JP2007088047A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロールオフ特性の改善および接合リークの抑制を図った半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】本実施形態に係る半導体装置は、半導体基板1に形成され、活性領域を区画する素子分離絶縁膜10と、活性領域における半導体基板1上にゲート絶縁膜2を介して形成されたゲート電極3と、ゲート電極3の両側における半導体基板1上に積層された2つのエクステンション層5と、ゲート電極3の側壁およびエクステンション層5の一部を覆うサイドウォール絶縁膜SWと、エクステンション層5上に積層された2つのソース・ドレイン層6と、ソース・ドレイン層6に形成されたシリサイド層7と、素子分離絶縁膜2の端部に生じた窪み部10aを埋めるように形成された埋め込み絶縁膜8bとを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に、基板面よりも上に持ち上げて形成されたエクステンション層およびソース・ドレイン層を有する半導体装置およびその製造方法に関する。
トランジスタの世代が進む中で、微細化によるスケーリングも絶え間なく行われている。国際半導体技術ロードマップ(ITRS)上では、hp(half pitch)32nm世代と呼ばれているトランジスタで、20nm以下のゲート長(Lg)が予想されている。この世代のトランジスタに対しては、ゲート長と合わせて、ゲート絶縁膜の実効膜厚(EOT:Effective Oxide Thickness)や、拡散層の深さ(Xj)も合わせてスケーリングする必要がある。
ゲート絶縁膜の実効膜厚EOTのスケーリングは駆動能力(Ids)の確保のため、拡散層の深さXjのスケーリングは短チャネル効果(SCE:Short Channel Effect)の抑制のために必要である。特に拡散層の深さXjのスケーリングに対しては、厳しい制約がある。20nm以下のゲート長Lgでトランジスタを形成する場合、エクステンション(Extension)部となる拡散層は5nm以下の浅さが必要と考えられる。
しかしながら、この極浅のpn接合を形成しようとするときの主な問題は、イオン注入技術、活性化のアニール技術が現状では確立されていないという2点である。5nmの拡散層深さXjを実現できたと仮定しても、その薄さ故に、生じる寄生抵抗が増加するという点も問題となる。
上記の問題を解決するため、シリコン基板上にエクステンション層およびソース・ドレイン層をエピタキシャル成長させて、シリコン基板下の拡散層深さXjは浅く保ったまま、エクステンション層の抵抗を下げる半導体装置が提案されている(特許文献1参照)。
ところで、シリコン基板の活性領域は、現在、STI(Shallow Trench Isolation)からなる素子分離絶縁膜により区画されている。このSTIの端部には、ディボット(窪み)が生じることが知られている(特許文献2参照)。
特開2000―82813号公報 特開2001−257258号公報
シリコン基板上にソース・ドレイン層をエピタキシャル成長させる場合、素子分離絶縁膜の端部に窪みが存在すると、ソース・ドレイン層が平坦とならず、窪み部においてソース・ドレイン層の表面が低くなる。このため、ソース・ドレイン層に不純物を導入した場合には、ソース・ドレイン接合深さが一定とならず、ロールオフ特性が劣化する。
また、ソース・ドレイン層の表層部をシリサイド化した場合には、シリサイド層とソース・ドレイン接合との距離が窪み部において近接し、接合リークの増加に繋がる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロールオフ特性の改善および接合リークの抑制を図った半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の半導体装置は、半導体基板に形成され、活性領域を区画する素子分離絶縁膜と、前記活性領域における前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記ゲート電極の両側における前記半導体基板上に積層された2つのエクステンション層と、前記ゲート電極の側壁および前記エクステンション層の一部を覆うサイドウォール絶縁膜と、前記エクステンション層上に積層された2つのソース・ドレイン層と、前記ソース・ドレイン層に形成されたシリサイド層と、前記素子分離絶縁膜の端部に生じた窪み部を埋めるように形成された埋め込み絶縁膜とを有する。
