JP2007089243A - モータ制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ制御装置1とモータ31とセンサ41を有するモータ制御システムにおいて、ケーブルの省配線化や低コスト化を図りつつ、ケーブル長が長い場合においてもセンサ41への給電とセンサ信号の送受信を確実に実施できるモータ制御システムを提供する。
【解決手段】前記モータ31への給電線51を介して互いに接続されるサーボ側信号送受信部13とセンサ側信号送受信部422とセンサ側制御電源423とを備え、前記モータ制御装置1から前記センサ41への給電と、前記モータ制御装置1と前記センサ41間で送受信するセンサ信号を、前記モータ31への給電線51に重畳させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主たる電機品への電力給電線を介して、その周辺の小電力電気機器への電源給電とその信号の伝送をするモータ制御システムに関し、特に、モータ制御装置とモータとセンサを有するモータ制御システムにおいて、モータ給電線を介してセンサへの信号伝送と電源給電をするモータ制御システムに関する。
図4は、第1の従来例であるモータ制御システムのサーボ制御系への適用例である。図において、1はモータ制御装置、2はコンバータ部、3は平滑コンデンサ、4はインバータ部、5は出力電流検出部、6は制御電源、7は制御部、8は送受信部、21は交流電源、31はモータ、45はエンコーダ、46はエンコーダ回路部である。モータ制御システムは、モータ制御装置1とモータ31とエンコーダ45で構成され、モータ制御装置1とモータ31は給電線511,512,513で接続され、モータ制御装置1は給電線511,512,513を介してモータ制御に必要な電力のみをモータ31に給電する。また、モータ制御装置1とエンコーダ45は専用線81で接続され、モータ制御装置1は専用線81を介して電源の給電とエンコーダ信号の送受信をする。
また、エンコーダ回路部46は、エンコーダ45内に搭載されるものであって、信号処理部461と送受信部462と電源部463で構成され、信号処理部461には位置検出回路や検出信号の内挿演算回路等が含まれる。また、電源部463は、モータ制御装置1からの制御電源の給電に対し、フィルタ回路等を構成しているのみである。また、専用線81は、接続されるエンコーダ45の種類に応じて、シリアル信号線であったりパラレル信号線であったり、また、ノイズ耐量を上げるためのシールド線であったりする。
このように、従来のモータ制御システムでは、モータ31への電力給電線511,512,513とエンコーダ45への電源給電およびエンコーダ信号の送受信のための専用線81が別個に設けられている。なお、第1の従来例は、一般的なモータ制御システムを代表する構成を示すものである。
第2の従来例は、産業用搬送機器などに使用されるブラシレスモータの相励磁切替え情報(ポールセンサ信号)を伝送するブラシレスモータ制御装置に関するものであり、ドライバ本体から相励磁切替え信号出力基板本体へ電源を供給する1対(2本)の電源電圧供給線に、相励磁切替え信号出力基板本体から相励磁切替え情報を重畳して送り、ドライバ本体で相励磁切替え情報を分離して取出したり、また、ドライバ本体から相励磁切替え信号出力基板本体へ電源を供給する1対(2本)の電源電圧供給線に、相励磁切替え信号出力基板本体から相励磁切替え情報を重畳して送り、ドライバ本体で相励磁切替え情報を分離して取出すとともに、ドライバ本体から制御信号を前記電源電圧供給線に重畳して送り、相励磁切替え信号出力基板本体で制御信号を分離して取出すというように、双方向の通信を行うブラシレスモータ制御装置の構成が開示されている。
これにより、省線化されて生産性が優れ、且つ信頼性の高いブラシレスモータ制御装置を実現し、また、確実で信頼性の高い双方向の通信に基づき、ブラシレスモータ制御装置を実現するのである(例えば、特許文献1参照)。
第3の従来例は、空気調和機における室内機と室外機との間で情報信号の通信を行なう空気調和機に係り、特に、室内機,室外機間の電力線を介して通信を行なうようにした空気調和機に関するものであり、室内機と室外機の間に接続された直流電力線を介し、情報信号を直流電圧に重畳して送受信させるようにした構成が開示されている。
これにより、通信専用の配線が不要となり、室内機、室外機間の配線本数が少なくなるので、配線工事や据付け工事が容易となるとともに、安価なものにすることができるのである(例えば、特許文献2参照)。
第4の従来例は、電力線を用いたデータ伝送装置に関するものであり、電力線に流れている商用電源AC100V(50Hz/60Hz)の交流に125kHzまたは165kHzの搬送波を重畳させてデータ伝送するために、送受信ユニットを備え、電力線と送受信ユニットとの絶縁は、コンデンサを用いることによって実現し、疑似インダクタンス回路を設けた構成が開示されている。
