JP2007090393A - 摩擦点接合方法およびその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転工具まわりや受け具まわりが大径化することのない簡単な構造でありながら、回転工具の回転振れを効果的に抑制することができる摩擦点接合を行う。
【解決手段】複数の金属部材63,64を重ね合わせてスポット接合させる摩擦点接合であって、回転工具16と、回転工具16の回転軸線X上に回転工具16に対向して配置された受け具17と、回転工具16を回転させながら押圧方向へ移動させる駆動手段とを有する接合装置を備え、金属部材63,64の接合位置における、接合時に受け具17が配置される側に、回転軸線Xと直交する方向への受け具17の動きを抑制する規制部92を備えた保持部材90を配置し、接合装置を移動手段で接合位置に移動させ、受け具17が規制部92による規制を受ける状態としつつ、駆動手段で回転工具16を回転させながら金属部材63,64に押圧し、これらをスポット接合させる。
【選択図】図11

Description

本発明は、複数の金属部材を重ね合わせ、回転工具を用いて当該金属部材同士を摩擦熱でスポット接合させる摩擦点接合方法およびその装置に関する。
近年、自動車のボディ等においては、軽量化等を目的として、アルミニウム合金材料等
が多く採用されるようになり、それに伴い、例えばアルミニウム合金材料からなる部材同士を接合させたり、アルミニウム合金材料からなる部材と鉄や鋼材料等からなる部材とを接合させたりする機会が多くなってきている。このような接合を溶接で行うことは困難であるため、通常はリベット接合が行われるが、このリベット接合ではコストが高くなる。
そこで、このような接合を低コストで行うのに好適な方法として、摩擦点接合が知られている。この方法は、複数の金属部材を重ね合わせ、回転工具を回転させながら押圧し、摩擦熱で上記金属部材を軟化させ、塑性流動を生じさせて当該金属部材同士をスポット接合させるものである。この接合は、ワーク(接合対象の金属部材)を融点以下の温度で固相接合(溶融を伴わない固相状態のままの接合)するものである。
例えば特許文献1には、亜鉛メッキ鋼板とアルミニウム板とを摩擦点接合させる方法および装置が示されている。この装置は、回転工具と、該回転工具の回転軸線上に該回転工具に対向して配置された受け具と、上記回転工具を回転させながら押圧方向へ移動させる駆動手段とを有する接合装置を備えている。
ところで、摩擦点接合において、回転工具の先端面(ショルダ部)とワークとが接触するとき、接触抵抗の急激な上昇により、回転工具が、その回転軸線に垂直な方向に激しく揺さぶられて回転振れを起こし易い。このような回転振れを抑制するために、通常、ショルダ部には、ショルダ部の外径よりも小径の小突起(ピン部)が設けられる。接合時には、まずピン部が小さな接触抵抗でワークに接触し、位置決めを行う(アンカー機能)。このアンカー機能によって回転振れが抑制される。
しかしこのアンカー機能を以ってしても回転振れを完全になくすことは困難で、ある程度の回転振れが起こることは避けられない。ところが、この回転振れを一因として、ショルダ部にワークの一部が凝着(付着)してしまうことがある。このような凝着が起こると、上記アンカー機能が低下し、回転振れを助長してしまう。こうして回転振れの増大と凝着の増進とが互いに助長しあうという悪循環に陥り、結果的に大きな回転振れに至る場合がある。大きな回転振れは、接合品質を低下させたり、回転工具やその駆動機構、或いは周囲の治具等に損傷を与えたりする虞があるので望ましくない。
上記のような事態を避けるには、回転工具の回転振れをさらに抑制し、ショルダ部への最初の凝着を起こり難くすることが効果的である。特許文献2には、回転工具の周囲にバネや押圧部材からなる固定装置を設けて回転振れ(特許文献2に記載の横ブレに相当する)を抑制するようにした摩擦点接合装置が示されている。
この固定装置の押圧部材は、円柱状の回転工具の外側に同軸に設けられた略円筒形の部材であり、軸受を介して回転工具の回転軸線に垂直な方向の動きを抑制する。そして接合時には回転工具よりも先にワークに接触し、バネの付勢力によってワークに押圧される。このようにすると、ワークと押圧部材とが一時的に一体化するので、回転工具のワークに対する回転軸線に垂直な方向の動きが軸受を介して規制される。すなわち回転振れが抑制される。
特開2005−34879号公報 特開2003−205374号公報
しかしながら、特許文献2に示されるような固定装置は、バネや軸受等、比較的複雑な構造となることが避けられない。また必然的に、回転工具を包含して大径化するので、狭い場所での接合には不向きである。実際の接合においては、ワークを固定する治具の隙間を通して回転工具をワークに接近させなければならないケースがあり、回転工具まわりが大径化することは望ましくない。
本発明は、上記のような事情に鑑み、回転工具まわりや受け具まわりが大径化することのない簡単な構造でありながら、回転工具の回転振れを効果的に抑制することができる摩擦点接合方法およびその装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明は、複数の金属部材を重ね合わせ、回転工具を回転させながら押圧し、摩擦熱で上記金属部材を軟化させ、塑性流動を生じさせて当該金属部材同士をスポット接合させる摩擦点接合方法であって、上記回転工具と、該回転工具の回転軸線上に該回転工具に対向して配置された受け具と、上記回転工具を回転させながら押圧方向へ移動させる駆動手段とを有する接合装置を備え、上記金属部材の接合位置における、接合時に上記受け具が配置される側に、上記回転軸線と直交する方向への上記受け具の動きを抑制する規制部を備えた保持部材を配置し、上記接合装置を移動手段で上記接合位置に移動させ、上記受け具が上記規制部による規制を受ける状態としつつ、上記駆動手段で上記回転工具を回転させながら上記金属部材に押圧し、該金属部材をスポット接合させることを特徴とする。
