JP2007086134A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 定着性が良好であって、記録紙の分離性を確保し、記録紙にトナーブリスタが発生することがなく、且つ耐久性に優れたベルト定着方式の定着装置。
【解決手段】 無端状の定着ベルトを少なくとも二つのローラに張架し、一方のローラである定着ローラを押圧する加圧ローラを有し、所定の加熱手段によって加熱された前記定着ベルトと前記加圧ローラとの間に形成されたニップ部で記録紙上のトナー像を加熱・加圧して定着する定着装置において、定着ローラ933は、金属より形成された芯金933Aの上に、発泡したシリコンゴムから形成された発泡層933B、及びソリッドゴムから形成された第1弾性層933Cが順に積層されていること。
【選択図】 図3

Description

本発明は、記録紙上の未定着トナー像を加熱・加圧して定着するベルト定着方式の定着装置に関し、詳しくは記録紙の分離性を確保し、記録紙にトナーブリスタが発生することがなく、且つ耐久性に優れた定着装置に関し、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの諸機能を備えた複合機等の画像形成装置に好適である。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの諸機能を備えた複合機等の電子写真方式の画像形成装置においては、原稿に対応した潜像を感光体に形成し、この潜像にトナーを付与することによって顕像化し、この顕像化されたトナー像を記録紙上に転写し、この後、記録紙上に転写されたトナー像を定着して排紙している。
このようにトナー像を定着する定着装置としては、無端状の定着ベルトをハロゲンヒータ等を内蔵した加熱ローラと定着ローラとに張架し、定着ベルトを介して定着ローラを加圧する加圧ローラを有し、定着ベルトと加圧ローラとによって形成されたニップ部で、トナー像が転写された記録紙を挟持・搬送しながら、加熱・加圧するベルト定着方式の定着装置があり、このような定着装置においては定着ベルトの熱容量が小さいので、ウオーミングアップタイムが短縮し、省エネになる。
以上の如き定着装置において、高速化を実現し記録紙の分離性を確保した上で、良好な定着性能を得るためには、ニップ幅を広くする必要がある。ニップ幅を広くするためには、定着ローラの硬度を低くすればよく、例えばシリコンゴムを発泡させた発泡層(スポンジ)を金属製の芯金の上に積層して定着ローラを構成することが考えられる。しかし、表面に発泡層を有する定着ローラで未定着のトナー像を有する記録紙を定着すると、定着ローラの表面には微細な凹凸があるので圧力ムラとなり、圧力の低い部分に気泡が集中して大きな気泡になり、トナー表面が荒れるトナーブリスターが発生し、画像品質が劣化する虞がある。
また、定着ローラに硬度の低いシリコンゴムを用いることも考えられるが、硬度の低いシリコンゴムは粘着性が高いため定着ベルトに付着し易く、定着ベルトによる異音が発生したり、定着ベルトが蛇行して定着ベルトが破損したりする虞がある。
そこで、定着ローラの芯金に硬度の低いシリコンゴムを積層し、更にその外表面を薄いフッソ樹脂層で被覆することが考えられる。しかし、この場合は定着ローラがニップ部で大きく変形すると、シリコンゴム層とフッソ樹脂層との境界面での動的な作用により双方の層が互いに追随できなくなって、フッソ樹脂層の表面に皺が発生する虞がある。皺が発生すると、良好な画像が得られず、定着ローラの耐久性も低下する。
なお、広いニップ幅を得るため、芯金にシリコンスポンジを積層した定着装置がある(例えば、特許文献1参照)。
また、芯金にシリコンゴムで構成された弾性層を積層し、更にシリコンスポンジゴム層を積層した定着ローラを備えた定着装置がある(例えば、特許文献2参照)。
また、芯金にシリコンゴムで構成された弾性層を積層し、更に弾性層を弾性層より硬度の高いシリコンゴムで構成された緩衝層を積層し、最外層に薄いフッ素樹脂層を形成した定着ローラを備えた定着装置がある(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−226815号公報 特開2003−263054号公報 特開平10−141356号公報
