JP2007086989A - 人物画像補正装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前記複数の人物画像の顔領域の特徴量に基づいて、複数の人物画像から肌色の異なる2以上の表示用画像を選択して表示し、色または濃度の修正値が入力されると、その修正値を用いて表示用画像の全部を補正して再表示し、修正値の確定が指示されると、複数の人物画像の全部を補正して出力することにより、上記課題を解決する。
【選択図】図1
Description
これらの技術は、肌色の目標濃度や目標色度値を予め設定しておき、画像データから抽出した顔領域の濃度や色が目標値に近付くように各画像を補正するものである。そのため、肌色の濃度や色の目標値を設定した人種と同じ人種の人物画像を対象とする場合には、ほぼ適正な補正を行うことができる。
しかし、1本のフィルムの複数コマについて修正露光量を求めると、表示された各コマを確認・修正して修正露光量を決定する作業に時間が掛かるという問題がある。また、1コマについてのみ修正露光量を求めると、肌色の異なる人種の人物画像が混在している場合等には、他のコマでは肌色が必ずしも適正な色濃度に再生されないという問題がある。
入力された前記人物画像の顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、
前記顔領域抽出手段で抽出された前記顔領域の特徴量に基づいて前記複数の人物画像から2以上の表示用画像を自動的に選択する表示画像選択手段と、
色および濃度の少なくとも一方の修正値の入力を受け付ける修正値入力手段と、
前記修正値の確定を受け付ける修正値確定手段と、
前記修正値入力手段により入力された前記修正値を用いて前記表示用画像を補正し、かつ、前記修正値確定手段で確定された前記修正値を用いて前記人物画像を補正して補正後の前記人物画像を出力する画像補正手段と、
前記画像補正手段で補正された前記表示用画像を表示する画像表示手段と、
を備えることを特徴とする人物画像補正装置を提供する。
前記画像補正手段は、前記補正値自動算出手段で算出された前記補正値と前記修正値入力手段により入力された前記修正値とを用いて前記表示用画像および前記人物画像を補正するのが好ましい。
前記画像表示手段は、濃度または色の順に前記表示用画像を配置して表示するのが好ましい。
前記修正値入力手段は、前記分割確定手段で分割された前記表示用画像群のそれぞれについて前記修正値の入力を受け付けるものであり、
前記画像補正手段は、前記修正値入力手段により入力された前記修正値を用いて、対応する前記分割された表示用画像群を補正し、かつ、前記修正値確定手段で確定された前記修正値を用いて、対応する前記分割された人物画像群を補正して補正後の前記人物画像を出力するのが好ましい。
入力された前記複数の人物画像のそれぞれについて顔領域を抽出する工程と、
抽出された前記顔領域の特徴量に基づいて前記複数の人物画像から2以上の表示用画像を選択する工程と、
入力された色および濃度の少なくとも一方の修正値を用いて前記表示用画像を補正する工程と、
補正された前記表示用画像を画像表示装置に表示する工程と、
前記修正値の確定が指示された後、その修正値を用いて前記複数の人物画像を補正する工程と、
補正後の前記人物画像を出力する工程とを有する人物画像補正方法を提供する。
前記表示用画像を補正する工程および前記複数の人物画像を補正する工程は、前記補正値と前記修正値とを用いて前記表示用画像および前記人物画像を補正するのが好ましい。
前記表示する工程は、濃度または色の順に前記表示用画像を配置して画像表示装置に表示するのが好ましい。
前記表示用画像を補正する工程および前記複数の人物画像を補正する工程は、分割された前記表示用画像群のそれぞれについて入力された前記修正値を用いて、対応する前記分割された表示用画像群および前記分割された人物画像群を補正するのが好ましい。
図1に示す人物画像補正装置10は、同一撮影条件で撮影された複数の人物画像(画像データ)が入力され、入力された複数の人物画像に対して同一の補正を行って、補正後の人物画像(補正済み画像データ)を出力するものである。
人物画像補正装置10は、顔領域抽出手段12と、表示画像選択手段14と、画像補正手段16と、画像表示手段18と、修正値入力手段20と、修正値確定手段22とを有している。
