JP2004246240A - ベルト定着装置を有する画像形成装置 - Google Patents

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Hiroshi Fuma
宏史 夫馬
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Abstract

【課題】加熱ローラにヒートパイプを用いて、これを電磁誘導加熱で加熱し、熱容量の増加を抑えつつ、軸方向の熱輸送能力を格段に向上し、ウォーミングアップ時間(WUT)の増大を伴うことなく、加熱ローラ幅に対して小さな転写材が連続通紙された場合でも、加熱ローラ端部の温度上昇を抑えることが可能なベルト定着装置を有する画像形成装置を提供すること。
【解決手段】ベルト定着装置は、少なくとも加熱ローラとこれに巻き掛けられた定着ベルトとを有し、加熱ローラがヒートパイプであり、加熱ローラを加熱する電磁誘導加熱手段を有することを特徴とするベルト定着装置を有する画像形成装置。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、FAX等の画像形成に用いられる定着ベルトを備えるベルト定着装置を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置に用いられている定着装置として、弾性層を有して所定の温度に維持された定着ゴムローラと、定着ゴムローラに圧接し、弾性層を有する加圧ゴムローラとによって、未定着のトナー画像が形成された転写材を挟持搬送しつつ加熱する熱ローラ定着方式が多用されている。
【0003】
しかしながら、この種の装置では、定着ゴムローラの熱抵抗や熱容量が大きいため、ウォーミングアップ時間(WUT)が長くなると共に、弾性層内側の温度が高くなり、定着ゴムローラの寿命を短くしていた。
【0004】
また、カラー画像ではベタ面積が大きい画像が多く、そのベタ画像も黒以外のものが多く光沢むらなどがあると目立つ。上記の定着ゴムローラの代わりにハードローラを用いる場合は、転写材(記録紙)やトナー層の凹凸に応じた光沢むらが生じるため、画像品位が低下するという問題点があった。
【0005】
これらの問題点を解決するために、定着部材として無端状のベルト部材(定着ベルト)を用い、複数のローラ部材により定着ベルトを支持張架するもので、定着ベルト内部の定着ローラ(支持加圧ローラ)と、定着ベルトを挟んで支持加圧ローラと対向する加圧ローラ(外部加圧ローラ)と、内部に定着ベルトを加熱する発熱体を有する加熱部材(支持加熱ローラ)とを設け、定着ベルトの回転方向で、支持加圧ローラの上流側に設けられる補助ニップ部と、支持加圧ローラと外部加圧ローラ(加圧ローラ)との間に設けられる主ニップ部とにて記録紙上のトナー像を定着するベルト定着装置を有する画像形成装置が知られている(特許文献1参照。)。
【0006】
また、定着ローラや定着ベルトなどの加熱回転体をより簡単に交換し得る誘導加熱定着装置やベルト定着装置を有する画像形成装置が知られている(特許文献2参照。)。
【0007】
また、部材の数を増やすことなく、定着ベルト、定着ローラ等の通紙域(転写材通紙域)および非通紙域(転写材非通紙域)に生じる温度分布を低減し、安定した定着が可能なベルト定着装置を有する画像形成装置や定着装置を有する画像形成装置が知られている(特許文献3参照。)。
【0008】
また、誘導加熱を行うための磁場発生手段と被加熱部材としての磁性体からなる導電体ベルトとの間に空気層を設けることにより、導電体ベルトに発生した熱が磁場発生手段に逃げることを防止したり、導電体ベルト上に温度ムラが発生することを防止するための誘導加熱を用いるベルト定着装置を有する画像形成装置が知られている(特許文献4参照。)。
【0009】
また、取付スペースや重量の増大を抑えつつ、導電性の中空回転体を効率よく加熱し得るベルト型の誘導加熱定着装置を有する画像形成装置が知られている(特許文献5参照。)。
【0010】
また、常時予熱を必要とせず、複写時ないしプリント時に急速に予熱できるヒートパイプを用いた電磁誘導加熱装置を有する画像形成装置が知られている(特許文献6参照。)。
【0011】
【特許文献1】
特開平10−307496号公報