また請求項2に係る発明は、複数の金属部材を重ね合わせ、回転工具を回転させながら押圧し、摩擦熱で上記金属部材を軟化させ、塑性流動を生じさせて当該金属部材同士をスポット接合させる摩擦点接合装置であって、上記回転工具と、該回転工具の回転軸線上に該回転工具に対向して配置された受け具と、上記回転工具を回転させながら押圧方向へ移動させる駆動手段とを有する接合装置と、上記金属部材の接合位置における、接合時に上記受け具が配置される側に設けられ、接合時に、上記回転軸線と直交する方向への上記受け具の動きを抑制する規制部を有する保持部材と、上記接合装置を上記接合位置に移動させる移動手段とを備え、上記移動手段によって上記受け具が上記規制部による規制を受ける状態としつつ、上記駆動手段で上記回転工具を回転させながら上記金属部材に押圧し、該金属部材をスポット接合させることを特徴とする。
また請求項3に係る発明は、請求項2記載の摩擦点接合装置において、上記規制部は、上記受け具を僅かな隙間をもって挿入し得る形状の、上記保持部材に設けられた挿入孔であることを特徴とする。
また請求項4に係る発明は、請求項2または3記載の摩擦点接合装置において、上記保持部材は、上記接合位置を含む領域で上記金属部材と面接触する治具に対して固設され、接合時、上記規制部に規制された受け具の先端部が、上記治具を介して上記金属部材に当接することを特徴とする。
また請求項5に係る発明は、請求項2乃至4の何れか1項に記載の摩擦点接合装置において、上記移動手段はロボットであることを特徴とする。
請求項1の発明によると、以下説明するように、回転工具まわりや受け具まわりが大径化することのない簡単な構造でありながら、回転工具の回転振れを効果的に抑制することができる。
本発明の構成によると、回転工具や駆動手段が接合装置に設けられているので、回転工具が回転振れを起こすと、接合装置も全体的に振動する。この振動は接合装置に設けられた受け具にも伝達される。つまり回転工具が回転振れを起こすと、受け具も回転工具の回転軸線と直交する方向の振動(振れ)起こる。本発明では、この受け具の振れが保持部材の規制部によって抑制される。すると、その反作用によって回転工具の回転振れも抑制されるのである。
受け具は回転させる必要のない部材なので、この振れを抑制するために軸受は不要である。また本来、回転工具がワークに接触する前に、予め反対側からワークに接触させておくという使い方をするため、あらためてこれをワークに押圧させるためのバネ等も不要である。また、保持部材はワークの側に設けられるので、回転工具や受け具に、何ら付加的な部材を設ける必要がない。従ってこれらが大型化、大径化することがない。
以上のことから明らかなように、回転工具まわりや受け具まわりが大径化することのない簡単な構造でありながら、回転工具の回転振れを効果的に抑制することができるのである。
回転振れを抑制することによって、ショルダ部へのワークの凝着が起こり難くなる。従って、回転振れが助長されて増大し、接合品質が低下したり、回転工具やその駆動機構、或いは周囲の治具等に損傷を与えたりする事態を可及的に回避することができる。
また簡単な構造で回転振れを抑制することができるので、装置の小型化、低コスト化が図られる。特にワークを固定する治具の隙間を通して回転工具や受け具をワークに接近させなければならないようなケースにも容易に対応することができる。
請求項2の発明によると、当該摩擦点接合装置は、請求項1について記した効果と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によると、挿入孔という格段に簡単な構造によって規制部を構成することができる。
請求項4の発明によると、受け具がワークに直接当接することによって生じる問題、例えば受け具による圧痕がワークに付くことや、ワークに亜鉛メッキが施されている場合に、その亜鉛メッキが受け具に付着すること等、を確実に回避することができる。
請求項5発明によると、移動の自由度が高いロボットを移動手段とすることにより、接合をより円滑かつ効率的に行わせることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず、本発明に係る摩擦点接合装置1について説明する。
図1は摩擦点接合装置1の概略構成図である。この摩擦点接合装置1は、主たる構成要素として、接合ガン10(接合装置)と、該接合ガン10を手首に備えるロボット40(移動手段)とを含んでいる。このロボット40としては、汎用される6軸垂直多関節型ロボットが好適に用いられる。
ロボット40は、ハーネス51を介して制御盤50と接続されている。また接合ガン10は、ハーネス52,54,55及び中継器53を介して制御盤50と接続されている。制御盤50内には制御ユニット50aが内蔵されており、ロボット40を制御して、接合ガン10が予め設定された所定の位置や傾きとなるように動作させる。また制御ユニット50aは、接合ガン10に搭載された、後述する押圧用モータ14および回転用モータ15(図2参照)を制御して、回転工具16および受け具17からなる接合用工具18に、予め設定された所定の動作を行わせる。
図2は接合ガン10の正面図であり、図3は接合ガン10の側面図である。これらの図に示すように、接合ガン10は、ロボット40への取付ボックス11と、この取付ボックス11の下面から下方に延びるL字状のアーム12と、このアーム12の上方で取付ボックス11の側面に取り付けられた本体ケース13と、ハーネス54に接続された押圧用モータ14と、ハーネス55に接続された回転用モータ15とを有している。
本体ケース13の下端部には、接合用工具18の一方である回転工具16が設けられている。一方、アーム12の先端部には、回転工具16と該回転工具16の回転軸線X方向に対向して、接合用工具18の他方である受け具17が設けられている。
