JPH1156851A - 超音波診断装置及び超音波プローブ - Google Patents

超音波診断装置及び超音波プローブ

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JPH1156851A
JPH1156851A JP22630097A JP22630097A JPH1156851A JP H1156851 A JPH1156851 A JP H1156851A JP 22630097 A JP22630097 A JP 22630097A JP 22630097 A JP22630097 A JP 22630097A JP H1156851 A JPH1156851 A JP H1156851A
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dimensional
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dimensional image
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JP22630097A
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Shigetaka Nakao
成隆 中尾
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は超音波診断装置及び超音波プローブに
関し,任意の領域の3次元画像を実時間で表示すること
ができること及びそのための超音波プローブを提供する
ことを目的とする。 【解決手段】任意の位置における2次元画像を取得する
ための1次元の線上を走査する超音波信号の送受信を行
う超音波トランスジューサと,2次元画像上の任意の領
域近辺において,2次元の走査方向と直交する方向に一
定の狭い角度の範囲で超音波トランスジューサによる走
査をさせる直交方向走査手段を備えた超音波プローブを
設け,直交方向走査手段により得られた,一定範囲の直
交方向の各走査により取得した2次元データから3次元
画像を作成し,任意の位置における2次元画像と任意の
領域近辺の3次元画像を合成して表示するよう構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波診断装置及び
超音波プローブに関する。近年,超音波診断装置は従来
の2次元画像に加えて3次元画像を表示する機能を備え
る装置の研究が進められ,製品化されつつある。ところ
が,3次元画像の表示には人体内の広い範囲に及ぶ包括
的表示,認識のための技術の開発に努力が集中してお
り,そのような3次元画像の包括的表示により,患部の
位置,大きさ等を立体的に認識でき手術等の事前調査に
十分な威力を発揮することが示されつつある。
【0002】
【従来の技術】2次元画像を表示する超音波診断装置で
は,超音波プローブによりある位置における断層の2次
元データを取得することにより表示することができる
が,3次元画像を表示するためには,超音波プローブに
より被検体の断層を位置をずらして多数の2次元データ
を得て,それらの2次元データを加工することにより3
次元データを得て,3次元画像を2次元的に表示する処
理を行っている。
【0003】しかし,3次元画像を表示する範囲が被検
体の断層画像全体であり広いことや,データの取得速度
が超音波の音速(人体内で約1500m/sec)に対
応して遅いこと,及び莫大なデータの解析に多くの時間
を必要とするため,現在ではオフラインにて画像を構成
する場合が多い。
【0004】なお,超音波診断装置の体腔内用のプロー
ブを円筒状に形成して,先端側を非回転部,後半側を回
転部として構成し,超音波トランスジューサを先端側の
非回転部の円筒内の円周上に配置してこれをモータによ
り前後に移動させながら各位置において超音波信号の送
受信により2次元の断層データを得て,2次元画像を作
成すると共に各2次元データを処理して3次元画像を作
成する。また回転部に穿刺針を通過させる穿刺孔を持つ
穿刺部を設け,3次元画像中の任意の位置に操作者がマ
ーカを設定して,このマーカに穿刺孔の通路が向かうよ
うに回転部の回転または前後の移動制御を行う技術が知
られている(特開平7─8497号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように,従来
の超音波診断により3次元画像を表示するためにはデー
タ取得速度の限界や,莫大な量のデータ解析に多くの時
間がかかるため実時間での3次元画像の表示が困難であ
