JP2007085596A - 燃焼装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 補助加熱ヒータ30は、4本のネジ22によって炎孔ベース36に取り付けられる。導線導入筒部65,66及び抵抗柱67,68に補助加熱ヒータ30が接触しており、これらの部位が点火する前に昇温されている。燃焼ガスの一部は、導線導入筒部65,66及び抵抗柱67,68と衝突するが、導線導入筒部65,66及び抵抗柱67,68についても補助加熱ヒータ30によって昇温されているので、燃料ガスは、抵抗柱67,68に熱を奪われることもない。導線導入筒部65,66及び抵抗柱67,68の部位を重点的に昇温することとしたので、例え当該部位で燃料ガスが淀んでも、再液化することはない。
【選択図】 図17
Description
図30は、従来技術の燃焼装置の構成を示すものであり、(a)は、従来技術の燃焼装置の平面図、(b)は正面断面図、(c)は底面図である。
なお、本出願の実施例の説明及び特許文献1では炎孔部を下面にして使用した例が示されているが、従来技術の説明においては、説明を容易にするために炎孔部を上に向けた例を説明する。
従来技術の燃焼装置は、コップの様な形状をした気化室100と、平板状の炎孔ベース101によって構成されている。前記した気化室100にはヒータ102が内蔵されている。また気化室100の内部は空洞であり、この中にロータ103が配置されている。
炎孔ベース101の表面側には炎孔108が設けられ、裏面側には燃料ガス流路109が形成されている。また前記した気化室100は、前記した開口105を覆うような位置関係にあり、炎孔ベース101の表面側に取り付けられている。
ロータに供給された灯油はロータ103によって飛散し、気化室100の内壁と衝突して気化する。そして気化した燃料ガスは、空気供給筒106から供給される一次空気と混合され、空気供給筒106と炎孔ベース101の本体との間の隙間107を通過して炎孔ベース101の裏面側に流れ込む。そして炎孔ベース101の裏面側に設けられた燃料ガス流路109を流れて炎孔108から噴射される。
即ち導線導入筒部117,118は、気化部(気化室)のヒータ102に給電する導線等が配置されるものであるから、当然に気化部の近傍にある。そのため気化部を出た燃料ガスが、導線導入筒部117,118に衝突し、燃料ガスの均一な広がりが妨げられていた。
そこで本発明者らは、導線導入筒部117,118と対称の位置に抵抗柱を設ける構成を発明した。抵抗柱は、導線導入筒部117,118と同様の流路抵抗を生じさせるものである。抵抗柱を設けることにより、抵抗柱の近傍や下流側への燃料ガスの流れが導線導入筒部117,118の下流側等と同等に妨げられ、結果的に燃料ガスの分布が均一なものとなった。
即ち燃焼装置に点火し、燃焼が開始されると自己の火炎によって炎孔ベースが加熱され、炎孔ベースが昇温するので、気化器を出て炎孔ベースの裏面側を流れる燃料ガスは、高温状態を維持する。従って通常の使用状態の後に消火しても白煙は出ない。
しかしながら、点火直後に消火すると、炎孔ベースの温度が低い状態の時に消火されることとなるため、気化器を出た燃料ガスが再液化し、白煙となる場合がある。ここで炎孔ベースに抵抗柱を設けると、抵抗柱の熱容量が大きいために燃料ガスの温度低下が著しく、点火直後に消火すると、抵抗柱の周囲にあった燃料ガスが再液化して白煙を生じさせる。また抵抗柱の近傍は入り組んだ構造となるため、燃料ガスが滞留しやすい。そのため他の部位にあった燃料ガスに比べて抵抗柱の近傍にあった燃料ガスは排出が遅れる傾向にある。そのため点火直後に消火すると、抵抗柱の周囲にあった燃料ガスが時間と共に再液化して白煙を生じさせる。
そしてこれらの構成部品がハウジング31内に収納されたものである。
即ち第1分流部材35は、ステンレススチールで作られたものであり、図7に示すように、長方形をした板状の部材であり、中央に大きな開口37が設けられている。開口37は、後記する補助加熱ヒータ30の平面形状と同一の形状をしている。第1分流部材35の周部には、小さな開口40が多数設けられている。また多数の長孔41が複数列に渡って形成されている。
第1分流部材35の面積は、後記する炎孔ベース36や断熱パッキン25、第2分流部材39の面積よりも大きい。
断熱パッキン25は、アルミナやシリカ等を素材とするセラミックであり、炎孔ベース36よりも熱伝達率が低い部材で作られている。