上記の本発明の半導体装置では、素子分離絶縁膜の端部に生じた窪み部に埋め込み絶縁膜が埋め込まれている。これにより、窪み部に起因する表面段差が軽減される。このため、エクステンション層上に形成されるソース・ドレイン層は平坦となる。
上記の目的を達成するため、本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板に活性領域を区画する素子分離絶縁膜を形成する工程と、前記半導体基板の活性領域上にゲート構造体を形成する工程と、前記ゲート構造体の領域を除く前記半導体基板上に、2つのエクステンション層を形成する工程と、前記ゲート構造体、前記エクステンション層および前記素子分離絶縁膜を被覆する少なくとも第1絶縁膜および第2絶縁膜を積層する工程と、前記第1および第2絶縁膜をエッチバックして、前記ゲート構造体の側壁を被覆する前記第1および第2絶縁膜からなるサイドウォール絶縁膜を形成し、前記素子分離絶縁膜の端部に生じた窪み部に第1絶縁膜からなる埋め込み絶縁膜を形成する工程と、前記各エクステンション層上にそれぞれソース・ドレイン層を形成する工程と、前記ソース・ドレイン層の表層にシリサイド層を形成する工程とを有する。
上記の本発明の半導体装置の製造方法では、第1絶縁膜および第2絶縁膜の形成およびエッチバックにより、第1絶縁膜および第2絶縁膜からなるサイドウォール絶縁膜を形成すると同時に、素子分離絶縁膜に生じた窪み部を埋め込む埋め込み絶縁膜を形成する。窪み部を第1絶縁膜で埋め込んだ後に、ソース・ドレイン層を形成するため、平坦なソース・ドレイン層が得られる。
本発明によれば、ロールオフ特性の改善および接合リークの抑制を図った半導体装置およびその製造方法を提供する。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る半導体装置の断面図である。
シリコン等からなる半導体基板1には、活性領域を区画するSTIからなる素子分離絶縁膜10が形成されている。nMOSの場合には半導体基板1の活性領域にはpウェルが形成されており、pMOSの場合には半導体基板1の活性領域にはnウェルが形成されている。
半導体基板1の活性領域上には、酸化シリコンからなるゲート絶縁膜2を介して、ポリシリコンからなるゲート電極3が形成されている。ゲート電極3の上面には、シリサイド層4が形成されている。シリサイド層4は、例えばコバルトシリサイドや、ニッケルシリサイドからなる。
ゲート電極3の両側における半導体基板1上には、2つのエクステンション層5が形成されている。nMOSの場合にはエクステンション層5はn型であり、pMOSの場合にはエクステンション層5はp型である。
エクステンション層5は、ゲート電極3側に傾斜端面を有する。この傾斜端面およびその間の半導体基板1上にゲート絶縁膜2が形成され、ゲート絶縁膜2上にゲート電極3が形成されている。
ゲート電極3の側面およびエクステンション層5の一部を被覆して、窒化シリコン膜8aからなるサイドウォール絶縁膜SWが形成されている。素子分離絶縁膜10に生じたディボット10aは、窒化シリコン膜からなる埋め込み絶縁膜8bで埋め込まれている。サイドウォール絶縁膜SWとなる窒化シリコン膜8aと、埋め込み絶縁膜8bとは同一材料からなり、同一工程で形成される。
サイドウォール絶縁膜SWから露出したエクステンション層5上には、ソース・ドレイン層6が形成されている。nMOSの場合にはソース・ドレイン層6はn型であり、pMOSの場合にはソース・ドレイン層6はp型である。ソース・ドレイン層6は、埋め込み絶縁膜8bに乗り上げて形成されている。本実施形態では、平坦なソース・ドレイン層6が形成されている。
