JP2007086640A - 電子写真装置 - Google Patents

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浩敏 上杉
Kunihisa Fukaya
訓久 深谷
Kazunari Nakamura
一成 中村
Masataka Kawahara
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Abstract

【課題】 低温で定着可能なトナーを用いる高速電子写真装置において、感光体が汚染されにくく、特に感光体上に付着した外添剤による感光体の回転むらの発生を防止し、かつ、トナー劣化や融着がおこりにくく、高画質な画像を長期間安定して提供することができる。
【解決手段】 電子写真感光体、該電子写真感光体上に静電潜像を形成する手段、該電子写真感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段を有し、該トナーが135℃/1.2Kgにおけるメルトインデックス(MI)値8〜30のトナーであり、かつ外添剤として、無機微粒子を含有するトナーを用い、さらに該電子写真感光体の表面層が、少なくとも2種以上の側鎖をグラフトしかつ2種のうち少なくとも1種の側鎖がパーフルオロアルキル基であるジオルガノポリシロキサンを含有している。
【選択図】 なし

Description

従来、電子写真法としては多数の方法が知られている。一般には光導電性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気的潜像(例えば静電潜像)を形成し、次いで該潜像をトナーで現像を行って可視像としてトナー像を形成し、必要に応じて紙の如き転写材へ、または中間転写体に転写した後転写材へトナー像を転写し、加熱及び加圧手段あるいは加熱加圧手段により転写材上のトナー像を転写材に定着して複写物またはプリントを得るものである。
プリンター装置はLEDプリンター及びLBPプリンターが最近の市場の主流になっている。技術の方向として従来240、300dpiであったものが400、600、1200dpiと高解像度になってきている。従って、現像方式もこれに伴って高精細さが要求されてきている。複写機においても高機能化が進んでおり、そのためデジタル化の方向に進みつつある。
デジタル機は静電潜像をレーザーで形成する方法が主流であり、高解像度の方向に進んでおり、プリンターと同様に高解像・高精細の現像方式が待望されてきている。このためトナーの小粒径化も進んでいる。例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5及び特許文献6では、特定の粒度分布の粒径の小さいトナーが提案されている。
更に、ファーストコピー時間の短縮化や省電力化の目的で、トナーの定着温度を下げる傾向にある。このような状況下においては、トナーは更に外部からの物理的な力の影響を受けやすくなり、トナーの劣化や感光体表面の汚染やトナーの融着が起こり易くなっている。このため、このようなトナーを用いる場合、外添剤の添加量を増加させるなどの対策が必要な場合が多くなってきている。
特開平1−112253号公報 特開平1−191156号公報 特開平2−214156号公報 特開平2−284158号公報 特開平3−181952号公報 特開平4−162048号公報
本発明の目的は、低温で定着可能なトナーを用いる高速電子写真装置において、感光体が汚染されにくく、特に感光体上に付着した外添剤による感光体の回転むらの発生を防止し、かつ、トナー劣化や融着がおこりにくく、高画質な画像を長期間安定して提供することができる電子写真装置を提供する事にある。
前記課題を解決するために、電子写真感光体、該電子写真感光体上に静電潜像を形成する手段、該電子写真感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段を有し、該トナーがメルトインデックス(以下、MIとする)値8〜30のトナーであり、かつ外添剤として、無機微粒子を含有するトナーを用い、さらに該電子写真感光体の表面層が、少なくとも2種以上の側鎖をグラフトしかつ2種のうち少なくとも1種の側鎖がパーフルオロアルキル基であるジオルガノポリシロキサンを含有していることを特徴とする電子写真感光体を用いることを特徴とする電子写真装置である。
本発明によれば、電子写真感光体上に静電潜像を形成する手段、該電子写真感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する手段を有し、該トナーのMI値が8〜30でかつ無機微粒子が外添されたトナーを用いる電子写真装置において、本発明の電子写真感光体を用いることにより、感光体の表面上に必要以上のトナーや汚染物質が付着しにくくなり、特に感光体上に付着した外添剤による感光体の回転むらの発生を防止し、かつ、トナー劣化や融着がおこりにくく、高画質な画像を長期間安定して提供すること、また汚染に起因する傷や劣化の進行に伴って発生する2次的な画像欠陥も防止する電子写真装置を提供することが出来る。
本発明の電子写真感光体の表面層は、下記式(11)で示される繰り返し構造単位αおよび下記式(12)で示される繰り返し構造単位βを有し、重量平均分子量が1000〜1000000であるジオルガノポリシロキサンを含有する。これによって、持続的に電子写真感光体の表面の離型性を向上させることができ、電子写真感光体表面への外添剤の付着を防止し、回転むらの発生を抑えることができる。
Figure 2007086640
上記式(11)、(12)中、R11、R12は、それぞれ独立に、置換または無置換の1価の炭化水素基を示し、B11は、パーフルオロアルキル基を有する1価の有機基を示し、D11は、重合度3以上の置換または無置換のポリスチレン鎖を有する1価の有機基、置換または無置換のアルキレンオキシ基を有する1価の有機基、置換または無置換のシロキサン鎖を有する1価の有機基、および、炭素原子数12以上の1価の有機基からなる群より選択される1価の基を示す。
また、上記ジオルガノポリシロキサンは、さらに下記式(13)で示される繰り返し構造単位γを有してもよい。
Figure 2007086640
上記式(13)中、R13、R14は、それぞれ独立に、置換または無置換の1価の炭化水素基を示す。
また、上記ジオルガノポリシロキサンの末端基としては、例えば、下記式(14)で示される構造を有する末端基I、下記式(15)で示される構造を有する末端基IIが挙げられる。
Figure 2007086640
上記式(14)、(15)中、R15、R16は、それぞれ独立に、置換または無置換の1価の炭化水素基を示し、E11、E12は、それぞれ独立に、置換または無置換の1価の炭化水素基、パーフルオロアルキル基を有する1価の有機基、重合度3以上の置換または無置換のポリスチレン鎖を有する1価の有機基、置換または無置換のアルキレンオキシ基を有する1価の有機基、置換または無置換のシロキサン鎖を有する1価の有機基、および、炭素原子数12以上の1価の有機基からなる群より選択される1価の基を示し、ただし、上記式(14)中のE11は上記ジオルガノポリシロキサンが有する繰り返し構造単位の主鎖(−Si−O−)中のSiと結合し、上記式(15)中のSiは上記ジオルガノポリシロキサンが有する繰り返し構造単位の主鎖(−Si−O−)中のOと結合する。
本発明において、有機基とは、置換または無置換の炭化水素基を意味する。また、炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アリールアルケニル基などが挙げられる。
