JPH0765146A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH0765146A
JPH0765146A JP5209718A JP20971893A JPH0765146A JP H0765146 A JPH0765146 A JP H0765146A JP 5209718 A JP5209718 A JP 5209718A JP 20971893 A JP20971893 A JP 20971893A JP H0765146 A JPH0765146 A JP H0765146A
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image
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dimensional
scanning
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JP5209718A
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Kunio Aoki
邦夫 青木
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小さな病変部でも描出でき、また病変部の微妙
な大きさ変化をも3次元的に描出できる、早期発見や経
過観察に好適な超音波診断装置を提供する。 【構成】被検体Pの診断部位を超音波ビームで3次元的
に走査して当該診断部位の第1の3次元画像のデータを
得る画像データ取得手段(超音波探触子10、電子スイ
ッチ回路12、送受信部13、14、コントローラ1
5、3次元画像合成部16)と、この第1の3次元画像
と過去の同一被検体の同一診断部位について得ていた第
2の3次元画像との形態上の差異を検出する差異検出手
段(データベース部17、画像ずれ補正部18、画素間
引き算部19)と、この形態上の差異情報に基づく画像
を表示する表示手段(表示部20)とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超音波診断装置に係
り、とくに病変部の3次元的な大きさの変化を観察する
場合に好適な超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置は、患者に対して非侵襲
で検査できるので、近年の医療診断に不可欠なものとな
っている。
【0003】この超音波診断装置は各種のモードで動作
させることができる。例えば、Bモード法では、超音波
探触子を移動或いは回転させながら超音波を送受信し、
この内の受信信号によってブラウン管を輝度変調して断
層像を得る。探触子の移動(走査)は手動操作によるも
ののほか、電子走査や高速機械走査も行われるようにな
っており、これによりリアルタイムの像表示ができる。
【0004】上記電子走査法には、リニア走査、セクタ
走査、コンベックス走査などがある。リニア走査法は、
多数の振動子を走査方向に並列に配設し、電子スイッチ
でそれらの振動子を順次切り替えて作動させる。コンベ
ックス走査法では、多数の振動子が凸面上に配置される
が、動作方法は基本的にリニア走査法と同じである。こ
れに対し、セクタ走査法は遅延時間を電子的に制御して
配列振動子を駆動させ、送受信の超音波ビームの方向
(つまり、偏向角)を高速で切り換えることで実施され
る。
【0005】一方、超音波探触子の振動子としてはセラ
ミック系の圧電体が一般に用いられる。配列型振動子と
生体との音響インピーダンスを整合させ、波数の少ない
超音波パルスを効率良く送受信させるために、振動子の
前面にはλ/4音響整合層が設けられる(λは超音波の
波長)。また、整合層と生体との間に超音波ビームを集
束させる音響レンズが通常用いられる。振動子の反対側
には背面負荷材が設けられ、これにより振動子の後方に
放射された不要な音波を吸収するとともに、支持台とし
て機能させている。
【0006】超音波診断装置を用いた検査は、人体に障
害を与えず非侵襲で行えるほか、軟部組織の描出に優れ
ている、断面の実時間表示ができる、任意方向の断面像
が得られる、嚢胞性疾患に対して有用である、などの種
々の利点がある。これらの利点から肝癌のスクリーング
検査などにも用いられ、2センチを越える大きさの症例
においては高率で癌と診断可能になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術にあっては、例えば腫瘤大きさが1cm以
下であるような早期肝癌の場合、正常肝組織と肝癌組織
との超音波像での差異が明確でない場合が多く、超音波
診断装置によるスクリーニングでの早期発見が難しいと
いう状況にある。また、肝癌との確診がつかない場合、
腫瘤の経過観察が行われるが、その経過観察を従来の超
音波診断装置で行っても、大きさの変化や像の変化を正
確に知ることが困難であった。
