JP2008122187A - 超音波探傷装置及びその方法並びにプログラム - Google Patents

超音波探傷装置及びその方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】疑似エコーによる傷の誤検出を低減すること。
【解決手段】一方向に延在する接合部を有する被検体の内部に発生した欠陥を検出する超音波探傷装置であって、被検体の内部に超音波を伝搬させたときのエコー信号に基づいて、延在方向に交差する被検体の複数の断面像を作成する画像作成部11と、複数の断面像に共通する特徴量を用いて断面像を補正する補正部12と、補正後の断面像を用いて欠陥の検出を行う欠陥検出部13とを具備する超音波探傷装置を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、超音波探傷に係り、特に、原子力発電プラント等に用いられるオーステナイト系ステンレス材溶接部からなる配管、機器、容器等の探傷において好適な超音波探傷装置及びその方法並びにプログラムに関するものである。
従来、金属などの傷等の欠陥を非破壊で検出する方法として超音波探傷法が知られている。
上記超音波探傷法は、例えば、超音波探触子を介して被検体に所定の入射角にて超音波を入射し、この超音波の戻り波を受信して信号処理することにより欠陥エコーを検出し、金属に発生している傷等を非破壊で検知するものである(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−211029号公報
ところで、オーステナイト系ステンレス材接合部等を有する金属を試験体として超音波探傷を行う場合、該接合部では、溶接金属が柱状晶組織であること、並びに、音速による異方性を有することから図21に示すように異常屈折が生じ、傷がないにもかかわらず、あたかも欠陥が生じているようなノイズエコー(以下「疑似エコー」という。)が発生する。この疑似エコーは、図22及び図23に示すように、実際に傷がある場合に発生する欠陥エコーとほとんど差異がないため、両者を判別するのは困難であり、傷を誤検出するおそれがあった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、疑似エコーによる傷の誤検出を低減することのできる超音波探傷装置及びその方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、一方向に延在する接合部を有する被検体の内部に発生した欠陥を検出する超音波探傷装置であって、前記被検体の内部に超音波を伝搬させたときのエコー信号に基づいて、前記延在方向に交差する前記被検体の複数の断面像を作成する画像作成手段と、複数の前記断面像に共通する特徴量を用いて前記断面像を補正する補正手段と、補正後の断面像を用いて欠陥の検出を行う欠陥検出手段とを具備する超音波探傷装置を提供する。
このような構成によれば、接合部内に、ある範囲にわたって一様に生じている成分を疑似エコーとして取り扱い、この疑似エコーを除去した後の断面像に基づいて欠陥を検出するので、SN比を向上させることができ、疑似エコーによる欠陥の誤検知を低減させることが可能となる。
上記超音波探傷装置において、前記補正手段は、複数の前記断面像の中から補正対象となる一の断面像を特定し、特定した補正対象の断面像を中心とする前後所定数の断面像を比較断面像として抽出し、該比較断面像と補正対象の前記断面像とを用いて平滑化信号を作成し、前記平滑化信号を用いて補正対象の前記断面像を補正し、補正対象となる一の前記断面像として順次異なる断面像を特定することにより、各断面像の補正を行うこととしてもよい。
このような構成によれば、各断面像に対応する平滑化信号をその断面像及びその周辺の断面像に基づいてそれぞれ個別に作成し、各断面像をその断面像に対応する個別の平滑化信号によって平滑化するので、各断面像に生じている一様成分を効果的に除去することが可能となる。これにより、疑似エコーの低減を図ることが可能となるので、疑似エコーによる欠陥の誤検知を低減させることができる。
上記超音波探傷装置において、前記補正手段は、複数の前記断面像の中から補正対象となる一の断面像を特定し、特定した補正対象の断面像を中心とする前後所定数の断面像を比較断面像として抽出し、該比較断面像と補正対象の前記断面像とを用いて平滑化信号を作成し、前記平滑化信号を用いて補正対象の前記断面像の位置ずれを補正し、位置ずれ補正後における補正対象の前記断面像及び前記比較断面像から平滑化信号を再度作成し、この平滑化信号を用いて、該断面像を補正し、補正対象となる一の前記断面像として順次異なる断面像を特定することにより、各断面像の補正を行うこととしてもよい。
このような構成によれば、接合部が前記一方向に直交する方向にずれていても、このずれ量を補正するので、疑似エコーの発生位置を同軸上にそろえることが可能となる。これにより、疑似エコーをより確実に除去する平滑化信号を作成することが可能となるので、疑似エコーを除去したSN比の高い断面像を得ることができ、疑似エコーによる欠陥の誤検知を更に低減させることが可能となる。
上記超音波探傷装置において、前記補正手段は、例えば、補正対象の前記断面像の位置ずれを補正する場合において、前記平滑化信号と補正対象の前記断面像との相対位置を徐々にずらしながら各位置での相関値をそれぞれ求め、該相関値が最大値となったときのずれ量に基づいて、補正対象の前記断面像の位置ずれを補正することとしてもよい。
上記超音波探傷装置において、前記補正手段は、補正対象の前記断面像の位置ずれを補正した後に、更に、補正対象の断面像と前記平滑化信号とを用いてマッチングを行うことにより、前記平滑化信号を補正し、補正後の前記平滑化信号を用いて位置ずれ補正後の前記断面像を補正することとしてもよい。
このような構成によれば、接合部が非線形的にずれている場合でも、このずれ量を補正するので、疑似エコーの発生位置を同軸上にそろえることが可能となる。これにより、疑似エコーをより確実に除去することが可能な補正平滑化信号を作成することができる。
