JPH039309Y2 - - Google Patents

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JPH039309Y2
JPH039309Y2 JP3774884U JP3774884U JPH039309Y2 JP H039309 Y2 JPH039309 Y2 JP H039309Y2 JP 3774884 U JP3774884 U JP 3774884U JP 3774884 U JP3774884 U JP 3774884U JP H039309 Y2 JPH039309 Y2 JP H039309Y2
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zero
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core
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電気回路に用いられる特殊リアクト
ルに係り、インバータ制御回路等に用いられる交
流リアクトルと、高周波ノイズを吸収する零相リ
アクトルとを一体構造とした特殊リアクトルに関
する。
(従来技術) 交流電動機をインバータで制御するために例え
ば、第1図のような制御回路が用いられている。
図において、交流電源の三相入力端子R,S,
Tに電磁接触器1、交流リアクトル2、ダイオー
ドブリツジ4、平滑コンデンサ5、放電トランジ
スタ6、トランジスタインバータ7等を接続し、
インバータの出力端子U,V,Wには交流電動機
を接続する。3は制御用変圧器、R1,R2は放電
抵抗、CD1〜CD4は交流側及び直流側の電流、電
圧検出器である。また、高周波ノイズを除去する
ために交流側及び直流側にはそれぞれコンデンサ
C1〜C3,C4,C5が接続されている。この制御回
路では、トランジスタインバータのトランジスタ
を制御してスイツチング動作させることにより、
負荷側に対して所定の電圧変換された電源として
使用するとき、このスイツチングによつて発生す
る高周波電流が、電源線を伝搬して電源側へと流
れる。この高周波電流は、上記コンデンサC4
C5によつて、対地に逃がすことができ、又、こ
こで吸収されなかつた電流も、ダイオードブリツ
ジ4の三相電源部に及ぶが、この三相線間にコン
デンサC1,C2,C3をそれぞれ設けるとともに交
流リアクトル2を設けることにより、負荷側から
の高周波電流にフイルタをかけ、さらに吸収する
ようにしている。
(従来技術の問題点) このように、インバータ制御回路においては高
周波ノイズ除去用のコンデンサが必要とされてい
るが、コンデンサ容量の増大による漏電電流の増
加を避けるために、交流リアクトルに零相リアク
トルを接続することが提案されている。第2図は
このような零相リアクトル8を交流リアクトル2
に接続した例の概略図で、第3図はその回路図で
ある。零相リアクトル8の鉄心としては、フエラ
イトコア又は高周波ノイズを吸収できるカツトコ
アを用いる。交流リアクトル2の鉄心は一般のカ
ツトコアを用いる。すなわち、発生した高周波電
流をまず、コンデンサC4,C5により対地間でシ
ヨートし、次にコンデンサC1,C2,C3によつて
相間でシヨートさせ、さらに零相リアクトルによ
り完全に吸収させているが、こうした場合には、
高周波ノイズを除去するためのコンデンサ容量の
増大を防止することはできても、今度は零相リア
クトルを別設するための費用が必要となり、装置
も複雑になるという問題があつた。
(考案の目的) 本考案の目的は、高周波ノイズ吸収用の零相リ
アクトルを、交流リアクトルと一体構造とするこ
とにより、設備費を軽減し、装置を簡略化すると
共にコンパクトにすることができる特殊リアクト
ルを提供することにある。
(考案の概要) 本考案の特殊リアクトルは、三相交流電源の各
相端子に接続される巻線を設け、該巻線に流れる
電流により生じる各相の磁束が通過する複数の脚
部を設けたカツトコアを有する交流リアクトル
と、前記巻線に流れる零相電流により生じる零相
磁束が通過する高周波吸収用コアを有する零相リ
アクトルとを一体に結合し、上記巻線が巻回され
るコアは、三相の磁束と零相磁束の共通の磁路を
形成するように構成する。
(実施例) 以下、図面に基づいて本考案の実施例について
説明する。第4図は本考案の一実施例の説明図で
ある。図において〓字型のカツトコア9と字型
のカツトコア10との間にフエライトコア11を
配置し、フエライトコア11には交流の各相入力
側及び出力側の端子に接続される巻線WR,WS
WTを巻回する。各巻線に電流が流れると、カツ
