JP2007089996A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 パチンコ機は、複数の特賞状態のうちいずれかを生起させるかの抽選を行い、抽選により決定された特賞状態に対応する停止図柄決定テーブル420および除数を読み出し、各停止図柄決定テーブル420のレコード数の最小公倍数を範囲とする数値範囲でいずれかの値を取り得る停止図柄決定乱数を取得し、取得した乱数値を除数で除算して順位情報を生成し、生成した順位情報が示す順位の停止図柄番号を停止図柄決定テーブル420から読み出し、読み出した停止図柄番号に基づいて停止図柄の組み合わせを決定する。
【選択図】 図12
Description
特許文献1記載の発明は、所定の数値範囲を複数に区分したときの各数値範囲ごとにその数値範囲に属する大当たり値を記憶した記憶部と、複数の数値範囲のうち乱数値が属する数値範囲を決定し、決定した数値範囲に対応する記憶部の大当たり値と乱数値とが一致しているか否かを判定する。
また、テーブル全体を変更しないようにするため、各特賞状態ごとに停止図柄決定テーブルを設ける構成が考えられる。しかしながら、この場合、同一の乱数カウンタを用いるため、各停止図柄決定テーブルのレコード数を同一にしなければならない。しかも、停止図柄決定テーブルは、レコード数を増加させる場合、設計時の発生確率が変更されないように初期のレコード数の整数倍に調整しなければならない。そのため、各停止図柄決定テーブルのレコード数は、レコード数が最大の停止図柄決定テーブルに合わせるのではなく、各停止図柄決定テーブルのレコード数の最小公倍数にする必要がある。したがって、データ容量が大きくなるという問題が想定される。また、停止図柄決定テーブルのレコード数が増加するため、判定回数が増加し、処理負荷が大きくなるという問題が想定される。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、複数の特賞状態をもつ遊技機において、設計変更が容易で、かつ、データ容量および処理負荷を低減するのに好適な遊技機を提供することを目的としている。
次いで、停止図柄決定手段により、抽選で決定された遊技状態に対応する停止図柄決定テーブルがテーブル記憶手段から読み出され、取得された乱数値および抽選で決定された遊技状態に対応する定数に基づいて順位情報が生成される。そして、生成された順位情報が示す順位の停止図柄情報が停止図柄決定テーブルから読み出され、読み出された停止図柄情報に基づいて停止図柄の態様が決定され、その後、決定された態様で図柄が停止する。
これにより、各遊技状態ごとに停止図柄の発生確率を再調整するには、その遊技状態に対応する停止図柄決定テーブルの構成を変更すればよい。また、各停止図柄決定テーブルを必要なレコード数で構成することができる。
ここで、遊技状態は、どのようなものであってもよいが、これには、例えば、遊技者に有利な遊技状態である特賞状態や、特賞状態が生起しやすい遊技状態である確率変動状態が挙げられる。以下、請求項2記載の遊技機において同じである。
これにより、各遊技状態ごとに停止図柄の発生確率を再調整するには、その遊技状態に対応する停止図柄決定テーブルの構成を変更すればよい。また、各停止図柄決定テーブルを必要なレコード数で構成することができる。
ここで、始動入賞口とは、遊技球を入賞または通過させるために遊技盤面に設けられる孔またはゲートのことをいい、例えば、入賞口または作動ゲート等がこれに該当する。したがって、入賞には、単に入賞だけでなく通過も含まれる。
本実施の形態は、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、演出図柄表示装置104で複数の図柄を変動表示するパチンコ機に適用したものである。
図1は、パチンコ機における遊技盤面102の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図1において、遊技盤面102のほぼ中央部には、3つの領域にそれぞれ演出図柄を独立に変動させながら表示する演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104は、例えば、液晶ディスプレイまたはCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクス表示装置、モータの回転により可変表示するドラム等であり、複数の数字や図柄等からなる演出図柄を変動表示する。本実施の形態では、演出図柄表示装置104は、背景等の画像および複数の図柄を動画として表示可能な可変表示装置とし、多彩な演出図柄を演出図柄表示装置104に表示可能としている。
特別図柄作動記憶表示灯116の上方には、遊技球を常時入賞可能とする天入賞口121が設けられている。
演出図柄表示装置104の下方には、遊技球を常時入賞可能とする始動入賞口111が設けられている。始動入賞口111は、遊技球が入賞すると、パチンコ機内部の始動入賞口スイッチ131(不図示)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、演出図柄表示装置104および特別図柄表示装置106の変動表示開始の契機を与える。特別図柄および演出図柄の変動表示は、所定の変動時間経過後に停止し、抽選結果の通知や演出が行われる。