【0012】
【特許文献2】
特開2001−51529号公報
【0013】
【特許文献3】
特開2002−189364号公報
【0014】
【特許文献4】
特開平10−207271号公報
【0015】
【特許文献5】
特開2000−214703号公報
【0016】
【特許文献6】
特開平8−137311号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ベルト定着装置やベルト型の誘導加熱定着装置やヒートパイプを用いた電磁誘導加熱装置を有する画像形成装置においては、実効的な低熱容量化をはかるため、定着ベルトを加熱ローラ(支持加熱ローラ)を介して加熱し、この定着ベルトと紙(転写材)を加圧ローラ対(支持加圧ローラと外部加圧ローラの対)で加圧して定着するのでウォーミングアップ時間(WUT)の短縮と高速対応の両立が可能だが、軸方向の熱輸送能力が低いため、小サイズ紙を通したときに軸方向端部の温度が過剰に上昇するという問題点があった。複数の異なった配光をもつハロゲンランプ(発熱体)を内蔵する方法も実用化されているが、多種サイズの紙には対応しきれず、冷却ファンとの併用などが必要となり、大幅な熱効率低下を招いている。ヒートパイプに軸方向の熱輸送を担わせることも提案されているが、ヒートパイプ分の熱容量が増え、そもそもの目的の低熱容量化を損なっていた。
【0018】
本発明は上記の問題点を解消し、加熱ローラにヒートパイプを用いて、これを電磁誘導加熱で加熱し、熱容量の増加を抑えつつ、軸方向の熱輸送能力を格段に向上し、ウォーミングアップ時間(WUT)の増大を伴うことなく、加熱ローラ幅に対して小さな転写材が連続通紙された場合でも、加熱ローラ端部の温度上昇を抑えることが可能なベルト定着装置を有する画像形成装置を提供することと、電磁誘導加熱のかわりに、ヒートパイプの外側からハロゲンランプ等で照射しても若干熱容量は増加するものの安価に構成でき、ウォーミングアップ時間(WUT)の増大を伴うことなく、加熱ローラ幅に対して小さな転写材が連続通紙された場合でも、加熱ローラ端部の温度上昇を抑えることが可能なベルト定着装置を有する画像形成装置を提供することとを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記本発明の目的は下記の構成により達成される。
【0020】
(1)転写材上の未定着トナー像を定着ベルトと外部加圧部材との間で加圧加熱して固定するベルト定着装置を有する画像形成装置において、前記ベルト定着装置は、少なくとも加熱ローラとこれに巻き掛けられた定着ベルトとを有し、前記加熱ローラがヒートパイプであり、前記加熱ローラを加熱する電磁誘導加熱手段を有することを特徴とするベルト定着装置を有する画像形成装置(第1の発明)。
【0021】
(2)転写材上の未定着トナー像を定着ベルトと外部加圧部材との間で加圧加熱して固定するベルト定着装置を有する画像形成装置において、前記ベルト定着装置は、少なくとも加熱ローラとこれに巻き掛けられた定着ベルトとを有し、前記加熱ローラがヒートパイプであり、前記加熱ローラの外側に前記定着ベルトを介して前記加熱ローラを加熱する発熱体を設けることを特徴とするベルト定着装置を有する画像形成装置(第2の発明)。
【0022】
本発明は上記の如き構成をとることにより、ウォーミングアップ時間(WUT)の増大を伴うことなく、加熱ローラ幅に対して小さな転写材が連続通紙された場合でも、加熱ローラ端部の温度上昇を抑えることが可能なベルト定着装置を有する画像形成装置の提供を図るものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0024】
(1)本発明にかかわるベルト定着装置を有する画像形成装置について、図1にて以下に述べる。
【0025】
図1において、画像形成装置GSは、画像形成装置本体GHと画像読取装置YSとから構成される。
【0026】
画像形成装置本体GHは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y、10M、10C、10Kと、ベルト状の中間転写体6と給紙搬送手段及び後述するベルト定着装置17(或いは、ベルト定着装置17A)とからなる。
【0027】