【0008】この問題は肝癌検査のみならず、他の癌検
査についても同じである。一般に早期癌の場合、正常組
織と癌組織との超音波像での差異は明確でない。また経
過観察は病変部の大きさの変化を知ることが大切である
が、超音波像は断層像として得られることから、腫瘤を
3次元的な大きさの変化として捕らえることができず、
それが十分に適わないことも同様である。現状では多く
の場合、過去と現在の画像を写真で比較し、経過観察を
行っている。
【0009】この発明は、上述した従来技術の問題に鑑
みてなされたもので、癌などの病変部が小さい場合で
も、病変部を3次元的に捕らえることができるととも
に、その3次元形態の微妙な変化を描出することができ
る超音波診断装置を提供することを、目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、この発明に係る超音波診断装置は、被検体の診断部
位を超音波ビームで3次元的に走査して当該診断部位の
第1の3次元画像のデータを得る画像データ取得手段
と、この画像データ取得手段が得た第1の3次元画像と
過去の同一被検体の同一診断部位について得ていた第2
の3次元画像との形態上の差異を検出する差異検出手段
と、この差異検出手段が検出した形態上の差異情報に基
づく画像を表示する表示手段とを備えている。
【0011】とくに、請求項2記載の発明では、前記差
異検出手段は、前記第1の3次元画像と第2の3次元画
像との画素同士の位置を合わせる位置合わせ手段と、こ
の位置合わせ手段により位置合わせされた両方の3次元
画像の画素値同士を引き算する減算手段とを有する。
【0012】また、請求項3記載の発明では、前記位置
合わせ手段は、前記第1の3次元画像内に複数の位置合
せのためのポイントを設定する機構と、このポイントの
各々を囲む微小立方体を設定する機構と、この微小立方
体の各々を固定した状態で前記第2の3次元画像と上記
第1の3次元画像との相関係数を演算する機構と、その
相関係数が最大になるとき、上記ポイントの各々に対応
した座標位置を上記第2の3次元画像内に指定する機構
と、この指定された座標位置に基づいて上記第2の3次
元画像を幾何学的に変換する機構とを含む。
【0013】さらに、請求項4記載の発明では、前記画
像データ取得手段は、複数の圧電振動子を2次元状に配
列させた超音波探触子と、上記複数の圧電振動子に個別
に接続された複数のスイッチング素子と、この複数のス
イッチング素子を走査位置に応じて切り換える切換制御
手段とを有する。
【0014】さらに、請求項5記載の発明では、前記画
像データ取得手段は、複数の圧電振動子を2次元状に配
列させた超音波探触子と、上記複数の圧電振動子を走査
位置に応じた遅延時間パターンをもって駆動する駆動手
段とを有する。
【0015】
【作用】被検体の診断部位が超音波ビームで3次元的に
走査されて当該診断部位の第1の3次元画像のデータが
得られる。この3次元画像は、例えば、複数の圧電振動
子を2次元状に配列させた超音波探触子を用い、複数の
圧電振動子に個別に接続された複数のスイッチング素子
を走査位置に応じて各々切り換えて得られる。
【0016】第1の3次元画像と過去の同一被検体の同
一診断部位について得ていた第2の3次元画像との形態
上の差異が検出される。この差異検出は、第1の3次元
画像と第2の3次元画像との画素同士の位置を合わせた
上で、両方の3次元画像の画素値同士が引き算されてな
される。この引き算の結果、両方の第1、第2の3次元
画像の画素レベルでの違いのみが抽出され、その違いの
みを表す3次元画像として表示される。これにより、通
常の超音波断層像では正常組織と見分けが付かないよう
な小さい病変部を的確に描出できるし、また病変部の僅
かな大きさの変化も抽出できる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図8を参
照して説明する。
【0018】図1に示す超音波診断装置は、被検体Pに
当接させて使用する超音波探触子10を備え、この超音
波探触子10が電子スイッチ回路11及び遅延回路12
を介して送信部13及び受信部14に接続されている。
【0019】超音波探触子10は図2に示すように、圧
電セラミックをトランスジューサとして形成された複数
の振動子10a...10aが2次元状に配列された構
成を有し、振動子10a...10aの各々が独立して
駆動可能になっている。ここで、2次元の超音波探触子
10の横方向及び縦方向をX方向及びY方向とし、この
2次元配列に対する深さ(高さ)方向をZ方向とする。
【0020】電子スイッチ回路11は、振動子10
a...10aに1対1に対応した数のスイッチング素
子11a...11aを有し、コントローラ15からの
制御信号によって個別に切換可能になっている。スイッ
チング素子11a...11aの各々は、振動子10
a...10aを遅延回路12に各別に接続している。
このため、コントローラ15が電子スイッチ回路11の
スイッチング素子11a...11aを選択的にオン、
