JP2007090049A - 血管画像測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】血管径が高精度で得られる血管画像測定装置を提供する。
【解決手段】 (a) 超音波プローブ12には、生体14上に配置されるプローブ本体28と、そのプローブ本体28に設けられ、超音波振動子a 乃至a の配列方向に対して平行なx軸まわりの回転が可能に超音波アレイA1およびA2を支持するx軸回動機構(x軸支持装置)70とが備えられ、(b) y−z面内において超音波アレイA1およびA2から放射される超音波ビームの放射面が血管20に対して平行となるように、x軸回動機構70に支持された超音波アレイA1およびA2の姿勢を制御するx軸制御手段S2、S3が含まれることから、超音波ビームの放射面が血管20の中心線に平行な状態でその血管20からの反射波が得られるので、その反射波に基づいて明瞭で精度の高い横断面が得られる。
【選択図】図5

Description

本発明は、超音波ビームを放射面から放射する超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管およびその内皮を含む画像を測定する血管画像測定装置に関するものである。
たとえば、ゼリー等のカップリング剤を介して皮膚に軽く接触して皮膚下の画像を検出するための超音波ビームを放射する超音波アレイを用いて、生体の皮膚下の血管を含む画像を測定する血管画像測定装置が提案されている。たとえば、特許文献1に記載された装置がそれである。これによれば、ロボットアームの先端に指示された超音波プローブが被検査部位に押し当てられることにより、皮膚下の血管の横断面画像すなわち短軸画像や血管の縦断面画像すなわち長軸画像が得られる。
特開2003−245280号公報
ところで、上記の血管画像測定装置は、血管径の変化を測定することにより生体の血管内皮機能を評価するために用いられるが、血管径の測定についてはその精度に限界があることから、生体の血管内皮機能の評価精度が必ずしも十分であるとは言えなかった。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、血管径が高精度で得られる血管画像測定装置を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1に係る発明の要旨とするところは、複数個の超音波振動子が一方向に配列されて超音波ビームを放射面から放射する超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管の短軸画像を測定する血管画像測定装置であって、(a) 前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、そのプローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に対して平行なx軸まわりの回転が可能に前記超音波アレイを支持するx軸支持装置とが備えられ、(b) y−z面内において前記超音波アレイの放射面が前記血管に対して平行となるように前記x軸支持装置に支持された超音波アレイの姿勢を制御するx軸制御手段を、含むことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の要旨とするところは、複数個の超音波振動子が一方向に配列されて超音波ビームを放射面から放射する一対の超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管の短軸画像を測定する血管画像測定装置であって、(a) 前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、そのプローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に対して平行なx軸まわりの回転が可能に前記超音波アレイを支持するx軸支持装置とが備えられ、(b) 前記一対の超音波アレイによって得られたそれぞれの断面画像中の血管の前記放射面に対して垂直なz軸方向の位置と、その血管の位置差解消するための前記x軸まわりの回動方向を示す表示とを表示する画像表示装置と、(c) 前記x軸支持装置により支持された超音波アレイのx軸まわりの回動を手動入力操作によって調節するための入力操作装置とを、含むことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の要旨とするところは、複数個の超音波振動子が一方向に配列されて超音波ビームを放射面から放射する超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管の短軸画像を測定する血管画像測定装置であって、(a) 前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、そのプローブ本体に設けられ、前記放射面に対して垂直なz軸まわりの回転が可能に前記超音波アレイを支持するz軸支持装置とが備えられ、(b) x−y面内において前記超音波アレイの長手方向が前記血管に対して直交するように前記z軸支持装置に支持された超音波アレイの姿勢を制御するz軸制御手段を、含むことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の要旨とするところは、複数個の超音波振動子が一方向に配列されて超音波ビームを放射面から放射する一対の超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管の短軸画像を測定する血管画像測定装置であって、(a) 前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、そのプローブ本体に設けられ、前記放射面に対して垂直なz軸まわりの回転が可能に前記超音波アレイを支持するz軸支持装置とが備えられ、(b) 前記一対の超音波アレイによって得られたそれぞれの断面画像中の血管の前記超音波振動子の配列方向に対して平行なx軸方法の位置と、その血管の位置差解消するための前記z軸まわりの回動方向を示す表示とを表示する画像表示装置と、(c) 前記z軸支持装置により支持された超音波アレイのz軸まわりの回動を手動入力操作によって調節するための入力操作装置とを、含むことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明の要旨とするところは、複数個の超音波振動子が一方向に配列されて超音波ビームを放射面から放射する超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管の長軸画像を測定する血管画像測定装置であって、(a) 前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、そのプローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に平行なx軸方向の平行移動が可能に前記超音波アレイを支持するx軸支持装置と、そのプローブ本体に設けられ、前記放射面に対して垂直であって前記超音波アレイを通過するz軸まわりに回転可能となるように前記超音波アレイを支持するz軸支持装置とが備えられ、(b) 前記超音波アレイのうち前記z軸を通過する部分が前記血管の直上に位置するように前記x軸支持装置を制御し、次いでその超音波アレイの配列方向がその血管と平行となるように前記z軸支持装置を制御するyz軸制御手段が、含まれることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明の要旨とするところは、複数個の超音波振動子が一方向に配列されて超音波ビームを放射面から放射する超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管の長軸画像を測定する血管画像測定装置であって、(a) 前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、該プローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に平行なx軸方向の平行移動が可能に前記超音波アレイを支持するx軸支持装置と、該プローブ本体に設けられ、前記放射面に対して垂直であって前記超音波アレイを通過するz軸まわりに回転可能となるように前記超音波アレイを支持するz軸支持装置とが備えられ、(b) 前記一対の超音波アレイによって得られたそれぞれの断面画像中の血管の前記超音波振動子の配列方向に対して平行なx軸方法の位置と、その血管の位置差解消するための前記z軸まわりの回動方向を示す表示とを表示する画像表示装置と、(c) 前記x軸支持装置により支持された超音波アレイのx軸方向の移動を手動入力操作によって調節するとともに、前記z軸支持装置により支持された超音波アレイのz軸まわりの回動を手動入力操作によって調節するための入力操作装置とを、含むことを特徴とする。