始動入賞口111の下方には、普通図柄作動記憶表示灯117が設けられている。普通図柄作動記憶表示灯117は、普通図柄の変動中に作動ゲート113、114を通過した各遊技球の情報を、主制御基板のRAM上にある各遊技球ごとの保留領域に記憶するのと連動して点灯し、連続して普通図柄の変動可能な回数を通知する。
普通図柄表示装置108の左右両側にはそれぞれ、遊技球を常時通過可能とする作動ゲート113、114が設けられている。作動ゲート113、114は、遊技球が通過すると、内部の作動ゲートスイッチの検出信号により遊技球の通過を検知し、普通図柄表示装置108の変動表示開始の契機を与える。
なお、以下、特賞状態終了後に特賞状態になる確率が通常よりも高くなる遊技状態を「確率変動状態」といい、特賞状態および確率変動状態以外の遊技状態を「通常状態」という。
図2は、遊技制御装置200の構成を示すブロック図である。
遊技制御装置200は、図2に示すように、主に、主制御基板210(主制御部)、演出制御装置150(演出制御部)、および図柄制御装置152(演出図柄表示制御部)の3つの制御部から構成される。不正行為防止等のため、通常、各制御部は、各機能ごとに別々の基板に実装され、直接・間接に接続されて相互にまたは一方向にデータが送信可能である。主制御基板210は、始動入賞口111への入賞による遊技球の検出に基づいて内部で発生させた乱数に応じて制御コマンドの送信および遊技全体の制御を行い、また、特別図柄表示装置106を直接制御する。
図柄制御装置152は、演出制御装置150から送信される制御コマンド(第2の制御コマンド)に応じて演出図柄表示装置104を制御する。
出力ポート255は、特別図柄表示装置106への出力を行う特別図柄表示用出力ポートと、普通図柄表示装置108への出力を行う普通図柄表示用出力ポートと、特別図柄作動記憶表示灯116への出力を行う特別図柄作動記憶表示灯用ポートと、普通図柄作動記憶表示灯117への出力を行う普通図柄作動記憶表示灯用ポートと、演出制御装置150への出力を行う演出制御装置用コマンド出力ポート(演出図柄指定コマンドや変動パターンコマンド等の第1の制御コマンドを送信)と、賞球払出装置に対して賞球の払出制御を行う賞球払出制御装置156への出力を行う賞球払出用出力ポートと、大入賞口115を開閉させる大入賞口ソレノイド158への出力を行う大入賞口ソレノイド出力ポートと、遊技状態表示装置109への出力を行う遊技状態表示用出力ポートと、外部のホールコンピュータへの出力を行う外部情報出力ポート256とからなる。演出図柄指定コマンド(第1の制御コマンド)とは、演出図柄表示装置104に表示される演出図柄の停止図柄を指定する制御コマンドであり、変動パターンコマンド(第1の制御コマンド)とは、演出図柄表示装置104に表示されるリーチ、はずれ、特賞等の画面変動の態様を指定する制御コマンドである。
RAM240は、主制御基板210に対する入出力データや演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ等を一時記憶し、および各保留球の情報を記憶する保留メモリを有する。
主制御基板210には、電源供給を行うための電源回路212が接続されている。電源回路212は、主制御基板210全体に供給されていた電源ラインの電圧が所定の電圧値以下になったことを検出したときは、電源が遮断された旨を示す電源断検出信号をCPU220に出力する。電源断が検出された場合は、主制御基板210全体に供給されていた電源ラインから電源断に伴ってCPU220に直接つながる電源ラインに切り換えられる。これにより、RAM240には、CPU220に直接つながる電源ラインから電源が供給されるので、情報を保持することができる。
図3は、特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。
パチンコ機においては、図3に示すように、「時短」、「左奇」、「左偶」、「2ラウンド」および「小当たり」の5種類の遊技状態または当たり状態が規定されている。各遊技状態は、遊技状態番号0〜4により識別される。
ROM230には、大当たりの種別を決定するために使用される大当たり種別決定テーブル400が格納されている。
図4は、大当たり種別決定テーブル400のデータ構造を示す図である。
図5は、停止図柄決定テーブル420のデータ構造を示す図である。
停止図柄決定テーブル420には、図5に示すように、複数のレコードが登録されている。各レコードは、停止図柄の組み合わせを示す停止図柄番号を登録するフィールドを含んで構成されている。例えば、停止図柄番号「7」は、演出図柄の停止図柄の組み合わせが「777」となることを示す。
図6は、除数テーブル440のデータ構造を示す図である。