上記R11〜R16の1価の炭化水素基としては、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルケニル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアリールアルケニル基などが挙げられる。これらの基の炭素原子数は1〜30であることが好ましく、特にはメチル基、フェニル基がより好ましい。
上記B11のパーフルオロアルキル基を有する1価の有機基は、下記式(2)で示される構造を有する1価の基であることが好ましい。
Figure 2007086640
上記式(2)中、R21は、アルキレン基またはアルキレンオキシアルキレン基を示し、aは、3以上の整数を示す。
上記アルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基などが挙げられる。上記アルキレンオキシアルキレン基としては、エチレンオキシエチレン基、エチレンオキシプロピレン基、プロピレンオキシプロピレン基などが挙げられる。
上記D11の重合度3以上の置換または無置換のポリスチレン鎖を有する1価の有機基は、下記式(3)で示される構造を有する1価の基であることが好ましい。
Figure 2007086640
上記式(3)中、R31は、置換または無置換の2価の炭化水素基を示し、R32、R33は、それぞれ独立に、置換または無置換のアルキル基、または、置換または無置換のアリール基を示し、W31は、重合度3以上の置換または無置換のポリスチレン鎖を示し、R34は、置換または無置換のアルキル基、または、置換または無置換のアリール基を示し、bは、0または1を示す。
上記2価の炭化水素基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基などのアルキレン基が挙げられ、炭素原子数1〜10であることが好ましい。上記アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などが挙げられる。上記アリール基としては、無置換であることが好ましく、フェニル基などが挙げられる。
上記D11の置換または無置換のアルキレンオキシ基を有する1価の有機基は、下記式(4)で示される構造を有する1価の基であることが好ましい。
Figure 2007086640
上記式(4)中、R41、R42は、それぞれ独立に、置換または無置換の2価の炭化水素基を示し、R43は、水素原子、または、置換または無置換の1価の炭化水素基を示し、cは、0または1を示し、dは、1以上300以下の整数を示す。
上記2価の炭化水素基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基などのアルキレン基や、フェニレン基などのアリーレン基などが挙げられる。上記1価の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基などのアルキル基や、フェニル基などのアリール基などが挙げられる。上記dは、5以上であることが好ましい。
上記D11の置換または無置換のシロキサン鎖を有する1価の有機基は、下記式(5)で示される構造を有する1価の基であることが好ましい。
Figure 2007086640
上記式(5)中、R51は、アルキレン基、アルキレンオキシ基、または、酸素原子を示し、R52〜R56は、それぞれ独立に、置換または無置換のアルキル基、または、置換または無置換のアリール基を示し、eは、3以上の整数を示す。
上記アルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基などが挙げられる。アルキレンオキシ基としては、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基などが挙げられる。上記アルキル基としては、メチル基、エチル基などが挙げられる。上記アリール基としては、フェニル基などが挙げられる。上記eは、5以上であることが好ましい。
上記D11の炭素原子数12以上の1価の有機基としては、n−ドデシル基、n−テトラドデシル基、n−ヘキサデシル基およびn−オクタデシル基などのアルキル基が挙げられる。上記炭素原子数は、100以下であることが好ましい。
上記各基が有してもよい置換基としては、フッ素原子、塩素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子や、メチル基、エチル基、プロピル基などのアルキル基や、フェニル基などのアリール基などが挙げられる。
上記ジオルガノポリシロキサンにおける上記式(11)で示される繰り返し構造単位αの数(平均)は、1〜1000であることが好ましく、特には10〜200であることがより好ましい。
上記ジオルガノポリシロキサンにおける上記式(11)で示される繰り返し構造単位αの数(平均)は、1〜1000であることが好ましく、特には10〜200であることがより好ましい。
上記ジオルガノポリシロキサンにおける上記式(12)で示される繰り返し構造単位βの数(平均)は、1〜1000であることが好ましく、特には5〜100であることがより好ましい。
上記ジオルガノポリシロキサンにおける上記式(13)で示される繰り返し構造単位γの数(平均)は、0〜1000であることが好ましく、特には100〜200であることがより好ましい。
上記ジオルガノポリシロキサンが有する繰り返し構造単位は、上記式(11)で示される繰り返し構造単位αと上記式(12)で示される繰り返し構造単位βのみ、または、上記式(11)で示される繰り返し構造単位αと上記式(12)で示される繰り返し構造単位βと上記式(13)で示される繰り返し構造単位γのみであることが好ましい。
上記ジオルガノポリシロキサンにおける上記式(11)で示される繰り返し構造単位αと上記式(12)で示される繰り返し構造単位βと上記式(13)で示される繰り返し構造単位γとの和(平均)は、2〜2000であることが好ましく、特には5〜1000であることがより好ましく、さらには20〜500であることがより一層好ましい。
上記式(11)で示される繰り返し構造単位αの数が2以上の場合、複数のR11は同一の基であっても異なる2種以上の基であってもよく、複数のB11は同一の基であっても異なる2種以上の基であってもよい。
上記式(12)で示される繰り返し構造単位βの数が2以上の場合、複数のR12は同一の基であっても異なる2種以上の基であってもよく、複数のD11は同一の基であっても異なる2種以上の基であってもよい。D11は、上述のとおり、重合度3以上の置換または無置換のポリスチレン鎖を有する1価の有機基、置換または無置換のアルキレンオキシ基を有する1価の有機基、置換または無置換のシロキサン鎖を有する1価の有機基、および、炭素原子数12以上の1価の有機基のいずれかであるが、D11が複数の場合は、少なくとも1個のD11は、置換または無置換のシロキサン鎖を有する1価の有機基であることが好ましい。
上記式(13)で示される繰り返し構造単位γの数が2以上の場合、複数のR13は同一の基であっても異なる2種以上の基であってもよく、複数のR14は同一の基であっても異なる2種以上の基であってもよい。
同様のことが、上記式(3)中のR32、R33、上記式(4)中のR42、上記式(5)中のR52、R53についてもいえる。
以下に、本発明に用いられるジオルガノポリシロキサンの具体例を示す。ただし、本発明はこれら具体例に限定されない。また、下記ジオルガノポリシロキサン(1−1)〜(1−23)は、いずれも、末端基として上記式(14)で示される構造を有する末端基I(E11:メチル基)、下記式(15)で示される構造を有する末端基II(E12、R15、R16:メチル基)を有する。
Figure 2007086640
