JP2605456Y2 - インバータ回路 - Google Patents
インバータ回路Info
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Description
フィルタの改良に関する。本考案はインバータ回路の出
力の高周波ノイズ、すなわちインバータ回路の出力のラ
イン間に現れるノーマルモードノイズと、インバータ回
路の出力と接地間に現れるコモンモードノイズを低減す
るようにしたインバータ回路に関する。
主に図2に示す構成であった。図2に示すように、イン
バータ回路は、インバータ部21の出力の一方に巻線N
21を有するリアクトルL21の片端を接続し、インバ
ータ部21の出力の他方とリアクトルL21の他端とに
コンデンサC21を接続したACフィルタ22と、コン
デンサC21の両端とインバータ回路の出力との間に高
周波ノイズフィルタ23を接続したものである。
成の一例を示すものであり、入力端と並列にコンデンサ
C31を接続し、このコンデンサC31の両端にリアク
トルL31の2巻線N31、N32の一端をそれぞれ接
続し、リアクトルL31の巻線N31、N32の他端に
並列にコンデンサC32を接続し、さらにコンデンサC
33とコンデンサC34の片端をコンデンサC32の両
端にそれぞれ接続し、コンデンサC33とコンデンサC
34の他端をそれぞれ接地したもので、一般的な高周波
ノイズフィルタを構成していた。
ワートランジスタ、パワーMOSFET、IGBT( G
ate Insulated Bipolar Transistor)等の高速スイッチ
ング素子を使用した高周波PWM制御方式をとるように
なっており、インバータ回路の出力ラインに百数十KH
zから数十MHzの高周波ノイズが大きく現れる。この
高周波ノズがそのまま負荷側に供給されると、負荷装置
に雑音あるいは誤動作等の障害を発生させるおそれがあ
るため、極力高周波ノイズを低減する必要がある。
波ノイズのうち、ノーマルモードノイズを主にリアクト
ルL21とコンデンサC21で構成するACフィルタ2
2で低減し、コモンモードノイズを主に高周波ノイズフ
ィルタ23で低減している。
た高周波ノイズについて図2のACフィルタ22ではリ
アクトルL21とコンデンサC21とでノーマルモード
ノイズを低減するが、リアクトルL21がインバータ部
21の出力の片ラインにしか入っていないため、リアク
トルの入っていないインバータ部21の出力のもう一方
のラインを通ったコモンモードノイズを低減できず、そ
のままインバータ回路の出力に現れてしまう。このコモ
ンモードノイズを低減するため、別に用意した高周波ノ
イズに対する減衰特性を有する図3に示すような高周波
ノイズフィルタを取りつける必要がある。このため、図
2に示すような従来のインバータ回路を用いた装置は大
きくなり、高価なものとなる問題がある。
周波ノイズフィルタを別途設けることなく小型化できる
インバータ回路を提供することを目的とする。
力するインバータ部の出力にリアクトルと第一のコンデ
ンサとを含むACフィルタが接続されたインバータ回路
において、ACフィルタのリアクトルは2脚からなる磁
芯のそれぞれの脚に異なる巻回方向の巻線を施した2巻
線形リアクトルであり、この2つの巻線のそれぞれの一
端が前記インバータ部の2つの出力に接続され、前記リ
アクトルの2つの巻線のそれぞれの他端の間に第一のコ
ンデンサが接続され、さらに第二のコンデンサと第三の
コンデンサとの直列回路が第一のコンデンサと並列に前
記2つの巻線の他端の間に接続され、第二のコンデンサ
と第三のコンデンサとの接続点が接地されたことを特徴
とする。
タ回路の出力ラインの両方に入り、各ラインごとに高周
波ノイズに対するインダクタンスが大きくなり、リアク
トルの出力側のライン間にあるコンデンサとあいまっ
て、ノーマルモードノイズを低減する。また各ラインと
接地間にある2個のコンデンサとあいまってコモンモー
ドノイズを低減する。
る。
路の構成を示すもので、高速スイッチング素子を使用し
交流電圧を出力するインバータ部11にACフィルタ1
2が接続された回路であり、ACフィルタ12は、同一
磁芯に2巻線N11、N12が巻回されたリアクトルL
11のそれぞれの巻線の一端がインバータ部11の出力
に接続され、前記巻線N11、N12のそれぞれの他端
がコンデンサC11に接続されて、インバータ回路の出
力の正弦波化を行っている。さらに、直列に接続された
コンデンサC12とコンデンサC13の片端は、コンデ
ンサC11の両端にそれぞれ接続され、コンデンサC1
2およびコンデンサC13の接続点が接地されている。
これにより、インバータ回路の出力ラインと接地間に現
れる高周波ノイズ(コモンモードノイズ)を低減してい
る。
例を示すものであり、例えば同一のコ字形を2個組み合