り,その有効性を十分に発揮することができないという
問題があった。また,上記従来の体腔内用のプローブを
マーカで指定する位置に設定する技術では,走査の対象
となる全体の3次元画像を求めるために2次元の断層デ
ータを超音波トランスジューサを前後の方向に移動して
順次求めて,2次元データを加工することが必要であ
り,同様に処理時間を要するという問題があった。
【0006】本発明は超音波信号により2次元画像の中
の任意の領域について3次元画像を実時間で表示するこ
とができる超音波診断装置を提供することを目的とす
る。また,3次元像を取得するための超音波診断装置に
使用する超音波プローブを提供することを他の目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は被検体の外部表
面に接触して超音波トランスジューサから超音波を送受
信する超音波プローブを備えた超音波診断装置であり,
超音波プローブに2次元のデータを得るために超音波ト
ランスジューサを任意の位置を中心としてその走査方向
と直交する方向に対し一定の狭い範囲内で順次偏向させ
て,それぞれの位置で2次元データを得て,取得した各
2次元データを元に一定領域における3次元画像を作成
するようにしたものである。
【0008】図1は本発明の原理構成を示す。図中,1
は超音波プローブ,1aは複数の素子からなる超音波ト
ランスジューサ,1bは直交方向走査手段,2は診断
部,2aは送受信部,2bは制御部,2cは画像構築
部,2dは2次元画像構築部,2eは3次元画像構築
部,2fは表示制御部,3は表示部,4は入力部,5は
2次元データ取得のための走査領域,6は任意の2次元
の位置を中心にした一定範囲の直交方向における3次元
の走査領域(3次元データ取得のための走査領域)であ
る。なお,2次元データ取得のための走査領域5は,R
OI(Region of Intarest:注目領域) と呼ばれる。
【0009】通常の2次元画像は従来と同様の技術によ
り,送受信部2aからパルス状の超音波を超音波プロー
ブ1に供給し超音波トランスジューサ1aの複数の素子
から位相を換えて順次出力して,2次元データ取得のた
めの走査領域5に示すように一本の線に沿って被検体内
に扇状に走査出力され,断層の構造に対応した反射波を
検出すると送受信部2aに送り,ここから画像構築部2
cへ入力され,2次元画像が作成される。2次元画像の
特定の位置の3次元画像を見たい場合は,入力部4から
その位置と共に特定領域の3次元表示の指示を入力する
と,制御部2bはそれに応じて超音波プローブ1の直交
方向走査手段11を駆動して,その時の2次元画像の中
の指定位置(座標)を中心として,走査領域5の中の指
定位置の直交方向に一定角度だけ変更させ,送受信部2
から超音波トランスジューサ1aを前記指定位置を中心
とした一定範囲の素子により送受信部2aから超音波の
送受信を行い,受信された各2次元データを画像構築部
2cの3次元画像構築部2eへ供給する。
【0010】直交方向走査手段11により微小角度ずつ
変化させる毎に超音波を送受信することにより,得られ
た2次元データを3次元画像構築部2eで処理すること
より指定位置を中心とした3次元画像が構築され,これ
を2次元画面上へ投影した3次元画像に変換して表示制
御部2fに供給し,2次元画像構築部2dの2次元画像
と合成して,指定位置の一定領域だけが3次元画像で他
の領域は2次元画像を表示部3で同一画面上に表示す
る。この時,2次元画像を従来と同様の白黒像とし,3
次元画像を異なる色,例えば茶色系統等の輝度変調を施
したもので表示すれば,視覚的に認識し易くする。
【0011】3次元画像を形成する領域は一定の範囲
(走査方向及び直交方向の両方)であるため,走査線も
少なく超音波の送受信により得られるデータの量も限ら
れており,3次元の処理に要する時間を短縮することが
でき,リアルタイムで表示することが可能となる。
【0012】図2は本発明による表示画像の例であり,
A.は2次元画像(断層像)取得のための走査領域5と
その1部の領域(この場合は血管の存在する領域)につ
いて3次元画像(断層像)の走査領域6の画像を同時に
表示した状態を示し,3次元走査領域6の中の点線aは
3次元の空間の中で2次元の走査領域5の平面が横切る
位置を示す。またB.はA.に示す3次元の走査領域6
の3次元画像を拡大したものである。この3次元画像に
より血管ネットワークの3次元的広がりを認識すること
ができる。なお,3次元の走査領域6の3次元像中のb
は2次元平面にある血管をカラードプラー表示してお
り,cは3次元の広がりをパワードプラで表示してい
る。
【0013】このように2次元の断層像では分からな