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これらの中では、(1−1)、(1−4)、(1−5)、(1−7)、(1−10)、(1−14)、(1−15)、(1−22)が好ましく、特には(1−1)、(1−5)、(1−10)、(1−22)がより好ましい。
また、本発明に用いられるジオルガノポリシロキサンの重量平均分子量は、1000〜1000000であるが、10000〜200000であることが好ましく、特には10000〜100000であることがより好ましく、さらには20000〜40000であることがより一層好ましい。
また、本発明に用いられるジオルガノポリシロキサン中のフッ素原子の含有量は、ジオルガノポリシロキサン全質量に対して1〜90質量%であることが好ましく、特には、5〜60質量%であることが好ましい。フッ素原子の含有量が1質量%未満では、電子写真感光体の表面層の離型性が十分に発揮されない場合があり、90質量%を超えると、電子写真感光体の表面層中の結着樹脂との相溶性が悪くなったり、アンカー効果が十分に得られなかったりして、表面に移行しやすくなり、長時間耐久使用により電子写真感光体の表面が摩耗した場合、十分な効果が得られなくなる場合がある。
一般的に、シリコーンオイルやシロキサン化合物は、層中で表面移行性があるため、長時間耐久使用により電子写真感光体の表面が摩耗した場合、これらの成分の多くが失われてしまい、十分な効果が得られなくなるのである。
それに対して、本発明に用いられるジオルガノポリシロキサンは、特に側鎖のD11が電子写真感光体の表面層の結着樹脂に対してアンカー効果を有するため、層中での表面移行性が抑制される。このため、感光体の寿命を通して効果を有すると考えられる。
本発明においては、電荷輸送層に上記ジオルガノポリシロキサンを用いることにより、持続的に電子写真感光体の表面の離型性を向上させることができ、無機微粒子が外添されたMI値8〜30である低温で定着可能に適したトナーを用いた場合に、電子写真感光体表面への外添剤の付着を防止し、回転むらの発生を抑えることができる。
本発明のトナーを有するプロセスに用いる電子写真感光体において、式(11)で示される繰り返し構造単位αおよび式(12)で示される繰り返し構造単位βを有する化合物を該感光体表面層に含有させることにより、感光体表面の離型性が著しく向上し、このため、必要以上の外添剤が感光体に付着せず、感光体と現像ローラーやクリーニングブレードなどの感光体に当接した部材との摺擦や停止においても融着や固着などの汚染がおきにくい。感光体表面に必要以上の外添剤が付着すると、汚染による直接の画像欠陥が発生するだけでなくクリーニングブレードなどの部材との摺動性が変化し回転むらを引き起こし、これによる画像欠陥が発生する。汚染されたまま使用を続けることにより感光体表面に傷を発生させたり、感光体の劣化を早めたりする。
このように本発明の電子写真感光体を、シリカを外添したMI値8〜30のトナー用いるプロセスで用いることにより、汚染に直接起因する1次的な画像欠陥を防止する他、汚染から傷や劣化の進行に伴って発生する2次的な画像欠陥も防止することが出来、装置の高速化、現像剤の長寿命化の達成がとなる。
また、シリカへのシリコーンオイル処理は、トナーの流動性を良好にし、現像剤の長寿命化や、凝集防止に有効である。本発明に用いるMI値8〜30のトナーの場合は、特に有効である。しかし、処理に用いるシリコーンオイルが感光体上に付着すると回転むらは、増大する。このような場合でも高い離型性を持った本発明の電子写真感光体により、回転むらや融着などの汚染性に対し効果が顕著に現れる。
以下、本発明に用いられる電子写真感光体の構成に付いて説明する。本発明おける電子写真感光体は、支持体上に感光層を有する。感光層は電荷輸送材料と電荷発生材料を同一の層に含有する単層型であっても、電荷輸送層と電荷発生層に分離した積層型でもよいが電子写真特性的には積層型が好ましい。
使用する支持体は導電性を有するものであればよく、アルミニウム、ステンレスなどの金属、あるいは導電層を設けた金属、紙、プラスチックなどが挙げられ、形状はシート状、円筒状などがあげられる。
LBPなど画像入力がレーザー光の場合は散乱による干渉縞防止、または基盤の傷を被覆することを目的とした導電層を設けてもよい。これはカーボンブラック、金属粒子などの導電性粒子をバインダー樹脂に分散させて形成することができる。導電層の膜厚は5〜40μm、好ましくは10〜30μmが適当である。なお、干渉縞防止はシリンダーの切削やアルマイト処理、乾式や湿式のブラスト等でも行うことができ、その場合は、導電層を設ける必要は無い。
支持体または導電層の上に接着機能及びバリヤー機能を有する中間層を設けてもよい。中間層の材料としてはポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、カゼイン、ポリウレタン、ポリエーテルウレタン、などが挙げられる。これらは適当な溶剤に溶解して塗布される。中間層の膜厚は0.05〜5μm、好ましくは0.3〜1μmが適当である。シリンダーに直接アルマイト処理したり、ゾルゲル法による導電成膜を付けている場合等は中間層を使用しなくても構わない。
中間層の上には電荷発生層が形成される。本発明に用いられる電荷発生物質としてはセレンーテルル、ピリリウム、チアピリリウム系染料、フタロシアニン、アントアントロン、ジベンズピレンキノン、トリスアゾ、シアニン、ジスアゾ、モノアゾ、インジゴ、キナクリドン、非対称キノシアニン系の各顔料が挙げられる。
機能分離型の場合、電荷発生層は前期電荷発生物質を0.3〜4倍量の結着剤樹脂および溶剤とともにホモジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミルおよび液衝突型高速分散機などの方法でよく分散し、分散液を塗布、乾燥させて形成される。また、バインダー樹脂を電荷発生材料の分散後投入したりバインダー樹脂を使用しないことも可能である。電荷発生層の膜厚は5μm以下、好ましくは0.1〜2μmが適当である。
電荷輸送層は主として、荷輸送材料とバインダー樹脂、電荷輸送層が表面層である場合はさらに式(11)で示される繰り返し構造単位αおよび式(12)で示される繰り返し構造単位βを有するジオルガノポリシロキサンとを溶剤中に溶解し、得られた塗料を塗工乾燥して形成する。
用いられる電荷輸送材料としてはトリアリールアミン系化合物、ヒドラゾン化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、トリアリルメタン系化合物、チアゾール系化合物などが挙げられる。
電荷輸送層に用いるバインダー樹脂の例としては、熱可塑性バインダー樹脂及び硬化性バインダー樹脂が挙げられ、具体的にはフェノキシ樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂あるいはこれらの樹脂の繰り返し単位のうち2つ以上を含む共重合体、例えば、スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマー、スチレン−マレイン酸コポリマー等を挙げることができる。また、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン及びポリビニルピレン等の有機光導電性ポリマーからも選択できる。
これらのうち、ポリアリレート樹脂及びポリカーボネート樹脂は、式(11)で示される繰り返し構造単位αおよび式(12)で示される繰り返し構造単位βを有するジオルガノポリシロキサンとのなじみが良く、良好な塗工液を作成することができるので好ましい。ポリアリレート樹脂及びポリカーボネート樹脂は下記式(A)及び(B)で示される構成単位を有する。
Figure 2007086640