これにより、搬送波の周波数に共振させるというトランスの調整工程の必要のないトランスレス化を実現している(例えば、特許文献3参照)。
第2〜4の従来例のように、電力線に通信信号を重畳させて情報伝送する電力線通信システムは、様々な手段での提案がされている。
特開2005−039892号公報(第5−7頁、図1) 特開平7−332746号公報(第4−7頁、図1) 実開平6−062650号公報(第5−7頁、図1)
第1の従来例である一般的なモータ制御システムは、モータへの電力給電線とエンコーダへの電源給電およびエンコーダ信号の送受信のための専用線が別個に設けられているため、ケーブルの本数が多くシステムの配線が煩わしいという問題点があった。
また、モータの多軸制御を必要とする産業用ロボットや工作機械、実装機等のメカトロニクス装置において、ケーブル本数が多ければ配線引き回しに依るノイズの影響が出るという問題もあった。また、システムの小型化や省スペース化に際し、ケーブル本数が多ければ配線スペースの確保が難しいという問題点もあった。また、モータ制御装置とモータ、エンコーダ間のケーブル長が長くなる場合、ケーブルコストが嵩んだり、エンコーダへの電源電圧降下に依るシステム異常が発生するという問題点もあった。
また、モータ制御装置の制御電源は、エンコーダ用の電源容量を確保して設計する必要があり、制御電源の小型化や低コスト化を妨げることとなり、また、エンコーダ種類に依る電源容量の違いを考慮して設計する必要があるため、汎用性を高める妨げにもなるという問題点もあった。
第2〜4の従来例である電力線通信システムは、電力線に通信信号を重畳させて情報伝送するのみであり、モータ制御装置からモータやエンコーダへの給電や信号の送受信を考慮した省配線のモータ制御システムには適用できないという問題点もあった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、モータ制御装置からモータへの電力給電線にエンコーダへの給電およびエンコーダ信号を重畳し、ケーブルの省配線化や低コスト化を図りつつ、ケーブル長が長い場合においてもエンコーダへの給電とエンコーダ信号の送受信を確実に実施できるモータ制御システムを提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、モータ制御装置とモータとセンサを有するモータ制御システムにおいて、前記モータへの給電線を介して互いに接続されるサーボ側信号送受信部とセンサ側信号送受信部とセンサ側制御電源とを備え、前記モータ制御装置から前記センサへの給電と、前記モータ制御装置と前記センサ間で送受信するセンサ信号を、前記モータへの給電線に重畳させるものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明における前記サーボ側信号送受信部が、前記モータへの給電ラインと絶縁するコンデンサと前記コンデンサと接続するパルストランスを備え、制御部からの制御信号に基づいて前記センサ信号を送受信するものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明における前記センサ側信号送受信部が、前記モータへの給電ラインと絶縁するコンデンサと前記コンデンサと接続するパルストランスを備え、信号処理部からの制御信号に基づいて前記センサ信号を送受信するものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1記載の発明における前記センサ側制御電源が、前記給電線から制御電源を生成する交流/直流変換器と、生成された前記制御電源の電力を蓄電する蓄電部と、生成された前記制御電源の電圧を監視し電源電圧情報を出力する電圧監視部と、を備えるものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1記載の発明における前記モータ制御装置が、前記センサへの給電を完了した後、前記モータの通常運転を開始するものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1または4記載の発明における前記モータ制御装置が、前記電源電圧情報に基づいて、前記モータが動作しないように制御して前記センサへ給電するものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6記載の発明における前記モータ制御装置が、前記モータの種類に応じて、前記モータが動作しないように制御する方法を変更するものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1記載の発明における前記モータ制御装置が、前記モータへの給電ラインに低域フィルタを備えるものである。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1記載の発明における前記モータ制御装置が、複数のサーボ側信号送受信部を備え、それぞれの受信信号に基づいて、受信データの正誤判断をするものである。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1記載の発明における前記センサが、複数のセンサ側信号送受信部を備え、それぞれの受信信号に基づいて、受信データの正誤判断をすることを特徴とする請求項1記載のモータ制御システム。
