがフック部76の前端76Aを起点に互いに離間する方向(図4の矢印C方向)へ弾性変形し、図4に二点鎖線で示す位置へ移動する。このため、ストライカ34がフック部76の爪部76Bを乗り越え、ストライカ34と上下の爪部76が図4に実線で示す係合位置となるようになっている。
従って、リヤシートクッション12上に配置された座布団62を、リヤシート10に設けられたストライカ34に取付具70によって連結することができる。この結果、リヤシート10に設けられたストライカ34の位置と、取付具70及び取付ベルト72の前後長さによって、リルートベルト58が連結された座布団62のリヤシートクッション12上における取付位置が決まると共に、リヤシートクッション12上の座布団62の位置が車幅方向へ大きく移動しないようになっている。
一方、例えば、車両の前方衝突時(前突時)に、取付ベルト72介して取付具70に車体前方へ向かって所定値以上の引っ張り荷重(図4の矢印F1)が作用した場合には、ストライカ34がフック部76の爪部76Bにおける車両前側の傾斜面76Dに対して相対的に車両後方側へ摺動するようになっている。この結果、上下の爪部76Bがフック部76の前端76Aを起点に互いに離間する方向(図4の矢印B方向)へ弾性変形し、図4に二点鎖線で示す位置へ移動する。このため、ストライカ34がフック部76の爪部76Bを乗り越え、ストライカ34と上下の爪部76Bとの係合が解除されることで、乗員拘束時にリルートベルト58に大きな引っ張り荷重が発生しないようになっている。
なお、爪部76Bにおける車両前側の傾斜面76Dの傾斜角度θ1は、車両後側の傾斜面76Cの傾斜角度θ2より大きくなっており(θ1>θ2)、取付具70をストライカ34に容易に係合することができ、且つ、取付ベルト72に車体前方へ向かって所定値以上の引っ張り荷重が作用するまでは、係合状態を確実に保持し、乗員拘束性能を確保できるようになっている。
なお、所定値以上の引っ張り荷重とは、例えば、車両衝突時に、リヤシート10に対して乗員48が車両前方へ移動した場合に、シートベルト42のラップベルト部42Bによる乗員48(特に妊婦)の腹部への圧迫が大きくなり過ぎない程度の荷重である。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
本実施形態では、リヤシート10に妊婦が着座する場合には、シートベルト42のラップベルト部42Bに妊婦用のリルートパッド54を装着すると共に、リヤシートクッション12上に妊婦用の座布団62を取付ける。
この際、取付作業者は、座布団62をリヤシートクッション12上に乗せ、座布団62の後端縁部62Bに配置された左右の取付具70を車両前方側から、それぞれリヤシート10の支持部材16に固定されたストライカ34に係合させる。この際、取付具70を車両後方へ移動すると、ストライカ34の先端部34Bが取付具70のフック部76の爪部76Bにおける車両後側の傾斜面76Cに対して相対的に車両前方側へ摺動することで、上下の爪部76Bがフック部76の前端76Aを起点に互いに離間する方向(図4の矢印C方向)へ弾性変形し、図4に二点鎖線で示す位置へ移動する。このため、ストライカ34がフック部76の爪部76Bを乗り越え、ストライカ34と上下の爪部76が図4に実線で示す係合位置となる。
従って、本実施形態では、リヤシート10に設けられたISOFIX方式対応用のチャイルドシート固定用部材としてのストライカ34の位置と、取付具70及び取付ベルト72の前後長さによって、リルートベルト58が連結された座布団62のリヤシートクッション12上における取付位置が決まると共に、リヤシートクッション12上の座布団62の位置が車幅方向へ大きく移動しないようにできる。この結果、リヤシートクッション12上の座布団62の取付位置が安定する。このため、毎回乗車時に座布団62の位置合わせをする必要がない。
なお、乗員48は、リヤシート10に着座後、バックル52にタング50を挿入装着(接続)すると共に、リルートバックル64にリルートタング60を挿入装着(接続)する。この結果、リルートパッド54、リルートベルト58及びリルートタング60がリルートバックル64及びベルト66に支持されることにより、シートベルト42のラップベルト部42Bの長手方向中間部が、リルートパッド54、リルートベルト58及びリルートタング60を介しリルートバックル64とベルト66によって座布団62へ係止される。このため、ラップベルト部42B及びリルートパッド54が乗員48の腹部から離間される(腹部を迂回される)と共に、ラップベルト部42B及びリルートベルト58が乗員48の下肢を拘束し、シートベルト42のラップベルト部42Bによる乗員48(特に妊婦)の腹部への圧迫が低減される。
一方、例えば、車両衝突時に、リヤシート10に対して乗員48が車両前方へ移動し、乗員48と共にラップベルト部42B及びリルートベルト58が車両前方へ移動した場合には、リルートベルト58に連結された座布団62が車両前方へ移動し、座布団62とストライカ34とを連結する取付ベルト72を介して取付具70に車体前方へ向かって引っ張り荷重(図4の矢印F1)が作用する。この場合、引っ張り荷重F1が所定値以上となった場合には、ストライカ34がフック部76の爪部76Bにおける車両前側の傾斜面76Dに対して相対的に車両後方側へ摺動する。この結果、上下の爪部76Bがフック部76の前端76Aを起点に互いに離間する方向(図4の矢印B方向)へ弾性変形し、図4に二点鎖線で示す位置へ移動する。このため、ストライカ34がフック部76の爪部76Bを乗り越え、ストライカ34と上下の爪部76Bとの係合が解除される。