摩擦点接合は、この回転工具16と受け具17とでワーク(重ね合わせた複数の金属部材)を挟むようにして行われる。詳しくは、ワークの一方の面(必要に応じて治具を介しても良い)を受け具17の先端に当接させて受け、ワークの他方の面に対し、後述の如く、回転軸線X回りに回転する回転工具16の先端部を押圧することによって摩擦点接合が行われるように構成されている。
図4は、本体ケース13の内部構造を示す断面図であり、図5は、図4のV−V線断面図である。本体ケース13の内部には、互いに平行に上下方向に延びるネジ軸(昇降軸)24及びスプライン軸(回転軸)25がそれぞれの軸心回りに回転自在に設けられている。これら両軸24,25の上端部は、上蓋部材21を貫通して上部カバー22内に至り、ここで両軸24,25に従動プーリ26,27がそれぞれ組み付けられている。上蓋部材21及び上部カバー22は、図5に示すように、本体ケース13の上部から該本体ケース13の側方に張り出しており、上蓋部材21の該張出し部の下面に押圧用モータ14及び回転用モータ15が固定されている。これら両モータ14,15の出力軸14a,15aの先端部(上端部)は、上蓋部材21を貫通して上部カバー22内に至り、ここで両出力軸14a,15aに駆動プーリ14b,15bがそれぞれ組み付けられている。そして、上記各駆動プーリ14b,15bと従動プーリ26,27との間には、駆動伝達用のベルト28,29がそれぞれ巻き掛けられており、押圧用モータ14の回転により、ネジ軸24が図5のA方向(down方向)又はB方向(up方向)に回転駆動され、回転用モータ15の回転により、スプライン軸25が図5のC方向に回転駆動されるようになっている。
図4に戻って説明を続ける。ネジ軸24のネジ部24aには、昇降ブロック31が螺合されておりスプライン軸25のスプライン部25aには、回転筒体35がスプライン結合されている。この回転筒体35は、昇降ブロック31に結合部材32を介して一体結合された昇降筒体33の内部に回転自在に設けられている。スプライン軸25、昇降筒体33及び回転筒体35は、互いに同心状に配置されている。なお、以下、昇降ブロック31、結合部材32及び昇降筒体33の一体物を昇降体30という。
本体ケース13の下面には、円筒状の下方突出部13aが形成されており、この下方突出部13aの下端部には下部カバー23が設けられている。上記昇降筒体33及び回転筒体35の下端部は、この下部カバー23を貫通して下方に突出している。そして、内側にある回転筒体35の方が、外側にある昇降筒体33よりも長く下方に突出して、その回転筒体35の下端部に取付部材36が固着されている。この取付部材36に対し回転ツール16の先端部と反対側の端部である基端部が着脱自在(交換自在)に取り付けられている。この取り付けられた回転工具16の回転軸線Xは、上記スプライン軸25の軸心の延長線上にある。なお、下部カバー23と昇降筒体33の下端部との間には、昇降筒体33の外表面を本体ケース13の外部の汚染等から保護する伸縮自在の蛇腹部材34が配設されている。
なお、スプライン軸25と上蓋部材21との間には軸受25bが、昇降筒体33と回転筒体35との間には軸受35aが、昇降筒体33と取付部材36との間には軸受33aが、それぞれ設けられている。
また、押圧用モータ14としては、回転角の制御及び検知が容易なサーボモータが好ましく、回転用モータ15としては、同じく回転角の制御及び検知が容易なサーボモータ、又は回転速度の制御が容易なインダクションモー夕が好ましい。これら押圧用モータ14および回転用モータ15は、回転工具16を回転させながらワークに押圧する駆動手段を構成している。
図6は回転工具16の先端部の拡大図である。この回転工具16の先端部は、円柱状の胴体部16aの下端面(その輪郭は円形である)とされた、ワークと対向するショルダ部16bと、回転工具16の回転軸線X上に位置し、かつショルダ部16bから該ショルダ部16bの外径よりも小径でワークに対向する側に所定長さhだけ突出するピン部16cと、該ピン部16cの周囲におけるショルダ部16bに設けられた環状凹部16dとで構成されている。当実施形態では、この環状凹部16dの底面が、径方向外側に向かって凹み量が小さくなるように傾斜しており、環状凹部16dは、回転工具16の回転軸線Xを中心とする円錐形状に凹んでいる。この回転工具16の具体的寸法としては、例えば、ショルダ部16bの直径D1が10mm、ピン部16cの直径D2が2mm,ピン部16cの突出長さhが0.3mm〜0.35mm、環状凹部16dの底面のショルダ部16bに対する傾斜角θが5°〜7゜とされる。
但し、回転工具16の最適形状は一義的に決定されるものではなく、ワークの材質、厚さ、重ね合わせるワークの枚数等、用途に応じて異なる。従って、用途別に好適な複数種類の回転工具16を準備しておき、用途に応じて適宜交換して用いるようにするのが望ましい。図6に示すような環状凹部16dを有する回転工具16の形状は、特に融点の異なる異種の金属部材を接合する際に用いると好適である。
次に、摩擦点接合装置1の摩擦点接合時の動作について説明する。
まず、回転工具16の昇降動作および回転動作について説明する。なお、回転工具16の回転軸線Xの向きは、ロボット40によって自在に変化させることができるが、説明の都合上、回転工具16を受け具17に接近させる方向の動作を下降、受け具17から遠ざける方向の動作を上昇と言う。