上記超音波探傷装置において、補正手段は、前記平滑化信号を各前記断面像に対し補正したときの補正量をそれぞれ求め、この補正量が他の断面像に比べて予め設定されている規定量よりも大きい場合に、当該断面像の平滑化信号を他の断面像に対応する平滑化信号の特性に基づいて補正し、補正後の前記平滑化信号を用いて、当該断面像の補正をやり直すこととしてもよい。
このような構成によれば、平滑化信号の補正が適切であったか否かを評価し、この平滑化信号の補正が適切でなかった場合には、該平滑化信号を更に補正し、補正した平滑化信号を用いて、対応する断面像の補正を行うこととしたので、常に適切な補正平滑化信号を用いた補正を行うことが可能となる。
上記超音波探傷装置において、複数の前記断面像は、前記超音波ビームを垂直方向に対して所定の角度をなして射出したときのエコー信号に基づいて作成されており、前記補正手段は、各前記断面像の位置ずれ補正を行う場合において、前記平滑化信号に代えて、前記超音波ビームを垂直方向に対して射出した場合に得られるエコー信号に基づいて作成された参照断面像を用いて、各前記断面像の位置ずれを補正することとしてもよい。
このような構成によれば、被検体に対して垂直探傷試験を実施するので、被検体の接合部における内部状況を把握することが可能となる。そして、この垂直探傷試験により得られた各断面像の特徴に基づいて、斜角探傷試験における各断面像の位置ずれを補正することとしたので、位置ずれ補正の精度向上を図ることが可能となる。これにより、平滑化信号の作成精度を向上させることが可能となるので、傷等の欠陥の誤検知を更に低減させることができる。
上記超音波探傷装置において、前記補正手段は、前記被験体と同一形状、かつ、無欠陥の接合部を有する無欠陥試験体の内部に、前記被検体に対するときと同様の入射角で超音波を伝搬させたときのエコー信号に基づいて前記無欠陥試験体の断面像を作成し、これら断面像から補正平滑化信号を作成し、この補正平滑化信号を用いて、被検体を補正することとしてもよい。
このような構成によれば、被検体と同一形状の接合部を有する無欠陥試験体に対して探傷試験を行うことにより得られた断面像から補正平滑化信号を作成し、この補正平滑化信号を用いて被検体の断面像を補正することとしたので、疑似エコーか欠陥エコーかを判別することが可能となる。これにより、疑似エコーのみを確実に除去することができる。
上記超音波探傷装置において、前記被検体の複数の前記断面像を蓄積する記憶手段を備え、前記補正手段は、前記記憶手段に蓄積されている以前の試験における複数の前記断面像を用いて、今回の試験における前記被検体の複数の前記断面像を補正することとしてもよい。
このような構成によれば、以前の探傷試験における各断面像を用いて、今回の探傷試験における各断面像を補正するので、被検体に生じた微小な欠陥についても検出することが可能となる。これにより、欠陥検出の精度を向上させることができる。
本発明は、一方向に延在する接合部を有する被検体の内部に発生した欠陥を検出する超音波探傷方法であって、前記被検体の内部に超音波を伝搬させたときのエコー信号に基づいて、前記延在方向に交差する前記被検体の複数の断面像を作成する画像作成過程と、複数の前記断面像に共通する特徴量を用いて前記断面像を補正する補正過程と、補正後の断面像を用いて欠陥の検出を行う欠陥検出過程とを具備する超音波探傷方法を提供する。
本発明は、一方向に延在する接合部を有する被検体の内部に発生した欠陥を検出する超音波探傷に用いられる超音波探傷プログラムであって、前記被検体の内部に超音波を伝搬させたときのエコー信号に基づいて、前記延在方向に交差する前記被検体の複数の断面像を作成する画像作成処理と、複数の前記断面像に共通する特徴量を用いて前記断面像を補正する補正処理と、補正後の断面像を用いて欠陥の検出を行う欠陥検出処理とをコンピュータに実行させるための超音波探傷プログラムを提供する。
また、上記態様は、可能な範囲で組み合わせて利用することができるものである。
本発明に係る超音波探傷装置及び方法並びにプログラムによれば、疑似エコーによる傷の誤検出を低減することができるという効果を奏する。
以下に、本発明に係る超音波探傷装置及び方法並びにプログラムの一実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る超音波探傷装置の概略構成を示した図である。図2は、探触子の走査方向について説明するための図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る超音波探傷装置は、探傷試験を行う探傷試験装置1と、探傷試験装置1により得られた試験データを分析し、試験体Sに生じている傷等の欠陥を検出する分析装置2と、試験データを記録する記憶装置3とを備えている。
探傷試験装置1は、被験体Sの表面に配置され、被験体S内に所定の周波数の超音波を所定の屈折角θで射出するとともに、この反射波(以下「エコー信号」という。)を受信する探触子4と、探触子4の走査等を制御する探傷制御装置5と、探触子4に接続されたエンコーダ等の位置検出装置6を備えている。
上記被験体Sは、一方向に延在する溶接部(接合部)Sjを有している。溶接部Sjは、例えば、オーステナイト系ステンレス材等からなる。また、溶接部Sjにより接合される金属は、例えば、SUS(ステンレス鋼)等の合金である。
ここで、被験体Sにおいて溶接部Sjの延在方向をy軸方向、探触子移動面に平行でy軸方向に直交する方向をx軸方向、試験体S内での超音波ビームの進行方向をt方向と定義する。
ここで、上記y軸方向は、より好ましくは設計上の溶接方向である。例えば、被検体Sが円筒状であれば、y軸方向は周方向とされる。なお、本実施形態では、溶接部Sjは蛇行していないが、例えば、溶接部Sjが蛇行していた場合には、この溶接の方向に沿って蛇行したy方向が定義されることとなる。
探触子4は、探傷制御装置5からの制御信号により、被検体Sの表面(y軸方向とx軸方向とで定義される面上)内をx軸方向およびy軸方向に2次元的に走査され、各位置において適切な探傷条件(例えば、屈折角θ=45°、周波数=約2MHz)の下、超音波ビームを被検体S内に射出するとともに、このときのエコー信号を受信する。受信されたエコー信号は、探傷制御装置5に出力される。