前述の特許文献1,2においては、定着ローラの外表面にシリコンスポンジを設けているので、定着ローラの表面には微細な凹凸が生じて定着時の圧力ムラとなり、圧力の低い部分に気泡が集中して大きな気泡になり、トナー表面が荒れるトナーブリスターが発生して画像品質が劣化する虞がある。
特許文献3においては、熱ローラ定着装置における定着ローラに関するものであり、このために定着ローラが直にトナー像を有する記録紙に圧着するので、記録紙の離型性を向上させるために最外層にフッ素樹脂層を形成している。しかし、フッ素樹脂層を形成した定着ローラはフッ素樹脂層を形成しない定着ローラと比較して表面の硬度を低くすることはできない。一方、ベルト定着方式の定着装置であれば、フッ素樹脂層を形成する必要がなく、表面の硬度をより低くすることができるので、広いニップ幅を確保したまま、より小型にすることができ、記録紙の分離性を更に向上させることができる。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、定着性が良好であって、記録紙の分離性を確保し、記録紙にトナーブリスタが発生することがなく、且つ耐久性に優れたベルト定着方式の定着装置を提案することを目的とする。
上記目的は下記の何れかの構成によって達成される。
(1)無端状の定着ベルトを少なくとも二つのローラに張架し、一方のローラである定着ローラを押圧する加圧ローラを有し、所定の加熱手段によって加熱された前記定着ベルトと前記加圧ローラとの間に形成されたニップ部で記録紙上のトナー像を加熱・加圧して定着する定着装置において、前記定着ローラは、金属より形成された芯金の上に、発泡したシリコンゴムから形成された発泡層、及びソリッドゴムから形成された第1弾性層が順に積層されていることを特徴とする定着装置。
(2)無端状の定着ベルトを少なくとも二つのローラに張架し、一方のローラである定着ローラを押圧する加圧ローラを有し、所定の加熱手段によって加熱された前記定着ベルトと前記加圧ローラとの間に形成されたニップ部で記録紙上のトナー像を加熱・加圧して定着する定着装置において、前記定着ローラは、金属より形成された芯金の上に、ソリッドゴムから形成された第2弾性層、発泡したシリコンゴムから形成された発泡層、及びソリッドゴムから形成された第1弾性層が順に積層されていることを特徴とする定着装置。
本発明によれば、ベルト定着方式の定着ローラにおいて、表層にソリッドゴムから形成された弾性層を配置し、その内側に発泡したシリコンゴムから形成された発泡層を配置したので、定着ローラの硬度が低くなってニップ幅が広がって記録紙の分離性が向上し、また、表層に発泡層を配置しないので、ニップ部内の圧力分布が均一になってトナーブリスターが発生することがなく、更に、定着ローラがニップ部で押圧されて変形するときにはより硬度の低い発泡層が変形するので、弾性層と発泡層との境界面で剥離が生ずることがなく耐久性が向上する。
その上、定着ローラの表面にフッ素樹脂層を形成しないので、表面の硬度をより低くすることができ、広いニップ幅を確保したままより小型にすることができて、記録紙の分離性を更に向上させることができる。
また、芯金と発泡層との間に新たな弾性層を追加して3層にすることにより、芯金と発泡層との境界面で剥離が発生する虞がなくなり、更に耐久性を向上させることができる。
以下に本発明に関する実施の形態を図を参照して説明する。
先ず、本発明の定着装置を備えた画像形成装置の一例を図1の構成図に基づいて説明する。
本画像形成装置は画像形成装置本体GHと画像読取装置YSとから構成される。
画像形成装置本体GHは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10K、ベルト状の中間転写体6、給紙搬送手段及び定着装置9等からなる。
画像形成装置本体GHの上部には、自動原稿送り装置201と原稿画像走査露光装置202から成る画像読取装置YSが設置されている。自動原稿送り装置201の原稿台上に載置された原稿dは搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置202の光学系により原稿の片面又は両面の画像が走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれる。