従って、乗員拘束時にリルートベルト58に大きな引っ張り荷重が発生しないので、リルートベルト58によって乗員48の股間が圧迫されることがない。
また、本実施形態のシートベルト装置は、ISOFIX方式対応用のチャイルドシート固定用部材としてのストライカ34が設けられているシートであれば、本実施形態のリヤシート10のような連続シート(ベンチシート)以外にも、運転席と分離した助手席のようなセパレートタイプのシート等にも適用できるため、シートの形態に関係無く適用できる。
更に、図2に2点鎖線で示されるように、座布団62の後端縁部62Bの車幅方向両端部に、背景技術の特許文献1に記載されているようなシートバックに巻き付けるタイプの取付用ベルト78を併用した構成としても良い。この場合には、本実施形態のシートベルト装置40に取付用ベルト78を併用したことによって、ISOFIX方式対応用のチャイルドシート固定用部材としてのストライカ34が設けられていない運転席等にも、座布団62を取付用ベルト78によって取付けることができる。
次に、本発明におけるシートベルト装置の第2実施形態を図7及び図8に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、第1実施形態における取付具70に代えて、図7及び図8に示される取付具80を使用しており、取付具80は樹脂材等で構成されている。
図7に示される如く、取付具80の前部80Aには、第1実施形態と同様に開口74が形成されており、開口74には取付ベルト72の他端72Bが挿通し折返されることで連結されている。
取付具80の後部80Bは、短冊状の板部を曲げ加工し、側面視形状(車幅方向から見た形状)をJ字形状としたフックとなっており、ストライカ34の先端部34Bに係合可能となっている。また、取付具80の後部80Bにおける前部80Aに接近した部位には、所定値以上の引っ張り荷重によってストライカ34との連結を解除する連結解除手段としての脆弱部82が形成されている。
脆弱部82の幅W1は、取付具80の後部80Bにおける他の部位の幅W2に比べて狭くなっており、取付ベルト72に車体前方へ向かって所定値以上の引っ張り荷重(図8の矢印F1)が作用した場合には、図8に示されるように、取付具80が脆弱部82において破断することで、乗員拘束時にリルートベルト58に大きな引っ張り荷重が発生しないようになっている。
なお、取付具80の脆弱部82は、後部80Bの板厚を薄くする構成や、後部80Bに孔を形成する構成等の他の構成としても良い。
従って、本実施形態では第1実施形態と同様な作用効果が得られると共に構成が簡単になる。
次に、本発明におけるシートベルト装置の第3実施形態を図9及び図10に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、第1実施形態における取付具70に代えて、図9及び図10に示される取付具84を使用している。
図9に示される如く、取付具84はベルトで構成されており、取付具84の一端84Aは座布団62の後端縁部62Bに縫合等によって一体に接続されている。また、取付具84の他端84Bにおける一方の面には、連結解除手段としての面ファスナ86が固定されており、この面ファスナ86は、座布団62の後端縁部62Bにおける取付具84の一端84Aと同じ位置に取付けられた連結解除手段としての面ファスナ88と着脱可能となっている。
従って、リヤシートクッション12上に座布団62を取付ける場合には、取付具84の他端84Bをストライカ34へ挿通し折返した後、取付具84の他端84Bに固定された面ファスナ86を座布団62に取付けられた面ファスナ88に結合するようになっている。
また、面ファスナ86と面ファスナ88との結合は、取付ベルト72に車体前方へ向かって所定値以上の引っ張り荷重(図10の矢印F1)が作用した場合には、図10に示されるように、結合が解除されることで、乗員拘束時にリルートベルト58に大きな引っ張り荷重が発生しないようになっている。
従って、本実施形態では第1実施形態と同様な作用効果が得られると共に構成が簡単になる。
次に、本発明におけるシートベルト装置の第4実施形態を図11に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図11に示される如く、本実施形態では、リヤシートクッション12上の座布団62と取付具70とを連結する取付ベルト72の中間部に、長さ調整具90を設けた構成となっている。なお、長さ調整具90は樹脂材等で構成されており、周知の梯子構造であるため詳細な説明は省略する。
従って、本実施形態では第1実施形態と同様な作用効果が得られると共に、長さ調整具90によって、座布団62のリヤシートクッション12上における前後位置をリヤシート10の車両前方側から容易に調整できる。
