JP2000245733A - 超音波撮像方法および装置 - Google Patents

超音波撮像方法および装置

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JP2000245733A
JP2000245733A JP4968199A JP4968199A JP2000245733A JP 2000245733 A JP2000245733 A JP 2000245733A JP 4968199 A JP4968199 A JP 4968199A JP 4968199 A JP4968199 A JP 4968199A JP 2000245733 A JP2000245733 A JP 2000245733A
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echo
doppler
image
flow velocity
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JP4968199A
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Yasuto Takeuchi
康人 竹内
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GE Healthcare Japan Corp
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GE Yokogawa Medical System Ltd
Yokogawa Medical Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流速指数の2次元分布像を撮像するとき、関
心領域におけるサンプルボリュームの位置の同一性が自
動的に保たれる超音波撮像方法および装置を実現する。 【解決手段】 対象100の内部の関心領域に超音波を
照射してエコーのドップラシフトのスペクトラムを複数
のサンプルボリュームについてそれぞれ求め、スペクト
ラムから求めた流速指数の2次元分布像を生成するに当
たり、超音波プローブ2による超音波の送受信範囲を、
アクチュエータ20により関心領域の変位に自動追従さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波撮像方法お
よび装置に関し、特に、対象の内部に超音波を照射して
エコー(echo)を受信し、エコーのドップラシフト
(Dopplershit)に基づいて流速指数の2次
元分布像を生成する超音波撮像方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】対象の内部に超音波を照射してエコーを
受信し、エコーのドップラシフトに基づいて流速指数の
2次元分布像を生成する技術が、文献 I.Shapi
ro,Z.Friednam,P.Lysyansk
y,Z.Leibovitz,S.Degani,G.
Obel:The instantaneous me
asurement of multiple Dop
pler Spectrain the invest
igation of ovarian mass,U
ltrasound Obstet Gynecol
1998;11:353−356に記載されている。
【0003】同技術によれば、超音波プローブ(pro
be)により患者の内部の関心領域例えば卵巣部等を超
音波ビーム(beam)で走査し、エコーのドップラシ
フトのスペクトラム(spectrum)を、同一音線
上で連続する複数のサンプルボリューム(sample
volume)についてそれぞれ求め、サンプルボリ
ュームごとに、ドップラシフトのスペクトラムから例え
ばレジスタンス・インデックス(RI:resista
nce index)、パルサティリティ・インデック
ス(PI:palsatility index)また
はA/Bレシオ(A/B ratio)等の流速指数
(velocimetric indices)を求
め、流速指数の2次元分布をカラー(color)画像
として表示する。流速指数の2次元分布像はBモード画
像に重畳して表示し、体内での地理関係の把握を容易に
している。
【0004】流速指数の異常例えばレジスタンス・イン
デックスRIの低下等は、例えば当該部位に生じた悪性
腫瘍等の病変と密接に関連しているとされる。したがっ