い,関心のある一部の領域について,その周辺を3次元
像として表示することにより立体的な構造を簡単に識別
することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図3は実施例1の構成を示す。図
中,1は超音波トランスジューサ1a,直交方向走査手
段11を含む本発明によるトランスジューサを備える超
音波プローブである。この超音波プローブの実施例は後
述する図5,図6に示す。12は超音波プローブ1に取
り付けられた穿刺針13の保持部,13は被検査者の体
内へ刺して組織を取り出したりする穿刺針,14は穿刺
針の先端に設けた先端トランスジューサ,20は診断装
置(図1の診断部2に対応),21は超音波プローブ1
から受信した超音波信号を受信する第1受信器,22は
穿刺針13から送信した超音波を受信する第2受信器,
23は超音波プローブ1の超音波トランスジューサから
送信する超音波信号を送信する第1送信器,24は穿刺
針の先端トランスジューサ14から出力する超音波信号
を送信する第2送信器,25は制御部,26は2次元画
像構築部,27は穿刺針13の先端位置を検出する位置
検出部,28は3次元画像構築部,29は表示制御部,
3は表示部,4は入力部である。
【0015】図4は実施例1の送受信信号の周波数特性
であり,縦軸は利得(Gain),横軸は周波数を表す。図
4のaは第1送信器23の送信特性であり,bは穿刺針
13の先端トランスジューサ14から送信される信号を
発生する第2送信器24の周波数特性,cは第1受信器
21の周波数特性であり,第1送信器23と第2送信器
24の両方の周波数信号(a,b)を受信する。また,
第2受信器22は図4のbに示す特定周波数の信号をフ
ィルタにより弁別して受信する特性を備える。
【0016】図3の実施例1の構成の動作を説明する
と,超音波プローブ1により被検査者の検査箇所の表面
に接触して,第1送信器23の周波数特性(例えば,3
〜4Mhz)を備えるパルス状の信号を断続的に送信
し,反射信号を第1受信器で受信する。一方,穿刺針1
3を体の内部の目標位置に刺して,第2送信器24から
図4のbの周波数特性を備える超音波信号を穿刺針13
の先端トランスジューサ14から超音波プローブ1に向
けて送信する。これにより,超音波プローブ1の超音波
トランスジューサ1aにおいて,各方向の反射信号及び
先端トランスジューサ14から送信した信号を検出し,
第1受信器21において,図4のcに示す周波数特性の
範囲の信号を受信し,2次元画像構築部26で2次元画
像を構築する。
【0017】一方,位置検出部27では第2受信器22
で受信した先端トランスジューサ14からの信号と2次
元画像構築部26の2次元画像の情報から先端トランス
ジューサ14の2次元画像内での位置を高い精度で検出
して2次元画像構築部26に正確に穿刺針13の先端位
置が検出され,2次元画像構築部26の2次元断層像中
に穿刺針の先端位置が設定され,2次元断層像は表示制
御部29に送られ,表示制御部29により合成が行われ
ると共に2次元画像中の穿刺針の位置を強調して,出力
を表示部3に供給して表示される。
【0018】表示部3に表示された2次元断層像の中の
穿刺針の先端位置が検査したい位置であり,その位置を
中心とした一定領域の3次元画像表示を見たい場合,入
力部4からの指示を行うと,制御部25の制御により
(または超音波プローブ1を直接操作して)超音波プロ
ーブ1の直交方向走査手段11が駆動され,超音波トラ
ンスジューサ1aを穿刺針の先端を中心として直交方向
に微小角度順次偏向させ,各角度毎に第1送信器23及
び第2送信器24を用いて超音波トランスジューサ10
により一定範囲の2次元の操作を行う。この時得られた
各超音波信号の受信信号は3次元画像構築部28へ入力
されて3次元画像処理が行われる。この時,第2送信器
25からの送信信号は第2受信器22で受信され,位置
検出部27で位置検出が行われて,検出結果は3次元画
像構築部28へ送られ,3次元画像中に穿刺針の像が3
次元断層像中に明確に作成される。
【0019】2次元の走査領域5の2次元断層像と3次
元の走査領域6の3次元断層像は,表示制御部29にお
いて合成され,表示部3に2つの断層像を含めて表示さ
れる。この時,3次元断層像は穿刺針13の針先と共に
移動する。このように,針先近辺の情報が立体的に認識
することができるので,近接する大きな血管等による誤
って刺す危険を少なくすることができる。
【0020】図5は実施例2による3次元表示の例,図
6は実施例2の構成を示す。この実施例2は,近年出現
した超音波コントラスト剤を用いて機能の評価を行う例
である。図5のA.の5は本発明による直交方向への走