次に、本発明におけるシートベルト装置の第5実施形態を図12及び図13に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材は、同一符号を付してその説明を省略する。
図12及び図13に示される如く、本実施形態では、リヤシートクッション12上の座布団62と取付具70とを連結する取付ベルト72の中間部に、長さ調整具92を設けた構成となっている。なお、長さ調整具92は樹脂材等で構成されており、互いに着脱可能とされたタング92Aとバックル92Bとからなる周知の構造であるため詳細な説明は省略する。
従って、本実施形態では第1実施形態と同様な作用効果が得られると共に、長さ調整具92によって、座布団62のリヤシートクッション12上における前後位置をリヤシート10の車両前方側から容易に調整できる。また、長さ調整具92のタング92Aとバックル92Bとを分離した状態で、長さ調整できるため操作性が良い。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態では本発明のシートベルト装置をリヤシート10に適用した例について説明したが、本発明のシートベルト装置は助手席等の他のシートにも適用可能である。
また、チャイルドシート固定用部材としてのストライカ34はフロアに固定せずシートのみに固定された構成でも良く。また、フロアに固定したストライカ34にシートを介して連結手段としての取付具70を掛け止める構成としても良い。

本発明の第1実施形態に係るシートベルト装置を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るシートベルト装置におけるリルートパッドの展開状態を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るシートベルト装置におけるシートへの取付部を示す車両斜め前方内側から見た拡大斜視図である。 図3の4−4線に沿った拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシートベルト装置が適用されるリヤシートを示す車両斜め前方から見た斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るシートベルト装置が適用されるリヤシートを示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係るシートベルト装置におけるシートへの取付部を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るシートベルト装置におけるシートへの取付部の破断状態を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るシートベルト装置におけるシートへの取付部を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るシートベルト装置におけるシートへの取付部の連結解除状態を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るシートベルト装置におけるシートへの取付部を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。 本発明の第5実施形態に係るシートベルト装置におけるシートへの取付部を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。 本発明の第5実施形態に係るシートベルト装置におけるシートへの取付部の分割状態を示す車両斜め前方内側から見た斜視図である。
符号の説明
10 リヤシート(シート)
12 リヤシートクッション
14 リヤシートバック
34 ストライカ(チャイルドシート固定用部材)
40 シートベルト装置
42 シートベルト
42A ショルダーベルト部
42B ラップベルト部(腰ベルト)
54 リルートパッド
58 リルートベルト
60 リルートタング
62 座布団(座板)
64 リルートバックル
66 ベルト
70 取付具(連結手段)
72 取付ベルト
76 フック部(連結解除手段)
80 取付具(連結手段)
82 脆弱部(連結解除手段)
84 取付具(連結手段)
86 面ファスナ(連結解除手段)
88 面ファスナ(連結解除手段)

Claims (2)

  1. シートに着座した乗員の腰部を拘束するための腰ベルトと、
    前記シートに備えたチャイルドシート固定用部材と、
    前記シートのシートクッション上に配置された座板と、
    前記腰ベルトの中間部と前記座板とを連結するリルートベルトと、
    前記チャイルドシート固定用部材と前記座板とを連結する連結手段と、
    を有することを特徴とするシートベルト装置。
  2. 所定値以上の引っ張り荷重によって、前記連結手段による前記チャイルドシート固定用部材との連結を解除する連結解除手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
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