除数テーブル440には、図6に示すように、各遊技状態番号ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、遊技状態番号を登録するフィールドと、除数を登録するフィールドとを含んで構成されている。各停止図柄決定テーブル420のレコード数の最小公倍数(上記例では、各停止図柄決定テーブル420のレコード数が「20」、「30」、「10」、「20」、「20」なので、最小公倍数は「60」)を範囲とする数値範囲でいずれかの値を取り得る乱数(以下、停止図柄決定乱数という。)を始動入賞時(始動入賞口スイッチ131検出時)に取得し、取得した乱数値を遊技状態番号に対応する除数で除算して順位情報を生成する。例えば、「時短」は、除数が「3」であるので、停止図柄決定乱数値を「3」で除算すると、「0」〜「19」の数値範囲のいずれかの値を示す順位情報が生成される。「時短」用の停止図柄決定テーブル420のレコード数が「20」であるので、生成した順位情報を用いれば、すべてのレコードを対象として停止図柄番号を読み出すことができる。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図7のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
図7は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図7に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、CPU220の初期化処理を実行し、ステップS102に移行して、図8の割込処理を実行すべき割込許可命令をCPU220に対して出力する。これにより、図8の割込処理は、所定の周期(例えば、2[ms])で遊技制御処理と並列に実行される。
ステップS106では、遊技制御処理が実行されてから図8の割込処理が所定回数(例えば、2回)実行されたか否かを判定し、割込処理が所定回数実行されたと判定したとき(Yes)は、ステップS108に移行して、大当たりの判定を行うとともに図柄の変動パターンを決定する大当たり判定処理を実行し、ステップS110に移行する。
ステップS114では、外部情報出力ポートを介して、遊技制御に関する外部情報信号をホールコンピュータに出力する外部情報出力処理を実行し、ステップS116に移行する。
ステップS122では、RAM240の内容を復元するために必要な復帰情報を生成し、生成した復元情報をRAM240に格納し、CPU220を省電力モードに切り換えるバックアップ処理を実行する。バックアップ処理には、バックアップフラグを設定する処理およびチェックサムを行う処理が含まれる。
一方、ステップS120で、電源断検出信号を入力しないと判定したとき(No)、およびステップS106で、遊技制御処理が実行されてから割込処理が所定回数実行されていないと判定したとき(No)はいずれも、ステップS104に移行する。
図8は、割込処理を示すフローチャートである。
割込処理は、CPU220において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS150に移行する。
ステップS150では、出玉の決定等に直接関わる出玉制御用乱数(例えば、大当たりを生起させるか否かの大当たり抽選に用いる乱数(以下、当たり決定乱数という。)、大当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数)を更新する乱数更新処理を実行する。また、ステップS104で更新される演出制御用乱数も併せて更新する。
次いで、ステップS152に移行して、始動入賞口スイッチ131からの検出信号を入力して入賞をチェックする入賞スイッチ入力処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図9は、乱数更新処理を示すフローチャートである。
乱数更新処理は、CPU220において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS170に移行する。
ステップS170では、当たり決定乱数の初期値を更新するための当たり決定乱数用初期値更新乱数を当たり決定乱数に設定し、ステップS172に移行して、当たり決定乱数を加算し、ステップS174に移行する。
一方、ステップS174で、当たり決定乱数が所定の上限値に達しないと判定したとき(No)は、ステップS172に移行する。
これにより、当たり決定乱数が一巡するたびに初期値が変化するため、当たり決定乱数値を容易に予測することができない。
なお、図示は省略したが、大当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数その他の出玉制御用乱数を更新する処理もこれと同様にこの乱数更新処理にて行われる。
図10は、入賞スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
入賞スイッチ入力処理は、ステップS122において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、始動入賞口スイッチ131からの検出信号を、始動入賞口スイッチ131に対応する入力ポート250の所定のポートから読み込む入力ポート読込処理を実行し、ステップS202に移行して、ステップS200の処理結果に基づいて、始動入賞口スイッチ131から検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号を入力したと判定したとき(Yes)は、ステップS204に移行する。