押圧用モータ14の回転によりネジ軸24が図5のA方向に回転駆動されたときには、昇降体30がネジ部24aとの螺合によって下降し、昇降体30における昇降筒体33に内装された回転筒体35及び該回転筒体35の下端部に取付部材36を介して取り付けられた回転工具16が一緒に下降する。逆に、押圧用モータ14の回転によりネジ軸24が図5のB方向に回転駆動されたときには、昇降体30がネジ部24aとの螺合によって上昇し、回転筒体35及び回転工具16が一緒に上昇する。このことで、押圧用モータ14は、回転工具16を、後述の如く回転工具16と受け具17との間に位置するワークに対して、該回転工具16の回転軸線X方向に進退移動させるように構成されていることになる。また、押圧用モータ14は、回転工具16を上記ワークに対し押圧させるように構成されているとともに、該押圧時の加圧力を、押圧用モータ14へ供給する電流により変更することができるようになっている。
また、回転用モータ15の回転によりスプライン軸25が図5のC方向に回転駆動されたときには、上記のような昇降体30の動きとは独立して、回転筒体35がスプライン部25aとのスプライン結合によってスプライン軸25と同じC方向に回転し、回転筒体35に取り付けられた回転工具16も、該回転工具16の回転軸線X回りにスプライン軸25と同じC方向に回転する。また、回転用モータ15は、回転工具16の回転軸線X回りの回転速度を、回転用モータ15へ供給する電流により変更することができるようになっている。
次に、上記回転工具16の昇降動作を伴うワークの接合動作について説明する。
図7は、本発明に係る方法で摩擦点接合を行う自動車ボディの構成部材の使用状態を示したものである。この自動車ボディの構成部材は、自動車のトランクリッド60のレインフォースメント63と、該トランクリッド60にヒンジ70(図8参照)を取り付けるためのボルトリテーナ64とである。これらの部材63,64は、アウタパネル61とインナパネル62とを周縁部でヘミング加工して結合した袋構造のトランクリッド60のコーナ内部に左右一対配置されている。ここで、レインフォースメント63は、6000系のアルミニウム合金(厚み1.4mm)で作製されており、ボルトリテーナ64は、亜鉛メッキされた鋼鈑(厚み1.0mm)で作製されている。
一般的に、摩擦点接合は複数の金属部材(2枚の場合は第1金属部材W1と第2金属部材W2)からなるワークを接合するものである。第1金属部材W1と第2金属部材W2の材質は同種でも異種でも良い。当実施形態は異種の場合にあたり、レインフォースメント63(アルミニウム合金)が第1金属部材W1に相当し、とボルトリテーナ64(亜鉛メッキ鋼板)が第2金属部材W2に相当する。
図8に示すように、トランクリッド60のコーナ内部において、レインフォースメント63がインナパネル62に適宜手段で固着されている。そして、このレインフォースメント63に重ね合せてボルトリテーナ64が摩擦点接合されている(接合部Pは2箇所)。このボルトリテーナ64に溶接等で結合されたボルト65,65の螺子部がインナパネル62から外方に突出し、このボルト65,65の螺子部にヒンジ70を通して該ヒンジ70をナット66,66で締め付け固定される。ここで、レインフォースメント63とボルトリテーナ64との摩擦点接合は、ヒンジ70をトランクリッド60に組み付けるまでの期間中、ボルトリテーナ64をトランクリッド60に仮止めするためのものである。
その場合に、接合部Pは、レインフォースメント63と、ボルトリテーナ64とに形成した凹部の底部63a,64aに設けられている。これらの凹部は、レインフォースメント63の剛性確保のため、あるいは摩擦点接合で生成するバリR(図15参照)の逃がし部を作るために設けられたもので、図7に明らかなように、正対視で円形に仕上げられている。
以下、レインフォースメント63とボルトリテーナ64とを重ね合せて摩擦点接合する摩擦点接合方法について説明する。
図9は、ワークであるレインフォースメント63とボルトリテーナ64とを摩擦点接合装置1の治具80(詳しくは第1治具81〜第6治具86)に固定し、摩擦点接合を行っている状態の途中図である。すなわち、2箇所ある接合部Pのうち、1箇所目(図示の状態で左側)が完了し、2箇所目(同右側)を行う直前の状態である。
なお図9では、回転工具16が上、受け具17が下に配置されるようなレイアウトとなっているが、この配置を上下逆転させ、受け具17が上、回転工具16が下となるようなレイアウトとしても良い。
また図9では、レインフォースメント63の底部63aとボルトリテーナ64の底部64aとは、予め微小な隙間S(0.3〜0.6mm程度)をもって離間するようにセットされている。これは、摩擦点接合後の接合部Pの周囲に、ある程度大きな隙間を形成し、後の電着塗装工程(詳細は省略する)において塗料溶液の浸入を容易にするためである。このような特別な事情のない一般的な場合には、底部63aと底部64aとを密着させてセットすれば良い。
レインフォースメント63とボルトリテーナ64を所定のセット位置に固定する治具80は、ボルトリテーナ64側の第1治具81,第2治具82,第3治具83と、レインフォースメント63側の第4治具84,第5治具85,第6治具86からなる。ボルトリテーナ64側の第2治具82は、ボルトリテーナ64の基部64bを支持する。第3治具83はボルトリテーナ64の底部64aを支持する。そして第1治具81は最下段に設けられ、第2治具82と第3治具83とを全体的に支持する。
一方、レインフォースメント63側の第4治具84は、レインフォースメント63の基部63bを支持する。基部63bには84aが設けられ、この孔部84aにボルト65のねじ部を通すことによりワークの位置決めがなされる。第5治具85は、レインフォースメント63の底部63aを支持するが、底部63aには2箇所の接合部Pがあるため、その間の部分を支持する。この支持は、摩擦点接合を行ったとき、各接合部Pの間の部分が底部64aから離れる方向に浮き上がってしまうことを防ぐために行われる。第5治具85の詳細構造については後述する。第6治具86は最上段に設けられ、第4治具84と第5治具85とを全体的に支持する。