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されて形成された信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が行われた後、露光手段3Y,3M,3C,3Kに送られる。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部10Yは、感光体ドラム1Yの周囲に帯電手段2Y、露光手段3Y、現像装置4Y及びクリーニング手段8Yを配置している。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部10Mは、感光体ドラム1Mの周囲に帯電手段2M、露光手段3M、現像装置4M及びクリーニング手段8Mを配置している。シアン(C)色の画像を形成する画像形成部10Cは、感光体ドラム1Cの周囲に帯電手段2C、露光手段3C、現像装置4C及びクリーニング手段8Cを配置している。黒(K)色の画像を形成する画像形成部10Kは、感光体ドラム1Kの周囲に帯電手段2K、露光手段3K、現像装置4K及びクリーニング手段8Kを配置している。そして、帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光装置3C、及び帯電手段2Kと露光装置3Kは、潜像形成手段を構成する。
なお、現像装置4Y,4M,4C,4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の小粒径のトナーとキャリアからなる2成分現像剤を内包する。
中間転写体6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持されている。
定着装置9は、無端状の定着ベルト91を加熱ローラ92と定着ローラ93とに張架し、定着ベルト91を介して定着ローラ93を押圧する加圧ローラ94を有し、定着ベルト91と加圧ローラ94との間に形成されたニップ部で記録紙(転写材)P上のトナー像を加熱・加圧して定着する。
かくして、画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体6上に転写手段7Y,7M,7C,7Kにより逐次転写されて(1次転写)、カラー画像合成されたトナー像が形成される。給紙カセット20内に収容された記録紙Pは、給紙手段21により給紙され、給紙ローラ22A,22B,22C,22D,レジストローラ23等を経て、転写手段7Aに搬送され、記録紙P上にカラー画像が転写される(2次転写)。カラー画像が転写された記録紙Pは定着装置9において加熱・加圧され、記録紙P上のカラートナー像が定着される。その後、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。
一方、転写手段7Aにより記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを曲率分離した中間転写体6は、クリーニング手段8Aにより残留トナーが除去される。
なお、以上はカラー画像を形成する画像形成装置であったが、モノクロ画像を形成する画像形成装置であってもよい。
以上の如き画像形成装置における定着装置9において、定着ローラ93の形態を変えて、分離性、トナーブリスター及び耐久性について実験を行ったので、以下に説明する。
先ず、定着装置9の詳細について、図2の断面図に基づいて説明する。
定着ベルト91は、無端状に形成され、例えば、基体として厚さ110μmのPI(ポリイミド)等からなる耐熱性の樹脂ベルトを用い、基体の外周面を厚さ200μmの耐熱性のシリコンゴムで積層し、更に、離型層として厚さ30μmのPTFE(ポリテトラフロロエチレン)をコーティングしている。なお、外径寸法は例えば80mmである。
加熱ローラ92は、定着ベルト91を加熱する加熱手段としてのハロゲンランプH1を内蔵し、例えば、アルミニュウム等から形成された肉厚2mmの円筒状の中空回転体92Aの外周面を、耐熱性のPFA(パーフルオロアルコキシ)チューブ92Bで被覆している。なお、外径寸法は例えば47mmである。
定着ローラ93については後述するが、外径寸法は全て40mmである。
加圧ローラ94は、ハロゲンランプH2を内蔵し、例えば、アルミニュウム等から形成された肉厚3mmの円筒状の中空回転体94Aの外周面に、厚さ2mmの耐熱性のシリコンゴム94Bを積層し、更に、離型層94Cとして厚さ30μmのPFAチューブで被覆するか、PTFEをコーティングしている。なお、外径寸法は例えば50mmである。