ステップS208では、当たり決定乱数、大当たり種別決定乱数および停止図柄決定乱数を対応の乱数カウンタから取得し、ステップS210に移行して、取得した各乱数値を、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域にそれぞれ格納し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。ステップS210では、例えば、入賞遊技球数が「1」である場合は、取得した各乱数値を、RAM240の所定領域であって乱数値を格納するための領域の1番目にそれぞれ格納する。同様に、入賞遊技球数が「2」である場合は、取得した各乱数値を、乱数値を格納するための領域の2番目にそれぞれ格納する。
一方、ステップS204で、入賞遊技球数が「4」以上であると判定したとき(Yes)、およびステップS202で、始動入賞口スイッチ131から検出信号を入力しないと判定したとき(No)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図11は、大当たり判定処理を示すフローチャートである。
大当たり判定処理は、所定確率(例えば、1/399)で特賞状態を生起させるために、所定の数値範囲(例えば、「0」〜「398」)に1個の大当たり値を設定し、始動入賞口111に遊技球が入賞した入賞タイミングで乱数カウンタから当たり決定乱数を取得し、取得した乱数値と大当たり値とが一致しているときに特賞状態を生起させる処理であって、ステップS108において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS306では、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域から当たり決定乱数を読み出し、ステップS308に移行して、読み出した乱数値が大当たり値と一致しているか否かを判定し、それらが一致していると判定したとき(Yes)は、ステップS310に移行する。
次いで、ステップS312に移行して、大当たり時(小当たり時も含む。)に停止させる特別図柄や演出図柄の組み合わせを決定する大当たり時停止図柄決定処理を実行し、ステップS314に移行して、大当たり時に変動表示する演出図柄の変動パターンを決定する大当たり時変動パターン決定処理を実行し、ステップS316に移行する。
一方、ステップS308で、読み出した乱数値が大当たり値と一致しないと判定したとき(No)は、ステップS324に移行して、ステップS306で読み出した乱数値があらかじめ設定した小当たり値と一致しているか否かを判定し、それらが一致しないと判定したとき(No)は、ステップS326に移行する。ステップS308、S324では、一つの乱数で大当たりの判定および小当たりの判定を行う。例えば、当たり決定乱数が「7」の場合は大当たり、「11」の場合は小当たり、「13」の場合は大当たり(高確率時のみ)と判定する。これにより、それぞれ別個の乱数を設ける場合に比して、データ容量が少なくて済み、乱数更新処理も簡素となる。
一方、ステップS324で、読み出した乱数値が小当たり値と一致していると判定したとき(Yes)は、ステップS330に移行して、遊技状態番号を「小当たり」を示す「4」に設定し、ステップS312に移行する。つまり、小当たり決定時には、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域に格納した大当たり種別決定乱数を読み出すことなく、あらかじめ設定された固定値である遊技状態番号「4」を設定するものである。(小当たり確定時種別設定処理)
一方、ステップS302で、入賞遊技球数が「0」であると判定したとき(No)、およびステップS300で、演出図柄表示装置104において演出図柄が変動中であると判定したとき(Yes)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図12は、停止図柄決定処理を示すフローチャートである。
停止図柄決定処理は、ステップS312において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、ステップS410で読み出した遊技状態番号またはステップS330で設定した遊技状態番号に対応する停止図柄決定テーブル420をROM230から読み出し、ステップS402に移行して、ステップS410で読み出した遊技状態番号またはステップS430で設定した遊技状態番号に対応する除数を除数テーブル440から読み出し、ステップS404に移行する。
ステップS412では、読み出した乱数値に基づいて確率変動フラグその他各種のフラグを設定し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
まず、パチンコ機に電源が投入されると、主制御基板210により、遊技制御処理が実行され、遊技可能な状態となる。遊技者は、貸し出しを受けた遊技球をパチンコ機に装填し、発射ハンドルを操作して遊技球を遊技盤面102に発射することにより遊技を行うことができる。