第1治具81のさらに下方には、平板状の保持部材90が設けられている。保持部材90はワークを固定する治具ではなく、摩擦点接合時に受け具17の振れ(回転工具16の回転軸線Xと直交する方向の動き)を抑制するための部材である。保持部材90の、各接合部Pに対応する位置に、挿入孔92(規制部)が設けられている。挿入孔92は、受け具17を円滑に挿脱させ得る範囲で可及的に受け具17の外径に近い径(例えば(受け具17の外径)+0.2mm)で穿設された貫通孔である。
各治具80および保持部材90は、油圧シリンダ等を用いたクランプ機構や固定ボルト等(各図は省略する)によって、互いに強固に固定されている。
図10は、第5治具85を斜め下方から見た斜視図である。他の第1,第2,第3,第4,第6治具81,82,83,84,86は略平板状であるのに対し、第5治具85は狭い箇所を支持する治具であるため、比較的複雑な形状となっている。第5治具85は最上段の基部85a,中断の中段部85bおよび最下段の先端部85cからなる3段構造になっている。
基部85aは平板状で、四隅にボルト穴85eが設けられている。このボルト穴85eに挿通される図外のボルトによって第5治具85が第6治具86に固定される。
中段部85bは、基部85aのボルト穴85e以外の部分を突設させたような円板状となっている。そして、基部85aと中段部85bとを貫通する孔部85dが設けられている。孔部85dの断面形状は、平面視で2箇所ある接合部Pを包含する長円形である。また回転工具16が何れの接合部Pに対応する位置にあるときも回転工具16に接触しない大きさとなっている(回転工具16が一方の接合部Pに対応する位置にある状態を二点鎖線で示す)。
先端部85cは、中段部85bから突設される壁状の部材である。その先端部がレインフォースメント63の底部63aにおける、各接合部Pの間の部分を直接押さえ、摩擦点接合時の浮き上がりを防止する。先端部85cは、長円形の孔部85dの直線部分同士を差し渡すように設けられており、回転工具16が何れの接合部Pに対応する位置にあるときも回転工具16に接触しないようになっている。
以上の構造によって、第5治具85は、接合部Pにおける回転工具16の動作に影響を与えることなく、2箇所の接合部Pの間という狭い部分を好適に支持することができる。
また回転工具16は、接合部Pで降下する際、第5治具85の孔部85dを通され、かつ先端部85cに干渉しないように通される。つまり第5治具85の中段部85bと先端部85cとの間の狭い箇所を通される。
次に、接合部Pにおける摩擦点接合時の動作について説明する。図9を参照して、接合部Pにおいて摩擦点接合を行うにあたり、まずロボット40の作動により、接合ガン10を接合部Pに近接させ、回転工具16が接合部Pのレインフォースメント63側に位置し、受け具17がその接合部Pのボルトリテーナ64側に位置するようにする。次いで、接合ガン10全体をボルトリテーナ64側に移動させる。つまり受け具17をボルトリテーナ64に接近させる。
ボルトリテーナ64側には、第3治具83、第1治具81および保持部材90が設けられているが、受け具17をボルトリテーナ64側に接近させると、受け具17は挿入孔92に嵌入し、その先端部17aが治具80(詳しくは第1治具81)の下面に当接した位置で止まる。次にその状態で、押圧用モータ14および回転用モータ15により、回転工具16を回転させつつレインフォースメント63に接近させ、図11(a)に示すように押圧して摩擦点接合させる。この摩擦点接合の工程は、詳しくは初期移動工程、第1押圧工程、第2押圧工程、第3押圧工程を順に行うように設定されている。以下、これらの工程について詳述する。
まず初期移動工程では、回転工具16を降下させてレインフォースメント63の近接位置である初期位置に移動させる。この初期位置は、回転工具16のピン部16cの先端がレインフォースメント63に対し僅かに離れるような位置である。この初期移動工程では、回転工具16を回転させるようにしても、回転させないようにしても良いが、当実施形態では、次の第1押圧工程へ直ぐに移行できるように、続く第1押圧工程と同じ回転速度(第1回転速度)で回転させるようにしておく。
続く第1押圧工程では、図12に示すように、回転工具16を第1回転速度で回転させながら、押圧用モータ14により、上記初期移動工程における回転工具16の移動抵抗値よりも大きい第1加圧力で、回転工具16のショルダ部16b及びピン部16cを、第1所定時間の間、レインフォースメント63に対し押圧接触させる。図の右半分はレインフォースメント63とボルトリテーナ64との間に隙間Sを設けた場合、左半分は隙間Sを設けず、両者を密着させた場合を示す。
なお、回転工具16のレインフォースメント63に対する加圧力は、押圧用モータ14へ供給する電流値によって決まるため、上記制御ユニット50aは、押圧用モータ14へ供給する電流を、上記第1押圧工程では、上記第1所定時間の間、上記第1加圧力に対応する電流値になるように制御する。また、回転工具16の回転速度は、回転用モータ15へ供給する電流値によって決まるため、上記制御ユニット50aは、回転用モータ15へ供給する電流を、上記第1押圧工程(及び初期移動工程)では、上記第1回転速度に対応する電流値になるように制御する。
上記移動抵抗値は、上記ネジ軸24や昇降体30等によって構成された、昇降筒体33(回転工具16)を移動させる機構内で生じる摩擦抵抗により決まるものであるが、この摩擦抵抗値は安定しておらず、特に可動部と固定部との間の隙間量やグリス等の影響によってばらつく。このため、上記第1加圧力が移動抵抗値以下であると、移動抵抗値の大きさによって、レインフォースメント63に第1加圧力が実際に作用するまでの時間がばらつき、レインフォースメント63に対し第1加圧力で実際に押圧する時間は、上記第1所定時間に対してかなりばらつくことになる。しかし当実施形態では、第1加圧力を上記移動抵抗値よりも大きく設定しているので、移動抵抗値の大きさに関係なく、第1押圧工程開始直後に、第1加圧力で回転工具16のショルダ部16b及びピン部16cがレインフォースメント63に対し押圧されることとなり、第1加圧力がレインフォースメント63に実際に作用する時間は上記第1所定時間と略同じになり、安定する。
