JP2007086057A - 光学素子の干渉縞解析方法及び収差測定方法 - Google Patents
光学素子の干渉縞解析方法及び収差測定方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】tilt干渉縞周波数設定ステップと、空間キャリアを重畳したtilt干渉縞形成ステップと、tilt干渉縞周波数設定ステップで設定された周波数とtilt干渉縞形成ステップにおいて形成されたtilt干渉縞の周波数とが等しくなるようにアライメントするtilt干渉縞アライメントステップと、干渉計の光源波長を変更した場合に干渉縞解析用パラメータのtilt干渉縞の周波数を変更された光源波長に応じて、算出するtilt干渉縞周波数算出ステップと、干渉計の光源波長を変更した場合に、tilt干渉縞形成ステップで形成されたtilt干渉縞を、tilt干渉縞周波数算出ステップにおいて算出したtilt干渉縞周波数を用いて干渉縞解析する干渉縞解析ステップと、を備える。
【選択図】図4
Description
なお、本実施形態では、参照面36aによる参照波面と、参照面36a及び被検レンズ80を透過し、反射基準凹面鏡で38で反射した被検波面と、により干渉縞を形成しているが、この被検波面を、被検レンズ80に代えて、反射面を持つ光学素子をおき、この表面反射による被検波面に、置き換えて、干渉縞を形成することもできる。
基準平面板36の光軸を基準平面板36への入射光の進行方向に対して傾斜させると、空間キャリアを重畳したtilt干渉縞が得られる。そのtilt干渉縞のある1周期分について、次式Aで表される1周期内の空間的な信号強度分布Ijが成り立つ。
<式A>
ここで、aは平均強度分布、bは振幅、νは空間キャリアの空間周波数(解析用周波数)であり、φはある点における初期位相である。IjはCCD41に入射される干渉縞強度であり、A/D変換部421を介してフレームメモリ422に記憶された干渉縞画像データから得られる。この式Aを被検レンズ80の各点における空間(x,y)に繰り返し適用する。添字jは1周期内の空間座標を示し、j=0〜N−1(N>3)の値をとる。ここで、Nは干渉縞1周期分の周期を示し、N=1/νで表される。つまり、干渉縞1周期がCCDのN画素に合致すると干渉縞解析が可能となる。
<式B>
この式により被検レンズ80の各点における初期位相を求めることができ、2次元的にこれを繰り返せば、被検レンズ80の波面収差の空間分布を定量的に求めることができる。
ここで基準平面板の配置角度をθとする。初期の基準光の波長がλ0であり、干渉縞を撮影するCCD41の大きさがd、画素数がMであるとする。この時発生するtilt縞によるCCD41の両端における位相差hは以下の式で表すことができる。
ここで、mはtilt縞の本数(白黒一対)を表す。また、CCD41で撮影された干渉縞画像データにおいて、CCD41の全画素数Mは tilt縞の本数mとtilt縞の周期に合致した画素数(=1/ν)を掛けたものである。
上記の式を展開し、tilt縞の本数mを消去すると、
ここで、基準平面板の配置角度θとCCD41の画素数Mは機械的に決められており、これが不変である。故に干渉計の光源波長がλ1に変更されても、以下の関係が成り立つ。
<式C>
(k:定数)
すなわち、式Cにおける定数kを算出しておけば、基準光の波長が変更されても、基準光の波長λ1から、解析用周波数ν1を算出でき、これを用いた干渉縞解析が可能となる。つまり、参照面36aの傾斜角度を調整することなく、解析用周波数を算出することにより、被検レンズ80の干渉縞解析及び収差測定を行うことができる。
まず、基準平面板36に垂直に入射した光のうち、基準平面板36を透過し反射基準凹面鏡38により反射し再び基準平面板36を透過した被検波面と、基準平面板36で反射された参照波面と、が同じ光路をたどってCCD41に入射するように、半導体レーザ21、CCD41、及び光学系30の各構成要素を配置して、干渉縞解析及び光学的調整の動作を開始する(ステップS100)。同じ光路をたどって入射したか否かの確認は周知の方法により行うためここではその説明は省略する。