オフさせることで、超音波探触子10の駆動状態にさせ
る振動子10a...10aを指定でき、X方向及びY
方向の2次元面での走査が可能になっている。
【0021】遅延回路12は送信時及び受信時の超音波
ビームに、コントローラ15から指令された遅延時間パ
ターンに基づく遅延時間を与えて整相加算を行い、Z方
向における超音波ビームの焦点を変えるものである。
【0022】送信部13及び受信部14はコントローラ
15の指令下に置かれるもので、この内、送信部13は
パルサを内蔵しており、レートパルスに応じた駆動パル
ス電圧を振動子10a...10aに供給するようにな
っている。受信部14は増幅器、検波回路などを有し、
超音波受信ビームに対応した電圧量の受信信号を遅延回
路12を介して、整相加算信号として受け、3次元診断
領域のコントローラ15が指定した焦点位置における超
音波エコー量を反映させた画像データ(画素値)を画素
毎に生成する。
【0023】コントローラ15は例えばマイクロコンピ
ュータを搭載して構成され、装置全体を監視下に置く一
方、所望のシーケンスに基づいて電子スイッチ回路11
のスイッチング素子11a...11aを制御するとと
もに、遅延回路12の遅延時間パターンを制御する。
【0024】ここで以上の送受信構成に係る3次元走査
の例を図3〜図5に基づき説明する。例えば同図に示す
ように9個の振動子10a...10aで1画素のエコ
ーデータを生成するように、コントローラ15が電子ス
イッチ回路11のスイッチング素子11a...11a
を制御する。これにより、最初、図3における初期位置
00に在る振動子10a...10aの組が駆動し、あ
る深さ(Z方向の位置)に超音波ビームの焦点が絞ら
れ、エコー信号が収集される。これが終わると、スイッ
チング素子11a...11aを順次切り換えて振動子
10a...10aの組をX方向に1ピッチずつ移動さ
せて同様に収集する(図3の符号D10,D20…参照)。
これが終わると、スイッチング素子11a...11a
を切り換えることにより、振動子10a...10aの
組をY方向に1ピッチずらした後(図3の符号D01…参
照)、X方向に同様に走査する。以下、これをコントロ
ーラ15からの制御信号に基づいて繰り返す。このよう
にしてZ方向のある深さ位置における2次元の走査が済
むと、今度は遅延回路の遅延時間パターンを変えて、Z
方向の別の深さ位置において2次元走査を同様に実施す
る。以上の2次元走査を深さ毎に繰り返すことにより3
次元走査が達成され、例えば図5に示すような肝臓LV
の3次元データが受信部14から得られることになる。
【0025】受信部14の出力側には図1に示すよう
に、3次元画像合成部16、データベース部17、画像
ずれ補正部18、画素間引き算部19、及び表示部20
が設けられている。この内、回路部16〜19は例えば
各々がCPU(中央演算装置)を有して構成されるが、
その全体を一つのCPUで構成するようにすることもで
きる。
【0026】3次元画像合成部16は、受信部14で生
成された画素毎の画像データを入力して所望の3次元診
断領域の3次元画像を合成する。合成された3次元画像
は直接、表示部20に送られて表示されるとともに、デ
ータベース部17に送られて保管され、さらに画像ずれ
補正部18にも供給される。
【0027】この実施例は同一患者の同一診断部位の超
音波象から経過観察などを行う診断を対象としており、
今回、過去の超音波象との画像比較のために生成された
第1の3次元画像を「画像A」、その過去の第2の3次
元画像を「画像B」と称することにする。この内、画像
Bのデータは既にデータベース部17に保管されてお
り、必要に応じて、過去の任意のデータを画像ずれ補正
部18に読出し可能になっている。
【0028】画像ずれ補正部18は、データベース部1
7から過去の画像Bを読み出すとともに、3次元画像合
成部16から今回の比較対象である画像Aを読み出し
て、両者の画像間のずれを補正するようになっている。
【0029】ここで、ずれ補正の具体的な手法を説明す
る。第1の手法では、画像Aを固定して、画像BをX,
Y,Z方向に少しずつ移動させながら画像A,B間の相
関係数を求める。そして、この相関係数が最大となる画
像Bの位置を求める。この位置で画像A,Bの画素間の
位置合わせを行った状態とする手法である。
【0030】第2の手法は、3次元画像内に仮定された
複数の位置合せのためのポイント(コントロールポイン
トという)を使うもので、画像A内に複数のコントロー
ルポイントを3次元的に設定し、このコントロールポイ
ントが画像Bでどの点に対応するかを調べ、これを基に
して画像Bを幾何学変換する方法である。まず、図6
(a)に示す如く、画像A内に複数のコントロールポイ
ントA1 ,A2 ,A3 …を3次元的に設定し(図7ステ
ップS1)、このコントロールポイントA1 ,A2 ,A
3 …の各々について図6(b)に示す如く、微小な立方
体を想定する(図7ステップS2)。そして、この立方