査手段を備える超音波プローブ1による2次元の走査範
囲(ROI)を示し,従来はこの走査により得られた2
次元画像を用いて,例えば心壁機能の評価を行っていた
が,心臓の3次元的動きを充分に識別できなかったため
正確に評価できなかった。この実施例2では,コントラ
スト剤を使用して評価対象の患部の3次元画像の輝度を
用いて評価するようにした。なお,コントラスト剤は,
泡を含んだ剤であり,超音波に対して反射率をエンハン
ストする機能を備える。
【0021】具体的には,心臓の冠動脈に血が流れるか
否かを3次元画像で判定する時に,血が流れるとコント
ラスト剤により輝度が強調されて正確に判定することが
できる。
【0022】この実施例2によれば,評価したい部分を
かなりの精度で常に捕らえることができるため,3次元
断層像6(図5のA.)に示すように患部を輝度変化さ
せて見るモードを用いることで極めて有効となる。図5
のB.はコントラスト剤を注入した場合の時間経過に対
する輝度変化の様子を示す。
【0023】図6の実施例2の構成において,40は診
断装置,41は送信器,42は受信器,43は制御部,
44は2次元画像信号の処理を行って2次元画像構築を
行う信号処理部,45は信号処理部44からの2次元画
像信号を用いて3次元画像の構築を行う3次元画像構築
部,46は輝度信号解析部,47は表示制御部,48は
表示部である。
【0024】診断装置40の送信器41,受信器42は
本発明による超音波プローブ1(図5の1と同じ)と接
続され,制御部43の制御により対象となる範囲(RO
I)の2次元データの取得のための走査を行い,評価を
したい特定の位置を中心とする患部(図5の例では心臓
の冠動脈)について3次元断層像を表示するための走査
を行う。予め,コントラスト剤が投与されており,超音
波プローブ1を患部に対して上記実施例1と同様に2次
元の走査を,トランスジューサの走査方向と直交する方
向の各位置において繰り返し行い,各2次元データを受
信器42で受信し信号処理部44で処理を行い,走査領
域5の2次元画像は表示制御部47に送られる。また,
3次元画像を取得するための各2次元データは3次元画
像構築部45において処理されて3次元画像が作成され
るが,この時輝度信号解析部46において,コントラス
ト剤による反射率が強調された信号を検出して,3次元
画像の各位置に対応する輝度変化曲線の画像(図5の
B.)を発生する。
【0025】表示制御部47は信号処理部44からの2
次元画像,3次元画像構築部45からの3次元画像及び
輝度信号解析部46からの輝度変化曲線の画像を受け取
って合成を行い,輝度変化を含む2次元画像と一部領域
の3次元画像を表示部48に表示する。その表示された
画像の例が図5のA.である。
【0026】図7は超音波プローブを一定範囲の直交方
向に走査させるための構成例1である。図7のA.は超
音波トランスジューサを含む装置の構成であり,A.に
おいて,30〜35は超音波プローブ内に設けられてお
り,30はトランスジューサのケースであり図示省略さ
れた超音波プローブの筐体に固定されている,31は2
次元断層像を得るためのアレイ状に多数の素子が配置さ
れた超音波トランスジューサ,32は他の部品である吸
収体34,レンズ35を含んだサークルを形成する弾性
体の材料で構成したベルト,33は図示省略されたモー
タにより一定角度の範囲内で双方向に回転駆動可能なプ
ーリ,34はベルト32に連結して下側の部分を構成す
る超音波の吸収体,35は吸収体34により支持されて
ベルト32と共に移動可能な超音波信号用のレンズであ
る。
【0027】図7の構成において被検査対象の2次元画
像を得る場合,アレイ状のトランスジューサ31から出
力される超音波信号は,レンズ35が図に示す中央の位
置に設定した中心を通って出力されて走査が行われる。
一方,2次元画像の中の特定位置の周辺の3次元画像を
見たい場合,プーリ33を駆動してベルト32を移動さ
せることにより,ベルト32と一体となっている吸収体
34及びレンズ35が一緒に移動する。これによりレン
ズ35の位置が中心位置よりずれて,トランスジューサ
31からの超音波信号はトランスジューサ31の走査方
向と直交方向に一定位置だけ離れた2次元平面を走査す
る。図7の例では,aとbの2つの位置における2次元
平面の走査の様子を示す。このレンズの移動量をベルト
32を駆動する量として制御することにより,3次元画
像の直交方向の走査が可能となる。図7のA.の例では
走査面を両端矢印で示す線cで示すように左右に振るこ
とで,3次元画像を得るためのデータを入手することが
できる。
【0028】図7のA.の例ではレンズ35は凸面レン