ここで、定着ベルト91を加熱する加熱手段として、どのような加熱手段を用いてもよく、例えば励磁コイルを用いた誘導加熱発熱体を用いてもよい。また、加熱手段は、必ずしも加熱ローラ92等の中に配置されていなくてもよく、どこに配置されていてもよい。
また、定着ベルト91を介して加熱ローラ92の温度を検知する温度センサS1、及び加圧ローラ94の温度を検知する温度センサS2が設けられている。
以上の構成において、不図示の駆動手段によって定着ローラ93を時計方向に回転させると、定着ベルト91及び加熱ローラ92は時計方向に回転し、加圧ローラ94は反時計方向に回転する。また、加熱ローラ92に当接する定着ベルト91はハロゲンランプH1により加熱され、加圧ローラ94もハロゲンランプH2によって加熱される。そして、不図示の付勢手段によって加圧ローラ94が定着ローラ93の方向に付勢されているので、定着ローラ93に巻回された定着ベルト91と加圧ローラ94との間に形成されたニップ部Nで、給紙された記録紙Pが加熱・加圧されて、記録紙P上のトナー像が定着される。
次に、本実験に用いた定着ローラ93について、表1及び図3に基づいて説明する。
Figure 2007086134
表1におけるNo1の定着ローラ931の断面図を図3(a)に示す。
定着ローラ931は鉄等の金属で形成された芯金931Aにシリコンゴムを発泡させた発泡層931B(JISA硬度20°)を積層したものである。なお、発泡層931Bの肉厚は5mm、定着ローラ931の外表面のアスカーC硬度は29°である。
表1におけるNo2,3の定着ローラ932の断面図を図3(b)に示す。
定着ローラ932は芯金932Aにシリコンソリッドゴムからなる弾性層932B(JISA硬度10°)を積層し、その外表面に離型層932CとししてNo2においてはPTFEをコーティングし、No3においてはPFAのチューブを被覆したものである。なお、弾性層932Bの肉厚は共に5mm、離型層932Cの厚みは共に30μm、定着ローラ931の外表面のアスカーC硬度はNo2においては45°、No3においては55°である。
表1におけるNo4,5の定着ローラ933の断面図を図3(c)に示す。
定着ローラ933は芯金933Aにシリコンゴムを発泡させた発泡層933B(JISA硬度20°)を積層し、更に、シリコンソリッドゴムからなる薄い弾性層933C(JISA硬度20°)を積層したものである。なお、発泡層933Bの肉厚はNo4においては4.5mm、No5においては8.0mmであり、弾性層933Cの肉厚は共に0.5mm、定着ローラ933の外表面のアスカーC硬度はNo4においては31°、No5においては19°である。また、特許請求の範囲における第1弾性層は弾性層933Cに想相当する。
表1におけるNo6,7の定着ローラ934の断面図を図3(d)に示す。
定着ローラ934は芯金934Aにシリコンソリッドゴムからなる弾性層934B(JISA硬度15°)を積層し、その外表面にシリコンゴムを発泡させた発泡層934C(JISA硬度20°)を積層し、更に、シリコンソリッドゴムからなる薄い弾性層934D(JISA硬度20°)を積層したものである。なお、弾性層934Bの肉厚はNo6においては3.6mm、No7においては2.6mmであり、発泡層934Cの肉厚はNo6においては3.6mm、No7においては7.8mmであり、弾性層934Dの肉厚は共に0.5mm、定着ローラ934の外表面のアスカーC硬度はNo6においては38°、No7においては25°である。また、特許請求の範囲における第1弾性層は弾性層934Dに相当し、第2弾性層は弾性層934Bに相当する。
次に、以上の7種の定着ローラ93を用いて、分離性、トナーブリスター及び耐久性について実験した。この実験条件を以下の通りである。
(1)分離性
・定着ベルトの温度:170〜210℃
・加圧ローラの温度:120℃
・システム速度:300mm/s
・定着荷重:900N
・記録紙:坪量85g/m2の印刷用コート紙
・トナー:オイルレス重合トナー
・トナー付着量:マゼンタ及びシアンの2層重ね合わせで、8.0g/m2
(2)トナーブリスター
・定着ベルトの温度:190℃
・加圧ローラの温度:160℃
・システム速度:300mm/s
・定着荷重:900N
・記録紙:坪量104g/m2の印刷用コート紙
・トナー:オイルレス重合トナー
・トナー付着量:イエロー、マゼンタ及びシアンの3層重ね合わせで、12.0g/m2
(3)耐久性
・定着ベルトの温度:210℃