て、流速指数の2次元分布像によって病変の有無を診断
することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような超音波撮
像を行う場合、流速指数を適正に求めるに足るスペクト
ラムデータ(spectrum data)を得るため
に、超音波ビームの送受信を1音線当たり3〜5心拍の
間行う必要があり、このため、1フレーム(fram
e)の撮像に要する時間は例えば30秒程度となる。
【0006】その間、関心領域において各サンプルボリ
ュームの位置が変わってはならないので、操作者は、サ
ンプルボリュームの位置の同一性を維持するために、B
モード撮像により関心領域の位置を絶えず確認しなが
ら、細心の注意を払って超音波プローブの位置および姿
勢を適切に維持しなければならないという問題があっ
た。
【0007】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、流速指数の2次元分布像を
撮像するとき、関心領域におけるサンプルボリュームの
位置の同一性が自動的に保たれる超音波撮像方法および
装置を実現することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
する第1の発明は、対象の内部の関心領域に超音波を照
射してエコーを受信し、前記エコーのドップラシフトの
スペクトラムを複数のサンプルボリュームについてそれ
ぞれ求め、前記スペクトラムから流速指数を求め、前記
流速指数の2次元分布像を生成する超音波撮像方法であ
って、前記超音波の照射および前記エコーの受信を前記
関心領域の変位に自動追従させつつ行うことを特徴とす
る超音波撮像方法である。
【0009】(2)上記の課題を解決する第2の発明
は、対象の内部の関心領域に超音波を照射してエコーを
受信し、前記エコーのドップラシフトのスペクトラムを
複数のサンプルボリュームについてそれぞれ求め、前記
スペクトラムから流速指数を求め、前記流速指数の2次
元分布像を生成する超音波撮像装置であって、前記超音
波の照射および前記エコーの受信を前記関心領域の変位
に自動追従させつつ行う変位追従手段を具備することを
特徴とする超音波撮像装置である。
【0010】(3)上記の課題を解決する第3の発明
は、前記超音波の照射を前記ドップラシフトが生じる範
囲に限定する照射範囲限定手段を具備することを特徴と
する(2)に記載の超音波撮像装置である。
【0011】(4)上記の課題を解決する第4の発明
は、前記サンプルボリュームの設定範囲を前記ドップラ
シフトが生じる範囲に限定するサンプリング範囲限定手
段を具備することを特徴とする(2)または(3)に記
載の超音波撮像装置である。
【0012】第2の発明ないし第4の発明のうちのいず
れか1つにおいて、前記変位追従手段はロボットアーム
機構を有することが、変位追従を適切に行う点で好まし
い。 (作用)本発明では、超音波の照射およびエコーの受信
を関心領域の変位に自動追従させつつ行い、関心領域に
おけるサンプルボリュームの位置の同一性を維持する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1に、超音波撮像装置の
ブロック(block)図を示す。本装置は本発明の超
音波撮像装置の実施の形態の一例である。本装置の構成
によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示
される。本装置の動作によって、本発明の方法に関する
実施の形態の一例が示される。
【0014】本装置の構成を説明する。同図に示すよう
に、本装置は超音波プローブ(probe)2を有す
る。超音波プローブ2は、超音波トランスデューサ(t
ransducer)の2次元アレイ(array)を
有する。超音波トランスデューサは、例えばPZT(チ
タン(Ti)酸ジルコン(Zr)酸鉛(Pb))セラミ
クス(ceramics)等の圧電材料で構成される。
【0015】超音波プローブ2における超音波トランス
デューサの2次元アレイの模式的構成を図2に示す。同
図に示すように、超音波トランスデューサアレイ210
は、z方向を超音波の送受方向としたとき、xy面内に
例えば128x5のマトリクス(matrix)をなし
て配列された複数の超音波トランスデューサ212を有
する。なお、超音波トランスデューサへの符号付けは1
箇所で代表する。
【0016】超音波プローブ2は、アクチュエータ(a
