JP2605456Y2 - インバータ回路 - Google Patents

インバータ回路

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JP2605456Y2
JP2605456Y2 JP4742293U JP4742293U JP2605456Y2 JP 2605456 Y2 JP2605456 Y2 JP 2605456Y2 JP 4742293 U JP4742293 U JP 4742293U JP 4742293 U JP4742293 U JP 4742293U JP 2605456 Y2 JP2605456 Y2 JP 2605456Y2
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capacitor
reactor
filter
inverter circuit
windings
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JP4742293U
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誠一 室山
典和 竹内
善人 山西
勇 川崎
哲雄 鈴木
淳司 飯岡
染治 井上
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sanyo Denki Co Ltd
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sanyo Denki Co Ltd
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、インバータ回路のAC
フィルタの改良に関する。本考案はインバータ回路の出
力の高周波ノイズ、すなわちインバータ回路の出力のラ
イン間に現れるノーマルモードノイズと、インバータ回
路の出力と接地間に現れるコモンモードノイズを低減す
るようにしたインバータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインバータ回路のACフィルタは
主に図2に示す構成であった。図2に示すように、イン
バータ回路は、インバータ部21の出力の一方に巻線N
21を有するリアクトルL21の片端を接続し、インバ
ータ部21の出力の他方とリアクトルL21の他端とに
コンデンサC21を接続したACフィルタ22と、コン
デンサC21の両端とインバータ回路の出力との間に高
周波ノイズフィルタ23を接続したものである。
【0003】図3は高周波ノイズフィルタ23の回路構
成の一例を示すものであり、入力端と並列にコンデンサ
C31を接続し、このコンデンサC31の両端にリアク
トルL31の2巻線N31、N32の一端をそれぞれ接
続し、リアクトルL31の巻線N31、N32の他端に
並列にコンデンサC32を接続し、さらにコンデンサC
33とコンデンサC34の片端をコンデンサC32の両
端にそれぞれ接続し、コンデンサC33とコンデンサC
34の他端をそれぞれ接地したもので、一般的な高周波
ノイズフィルタを構成していた。
【0004】最近のインバータ部は、主半導体素子にパ
ワートランジスタ、パワーMOSFET、IGBT( G
ate Insulated Bipolar Transistor)等の高速スイッチ
ング素子を使用した高周波PWM制御方式をとるように
なっており、インバータ回路の出力ラインに百数十KH
zから数十MHzの高周波ノイズが大きく現れる。この
高周波ノズがそのまま負荷側に供給されると、負荷装置
に雑音あるいは誤動作等の障害を発生させるおそれがあ
るため、極力高周波ノイズを低減する必要がある。
【0005】従来例として示す図2においてはこの高周
波ノイズのうち、ノーマルモードノイズを主にリアクト
ルL21とコンデンサC21で構成するACフィルタ2
2で低減し、コモンモードノイズを主に高周波ノイズフ
ィルタ23で低減している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】インバータ部で発生し
た高周波ノイズについて図2のACフィルタ22ではリ
アクトルL21とコンデンサC21とでノーマルモード
ノイズを低減するが、リアクトルL21がインバータ部
21の出力の片ラインにしか入っていないため、リアク
トルの入っていないインバータ部21の出力のもう一方
のラインを通ったコモンモードノイズを低減できず、そ
のままインバータ回路の出力に現れてしまう。このコモ
ンモードノイズを低減するため、別に用意した高周波ノ
イズに対する減衰特性を有する図3に示すような高周波
ノイズフィルタを取りつける必要がある。このため、図
2に示すような従来のインバータ回路を用いた装置は大
きくなり、高価なものとなる問題がある。
【0007】本考案は上述の問題を解決するもので、高
周波ノイズフィルタを別途設けることなく小型化できる
インバータ回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、交流電圧を出
力するインバータ部の出力にリアクトルと第一のコンデ
ンサとを含むACフィルタが接続されたインバータ回路
において、ACフィルタのリアクトルは2脚からなる磁
芯のそれぞれの脚に異なる巻回方向の巻線を施した2巻
線形リアクトルであり、この2つの巻線のそれぞれの一
端が前記インバータ部の2つの出力に接続され、前記リ
アクトルの2つの巻線のそれぞれの他端の間に第一のコ
ンデンサが接続され、さらに第二のコンデンサと第三の
コンデンサとの直列回路が第一のコンデンサと並列に前
記2つの巻線の他端の間に接続され、第二のコンデンサ
と第三のコンデンサとの接続点が接地されたことを特徴
とする。
【0009】
【作用】ACフィルタのリアクトルの2巻線がインバー
タ回路の出力ラインの両方に入り、各ラインごとに高周
波ノイズに対するインダクタンスが大きくなり、リアク
トルの出力側のライン間にあるコンデンサとあいまっ
て、ノーマルモードノイズを低減する。また各ラインと
接地間にある2個のコンデンサとあいまってコモンモー
ドノイズを低減する。
【0010】