また、請求項7に係る発明の要旨とするところは、 複数個の超音波振動子が一方向に配列されて超音波ビームを放射面から放射する超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管およびその内皮を含む画像を測定する血管画像測定装置であって、(a) 前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、該プローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に直交するy軸まわりの回動が可能に前記超音波アレイを支持するy軸支持装置とが備えられ、(b) 前記画像中において多重反射によるゴースト画像を解消するための角度が前記放射面と該放射面に対向する皮膚面との間に形成されるように、前記超音波アレイの前記y軸まわりの回動姿勢を変更する放射面角度制御手段を、含むことを特徴とする。
また、請求項8に係る発明の要旨とするところは、複数個の超音波振動子が一方向に配列されて超音波ビームを放射面から放射する超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管およびその内皮を含む画像を測定する血管画像測定装置であって、(a) 前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、そのプローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に直交するy軸まわりの回動が可能に前記超音波アレイを支持するy軸支持装置とが備えられ、(b) 前記血管およびその内皮を含む画像を表示する画像表示装置と、(c) 前記y軸支持装置により支持された超音波アレイのy軸まわりの回動を手動入力操作によって調節するための入力操作装置とを、含むことを特徴とする。
前記請求項1に係る発明の血管画像測定装置によれば、(a) 前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、そのプローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に対して平行なx軸まわりの回転が可能に前記超音波アレイを支持するx軸支持装置とが備えられ、(b) y−z面内において前記超音波アレイの放射面が前記血管に対して平行となるように前記x軸支持装置に支持された超音波アレイの姿勢を制御するx軸制御手段が含まれることから、超音波ビームの放射面が前記血管に対して平行な状態でその血管からの反射波が得られるので、その反射波に基づいて明瞭で精度の高い横断面が得られる。
また、請求項2に係る発明の血管画像測定装置によれば、(a) 前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、そのプローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に対して平行なx軸まわりの回転が可能に前記超音波アレイを支持するx軸支持装置とが備えられ、(b) 前記一対の超音波アレイによって得られたそれぞれの断面画像中の血管の前記放射面に対して垂直なz軸方向の位置と、その血管の位置差解消するための前記x軸まわりの回動方向を示す表示とを表示する画像表示装置と、(c) 前記x軸支持装置により支持された超音波アレイのx軸まわりの回動を手動入力操作によって調節するための入力操作装置とが含まれることから、画像表示装置に表示された方向へ入力操作装置を操作して血管の位置差解消するように超音波アレイのx軸まわりの回動位置を変更することにより、超音波ビームの放射面が血管に対して平行な状態でその血管からの反射波が得られるので、その反射波に基づいて明瞭で精度の高い横断面が得られる。
また、請求項3に係る発明の血管画像測定装置によれば、(a) 前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、そのプローブ本体に設けられ、前記放射面に対して垂直なz軸まわりの回転が可能に前記超音波アレイを支持するz軸支持装置とが備えられ、(b) x−y面内において前記超音波ビームの長手方向が前記血管に対して直交するように、前記z軸支持装置に支持された超音波アレイの姿勢を制御するz軸制御手段とが含まれることから、超音波ビームの長手方向が血管に対して直交する状態でその血管からの反射波が得られるので、その反射波に基づいて明瞭で精度の高い横断面が得られる。
また、請求項4に係る発明の血管画像測定装置によれば、(a) 前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、そのプローブ本体に設けられ、前記放射面に対して垂直なz軸まわりの回転が可能に前記超音波アレイを支持するz軸支持装置とが備えられ、(b) 前記一対の超音波アレイによって得られたそれぞれの断面画像中の血管の前記超音波振動子の配列方向に対して平行なx軸方法の位置と、その血管の位置差解消するための前記z軸まわりの回動方向を示す表示とを表示する画像表示装置と、(c) 前記z軸支持装置により支持された超音波アレイのz軸まわりの回動を手動入力操作によって調節するための入力操作装置とが含まれることから、画像表示装置に表示された方向へ入力操作装置を操作して血管の位置差解消するように超音波アレイのz軸まわりの回動位置を変更することにより、超音波ビームの長手方向が血管に対して直交する状態でその血管からの反射波が得られるので、その反射波に基づいて明瞭で精度の高い横断面が得られる。
また、請求項5に係る発明の血管画像測定装置によれば、(a) 前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、そのプローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に平行なx軸方向の平行移動が可能に前記超音波アレイを支持するx軸支持装置と、そのプローブ本体に設けられ、前記放射面に対して垂直であって前記超音波アレイを通過するz軸まわりに回転可能となるように前記超音波アレイを支持するz軸支持装置とが備えられ、(b) 前記超音波アレイのうち前記z軸を通過する部分が前記血管の直上に位置するように前記x軸支持装置を制御し、次いでその超音波アレイの配列方向がその血管と平行となるように前記z軸支持装置を制御するyz軸制御手段が含まれることから、超音波アレイのうちz軸を通過する部分が血管の直上に位置し且つその超音波アレイの配列方向がその血管と平行となるので、その血管反射波に基づいて明瞭で精度の高い縦断面が得られる。