ソース・ドレイン層6の表層には、シリサイド層7が形成されている。シリサイド層7は、ソース・ドレイン層6の表層をシリサイド化することにより形成され、例えばコバルトシリサイドや、ニッケルシリサイドからなる。
上記のトランジスタを被覆して全面に酸化シリコンからなる層間絶縁膜20が形成されている。図示はしないが、層間絶縁膜20には、シリサイド層4,7に接続するコンタクトが埋め込まれており、層間絶縁膜20上には、当該コンタクトに接続する配線が形成されている。
図2は、素子分離絶縁膜10の端部付近の要部断面図である。図3に、素子分離絶縁膜10のディボット10aに埋め込み絶縁膜8bが存在しない場合の例を比較例として示す。
比較例の場合には、エクステンション層5上に形成されるエピタキシャル成長層からなるソース・ドレイン層6の表面は、ディボット10aの部分において低くなる。このため、半導体基板1に形成されるソース・ドレイン接合(SD接合)11は、ディボット10a付近において深くなる。ソース・ドレイン層6にイオン注入した場合、ソース・ドレイン層6の表面から一定距離にSD接合11、すなわちpn接合が形成されるためである。SD接合11が一様でない場合には、ロールオフ特性の劣化に繋がる。また、シリサイド層7とSD接合11との距離がディボット10a付近で近接し、接合リークの増加に繋がる。
これに対して、本実施形態の場合には、素子分離絶縁膜10の端部に生じたディボット10aに埋め込み絶縁膜8bが埋め込まれている。このため、エクステンション層5および埋め込み絶縁膜8b上に形成されるソース・ドレイン層6は平坦となる。平坦なソース・ドレイン層6が得られる結果、一定深さのSD接合11が半導体基板1に形成され、ロールオフ特性を改善することができる。また、シリサイド層7とSD接合11との距離を一定にすることができ、接合リークを抑制することができる。
次に、上記の本実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図4〜図11を参照して説明する。
図4(a)に示すように、シリコンからなる半導体基板1にSTIからなる素子分離絶縁膜10を形成する。素子分離絶縁膜10の形成では、半導体基板1上に窒化シリコン膜からなるハードマスクを形成した後に、半導体基板1をエッチングして素子分離溝を形成する。この素子分離溝の内壁を酸化した後に、素子分離溝を埋め込むように、ハードマスク上に酸化シリコン膜を堆積させる。その後、ハードマスク上の余分な酸化シリコン膜をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により除去した後、ハードマスクを除去する。以上により、素子分離溝に埋め込まれた酸化シリコン膜からなる素子分離絶縁膜10が形成される。その後、レジストマスクを用いてpウェル、nウェル形成のためのイオン注入や、しきい値調整のためのイオン注入を数回行う。
次に、図4(b)に示すように、ダミーゲート構造体30を形成する。素子分離絶縁膜の形成直後には生じていなかったディボット10aが、この時点では素子分離絶縁膜10の角部に生じている。すなわち、上記のイオン注入において希フッ酸(DHF)を用いた洗浄工程が数回行われるため、この洗浄工程において素子分離絶縁膜10の角部が削れることによりディボット10aが生じる。
ダミーゲート構造体30は、以下のようにして形成される。半導体基板1上に熱酸化法により酸化シリコン膜からなるダミーゲート絶縁膜31を形成し、LPCVD法によりポリシリコン膜を堆積した後、ポリシリコン膜上に形成したハードマスク33を用いてポリシリコン膜をドライエッチングして、ポリシリコンからなるダミーゲート32を形成する。これにより、ダミーゲート絶縁膜31、ダミーゲート32、ハードマスク33からなるダミーゲート構造体(ゲート構造体)30が半導体基板1上に形成される。ハードマスク33としては、例えば窒化シリコン膜を用いる。