ctuator)20に連結されている。アクチュエー
タ20は後述の制御部16により制御され、超音波プロ
ーブ2の位置または姿勢を3次元的に調節する。アクチ
ュエータ20は、例えばロボットアーム(robot
arm)等によって構成される。これにより、3次元空
間における互いに垂直な3方向への移動およびそれら3
方向をそれぞれ軸とする回転が可能である。アクチュエ
ータ20および制御部16からなる部分は、本発明にお
ける変位追従手段の実施の形態の一例である。
【0017】アクチュエータ20の一例の模式的構成を
図10に示す。同図に示すように、アクチュエータ20
は基本的には人間の腕を模したもので、上腕部221、
下腕部222および手首部223と、それらを連結する
関節部231,232,233を有する。関節部23
1,232,233は、それぞれ人間の肩関節、肘関節
および手首関節と同等の動きが可能なものである。手首
部213で超音波プローブ2を保持する。
【0018】超音波プローブ2は、送受信部4に接続さ
れている。送受信部4は、超音波プローブ2の超音波ト
ランスデューサアレイ210を駆動して超音波ビーム
(beam)を送波させ、また、超音波トランスデュー
サアレイ210が受波したエコーを受信するものであ
る。
【0019】送波超音波ビームの方位は、超音波トラン
スデューサアレイ210における個々の超音波トランス
デューサを駆動する駆動信号の時間差により設定するこ
とができ、この方位を順次切り換えることにより音線順
次の走査を行うことができる。
【0020】エコー受波の方位は、超音波トランスデュ
ーサアレイ210における個々の超音波トランスデュー
サの受信信号を加算する時間差により設定することがで
き、この方位を順次切り換えることにより音線順次の受
波の走査を行うことができる。
【0021】これにより、送受信部4は例えば図3に示
すような走査を行う。すなわち、放射点200からz方
向に延びる超音波ビーム(音線)202が扇状の2次元
領域206をθ方向に走査し、いわゆるセクタスキャン
(sector scan)を行う。
【0022】超音波トランスデューサアレイ210が2
次元アレイであることにより、セクタスキャンは、図2
におけるxz面内でのセクタスキャンと、yz面内での
セクタスキャンを行うことができる。以下、xz面内で
のセクタスキャンをθzスキャン、yz面内でのセクタ
スキャンをφzスキャンという。これら両スキャンの切
換は後述の制御部16によって制御される。
【0023】送受信部4は、スペクトラルドップラ(s
pectral Doppler)処理部6、カラード
ップラ処理部8およびBモード(mode)処理部10
に接続され、これら各処理部にエコー受信信号を入力す
る。
【0024】スペクトラルドップラ処理部6は、本装置
のスペクトラルドップラモード時に稼働し、エコー受信
信号からドップラ信号を抽出して周波数分析し、周波数
スペクトラムから、レジスタンス・インデックスRI、
パルサティリティ・インデックスPIあるいはA/Bレ
シオ等、流速指数を示すカラー画像を生成する。
【0025】なお、レジスタンス・インデックスRI
は、心臓の収縮期における最高周波数偏移Aと拡張末期
における最高周波数偏移Bとの差を、収縮期における最
高周波数偏移Aで割った値である。パルサティリティ・
インデックスPIは、収縮期における最高周波数偏移A
と拡張末期における最高周波数偏移Bとの差を、全心周
期の平均周波数偏移で割った値である。A/Bレシオは
収縮期における最高周波数偏移Aと拡張末期における最
高周波数偏移Bとの比である。
【0026】カラードップラ処理部8は、本装置のカラ
ードップラモード時に稼働し、入力されたエコー受信信
号に基づいてカラードップラ画像、すなわち、いわゆる
カラーフローマッピング(CFM:color flo
w mapping)画像を生成する。Bモード処理部
10は、本装置のBモード時に稼働し、入力されたエコ
ー受信信号に基づいてBモード画像を生成する。
【0027】図4に、スペクトラルドップラ処理部6の
一例のブロック図を示す。同図に示すように、スペクト
ラルドップラ処理部6は同期検波回路602を有する。
同期検波回路602は、入力されたエコー受信信号を、
送波信号と同じ周波数を持つ信号で同期検波してローパ
スフィルタ(low−pass filter)604
に入力する。
【0028】ローパスフィルタ604は、同期検波出力
信号を低域通過フィルタリングしてサンプル・ホールド
(sample hold)回路606に入力する。サ