画像形成装置本体GHの上部には、自動原稿送り装置201と原稿画像走査露光装置202から成る画像読取装置YSが設置されている。自動原稿送り装置201の原稿台上に載置された原稿dは搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置202の光学系により原稿の片面又は両面の画像が走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれる。
【0028】
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書き込み部(露光手段)3Y、3M、3C、3Kに信号を送る。
【0029】
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部10Yは、像担持体としての感光体ドラム1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像装置4Y及びクリーニング手段8Yを有する。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部10Mは、像担持体としての感光体ドラム1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像装置4M及びクリーニング手段8Mを有する。シアン(C)色の画像を形成する画像形成部10Cは、像担持体としての感光体ドラム1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像装置4C及びクリーニング手段8Cを有する。黒(K)色の画像を形成する画像形成部10Kは、像担持体としての感光体ドラム1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像装置4K及びクリーニング手段8Kを有する。帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光装置3C及び帯電手段2Kと露光装置3Kとは、潜像形成手段を構成する。
【0030】
4Y、4M、4C、4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の、小粒径のトナーとキャリアからなる2成分現像剤を内包する現像装置である。
【0031】
中間転写体6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持されている。
画像形成部10Y、10M、10C及び10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体6上に転写手段7Y、7M、7C及び7Kにより逐次転写されて(1次転写)、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20内に収容された転写材としての記録紙Pは、給紙手段21により給紙され、給紙ローラ22A、22B、22C、レジストローラ23等を経て、転写手段7Aに搬送され、記録紙P上にカラー画像が転写される(2次転写)。カラー画像が転写された記録紙Pは、ベルト定着装置17(或いはベルト定着装置17A)に形成される補助ニップ部Naおよび主ニップ部Nbにおいて記録紙Pが挟持され、熱と圧力とを加えることにより記録紙P上のカラートナー像(或いはトナー像)が定着されて記録紙P上に固定され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。
【0032】
一方、転写手段7Aにより記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを曲率分離した中間転写体6は、クリーニング手段8Aにより残留トナーが除去される。
【0033】
なお、上記画像形成装置の説明においては、カラー画像形成にて説明したが、モノクロ画像を形成する場合も本発明に含まれるものである。
【0034】