また、探触子4の位置は、探触子4に接続されたエンコーダ等の位置検出装置6により検出され、この検出位置が探傷制御装置5に出力される。探傷制御装置5は、探触子4により受信されたエコー信号と位置検出部6により検出された位置情報とを対応付けた試験データを分析装置2および記憶装置3に出力する。これにより、記憶装置3には、探傷試験の試験データが蓄積されることとなる。
図3は、分析装置2の概略内部構成を示した図である。
分析装置2は、探傷制御装置5から出力される試験データに基づいて、Aスコープ、Bスコープ、Cスコープ等の各種画像を作成可能な画像作成部(画像作成手段)11と、画像作成部11によって作成された各種画像を信号処理することによりノイズ成分を除去する補正部12と、補正部12により補正された後の画像を用いて被検体S内に発生している傷等の欠陥を検出する欠陥検出部(欠陥検出手段)13とを備えている。
上述の分析装置2は、内部に、コンピュータシステムを有している。
具体的には、分析装置2は、例えば、図示しないCPU(中央演算装置)、ROM(Read
Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えている。上記各部の機能を実現するための一連の処理の過程は、プログラム(超音波探傷プログラム)の形式でROM等に記録されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、後述の各部の機能が実表される。
画像作成部11は、例えば、図4に示すように、試験データに基づいて、y軸方向に交差する被検体Sの複数の断面像Vmを作成する。換言すると、図4に示すように、x軸,y軸,t軸を互いに直交する座標系として表し、上記試験データを用いて3次元画像を構築した場合、上記複数の断面像V1〜Vnは、この3次元画像(Cスコープ)をy軸とt軸とを含む平面でy軸方向に所定の間隔をおいて切り出した断面像となる。この断面像V1〜Vnは、いわゆるBスコープである。
図5は、y=m(mは、1〜nの任意の整数)における断面像Vmを示した図である。このように、断面像Vmは、x軸とt軸とで定義される。
これに対し、Aスコープは、図4に示した3次元画像において、x座標とy座標とを特定した場合に、その箇所における時間とエコー信号の振幅との関係を表した画像である。例えば、図22及び図23がAスコープにあたる。このように、Aスコープは、縦軸がエコー信号の振幅、横軸が時間となっている。
なお、Aスコープ、Bスコープ、Cスコープの作成方法等については、公知の技術を適宜用いることが可能である。
画像作成部11は、試験データに基づいて複数の断面像V1〜Vnを作成すると、これらの断面像V1〜Vnを補正部12に出力する。補正部12は、これら断面像V1〜Vnに共通する特徴量を用いて、これら断面像V1〜Vnをそれぞれ補正する。
ここで、溶接部Sjでは、疑似エコーは局所的に発生するのではなく、ある範囲にわたって一様に発生することがわかった。これに対し、傷等の欠陥は、多くの場合、局所的に発生し、ある範囲にわたって一様に発生する確率は低いといえる。そこで、本実施形態では、ある一定の枚数の断面像に一様に発生しているエコーが存在した場合には、そのエコーを疑似エコー源によるものと判断し、これらの疑似エコー源によるエコーをノイズとしてフィルタ除去することにより、SN比の高い断面像を作成する。
具体的には、補正部12は、以下の補正処理を実行する。
まず、補正部12は、複数の断面像V1〜Vnの中から補正対象となる一の断面像Vmを特定し(図6のステップSA1)、特定した補正対象の断面像Vmを中心とする前後所定数の断面像Vm+1,Vm−1・・・を比較断面像として抽出する(ステップSA2)。
続いて、補正部12は、該比較断面像Vm+1,Vm−1と補正対象の断面像Vmとを用いて平滑化信号Mを作成し(ステップSA3)、平滑化信号Mを用いて補正対象の断面像Vmを補正する(ステップSA4)。そして、補正対象として、全ての断面像を特定したか否かを判定し(ステップSA5)、全ての断面像を特定していない場合には、ステップSA1に戻り、未処理の断面像を補正対象として特定して、ステップSA2以降の処理を行う。一方、ステップSA5において、全ての断面像について補正が終了していた場合には、本補正処理を終了する。
次に、上述の補正部12による補正処理について図7を参照して具体的に説明する。
ここでは、上記ステップSA1において、補正対象として断面像V3が特定された場合について説明する。この場合、補正部12は、特定した断面像V3を中心とする前後所定枚数Δy、ここでは、前後2枚ずつの断面像V1,V2,V4,V5を比較断面像として抽出し、これらの断面像V1乃至V5を用いて平滑化信号M3を作成する。ここで、平滑化信号M3を作成する方法としては、例えば、各画素の中央値を用いるメディアンフィルタが一例として挙げられる。
メディアンフィルタM(t,x,y)は、例えば、以下の(1)式のように表される。
M(t,x,y)=median( { V(t,x,Y) | |Y−y|≦Δy } ) (1)
例えば、図7に示すように、欠陥P1は断面像V1〜V5に表れているのに対して、欠陥P2はV2とV3とにしか表れていない。このような断面像V1〜V5を用いた場合、メディアンフィルタの適用結果である平滑化信号M3は、同図に示されるように、P1のみが表れた信号となる。そして、補正部12は、補正対象の断面像V3と平滑化信号M3との差分をとることにより、断面像V3を補正し、補正後の断面像F3を得る。この結果、断面像V3に表れていた欠陥P1は除去され、欠陥P2のみが残留した断面像F3が得られる。
なお、差分の演算式は、例えば、以下の(2)式のように表される。
F(t,x,y) = V(t,x,y)−M(t,x,y) (2)
このようにして、断面像V3の補正が終了すると、補正部12は、未処理の断面像、例えば、断面像V4を補正対象として特定し、断面像V4の補正処理を行う。この場合の比較断面像は、V2,V3,V5,V6となる。
補正部12により補正された後の断面像F1〜Fnは、欠陥検出部13に出力される。