ンプル・ホールド回路606は、ローパスフィルタ60
4の出力信号から、音線上に設定された複数のサンプル
ボリュームに相当する部分の信号をそれぞれサンプル・
ホールドしてバンドパスフィルタ(band−pass
filter)608に入力する。
【0029】バンドパスフィルタ608は、サンプル・
ホールド回路606の複数の出力信号をそれぞれ帯域通
過フィルタリングする。このような、同期検波回路60
2からバンドパスフィルタ608までの信号処理によ
り、複数のサンプルボリュームにおけるドップラ信号が
それぞれ求められる。
【0030】これらドップラ信号は、周波数分析回路6
10に入力される。周波数分析回路610は複数の入力
信号をそれぞれ周波数分析し、ドップラ信号ごとすなわ
ちサンプルボリュームごとの周波数スペクトラムを流速
指数演算回路612に入力する。
【0031】流速指数演算回路612は、サンプルボリ
ュームごとに、周波数スペクトラムからレジスタンス・
インデックスRI、パルサティリティ・インデックスP
I、A/Bレシオ等の流速指数を算出する。これら流速
指数の算出は、前述の文献に記載されているように、周
波数スペクトラムのエンベロープ(envelope)
すなわちドップラ信号の周波数シフトの最大値包絡線に
基づき、所定の計算により行われる。
【0032】サンプルボリュームごとに算出された流速
指数は画像生成回路614に入力される。画像生成回路
614は、入力データの値を画素値としサンプルボリュ
ームの位置を画素位置とする画像すなわち流速指数の2
次元分布像を生成する。画素値の大小は例えば表示色の
色相に対応させる。すなわち、例えば最大値を赤に対応
させ、最小値を青に対応させ、途中の値は赤から青まで
連続的に変化する途中の色に対応させる。なお、モノク
ローム(monochrome)表示の場合は輝度の強
弱に対応させる。
【0033】図5に、カラードップラ処理部8の一例の
ブロック図を示す。同図に示すように、カラードップラ
処理部8は、直交検波回路802、MTIフィルタ(m
oving target indication f
ilter)804、自己相関回路806、平均流速演
算回路808、分散演算回路810、パワー(powe
r)演算回路812および画像生成回路814を備えて
いる。
【0034】カラードップラ処理部8は、直交検波回路
802でエコー受信信号を直交検波し、MTIフィルタ
804でMTI処理し、自己相関回路806で自己相関
演算を行い、平均流速演算回路808で自己相関演算結
果から平均流速を求め、分散演算回路810で自己相関
演算結果から流速の分散を求め、パワー演算回路812
で自己相関演算結果からドプラ信号のパワーを求める。
【0035】これによって、被検体100内の血流等の
平均流速とその分散およびドプラ信号のパワーを表すそ
れぞれのデータ、すなわち、ドップラ画像データが得ら
れる。なお、流速は音線方向の成分として得られる。流
れの方向は、近づく方向と遠ざかる方向とが区別され
る。ドップラ画像データは画像生成回路814に入力さ
れる。画像生成回路814は入力データに基づいて、平
均流速、分散およびパワーを示すカラードップラ画像を
それぞれ生成する。
【0036】図6に、Bモード処理部10の一例のブロ
ック図を示す。同図に示すように、Bモード処理部10
は対数増幅回路102を有する。対数増幅回路102
は、エコー受信信号を対数増幅して包絡線検波回路10
4に入力する。包絡線検波回路104は、入力信号を包
絡線検波して画像生成回路106に入力する。画像生成
回路106は、入力信号に基づいてBモード画像を生成
する。
【0037】スペクトラルドップラ処理部6、カラード
ップラ処理部8およびBモード処理部10は図1におけ
る表示部12に接続されている。表示部12は、例えば
グラフィックディスプレー(graphic disp
lay)等を用いて構成され、各処理部から入力された
画像を可視像として表示する。
【0038】以上の送受信部4、スペクトラルドップラ
処理部6、カラードップラ処理部8、Bモード処理部1
0、表示部12およびアクチュエータ20は制御部16
に接続されている。制御部16は、それら各部に制御信
号を与えてその動作を制御する。被制御の各部から制御
部16には状態報知信号や応答信号等が入力される。制
御部16の制御の下で超音波撮像が実行される。
【0039】制御部16には操作部18が接続されてい
る。操作部18は操作者によって操作され、制御部16