(A)
(式中、X1は炭素原子、単結合(この場合のR18、R19は無し)、R14〜R13は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基を示し、R18及びR19は素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基またはR18及びR19が結合することによって置換もしくは無置換のアルキリデン基を形成するのに必要な基を示す。)
Figure 2007086640

(B)
(式中、X2は炭素原子、単結合(この場合のR25、R26は無し)、R20〜R24は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基を示し、R25及びR26は素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基またはR25及びR26が結合することによって置換もしくは無置換のアルキリデン基を形成するのに必要な基を示す。R27〜30は、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基を示す。)
式(A)及び(B)中、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子及びよう素原子等が挙げられ、アルキル基としては、メチル基、エチル基及びプロピル基等が挙げられ、アリール基としてはフェニル基及びナフチル基等が挙げられ、アルキリデン基としてはシクロヘキシリデン基等が挙げられる。
これらの基が有してもよい置換基としては、フッ素原子、塩素原子及びよう素原子等のハロゲン原子、メチル基、エチル基及びプロピル基等のアルキル基、及びフェニル基等のアリール基等が挙げられる。
以下に、ポリカーボネート樹脂が有する構成単位の好ましい例を示すが、これらに限られるものでは無い。
Figure 2007086640

(A−1)
Figure 2007086640

(A−2)
Figure 2007086640

(A−3)
Figure 2007086640

(A−4)
Figure 2007086640

(A−5)
Figure 2007086640

(A−6)
Figure 2007086640

(A−7)
Figure 2007086640

(A−8)
Figure 2007086640

(A−9)
Figure 2007086640

(A−10)
Figure 2007086640

(A−11)
Figure 2007086640

(A−12)
Figure 2007086640

(A−13)
Figure 2007086640

(A−14)
Figure 2007086640

(A−15)
Figure 2007086640

(A−16)
次に、ポリアリレート樹脂が有する構成単位の好ましい例を示すが、これらに限られるものでは無い。
Figure 2007086640

(B−1)
Figure 2007086640

(B−2)
Figure 2007086640

(B−3)
Figure 2007086640

(B−4)
Figure 2007086640

(B−5)
Figure 2007086640

(B−6)
Figure 2007086640

(B−7)
Figure 2007086640

(B−8)
Figure 2007086640

(B−9)
Figure 2007086640

(B−10)
Figure 2007086640

(B−11)
Figure 2007086640

(B−12)
Figure 2007086640

(B−13)
Figure 2007086640

(B−14)
Figure 2007086640

(B−15)
Figure 2007086640

(B−16)
Figure 2007086640

(B−17)
Figure 2007086640

(B−18)
Figure 2007086640

(B−19)
Figure 2007086640

(B−20)
Figure 2007086640

(B−21)
Figure 2007086640

(B−22)
Figure 2007086640

(B−23)
電荷輸送層の膜厚は、好ましくは5〜50μm、より好ましくは10〜30μmである。電荷輸送材料とバインダー樹脂との重量比は5:1〜1:5、好ましくは3:1〜1:3程度である。なお、塗布する方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、スピナー塗布、ブレード塗布及びロール塗布法等が挙げられる。
式(11)で示される繰り返し構造単位αおよび式(12)で示される繰り返し構造単位βを有するジオルガノポリシロキサンの含有量は、塗膜構成成分に対して0.01〜20重量部であることが好ましく、特に0.1〜10.0重量部が好ましい。含有量が少なすぎると本願発明の効果が得られにくくなり、多すぎるとキャリヤのトラップの原因となり、電位変動が生じ易くなる。
色素、顔料、有機電荷輸送材料等は、一般に紫外線、オゾン及びオイル等に汚れや金属等に弱いため、本発明においては必要に応じて保護層を設けてもよい。本発明で用いる事ができる保護層は、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリウレタン樹脂、スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマー及びスチレン−アクリル酸コポリマー等のバインダー樹脂、式(11)で示される繰り返し構造単位αおよび式(12)で示される繰り返し構造単位βを有するジオルガノポリシロキサンを含有する溶液を感光層の上に塗布、乾燥することにより形成する。
また、バインダー樹脂として、縮合系モノマーや不飽和基をもつラジカル重合系モノマーを用いた場合は、塗布後、熱や紫外線等のエネルギー光をあてて硬化、形成してもよい。また必要に応じて金属や導電性金属酸化物等の導電性粒子や電荷輸送材料をさらに含有させてもよい。
保護層の膜厚は、0.05〜20μmであることが好ましい。保護層は電荷輸送層より薄膜にすることが可能であるため、ジオルガノポリシロキサンの量を増加させることが可能である。
次に、本発明の実施の形態に係る電子写真装置で用いるトナーについて説明する。
本発明の実施の形態に係る電子写真装置に適用するトナーは、バインダー、着色剤、荷電制御剤及び低軟化物質及び無機微粒子を含有しているトナーが用いられる。本発明にかかかる電子写真装置は、無機微粒子が外添され、トナーのMI値が8〜30であるトナーを用いたときに特に効果を有する。無機微粒子としてはマグネシウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、コバルト、ジルコニウム、マンガン、セリウム、ストロンチウム等の酸化物粉体及びチタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等の複合金属酸化物粉体等、ホウ素、珪素、チタニウム、バナジウム、ジルコニウム、モリブデン、タングステン等の炭化物、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム等の炭酸塩、硫酸塩、燐酸塩等を挙げることが出来る。この中でも流動性向上のためにはシリカ微粒子が好ましい。
尚、シリカ微粒子のうち特に好ましいものは、ケイ素ハロゲン化合物の蒸気相酸化により生成されたいわゆる乾式法又はヒュームドシリカと称される乾式シリカ、及び水ガラス等から製造されるいわゆる湿式シリカの両方が使用可能であるが、表面及びシリカ微粒子の内部にあるシラノール基が少なく、またNa2O,SO32−等の製造残査のない乾式シリカの方が好ましい。