欠陥検出部13は、補正後の断面像F1〜Fnを用いて欠陥を抽出し、この欠陥の位置に基づいて被検体Sにおける欠陥の位置を特定し、その処理結果を図示しない表示装置等に出力する。
以上説明してきたように、本実施形態に係る超音波探傷装置及び方法並びにプログラムによれば、溶接部Sjにおいて、ある範囲にわたって一様に生じているエコーを疑似エコーとして取り扱い、この疑似エコーを除去した後の断面像に基づいて欠陥を検出するので、SN比を向上させることができ、疑似エコーによる欠陥の誤検知を低減させることが可能となる。
なお、本実施形態では、平滑化フィルタとしてメディアンフィルタを用いたが、これに代えて、他の公知のフィルタを用いることとしてもよい。例えば、各断面像を平均化した平均化フィルタを用いることとしてもよい。
また、本実施形態では、比較画像として補正対象の断面像の前後2枚を抽出することとしたが、この枚数は設計事項により適宜変更できるものとする。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係る超音波探傷装置および方法並びにプログラムについて説明する。
本実施形態に係る超音波探傷装置は、補正部12の内部処理が上述した第1の実施形態と異なる。以下、本実施形態に係る超音波探傷装置について、主に、第1の実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態に係る補正部12は、溶接部Sjにおける断面像V1〜Vnのx軸方向における位置ずれを解消する位置ずれ補正機能を備えている。例えば、図8に示すように、溶接部Sjが直線ではなく、屈曲していた場合等には、断面像V1〜Vn内に発生する疑似エコーに位置ずれが生ずることとなる。本実施形態に係る超音波探傷装置は、この位置ずれを解消し、平滑化フィルタの作成精度の向上を図るものである。
図9は、本実施形態に係る補正部12により実行される内部処理のフローチャート、図10は、補正部12による補正処理を具体的に説明するための説明図である。
まず、補正部12は、上述の第1の実施形態と同様の手順に従い、複数の断面像V1〜Vnから補正対象とする断面像Vmを特定し、更に、比較断面像Vm+1,Vm−1・・・を抽出し、これらの断面像を用いて平滑化信号Mm=M(t,x,m)を作成する(ステップSB1〜SB3)。
続いて、補正部12は、平滑化信号Mmをx軸方向に微小距離Δxずつずらし、各ずれ位置において、補正対象の断面像Vmと平滑化信号Mmとの相関値Cを求める。そして、相関値Cが最大となったときのずれ位置に対応するずれ量Δxを求め、このずれ量Δxに基づいて補正対象の断面像Vmをx軸方向に平行移動させることにより、位置ずれ補正を行う(ステップSB4)。そして、同様の手順に従って、比較断面像Vm+1,Vm−1・・・についても、同平滑化信号Mmを用いて位置ずれ補正を行う(ステップSB5)。
なお、相関値Cが最大となるときのずれ量Δxは、例えば、以下の(3)式にて求めることが可能である。
Figure 2008122187
上記(3)式において、Nxはx軸方向の画素数、Nyはy軸方向の画素数、Ntはt軸方向の画素数であり、上記Cを最大にするΔxを求める。ここで、画素数は、探傷試験におけるエコー信号のデータ点数に相当する。
続いて、補正対象の断面像Vmおよび比較断面像Vm+1,Vm−1・・・の位置ずれ補正が終わると、補正部12は、位置ずれ補正後の補正対象の断面像Vm´および位置ずれ補正後の比較断面像Vm+1´,Vm−1´,・・・を用いて、平滑化信号Mm´を再度求め(ステップSB6)、この平滑化信号Mm´を用いて、位置ずれ補正後の補正対象の断面像Vm´を補正し、補正後の断面像Fm´を得る(ステップSB7)。このようにして、断面像Fm´を得ると、断面像Fm´を元の位置に戻すべく、ずれ逆補正を行い(ステップSB8)、これを最終的な断面像Fmとする。
そして、上記ステップSB9において、補正対象として全ての断面像V1〜Vnを特定したか否かを判定し、全ての断面像を特定していない場合には、ステップSB1に戻り、未処理の断面像を補正対象として特定して、ステップSB2以降の処理を行う。一方、ステップSB9において、全ての断面像について補正が終了していた場合には、補正後の断面像F1〜Fnを欠陥検出部13に出力し、その後、本処理を終了する。
次に、上述の補正部12の処理について図10を参照して具体的に説明する。
ここでは、上記ステップSB1において、補正対象として断面像V3が特定された場合について説明する。この場合、補正部12は、特定した断面像V3を中心とする前後2つの断面像V1,V2,V4,V5を比較断面像として抽出し、これらの断面像V1乃至V5を用いて平滑化信号M3を作成する。つづいて、この平滑化信号M3を用いて、補正対象の断面像V3のずれ量Δxを検出し、このずれ量に基づいて断面像V3を平行移動させる。また、比較断面像V1,V2,V4,V5についても、同平滑化信号M3を用いたずれ量Δxの検出がそれぞれ行われ、このずれ量に基づく平行移動がされることで、位置ずれ補正が行われる。
図10のV1´〜V5´は、位置ずれ補正を行った後の各断面像を示している。続いて、補正部12は、ずれ補正後の断面像V1´〜V5´を用いて平滑化信号M3´=M´(t,x,3)を求め、この平滑化信号M3´を用いて補正対象の断面像V3´を補正することにより、補正後の断面像F3´を得る。そして、この断面像F3´を、先ほどのずれ量Δxに基づいて逆ずれ補正することにより、最終的な断面像F3を得る。
このようにして、断面像V3の処理が終了すると、補正部12は、未処理の断面像、例えば、断面像V4を補正対象として特定し、断面像V4の補正を同様に行う。
補正部12による処理後の断面像F1〜Fnは、欠陥検出部13に出力される。
以上説明してきたように、本実施形態に係る超音波探傷装置及び方法並びにプログラムによれば、溶接部Sjが直線的に形成されておらず、屈曲等することにより各y座標においてx軸方向におけるずれ量が発生していても、このずれ量を補正するので、疑似エコーの発生位置をそろえることが可能となる。これにより、疑似エコーを一様な成分とみなして除去することが可能となる。この結果、更にSN比の高い断面像を得ることができ、疑似エコーによる欠陥の誤検知を更に低減させることが可能となる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態に係る超音波探傷装置および方法並びにプログラムについて説明する。