請求項1に記載の発明によると、ケーブルの省配線化や低コスト化を図ることができ、システムにおける配線の煩わしさをなくすことができる。また、モータの多軸制御を必要とする装置において、配線引き回しに依るノイズの影響を低減できる。また、システムの小型化や省スペース化に際し、配線スペースの確保がし易くなる。
また、請求項2、または、請求項3に記載の発明によると、簡単な構成でモータへの給電線を介して、センサへの電源給電とセンサ信号の送受信をすることができる。また、高圧ラインである給電線と2次側であるセンサ信号回路を絶縁し、感電等の危険性を低減することができる。
また、請求項4に記載の発明によると、簡単な構成で制御電源の生成と電力の保持をすることができ、センサ毎でそれに見合った制御電源を構成することができる。また、ケーブル長が長くなる場合、センサへの電源電圧降下に依るシステム異常が発生することがなくなり、信頼性向上を図ることができる。また、モータ制御装置側制御電源の小型化や低コスト化を図ることができる。また、センサでの電力保持状態を常時監視することができ、信頼性向上を図ることができる。
また、請求項5、または、請求項6に記載の発明によると、第1の従来例である一般的なモータ制御システム同様に、確実なモータ制御をすることができる。また、モータの誤動作や暴走を防止でき、モータに接続される機構系を破損させることなく、モータ制御できる。
また、請求項7に記載の発明によると、モータ制御装置に接続されるモータの種類に依らず、センサへ安全、確実に給電と電力保持をすることができ、誤動作や異常を低減でき、信頼性向上を図ることができる。また、如何なるモータにも対応することができ、モータ制御装置の汎用性が高まる。
また、請求項8に記載の発明によると、モータ制御装置の出力電圧(電流)の高調波成分を抑制することができ、また、出力高調波に依るセンサ信号伝送のS/N比への影響を軽減させることができる。
また、請求項9に記載の発明によると、センサからの正しい受信データのみを受信することができ、確実なモータ制御をすることができる。また、モータの誤動作や暴走を防止でき、モータに接続される機構系を破損させることなく、モータ制御できる。
また、請求項10に記載の発明によると、モータ制御装置からの正しい受信データのみを受信することができ、確実なモータ制御をすることができる。また、モータの誤動作や暴走を防止でき、モータに接続される機構系を破損させることなく、モータ制御できる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明のモータ制御システムの構成を示す概略ブロック図である。図において、1はモータ制御装置、11はサーボアンプ、12は出力フィルタ、13はサーボ側信号送受信部、21は交流電源、31はモータ、41はセンサ、42はセンサ回路部である。モータ制御システムは、モータ制御装置1とモータ31とセンサ41で構成され、モータ制御装置1とモータ31は給電線51で接続され、また、モータ制御装置1とセンサ41は給電線51と信号線61、62で接続される。モータ制御装置1は、給電線51を介してモータ制御に必要な電力をモータ31に給電すると共に、給電線51と信号線61、62を介してセンサ41への電源の給電とセンサ信号の送受信をする。
また、センサ回路部42は、センサ41内に搭載されるものであって、信号処理部421とセンサ側信号送受信部422とセンサ側制御電源423で構成される。また、センサ側制御電源423は、給電線51を介してセンサ41に必要な制御電源を生成してセンサ回路部42内に電源供給72し、また、生成した制御電源の電力を保持すると共に、生成した制御電源電圧を監視し、電源電圧情報71を信号処理部421へ出力する。また、信号処理部421には、位置検出回路や検出信号の内挿演算回路等が含まれ、検出位置データ等やセンサ側制御電源423からの電源電圧情報をセンサ側信号送受信部422に出力すると共に、センサ側信号送受信部422の送受信制御をする。また、センサ側信号送受信部422は、信号処理部421からの制御信号に基づいて、信号処理部421からの検出位置データ等やセンサ側制御電源423からの電源電圧情報等の送信信号とモータ制御装置1からのパラメータ等の受信信号を送受信する。