ズであるが,このレンズは患者の体の表面に接触する時
に滑りが悪いので,これを改良する構成例をB.に示
す。図7のB.において,31,34はA.と同じくそ
れぞれ超音波トランスジューサ,吸収体を表し,36a
は凹面レンズ,36bは凸面レンズ,37は超音波プロ
ーブのケースである。すなわち,この例では,レンズを
凹面レンズ36aと凸面レンズ36bを組み合わせた複
合レンズで構成し,レンズが設けられた超音波が出力さ
れる側の面全体がほぼ平面となる。このように構成する
ことにより,超音波プローブのケース内に挿入した時ス
ムーズにレンズを移動させることができる。
【0029】図8は超音波プローブを一定範囲の直交方
向に走査させるための構成例2である。図8において,
50は超音波プローブ,51は通常の2次元断層像を得
るためのアレイ状の超音波トランスジューサ,52は超
音波トランスジューサ51の側面に設けその走査方向に
直交するように設けられた3次元断層像を得るための第
2のアレイ状の超音波トランスジューサ,53は第2の
超音波トランスジューサ52を一定の範囲内を走査する
よう駆動する機械的駆動手段,54は第2の超音波トラ
ンスジューサの制御信号及び超音波信号を伝送するケー
ブル,55は超音波トランスジューサ51のための制御
信号及び超音波信号を伝送するケーブルである。
【0030】図9は図8の超音波プローブと接続する診
断装置の構成を示す。図9において,60は診断装置,
61,62は上記図8のケーブル55に接続された2次
元断層像を得るための超音波信号の送信器と受信器,6
3,64は図8のケーブル54に接続された3次元断層
像を得るための超音波信号の送信器と受信器,65は制
御部,66は信号処理部,67は3次元画像構築部,6
8は表示制御部,69は表示部である。送信器63,受
信器64及び制御部65は上記図8のケーブル54と接
続される。
【0031】図8の超音波プローブ50は通常は図9の
送信器61からの超音波信号を8の超音波トランスジュ
ーサ51から送出し,その反射信号は受信器62で受信
して信号処理部66で処理されて表示制御部68に供給
され,表示制御部68から表示部69に送られる。
【0032】2次元の走査範囲内の特定の位置を中心に
した一定領域について3次元断層像を見たい場合は,制
御部65から制御信号により,機械的駆動手段53を駆
動する。機械的駆動手段53はモータ,プーリ,ベルト
等により構成することができ,モータの回転方向,量に
応じて第2のトランスジューサ52を超音波トランスジ
ューサ51と直交方向に一定範囲だけ走査して,各位置
で2次元画像のデータを取得し,各2次元画像のデータ
を信号処理部66で処理した結果を3次元画像構築部6
7に供給し,3次元断層像を構築する。表示制御部68
は信号処理部66からの2次元断層像と3次元画像構築
部67からの3次元断層像を合成して表示部8に表示す
る。
【0033】この図8,図9の構成の場合,超音波トラ
ンスジューサ51の超音波信号の周波数と,第2の超音
波トランスジューサ52の超音波信号の周波数を異なら
せ,送信による帯域制限または,受信によるフィルタに
よる弁別を行えば,それぞれの画像を同時に独立に発生
させることができる。これにより,より一層リアルタイ
ム性を実現することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によればリアルタイムで患部の必
要箇所の3次元像を表示することが可能となり,対象の
3次元的な広がりを認識することができ,診断を正確に
且つ早く行うことができる。また,2次元画像を表示し
ながらその中の任意の領域を選択して3次元画像を表示
するためその位置が明確となる。
【0035】更に,穿刺針を用いた検査または治療を行
う場合に,穿刺針の3次元像内の位置を明確に表示する
ので,誤った位置への処置を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明による表示画像の例を示す図である。
【図3】実施例1の構成を示す図である。
【図4】実施例1の送受信信号の周波数特性を示す図で
ある。
【図5】実施例2による3次元表示の例を示す図であ
る。
【図6】実施例2の構成を示す図である。
【図7】超音波プローブを一定範囲の直交方向に走査さ
せるための構成例1を示す図である。
【図8】超音波プローブを一定範囲の直交方向に走査さ
せるための構成例2を示す図である。
【図9】図8の超音波プローブと接続する診断装置の構
成を示す図である。
【符号の説明】