【実施例】以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0011】図1は、本考案の一実施例のインバータ回
路の構成を示すもので、高速スイッチング素子を使用し
交流電圧を出力するインバータ部11にACフィルタ1
2が接続された回路であり、ACフィルタ12は、同一
磁芯に2巻線N11、N12が巻回されたリアクトルL
11のそれぞれの巻線の一端がインバータ部11の出力
に接続され、前記巻線N11、N12のそれぞれの他端
がコンデンサC11に接続されて、インバータ回路の出
力の正弦波化を行っている。さらに、直列に接続された
コンデンサC12とコンデンサC13の片端は、コンデ
ンサC11の両端にそれぞれ接続され、コンデンサC1
2およびコンデンサC13の接続点が接地されている。
これにより、インバータ回路の出力ラインと接地間に現
れる高周波ノイズ(コモンモードノイズ)を低減してい
る。
【0012】図4は、リアクトルL11の具体的な実施
例を示すものであり、例えば同一のコ字形を2個組み合
わせた鉄心と、それぞれの鉄心脚に巻かれた同一巻数の
巻線N41、N42とにより構成される。巻線N41、
N42は図2のリアクタンスL21の巻線N21の半分
の巻数とすれば、同一鉄心の場合のトータルのインダク
タンスは等しく、また図1のリアクトルL11が2巻線
N11、N12を有していても、図2のリアクトルL2
1と比較して、寸法、価格ともほとんど同じに製作でき
る。
【0013】さらに、図4のリアクトルでは、巻線N4
1とN42は分離しているので、互いに結合しない漏洩
インダクタンスをもっており、このリアクトルを使用し
て図1のリアクトルL11の巻線N12の巻初め方向
と、図3の高周波ノイズフィルタのリアクトルL31の
巻線N32の巻初め方向とが逆向きになっていても、図
1のリアクトルL11の巻線N11と巻線N12の互い
に結合しない漏洩インダクタンスによって、コモンモー
ドノイズに対しインダクタンスとして作用し、コンデン
サC12およびコンデンサC13とあいまって、コモン
モードノイズの低減ができる。
【0014】なお、図1のコンデンサC11と図2のコ
ンデンサC21を同一のものとすれば、ノーマルモード
ノイズに対する低減の度合いは、図1のACフィルタ1
2と図2のACフィルタ22とは同じになる。
【0015】
【考案の効果】上述のように、本考案によれば、ACフ
ィルタのリアクトルを2巻線に分け、それぞれの巻線を
インバータ回路の各出力ラインに入れることで、それぞ
れの巻線は高周波ノイズに対するインピーダンスをもつ
ので、インバータ回路の出力のノーマルモードノイズと
コモンモードノイズの両方を低減できる。
【0016】これにより、従来、大きく高価な高周波ノ
イズフィルタを別に付けていたものを、ACフィルタの
みで高周波ノイズ全体の低減が可能となり、インバータ
回路を使用した装置の小型化、低価格化が可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るインバータ回路の一実施例を示す
回路図。
【図2】従来例のインバータ回路を示す回路図。
【図3】高周波ノイズフィルタ例を示す回路図。
【図4】本考案に係るリアクトルの一例を示す構造概略
図。
【符号の説明】
11、21 インバータ部 12、22 ACフィルタ L11、L21 リアクトル C11〜C13、C21、C31〜C34 コンデンサ N11、N12、N21、N31、N32、N41、N
42 巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 室山 誠一 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)考案者 竹内 典和 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)考案者 山西 善人 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)考案者 川崎 勇 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)考案者 鈴木 哲雄 東京都豊島区北大塚1丁目15番1号 山 洋電気株式会社内 (72)考案者 飯岡 淳司 東京都台東区上野1丁目10番12号 日本 電気精器株式会社内 (72)考案者 井上 染治 東京都文京区千石1丁目23番11号 信濃 電気株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−12831(JP,A) 特開 平2−91905(JP,A) 実開 昭62−28416(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/42 - 7/98 H02M 1/12

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電圧を出力するインバータ部の出力
    にリアクトルと第一のコンデンサとを含むACフィルタ
    が接続されたインバータ回路において、 ACフィルタのリアクトルは2脚からなる磁芯のそれぞ
    れの脚に異なる巻回方向の巻線を施した2巻線形リアク
    トルであり、この2つの巻線のそれぞれの一端が前記イ
    ンバータ部の2つの出力に接続され、前記リアクトルの
    2つの巻線のそれぞれの他端の間に第一のコンデンサが
    接続され、 さらに第二のコンデンサと第三のコンデンサとの直列回
    路が第一のコンデンサと並列に前記2つの巻線の他端の
    間に接続され、 第二のコンデンサと第三のコンデンサとの接続点が接地
    されたことを特徴とするインバータ回路。
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JP4497600B2 (ja) * 1999-10-28 2010-07-07 新電元工業株式会社 定電力出力直流電源装置の制御方式
JP4753069B2 (ja) * 2005-09-20 2011-08-17 株式会社安川電機 モータ制御システム

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