本発明が第1の従来例である一般的なモータ制御システムと異なる部分は、モータ31への給電線51を介して互いに接続されるサーボ側信号送受信部13とセンサ側信号送受信部422とセンサ側制御電源423を備え、給電線51を介してモータ制御に必要な電力をモータ31に給電すると共に、給電線51と信号線61、62を介してセンサ41への電源の給電とセンサ信号の送受信をするために、図4の専用線81の代わりに、センサ41への給電とセンサ信号の送受信を給電線51に重畳させる点である。
また、第2〜4の従来例である電力線通信システムと異なる部分は、モータ制御に必要な構成を備えた部分であり、特に、電力線に通信信号を重畳させて情報伝送するのみでなく、モータへの給電に加えてエンコーダへの給電とエンコーダ信号の送受信をする点である。
図2は、本発明のモータ制御システムのサーボ制御系への適用例である。図1内の主な構成要素について詳述した図に相当し、図において、図1と同符号の構成要素は同様の作用効果を示すため、説明は省略する。また、モータ制御装置1の入力として3相交流電源21、出力として3相モータ31の例を示しており、511、512、513はモータ31への給電線である。また、図1でのセンサ41とセンサ回路部42は、それぞれエンコーダ43、エンコーダ回路部44に相当し、センサ側信号処理部421とセンサ側信号送受信部422とセンサ側制御電源423は、それぞれセンサ側信号処理部441とセンサ側信号送受信部442とセンサ側制御電源443に相当する。また、サーボアンプ11は、コンバータ2、平滑コンデンサ3インバータ部4、出力電流検出部5、サーボ側制御電源6、制御部7で構成される。また、センサ側制御電源443は、交流/直流変換器101、蓄電部102、電圧監視部103で構成される。
モータ制御装置1によるモータ31の通常運転時の動作について説明する。モータ制御装置1の外部からの運転指令や制御ゲイン設定やパラメータ設定を制御部7で処理し、制御部7は位置制御や速度制御やトルク制御を行い、運転指令に基づくPWM信号、PWM信号に基づくゲートドライブ信号をインバータ部4に出力し、インバータ部4内のパワー素子(IGBTやMOSFET)を駆動する。コンバータ部2は、交流電源21を直流母線電源PN(図示しない)に変換する。インバータ部4は、直流母線電源PN(図示しない)を交流に変換しゲートドライブ信号に基づくスイッチング動作をし、外部からの運転指令に応じた電力をモータ31への給電線511、512、513を介して供給する。
なお、ここでの通常運転動作は、一般的なモータ制御における技術として周知であるため、詳述は省略する。
また、モータ制御に必要な電流フィードバック信号は、DCCTやシャント抵抗等の出力電流検出部5で検出された出力電流(電圧)信号として制御部7にフィードバックされる。また、位置フィードバック信号は、センサ側信号処理部441内の位置検出部で検出されたアナログ信号やパルス信号等を内挿演算部で信号処理し、センサ側信号処理部441からの制御信号に基づいてセンサ側信号送受信部を制御して、位置フィードバック信号を給電線512、513に重畳させ送信する。一方、モータ制御装置1では、制御部7からの制御信号に基づいてサーボ側信号送受信部13を制御して給電線512、513に重畳した位置フィードバック信号を受信し、制御部7にフィードバックされる。なお、送受信されるセンサ信号は、位置フィードバック信号や電源電圧情報やパラメータ等がある。また、本実施例においては、給電線512、513に重畳する例を示しているが、他の2相の給電線、あるいは、3相の給電線に重畳させても良い。
また、本実施例においては、1つのサーボ側信号送受信部13を使用する例を示しているが、複数のサーボ側信号送受信部13を使用して、それぞれのサーボ側信号送受信部13からの受信データを制御部7で比較し、それぞれが完全に合致した場合、あるいは、ある範囲内で合致した場合、受信データは正しいと判断してモータ制御するようにしても良い。また、同様に、本実施例においては、1つのセンサ側信号送受信部442を使用する例を示しているが、複数のセンサ側信号送受信部442を使用して、それぞれのセンサ側信号送受信部442からの受信データをセンサ側信号処理部441で比較し、それぞれが完全に合致した場合、あるいは、ある範囲内で合致した場合、受信データは正しいと判断してモータ制御するようにしても良い。