表示画像選択手段14は、抽出された顔領域の特徴量に基づいて複数の人物画像から複数の表示用画像を自動的に選択する。
画像補正手段16は、表示画像選択手段14で選択された複数の表示用画像に対して修正値入力手段20から入力された修正値を用いて補正し、補正後の表示用画像を画像表示手段18へ供給する。また、画像補正手段16は、修正値確定手段22で確定された修正値を用いて、人物画像補正装置10に入力された複数の人物画像の全部について補正して、補正後の人物画像を出力する。
顔領域抽出手段12、表示画像選択手段14および画像補正手段16は、所定の演算処理を実行するハードウェアまたはソフトウェアにより構成することができる。
修正値入力手段20は、画像表示手段18に表示された画像に対して色および濃度の少なくとも一方の修正値の入力を受け付けるものであり、修正値確定手段22は、その修正値の確定を受け付けるものである。修正値入力手段20および修正値確定手段22としては、マウス等のポインティングデバイスやキーボードや画像表示手段18に組み込まれたタッチパネル等の入力装置が用いられる。
人物画像補正装置10は、同一撮影条件で撮影された複数枚の人物画像が顔領域抽出手段12に入力されると(ステップS101)、入力された複数枚の人物画像のそれぞれに対して、顔領域抽出手段12で顔領域を抽出する(ステップS102)。顔領域抽出の具体的方法としては、例えば、特開平8−122944号公報に記載の、色相値のヒストグラムに基づいてカラー原画像を分割し、分割された領域からカメラ情報等に基づいて顔領域を選択する方法や、特開平5−100328号公報に記載の、画像中の人物の頭部輪郭や顔輪郭等の形状パターンを検出して顔領域を判断する方法が利用できる。
ここで、表示用画像として選択する画像は、修正値決定に重要な顔画像とすることが重要である。そうすることにより、入力された人物画像群のうちの一部の画像のみを画像表示手段18上で確認して、全画像に対する適切な修正値の決定を効率良く行うことができる。
このような表示用画像として適切な画像の組合せは種々考えられるが、本実施形態では、一番平均的な顔、一番明るい顔、一番暗い顔、一番赤い顔、一番青い顔、一番黄色い顔、一番シアン色の顔の7つを選択する。もちろん、本発明はこれには限定されず、修正値決定に有効な画像であれば、他の特徴を有するものを用いても良い。
そのため、表示用画像として選択する画像数は、2個以上とし、その最大数は、表示画面のサイズに応じて各画像の確認が困難とならない範囲とし、例えば20個程度までとするのが好ましい。なお、人物画像群の画像数が少ない場合には、全画像を表示用画像として選択してもよい。
表示画像選択手段14は、まず、入力された複数枚の全人物画像に対して、個々の顔領域の特徴量を計算する。
本実施形態では、i番目の人物画像に対して、顔領域のRGBデータ値の平均値(Rfi、Gfi、Bfi)を計算する。
次に、算出した顔領域のRGBデータ値の平均値(Rfi、Gfi、Bfi)を用いて、顔領域の明るさYfiを下記式(1)に基づき計算する。
Yfi=0.299×Rfi+0.587×Gfi+0.114×Bfi ・・・(1)
Ei={(Rfi−Rfav)^2+(Gfi−Gfav)^2+(Bfi−Bfav)^2}^0.5 ・・・(2)
ただし、(Rfav,Gfav,Bfav)は、(Rfi,Gfi,Bfi)(i=1,2,3,・・・,N)の平均値とする。このEi は、個々の画像の、複数枚の全人物画像の平均値からの近さを示し、Ei が小さい画像ほど平均値に近く、平均的な色味の顔領域を有する画像である。
Ei={(Lfi−Lfav)^2+(afi−afav)^2+(bfi−bfav)^2}^0.5 ・・・(3)
ただし、(Lfav,afav,bfav)は、(Lfi,afi,bfi)(i=1,2,3,・・・,N)の平均値とする。上記の例と同様に、Ei は、個々の画像の、複数枚の全人物画像の平均値からの近さを示す。
画像補正手段16において、修正値は、(D,C,M,Y)の4つのパラメータで構成されており、修正値入力手段20からは、この4つのパラメータについて、修正値が入力される。ここで、Dは濃度を示すパラメータであり、C,M,Yはそれぞれシアン、マゼンタ、イエローの色味を示すパラメータである。