また、乾式シリカにおいては製造工程において例えば、塩化アルミニウム、又は塩化チタンなど他の金属ハロゲン化合物をケイ素ハロゲン化合物と共に用いることによってシリカと他の金属酸化物の複合微粒子を得ることも可能であり、それらも包含する。
本発明に用いられるシリカ微粒子は、必要に応じて、疎水化、摩擦帯電性の制御などの目的のために、シランカップリング剤、有機ケイ素化合物等の処理剤で表面処理されていても良く、その方法も公知の方法が用いられ、シリカ粒子と反応あるいは物理吸着する処理剤で表面処理される。
そのような処理剤としては、例えば、ヘキサメチルジシラザン、トリメチルシラン、トリメチルクロルシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルジクロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチルクロルシラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、β−クロルエチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラン、トリオルガノシリルメルカプタン、トリメチルシリルメルカプタン、トリオルガノシリルアクリレート、ビニルジメチルアセトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン、1,3−ジフェニルテトラメチルジシロキサン、及び1分子当り2から12個のシロキサン単位を有し末端に位置する単位にそれぞれ1個宛のSiに結合した水酸基を含有するジメチルポリシロキサン等がある。これらは1種あるいは2種以上の混合物で用いられる。
さらには、無機微粒子がシリコーンオイルなどで処理されたものの場合には特に顕著な効果を有する。シリコーンオイルの表面処理法は公知のものが用いられるが、例えばシリカとシリコーンオイルとをヘンシェルミキサー等の混合機を用いて直接混合しても良いし、ベースとなる微粉体にシリコーンオイルを噴霧する方法を用いても良い。或いは適当な溶剤にシリコーンオイルを溶解或いは分散させた後、無機微粉体を加えて混合し、溶剤を除去する方法でも良い。
また、本発明に使用されるシリコーンオイルとしては公知のものが用いられ、例えばジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、α−メチルスチレン変性シリコーンオイル、クロムフェニルシリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等が用いられる。トナー粒子は、乳化重合法、懸濁重合法、または粉砕法により調製、MI値の測定は、JIS規格K7210のA法にのっとって行われる。測定条件は、温度135℃、荷重1200gであり、測定値は10分値に換算する。
バインダーとしては、カラートナー用に通常用いられているものでよく、例えば、スチレン−ポリエステル、スチレン−ブチルアクリレート等のスチレン系共重合体;ポリエステル系樹脂;エポキシ樹脂等が挙げられる。
着色剤は、カラートナー用に通常用いられているもので良く、例えば、イエロートナー用としては、ベンジン系黄色顔料、フォロンイエロー、アセト酢酸アニリド系不溶性アゾ顔料、モノアゾ染料、アゾメチン系色素等が挙げられる。
マゼンタトナー用としては、キサンテン系マゼンタ染料のリンタングステンモリブテン酸レーキ顔料、2,9−ジメチルキナクリドン、ナフトール系不溶性アゾ顔料、アントラキノン系染料、キサンテン系染料と有機カルボン酸とからなる色材、チオインジゴ、ナフトール系不溶性アゾ顔料等が挙げられる。シアントナー用としては、銅フタロシアニン系顔料が挙げられる。
荷電制御剤としては、カラートナー用に通常用いられているもので良く、例えば、負電荷制御剤としては、アルキルサリチル酸の金属錯体、ジガルボン酸の金属錯体、多環体サリチル酸金属塩等が挙げられ、正電荷制御剤としては、4級アンモニウム塩、ベンゾチアゾール誘導体、グアナミン誘導体、ジブチルチンオキサイド、その他の含窒素化合物等が挙げられる。
低軟化物質としては、パラフィンワックス、ポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロピッシュワックスの如きポリメチレンワックス;アミドワックス;高級脂肪酸;長鎖アルコール;エステルワックス;及びこれらのグラフト化合物、ブロック化合物の如き誘導体が挙げられ、トナーに対し、5〜30重量%の含有量が好ましい。
本発明に用いられるクリーニング部材としては、ブレード、ローラー、ファーブラシ及び磁気ブラシ等を用いることができる。これらのクリーニング部材の2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の電子写真装置について、図1を参照しながら説明する。
本発明の電子写真装置としての複写機及びプリンター等の一例として図1に示す装置があり、現像手段60にはトナー61が収容されている。トナーは磁性トナーまたは非磁性トナーである。
前露光71を照射直後にバイアス印加手段62aにより直流バイアスが印加されている帯電手段(帯電ローラー)62で感光体63の表面を帯電し、露光(例えば、レーザー光及びハロゲンランプの光等)64により静電潜像を感光体63に形成する。トナー塗布ブレード(例えば、弾性ブレード及び金属ブレード等)72、103〜109Ωcmの中抵抗の弾性層または誘電層を表面に有する現像ローラー65を具備している現像手段60に収容されているトナー61で、静電潜像を現像する。
現像は、正規現像方式または反転現像方式を使用する。現像部において、現像ローラー65にバイアス印加手段66により直流バイアスまたは交互バイアスが必要により印加される。転写材Pが搬送されて、転写部に来ると、バイアス印加手段68により電圧が印加されている転写手段(例えば、転写ローラー及び転写ベルト等)67により転写材Pの背面(感光体63側とは反対の側)から押圧しながら帯電することにより、感光体63表面上のトナー像を転写材P上へ静電的に転写する。場合により、感光体63上のトナー像を図示していない中間転写体(例えば、中間転写ドラム及び中間転写ベルト等)へ転写し、中間転写体から転写材Pへトナー像を転写してもよい。
感光体63から分離された転写材P上のトナー像は、加熱加圧手段(例えば、加熱加圧ローラー定着手段等)69により転写材Pに定着される。転写工程後の感光体63に残留するトナーは、必要によりクリーニング手段(例えば、クリーニングブレード、クリーニングローラー及びクリーニングブラシ等)70により感光体63の表面から除去される。クリーニング後の感光体63は、前露光71照射後、再度帯電手段62により帯電工程から始まる工程が繰り返される。
更に、図2は電子写真装置本体から取り出したプロセスカートリッジの一具体例の概略的断面図を示す。
プロセスカートリッジは現像手段と静電潜像保持体とを少なくとも一体的にカートリッジ化されており、電子写真装置本体(例えば、複写機及びレーザービームプリンタ等)に着脱可能なように形成されている。図2に示すプロセスカートリッジにおいては、現像器15に現像ローラー(弾性ローラー)19が感光ドラム10にニップ部が形成されるように押圧されて設置されてあり、現像ローラー19には塗布ブレード8及び塗布ローラー12が圧接して設けられてある。更に、帯電ローラー11及びクリーニングブレード13が感光ドラム10に圧接して設けられている。
以下、実施例にしたがって説明する。なお、「部」とあるのは重量部を意味する。
まず、本発明で用いるジオルガノポリシロキサンは、以下のごとく合成することが可能である。
(合成例1)
フラスコに下記式
Figure 2007086640