上記第1加圧力は、上記移動抵抗値のばらつき範囲の最大値よりも大きくて、2.45kN以上3.43kN以下に設定することが好ましい。また、上記第1回転速度は、1500rpm以上3500rpm以下に設定することが好ましい。さらに、上記第1所定時間は、0.2秒以上2.0秒以下に設定することが好ましい。これら第1加圧力、第1回転速度及び第1所定時間は、回転工具16がレインフォースメント63に対し、環状凹部16dの底面の一部(深さが深い回転軸線X側の部分)がレインフォースメント63に接触しないで、ショルダ部16bの周縁部及びピン部16cがレインフォースメント63に接触する程度に押し込まれるようにそれぞれ設定する。
上記第1押圧工程においては、ショルダ部16bの周縁部及びピン部16cが回転ツール16の回転軸線X回りに回転しながらレインフォースメント63に対し押圧接触されることで、その2箇所の接触部位で摩擦熱が生じ、この摩擦熱は、ワークにおける該2箇所の接触部位の間の部分(環状凹部16dの底面が接触していない部分)、延いては接合部P全体に速やかに拡散され、レインフォースメント63におけるショルダ部16bに対向する部分(接合部P)全体が良好に軟化する。また、ボルトリテーナ64の表面に施されている亜鉛メッキ層Zも、接合部Pにおいて軟化する。このように、上記第1加圧力、第1回転速度及び第1所定時間を、上記好ましい範囲に設定することで、レインフォースメント63を剪断破壊させることなく良好に軟化させることができるようになる。
またこの第1押圧工程の初期段階において、ショルダ部16bよりも所定長さhだけ突出したピン部16cが、ショルダ部16bよりも先にレインフォースメント63に当接する。このように細い径のピン部16cを最初に当接させることにより、小さな摩擦抵抗で回転工具16の位置決めが良好になされ、回転軸線Xに垂直な方向の回転振れが抑制される(アンカー機能)。
続く第2押圧工程では、図13に示すように、回転用モータ15により、回転工具16を第2回転速度で回転させながら、押圧用モータ14により、上記第1加圧力よりも大きい第2加圧力で、回転工具16のショルダ部16b及びピン部16cを、第2所定時間の間、レインフォースメント63に押し込む。
この第2押圧工程では、加圧力が大きくなることで、回転工具16のショルダ部16b及びピン部16cがレインフォースメント63に対し徐々に深く入り込み、環状凹部16dの底面全体、つまりピン部16c及び環状凹部16dを含むショルダ部16b全体がレインフォースメント63に接触する。これに伴い、レインフォースメント63の軟化に加えて塑性流動が行われる(図では模式的に破線で塑性流動Qを示す)。ここで、レインフォースメント63とボルトリテーナ64との間に隙間Sを設けた場合、塑性流動Qによって、レインフォースメント63がボルトリテーナ64側に押し出され、両者が密着する。
また塑性流動Qにおいて、ショルダ部16bに環状凹部16dが設けられている(特に環状凹部16dが円錐形状をなしている)ことから、塑性流動するレインフォースメント63が、図の上下方向に流動して、回転工具16の直下部分(接合部P)から外側へ流出することが抑制される。また、環状凹部16dにより、第2加圧力が接合部Pに集中して、レインフォースメント63の塑性流動Qが促進される。さらに、レインフォースメント63とボルトリテーナ64との接合境界面において、上記軟化した亜鉛メッキ層Zが接合部Pから押し出されることで、ボルトリテーナ64の新生面が露出するとともに、図示しないが、空気中の酸素によりレインフォースメント63の表面に形成されている酸化被膜が接合部Pにおいて破壊されることで、レインフォースメント63の新生面が露出する。
上記第2加圧力は、3.92kN以上5.88kN以下に設定することが好ましい。また、上記第2回転速度は、2000rpm以上3000rpm未満に設定することが好ましい。さらに、上記第2所定時間は、1.0秒以上2.0秒以下に設定することが好ましい。これら第2加圧力、第2回転速度及び第2所定時間は、回転工具16がレインフォースメント63に対し所定の挿入位置よりも深く押し込まれないようにそれぞれ設定する。この所定の挿入位置は、該挿入位置よりも回転工具16が深く入り込むとレインフォースメント63が過度に薄くなって引きちぎられるような位置である。
ところで、上記第1押圧工程の後半から第2押圧工程の前半にかけて、ショルダ部16bとレインフォースメント63とが接触するとき、接触抵抗の急激な上昇により、ピン部16cのアンカー機能を以ってしてもある程度の大きさの回転振れが起こる場合がある。そして、この回転振れを一因として、ショルダ部16b(特に環状凹部16dが形成されているもの)にワークの一部が凝着(付着)してしまうことがある。このような凝着が起こると、上記アンカー機能が低下し、回転振れを助長してしまう。こうして回転振れの増大と凝着の増進とが互いに助長しあうという悪循環に陥り、結果的に大きな回転振れに至る場合がある。大きな回転振れは、接合品質を低下させたり、回転工具16やその駆動機構(例えば図4に示す軸受25b、軸受35a、軸受33aなど)、或いは治具80等に損傷を与えたりする虞がある。
そこで当実施形態では、以下説明するように、保持部材90および挿入孔92(規制部)によって回転工具16の回転振れを効果的に抑制している。
回転工具16および駆動手段(押圧用モータ14や回転用モータ15)は、図2に示すように接合ガン10(接合装置)に搭載されている。従って回転工具16が回転振れを起こすと接合ガン10も全体的に振動する。この振動はL字状のアーム12を介して受け具17にも伝達される。つまり受け具17の動きが特に規制されていない場合、回転工具16が回転振れを起こすと、受け具17も振れ(回転軸線Xと直交する方向の振動)を起こす。