また、請求項6に係る発明の血管画像測定装置によれば、(a) 前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、そのプローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に平行なx軸方向の平行移動が可能に前記超音波アレイを支持するx軸支持装置と、該プローブ本体に設けられ、前記放射面に対して垂直であって前記超音波アレイを通過するz軸まわりに回転可能となるように前記超音波アレイを支持するz軸支持装置とが備えられ、(b) 前記一対の超音波アレイによって得られたそれぞれの断面画像中の血管の前記超音波振動子の配列方向に対して平行なx軸方法の位置と、その血管の位置差解消するための前記z軸まわりの回動方向を示す表示とを表示する画像表示装置と、(c) 前記x軸支持装置により支持された超音波アレイのx軸方向の移動を手動入力操作によって調節するとともに、前記z軸支持装置により支持された超音波アレイのz軸まわりの回動を手動入力操作によって調節するための入力操作装置とが、含まれることから、超音波アレイのうちz軸を通過する部分が血管の直上に位置し且つその超音波アレイの配列方向がその血管と平行となるように手動入力操作によって調節されることによりx軸方向の移動位置およびz軸まわりの回動角が変更されることにより、前記血管からの反射波に基づいて明瞭で精度の高い縦断面が得られる。
また、請求項7に係る発明の血管画像測定装置によれば、(a) 前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、そのプローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に直交するy軸まわりの回動が可能に前記超音波アレイを支持するy軸支持装置とが備えられ、(b) 前記画像中において多重反射によるゴースト画像を解消するための角度が前記放射面と該放射面に対向する皮膚面との間に形成されるように、前記超音波アレイの前記y軸まわりの回動姿勢を変更する放射面角度制御手段が含まれることから、超音波プローブの放射面とそれに対向する皮膚面との間が傾斜させられて多重反射が防止されるので、明瞭で精度の高い血管の内皮(内膜)の横断面画像が得られる。
また、請求項8に係る発明の血管画像測定装置によれば、(a) 前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、そのプローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に直交するy軸まわりの回動が可能に前記超音波アレイを支持するy軸支持装置とが備えられ、(b) 前記血管およびその内皮を含む画像を表示する画像表示装置と、(c) 前記y軸支持装置により支持された超音波アレイのy軸まわりの回動を手動入力操作によって調節するための入力操作装置とが含まれることから、多重反射による内膜のゴーストが解消されるまで操作して超音波プローブの放射面とそれに対向する皮膚面との間が傾斜させられて多重反射が防止されることにより、明瞭で精度の高い血管の内皮(内膜)の横断面画像が得られる。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、センサ保持装置10に保持された超音波プローブ(センサ、超音波探触子)12を用いて被検出体である生体14の上腕16の皮膚18の上からその皮膚18直下に位置する血管20の横断面画像(短軸画像)或いは縦断面画像(長軸画像)を測定する血管画像測定装置22を説明する正面図である。
上記超音波プローブ12は、生体情報を検出するためのセンサとして機能するものであって、たとえば圧電セラミックスから構成された多数個の超音波振動子a 〜a が一列に配列されることにより構成された互いに平行な2列の超音波アレイA1およびA2を含む先端部24が、多軸駆動機構26を介してプローブ本体28に備えられている。図2は、本実施例で用いられるxyz軸直交座標軸を説明するためのものであり、血管20の長手方向をy軸方向としたとき、皮膚18の面上においてその血管20に直交する方向をx軸とし、その皮膚18の面に対して垂直な方向をz軸とする。後述のように、超音波アレイA1およびA2は、多軸駆動機構26によりx軸およびz軸まわりにそれぞれ回転させられるようになっている。
図3に示すように、血管20は、内膜L 、中膜L 、外膜L から成る3層構造を備えている。超音波を用いた画像では、中膜L からの反射がきわめて弱いため、内膜L および外膜L が表示される。実際の画像では、血管20内および中膜L は黒く表示され、内膜L および外膜L が白く表示され、組織が白黒の斑で表示される。内膜L は、外膜L よりも大幅に厚みが薄く表示され、画像中において相対的に表示され難いけれども、FMD(血流依存性血管拡張反応)の評価に際してはその内膜の径の変化率を用いることが望まれる。
血管画像測定装置22は、所謂マイクロコンピュータから構成された電子制御装置32と、モニタ画面表示装置34と、キーボード36と、超音波駆動制御回路38とを備えており、電子制御装置32は、超音波駆動制御回路36から駆動信号を供給して超音波プローブ12の先端部24にある超音波アレイから超音波を放射させ、その先端部24の超音波アレイにより検知された超音波反射信号を受けてその超音波反射信号の処理を行うことによって、皮膚18下の超音波画像を発生させ、モニタ画面表示装置34に表示させる。また、電子制御装置32は、血管20の横断面画像(短軸画像)を生成させるに際しては、上記超音波アレイを血管20に対して直交する位置となるように多軸位置決め機構26を駆動することによりに位置決めさせ、血管20の縦断面画像(長軸画像)を生成させるに際しては、上記超音波アレイを血管20に対して平行となるように多軸位置決め機構26に位置決めさせる。
上記超音波プローブ12は、三次元空間内の所望の位置すなわち所定の位置において被検出体である生体14の上腕16の皮膚18の上からその皮膚18直下に位置する血管20を変形させない程度に軽く接触させる状態でセンサ保持装置10に所望の姿勢で保持されるようになっている。上記超音波プローブ12の先端部24の端面と皮膚18との間には、通常、超音波の減衰、境界面における反射や散乱を抑制して超音波画像を明瞭とするためのよく知られたゼリー等のカップリング剤が介在させられる。このゼリーは、たとえば寒天等の高い割合で水を含むゲル状の吸水性高分子であって、空気よりは固有インピーダンス(=音速×密度)が十分に高く大きく超音波送受信信号の減衰を抑制するものである。また、そのゼリーに換えて、水を樹脂製袋内に閉じ込めた水袋、オリーブ油、グリセリン等が用いられ得る。
上記センサ保持装置10は、机、台座等に位置固定に設けられ、垂直な回動軸心C方向に形成された嵌合穴40を備えた基台42と、その嵌合穴40内に相対回転可能に嵌合された嵌合軸44を備え、基台42に対して垂直な回動軸心Cまわりに回動可能に設けられた回動部材46と、その回動部材46に固定された第1固定リンク48aを含む4つのリンク48a乃至48dから成る第1リンク機構48と、第1リンク機構48の先端部に固定された第1固定リンク50aとして含む4つのリンク50a乃至50dから成る第2リンク機構50と、この第2リンク機構50の先端部において固定されて超音波プローブ12を回曲自在に連結してそれを支持する自在継手52と、操作レバー54の非操作によって前記自在継手52の回曲を常時固定し、操作レバー54の操作にしたがって常時固定さ
れていた回曲を許容すなわち固定を解放するストッパ装置56とを備えている。
上記第1リンク機構48は、互いに平行な1対の第1固定リンク48aおよび第1可動リンク48bと、平行4辺形を構成するようにそれら1対の第1固定リンク48aおよび第1可動リンク48bの両端部にそれぞれ回動可能に連結された互いに平行な1対の第1回動リンク48cおよび48dとを備え、その第1可動リンク48bが前記回動軸心Cを含む面内で移動するように第1固定リンク48aが前記回動部材46に固定されている。そして、この第1リンク機構48には、上記第1可動リンク48bに負荷される荷重に抗する方向成分の推力を発生させる第1弾性部材として機能する第1コイルスプリング49が設けられている。この第1コイルスプリング49は、第1回動リンク48cと第1固定リンク48aとの連結点と、第1回動リンク48dと第1可動リンク48bとの連結点との間に張設されており、この第1コイルスプリング49により発生させられている第1可動リンク48bを上方へ引き上げる方向のモーメントと、第1可動リンク48bに負荷される荷重により発生させられている第1可動リンク48bを下方へ引き下げる方向のモーメントとが略相殺されるようになっている。