次に、図5(a)に示すように、ダミーゲート構造体30を被覆するように半導体基板1上に、例えば窒化シリコン膜を堆積した後に、エッチバックを行うことにより、ダミーゲート構造体30の側壁に窒化シリコン膜からなる保護膜34を形成する。保護膜34は、後の工程においてダミーゲート32を構成するポリシリコンを起点としたエピタキシャル成長を防止するために設けられる。窒化シリコン膜の形成では、例えばLPCVD法によって680℃から760℃程度の温度にて約4nmの膜厚の窒化シリコン膜を形成する。
次に、活性領域における半導体基板1上の自然酸化膜を除去するため、希フッ酸(DHF)を用いた洗浄処理を行う。その後、図5(b)に示すように、ダミーゲート構造体30の両側における半導体基板1上に、エピタキシャル成長法により、ボロン(p型不純物)または砒素(n型不純物)などの不純物が混入したシリコン層からなるエクステンション層5を形成する。不純物は、エピタキシャル成長中(in−situ)に導入する。エクステンション層5の不純物濃度は、例えば1×1018〜1×1020/cmである。
イオン注入ではなく、エピタキシャル成長中に不純物を導入することによって、不純物濃度の濃いエクステンション層5を形成できる。また、エピタキシャル成長は、700℃程度の低温プロセスで行われ、その後の活性化アニールも不要であることから、成長中に導入された不純物は半導体基板1内にほとんど拡散しない。これにより、エクステンション層5と半導体基板1との間に急峻な濃度勾配をもつpn接合を形成することができる。
次に、図6(a)に示すように、加熱した燐酸により窒化シリコンからなる保護膜34を除去した後、ダミーゲート構造体30の側壁に側壁スペーサ35を形成する。側壁スペーサ35は、後に形成されるゲート絶縁膜2がエクステンション層5の端部に重なる幅を規定するものである。側壁スペーサ35は、ダミーゲート構造体30を被覆するように半導体基板1上に酸化シリコン膜を堆積させた後、当該酸化シリコン膜をエッチバックすることにより形成される。酸化シリコン膜の成膜では、約650℃の成膜温度で、TEOSを原料として用いたLPCVD法により5nm程度の膜厚の酸化シリコン膜を成膜する。エッチバックは、エクステンション層5へのダメージが最小限になるような条件で行う。
次に、図6(b)に示すように、ダミーゲート構造体30を被覆するように半導体基板1上に窒化シリコン膜8および酸化シリコン膜9を形成する。このとき、素子分離絶縁膜10のディボット10aを埋め込むように、窒化シリコン膜8が形成される。
窒化シリコン膜8は、680℃程度の成膜温度でLPCVD法により形成される。酸化シリコン膜9は、650℃程度の成膜温度でLPCVD法により形成される。フリンジ容量(ゲート電極とソース・ドレイン間の容量)を低減するために、酸化シリコンに比べて誘電率の高い窒化シリコン膜8の膜厚は最小限にする。また、窒化シリコン膜8と酸化シリコン膜9の合計膜厚は、後に形成されるゲート電極3とソース・ドレイン層6との間の距離を確保して、短チャネル効果を抑制し得る膜厚とする。例えば、窒化シリコン膜8と酸化シリコン膜9の合計膜厚を70nmとし、窒化シリコン膜8の膜厚を20nm、酸化シリコン膜9の膜厚を50nmとする。窒化シリコン膜8は、本発明の第1絶縁膜に相当し、酸化シリコン膜9は第2絶縁膜に相当する。
次に、図7(a)に示すように、酸化シリコン膜9および窒化シリコン膜8を順にエッチバックする。ダミーゲート構造体30の側壁に残った窒化シリコン膜8aおよび酸化シリコン膜9aにより2層構成のサイドウォール絶縁膜SWが形成される。また、ディボット10a部分に埋まった窒化シリコン膜8はエッチバック後にも残り、埋め込み絶縁膜8bとなる。
次に、図7(b)に示すように、エクステンション層5上の自然酸化膜を除去するため、希フッ酸を用いた洗浄処理を行う。このときの希フッ酸により、サイドウォール絶縁膜SW中の酸化シリコン膜9aの一部がエッチングされる。
次に、図8(a)に示すように、エピタキシャル成長法により、サイドウォール絶縁膜SWから露出したエクステンション層5上に、シリコン層からなるソース・ドレイン層6を形成する。ソース・ドレイン層6は、エクステンション層5から上方向に成長すると同時に、埋め込み絶縁膜8b上およびサイドウォール絶縁膜SW上において横方向に成長する。これにより、ソース・ドレイン層6は、サイドウォール絶縁膜SWおよび埋め込み絶縁膜8bに乗り上げるように形成される。本実施形態では、素子分離絶縁膜10のディボット10aには埋め込み絶縁膜8bが埋め込まれているため、平坦なソース・ドレイン層6が得られる。