(2)本発明にかかわるベルト定着装置について、図2または図3を用いて以下に説明する。図2は、本発明にかかわるベルト定着装置の第1の例の概要断面図であり、図3は、本発明にかかわるベルト定着装置の第2の例の概要断面図である。なお、ベルト定着装置の各例において機能、構造を同じくする部材には同一の記号を付した。本発明は上記画像形成装置に用いられる、下記のベルト定着装置を用いることにより、加熱ローラにヒートパイプを用いて、これを電磁誘導加熱で加熱し、熱容量の増加を抑えつつ、軸方向の熱輸送能力を格段に向上することが可能なベルト定着装置を有する画像形成装置の提供と、電磁誘導加熱のかわりに、ヒートパイプの外側からハロゲンランプ等で照射しても若干熱容量は増加するものの安価な構成が可能なベルト定着装置を有する画像形成装置の提供とを図るものである。
【0035】
本発明にかかわる第1の例のベルト定着装置17は、図2に示す構成となっていて、無端状のベルト部材からなる定着ベルト27と、定着ベルト27の内周面の一方において定着ベルト27を支持張架する支持加圧ローラ17aと、定着ベルト27の内周面の他方において定着ベルト27を支持張架する加熱ローラとしての支持加熱ローラ17cと、定着ベルト27を挟んで支持加圧ローラ17aと当接し、内部に発熱体としてのハロゲンヒータHLaを有し支持加圧ローラ17aを押圧(加圧)する外部加圧部材としての外部加圧ローラ17bとを備えるものである。支持加圧ローラ17aにより外部加圧ローラ17bを加圧(押圧)するような構成としてもよい。
【0036】
外部加圧ローラ17bによって加熱される定着ベルト27を挟んで支持加圧ローラ17aと外部加圧ローラ17bとの間に定着ニップ部Nbを形成すると共に、定着ニップ部Nbの上流で(定着ニップ部Nbに先行して)、定着ベルト27と外部加圧ローラ17bとが対向して、定着ベルト27と外部加圧ローラ17bとの間に外部加圧ローラ17bに巻きかける補助ニップ部Naを形成して、該補助ニップ部Naと定着ニップ部Nbとを通して加熱と加圧とにより記録紙P上のトナー像(或いはカラートナー像)を固定定着するものである。また、定着ベルト27の内側に外部加圧ローラ17bと対向して補助パッドHPを設け、さらに、定着ベルト27を張架すためのガイド部材としての案内枠GBaを設けるものである。
【0037】
支持加熱ローラ17cに巻き掛けられた定着ベルト27としては、基体として内径60〜150mm程度で、厚さが20〜80μm程度のニッケル電鋳ベルト、或いは厚さが50〜200μm程度のポリイミド等の耐熱性樹脂ベルトを基体として用い、該基体の外側(外周面)にゴム層として、厚さ100〜500μm程度のシリコンゴムを被覆したものに、離型層としてゴム層の表面に厚さ30〜50μm程度のPFA(パーフルオロアルコキシ)やPTFEコーティング加工を施し、或いはPFAチューブを被覆したものを用いる。
【0038】
支持加圧ローラ17aは、例えばSTKM(機械構造用炭素鋼管)等のスチール材を用いた、肉厚2〜5mm程度の円筒状の金属パイプ171aと、該金属パイプ171aの外周面に厚さ0.5〜5mmのシリコンゴム層172aを設け、さらに該シリコンゴム層172aの外側に厚さ30〜70μm程度のPFA(パーフルオロアルコキシ)チューブ173aとからなる、外径20〜50mm程度のソフトローラとして構成される。
【0039】
外部加圧ローラ17bは、例えばSTKM(機械構造用炭素鋼管)等のスチール材やアルミ材を用いた、肉厚2〜5mm程度の円筒状の金属パイプ171bと、該金属パイプ171bの外周面に厚さ1〜3mmのシリコンゴム層172bを設け、さらに該シリコンゴム層172bの外側に厚さ20〜50μm程度のPFA(パーフルオロアルコキシ)チューブを用いた離型層173bとからなる、外径40〜80mm程度のソフトローラとして構成される。また外部加圧ローラ17bの内部に外部加圧ローラ17bを加熱する発熱体としてのハロゲンヒータHLaを設けてあり、外部加圧ローラ17bの表面温度を温度センサTS2により検知し、維持する。
【0040】
支持加熱ローラ17cは、基体として鉄系の材料からなる、肉厚1〜2mm程度の円筒状のヒートパイプ171cと、該ヒートパイプ171cの外周面に厚さ10〜30μm程度のPFA(パーフルオロアルコキシ)コーティング172cとを形成した、外径40〜80mm程度のローラ部材として構成される。また、支持加熱ローラ17cのヒートパイプ171cの外側に支持加熱ローラ17cを加熱する電磁誘導加熱手段としての電磁誘導加熱コイルCLaを設ける。