また、ステップS104では、表示用画像について補正を行って、表示用の補正済み画像を生成する。そのため、表示に必要な画像サイズが入力された画像のサイズよりも小さい場合は、表示用に選択された画像に対して、表示用画像サイズに縮小した画像を作成してメモリ等に保持しておき、ステップS104では、縮小した表示用画像に対して補正を行うようにしてもよい。そうすることにより、ステップS104の画像補正処理の負荷を低減し、処理効率を高くすることができる。
本実施形態においては、修正値入力手段20から入力される修正値(D,C,M,Y)は、対数とされている。また、濃度Dの増加または減少は、C,M,Y全てを一律に増加または減少させることと等価となるように設定されている。
画像補正手段16は、まず、修正値入力手段20から入力された対数の修正値(D,C,M,Y)を、下記式(4)により、(gainR,gainG,gainB)の真数の修正値に変換する。
上記式(4)において、0.01は、修正値入力手段20による修正値の入力幅に対応する係数である。
今、修正値(D,C,M,Y)の初期値は全て0(ゼロ)とされているので、このときの(gainR,gainG,gainB)は全て1となる。
例えば、入力データが8bitの場合、入力データ値を255で割った値を(Rin,Gin,Bin)とすると、Rinについて、下記式(5)または(6)によって、lr0を算出する。
lg0,lb0も同様の式で算出する。
Gout,Boutも同様の式で算出する。
そして、例えば、補正済み画像を8bitにする場合は、Rout,Gout,Boutに255を掛けた値を出力データ値とする。
このようにして、画像補正手段16において、修正値入力手段20によって入力された修正値による画像補正が行われる。この補正処理は、表示画像選択手段14で選択された全表示用画像について行われる。
画像表示手段18は、表示用補正済み画像の表示に際し、各画像の関係を考慮することなく、単に、入力順や処理順、ファイル番号順などにより表示画面上に配置しても良いが、各々の関係が分かりやすいように表示画面上に配置することが望ましい。
上述のように、ステップS103では、表示画像選択手段14において、一番平均的な顔、一番明るい顔、一番暗い顔、一番赤い顔、一番青い顔、一番黄色い顔、一番シアン色の顔の7つの顔領域を有する人物画像が選択されている。図3に示す表示画面24では、これらの人物画像(その表示用画像)を、濃度別表示領域である第1表示領域26と、色別表示領域である第2表示領域とに分けて表示している。
また、第2表示領域には、一番平均的な顔を中央にして、上側に一番黄色い顔、下側に一番青い顔、左側に一番シアン色の顔、右側に一番赤い顔の画像を表示する。すなわち、平均的な色味の顔を挟んで、補色の関係にある黄色と青色、または、シアン色と赤色の傾向にある顔が、反対側の位置になるように配置される。これは、L*a*b* 表色系に対応する配置形態である。オペレータには、この表示形態に慣れている人も多いので、このように表示することにより、オペレータが各画像の関係を直感的に理解することができる。
このように、表示用画像として選択された複数の画像を、濃度の関係および色の関係が表された配置で表示することにより、各々の関係が分かりやすくなる。
例えば、明るさに関して、一番平均的な顔より明るい顔の画像数を、一番明るい顔の画像と一番平均的な顔の画像の間に表示し、一番平均的な顔よりも暗い顔の画像数を、一番暗い顔の画像と一番平均的な顔の画像の間に表示すれば、平均よりも明るい顔が多いのか、平均よりも暗い顔が多いのかが分かる。
色味に関しても同様の表示をしてもよい。
表示画面24には、D,C,M,Yのそれぞれについての修正値を表示する修正値入力表示部30が設けられており、修正値入力手段20によって入力された値が修正値入力表示部30に表示される。
また、Cの値をプラスにするとシアン側(シアンが強くなる側)に、マイナスにすると赤側に補正し、Mの値をプラスにするとマゼンタ側に、マイナスにすると緑側に補正し、Yの値をプラスにすると黄色側に、マイナスにすると青側に補正する。これにより、色を修正することができる。
ステップS104からステップS107までの工程は、補正が適正であるとの指示が入力されるまで、繰り返される。
表示画面24には、修正値確定ボタン32が表示されており、修正値確定手段22によって修正値確定ボタン32をクリックすること等により、修正値確定の指示が画像補正手段16に入力される。
修正値が確定すると、画像補正手段16は、確定された修正値を使って、入力された複数枚の人物画像全てを補正し(ステップS109)、補正された画像(補正済み画像データ)を出力する(ステップS110)。