上記第2リンク機構50は、互いに平行な1対の第2回動リンク50cおよび50dと、平行4辺形を構成するようにそれら一対の第2回動リンク50cおよび50dの両端部にそれぞれ回動可能に連結された1対の第2固定リンク50aおよび第2可動リンク50bとを備え、その第2可動リンク50bが前記回動軸心Cを含む面内で移動するようにその第2固定リンク50aが第1可動リンク48bに略直交する姿勢で固定されている。そして、この第2リンク機構50には、第2可動リンク50bに負荷される荷重に抗する方向成分の推力を発生させる第2弾性部材として機能する第2コイルスプリング51が設けられている。この第2コイルスプリング51は、第2回動リンク50cと第2固定リンク50aとの連結点と、第2回動リンク50dと第1可動リンク50bとの連結点との間に張設されており、この第2コイルスプリング51により発生させられている第2可動リンク50bを上方へ引き上げる方向のモーメントと、第2可動リンク50bに負荷される荷重により発生させられている第2可動リンク50bを下方へ引き下げる方向のモーメントとが略相殺されるようになっている。このような第1コイルスプリング49および第2コイルスプリング51の相殺作用により、超音波プローブ12が三次元空間内の所望の位置に停止するか或いはゆっくりと下降する程度に保持され、血管20を変形させない程度で超音波プローブ12の先端部24がゼリー等のカップリング剤を介して面接触状態で軽く密着させられるようになっている。
上記自在継手52は、図4に拡大して示すように、基端部が第2可動リンク50bに固定され且つ球状に形成された先端部58を備えた第1連結部材52aと、その第1連結部材52aの球状の先端部58が摺動可能に嵌め入れられた嵌合穴60を備え、その球状の先端部58の球心Bまわりに相対回曲可能に連結された第2連結部材52bとを備え、超音波プローブ12が所望の姿勢で保持されるようになっている。
前記ストッパ装置56は、第2連結部材52bに設けられた一対の案内穴62、64によって球状の先端部58に対して接近離隔可能に案内された操作レバー54と、その操作レバー54を球状の先端部58に対して押圧する押圧スプリング66とを備え、常時は、操作レバー54の非操作状態ではその操作レバー54が押圧スプリング66によって球状の先端部58に対して押圧されることにより前記自在継手52の回曲が阻止されて常時固定されるが、その操作レバー54が押圧スプリング66の付勢力に抗して操作されることによりその操作レバー54が球状の先端部58から離隔されると、前記自在継手52の固定が解放され、その回曲が許容されるようになっている。図1の1点鎖線は、超音波プローブ12が上昇させられた状態を示している。
超音波プローブ12のプローブ本体28の下部に設けられた先端部24には、互いに平行な一対の超音波アレイA1およびA2が基板68に固定されており、本実施例の多軸位置決め機構26は、図5乃至図7に示すように、超音波アレイA1およびA2のx軸まわりの回動位置を位置決めするためのx軸回動機構70と、超音波アレイA1およびA2のz軸まわりの回動位置を位置決めするためのz軸回動機構72から構成されている。x軸回動機構70は超音波アレイA1およびA2をx軸まわりの回動可能に支持するx軸支持装置として機能し、z軸回動機構72は超音波アレイA1およびA2をz軸まわりの回動可能に支持するz軸支持装置として機能している。上記x軸回動機構70は、プローブ本体28の下部に固定された固定フレーム74に対してx軸に平行なピン76まわりに回動可能に設けられたx軸回動フレーム78と、そのx軸回動フレーム78を1方向に付勢するスプリング80と、そのスプリング80の付勢力に抗して回動フレーム78を付勢するx軸アクチュエータ82とを備え、図6に示すように、一対の超音波アレイA1およびA2のx軸まわりの回動姿勢を位置決めする。このx軸アクチュエータ82は電動モータ或いは電磁ソレノイドから構成される。上記z軸回動機構72は、上記x軸回動フレーム78においてz軸まわりに回転可能に保持され且つ前記基板68を介して超音波アレイA1およびA2が固定されたウオームホイール84と、x軸回動フレーム78に固定され、ウオームホイール84の外周歯と噛み合うウオームギヤ86を出力軸88に備えた電動モータ90とを備え、図7に示すように、一対の超音波アレイA1およびA2の間に位置するz軸まわりにそれら超音波アレイA1およびA2の回転姿勢を位置決めする。電動モータ90はz軸アクチュエータとして機能している。
図1に戻って、超音波駆動制御回路38は、電子制御装置32からの指令に従って、たとえば上記超音波アレイA1を構成する一列に配列された多数個の超音波振動子a 乃至a のうち、その端の超音波振動子a から、一定数の超音波振動子群たとえば15個のa 乃至a15毎に所定の位相差を付与しつつ10MHz程度の周波数で同時駆動するビー
ムフォーミング駆動することにより超音波振動子の配列方向において収束性の超音波ビームを血管20に向かって順次放射させ、超音波振動子を1個ずつずらしながらその超音波ビームをスキャン(走査)させたときの放射毎の反射波を受信して電子制御装置32へ入力させる。図8の1点鎖線は、上記のビームフォーミング駆動により放射される収束性の超音波ビームを示している。また、上記超音波アレイA1の放射面には、図9に示すように、その超音波振動子a乃至a の配列方向に直交する方向に超音波ビームを収束させるための音響レンズ92が設けられている。上記のようなビームフォーミング駆動および音響レンズ92によって収束性とされた超音波ビームには、図8に示すように、超音波振動子a 乃至a の配列方向に対して直交する方向に長手状の収束断面Dが形成されている。この収束断面Dの長手方向Eは、平面視すなわちx−y平面内において超音波振動子a 乃至a の配列方向(x方向)、およびビームの放射方向(z方向)Fに対して、それぞれ直交する方向である。
電子制御装置32は、上記反射波に基づいて画像を合成し、皮膚18下における血管20の横断面画像(短軸画像)を生成させ、或いは血管20の縦断面画像(長軸画像)を生成させて、モニタ画面表示装置34に表示させる。また、その画像から、血管20の径或いは内皮径(内膜径)が算出される。また、血管内皮機能を評価するために、虚血反応性充血後のFMD(血流依存性血管拡張反応)を表す血管径の変化率(%)[=100×(dmax −d)/d](但し、dは安静時の血管径、dmax は阻血解放後の最大血管径)を算出する。
図10は、上記電子制御装置32の作動の要部を説明するフローチャートである。図10において、ステップ(以下、ステップを省略する)S1では、超音波発振およびスキャンが開始され、超音波アレイA1およびA2から収束性超音波ビームが放射され且つそれがスキャンされる。次いで、S2では、図11の上段に示す超音波アレイA1およびA2のそれぞれの断面画像において、矩形表示領域の上辺から血管20までの距離aおよびbが算出され、x軸アクチュエータ82によってx軸まわりの回動位置が距離aおよびbの差が減少する方向に所定量変更されるとともに、S3では、それらの距離aおよびbが一致するか否かが判断される。これらの距離aおよびbは、図11の下段に示すように、各超音波アレイA1およびA2と血管20との間の距離に対応する値である。上記S2およびS3は、y−z面内において超音波アレイA1およびA2から放射される超音波ビームの収束断面Dの長手方向が血管20の中心線に対して平行となるように、すなわちy−z面内において超音波アレイA1およびA2の放射面Sと血管20またはその中心線とが平行となるように、x軸回動機構(x軸支持装置)70に支持された超音波アレイA1およびA2の姿勢を制御するx軸制御手段に対応している。
上記S3における判断が否定されると上記S2以下が繰り返し実行される。しかし、S3における判断が肯定されると、各超音波アレイA1およびA2と血管20との間の距離aおよびbが一致させられた状態であるので、図12に示すように、血管20の断面画像が円形となるとともに、y−z面内において超音波アレイA1およびA2の放射面Sと血管20またはその中心線とが平行となって内膜L からの反射信号が強くなるので、内膜L が画像に一層明確に表れるようになる。