・加圧ローラの温度:160℃
・システム速度:300mm/s
・定着荷重:900N
・コピー枚数:20万枚
続いて、実験結果を表2に示す。
Figure 2007086134
なお、表2において、記録紙が分離したときは○、分離しないときは×、トナーブリスターが発生しないときは○、発生したときは×、20万枚の耐久試験に耐えられたときは◎及び○、耐えられないときは×で示してある。
表2に示す実験結果によれば、分離性、トナーブリスター及び耐久性について全てが良好であったのは、No4〜7である。これらは、外表面にシリコンソリッドゴムからなる弾性層を有し、その内側にシリコンゴムを発泡させた発泡層を有している。
従って、弾性層の内側に発泡層を有することで、定着ローラの硬度が低くなり、記録紙の分離性が向上した。特に、弾性層の肉厚より発泡層の肉厚の方が厚く形成されているので、弾性層より発泡層の方が確実に硬度が低く、定着ローラとしては発泡層により硬度が低くなる。
また、外表面に弾性層を有することにより、ニップ部内の圧力分布が均一になり、トナーブリスターが発生しなかった。
更に、ニップ部にて定着ローラが押圧されたときに、弾性層が変形しても、その変形に追随してより硬度の低い発泡層が変形するので、弾性層と発泡層との境界面で剥離が生ずることがなく、耐久性が向上した。
なお、耐久試験によりNo4,5の如き2層の定着ローラの場合には芯金と発泡層との境界面で剥離が発生する虞があったが、No6,7の如く芯金と発泡層との間に新たな弾性層を追加して3層とし、芯金と弾性層とを密着させることにより剥離が発生することがなくなって、更に耐久性を向上させることができた。
なお、No4,5に相当する2層の定着ローラ933及びNo6,7に相当する3層の定着ローラ934の特性は前述の値に限定されるものではなく、表3に示す値を用いることができる。
Figure 2007086134
また、弾性層を形成するのは必ずしもシリコンゴムに限定されるものではなく、フッソゴムであってもよい。
画像形成装置の構成図である。 定着装置の断面図である。 各種の定着ローラの断面図である。
符号の説明
9 定着装置
91 定着ベルト
92 加熱ローラ
93、931,932,933,934 定着ローラ
94 加圧ローラ
931A,932A,933A,934A 芯金
931B,933B,934C 発泡層
932B,933C,934B,934D 弾性層
932C 離型層

Claims (6)

  1. 無端状の定着ベルトを少なくとも二つのローラに張架し、一方のローラである定着ローラを押圧する加圧ローラを有し、所定の加熱手段によって加熱された前記定着ベルトと前記加圧ローラとの間に形成されたニップ部で記録紙上のトナー像を加熱・加圧して定着する定着装置において、
    前記定着ローラは、金属より形成された芯金の上に、発泡したシリコンゴムから形成された発泡層、及びソリッドゴムから形成された第1弾性層が順に積層されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記第1弾性層はシリコンソリッドゴムから形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 無端状の定着ベルトを少なくとも二つのローラに張架し、一方のローラである定着ローラを押圧する加圧ローラを有し、所定の加熱手段によって加熱された前記定着ベルトと前記加圧ローラとの間に形成されたニップ部で記録紙上のトナー像を加熱・加圧して定着する定着装置において、
    前記定着ローラは、金属より形成された芯金の上に、ソリッドゴムから形成された第2弾性層、発泡したシリコンゴムから形成された発泡層、及びソリッドゴムから形成された第1弾性層が順に積層されていることを特徴とする定着装置。
  4. 前記第1弾性層及び前記第2弾性層はシリコンソリッドゴムから形成されていることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記発泡層の肉厚は前記第1弾性層の肉厚より大なることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の定着装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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