ところが当実施形態では図11(a)に示すように、受け具17が保持部材90の挿入孔92に嵌入され、その振れが抑制されている。この抑制の反作用によって接合ガン10全体の振動が抑制され、回転工具16の回転振れも抑制されるのである。回転振れを抑制することによって、ショルダ部16bへのワークの凝着が起こり難くなる。従って、回転振れが助長されて増大し、接合品質が低下したり、回転工具16やその駆動機構、或いは治具80等に損傷を与えたりする事態を可及的に回避することができる。
しかも、受け具17の振れを抑制する手段が、平板状の保持部材90に挿入孔92を穿設しただけという極めて簡単な構造である。従って、バネや軸受等を用いて回転工具16の回転振れ自体を抑制しようとする従来構造に比べ、大幅な装置の小型化、低コスト化が図られる。特に回転工具16が大径化しないので、当実施形態のように回転工具16を第5治具85の中段部85bと先端部85cとの間という狭い箇所を通して接合部Pに接近させなければならない場合に極めて有利である。また受け具17が大径化することもないので、特に図示しないが、受け具17を狭い治具間を通すレイアウトを採る場合にも同様に有利であることは明らかである。
こうして効果的に回転振れが抑制された状態で第2押圧工程が完了する。この第2押圧工程の完了により、接合部Pでの接合を終了するようにしてもよいが、当実施形態では、さらに第3押圧工程を行うようにしている。
第3押圧工程では、図14に示すように、回転用モータ15により回転ツール16を第3回転速度で回転させながら、押圧用モータ14により、第2加圧力よりも小さい第3加圧力で、回転工具16のショルダ部16b及びピン部16cを、第3所定時間の間、レインフォースメント63に対し押圧接触させる。
この第3押圧工程では、加圧力を第2押圧工程よりも小さくすることで、回転工具16がレインフォースメント63に対し上記所定の挿入位置よりも深く押し込まれず、第2押圧工程が終了したときの位置で押圧し続けることとなる。これにより、レインフォースメント63が過度に薄くなって引きちぎれるようなことがなくなるとともに、第2押圧工程時と同じ程度の温度が維持されて、良好な塑性流動が長時間に亘って行われる。この第3押圧工程の終了により、1つの接合部Pでの接合が終了することになる。
上記第3加圧力は、上記第1加圧力よりも小さくて、0.49kN以上1.47kN以下に設定することが好ましい。また、上記第3回転速度は、1500rpm以上3500rpm以下に設定することが好ましい。さらに、上記第3所定時間は、0.5秒以上2.5秒以下に設定することが好ましい。これら第3加圧力、第3回転速度及び第3所定時間は、回転ツール16がレインフォースメント63に対し、第2押圧工程が終了したときの位置で押圧し続けかつレインフォースメント63の塑性流動が生じるようにそれぞれ設定する。
上記第3押圧工程においては、回転工具16で押し出された金属材料がバリRとなってレインフォースメント63の表面に隆起するとともに、亜鉛メッキ層Zが更に接合部Pから押し出され、また酸化皮膜が更に破壊されて、レインフォースメント63およびボルトリテーナ64の各新生面の露出範囲が拡大する(図14中、×印で表示した範囲)。この結果、レインフォースメント63とボルトリテーナ64の合わせ面部同士が、摩擦点接合によって固相接合され、その接合強度は安定的に高くなる。
なお、亜鉛メッキ層Zにおける接合部Pの近傍部分には、レインフォースメント63を構成する金属(アルミニウム合金)と、亜鉛メッキ層Zを構成する金属との金属混合物層Yが生成される。
接合部Pでの接合が終了すると、押圧用モータ14により、ネジ軸24を図5のB方向に回転駆動させることで、図11(b)に示すように、回転工具16を上昇させるとともに、接合ガン10全体を回転工具16の下降方向に移動させることにより受け具17を挿入孔92から抜出させる。摩擦点接合が完了した後の接合部Pにおいては、図15に示すように、レインフォースメント63の表面に、ショルダ部16b及びピン部16cの痕が残り、ショルダ部16bの周囲には、バリRが生じている。
接合部Pでの摩擦点接合が完了すると、制御ユニット50aはロボット40によって接合ガン10を待機状態とする。或いは次の接合部Pがある場合、接合ガン10をその接合部Pへと移動させ、上記と同様の摩擦点接合を繰り返し行わせる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定するものではなく、特許請求の範囲内で適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明をレインフォースメント63(アルミニウム合金)とボルトリテーナ64(亜鉛メッキ鋼板)との摩擦点接合に適用した場合について説明しているが、他の部材の摩擦点接合に適用しても良い。その際、その材質も特に限定するものではなく、同種の材質からなる部材の接合であっても、異種の材質からなる部材の接合であっても良い。また枚数も2枚に限定するものではなく、3枚以上の部材を同時に接合するものであっても良い。
また回転工具16のショルダ部16bの形状は、環状凹部16dが形成されたものである必要はない。環状凹部16dが形成されたものは凝着が起こり易い傾向にあるので、本発明の効果を顕著に奏するが、それ以外の形状、例えばショルダ部16bが回転軸線Xに垂直な平坦面である場合にも、回転振れの抑制に関する本発明の効果を奏することができる。
当実施形態では、受け具17の振れを抑制する規制部として、保持部材90に設けられた挿入孔92を用いているが、必ずしもこのような構造に限定するものではなく、他の構造の規制部によって受け具17の振れを抑制するようにしても良い。例えば、受け具17の側面を取り囲んでその振れを抑制するように細い柱状体を複数本配設したものであっても良い。