本実施形態に係る超音波探傷装置は、補正部12の内部処理が上述した第2の実施形態と異なる。以下、本実施形態に係る超音波探傷装置について、主に、第2の実施形態と異なる点について説明する。
図11に示すように、溶接部Sjの形状は、y軸の各座標位置において一様ではなく、非線形的に変化することが考えられる。このような場合には、非線形的な歪みや形状変化等を考慮した平滑化信号を作成することが必要となる。
本実施形態に係る補正部12は、このように、溶接部Sjの形状が非線形的に変化している場合に、その変化に応じて平滑化信号を補正するものである。
図12は、本実施形態に係る補正部12により実行される内部処理のフローチャート、図13は本実施形態に係る補正処理を具体的に説明するための説明図である。
まず、補正部12は、複数ある断面像の中から補正対象とする断面像Vmを特定し(ステップSC1)、更に、比較断面像Vm+1,Vm−1・・・を抽出し(ステップSC2)、これらの断面像Vm,Vm+1,Vm−1・・・を用いて平滑化信号、例えば、メディアンフィルタによる平滑化信号Mmを作成する(ステップSC3)。続いて、この平滑化信号Mmを用いて、補正対象の断面像Vmおよび比較断面像Vm+1,Vm−1・・・の位置ずれ補正を行う(ステップSC4)。続いて、位置ずれ補正後の補正対象の断面像Vm´、および比較断面像Vm+1,Vm−1・・・を用いて平滑化信号Mm´を作成する(ステップSC5)。
次に、補正部12は、上記断面像Vm´と平滑化信号Mm´とを列毎(x座標ごと)に比較し、各列における各画素値の変動に基づいて各画素の対応付けを行い、この対応付けに基づいて平滑化信号Mm´を補正し、平滑化信号Mm´´を得る(ステップSC6)。
例えば、図13に示すように、x=10の列を例に挙げると、x=10におけるAスコープを位置ずれ補正後の補正対象の断面像Vm´と平滑化信号Mm´とからそれぞれ抽出し、これらのAスコープから振幅の特異点をそれぞれ抽出する。そして、特異点同士を対応付ける処理を行う。この対応付けは、例えば、DPマッチング等の処理を用いることにより実現可能である。
例えば、振幅比R(x,y)を以下の(4)式のように定義する。
R(x,y)=M´(t,x,y)振幅/V´(t,x,y)振幅 (4)
そして、x座標を特定したAスコープV´(t,x,m)にM´´(t,x,m)=R(x,m)*M´(t,x,m)をDPマッチングにより対応付ける。
このとき、以下の(5)式に示される誤差Eが最小になる対応付けを求める。
Figure 2008122187
例えば、Vm´=V´(t,x,m)のtをt1,t2,t3・・・、Mm=M´(t,x,m)のtをT1,T2,T3・・・としたとき、図14の左端から右端へ至る格子点の列(右下がりにならない、左に戻らないパス)のうち、上記Eの値が最小になるパスを最適パスとし、最適パスで対応付けられるtiとTiとの組合せを最適な組合せとして選定する。
例えば、V´のtに対応するM´のtをTと標記すると、図14に示した最適パスにおける対応付けは、以下のようになる。
t1とT2
t2とT3
t3とT5
t4とT6
・・・
このようにして、最終的に、x=1〜nにおいて、t1からtnまでの対応付けが決定されると、補正部12は、この対応付けに基づいて平滑化信号Mm´を補正し、補正後の平滑化信号Mm´´を得る。
そして、補正後の平滑化信号Mm´´を用いて補正対象の断面像Vm´を補正することで、補正後の断面像F´(t,x,m)=Fm´を得る(ステップSC7)。そして、この断面像F´(t,x,m)に逆ずれ量補正を施すことにより最終的な断面像F(t,x,m)を得る(ステップSC8)。
このようにして、補正部12は、各断面像に対して上記処理を実行することにより、全ての断面像V1〜Vnについての処理が終了すると(ステップSC9において「YES」)、処理後の断面像F1〜Fnを欠陥検出部13に出力する。
以上説明してきたように、本実施形態に係る超音波探傷装置及び方法並びにプログラムによれば、溶接部Sjの形状が非線形的に変形していても、この変形を考慮して各断面像を位置ずれ補正するので、疑似エコーの発生位置を同軸上にそろえることが可能となる。これにより、疑似エコーを一様な成分とみなして除去することが可能となり、疑似エコーによる欠陥の誤検知を更に低減させることができる。
〔第4の実施形態〕
次に、本発明の第4の実施形態に係る超音波探傷装置および方法並びにプログラムについて説明する。
上述した第3の実施形態においては、DPマッチングを利用することにより、平滑化信号を補正することとしたが、DPマッチングが適切に行われないことがあり、そのような場合、局所的に疑似エコーが消え残ってしまい、欠陥の誤検出が行われる可能性がある。
本実施形態では、DPマッチングを用いた補正が行われた平滑化信号M´´(t,x,m)=Mm´´により各断面像Vm´が適切に補正されたか否かを評価し、適切な平滑化が行われていなかった場合には、この平滑化信号M´´を更に補正することで、適切な平滑化信号を求め、この平滑化信号によって断面像Vm´を再度補正することにより、上述したような局所的に消え残る疑似エコーを除去することとしている。
以下、本実施形態に係る超音波探傷装置について、上述した第3の実施形態と異なる部分について主に説明する。
補正部12は、上述した第3の実施形態と同様の手順に従って図12のステップSC1〜SC7を実行することにより、図15に示すように、各断面像V1〜Vnにおいて補正後の断面像F1´〜Fn´を得ると(図16のステップSD1)、これらの断面像F1´〜Fn´において処理対象とする列(x軸の座標)を選定する(ステップSD2)。ここで、例えば、x=1を処理対象として選定したとすると、補正部12は、図15に示すように、断面像F1´〜Fn´においてx=1の振幅の総和Z1〜Znをそれぞれ求める(ステップSD3)。