続いて、S4では、図13の上段に示す超音波アレイA1およびA2のそれぞれの超音波断面画像G1およびG2において、矩形表示領域の左辺から血管20までの距離cおよびdが算出され、z軸アクチュエータとして機能している電動モータ90はによってz軸まわりの回動位置が距離cおよびdの差が減少する方向に所定量変更されるとともに、S5では、それらの距離cおよびdが一致するか否かが判断される。これらの距離cおよびdは、図13の下段に示すように、各超音波アレイA1およびA2の端部と血管20との間の距離に対応する値である。上記S4およびS5は、x−y面内において超音波アレイA1およびA2から放射される超音波ビームの収束断面Dの長手方向が血管20の中心線に対して平行となるように、すなわちx−y面内において超音波アレイA1およびA2の放射面Sと血管20またはその中心線とが平行となるように、z軸回動機構(z軸支持装置)72に支持された超音波アレイA1およびA2の姿勢を制御するz軸制御手段に対応している。
上記のS5における判断が否定されると上記S4以下が繰り返し実行される。しかし、S5における判断が肯定されると、各超音波アレイA1およびA2と血管20との間の距離cおよびdが一致させられた状態であるので、図14に示すように、血管20の断面画像が円形となるとともに、x−y面内において超音波アレイA1およびA2の放射面S血管20またはその中心線とが平行となって内膜L からの反射信号が強くなるので、内膜L が画像に一層明確に表れようになる。
そして、S6では、血管20の断面画像である短軸画像が生成されてモニタ画面表示装置34に表示されるとともに記憶され、S7では、その短軸画像内の血管20の内膜L の径が算出される。
上述のように、本実施例の血管画像測定装置22によれば、(a) 超音波プローブ12には、生体14上に配置されるプローブ本体28と、そのプローブ本体28に設けられ、超音波振動子a 乃至a の配列方向に対して平行なx軸まわりの回転が可能に超音波アレイA1およびA2を支持するx軸回動機構(x軸支持装置)70とが備えられ、(b) y−z面内において超音波アレイA1およびA2の放射面Sと血管20またはその中心線とが平行となるように、x軸回動機構70に支持された超音波アレイA1およびA2の姿勢を制御するx軸制御手段S2およびS3が含まれることから、超音波ビームの長手状の収束断面Dが血管20の中心線に平行な状態でその血管20からの反射波が得られるので、その反射波に基づいて明瞭で精度の高い横断面が得られる。
また、本実施例の血管画像測定装置22によれば、(a) 超音波プローブ12には、生体14上に配置されるプローブ本体28と、そのプローブ本体28に設けられ、超音波アレイA1およびA2の放射面Sすなわち皮膚18の面に対して垂直なz軸まわりの回転が可能に超音波アレイA1およびA2を支持するz軸回動機構(z軸支持装置)72とが備えられ、(b) x−y面内において超音波アレイA1およびA2の放射面Sと血管20またはその中心線とが平行となるように、z軸回動機構72に支持された超音波アレイA1およびA2の姿勢を制御するz軸制御手段S4およびS5が含まれることから、超音波ビームの長手状の収束断面Dが血管20の中心線に平行な状態すなわち超音波アレイA1およびA2の放射面Sと血管20とが平行な状態でその血管からの反射波が得られるので、その反射波に基づいて明瞭で精度の高い横断面が得られる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において実施例相互において共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図15乃至図18は、多軸位置決め機構26の他の構成例を説明する図である。本実施例の多軸位置決め機構26は、超音波振動子a 乃至a の配列方向に平行なx軸方向の平行移動が可能に超音波アレイA1およびA2を支持するx軸支持装置として機能するx軸移動機構92と、プローブ本体28に設けられ、超音波アレイA1およびA2の放射面すなわち皮膚18に対して垂直であって超音波アレイA1およびA2のうちの一方である超音波アレイA1を通過するz軸まわりに回転可能となるように超音波アレイA1およびA2を支持するz軸支持装置として機能するz軸回動機構94とが備えている。
上記x軸移動機構92は、固定フレーム74に対して可動フレーム78をx軸方向に直線的に移動可能に支持するために案内用長穴96およびそれに嵌め入れられた案内ピン98から成る案内装置100と、その可動フレーム102を一方向に付勢するスプリング104と、そのスプリング104の付勢力に抗して回動フレーム102を付勢するx軸アクチュエータ106とを備え、一対の超音波アレイA1およびA2のx軸方向の移動位置を位置決めする。このx軸アクチュエータ106は電動モータ或いは電磁ソレノイドから構成される。上記z軸回動機構94は、上記可動フレーム102において一方の超音波アレイA1の長手方向の中央を通過するz軸まわりに回転可能に設けられ且つ前記基板68を介して超音波アレイA1およびA2が固定されたウオームホイール108と、可動フレーム102に固定され、ウオームホイール84の外周歯と噛み合うウオームギヤ86を出力軸88に備えた電動モータ90とを備え、一対の超音波アレイA1およびA2の一方の超音波アレイA1を通過するz軸まわりにそれら超音波アレイA1およびA2の回転姿勢を位置決めする。電動モータ90はz軸アクチュエータとして機能している。図15および図17は可動フレーム102がx軸方向の移動範囲の中央に位置する状態を示し、図16および図18は可動フレーム102がx軸方向の移動範囲の端に位置する状態を示している。
図19は、本実施例における電子制御装置32の制御作動の要部を説明するフローチャートである。図19において、S11では、超音波発振およびスキャンが開始され、超音波アレイA1およびA2から収束性超音波ビームが放射され且つそれがスキャンされる。次いで、S12では、図20の上段に示す超音波アレイA1およびA2のそれぞれの超音波断面画像G1およびG2において、矩形表示領域の左辺および右辺から血管20までの距離eおよびfが算出され、x軸アクチュエータ106によってx軸方向の移動位置が距離eおよびfの差が減少する方向に所定量変更されるとともに、S13では、それらの距離eおよびfが一致するか否かが判断される。これらの距離eおよびfは、図20の下段に示すように、一方の超音波アレイA1の端と血管20との間の距離に対応する値である。上記S13は、一方の超音波アレイA1の長手方向の中央に血管20が位置するようにx軸移動機構92を制御する。
上記S13の判断が否定される場合は上記S12以下が繰り返し実行される。しかし、S13における判断が肯定されると、超音波アレイA1の中央に血管20が位置させられた状態であるので、S14において、超音波アレイA1がz軸まわりに回転させられ、S15において超音波アレイA1が血管20と平行となったか否かが判断される。このS15の判断が否定される場合は上記S14以下が繰り返し実行され、S15の判断が肯定されるまでその回転が継続される。上記S12乃至S15は、一方の超音波アレイA1のうちz軸を通過する中央部分が血管20の直上に位置するようにx軸移動機構(x軸支持装置)92を制御し、次いでその超音波アレイA1の配列方向が血管20と平行となるようにz軸回動機構(z軸支持装置)94を制御するyz軸制御手段に対応している。
S15の判断が肯定されると、図21の下段に示すように超音波アレイA1が血管20と長手方向で一致させられてその真上に位置させられた状態であるので、S16において、図21の上段に示すように超音波アレイA1に対応する断面画像において血管20の縦断面画像が表示される。この状態では、超音波アレイA1から放射される超音波ビームの収束断面Dの長手方向が血管20の中心線に対して平行すなわち超音波アレイA1の放射面Sと血管20とが平行となって内膜L からの反射信号が強くなるので、内膜L が画像に一層明確に表れようになる。