で表されるポリシロキサン3.23g、塩化白金酸20ppm(5%イソプロピルアルコール溶液)、式:CH2=CHSi(CH3)2{C2H3(C6H5)}35C4H9で示されるアリル官能シリル基を有するポリスチレン18.9g、及びm−キシレンヘキサフルオライド80gを混合し、徐々に加熱した。さらに、80℃で6時間反応を続けた。
次いで、140℃の条件下で20Torrまで減圧して、溶媒や低沸点成分を除去した。このようにして、得られた反応生成物を、29Si−NMR、13C−NMR及びFT−IRにより分析したところ、次式で示されるジオルガノポリシロキサンであることが判明した。
Figure 2007086640
(合成例2)
合成例1のアリル官能ポリスチレンの替わりに、式:CH2=CHCH2(C2H3C6H5)25C4H9で示されるアリル官能ポリスチレン13.4gを用いた以外は合成例1と同様にして次式で示されるジオルガノポリシロキサンを得た。
Figure 2007086640
(合成例3)
合成例1のアリル官能ポリスチレンの替わりに、式:CH2=CHCH2O(C2H4O)24(C3H6O)24CH3で示されるアリル官能ポリオキシエチレン18.9gを用いた以外は合成例1と同様にして次式で示されるジオルガノポリシロキサンを得た。
Figure 2007086640
(合成例4)
合成例1のアリル官能ポリスチレンの替わりに、式:CH2=CH{(CH3)2SiO}25(CH3)2SiC4H9で示されるジメチルポリシロキサン10.35gを用いた以外は合成例1と同様にして次式で示されるジオルガノポリシロキサンを得た。
Figure 2007086640
(合成例5)
合成例1のアリル官能ポリスチレンの替わりに、式:CH2=CHC16H33で示されるオレフィン2.51gを用いた以外は合成例1と同様にして次式で示されるジオルガノポリシロキサンを得た。
Figure 2007086640
[トナーの製造例1]
反応容器中のイオン交換水1000質量部に、0.1M−Na3PO4水溶液10質量部および1M−HCl水溶液を9質量部投入し、N2パージしながら65℃で60分保温した。TK式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、12000回転/分にて攪拌しながら、1.0M−CaCl2水溶液7質量部を一括投入し、PH≒6.0のリン酸カルシウム塩を含む水系媒体を調製した。
一方、分散質系は、
・スチレン単量体 65質量部
・2−エチルヘキシルアクリレート単量体 35質量部
・カーボンブラック顔料 10質量部
・ベンジル酸アルミニウム化合物 1.0質量部
・飽和ポリエステル樹脂 10質量部
(プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAとフタル酸との重縮合物)
・ジビニルベンゼン 0.07質量部
上記混合物をメディア式分散機を用い5時間分散させた後、離型剤(エステルワックス 接線離脱温度50℃、半値幅4℃)20質量部を添加し、内温を60℃にして30分間保温した。
その後、重合開始剤である2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3質量部を添加した分散物を、上記分散媒中に投入し12000回転/分を維持しつつ5分間造粒した。その後高速撹拌器からプロペラ撹拌羽根に撹拌器を代え150回転で重合を12時間行った。重合終了後スラリーを冷却し、水洗、乾燥をしてブラック粒子を得た。
得られたマゼンタ粒子100質量部に対し、ジメチルシリコーンオイルで処理したシリカ微粉末2.0質量部を加え、ヘンシェルミキサー(三井三池化工機社製)にて均一固着させブラックトナーを得た。MI値は、27であった。
[トナーの製造例2]
ポリエステル 88質量%
サリチル酸誘導体金属塩錯体 2質量%
カーボンブラック 6質量%
ポリオレフィン 4質量%
上記材料を乾式混合した後に、140℃に設定した2軸混練押出機にて混練した。得られた混練物を冷却し、気流式粉砕機により微粉砕した後に多分割分級機により分級して粒度分布の調整された重量平均粒径8.0μmの負帯電性の非磁性トナーを得、このトナーにジメチルシリコーンオイルで処理したシリカ微粒子(BET比表面積200m2/g)4質量%を外添して重量平均粒径8.0μmの負帯電性の非磁性トナーを得た。MI値は19であった。
(実施例1)
30φ357mmのAlシリンダーを支持体とし、それに、以下の材料より構成される塗料を支持体上に浸せき法で塗布し140℃、30分熱硬化して15μmの導電層を形成した。
導電性顔料:SnO2コート処理硫酸バリウム 10部
抵抗調節用顔料:酸化チタン 2部
バインダー樹脂:フェノール樹脂 6部
レベリング剤:シリコーンオイル 0.001部
溶剤:メタノール、メトキシプロパノール 0.2/0.8 20部
次にこの上にNメトキシメチル化ナイロン(登録商標)3部および共重合ナイロン(登録商標)3部をメタノール65部、nブタノール30部の混合溶媒に溶解した溶液を浸せき法で塗布し0.5μmの中間層を形成した。
次に、CuKαのX線回折におけるブラッグ角2θが7.4°±0.2、28.2°±0.2に強いピークを有するHOGaPc結晶9部とポリビニルブチラ−ル(商品名エスレックBX−1、積水化学(株)製)3部をテトラヒドロフラン100部に溶解した液を、1mmφのガラスビーズを用いたサンドミル装置で3時間分散した。これに200部の酢酸ブチルを加えて、希釈した後回収して、これを下引き層上に浸漬塗布し、100℃で10分間乾燥して、膜厚0.30μmの電荷発生層を形成した。
次に、電荷輸送層を形成するために、電荷輸送用の塗料を調製した。構成単位例B−2のポリアリレート樹脂(重量平均分子量128000)、下記式で示されるアミン化合物a及びb
アミン化合物a
Figure 2007086640