1 超音波プローブ 1a 超音波トランスジューサ 1b 直交方向走査手段 2 診断部 2a 送受信部 2b 制御部 2c 画像構築部 2d 2次元画像構築部, 2e 3次元画像構築部 2f 表示制御部 3 表示部 4 入力部 5 2次元データ取得のための走査領域 6 3次元データ取得のための走査領域

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断層像を得る超音波診断装置において,
    任意の位置における2次元画像を得るための1次元の線
    上で超音波の送受信を行い,該線を走査する超音波トラ
    ンスジューサと,前記2次元画像上の任意の領域近辺に
    おいて,2次元画像を得るための1次元線上の送受信方
    向と直交する方向に一定の狭い角度の範囲で前記超音波
    トランスジューサによる走査をさせて各2次元データを
    得るための直交方向走査手段を設けた超音波プローブを
    設け,前記直交方向走査手段により得られた,一定範囲
    の直交方向の各走査により取得した2次元データから3
    次元画像を作成し,前記任意の位置における2次元画像
    と前記任意の領域近辺の前記3次元画像を合成して表示
    することを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記任意の位置の2
    次元画像と前記任意の領域近辺の3次元データより作成
    された画像の色相を異ならせて表示することを特徴とす
    る超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の超音波プローブに,先
    端に超音波トランスジューサを取り付けた穿刺針を設
    け,前記穿刺針を検査対象に挿入した状態で前記穿刺針
    の超音波トランスジューサから特定の信号を発生するた
    めの送信手段と,前記超音波プローブからの受信信号か
    ら前記穿刺針からの送信信号を検出する受信手段とを設
    け,前記検出した穿刺針の位置を前記2次元画像中で検
    出,強調して表示し,該穿刺針の位置を中心とした領域
    について3次元画像を作成して2次元画像と該領域近辺
    の前記3次元画像を合成して表示することを特徴とする
    超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において,前記直交方向走査手
    段により得られた,一定範囲の直交方向の各走査により
    取得したデータから3次元画像を作成すると共に,輝度
    信号解析手段により輝度信号の変化を検出してコントラ
    スト剤による輝度変化曲線の画像を発生し,前記一定範
    囲の3次元画像像と前記輝度変化曲線の画像を2次元画
    像と共に合成して輝度変化を強調した画像を表示するこ
    とを特徴とする超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 アレイ状の超音波トランスジューサをケ
    ース内に設け,該超音波トランスジューサとケースの超
    音波放射面との間隙に,レンズと吸収体とから成る帯状
    の複合層を設け,前記複合層を断層の2次元画像を得る
    走査方向と直交する方向に移動させる稼働手段を備え,
    前記稼働手段を前記任意の領域に対して駆動することに
    より3次元データを得ることを特徴とする請求項1乃至
    4に記載の超音波診断装置に使用する超音波プローブ。
  6. 【請求項6】 請求項5において,前記複合層のレンズ
    は,凹,凸のレンズを組み合わせて,表面がほぼ平面を
    形成する複合レンズで構成することを特徴とする超音波
    プローブ。
  7. 【請求項7】 任意の位置における2次元画像を取得す
    るための1次元の線上を走査する超音波信号の送受信を
    行うアレイ状の第1の超音波プローブと,前記1次元の
    走査方向と直交する方向に一定角度の範囲で走査を行う
    超音波信号の送受信を行うアレイ状の第2の超音波プロ
    ーブとを設け,前記第1の超音波プローブによる走査に
    より得られた2次元データによる2次元画像上の任意の
    領域近辺において,前記第2の超音波プローブを走査す
    ることにより3次元データを得ることを特徴とする超音
    波診断装置に使用する超音波プローブ。
  8. 【請求項8】 請求項7において,前記第1の超音波プ
    ローブと第2の超音波プローブの周波数特性を異ならせ
    ることを特徴とする超音波診断装置に使用する超音波プ
    ローブ。
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