体を固定しておき、画像Bをある範囲内でX,Y,Z方
向に少しずつ移動させながら、例えば画像A,B間の立
方体についての相関係数を求める(図7ステップS
3)。この相関係数が最大となるとき、各コントロール
ポイントA1 (A2 ,A3 …)に対応する画像Bにおけ
る点(座標)を決める(ステップS4,S5)。これに
より、図6(a)(c)に示すように、画像Aのコント
ロールポイントA1 ,A2 ,A3 …に対応する画像B内
の点B1 ,B2 ,B3 …が決まる。
【0031】画像Aに対するコントロールポイントは3
次元画像全体の領域をカバーするように設定され、この
コントロールポイント全部について上述した相関係数が
演算され、その相関係数が最大になるときの画像B内の
対応する点(座標)が決められる(図7ステップS
6)。画像Bにおいて、コントロールポイントに対応す
る点以外の点は、コントロールポイントに対応する点か
ら補間によって求める(図7ステップS7)。
【0032】このようにして画像Bを形成する3次元領
域の位置毎の幾何学的歪みが分かり、この歪みに応じて
画像Bが幾何学的に変換され(図7ステップS8)、こ
れにより画像A,B間の位置合わせが行われる。
【0033】このように位置合わせが行われた画像A,
Bの3次元データが画素間引き算部19に送られる。画
素間引き算部19は、画像A,Bの対応する画素間同士
で、画素値を引き算するように構成されている。この引
き算により、画像A,B間の差異を画素レベルで比較で
き、元の3次元画像Bには無かった病変部の画像データ
を得ることも可能になる。例えば、図8(b)に示す過
去の正常時の腫瘤の無い肝臓LVの画像Bに対して、今
回、同図(a)に示すように腫瘤xを含んだ同一部位の
画像Aが得られたとする。この場合、画像A,Bの画素
同士の引き算によって同図(c)に示す如く腫瘤xのみ
の3次元画像データが得られる。
【0034】上記引き算部19はその引き算と同時に、
画像Aと画像Bの画像全体の輝度補正(画素値レベルの
補正)をも行うようになっている。この補正は、引き算
の結果得られるかもしれない病変部を表示した際、画像
が見易くなるようにする目的で実施するもので、例えば
引き算をした結果として生成される画像の画素値の二乗
和が最小となるように、画像Bの各画素値を補正しなが
ら行われる。
【0035】画像A,Bの画素間の引き算結果は、表示
部20に送られる。表示部20は、D/A変換器やモニ
タを有しており、引き算により生成された3次元画像を
表示する。この結果、表示部20のモニタには、例えば
図8(c)にように、肝臓に出来た腫瘤のみの画像が3
次元表示(例えば断面表示、ボクセル表示、サーフェイ
ス表示)される。なお、この表示は引き算結果の絶対値
を演算して表示してもよいが、過去には無くて現在在る
部分と、過去には在って現在無くなっている部分とを分
かり易くするため、引き算データに階調変換を施して表
示したり、疑似カラーを施して画像A上に重ね表示する
ことにより、診断上の認識効果を高めることができる。
【0036】今回得られた画像Aはデータベース部17
に格納され、その後の例えば経過観察に使用される。
【0037】本実施例は以上の如く構成及び機能する。
これにより、現在と過去の同一患者、同一部位の画像
A,Bを画素レベルで比較でき、過去の画像Bには無か
った、小さな腫瘤が今回診断した画像Aで発見さたり、
仮に過去の画像Bに腫瘤が在った場合は、今回どれだけ
成長しているかが、モニタを目視するだけで確実に分か
る。
【0038】このため、例えば腫瘤の大きさが1cm以
下である早期肝癌のような、正常肝組織と肝癌組織との
通常の超音波像での差異が明確でない場合でも、画素レ
ベルでの比較によって、その差異のみを的確に描出する
ことができ、病変部の早期発見が可能になるとともに、
病変部の微妙な形態変化をも確実に捕らえることができ
る。したがって、スクリーニングや経過観察に好適な超
音波診断装置を提供することができる。
【0039】なお、上記実施例では超音波探触子の2次
元配列の振動子を電子スイッチ回路を介して切り換える
構成について説明したが、本発明の3次元画像データ取
得の構成は必ずしもそのようなものに限定されない。例
えば図9に示すように、複数の振動子10a...10
aを2次元状に配列した超音波探触子10と、振動子1
0a...10aに個別に接続された遅延回路30
a...30aを有する遅延回路部30とを設け、遅延
回路30a...30aの遅延時間をコントローラから
の遅延制御信号で個別に電子制御し、X,Y,Z方向に
ついて3次元的にビーム焦点を移動させ、3次元走査を
行うこともできる。また、上述したように必ずしも2次
元の超音波探触子を用いる必要は無く、走査方向に振動
子を配列させた1次元の超音波探触子を用いることも可
能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波診
断装置は、被検体の診断部位を超音波ビームで3次元的