その後、nMOSの領域におけるソース・ドレイン層6に導電性を付与するため、10keVの注入エネルギー、3×1015/cm程度のドーズ量でリン(P)をイオン注入する。また、pMOSの領域におけるソース・ドレイン層6に導電性を付与するため、4keVの注入エネルギー、5×1015/cm程度のドーズ量でボロン(B)をイオン注入する。これらの不純物は、半導体基板1中にまで導入される。これにより、半導体基板1中にSD接合11が形成される(図2参照)。その後、導入した不純物を活性化させるため、約1050℃でSpike−RTAを施す。
次に、図8(b)に示すように、ソース・ドレイン層6上の自然酸化膜を除去するため、希フッ酸を用いた洗浄処理を行う。この際に、サイドウォール絶縁膜SWを構成する一番外側の酸化シリコン膜9aが除去される。
次に、図9(a)に示すように、ソース・ドレイン層6の上面にシリサイド層7を形成する。シリサイド層7の形成では、コバルトまたはニッケルからなる金属膜を形成した後に、熱処理し、金属膜と接触する部分のソース・ドレイン層6表面をシリサイド化し、薬液処理により不要な金属膜を除去することにより行う。例えば、コバルトシリサイドを形成する場合には、コバルトの膜厚は例えば8nmとする。その後、コバルトの酸化防止のため、窒化チタン膜を30nm程度成膜する。
ソース・ドレイン層6のシリサイド化は、ソース・ドレイン層6の表面から進行する。平坦なソース・ドレイン層6が形成できていることから、シリサイド層7とSD接合11との間の距離を一定にすることができる(図2参照)。このため、接合リークの発生が抑制される。
次に、図9(b)に示すように、ダミーゲート構造体30を埋め込むように、全面に層間絶縁膜20を形成する。層間絶縁膜20の形成では、例えばHDP−CVD法により、酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜20を形成する。
次に、図10(a)に示すように、窒化シリコンからなるハードマスク33を除去するまで全面エッチバックを行う。このエッチバックは、窒化シリコンと酸化シリコンの選択比が小さい条件で行う。このため、エッチバック後には、層間絶縁膜20およびダミーゲート32の表面はほぼ平らな形状となる。
次に、図10(b)に示すように、ドライエッチングによりポリシリコンからなるダミーゲート32を除去した後、ウェットエッチングにより酸化シリコンからなる側壁スペーサ35およびダミーゲート絶縁膜31を除去して、ゲート開口部36を形成する。このウェットエッチングでは、サイドウォール絶縁膜SWを構成する窒化シリコン膜8aがエッチングストッパとして機能する。ゲート開口部36には、側壁スペーサ35の膜厚分に相当する分だけ、エクステンション層5の端部が露出する。
次に、図11(a)に示すように、ゲート開口部36に露出した半導体基板1およびエクステンション層5の端部上に、例えば酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜2を形成し、その後、ゲート開口部36を埋め込むゲート電極3を形成する。ゲート電極3の形成では、ゲート開口部36を埋め込むようにポリシリコン膜を堆積させた後、層間絶縁膜20上に堆積した不要なポリシリコン膜をCMPにより除去することにより、ゲート開口部36内に埋め込まれたゲート電極3が形成される。
次に、図11(b)に示すように、ゲート電極3の上面にシリサイド層4を形成する。シリサイド層4の形成では、コバルトまたはニッケルからなる金属膜を形成した後に熱処理し、金属膜と接触する部分のゲート電極3表面をシリサイド化し、薬液処理により不要な金属膜を除去することにより行う。