次に、エンコーダ43の制御電源について説明する。第1の従来例である一般的なモータ制御システムでは、モータ制御装置1より専用線を介して給電されていた。しかし、本発明のモータ制御システムでは、モータ制御装置1によるモータ31の通常運転の場合、給電線511、512、513に流れる数十Hz以下の交流電圧および電流に基づいて、交流/直流変換器101を通して、エンコーダ43用の規定の直流電源電圧を得て、蓄電部102の例えば、大容量コンデンサや2次電池に一部電力が保持され、この保持された電力を電源として使用する。
よって、エンコーダ43内部で制御電源を生成するため、モータ制御装置とモータ、エンコーダ間のケーブル長が長くなる場合、エンコーダへの電源電圧降下に依るシステム異常が発生するという懸念がなくなり、また、エンコーダ種類に依る電源容量等の違いをエンコーダ自身で考慮すれば良く、サーボ側制御電源6の負担を大いに減らすことができる。
また、センサ側制御電源443は、電源電圧監視回路を有する電圧監視部103を備え、規定の電源電圧との差異を監視し、低電圧、正常電圧、過電圧等の電源電圧情報をエンコーダ信号として給電線511、512、513に重畳し、モータ制御装置1へ伝送する。モータ制御装置1では、その電圧情報に基づいて、後述の出力制御方法でモータ31が動作しない(回転しない)ようにモータ31への出力を制御し、エンコーダ43への給電をする。例えば、エンコーダ43からの電源電圧情報が低電圧であった場合は、電源電圧情報が正常電圧になるまで後述の出力制御を継続する。電源電圧情報が低電圧となる場合は、通常運転でのサーボロックの場合やモータ制御装置1の出力の長時間ゼロ状態が継続した場合、システムでの何らかの異常等が考えられる。
次に、モータ制御装置1でのエンコーダ43からの電圧情報に基づく、モータ31への出力制御方法について説明する。モータ制御装置1でのエンコーダ43からの電圧情報に基づく、モータ31への出力制御方法は、モータ制御装置1に接続されるモータの種類によって異なる制御を行なう。
モータ31がDCサーボモータの場合、発生トルクが静止摩擦トルク以内となるように電流(電圧)を出力する。
また、同期型ACサーボモータの場合、磁極検出後、磁極位置と同位置(電気角0度)または電気角180度の電流ベクトルの方向へ電流(電圧)を出力する。ここで、磁極検出は、次の2通りが大きく考えられる。1つの磁極検出はポールセンサによる磁極検出であり、ポールセンサ信号の送信は前述の給電線を介して行なわれるため、電源投入直後は前述のエンコーダ43への給電方法で給電し、ポールセンサ信号により磁極検出した後、前述の出力制御方法を行なう。もう1つの磁極検出はポールセンサレスのソフトウェア等による磁極検出であり、電源投入直後は前述のエンコーダ43への給電方法で給電し、ソフトウェア等による磁極検出をした後、前述の出力制御方法を行なう。
また、誘導型ACサーボモータの場合、任意の相に直流電流(電圧)を出力する。
また、前述したモータ以外のモータの場合、動作しない(回転しない)位の振幅の電流(電圧)を出力、または、機械系が応答しない位の高周波の電流(電圧)を出力する。
すなわち、磁極検出が必要な場合は、電源投入直後に前述のエンコーダ43への給電方法で給電し、次に磁極検出した後、いずれもモータ31が動作しない(回転しない)ようにモータ31への出力を制御し、エンコーダ43への給電をするため、エンコーダ43では安全、確実に電力を保持することができる。よって、モータ制御装置に接続されるモータの種類に依らず、センサへ安全、確実に給電と電力保持をすることができ、誤動作や異常を低減でき、信頼性向上を図ることができる。また、如何なるモータにも対応することができ、モータ制御装置の汎用性が高まる。
次に、モータ制御装置1の出力ラインに挿入する出力フィルタ12について説明する。PWM制御されるモータ制御装置1は、その出力に出力電圧(電流)の高調波成分を抑制するため、また、出力高調波に依るエンコーダ信号伝送のS/N比への影響を軽減させるための低域フィルタを挿入する。ここでのフィルタ定数の影響は、エンコーダ信号伝送の伝送品質向上とエンコーダ電源の電力伝送能力とのトレードオフ関係にある。
図3は、(a)出力フィルタ、(b)サーボ側信号送受信部、(c)センサ側信号送受信部の構成一実施例である。図において、201、202、203、204、205、206はリアクトル、301、302、303、304、305、306、307はコンデンサ、401、402はパルストランスである。
例えば図2において、サーボ側信号送受信部13やセンサ側信号送受信部442は、給電線512、513とコンデンサ304、305、306、307がそれぞれ接続され、パルストランス401、402の1次コイルの両端にコンデンサ304、305、306、307が接続される。また、パルストランス401、402の2次コイルは、それぞれ制御部7とセンサ側信号処理部441に接続される。すなわち、高圧ラインである給電線とセンサ信号をコンデンサでデカップリングし、パルストランスで2次側である制御部7とセンサ側信号処理部441とを絶縁している。