本実施例の血管画像測定装置22によれば、(a) 超音波プローブ12には、生体14上に配置されるプローブ本体28と、そのプローブ本体28に設けられ、超音波振動子a 乃至a の配列方向に平行なx軸方向の平行移動が可能に超音波アレイA1およびA2を支持するx軸移動機構(x軸支持装置)92と、そのプローブ本体28に設けられ、放射面すなわち皮膚18の面に対して垂直であって超音波アレイA1を通過するz軸まわりに回転可能となるように超音波アレイA1を支持するz軸回動機構(z軸支持装置)94とが備えられ、(b) 超音波アレイA1のうちz軸を通過する部分が血管20の直上に位置するようにx軸移動機構92を制御し、次いでその超音波アレイA1の配列方向がその血管20と平行となるようにz軸回動機構94を制御するyz軸制御手段(S12乃至S15)が含まれることから、超音波アレイA1のうちz軸を通過する部分が血管20の直上に位置し且つその超音波アレイA1の配列方向がその血管20と平行となるので、その血管20からの反射波に基づいて明瞭で精度の高い縦断面が得られる。
さらに、本発明の他の実施例を説明する。図22および図23は、多軸位置決め機構26の他の構成例を説明する図である。本実施例の多軸位置決め機構26は、超音波アレイA1およびA2のy軸まわりの回動位置を位置決めするためのy軸回動機構110と、超音波アレイA1およびA2のz軸まわりの回動位置を位置決めするための図5と同様のz軸回動機構72とから構成されている。y軸回動機構110は超音波アレイA1およびA2を血管20と平行なy軸まわりの回動を可能に支持するy軸支持装置として機能している。y軸回動機構110は、プローブ本体28の下部に固定された固定フレーム74に対してy軸に平行なピン112まわりに回動可能に設けられたy軸回動フレーム114と、そのy軸回動フレーム114を1方向に付勢するスプリング116と、そのスプリング116の付勢力に抗してy軸回動フレーム114を付勢するy軸アクチュエータ118とを備え、図23に示すように、一対の超音波アレイA1およびA2のy軸まわりの回動姿勢を位置決めする。このy軸アクチュエータ118は電動モータ或いは電磁ソレノイドから構成される。z軸回動機構72は、上記y軸回動フレーム114に設けられている。
図24は、本実施例における電子制御装置32の制御作動の要部を説明するフローチャートである。図24において、S21では、超音波発振およびスキャンが開始され、超音波アレイA1およびA2から収束性超音波ビームが放射され且つそれがスキャンされる。次いで、S22では、図25の上段に示すように、モニタ画面表示装置34に表示される超音波アレイA1およびA2のそれぞれの超音波断面画像G1およびG2において、皮膚18と血管20との間の多重反射信号により短軸画像内で内膜L を表すゴースト画像L ’が存在する場合は、多重反射が解消される方向にy軸まわりの回動角が所定量変更操作されるとともに、S23では、上記多重反射によるゴースト画像L’の有無が自動または手動にて判断される。自動で判断される場合は、たとえばモニタ画面表示装置34に表示される血管断面画像において血管20の内腔が多重反射によるゴースト画像L ’が存在しないために輝度が所定値よりも低いか否かに基づいて判断される。血管断面画像において血管20の内腔に多重反射によるゴースト画像L ’が含まれる場合はそれが白く表示されるために輝度が低下する。血管20の内腔に上記多重反射によるゴースト画像L ’が含まれない場合は黒く抜けるように表示される。
このS23は、上記多重反射によるゴースト画像L ’が十分に解消される範囲で、可及的に明確な短軸画像が得られるようにすなわち可及的に超音波アレイA1およびA2の放射面Sと皮膚18とが平行となるようにy軸回動機構110を手動による入力操作装置であるキーボード36またはマウス37にて手動制御し、超音波アレイA1およびA2のy軸まわりの回動角を設定する。上記S23は、短軸画像中において多重反射によるゴースト画像を解消するための角度αが超音波アレイA1およびA2の放射面Sと皮膚18との間に形成されるように、超音波アレイA1およびA2をy軸まわりの回動姿勢を変更する放射面角度制御工程に対応している。
上記S23の判断が否定される場合は上記S22以下が繰り返し実行される。しかし、S23における判断が肯定されると、多重反射によるゴースト画像L ’が十分に解消された状態であるので、S24において、明瞭な横断面画像(短軸画像)が生成される。これにより、その短軸画像内の血管20の内膜L の径が正確に算出される。
本実施例の血管画像測定装置22によれば、(a) 超音波プローブ12には、生体14上に配置されるプローブ本体28と、そのプローブ本体28に設けられ、超音波振動子a 乃至a の配列方向に直交するy軸まわりの回動が可能に超音波アレイA1およびA2を支持するy軸回動機構(y軸支持装置)110とが備えられ、(b) 断面画像中において多重反射による内膜L のゴースト画像L ’を解消するための角度αが放射面Sとその放
射面Sに対向する皮膚18の面との間に形成されるように、超音波アレイA1およびA2をy軸まわりの回動姿勢を変更操作するS22、S23が含まれることから、超音波プローブA1およびA2の放射面とそれに対向する皮膚18の面との間が傾斜させられて多重反射が防止されるので、明瞭で精度の高い血管20の内皮(内膜)の横断面画像すなわち短軸画像が得られる。
また、前述の図1乃至図14に示す実施例において、x軸まわりの回動とz軸まわりの回動とが図10のS2およびS3と、S4およびS5とによって自動的に行われていたが、手動操作にしたがって回動制御されてもよい。すなわち本実施例の手動制御では、図10のS2に相当する工程では、図27の上段に示すように、モニタ画面表示装置34に表示される超音波アレイA1およびA2のそれぞれの超音波断面画像G1およびG2において、少なくともz軸方向の血管の中心位置C1およびC2がそれぞれ表示されるとともに、それら中心位置C1およびC2を一致させて位置差を解消するために、x軸まわりの操作方向が矢印Jにて表示される。作業者は、上記の表示に従って入力操作装置であるキーボード36またはマウス37にて手動制御し、超音波アレイA1およびA2のx軸まわりの回動角を設定する。図10のS4に相当する工程では、図28の上段に示すように、モニタ画面表示装置34に表示される超音波アレイA1およびA2のそれぞれの超音波断面画像G1およびG2において、少なくともx軸方向の血管の中心位置C1およびC2がそれぞれ表示されるとともに、それら中心位置C1およびC2を一致させて位置差を解消するために、z軸まわりの操作方向が矢印Kにて表示される。作業者は、上記の表示に従って入力操作装置であるキーボード36またはマウス37にて手動制御し、超音波アレイA1およびA2のx軸まわりの回動角を設定する。本実施例においても、前述の図1乃至図14に示す実施例と同様の効果が得られる。
また、前述の図15乃至図21に示す実施例において、x軸方向の平行移動とz軸まわりの回動とが図19のS12およびS13と、S14およびS15とによって自動的に行われていたが、手動操作にしたがって回動制御されてもよい。すなわち本実施例の手動制御では、図19のS12に相当する工程では、図29の上段に示すように、モニタ画面表示装置34に表示される超音波アレイA1およびA2のそれぞれの超音波断面画像G1およびG2において、少なくともx軸方向の血管20の中心位置が符号C1により表示されるとともに、超音波アレイA1の長手方向のうちのz軸が通る中心位置が破線BLより表示される。同時に、血管20の中心位置C1と破線BLより表示される超音波アレイA1の長手方向の中心位置とを一致させてそれら位置差を解消するために、x軸方向の操作方向が矢印Mにて表示される。作業者は、上記の表示に従って入力操作装置であるキーボード36またはマウス37にて手動制御し、超音波アレイA1の中心位置を血管20の中心位置に設定する。図19のS4に相当する工程では、図30の上段に示すように、モニタ画面表示装置34に表示される超音波アレイA1の超音波断面画像G1において超音波アレイA1に対応する血管20の断面画像が表示される。作業者は、上記超音波断面画像G1の表示が図21に示す2本の平行線で血管が示される縦断面画像となるように、入力操作装置であるキーボード36またはマウス37にて手動制御し、超音波アレイA1のz軸まわりの回動角を設定する。図30はz軸まわりの回動途中における血管20の画像を示している。本実施例においても、前述の図15乃至図21に示す実施例と同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用され得る。