【0041】
不図示の駆動モータにより支持加圧ローラ17aを回転駆動し、支持加圧ローラ17aの回転により定着ベルト27を支持搬送させて従動回転させる。外部加圧ローラ17bを回転駆動し、外部加圧ローラ17bにより定着ベルト27を搬送し、定着ベルト27を従動回転させるようにしてもよい。
【0042】
定着ベルト27と外部加圧ローラ17bおよび補助パッドHPとの間に形成される補助ニップ部Naと、支持加圧ローラ17aと外部加圧ローラ17bとの間に形成させる定着ニップ部Nbとにより、進入ガイド板17sを通して定着領域へ進入される記録紙P上のトナー像(或いはカラートナー像)を加圧加熱し、記録紙P上に固定定着させる。
【0043】
また、支持加熱ローラ17cに接触或いは非接触の温度検知手段としての温度センサTS1を設け、支持加熱ローラ17cの温度制御を行う。また、定着ベルト27にも接触或いは非接触の温度検知手段としての温度センサを設けて、定着ベルト27の温度制御を行うようにしてもよい。勿論、温度検知手段は一方のみならず双方に設けることも可能である。
【0044】
本発明は、上述したように、上記図2にて述べたベルト定着装置17において、ヒートパイプ171cの外周を取り囲むように電磁誘導加熱手段としての電磁誘導加熱コイルCLaを配置するものである。支持加圧ローラ17aと外部加圧ローラ17bとの一対の加圧ローラ部材で定着ベルト27を間に介して形成される主ニップ部Nbの上流には、外部加圧ローラ17bに定着ベルト27を巻きかける補助ニップ部Naが形成されている。
【0045】
補助ニップ部Naは定着ベルト27の柔軟性を生かして、支持加圧ローラ17aの小さなローラ径で大きな加熱時間を確保するのに有効である。
【0046】
ヒートパイプ171cは大きな熱輸送能力を持つため、支持加熱ローラ17cの幅に対して小さなサイズの記録紙Pが連続で通紙され、支持加熱ローラ17cの中央付近の熱ばかりが奪われても、支持加熱ローラ17cの端部の熱を効率よく中央部へ輸送でき、支持加熱ローラ17cの端部の温度が過剰に上昇し、ゴム層を有する定着ベルト27や支持加熱ローラ17cへのダメージを回避できる。
【0047】
支持加熱ローラ17cは、電磁誘導加熱コイルCLaにより電磁誘導加熱で効率よく発熱させるため、前述したように鉄系の材料で構成する。また、熱輸送能力はヒートパイプ171cを適用することで十分確保される。ヒートパイプ171cとしては、安価で十分な強度と電磁誘導加熱に適したSTKM(構造用鋼材)等が適当である。
【0048】
また本発明にかかわる第2の例のベルト定着装置17Aは、図3に示す構成となっていて、上記図2にて説明したと同様な構成、機能からなる。
【0049】
本発明は、ベルト定着装置17Aにおいて、前記図2の実施形態で説明した支持加熱ローラ17cを加熱する電磁誘導加熱コイルCLaの代わりに、発熱体(加熱源)としてヒートパイプ171cの外側で定着ベルト27の内側に、金属板に蒸着或いはスパッタリングなどにより鏡面を形成した反射板RFaと、当該反射板RFaの内側にハロゲンランプHLb等を設けるものである。ハロゲンランプHLbのバルブ自身の熱容量と反射板が余分な熱容量になるが、電磁誘導加熱コイルCLaによる電磁誘導加熱を用いたものに比べて、回路損失が無く、安価に構成でき、ヒートパイプ171cを支持加熱ローラ17cに用いた効果を得ることができる。
【0050】
発熱体はハロゲンランプだけでなく、カーボンヒータやキセノンランプなど輻射による加熱源が適用できる。
【0051】
なお、ヒートパイプ171cの外側よりハロゲンランプHLa等により加熱する場合、瞬停時などヒートパイプ171cの外周に摺動性を上げるためのコーティングを施すことと、一時的にコーティングの耐熱限度を超える温度に達するおそれがあるため、ハロゲンランプHLaの照射面は例えば日本ペイント製テツゾールなどの赤外線吸収率の高い耐熱塗料を塗布する。ハロゲンランプHLaの照射を受けることと、これら耐熱塗料は対摺動性に劣るため、定着ベルト27側より非接触の温度センサTS3で定着ベルト27の温度を検知したり、ヒートパイプ171cの高熱伝導を利用して、定着ベルト27の領域外で、ヒートパイプ171cに接触タイプの温度センサを当接することが望ましい。
【0052】