ステップS109における人物画像の補正は、ステップS104における表示用画像に対する補正と同様の方法で行われる。
なお、ステップS104で画像サイズを縮小せず、入力された画像サイズのままで補正する形態としてもよい。この場合には、表示用に補正した画像を出力用にも利用できるので、ステップS109では、まだ補正していない、すなわち表示用に用いていない残りの画像に対して、補正するようにすればよい。
説明する。図4は、本発明の人物画像補正装置の他の実施形態を示すブロック図であり、図5は、人物画像補正装置40における人物画像補正処理のフローチャートである。
図4に示す人物画像補正装置40は、上述の人物画像補正装置10と同様に、同一撮影条件で撮影された複数の人物画像(画像データ)が入力され、入力された複数の人物画像に対して同一の補正を行って、補正後の人物画像(画像データ)を出力するものである。
この人物画像補正装置40が上述の例と構成上異なる点は、顔領域抽出手段12と画像補正手段44との間に、補正値自動算出手段42をさらに有している点、および、画像補正手段44が、補正値自動算出手段42からのデータを受け取って画像補正処理に用いる点である。
図4の人物画像補正装置40において、上述の人物画像補正装置10と同様の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略し、以下では、主に、異なる点について説明する。
人物画像補正装置40に入力される人物画像は、同一撮影条件で撮影されているので、全画像がその撮影条件の影響を受けて、例えば、全部が暗い、全部が赤っぽいなどとなっている場合がある。補正値自動算出手段42で自動算出される補正値は、そのような、全画像に共通して必要となる補正をある程度まで自動で行うためのものであり、画像データ値を予め定められた目標値に近付ける補正値である。
補正値自動算出手段42は、色および濃度の一方の補正値を算出するものとしてもよいが、ここでは両方の補正値を算出する例について説明する。
まず、顔領域の特徴量を算出する。例えば、i番目の人物画像に対して、顔領域のRGBデータ値の平均値(Rfi、Gfi、Bfi)を計算する。この顔領域のRGBデータ値の平均値(Rfi、Gfi、Bfi)を、下記式(10)または(11)によって、輝度リニアな信号(lrfi,lgfi,lbfi)に変換する。ここで、例えば、入力画像データが8bitの場合は、顔領域のRGBデータ値の平均値を255で割った値をRfi、Gfi、Bfiとして、下記式(10)、(11)を適用すればよい。
式(10)および(11)は、Rfiからlrfiを得る式であるが、同様にして、Gfi,Bfiからlgfi,lbfiを得る。
また、予め設定されている顔領域の目標値(顔目標値とする)(Rft、Gft、Bft)を、上記式(10)または(11)によって、輝度リニアな信号(lrft,lgft,lbft)に変換する。
ただし、C=−log10(gainRi),M=−log10(gainGi),Y=−log10(gainBi)とする。
目標値を用いて補正値を自動算出する場合、被写体の肌色が目標とする肌色と大きく異なる場合には、不適正な補正値が算出されてしまうが、補正値自動算出手段42で算出される補正値(Dav,Cav,Mav,Yav)は、各画像について算出された補正値(Di,Ci,Mi,Yi)の全画像についての平均値としているので、肌色の異なる画像が混在していた場合にも、極端に不適正な補正値が適用されるのを防止できる。
この形態においては、表示画像選択手段48は、下記の表3に示す選択基準で選択すればよい。表3の選択基準において、Eiは、下記式(15)で計算できる数値とする。
Ei={(Di−Dav)^2+(Ci−Cav)^2+(Mi−Mav)^2+(Yi−Yav)^2}^0.5
・・・(15)
具体的には、図2のステップS104で実行する画像補正方法において、式(4)によって算出した(gainR,gainG,gainB)に代えて、下記式(16)によって算出した(gainR,gainG,gainB)を用いる。
本実施形態では、最初に表示された画像について、ステップS203で自動算出した補正値によって補正が施されているので、その補正が適性であれば、ステップS207で修正値(初期値のゼロ)が確定される(ステップS209)。