たとえば、前述の図1乃至図14の実施例において、x軸回動機構70およびそれを制御するためのx軸制御手段S2、S3と、z軸回動機構72およびそれを制御するためのz軸制御手段S4、S5とが設けられていたが、それらのうちの一方のみが設けられていてもよい。
また、前述の実施例において、x軸回動機構70、z軸回動機構72、x軸移動機構92、z軸回動機構94、y軸回動機構110の機械的構成は、その一例が開示されたものであり、その他の機械的構成でも実現されることができる。
また、前述の図22乃至図26の実施例は、血管20の短軸画像を測定するものであったが、血管20の長軸画像を測定するためにも用いられるし、1本の超音波アレイA1が備えられた超音波プローブ12が用いられてもよい。
また、前述の図1乃至図14の実施例、図15乃至図21の実施例、或いは図22乃至図25の実施例の一部或いは全部は、共通の血管画像測定装置に適用されることができる。たとえば、多軸位置決め機構26が、x軸回動機構70、x軸移動機構92、およびz軸回動機構72から構成されたり、x軸回動機構70、y軸回動機構110、およびz軸回動機構72から構成されたりすることができる。
また、前述の図24のS22は、手動操作によるy軸回動位置の変更が行われていたが、画像中において多重反射によるゴースト画像を解消するための角度が前記放射面とその放射面に対向する皮膚面との間に形成されるように、前記超音波アレイを前記y軸まわりの回動姿勢を所定角度ずつ自動的に変更するように構成されてもよい。この場合には、S22、S23が、血管断面画像において、多重反射によるゴースト画像を解消するための角度が超音波アレイA1の放射面Sとその放射面Sに対向する皮膚18の面との間に形成されるようにその超音波アレイA1のy軸まわりの回動姿勢を変更する放射面角度制御手段として機能する。このようにしても、超音波プローブの放射面とそれに対向する皮膚面との間が傾斜させられて多重反射が防止されるので、明瞭で精度の高い血管の内皮(内膜)の横断面画像が得られる。
また、前述の実施例では、キーボード36またはマウス37が手動操作入力のための入力操作装置として用いられていたが、トグルスイッチやジョイスティックなどが用いられてもよい。
なお、上述したのは、あくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明の一実施例の血管画像測定装置の全体的な構成を説明する図である。 図1の実施例の超音波プローブの先端部に設けられた超音波アレイの血管に対する姿勢を表すためのx軸、y軸、z軸を説明する図である。 血管画像に表示される血管の多層膜構成を説明するための拡大図である。 図1のセンサ保持装置とこれにより保持される超音波プローブとの間の支持構造を説明する図である。 図1の超音波プローブにおいて、超音波アレイを位置決めするための多軸駆動機構を構成する、x軸回動機構およびz軸回動機構を説明する図である。 図5のx軸回動機構によって超音波アレイのx軸まわりの回動位置が変化させられた状態を示す図である。 図5のz軸回動機構によって超音波アレイのz軸まわりの回動位置が変化させられる構成を説明する図である。 図1の超音波プローブに設けられた超音波アレイから放射される超音波ビームを1点差線で示すとともに、その超音波ビームの収束部の断面である収束断面を説明する図である。 図1の超音波プローブに設けられた音響レンズを説明する図である。 図1の実施例の電子制御装置における短軸画像生成のための制御作動の要部を説明するフローチャートである。 図10の制御作動の説明であって、一対の超音波アレイと血管との距離が異なる場合における超音波アレイのx軸まわりの回動位置と横断面画像との関係を示す図である。 図10の制御作動の説明であって、一対の超音波アレイと血管との距離が等しい場合における超音波アレイのx軸まわりの回動位置と横断面画像との関係を示す図である。 図10の制御作動の説明であって、一対の超音波アレイと血管とが直交しない場合における超音波アレイのz軸まわりの回動位置と横断面画像との関係を示す図である。 図10の制御作動の説明であって、一対の超音波アレイと血管とが直交した場合における超音波アレイのz軸まわりの回動位置と横断面画像との関係を示す図である。 本発明の他の実施例における超音波プローブにおいて、超音波アレイを位置決めするための多軸駆動機構を構成する、x軸移動機構およびz軸回動機構を説明する断面図である。 図15の断面図において、x軸移動機構によって超音波アレイのx軸方向の平行移動位置が変化させられた状態を示す図である。 図15の実施例における超音波プローブにおいて、超音波アレイを位置決めするための多軸駆動機構を構成する、x軸移動機構およびz軸回動機構を説明する底面図である。 図15の底面図において、x軸移動機構によって超音波アレイのx軸方向の平行移動位置が変化させられた状態を示す図である。 図15の実施例において、電子制御装置の長軸画像生成のための制御作動の要部を説明するフローチャートである。 図19の制御作動の説明であって、一対の超音波アレイと血管とが交差している場合における超音波アレイのx軸方向の平行移動位置と横断面画像との関係を示す図である。 図19の制御作動の説明であって、一対の超音波アレイのz軸まわりの回動によって一方の超音波センサが血管の真上において平行な状態となった場合における超音波アレイのx軸方向の平行移動位置と横断面画像との関係を示す図である。 本発明の他の実施例の超音波プローブにおいて、超音波アレイを位置決めするための多軸駆動機構を構成する、y軸回動機構およびz軸回動機構を説明する図である。 図22のy軸回動機構によって超音波アレイのy軸まわりの回動位置が変化させられた状態を示す図である。 図23の実施例において、電子制御装置の長軸画像生成のための制御作動の要部を説明するフローチャートである。 図24の制御作動の説明であって、一対の超音波アレイの放射面と皮膚とが平行な状態における、一対の超音波アレイのy軸まわりの回動位置と横断面画像との関係を示す図である。 図24の制御作動の説明であって、一対の超音波アレイの放射面と皮膚とが所定の角度αにて傾向した状態における、一対の超音波アレイのy軸まわりの回動位置と横断面画像との関係を示す図である。 本発明の他の実施例における、手動入力操作で一対の超音波アレイと血管との距離を一致させる制御に用いられる表示画像であって、各超音波アレイに対応する画像の血管の中心位置C1およびC2を一致させて位置差を解消するために、x軸まわりの操作方向を示す矢印を表示している。 手動入力操作で一対の超音波アレイと血管との距離を一致させる制御に用いられる表示画像であって、各超音波アレイに対応する画像の血管の中心位置C1およびC2を一致させて位置差を解消するために、z軸まわりの操作方向を示す矢印を表示している。 本発明の他の実施例における、手動入力操作で一つの超音波アレイの長手方向の中心と血管との位置を一致させる制御に用いられる表示画像であって、超音波アレイに対応する画像の血管の中心位置C1を破線に示す超音波アレイの長手方向の中心を一致させて位置差を解消するために、x軸方向の操作方向を示す矢印を表示している。 本発明の他の実施例における、手動入力操作で一つの超音波アレイをその長手方向の中心まわりに回動させて血管の長手方向と一致させる制御に用いられる表示画像である。
符号の説明
12:超音波プローブ(超音波探触子)
14:生体
18:皮膚
20:血管
22:血管画像測定装置
28:プローブ本体
34:モニタ画面表示装置(画像表示装置)
36:キーボード(入力操作装置)
37:マウス(入力操作装置)
70:x軸回動機構(x軸支持装置)
72:z軸回動機構(z軸支持装置)
92:x軸移動機構(x軸支持装置)
94:z軸回動機構(z軸支持装置)
110:y軸回動機構(y軸支持装置)
乃至a :超音波振動子
D:収束断面
A1、A2:超音波アレイ