わせた鉄心と、それぞれの鉄心脚に巻かれた同一巻数の
巻線N41、N42とにより構成される。巻線N41、
N42は図2のリアクタンスL21の巻線N21の半分
の巻数とすれば、同一鉄心の場合のトータルのインダク
タンスは等しく、また図1のリアクトルL11が2巻線
N11、N12を有していても、図2のリアクトルL2
1と比較して、寸法、価格ともほとんど同じに製作でき
る。
1とN42は分離しているので、互いに結合しない漏洩
インダクタンスをもっており、このリアクトルを使用し
て図1のリアクトルL11の巻線N12の巻初め方向
と、図3の高周波ノイズフィルタのリアクトルL31の
巻線N32の巻初め方向とが逆向きになっていても、図
1のリアクトルL11の巻線N11と巻線N12の互い
に結合しない漏洩インダクタンスによって、コモンモー
ドノイズに対しインダクタンスとして作用し、コンデン
サC12およびコンデンサC13とあいまって、コモン
モードノイズの低減ができる。
ンデンサC21を同一のものとすれば、ノーマルモード
ノイズに対する低減の度合いは、図1のACフィルタ1
2と図2のACフィルタ22とは同じになる。
ィルタのリアクトルを2巻線に分け、それぞれの巻線を
インバータ回路の各出力ラインに入れることで、それぞ
れの巻線は高周波ノイズに対するインピーダンスをもつ
ので、インバータ回路の出力のノーマルモードノイズと
コモンモードノイズの両方を低減できる。
イズフィルタを別に付けていたものを、ACフィルタの
みで高周波ノイズ全体の低減が可能となり、インバータ
回路を使用した装置の小型化、低価格化が可能となっ
た。
回路図。
図。
42 巻線
Claims (1)
- 【請求項1】 交流電圧を出力するインバータ部の出力
にリアクトルと第一のコンデンサとを含むACフィルタ
が接続されたインバータ回路において、 ACフィルタのリアクトルは2脚からなる磁芯のそれぞ
れの脚に異なる巻回方向の巻線を施した2巻線形リアク
トルであり、この2つの巻線のそれぞれの一端が前記イ
ンバータ部の2つの出力に接続され、前記リアクトルの
2つの巻線のそれぞれの他端の間に第一のコンデンサが
接続され、 さらに第二のコンデンサと第三のコンデンサとの直列回
路が第一のコンデンサと並列に前記2つの巻線の他端の
間に接続され、 第二のコンデンサと第三のコンデンサとの接続点が接地
されたことを特徴とするインバータ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4742293U JP2605456Y2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | インバータ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4742293U JP2605456Y2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | インバータ回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0720094U JPH0720094U (ja) | 1995-04-07 |
JP2605456Y2 true JP2605456Y2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=12774722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4742293U Expired - Lifetime JP2605456Y2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | インバータ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2605456Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4497600B2 (ja) * | 1999-10-28 | 2010-07-07 | 新電元工業株式会社 | 定電力出力直流電源装置の制御方式 |
JP4753069B2 (ja) * | 2005-09-20 | 2011-08-17 | 株式会社安川電機 | モータ制御システム |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP4742293U patent/JP2605456Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0720094U (ja) | 1995-04-07 |
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