アミン化合物b
Figure 2007086640

及び、構造例(1−4)のオルガノポリシロキサンを最終重量比でポリアリレート樹脂10、アミン化合物a7、アミン化合物B1、ジオルガノポリシロキサン0.18、溶剤80になるように調合した。
なお、溶剤は最終重量比率でモノクロルベンゼン:ジメトキシメタンが6:4になるように調製した。この塗料を、浸漬塗布法で塗布し、130℃で1時間乾燥する事によって、膜厚14μmの電荷輸送層を形成した。
次に評価について説明する。装置は、HP製カラーレーザージェット3700(カラー毎分16枚機)の改造機を用いた。改造は、現像ローラーの回転速度を1.5倍、さらに感光体への当接圧を1.5倍とした。トナーは、トナー製造例1のものを用いた。さらに、クリーニングブレードの当接圧を1.3倍とした。この装置で、画像比率6%(A4)のパターンを連続で2000枚出力した後停止し、1時間静置した。その後、ハーフトーン画像を連続5枚出力し、画像を評価した。
(実施例2)
実施例1において電荷輸送層中のジオルガノポリシロキサンの重量比を0.9とした以外は、実施例1と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例3)
実施例2の電荷輸送層中のジオルガノポリシロキサンとして構造例(1−4)を構造例(1−14)とした以外は、実施例2と同様に感光体を作成し、評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例4)
実施例2の電荷輸送層中のジオルガノポリシロキサンとして構造例(1−4)を構造例(1−17)とした以外は、実施例2と同様に感光体を作成し、評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例5)
実施例2の電荷輸送層中のジオルガノポリシロキサンとして構造例(1−4)を構造例(1−22)とした以外は、実施例2と同様に感光体を作成し、評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例6)
実施例1において電荷輸送層中の構造単位例(B−2)のバインダー樹脂の代わりに構造単位例(A−3)(重量平均分子量106000)の樹脂を用いた以外は、実施例1と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
(実施例7)
実施例2において、製造例1のトナーの代わりに、製造例2のトナーを用いた以外は、実施例2度同様に評価を行った。
(実施例8〜14)
実施例1〜7において、評価に用いたHP製カラーレーザージェット3700(カラー毎分16枚機)の改造機をさらにプロセススピードを1.8倍に改造したものを用いた以外は、実施例1〜7と同様に評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2007086640
いずれも定着性に問題はなかった。
(比較例1)
実施例1において電荷輸送層中のジオルガノポリシロキサンを添加しなかった以外は、実施例1と同様に評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例2)
実施例1において電荷輸送層中のジオルガノポリシロキサンの代わりとしてシリコーンオイル(KF96、信越シリコーン)を用いた以外は、実施例1と同様に評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例3)
実施例1において電荷輸送層中のジオルガノポリシロキサンの代わりとしてシリコーン化合物(GS101、東亜合成)を用いた以外は、実施例1と同様に評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例4)
比較例1において、電荷輸送層中の構成単位例8−2のバインダー樹脂10の代わりとして構成単位例A−3を9、下記構造aと構成単位例A−3の共重合のバインダー樹脂(共重合比1/9、重量平均分子量110000)1を用いた以外は、比較例1と同様に評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 2007086640