S2、S3:x軸制御手段
S4、S5:z軸制御手段
S12乃至S15:yz軸制御手段

Claims (8)

  1. 複数個の超音波振動子が一方向に配列されて超音波ビームを放射面から放射する超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管の短軸画像を測定する血管画像測定装置であって、
    前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、該プローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に対して平行なx軸まわりの回転が可能に前記超音波アレイを支持するx軸支持装置とが備えられ、
    y−z面内において前記超音波アレイの放射面が前記血管に対して平行となるように前記x軸支持装置に支持された超音波アレイの姿勢を制御するx軸制御手段を、含むことを特徴とする血管画像測定装置。
  2. 複数個の超音波振動子が一方向に配列されて超音波ビームを放射面から放射する一対の超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管の短軸画像を測定する血管画像測定装置であって、
    前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、該プローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に対して平行なx軸まわりの回転が可能に前記超音波アレイを支持するx軸支持装置とが備えられ、
    前記一対の超音波アレイによって得られたそれぞれの断面画像中の血管の前記放射面に対して垂直なz軸方向の位置と、その血管の位置差解消するための前記x軸まわりの回動方向を示す表示とを表示する画像表示装置と、
    前記x軸支持装置により支持された超音波アレイのx軸まわりの回動を手動入力操作によって調節するための入力操作装置と
    を、含むことを特徴とする血管画像測定装置。
  3. 複数個の超音波振動子が一方向に配列されて超音波ビームを放射面から放射する超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管の短軸画像を測定する血管画像測定装置であって、
    前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、該プローブ本体に設けられ、前記放射面に対して垂直なz軸まわりの回転が可能に前記超音波アレイを支持するz軸支持装置とが備えられ、
    x−y面内において前記超音波アレイの長手方向が前記血管に対して直交するように前記z軸支持装置に支持された超音波アレイの姿勢を制御するz軸制御手段を、含むことを特徴とする血管画像測定装置。
  4. 複数個の超音波振動子が一方向に配列されて超音波ビームを放射面から放射する一対の超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管の短軸画像を測定する血管画像測定装置であって、
    前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、該プローブ本体に設けられ、前記放射面に対して垂直なz軸まわりの回転が可能に前記超音波アレイを支持するz軸支持装置とが備えられ、
    前記一対の超音波アレイによって得られたそれぞれの断面画像中の血管の前記超音波振動子の配列方向に対して平行なx軸方法の位置と、その血管の位置差解消するための前記z軸まわりの回動方向を示す表示とを表示する画像表示装置と、
    前記z軸支持装置により支持された超音波アレイのz軸まわりの回動を手動入力操作によって調節するための入力操作装置と
    を、含むことを特徴とする血管画像測定装置。
  5. 複数個の超音波振動子が一方向に配列されて超音波ビームを放射面から放射する超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管の長軸画像を測定する血管画像測定装置であって、
    前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、該プローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に平行なx軸方向の平行移動が可能に前記超音波アレイを支持するx軸支持装置と、該プローブ本体に設けられ、前記放射面に対して垂直であって前記超音波アレイを通過するz軸まわりに回転可能となるように前記超音波アレイを支持するz軸支持装置とが備えられ、
    前記超音波アレイのうち前記z軸を通過する部分が前記血管の直上に位置するように前記x軸支持装置を制御し、次いで該超音波アレイの配列方向が該血管と平行となるように前記z軸支持装置を制御するyz軸制御手段を、含むことを特徴とする血管画像測定装置。
  6. 複数個の超音波振動子が一方向に配列されて超音波ビームを放射面から放射する超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管の長軸画像を測定する血管画像測定装置であって、
    前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、該プローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に平行なx軸方向の平行移動が可能に前記超音波アレイを支持するx軸支持装置と、該プローブ本体に設けられ、前記放射面に対して垂直であって前記超音波アレイを通過するz軸まわりに回転可能となるように前記超音波アレイを支持するz軸支持装置とが備えられ、
    前記一対の超音波アレイによって得られたそれぞれの断面画像中の血管の前記超音波振動子の配列方向に対して平行なx軸方法の位置と、その血管の位置差解消するための前記z軸まわりの回動方向を示す表示とを表示する画像表示装置と、
    前記x軸支持装置により支持された超音波アレイのx軸方向の移動を手動入力操作によって調節するとともに、前記z軸支持装置により支持された超音波アレイのz軸まわりの回動を手動入力操作によって調節するための入力操作装置と
    を、含むことを特徴とする血管画像測定装置。
  7. 複数個の超音波振動子が一方向に配列されて超音波ビームを放射面から放射する超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管およびその内皮を含む画像を測定する血管画像測定装置であって、
    前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、該プローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に直交するy軸まわりの回動が可能に前記超音波アレイを支持するy軸支持装置とが備えられ、
    前記画像中において多重反射によるゴースト画像を解消するための角度が前記放射面と該放射面に対向する皮膚面との間に形成されるように、前記超音波アレイの前記y軸まわりの回動姿勢を変更する放射面角度制御手段を、含むことを特徴とする血管画像測定装置。
  8. 複数個の超音波振動子が一方向に配列されて超音波ビームを放射面から放射する超音波アレイを備えた超音波プローブを用いて、生体の皮膚下の血管およびその内皮を含む画像を測定する血管画像測定装置であって、
    前記超音波プローブには、前記生体上に配置されるプローブ本体と、該プローブ本体に設けられ、前記超音波振動子の配列方向に直交するy軸まわりの回動が可能に前記超音波アレイを支持するy軸支持装置とが備えられ、
    前記血管およびその内皮を含む画像を表示する画像表示装置と、
    前記y軸支持装置により支持された超音波アレイのy軸まわりの回動を手動入力操作によって調節するための入力操作装置と
    を、含むことを特徴とする血管画像測定装置。
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