補正が適正でない場合は、修正値入力(ステップS208)が行われて、画像補正(ステップS205)、画像の再表示(ステップS206)が行われ、補正が適正であるとの指示が入力されるまで、繰り返される。
ステップS210における画像補正手段44での人物画像の補正は、ステップS295における表示用画像の補正と同様に、図2のステップS109において実行する画像補正方法において、式(4)によって算出した(gainR,gainG,gainB)に代えて、上記式(16)によって算出した(gainR,gainG,gainB)を用いて行う。
上述の例では、図2のステップS103において、表示画像選択手段14は、濃度に関しては、一番平均的な顔、一番明るい顔、一番暗い顔の3つの顔を選択し、色に関しては、一番平均的な顔(重複して使用)、一番赤い顔、一番青い顔、一番黄色い顔、一番シアン色の顔の5つ顔を選択した。すなわち、画像群における平均的な画像と外縁にある画像を選択して表示していた。
これに対し、本実施形態では、顔の色または濃度の分布に基づき表示画像を選択する。
Yfi=0.299×Rfi+0.587×Gfi+0.114×Bfi ・・・(17)
顔の明るさ(濃度)の分布に基づいた表示画像選択の具体的な方法の一例としては、図7に示すように、Yfiの値が大きい順に画像をソートして、予め設定されている画像点数だけ一定間隔置きに画像を選択する方法が挙げられる。例えば、人物画像が全部で13枚あり、その中から顔の明るさ分布に基づき5枚選択する場合、Yfiが大きい順に3画像に1枚の間隔で画像を選択すればよい。
色味に関しても同様に、分布に応じて表示画像を選択する。例えば、Rfi/Yfiの分布やBfi/Yfiの分布に基づき予め設定されている画像点数だけ選択する。
また、色についても、その画像群における色味の偏りを反映した表示用画像が選択され、表示される。
このように、画像群における顔の濃度や色の分布に基づいて、いわば、画像群における分布を縮小して表すような表示用画像を選択して表示することにより、修正値を入力するオペレータに有力な情報を与えることができ、修正値の決定作業を効率化できる。
すなわち、例えば、顔の明るさに関して明るい順に並べて表示するのが好ましく、さらに、図8に示す表示画面60のように、分布の関係が分かるように表示位置の間隔を変えるのも好ましい。
このように表示することで、この例の場合には、入力されている画像は相対的に暗い画像に大きな分布を持っていることが直感的に分かり、修正値を決める際の有力な情報となる。
色味に関しても分布に基づいて表示位置を決めると直感的に分布が分かりやすく、修正値を決める際の有力な情報となる。
これにより、修正値の決定作業を効率化できる。
上述したように、同一撮影条件で撮影された複数の人物画像に対しては、同一の補正を行うことが好ましいが、顔の濃度や色味の分布があまりにも広い場合、いかなる同一の修正値を適用しても全画像がうまく補正されるようなことがない場合がありうる。そのような場合は、複数の画像群に分割して画像群ごとに異なる修正値を用いても良い。
人物画像補正装置50の画像表示手段18において、表示画面62には、図10(A)に示すように、各表示画像の近傍に分割チェックボックス64が配置されている。また、分割切り替えボタン付きの修正値入力表示部68と、分割確定ボタン66とが設けられている。
例えば、明るい顔と、暗い顔を分割するために、オペレータの分割確定手段52の操作によって、Yfi=193とYfi=230の2画像に対するチェックボックスにチェックを入れられ、分割確定ボタン66を押されると、Yfi<193の画像群AとYfi≧193の画像群Bとに分割する。これにより、画像群Aと画像群Bに対して別々の修正値を入力することを可能にする。
例えば、画像表示手段18は、同一の画像群の画像は、同じ色で縁取り表示し、修正値入力表示部68の縁取りの色も画像群に対応して切り替える。これにより、画像群の別が分かり易く、また、修正値入力対象となっている画像群を明確に表示することができる。
このようにすることで、画像群ごとのバランスを見ながら、複数の画像群に対する修正値を別々に決めることができる。
もちろん、画像群ごとに、その画像群内の顔の濃度や色味の分布に基づいて表示画像を再選択し表示しても良い。
12 顔領域抽出手段
14、48 表示画像選択手段
16、44 画像補正手段
18 画像表示手段
20 修正値入力手段
22 修正値確定手段
24、60、62、64 表示画面