に走査して当該診断部位の第1の3次元画像のデータを
得るとともに、第1の3次元画像と過去の同一被検体の
同一診断部位について得ていた第2の3次元画像との形
態上の差異を検出し、この形態上の差異情報に基づく画
像を表示するようにしたため、従来、超音波断層像で正
常組織と見分けが付かなかったような小さな病変部であ
っても、過去の同一部位との差情報として3次元的に的
確に描出できるとともに、その病変部の大きさの僅かな
変化をも抽出できる。したがって、病変部の早期発見や
経過観察を良好に実施できる一方、オペレータは超音波
探触子を診断部位に当てるだけで済むから、操作労力が
増えることも無く、操作性にも優れた超音波診断装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る超音波診断装置の概
略構成を示すブロック図。
【図2】2次元の超音波探触子と電子スイッチ回路の接
続を示すブロック図。
【図3】超音波探触子による2次元走査の様子を説明す
る説明図。
【図4】超音波探触子による3次元走査の様子を説明す
る説明図。
【図5】3次元走査で得られる肝臓の3次元画像を示す
図。
【図6】(a)は今回得られた3次元画像Aとそのコン
トロールポイントの模式図、(b)はコントロールポイ
ントと微小立方体との関係を示す模式図、及び(c)は
過去に得ていた3次元画像Bとコントロールポイントに
対応する点との模式図。
【図7】画像ずれ補正部で実施される、ずれ補正の手順
の一例を示す概略フローチャート。
【図8】(a)は今回得られた3次元画像Aの模式図、
(b)は過去に得ていた3次元画像Bの模式図、及び
(c)は画像A,Bの画素同士の引き算により生成され
た画像の模式図。
【図9】3次元走査の別の例を示す、2次元の超音波探
触子と遅延回路部のブロック図。
【符号の説明】
10 超音波探触子 10a 振動子 11 電子スイッチ回路 11 スイッチング素子 12 遅延回路 13 送信部 14 受信部 15 コントローラ 16 3次元画像合成部 17 データベース部 18 画像ずれ補正部 19 画素間引き算部 20 表示部 30 遅延回路部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の診断部位を超音波ビームで3次
    元的に走査して当該診断部位の第1の3次元画像のデー
    タを得る画像データ取得手段と、この画像データ取得手
    段が得た第1の3次元画像と過去の同一被検体の同一診
    断部位について得ていた第2の3次元画像との形態上の
    差異を検出する差異検出手段と、この差異検出手段が検
    出した形態上の差異情報に基づく画像を表示する表示手
    段とを備えたことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記差異検出手段は、前記第1の3次元
    画像と第2の3次元画像との画素同士の位置を合わせる
    位置合わせ手段と、この位置合わせ手段により位置合わ
    せされた両方の3次元画像の画素値同士を引き算する減
    算手段とを有する請求項1記載の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記位置合わせ手段は、前記第1の3次
    元画像内に複数の位置合せのためのポイントを設定する
    機構と、このポイントの各々を囲む微小立方体を設定す
    る機構と、この微小立方体の各々を固定した状態で前記
    第2の3次元画像と上記第1の3次元画像との相関係数
    を演算する機構と、その相関係数が最大になるとき、上
    記ポイントの各々に対応した座標位置を上記第2の3次
    元画像内に指定する機構と、この指定された座標位置に
    基づいて上記第2の3次元画像を幾何学的に変換する機
    構とを含む請求項2記載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 前記画像データ取得手段は、複数の圧電
    振動子を2次元状に配列させた超音波探触子と、上記複
    数の圧電振動子に個別に接続された複数のスイッチング
    素子と、この複数のスイッチング素子を走査位置に応じ
    て切り換える切換制御手段とを有する請求項1記載の超
    音波診断装置。
  5. 【請求項5】 前記画像データ取得手段は、複数の圧電
    振動子を2次元状に配列させた超音波探触子と、上記複
    数の圧電振動子を走査位置に応じた遅延時間パターンを
    もって駆動する駆動手段とを有する請求項1記載の超音
    波診断装置。
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Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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