トナー層には、定着ベルトのゴム層、もしくはごく薄い離型性を有する層を介して定着ベルトのゴム層が当接されるため、ゴム層が変形して転写材やトナー層の凹凸に追従して、定着ベルトがトナー層が均一に接触し、光沢むらなどのない均一な定着が行われ、トナー画像は適度な光沢を持ち、また定着後、転写材は安定して定着ベルトから分離する。
【0053】
上記の各実施例では、支持加圧ローラ17aと外部加圧ローラ17b(外部加圧部材)との加圧ローラ部材の対によって加圧(押圧)する場合について説明したが、これらの一方をパッドなど摺動部材とし、互いの部材を加圧(押圧)するような構成でも有効なことは言うまでもない。
【0054】
上記の如く、本発明の如き構成をとることにより、ウォーミングアップ時間(WUT)の増大を伴うことなく、加熱ローラ幅に対して小さな転写材が連続通紙された場合でも、加熱ローラ端部の温度上昇を抑えることが可能なベルト定着装置を有する画像形成装置が得られる。
【0055】
【発明の効果】
請求項1または2によれば、加熱ローラにヒートパイプを用いて、これを電磁誘導加熱で加熱し、熱容量の増加を抑えつつ、軸方向の熱輸送能力を格段に向上し、ウォーミングアップ時間(WUT)の増大を伴うことなく、加熱ローラ幅に対して小さな転写材が連続通紙された場合でも、加熱ローラ端部の温度上昇を抑えることが可能なベルト定着装置を有する画像形成装置の提供が図られる。
【0056】
請求項3ないし5によれば、加熱ローラにヒートパイプを用いて、加電磁誘導加熱のかわりに、ヒートパイプの外側から反射板を用いてハロゲンランプ等で照射しても若干熱容量は増加するものの安価な構成が可能で、ウォーミングアップ時間(WUT)の増大を伴うことなく、加熱ローラ幅に対して小さな転写材が連続通紙された場合でも、加熱ローラ端部の温度上昇を抑えることが可能なベルト定着装置を有する画像形成装置の提供が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわるベルト定着装置を有する画像形成装置の概要断面構成図である。
【図2】本発明にかかわるベルト定着装置の第1の例の概要断面図である。
【図3】本発明にかかわるベルト定着装置の第2の例の概要断面図である。
【符号の説明】
1Y,1M,1C,1K 感光体ドラム
2Y,2M,2C,2K 帯電手段
3Y,3M,3C,3K 露光手段
4Y,4M,4C,4K 現像装置
17 ベルト定着装置
17a 支持加圧ローラ
17b 外部加圧ローラ
17c 支持加熱ローラ
27 定着ベルト
171c ヒートパイプ
CLa 電磁誘導加熱コイル
HLa,HLb ハロゲンランプ
HP 補助パッド
GS 画像形成装置
Na 補助ニップ部
Nb 主ニップ部
TS1,TS21,TS3 温度センサ
RFa 反射板
P 記録紙

Claims (5)

  1. 転写材上の未定着トナー像を定着ベルトと外部加圧部材との間で加圧加熱して固定するベルト定着装置を有する画像形成装置において、
    前記ベルト定着装置は、少なくとも加熱ローラとこれに巻き掛けられた定着ベルトとを有し、
    前記加熱ローラがヒートパイプであり、前記加熱ローラを加熱する電磁誘導加熱手段を有することを特徴とするベルト定着装置を有する画像形成装置。
  2. 前記加熱ローラが鉄系の材料からなることを特徴とする請求項1に記載のベルト定着装置を有する画像形成装置。
  3. 転写材上の未定着トナー像を定着ベルトと外部加圧部材との間で加圧加熱して固定するベルト定着装置を有する画像形成装置において、
    前記ベルト定着装置は、少なくとも加熱ローラとこれに巻き掛けられた定着ベルトとを有し、
    前記加熱ローラがヒートパイプであり、前記加熱ローラの外側に前記定着ベルトを介して前記加熱ローラを加熱する発熱体を設けることを特徴とするベルト定着装置を有する画像形成装置。
  4. 前記発熱体が前記定着ベルトの内側に設置されることを特徴とする請求項3に記載のベルト定着装置を有する画像形成装置。
  5. 前記発熱体の輻射が前記加熱ローラの外へ照射されるのを防止する反射板を有することを特徴とする請求項4に記載のベルト定着装置を有する画像形成装置。
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