に所望の指令や情報を入力する。操作部18は、例えば
キーボード(keyboard)やその他の操作具を備
えた操作パネル(panel)で構成される。
【0040】スペクトラルドップラモードの撮像を行う
に当たり、制御部16には、操作部18を通じてBモー
ド画像中の特定の画像が追跡対象として指定される。こ
のような指定に基づき、制御部16は、追跡対象の画像
の位置が表示画面において常に同一となるように、アク
チュエータ20を通じて超音波プローブ2の3次元的な
位置および姿勢を制御する。
【0041】このような制御を行うための対象画像の変
位検出は、Bモード処理部10から入力されるBモード
画像に基づいて行われる。すなわち、スペクトラルドッ
プラモード動作中に適宜のタイミングでBモード撮像を
行い、前述のθzスキャンおよびφzスキャンをそれぞ
れ行う。そして、互いに垂直な2方向でのスキャンによ
って得られた2つのBモード画像中の対象画像の位置か
ら、対象画像の3次元的な変位を検出する。
【0042】このような超音波プローブ2の自動追従に
より、例えば図7に示すように、対象画像208が被検
体100の体動等の影響で208’のように変位して
も、音線走査の2次元領域206が206’のように変
更され、画面上の対象画像208’の表示位置は変化し
ない。
【0043】このため、対象画像208の実物である体
内組織とそこを通過する音線202との関係は常時一定
になる。スキャン面内の他の全ての音線についても同様
である。したがって、音線上に設定された複数のサンプ
ルボリュームは全て観測対象の組織(関心領域)に関し
て常に固定的な位置関係にある。
【0044】制御部16は、また、スペクトラルドップ
ラモード時に、送受信部4を制御して音線走査の範囲を
限定する。すなわち、例えばカラードップラモードでの
撮像で図8に示すようなカラードップラ画像が得られた
とすると、スペクトラルドップラモード時の音線走査範
囲はカラードップラ像122,124が存在する方位角
範囲α,βに限定する。
【0045】カラードップラ像122,124が存在す
る場所はドップラ信号が発生している場所である。逆に
いえば、カラードップラ像122,124が存在しない
場所はドップラ信号がない場所であるから、このように
音線走査範囲を限定することにより、無駄な音線走査を
省略しスキャン時間を短縮することができる。なお、ド
ップラ信号の有無の判定は、カラードップラ像に限ら
ず、スペクトラルドップラモード時に検出したドップラ
信号に基づいて行うようにしても良いのはもちろんであ
る。送受信部4および制御部16は、本発明における照
射範囲限定手段の実施の形態の一例である。
【0046】制御部16は、また、スペクトラルドップ
ラモード時のドップラ信号のサンプリング(sampl
ing)範囲を限定する。すなわち、例えばカラードッ
プラモードでの撮像で図8に示すようなカラードップラ
画像が得られたとすると、スペクトラルドップラモード
時のドップラ信号のサンプリング範囲はカラードップラ
像122,124が存在する範囲、または、カラードッ
プラ像122,124を包含する扇面状の領域12
2’,124’に限定する。
【0047】カラードップラ像122,124が存在し
ない場所はドップラ信号がない場所であるから、サンプ
リング範囲をこのように限定することにより、無駄なサ
ンプリングをなくしデータ処理の能率を高めることがで
きる。なお、ドップラ信号の有無の判定は、カラードッ
プラ像に限らず、スペクトラルドップラモード時に検出
したドップラ信号に基づいて行うようにしても良いのは
もちろんである。サンプル・ホールド回路606および
制御部16は、本発明におけるサンプリング範囲限定手
段の実施の形態の一例である。
【0048】本装置の動作を説明する。操作者は超音波
プローブ2を被検体100の所望の部位例えば腹部等に
当接し、操作部18を操作して超音波撮像を行う。以
下、撮像は操作者の指令に基づき制御部16による制御
の下で行われる。
【0049】先ず、カラードップラ画像の撮像を行う。
このとき、カラードップラモードとBモードが時分割で
行われる。すなわち、例えばカラードップラモードのス
キャンを数回行う度にBモードのスキャンを1回行う割
合で、カラードップラモードとBモードの混合スキャン
を行う。
【0050】このようなスキャンによって得られたカラ
ードップラ画像とBモード画像を重ね合わせて表示部1
2に表示する。Bモード画像に重ねたことにより、カラ