その後、層間膜をさらに成膜する(図1参照)。この層間膜としては、例えばNSGを用いる。以降の工程としては、シリサイド層4,7に接続するコンタクトを形成し、当該コンタクトに接続する配線を形成することにより、半導体装置が完成する。
上記の本実施形態に係る半導体装置の製造方法では、窒化シリコン膜8および酸化シリコン膜9の形成およびエッチバックにより、窒化シリコン膜8aおよび酸化シリコン膜9aからなるサイドウォール絶縁膜SWを形成すると同時に、素子分離絶縁膜10に生じたディボット10aを埋め込む埋め込み絶縁膜8bを形成する。ディボット10aを窒化シリコン膜8bで埋め込んだ後に、ソース・ドレイン層6をエピタキシャル成長させるため、平坦なソース・ドレイン層6が得られる。
これにより、ソース・ドレイン層6に導電性不純物をイオン注入する際に、半導体基板1に形成されるSD接合11の深さを一定にすることができ(図2参照)、ロールオフ特性を改善した半導体装置を製造することができる。
また、ソース・ドレイン層6が平坦であることから、ソース・ドレイン層6の表層に形成されるシリサイド層7と、SD接合11との距離を一定にすることができ、接合リークを抑制することができる。
素子分離絶縁膜10を高く形成した場合においても、図12(a)に示すように、窒化シリコン膜8および酸化シリコン膜9を形成し、図12(b)に示すように窒化シリコン膜8および酸化シリコン膜9をエッチバックした後には、素子分離絶縁膜10のディボット10aに埋め込み絶縁膜8bを残すことができる。
このため、素子分離絶縁膜10を高く形成しても、ロールオフ特性の改善および接合リークの抑制を図った半導体装置を製造することができる。素子分離絶縁膜10の表面を高くすることは、素子分離絶縁膜10形成時におけるCMP量を低減できることに繋がる。このため、研磨ばらつきを抑制することができ、基板面内における素子分離絶縁膜10の高さのばらつきを抑制することができる。
本発明は、上記の実施形態の説明に限定されない。本実施形態では、窒化シリコン膜8aと酸化シリコン膜9aの2層構造のサイドウォール絶縁膜SWを形成する例について説明したが、3層以上のサイドウォール絶縁膜SWを形成してもよい。この場合には、埋め込み絶縁膜8bは、サイドウォール絶縁膜SWを構成する膜のうち最も下層の膜と同一材料となる。例えば、ソース・ドレイン層6の形成において、エクステンション層5の形成と同様に、エピタキシャル成長中に不純物を導入してもよい。
また、本実施形態では、ゲート絶縁膜2として酸化シリコン膜を形成する例について説明したが、例えばHfO等の高誘電率膜(High−k膜)を形成してもよい。また、ゲート電極3として、ポリシリコンを用いる例について説明したが、金属膜を形成してもよい。ゲート電極3として金属膜を用いる場合には、シリサイド層4の形成は不要である。
また、エクステンション層5の端部とゲート電極3とオーバーラップさせるためゲート構造体としてダミーゲート構造体30を形成し、その後除去する例について説明したが、ダミーゲート絶縁膜31およびダミーゲート32をそのままゲート絶縁膜およびゲート電極として用いても良い。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本実施形態に係る半導体装置の断面図である。 本実施形態に係る半導体装置における素子分離絶縁膜の端部付近の要部断面図である。 比較例に係る半導体装置における素子分離絶縁膜の端部付近の要部断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造における工程断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造における工程断面図である。
符号の説明
1…半導体基板、2…ゲート絶縁膜、3…ゲート電極、4…シリサイド層、5…エクステンション層、6…ソース・ドレイン層、7…シリサイド層、8…窒化シリコン膜、8a…窒化シリコン膜、8b…埋め込み絶縁膜、9,9a…酸化シリコン膜、10…素子分離絶縁膜、10a…ディボット、11…SD接合、20…層間絶縁膜、30…ダミーゲート構造体、31…ダミーゲート絶縁膜、32…ダミーゲート、33…ハードマスク、34…保護膜、35…側壁スペーサ、36…ゲート開口部、SW…サイドウォール絶縁膜