:a
(比較例5)
実施例8においてトナーを製造例1のトナーのスチレン/2エチルヘキシルアクリレートを85/15にし、ジビニルベンゼンを0.3質量部とした以外は、実施例8と同様に評価を行った結果、筋の発生はなかったが、定着が十分ではなく、トナーがはがれる部分があった。トナーのMI値は、荷重1.2Kgでは測定できなかった。2.2kgとして測定した場合5.3であった。
Figure 2007086640
本発明の電子写真装置の概略断面図 電子写真装置本体から取り出したプロセスカートリッジの一具体例の概略断面図
符号の説明
60 現像手段
61 トナー
62 帯電手段
62a バイアス印加手段
63 感光体
64 露光
65 現像ローラー
66 バイアス印加手段
67 転写手段
68 バイアス印加手段
69 加熱加圧手段
70 クリーニング手段
71 前露光
72 トナー塗布ブレード
P 転写材

Claims (13)

  1. 電子写真感光体、該電子写真感光体上に静電潜像を形成する手段、該電子写真感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像手段を有し、該トナーが135℃/1.2Kgにおけるメルトインデックス値8〜30のトナーであり、かつ外添剤として、無機微粒子を含有するトナーを用い、さらに該電子写真感光体の表面層が、少なくとも2種以上の側鎖をグラフトしかつ2種のうち少なくとも1種の側鎖がパーフルオロアルキル基であるジオルガノポリシロキサンを含有している電子写真感光体を用いることを特徴とする電子写真装置。
  2. 該電子写真感光体の表面層に含有されるジオルガノポリシロキサンが、下記式(11)で示される繰り返し構造単位αおよび下記式(12)で示される繰り返し構造単位βを有し、重量平均分子量が1000〜1000000であるジオルガノポリシロキサンを含有し、
    該表面層中の該ジオルガノポリシロキサンの含有量が、該表面層全質量に対して0.01〜20質量%である電子写真感光体を用いることを特徴とする請求項1に記載の電子写真装置。
    Figure 2007086640

    (式(11)、(12)中、R11、R12は、それぞれ独立に、置換または無置換の1価の炭化水素基を示し、B11は、パーフルオロアルキル基を有する1価の有機基を示し、D11は、重合度3以上の置換または無置換のポリスチレン鎖を有する1価の有機基、置換または無置換のアルキレンオキシ基を有する1価の有機基、置換または無置換のシロキサン鎖を有する1価の有機基、および、炭素原子数12以上の1価の有機基からなる群より選択される1価の基を示す。)
  3. 前記ジオルガノポリシロキサンが、さらに下記式(13)で示される繰り返し構造単位γを有する電子写真感光体を用いることを特徴とする請求項2に記載の電子写真装置。
    Figure 2007086640

    (式(13)中、R13、R14は、それぞれ独立に、置換または無置換の1価の炭化水素基を示す。)
  4. 前記ジオルガノポリシロキサンの重量平均分子量が、10000〜200000である電子写真感光体を用いることを特徴とする請求項2に記載の電子写真装置。
  5. 前記R11〜R16が、それぞれ独立に、置換または無置換のアルキル基、または、置換または無置換のフェニル基である電子写真感光体を用いることを特徴とする請求項2に記載の電子写真装置。
  6. 前記B11のパーフルオロアルキル基を有する1価の有機基が、下記式(2)で示される構造を有する1価の基である電子写真感光体を用いることを特徴とする請求項2に記載の電子写真装置。
    Figure 2007086640

    (式(2)中、R21は、アルキレン基またはアルキレンオキシアルキレン基を示し、aは、3以上の整数を示す。)
  7. 前記D11の重合度3以上の置換または無置換のポリスチレン鎖を有する1価の有機基が、下記式(3)で示される構造を有する1価の基である電子写真感光体を用いることを特徴とする請求項2に記載の電子写真装置。
    Figure 2007086640

    (式(3)中、R31は、置換または無置換の2価の炭化水素基を示し、R32、R33は、それぞれ独立に、置換または無置換のアルキル基、または、置換または無置換のアリール基を示し、W31は、重合度3以上の置換または無置換のポリスチレン鎖を示し、R34は、置換または無置換のアルキル基、または、置換または無置換のアリール基を示し、bは、0または1を示す。)
  8. 前記D11の置換または無置換のアルキレンオキシ基を有する1価の有機基が、下記式(4)で示される構造を有する1価の基である電子写真感光体を用いることを特徴とする請求項2に記載の電子写真装置。
    Figure 2007086640

    (式(4)中、R41、R42は、それぞれ独立に、置換または無置換の2価の炭化水素基を示し、R43は、水素原子、または、置換または無置換の1価の炭化水素基を示し、cは、0または1を示し、dは、1以上300以下の整数を示す。)
  9. 前記D11の置換または無置換のシロキサン鎖を有する1価の有機基が、下記式(5)で示される構造を有する1価の基である電子写真感光体を用いることを特徴とする請求項2に記載の電子写真装置。
    Figure 2007086640

    (式(5)中、R51は、アルキレン基、アルキレンオキシ基、または、酸素原子を示し、R52〜R56は、それぞれ独立に、置換または無置換のアルキル基、または、置換または無置換のアリール基を示し、eは、3以上の整数を示す。)
  10. 前記表面層中の下記式(1)で示される構造を有するジオルガノポリシロキサンの含有量が、前記表面層全質量に対して0.1〜20質量%である電子写真感光体を用いることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の電子写真装置。
  11. 前記電子写真感光体の表面層が、結着樹脂を含有し該結着樹脂が、ポリアリレート樹脂またはポリカーボネート樹脂である電子写真感光体を用いることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の電子写真装置。
  12. 該トナーに外添された無機微粒子が、シリコーンオイルによって処理されていることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の電子写真装置。
  13. 該トナーに外添された無機微粒子が、シリカであることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の電子写真装置。
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