まず、初期の基準光λ0に対応したアライメントを行うには、周波数の初期設定値ν0を設定する。(ステップS201)。つづいて、ドライバ22を動作させることにより、半導体レーザ21から初期の基準光を出射する(ステップS202)。この出射光は、コリメータレンズ31を経てミラー32で反射され、ハーフミラー34を透過して基準平面板36へ入射する。この入射光のうちの一部は、基準平面板36の参照面36aで反射されて、ハーフミラー34で反射された後に、集光レンズ35及びピンホール37を経てCCD41に入射する。参照面36aで反射されなかった光は、被検レンズ80を透過した後に反射基準凹面鏡38に入射し、被検レンズ80が正しく配置されていれば入射光と同じ光路をたどるように反射する。反射基準凹面鏡38からの反射光は、再び被検レンズ80及び基準平面板36を透過し、ハーフミラー34で反射された後に、集光レンズ35及びピンホール37を経てCCD41に入射する。CCD41には、参照面36aによる参照波面と、基準平面板36の透過した後に、被検レンズ80を透過して反射基準凹面鏡38で反射された被検波面と、により形成された干渉縞(ステップS203)が入射する(ステップS204)。この干渉縞は、フレームメモリ422においてCCD41の画素に対応したアドレスに記憶される。
次に、ステップS102で設定した波長に対応する、縞解析用周波数を設定する。設定する波長が初期基準光である場合は、ステップS201で設定した数値を、変更されている波長λ1を使用するには、初期基準光の波長λ0と初期解析用周波数ν0を用いて、式Cに適用し、波長λ1における解析用周波数ν1を算出し、これを、設定する(ステップS103)。
20 干渉縞形成部
21 半導体レーザ
30 光学系
36 基準平面板
36a 参照面
38 反射基準凹面鏡
41 CCD
42 干渉縞解析部
43 制御部
44 出力部
45 入力部
46 記憶部
80 被検レンズ(光学素子)
422 フレームメモリ
424 演算部
425 オーバーレイメモリ
Claims (2)
- 空間キャリアを利用した干渉縞解析を行うために、干渉縞解析用パラメータとしてtilt干渉縞の周波数を設定するtilt干渉縞周波数設定ステップと、
干渉計において、傾けられた参照面からの参照波面と、被検面からの被検波面を干渉させ、空間キャリアを重畳したtilt干渉縞を形成するtilt干渉縞形成ステップと、
前記tilt干渉縞周波数設定ステップで設定された周波数と、前記tilt干渉縞形成ステップにおいて形成されたtilt干渉縞の周波数と、が等しくなるように、アライメントするtilt干渉縞アライメントステップと、
前記干渉計の光源波長を変更した場合に、干渉縞解析用パラメータのtilt干渉縞の周波数を、変更された光源波長に応じて、算出するtilt干渉縞周波数算出ステップと、
前記干渉計の光源波長を変更した場合に、前記tilt干渉縞形成ステップで形成されたtilt干渉縞を、前記tilt干渉縞周波数算出ステップにおいて算出したtilt干渉縞周波数を用いて干渉縞解析する干渉縞解析ステップと、
を備えることを特徴とする干渉縞解析方法。 - 空間キャリアを利用した干渉縞解析を行うために、干渉縞解析用パラメータとしてtilt干渉縞の周波数を設定するtilt干渉縞周波数設定ステップと、
干渉計において、傾けられた参照面からの参照波面と、被検面からの被検波面を干渉させ、空間キャリアを重畳したtilt干渉縞を形成するtilt干渉縞形成ステップと、
前記tilt干渉縞周波数設定ステップで設定された周波数と、前記tilt干渉縞形成ステップにおいて形成されたtilt干渉縞の周波数と、が等しくなるように、アライメントするtilt干渉縞アライメントステップと、
前記干渉計の光源波長を変更した場合に、干渉縞解析用パラメータのtilt干渉縞の周波数を、変更された光源波長に応じて、算出するtilt干渉縞周波数算出ステップと、
前記干渉計の光源波長を変更したtilt干渉縞を、前記tilt干渉縞周波数算出ステップにおいて算出したtilt干渉縞周波数を用いて干渉縞解析し、この解析結果に基づいて収差を測定する収差測定ステップと、
を備えることを特徴とする収差測定方法。
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JP2016506542A (ja) * | 2012-12-21 | 2016-03-03 | エシロル アンテルナショナル(コンパーニュ ジェネラル ドプテーク) | 眼科用レンズの光学特性の適合性を検査するための方法及び関連装置 |
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