図9は、図2の燃焼装置で採用する第2分流部材の正面図である。
第2分流部材39は、前記した第1分流部材35と同様にステンレススチールで作られたものであり、図9に示すように、長方形をした板状の部材である。ただし第2分流部材39は第1分流部材35よりも小さく、第1分流部材35の外側のエリアは第2分流部材39からはみ出す。
具体的に説明すると、第2分流部材39には中央に大きな開口46が設けられている。第2分流部材39の開口46の位置は、前記した第1分流部材35の中央の開口37と同一の位置にある。ただし第2分流部材39に設けられた開口46は丸孔であり形状は第1分流部材35の開口37とは形状が異なる。
図10は、補助加熱ヒータを示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は裏面図である。
補助加熱ヒータ30は、図10の様にリング状の本体部53を有し、その内部に円弧状の電気ヒータ54が鋳込まれている。補助加熱ヒータ30に内蔵される電気ヒータ54は、「Ω」状であり、円弧部分は180°を越える。円弧部分は、270°以上あることが望ましく、本実施形態では、約300°の円弧部分を持つ。
ここで4個の延設部55,56,57,58の内、対向する二個の延設部55,57には、長孔61が設けられている。当該延設部は、後記する導線導入筒部65,66と接する部位である。また残る二つの延設部56,58は、後記する抵抗柱(抵抗部材)67,68と接する。
これらの炎孔ベース36と接する部位は、いずれも切削加工或いは研削加工がなされ、平滑に仕上げられている。これらの部位の面粗度Ra(中心線平均粗さ)は、10μm以下であり、より望ましくは、6.5μm以下である。本実施形態では、面粗度Raが6.3μm程度に仕上げられている。
図11は、図2の燃焼装置で採用する炎孔ベースの上面側(気体流路側)の図面である。図12は、図11の炎孔ベースの断面図である。図13は、図11の炎孔ベースの下面側(炎孔側)の図面である。図14は、本発明の実施形態の燃焼装置の炎孔ベース周辺を第1分流部材側から見た平面図である。図15は、図14のA−A断面図である。図16は、本発明の実施形態の燃焼装置を炎孔側から観察した正面図である。
そして溝33を構成する垂直仕切り壁32は、図6,13の様に二組ずつがループを構成していて、島状の部位75を形成している。即ち炎孔ベース36には、ループ状に閉塞された垂直仕切り壁32の組によって構成される閉塞された溝33aと、それ以外の開放された溝33bを持つ。そして島状の部位75は、図6,13の様に長手方向に部分的に切れており、当該切れ目34の部分で島状以外の部位の溝33b同士が連通している。
垂直仕切り壁32同士の島を構成しない部位の溝33bの上部には開口はない。
また各溝33は、いずれも炎孔ベース36の下面側(炎孔取付け面側)に連通している。
従って島によって囲まれた溝33aは、図27の様に上部の天井壁(封鎖壁)38に開口69が設けられていると共に下面側(炎孔取付け面側)にも開放されているから、炎孔ベース36を上下方向(厚さ方向)に貫通する。
一方、島を構成しない溝33bは、図26の様に上部側が天井壁(封鎖壁)38によって閉塞され、下面側(炎孔取付け面側)にのみ連通する。
そして開口82の内部には、8本のリブ状支持部29が設けられ、中央に一次空気供給筒88が支持されている。
また本実施形態においては、一次空気供給筒88の上流側の端部に図5,6に示すようにフランジ70が設けられている。
図18は、本実施形態で採用する炎孔ベースの抵抗柱部の詳細斜視図である。図19は、図18のA方向断面図である。
導線導入筒部65,66は、気化室60に設けられた電気ヒータ64や、センサーの導線(導線124、信号線123)を空気量調節部5に引き出すために設けられた孔である。
本実施形態では、抵抗柱67,68は、柱状であるが、筒状であってもよく、壁状であってもよい。また抵抗柱67,68の位置は、本実施形態では、炎孔ベース36の略対角線上に設けたが、抵抗柱67,68の形状や大きさに応じて適宜変更される。
前記した8本のリブ状支持部29の内、抵抗柱67,68と接続されるリブ状支持部29は、いずれも断面形状が「T」字状である。即ちリブ状支持部29は、図19に示すように炎孔ベースの厚さ方向に略平行に設けられたリブ本体部(リブ部)71とこの端部にあってこれに対して垂直方向に設けられた帯状部72によって構成されている。リブ本体部71は、燃焼装置1が設置された状態においては縦方向のリブであり、帯状部72は水平方向に位置するものである。帯状部72は、後記する様に補助加熱ヒータ部材30と接する。