26 第1表示領域/濃度別表示領域
28 第2表示領域/色別表示領域
30、68 修正値入力表示部
32 修正値確定ボタン
42 補正値自動算出手段
52 分割確定手段
66 分割チェックボックス
68 分割確定ボタン
Claims (8)
- 同一撮影条件で撮影された複数の人物画像を補正する人物画像補正装置であって、
入力された前記人物画像の顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、
前記顔領域抽出手段で抽出された前記顔領域の特徴量に基づいて前記複数の人物画像から2以上の表示用画像を自動的に選択する表示画像選択手段と、
色および濃度の少なくとも一方の修正値の入力を受け付ける修正値入力手段と、
前記修正値の確定を受け付ける修正値確定手段と、
前記修正値入力手段により入力された前記修正値を用いて前記表示用画像を補正し、かつ、前記修正値確定手段で確定された前記修正値を用いて前記人物画像を補正して補正後の前記人物画像を出力する画像補正手段と、
前記画像補正手段で補正された前記表示用画像を表示する画像表示手段と、
を備えることを特徴とする人物画像補正装置。 - 前記顔領域抽出手段で抽出された前記顔領域の特徴量に基づいて、色および濃度の少なくとも一方の補正値を自動で算出する補正値自動算出手段をさらに備え、
前記画像補正手段は、前記補正値自動算出手段で算出された前記補正値と前記修正値入力手段により入力された前記修正値とを用いて前記表示用画像および前記人物画像を補正することを特徴とする請求項1に記載の人物画像補正装置。 - 前記表示画像選択手段は、前記顔領域の特徴量に基づいて、前記顔領域の濃度または色が異なる2以上の前記表示用画像を選択し、
前記画像表示手段は、濃度または色の順に前記表示用画像を配置して表示することを特徴とする請求項1または2に記載の人物画像補正装置。 - さらに、前記表示用画像および前記人物画像を、入力された指示に対応する前記特徴量を境界として2以上の群に分割する分割確定手段を有し、
前記修正値入力手段は、前記分割確定手段で分割された前記表示用画像群のそれぞれについて前記修正値の入力を受け付けるものであり、
前記画像補正手段は、前記修正値入力手段により入力された前記修正値を用いて、対応する前記分割された表示用画像群を補正し、かつ、前記修正値確定手段で確定された前記修正値を用いて、対応する前記分割された人物画像群を補正して補正後の前記人物画像を出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の人物画像補正装置。 - 同一撮影条件で撮影された複数の人物画像を入力する工程と、
入力された前記複数の人物画像のそれぞれについて顔領域を抽出する工程と、
抽出された前記顔領域の特徴量に基づいて前記複数の人物画像から2以上の表示用画像を選択する工程と、
入力された色および濃度の少なくとも一方の修正値を用いて前記表示用画像を補正する工程と、
補正された前記表示用画像を画像表示装置に表示する工程と、
前記修正値の確定が指示された後、その修正値を用いて前記複数の人物画像を補正する工程と、
補正後の前記人物画像を出力する工程とを有する人物画像補正方法。 - 抽出された前記顔領域の特徴量に基づいて、色および濃度の少なくとも一方の補正値を算出する工程をさらに有し、
前記表示用画像を補正する工程および前記複数の人物画像を補正する工程は、前記補正値と前記修正値とを用いて前記表示用画像および前記人物画像を補正する請求項5に記載の人物画像補正方法。 - 前記表示用画像を選択する工程は、前記顔領域の特徴量に基づいて、前記顔領域の濃度または色の異なる2以上の前記表示用画像を選択し、
前記表示する工程は、濃度または色の順に前記表示用画像を配置して画像表示装置に表示する請求項5または6に記載の人物画像補正方法。 - さらに、前記表示用画像および前記人物画像を、入力された指示に対応する前記特徴量を境界として2以上の群に分割する工程を有し、
前記表示用画像を補正する工程および前記複数の人物画像を補正する工程は、分割された前記表示用画像群のそれぞれについて入力された前記修正値を用いて、対応する前記分割された表示用画像群および前記分割された人物画像群を補正する請求項5〜7のいずれかに記載の人物画像補正方法。
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