Claims (9)

  1. 半導体基板に形成され、活性領域を区画する素子分離絶縁膜と、
    前記活性領域における前記半導体基板上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極の両側における前記半導体基板上に積層された2つのエクステンション層と、
    前記ゲート電極の側壁および前記エクステンション層の一部を覆うサイドウォール絶縁膜と、
    前記エクステンション層上に積層された2つのソース・ドレイン層と、
    前記ソース・ドレイン層に形成されたシリサイド層と、
    前記素子分離絶縁膜の端部に生じた窪み部を埋めるように形成された埋め込み絶縁膜と
    を有する半導体装置。
  2. 前記埋め込み絶縁膜は、前記サイドウォール絶縁膜の一部と同じ材料により形成されている
    請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記ソース・ドレイン層は、前記埋め込み絶縁膜上に乗り上げて形成されている
    請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記ゲート電極は、前記ゲート絶縁膜を介して前記エクステンション層の端部にオーバーラップしている
    請求項1記載の半導体装置。
  5. 半導体基板に活性領域を区画する素子分離絶縁膜を形成する工程と、
    前記半導体基板の活性領域上にゲート構造体を形成する工程と、
    前記ゲート構造体の領域を除く前記半導体基板上に、2つのエクステンション層を形成する工程と、
    前記ゲート構造体、前記エクステンション層および前記素子分離絶縁膜を被覆する少なくとも第1絶縁膜および第2絶縁膜を積層する工程と、
    前記第1および第2絶縁膜をエッチバックして、前記ゲート構造体の側壁を被覆する前記第1および第2絶縁膜からなるサイドウォール絶縁膜を形成し、前記素子分離絶縁膜の端部に生じた窪み部に前記第1絶縁膜からなる埋め込み絶縁膜を形成する工程と、
    前記各エクステンション層上にそれぞれソース・ドレイン層を形成する工程と、
    前記ソース・ドレイン層の表層にシリサイド層を形成する工程と
    を有する半導体装置の製造方法。
  6. 前記ソース・ドレイン層を形成する工程において、前記埋め込み絶縁膜上に乗り上がった前記ソース・ドレイン層を形成する
    請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記エクステンション層を形成する工程の後、前記第1絶縁膜および第2絶縁膜を積層する工程の前に、前記ゲート構造体の側面を被覆する側壁スペーサを形成する工程をさらに有し、
    前記シリサイド層を形成する工程の後に、
    前記ゲート構造体および前記側壁スペーサを除去して、前記半導体基板および前記エクステンション層の端部を露出させるゲート開口部を形成する工程と、
    前記ゲート開口部に露出した前記半導体基板および前記エクステンション層の端部上に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と
    を有する請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記エクステンション層を形成する工程において、シリコン層のエピタキシャル成長中に導電性不純物を導入して、導電性不純物を含有するエクステンション層を形成する
    請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記ソース・ドレイン層を形成する工程は、
    シリコン層をエピタキシャル成長させる工程と、
    前記シリコン層に導電性不純物をイオン注入する工程と
    を有する請求項5記載の半導体装置の製造方法。
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