小当たりとなると、ステップS330を経て、遊技状態番号が「4」に設定される。後は、大当たりの時と同様に、遊技状態番号に対応する停止図柄決定テーブル420および除数が読み出され、生成された順位情報が示す順位の停止図柄番号が読み出される。そして、演出図柄が変動表示され、所定の変動時間経過後に、決定された組み合わせで停止する。また、演出図柄の停止後は、遊技状態番号に対応する特賞状態が生起する。小当たりとなった場合は、「小当たり」が生起する。
このようにして、本実施の形態では、複数の特賞状態のうちいずれかを生起させるかの抽選を行い、抽選により決定された特賞状態に対応する停止図柄決定テーブル420および除数を読み出し、各停止図柄決定テーブル420のレコード数の最小公倍数を範囲とする数値範囲でいずれかの値を取り得る停止図柄決定乱数を取得し、取得した乱数値を除数で除算して順位情報を生成し、生成した順位情報が示す順位の停止図柄番号を停止図柄決定テーブル420から読み出し、読み出した停止図柄番号に基づいて停止図柄の組み合わせを決定する。
また、上記実施の形態においては、当たり決定乱数により大当たりの判定および小当たりの判定を行うように構成したが、これに限らず、小当たりを生起させるか否かの小当たり抽選に用いる乱数(以下、小当たり決定乱数という。)を設け、当たり決定乱数により大当たりの判定(ステップS308)を、小当たり決定乱数により小当たりの判定(ステップS324)をそれぞれ行うように構成することもできる。この場合、小当たり決定乱数は、始動入賞口111に遊技球が入賞した入賞タイミングで乱数カウンタから取得する。
また、上記実施の形態においては、パチンコ機である遊技機に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
106 特別図柄表示装置
108 普通図柄表示装置
109 遊技状態表示装置
111 始動入賞口
112 普通電動役物
113、114 作動ゲート
115 大入賞口
131 始動入賞口スイッチ
150 演出制御装置
152 図柄制御装置
200 遊技制御装置
210 主制御基板
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート
Claims (3)
- 複数の遊技状態のうちいずれかを生起させるかの抽選を行う抽選手段と、図柄表示手段で図柄を変動表示する制御を行う図柄表示制御手段と、前記抽選手段の抽選結果に基づいて前記複数の遊技状態のうちいずれかを生起させる遊技状態生起手段と、前記抽選手段の抽選結果に基づいて、前記変動表示を停止させたときに表示する停止図柄の態様を決定する停止図柄決定手段とを備える遊技機であって、
前記停止図柄の態様を示す停止図柄情報を登録した停止図柄決定テーブルを前記各遊技状態ごとに記憶するテーブル記憶手段と、前記各停止図柄決定テーブルのレコード数の公倍数を範囲とする数値範囲でいずれかの値を取り得る乱数を取得する乱数取得手段とを備え、
前記停止図柄決定手段は、前記抽選手段の抽選により決定された遊技状態に対応する前記停止図柄決定テーブルを前記テーブル記憶手段から読み出し、前記乱数取得手段で取得した乱数値および前記抽選手段の抽選により決定された遊技状態に対応する定数に基づいて順位情報を生成し、生成した順位情報が示す順位の前記停止図柄情報を、前記読み出した停止図柄決定テーブルから読み出し、読み出した停止図柄情報に基づいて前記停止図柄の態様を決定することを特徴とする遊技機。 - 始動入賞口への入賞を契機として所定の遊技状態を生起させるか否かの抽選を行う第1抽選手段と、複数の前記遊技状態のうちいずれかを生起させるかの抽選を行う第2抽選手段と、前記始動入賞口への入賞を契機として図柄表示手段で図柄を変動表示する制御を行う図柄表示制御手段と、前記第1抽選手段および前記第2抽選手段の抽選結果に基づいて前記複数の遊技状態のうちいずれかを生起させる遊技状態生起手段と、前記第1抽選手段および前記第2抽選手段の抽選結果に基づいて、前記変動表示を停止させたときに表示する停止図柄の態様を決定する停止図柄決定手段とを備える遊技機であって、
前記停止図柄の態様を示す停止図柄情報を登録した停止図柄決定テーブルを前記各遊技状態ごとに記憶するテーブル記憶手段と、前記各停止図柄決定テーブルのレコード数の最小公倍数を範囲とする数値範囲でいずれかの値を取り得る乱数を取得する乱数取得手段とを備え、
前記停止図柄決定手段は、前記第2抽選手段の抽選により決定された遊技状態に対応する前記停止図柄決定テーブルを前記テーブル記憶手段から読み出し、前記乱数取得手段で取得した乱数値および前記第2抽選手段の抽選により決定された遊技状態に対応する定数に基づいて、前記読み出した停止図柄決定テーブルのレコード数を範囲とする数値範囲のいずれかの値を示す順位情報を生成し、生成した順位情報が示す順位の前記停止図柄情報を、前記読み出した停止図柄決定テーブルから読み出し、読み出した停止図柄情報に基づいて前記停止図柄の態様を決定することを特徴とする遊技機。 - 請求項2において、
前記定数は、前記最小公倍数を、前記第2抽選手段の抽選により決定された遊技状態に対応する前記停止図柄決定テーブルのレコード数で除算した値であり、
前記停止図柄決定手段は、前記乱数取得手段で取得した乱数値を前記定数で除算して前記順位情報を生成することを特徴とする遊技機。
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