トコア9とフエライトコア11を通して三組の磁
束φR,φS,φTが発生し、カツトコア10とフエ
ライトコア11を通して零相分の磁束φOが生じ
る。即ち、フエライトコア11は、三相各相の磁
束通路と零相磁束通路を兼用するものである。イ
ンダクタンスの調整は、カツトコア10とフエラ
イトコア11との間のギヤツプの調整により行な
い、通常交流リアクトル側のインダクタンスは零
相リアクトル側のインダクタンスの数分の1の大
きさであるのでG2>G1となるようにフエライト
コアが配置される。
第5図は、第4図によつて説明した交流リアク
トルと零相リアクトルを一体に組み込んだ装置の
正面図であり、第6図はその側面図である。な
お、交流リアクトルは0.1mH〜0.2mHとし、零
相リアクトルは1mH〜2mHとし、高周波ノイ
ズは500KHz〜2MHzの成分の吸収用として好適で
ある。そして、三相の各相巻線WR,WS,WT
共通磁路を形成するフエライトコア11にそれぞ
れ巻回し、該共通磁路から交流リアクトルを形成
するカツトコア9と零相リアクトルを形成するカ
ツトコア10に分路するようになつている。
なお、本考案の特殊リアクトルは、インバータ
の制御回路にのみ用いられるものではなく、交流
リアクトルと零相リアクトルを必要とする制御回
路には汎用的に適用できるものである。
また、本考案を一実施例に基づいて説明した
が、本考案は一実施例に限定されるものではな
く、本考案の趣旨の範囲内で種々の変形が可能で
あり、これらを本考案の範囲から排除するもので
はない。
(考案の効果) 以上説明したように本考案は、インバータ制御
回路の用いられる交流リアクトルと高周波ノイズ
吸収用の零相リアクトルとを一体に形成するもの
であるから、設備費が軽減でき、装置が簡略化で
きると共にコンパクトにすることができるとう効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は交流電動機のインバータ制御回路、第
2図は交流リアクトルと零相インピーダンスを結
合した配置図、第3図はその回路図、第4図は本
考案の原理の説明図、第5図、第6図は本考案の
特殊リアクトルの第1の実施例の正面図及び側面
図である。 1……電磁接触器、2……リアクトル、3……
制御用変圧器、4……ダイオードブリツジ、5…
…平滑コンデンサ、6……放電トランジスタ、7
……トランジスタインバータ、8……零相リアク
トル、9,10……カツトコア、11……フエア
ライトコア。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 三相交流電源の各相端子に接続される巻線を
    設け、該巻線に流れる電流により生じる各相の
    磁束が通過する複数の脚部を設けたカツトコア
    を有する交流リアクトルと、前記巻線に流れる
    零相電流により生じる零相磁束が通過する高周
    波吸収用のコアを有する零相リアクトルとを一
    体に結合し、上記巻線が巻回されるコアは、三
    相の磁束と零相磁束との共通の磁路を形成し、
    零相の磁束の通過する磁気抵抗を三相それぞれ
    の磁束が通過する磁気抵抗に比べて十分に小さ
    くすることを特徴とする特殊リアクトル。 (2) 前記交流リアクトルと前記零相リアクトルと
    を高周波ノイズの吸収用として用いることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第(1)項に記載
    の特殊リアクトル。 (3) 前記交流リアクトルと前記零相リアクトルを
    インバータ回路に用いたことを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第(1)項又は第(2)項に記載の
    特殊リアクトル。
JP3774884U 1984-03-16 1984-03-16 特殊リアクトル Granted JPS60151119U (ja)

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JPS60151119U JPS60151119U (ja) 1985-10-07
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JP2009135271A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Fuji Electric Systems Co Ltd リアクトルおよびノイズフィルタ

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