なお、出力フィルタ12、サーボ側信号送受信部13、センサ側信号送受信部422は、本実施例での構成に限る必要はなく、それぞれの目的に対する効果を奏するものであれば良い。例えば、出力フィルタ12であれば、出力電圧(電流)の高調波成分を抑制するため、また、出力高調波に依るエンコーダ信号伝送のS/N比への影響を軽減させる効果を相するものであれば良い。
また、サーボ側信号送受信部13やセンサ側信号送受信部422は、パルストランスで構成するものでなく、従来例4(特許文献3)のような電力線と送受信ユニットとの絶縁は、コンデンサを用いることによって実現し、疑似インダクタンス回路を設けた構成としても良い。また、センサ信号の送受信に際する制御部7からサーボ側信号送受信部13への制御信号とセンサ側信号処理部421からセンサ側信号送受信部422への制御信号の制御方法は、周知の通信技術による制御方法を用いて送受信すれば良い。
主たる電機品への電力給電線を介して、その周辺の小電力電気機器への電源給電とその信号の伝送をすることができるので、省配線を必要とした多軸の電機システムに適用できる。例えば、産業用ロボットや工作機械、実装機、半導体または液晶製造装置等の用途に適用できる。
本発明のモータ制御システムの構成を示す概略ブロック図である。 本発明のモータ制御システムのサーボ制御系への適用例である。 (a)出力フィルタ、(b)サーボ側信号送受信部、(c)センサ側信号送受信部の構成一実施例である。 第1の従来例であるモータ制御システムのサーボ制御系への適用例である。
符号の説明
1 モータ制御装置
2 コンバータ部
3 平滑コンデンサ
4 インバータ部
5 出力電流検出部
6 サーボ側制御電源
7 制御部
11 サーボアンプ
12 出力フィルタ
13 サーボ側信号送受信部
21 交流電源
31 モータ
41 センサ
42 センサ回路部
421、441 センサ側信号処理部
422、442 センサ側信号送受信部
423、443 センサ側制御電源
43 エンコーダ
44 エンコーダ回路部
51、511、512、513 給電線
61、62 信号線
71 電源電圧情報
72 制御電源線
81 専用線
101 交流/直流変換器
102 蓄電部
103 電圧監視部

Claims (10)

  1. モータ制御装置とモータとセンサを有するモータ制御システムにおいて、
    前記モータへの給電線を介して互いに接続されるサーボ側信号送受信部とセンサ側信号送受信部とセンサ側制御電源とを備え、
    前記モータ制御装置から前記センサへの給電と、前記モータ制御装置と前記センサ間で送受信するセンサ信号を、前記モータへの給電線に重畳させることを特徴とするモータ制御システム。
  2. 前記サーボ側信号送受信部が、前記モータへの給電ラインと絶縁するコンデンサと前記コンデンサと接続するパルストランスを備え、
    制御部からの制御信号に基づいて前記センサ信号を送受信することを特徴とする請求項1記載のモータ制御システム。
  3. 前記センサ側信号送受信部が、前記モータへの給電ラインと絶縁するコンデンサと前記コンデンサと接続するパルストランスを備え、
    信号処理部からの制御信号に基づいて前記センサ信号を送受信することを特徴とする請求項1記載のモータ制御システム。
  4. 前記センサ側制御電源が、前記給電線から制御電源を生成する交流/直流変換器と、
    生成された前記制御電源の電力を蓄電する蓄電部と、
    生成された前記制御電源の電圧を監視し電源電圧情報を出力する電圧監視部と、を備えることを特徴とする請求項1記載のモータ制御システム。
  5. 前記モータ制御装置が、前記センサへの給電を完了した後、前記モータの通常運転を開始することを特徴とする請求項1記載のモータ制御システム。
  6. 前記モータ制御装置が、前記電源電圧情報に基づいて、前記モータが動作しないように制御して前記センサへ給電することを特徴とする請求項1または4記載のモータ制御システム。
  7. 前記モータ制御装置が、前記モータの種類に応じて、前記モータが動作しないように制御する方法を変更することを特徴とする請求項6記載のモータ制御システム。
  8. 前記モータ制御装置が、前記モータへの給電ラインに低域フィルタを備えることを特徴とする請求項1記載のモータ制御システム。
  9. 前記モータ制御装置が、複数のサーボ側信号送受信部を備え、それぞれの受信信号に基づいて、受信データの正誤判断をすることを特徴とする請求項1記載のモータ制御システム。
  10. 前記センサが、複数のセンサ側信号送受信部を備え、それぞれの受信信号に基づいて、受信データの正誤判断をすることを特徴とする請求項1記載のモータ制御システム。
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