続いて、補正部12は、各総和Z1〜Znのメディアン(中央値)Z0を求める(ステップSD4)。続いて、補正部12は、各断面像F1´〜Fn´におけるx=1の振幅の総和Z1〜Znから上記メディアンZ0をそれぞれ減算して絶対値をとり、(ステップSD5)、この絶対値Z1´〜Zn´が予め設定されている規定値Zrefよりも大きいか否かをそれぞれ判断する(ステップSD6)。
この結果、絶対値Z1´〜Zn´が予め設定されている規定値よりも大きい断面像F´が存在していた場合には、この断面像F´に対応する平滑化信号M´´を補正する(ステップSD7)。
例えば、図15に示すように、断面像F3´の絶対値Z3´が規定値Zrefを超えていた場合、この断面像F3´に対応する平滑化信号M3´´のx=1の列を、当該断面像F3´に隣接する断面像F2´およびF4´に対応する平滑化信号M2´´およびM4´´のx=1の列を補間したものに置換することで、平滑化信号M3´´を補正する。
なお、絶対値が規定値Zrefよりも大きくなる断面像が連続して発生していた場合には、これらの次の断面像における平滑化信号を用いて、平滑化信号の補正(補間)を行う。例えば、上記例において、断面像F3´及びF4´の絶対値Z3´およびZ4´が規定値Zrefを超えていた場合には、断面像F2´の平滑化信号M2´´と断面像F5´の平滑化信号M5´´とを用いて、平滑化信号M3´´を補正する。
そして、減算結果が規定値を超えた全ての断面像における平滑化信号の補正が終了すると、ステップSD8に移行する。
一方、上記ステップSD6において、減算結果が規定値を超える断面像が存在しなかった場合には、そのままステップSD8に移行する。ステップSD8では、全ての列を処理対象として選定したかを判定し、この結果、全ての列を処理対象として選定していなかった場合には、ステップSD2に戻り、未処理の列、例えば、x=2について上記ステップSD2以降の処理を実行する。
そして、全ての列x=1〜nについて上記処理を行うと、ステップSD8において「YES」と判断し、ステップSD9に移行する。
ステップSD9では、補正が行われた平滑化信号M´´によって再度補正処理することにより、新たな断面像F´を得る。そして、新たに得られた断面像F´に対してずれ位置逆補正を行い(ステップSD10)、この結果F1〜Fnを欠陥検出部に出力する。
以上説明してきたように、本実施形態に係る超音波探傷装置及び方法並びにプログラムによれば、溶接部Sjの形状が非線形的に変形しており、かつ、溶接信号の対応付けを阻害するような局所的な欠陥がある場合にも、このずれ量を適切に補正するので、疑似エコーの発生位置を同軸上にそろえることが可能となる。これにより、疑似エコーを一様な成分とみなして除去することが可能となる。この結果、更にSN比の高い断面像を得ることができ、疑似エコーによる欠陥の誤検知を更に低減させることができる。
〔第5の実施形態〕
次に、本発明の第5の実施形態に係る超音波探傷装置および方法並びにプログラムについて説明する。
上述した第2の実施形態においては、補正対象となる断面像の周辺に位置する比較断面像を用いて平滑化信号を作成し、この平滑化信号を用いて補正対象となる断面像の位置ずれ補正を行っていたが、この位置ずれ補正をより高い精度で行うためには、溶接部Sjの実際の形状を把握し、この形状に合わせて位置ずれを補正する方が好ましい。
そこで、本実施形態においては、実際の溶接部Sjの形状を把握するために、超音波ビームを被検体に垂直に入射させる垂直探傷試験を行い、この垂直探傷試験におけるエコー信号に基づいて、上述した斜角探傷試験における各断面像V1〜Vnの位置ずれ補正を行う。
なお、垂直探傷試験におけるエコー信号の取得方法は、例えば、上述した斜角探傷試験において、超音波ビームの屈折角θを0°とすればよい。
以下、本実施形態に係る超音波探傷装置について、説明する。
本実施形態においては、まず、分析装置2内の画像作成部11が垂直探傷試験におけるエコー信号に基づいて各断面像Vr1〜Vrnを作成する。この断面像は、上述した斜角入射における各断面像V1〜Vnにそれぞれ対応するy軸の座標位置y=1〜y=nにおける画像である。画像作成部11は、断面像Vr1〜Vrnを補正部12´に出力する。
補正部12´は、断面像Vr1〜Vrnにおけるピーク形状の位置をそれぞれ特定し(図17のステップSE1)、このピーク形状の位置が所定のx軸上の座標(例えば、x=a)にそろうように、各断面像Vr1〜Vrnをx軸方向に平行移動させ、このときの各断面像Vr1〜Vrnの移動量をずれ量として保有する(図17のステップSE2)。
例えば、垂直入射探傷試験の場合、被検体Sの溶接部Sjに入射された超音波ビームは溶接部Sjの底面で反射して戻ってくるので、図18に示すように、各断面像Vr1〜Vrnは被検体Sの溶接部Sjの底面部の様子を再現した画像となる。従って、この断面像Vr1〜Vrnにおけるピーク形状の位置を一列にそろえることにより(例えば、図19参照)、溶接部Sjの曲がりなどに起因する位置ずれを補正することが可能となる。
補正部12´は、図19に示すように、各断面像Vr1〜Vrnにおいて、ピーク形状の位置を所定の位置に移動させるときのずれ量Δxを各断面像Vr1〜Vrnにおいて求めると、このずれ量Δxに基づいて、斜角探傷試験における各断面像V1〜Vnの位置ずれ補正を行う(図17のステップSE3)。例えば、垂直探傷試験における断面像Vrnの位置ずれ量が「+Δxn」であった場合には、斜角探傷試験における断面像Vnを「+Δxn」平行移動させることにより、位置ずれ補正を行う。このようにして、各断面像V1〜Vnについて位置ずれ補正を行うと、位置ずれ補正後の各断面像V1´〜Vn´を用いて、上述した平滑化等を行うことにより(ステップSE4)、最終的な断面像F1〜Fnを得、これらを欠陥検出部13に出力する(ステップSE5)。
以上説明してきたように、本実施形態に係る超音波探傷装置によれば、超音波ビームを垂直入射させたときのエコー信号に基づいて断面像Vr1〜Vrnを作成するので、被検体、特に、溶接部Sjの底面形状をより正確に把握することができる。そして、これらの断面像Vr1〜Vrnを用いて、斜角探傷試験における各断面像V1〜Vnの位置ずれを補正するので、位置ずれ補正の精度を向上させることが可能となる。これにより、平滑化信号の作成精度を向上させることが可能となるので、傷等の欠陥の誤検知を更に低減させることが可能となる。