当実施形態では、受け具17の先端部17aが治具80を介してワークに当接するようにしている。その介在する治具の枚数は、当実施形態では2枚(第1治具81と第3治具83)であるが、これを1枚または3枚以上としても良い。また治具を介さず、受け具17が直接ワークに当接するようにしても良い。治具を介在させることによって、受け具17がワークに直接当接することによって起こる問題を確実に回避することができる。例えば当実施形態の場合、摩擦点接合時の熱と加圧力とによって受け具17にボルトリテーナ64の亜鉛メッキ層Zが付着することが避けられる。また、ワークの受け具17に当接する面が自動車パネルの外表面である場合に、受け具17によって付着する僅かな圧痕によって商品性が低下することも避けられる。
保持部材90を治具80と一体化させても良い。例えば上記実施形態では、第1治具81と保持部材90とを一体に成形しても良い。第1治具81と保持部材90とを別部材にすることにより、設計変更等によって接合部Pの位置が変化したり、接合部Pの位置が異なる多品種の製造を行ったりする場合に、挿入孔92の位置を適宜変更した保持部材90に交換するだけで柔軟に対応できるという利点がある。
回転工具16或いは接合ガン10は、ロボット40に搭載されていなくても良い。但し回転工具16や接合ガン10をロボット40に搭載した場合は、その移動自由度の高さを利用し、狭い場所での接合でも容易に行わせることができるという利点がある。
回転工具16の形状(各部寸法)や受け具17と挿入孔92との隙間、或いは加圧力等の各種パラメータは、用途や各種条件に応じて適宜変更しても良い。
本発明の実施形態に係る摩擦点接合装置の概略構成図である。 図1に示す接合ガンの正面図である。 図1に示す接合ガンの側面図である。 図1に示す本体ケースの内部構造を示す断面図である。 図4のV−V線断面図である。 図1に示す回転工具の先端部の拡大図である。 本発明の実施形態に係るワークであって、自動車のトランクリッドのヒンジ取り付け部をインナパネル側から示す一部切り欠きを有する部分図である。 図7のVIII−VIII線断面図であって、(a)はトランクリッドにヒンジを取り付ける前の状態を示す分解断面図、(b)はその組立状態を示す断面図である。 上記摩擦点接合装置を用いて本発明の方法により上記トランクリッドのレインフォースメントとボルトリテーナとを摩擦点接合する動作の途中状態を示す断面図である。 上記摩擦点接合装置および方法で使用する治具の1つを示す斜視図である。 図9に示す途中状態後の動作を示す図であり、(a)は摩擦点接合中の状態を示す断面図、(b)は摩擦点接合直後の状態を示す断面図である。 図11(a)の状態を詳細に示す図であり、摩擦点接合における第1押圧工程の説明図である。 上記第1押圧工程に続く第2押圧工程の説明図である。 上記第2押圧工程に続く第3押圧工程の説明図である。 上記第3押圧工程後、摩擦点接合が完了した状態を示す図である。
符号の説明
10 接合ガン(接合装置)
14 押圧用モータ(駆動手段)
15 回転用モータ(駆動手段)
16 回転工具
17 受け具
17a (受け具の)先端部
40 ロボット(移動手段)
63 レインフォースメント(金属部材)
64 ボルトリテーナ(金属部材)
80 (金属部材と面接触する)治具
90 保持部材
92 挿入孔(規制部)
X (回転工具の)回転軸線

Claims (5)

  1. 複数の金属部材を重ね合わせ、回転工具を回転させながら押圧し、摩擦熱で上記金属部材を軟化させ、塑性流動を生じさせて当該金属部材同士をスポット接合させる摩擦点接合方法であって、
    上記回転工具と、該回転工具の回転軸線上に該回転工具に対向して配置された受け具と、上記回転工具を回転させながら押圧方向へ移動させる駆動手段とを有する接合装置を備え、
    上記金属部材の接合位置における、接合時に上記受け具が配置される側に、上記回転軸線と直交する方向への上記受け具の動きを抑制する規制部を備えた保持部材を配置し、
    上記接合装置を移動手段で上記接合位置に移動させ、
    上記受け具が上記規制部による規制を受ける状態としつつ、上記駆動手段で上記回転工具を回転させながら上記金属部材に押圧し、該金属部材をスポット接合させることを特徴とする摩擦点接合方法。
  2. 複数の金属部材を重ね合わせ、回転工具を回転させながら押圧し、摩擦熱で上記金属部材を軟化させ、塑性流動を生じさせて当該金属部材同士をスポット接合させる摩擦点接合装置であって、
    上記回転工具と、該回転工具の回転軸線上に該回転工具に対向して配置された受け具と、上記回転工具を回転させながら押圧方向へ移動させる駆動手段とを有する接合装置と、
    上記金属部材の接合位置における、接合時に上記受け具が配置される側に設けられ、接合時に、上記回転軸線と直交する方向への上記受け具の動きを抑制する規制部を有する保持部材と、
    上記接合装置を上記接合位置に移動させる移動手段とを備え、
    上記移動手段によって上記受け具が上記規制部による規制を受ける状態としつつ、上記駆動手段で上記回転工具を回転させながら上記金属部材に押圧し、該金属部材をスポット接合させることを特徴とする摩擦点接合装置。
  3. 上記規制部は、上記受け具を僅かな隙間をもって挿入し得る形状の、上記保持部材に設けられた挿入孔であることを特徴とする請求項2記載の摩擦点接合装置。
  4. 上記保持部材は、上記接合位置を含む領域で上記金属部材と面接触する治具に対して固設され、
    接合時、上記規制部に規制された受け具の先端部が、上記治具を介して上記金属部材に当接することを特徴とする請求項2または3記載の摩擦点接合装置。
  5. 上記移動手段はロボットであることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の摩擦点接合装置。
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