ードップラ画像は体内における地理関係が把握し易いも
のとなる。操作者はこのような画像を観察して病変が疑
われる関心領域を見いだしたとき、表示画像上で適宜の
追跡対象画像を指定してスペクトラルドップラモードに
切り換える。なお、追跡対象画像は関心領域内の画像ま
たは関心領域外の画像のいずれであっても良い。
【0051】スペクトラルドップラモードでは、制御部
16がアクチュエータ20を通じて超音波プローブ2の
3次元的な位置および姿勢を調節して、指定された対象
画像の変位に自動追従する。この状態で、スペクトラル
ドップラ処理部6により、複数のサンプルボリュームに
おけるドップラ信号の周波数スペクトラムをそれぞれ求
め、周波数スペクトラムに基づいてサンプルボリューム
の流速指数を算出する。自動追従により、観測対象とサ
ンプルボリュームとの位置関係が不変となるので、算出
された流速指数は精度の高いものとなる。
【0052】このような流速指数の2次元分布を示すカ
ラー画像が表示部12に表示される。表示画面の模式図
を図9に示す。流速指数の算出精度が高いので、このよ
うな表示画像により病状診断を精度良く行うことができ
る。流速指数分布画像は、Bモード画像に重ねて表示す
るのが体内での地理関係を把握しやすくする点で好まし
い。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、流速指数の2次元分布像を撮像するとき、関心領
域におけるサンプルボリュームの位置の同一性が自動的
に保たれる超音波撮像方法および装置を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】図1に示した装置における超音波プローブの主
要部の模式的構成図である。
【図3】図1に示した装置による音線走査の概念図であ
る。
【図4】図1に示した装置におけるスペクトラルドップ
ラ処理部のブロック図である。
【図5】図1に示した装置におけるカラードップラ処理
部のブロック図である。
【図6】図1に示した装置におけるBモード処理部のブ
ロック図である。
【図7】図1に示した装置による走査範囲自動追従の概
念図である。
【図8】図1に示した装置による走査範囲限定およびサ
ンプリング範囲限定の概念図である。
【図9】図1に示した装置が表示する画像の概念図であ
る。
【図10】図1に示した装置におけるアクチュエータの
模式図である。
【符号の説明】
100 被検体 2 超音波プローブ 4 送受信部 6 スペクトラルドップラ処理部 8 カラードップラ処理部 10 Bモード処理部 12 表示部 16 制御部 18 操作部 20 アクチュエータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象の内部の関心領域に超音波を照射し
    てエコーを受信し、前記エコーのドップラシフトのスペ
    クトラムを複数のサンプルボリュームについてそれぞれ
    求め、前記スペクトラムから流速指数を求め、前記流速
    指数の2次元分布像を生成する超音波撮像方法であっ
    て、 前記超音波の照射および前記エコーの受信を前記関心領
    域の変位に自動追従させつつ行う、ことを特徴とする超
    音波撮像方法。
  2. 【請求項2】 対象の内部の関心領域に超音波を照射し
    てエコーを受信し、前記エコーのドップラシフトのスペ
    クトラムを複数のサンプルボリュームについてそれぞれ
    求め、前記スペクトラムから流速指数を求め、前記流速
    指数の2次元分布像を生成する超音波撮像装置であっ
    て、 前記超音波の照射および前記エコーの受信を前記関心領
    域の変位に自動追従させつつ行う変位追従手段、を具備
    することを特徴とする超音波撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記超音波の照射を前記ドップラシフト
    が生じる範囲に限定する照射範囲限定手段、を具備する
    ことを特徴とする請求項2に記載の超音波撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記サンプルボリュームの設定範囲を前
    記ドップラシフトが生じる範囲に限定するサンプリング
    範囲限定手段、を具備することを特徴とする請求項2ま
    たは請求項3に記載の超音波撮像装置。
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