〔第6の実施形態〕
次に、本発明の第6の実施形態に係る超音波探傷装置および方法並びにプログラムについて説明する。
上述した各実施形態においては、各断面像に発生していた一様なエコー成分については、疑似エコーとして取り扱っていたため、複数の断面像に渡って一様な欠陥が実際に生じていた場合には、これらの欠陥を検出することができないという不都合がある。
そこで、本実施形態では、予め欠陥がないことがわかっている無欠陥試験体を作成し、この無欠陥試験体に対して被検体と同様の条件で超音波ビームを入射させ、このときの超音波エコーを用いて各断面像Vk1〜Vknを作成し、これら各断面像Vk1〜Vknを用いて平滑化信号を作成することとしている。
以下、本実施形態に係る超音波探傷装置について、説明する。
本実施形態においては、まず、無欠陥試験体を対象として垂直探傷試験と斜角探傷試験との両方を実施し、垂直探傷試験の各断面像Vk1〜Vknと、斜角探傷試験の各断面像Vh1〜Vhnを作成する。そして、垂直探傷試験のときの各断面像Vk1〜Vknに基づいて斜角探傷試験の各断面像Vh1〜Vhnの位置ずれ補正を行う(図20のSF1〜SF3)。この手順は、上記第5の実施形態と同様である。
続いて、位置ずれ補正後の全ての断面像Vh1´〜Vhn´から平滑化信号Mkを作成する(ステップSF4)。
次に、被検体Sを対象として垂直探傷試験と斜角探傷試験の両方を実施し、垂直探傷試験の各断面像Vr1〜Vrnと、斜角探傷試験の各断面像V1〜Vnを作成する。そして、垂直探傷試験の断面像Vr1〜Vrnに基づいて、斜角探傷試験の断面像V1〜Vnの位置ずれ補正を行う(図20のステップSF5〜SF7)。
続いて、補正部12は、位置ずれ補正後の断面像V1´〜Vn´と無欠陥試験体を対象として得られたメディアンフィルタMkとを用いて、上述した各実施形態に係る時間軸非線形補正処理や平滑化信号補正処理等を実施することにより(ステップSF8)、最終的な断面像F1〜Fnを得、これらを欠陥検出部13に出力する(ステップSF9)。
以上説明してきたように、本実施形態に係る超音波探傷装置及び方法並びにプログラムによれば、無欠陥試験体に対して探傷試験を行うことにより得られた断面像から平滑化信号を作成し、この平滑化信号を用いて被検体の断面像を補正することとしたので、溶接方向に平行な長い一様な欠陥(例えば、被検体が管状であった場合における全周一様欠陥)があった場合にも見逃しなく欠陥を検出することができる。
なお、本実施形態では、被検体とは試験体から得られた平滑化信号Mkを用いることから、この平滑化信号Mkと被検体の位置ずれ補正後の各断面像V1´〜Vn´に位置ずれが発生する場合がある。このため、平滑化信号Mkを用いて平滑化等の処理を開始する際に、まず、両者間の位置ずれを補正してから後続の処理を実行することが好ましい。この場合、例えば、被検体と無欠陥試験体とに対して垂直探傷試験を行ったときの各断面像を用いて位置ずれ補正を行うこととしてもよい。
〔第7の実施形態〕
次に、本発明の第7の実施形態に係る超音波探傷装置および方法並びにプログラムについて説明する。
上述した各実施形態においては、被検体Sとは異なる個体である無欠陥試験体を用いて探傷試験を行い、この無欠陥試験体における探傷試験結果を用いて被検体の各断面像を補正することとしていた。本実施形態においては、無欠陥試験体における探傷試験結果に代えて、当該被検体の以前の探傷試験結果を用いて、今回の被検体の探傷試験における各断面像を補正等することにより、最終的な断面像F1〜Fnを得る。
具体的には、今回の探傷試験において得られた各断面像V1〜Vnに対応する平滑化信号Mのかわりに、以前の探傷試験、例えば、前回の探傷試験における各断面像Vp1〜Vpnを用いる。なお、探傷試験時における位置ずれを補正するために、上述した第6の実施形態と同様に、ずれ補正処理およびピーク位置ずれ補正を実行することが好ましい。
以上説明してきたように、本実施形態に係る超音波探傷装置によれば、以前の探傷試験における各断面像を平滑化信号のかわりに用いるので、被検体に生じた微小な欠陥についても検出することが可能となる。これにより、欠陥検出の精度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上記平滑化処理等の各種処理を行った場合には、処理後の画像にノイズが生ずることがある。従って、ローパスフィルタ等を用いたフィルタリング処理を適宜設けることにより、このような局所的に発生するノイズを除去しながら上述した処理を行うこととしてもよい。
本発明の一実施形態に係る超音波探傷装置の全体概略構成を示したブロック図である。 探触子の走査方向について説明するための図である。 分析装置の概略内部構成を示したブロック図である。 断面像の定義を説明するための図である。 断面像の一例を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る超音波探傷装置の補正部が実行する処理手順を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る補正部により実行される処理内容を具体的に説明するための説明図である。 接合部がx軸に対して線形的にずれている場合の一例を示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る超音波探傷装置の補正部が実行する処理手順を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る補正部により実行される処理内容を具体的に説明するための説明図である。 接合部がx軸に対して非線形的にずれている場合の一例を示した図である。 本発明の第3の実施形態に係る超音波探傷装置の補正部が実行する処理手順を示したフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る補正部により実行される処理内容を具体的に説明するための説明図である。 DPマッチングの結果の一例を示した図である。 本発明の第4の実施形態に係る補正部により実行される処理内容を具体的に説明するための説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る超音波探傷装置の補正部が実行する処理手順を示したフローチャートである。 本発明の第5の実施形態に係る超音波探傷装置の補正部が実行する処理手順を示したフローチャートである。 垂直探傷試験における断面像の一例を示した図である。 垂直探傷試験における断面像に基づく位置ずれ補正を説明するための説明図である。 本発明の第6の実施形態に係る超音波探傷装置の補正部が実行する処理手順を示したフローチャートである。 接合部において超音波ビームの異常屈曲が発生することを示した図である。 疑似エコーの一例を示したAスコープである。 欠陥エコーの一例を示したAスコープである。
符号の説明
1 探傷試験装置
2 分析装置
3 記憶装置
4 探触子
5 探傷制御装置
6 位置検出部
11 画像作成部
12 補正部
13 欠陥検出部
S 被検体
Sj 溶接部

Claims (11)

  1. 一方向に延在する接合部を有する被検体の内部に発生した欠陥を検出する超音波探傷装置であって、
    前記被検体の内部に超音波を伝搬させたときのエコー信号に基づいて、前記延在方向に交差する前記被検体の複数の断面像を作成する画像作成手段と、
    複数の前記断面像に共通する特徴量を用いて前記断面像を補正する補正手段と、
    補正後の断面像を用いて欠陥の検出を行う欠陥検出手段と
    を具備する超音波探傷装置。
  2. 前記補正手段は、
    複数の前記断面像の中から補正対象となる一の断面像を特定し、
    特定した補正対象の断面像を中心とする前後所定数の断面像を比較断面像として抽出し、
    該比較断面像と補正対象の前記断面像とを用いて平滑化信号を作成し、
    前記平滑化信号を用いて補正対象の前記断面像を補正し、
    補正対象となる一の前記断面像として順次異なる断面像を特定することにより、各断面像の補正を行う請求項1に記載の超音波探傷装置。
  3. 前記補正手段は、
    複数の前記断面像の中から補正対象となる一の断面像を特定し、
    特定した補正対象の断面像を中心とする前後所定数の断面像を比較断面像として抽出し、
    該比較断面像と補正対象の前記断面像とを用いて平滑化信号を作成し、
    前記平滑化信号を用いて補正対象の前記断面像の位置ずれを補正し、
    位置ずれ補正後における補正対象の前記断面像及び前記比較断面像から平滑化信号を再度作成し、この平滑化信号を用いて、該断面像を補正し、
    補正対象となる一の前記断面像として順次異なる断面像を特定することにより、各断面像の補正を行う請求項1に記載の超音波探傷装置。
  4. 前記補正手段は、補正対象の前記断面像の位置ずれを補正する場合において、
    前記平滑化信号と補正対象の前記断面像との相対位置を徐々にずらしながら各位置での相関値をそれぞれ求め、該相関値が最大値となったときのずれ量に基づいて、補正対象の前記断面像の位置ずれを補正する請求項3に記載の超音波探傷装置。
  5. 前記補正手段は、補正対象の前記断面像の位置ずれを補正した後に、更に、補正対象の断面像と前記平滑化信号とを用いてマッチングを行うことにより、前記平滑化信号を補正し、補正後の前記平滑化信号を用いて位置ずれ補正後の前記断面像を補正する請求項4に記載の超音波探傷装置。
  6. 補正手段は、
    前記平滑化信号によって各前記断面像を補正したときの補正量をそれぞれ求め、この補正量が他の断面像に比べて予め設定されている規定量よりも大きい場合に、当該断面像の平滑化信号を他の断面像に対応する平滑化信号の特性に基づいて補正し、補正後の前記平滑化信号を用いて、当該断面像の補正をやり直す請求項5に記載の超音波探傷装置。
  7. 複数の前記断面像は、前記超音波ビームを垂直方向に対して所定の角度をなして射出したときのエコー信号に基づいて作成されており、
    前記補正手段は、各前記断面像の位置ずれ補正を行う場合において、前記平滑化信号に代えて、前記超音波ビームを垂直方向に対して射出した場合に得られるエコー信号に基づいて作成された参照断面像を用いて、各前記断面像の位置ずれを補正する請求項3から請求項6に記載の超音波探傷装置。
  8. 前記補正手段は、
    前記被験体と同一形状、かつ、無欠陥の接合部を有する無欠陥試験体の内部に、前記被検体に対するときと同様の入射角で超音波を伝搬させたときのエコー信号に基づいて前記無欠陥試験体の断面像を作成し、これら断面像から平滑化信号を作成し、この平滑化信号を用いて、被検体を補正する請求項1に記載の超音波探傷装置。
  9. 前記被検体の複数の前記断面像を蓄積する記憶手段を備え、
    前記補正手段は、前記記憶手段に蓄積されている以前の試験における複数の前記断面像を用いて、今回の試験における前記被検体の複数の前記断面像を補正する請求項1に記載の超音波探傷装置。
  10. 一方向に延在する接合部を有する被検体の内部に発生した欠陥を検出する超音波探傷方法であって、
    前記被検体の内部に超音波を伝搬させたときのエコー信号に基づいて、前記延在方向に交差する前記被検体の複数の断面像を作成する画像作成過程と、
    複数の前記断面像に共通する特徴量を用いて前記断面像を補正する補正過程と、
    補正後の断面像を用いて欠陥の検出を行う欠陥検出過程と
    を具備する超音波探傷方法。
  11. 一方向に延在する接合部を有する被検体の内部に発生した欠陥を検出する超音波探傷に用いられる超音波探傷プログラムであって、
    前記被検体の内部に超音波を伝搬させたときのエコー信号に基づいて、前記延在方向に交差する前記被検体の複数の断面像を作成する画像作成処理と、
    複数の前記断面像に共通する特徴量を用いて前記断面像を補正する補正処理と、
    補正後の断面像を用いて欠陥の検出を行う欠陥検出処理と
    をコンピュータに実行させるための超音波探傷プログラム。
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