なおリブ状支持部29の断面形状は、「L」形等であってもよい。
これらの内壁43,42は、燃焼部7から熱を受けて炎孔ベース36を保温し、燃料の再液化を防ぐものである。
炎孔部材26の炎孔列と島状を構成していない組み合わせの垂直仕切り壁32によって挟まれた溝33bの間には網状部材27が介在される。
そのため島状を構成していない組み合わせの部位は、網状部材27の網目、炎孔部材26を経て外部と連通する。
補助加熱ヒータ30は、図17に示すように、4本のネジ24によって炎孔ベース36に取り付けられる。即ち補助加熱ヒータ30のネジ取付け用の孔59にネジ24が挿通され、炎孔ベース36に設けられたネジ孔20にネジ24(図17)を締結することによって補助加熱ヒータ30が固定される。
なお図17は、補助加熱ヒータと炎孔ベースとの位置関係を示す斜視図である。
前記した様に、補助加熱ヒータ30は、ネジ24をネジ取付用の孔59に挿通し、当該ネジを炎孔ベース36に締め込むことによって取り付けられるので、延設部56,58は、炎孔ベース36の抵抗柱67,68及びリブ状支持部29に強く押圧される。
また第1分流部材35のその他の開口40,41の内、列となって設けられている長孔41は、炎孔ベース36の島状を構成する組み合わせの垂直仕切り壁32同士の間の部位に位置する。即ち第1分流部材35の小さな開口40は、二次空気流路たる島状の部位75によって囲まれた溝33aに開口し、さらに二次空気孔96に連通する。
ここで前記した様に、第1分流部材35の長孔41及び断熱パッキン25の長孔44は、いずれも第2分流部材39の小さな開口52に相当する位置にあるから、島状の部位75によって囲まれた溝33aは二次空気孔96を経て外部と連通する。
図20は、気化室の斜視図及び炎孔ベースの一部を示す斜視図である。図21は、図20の気化室を90°回転した方向から観察した斜視図である。図22(a)は、気化室の部分斜視図であり、同(b)は気化室のリブ部分の拡大斜視図であり、同(c)は気化室のリブ部分の断面図である。図23は、気化室を閉塞側から観察した斜視図である。図24は、気化部周辺の断面図である。
気化部8は、気化室60と、ロータリーカップ63及び前記した一次空気供給筒88によって構成されている。
また気化室60は、図3,4,6の様に底部91と周部92を持つ円筒体であり、底部91は閉塞し、上部は開口している。即ち気化室60は窪んだ形状をしており、凹部83を有し、底部91及び周部92は閉塞していて気密・水密性を持ち、上部は開放されている。
即ち気化室60の開口端の座面111には、4個の凸部112〜115が設けられている。凸部112〜115はいずれも気化室60を炎孔ベース36に固定するためのネジ挿入孔を形成するために設けられたものであり、それぞれの凸部112〜115にネジ挿入孔125が設けられている。
また4個の凸部112〜115の内、一つの凸部112からは電気ヒータ64の導線124が延出されている。また上記した凸部112に対向する凸部114からは温度センサー122の信号線(導線)123が延出されている。
前記した二つの凸部112,114の裏面側、即ち気化室60の本体側は、畝状となって気化室60の他端側に至っている。
即ち気化室60の外形は、前記した様にコップの様な形状をしているが、先端側(図面下側)に電気ヒータ64が内蔵されているので、気化室60の先端は、あたかも鉢巻きをした様に環状に盛り上がっている。
そして気化室60の側面には、畝部120があり、この畝部120の中に電気ヒータ64が内蔵され、導線124が凸部112から突出している。
言い換えると、リブ116,117は、電気ヒータ64の内蔵部分の近傍が削り取られた形状をしている。
凸部112〜115の表面側に目を移すと、各凸部112〜115の表面に、円柱状の突起132〜135が設けられている。
断熱パッキン140の形状は、図20の様に略長方形であり、中央に大きな開口141が設けられている。また対角の位置に電気ヒータ64の導線124と、温度センサー122の信号線123を挿通させる長孔145,146が設けられている。また4隅にネジを挿通させるための孔147が設けられている。
さらに本実施形態で採用する断熱パッキン140は、図20に示すように4隅に切欠部148が設けられ、角の部分が切り欠かれている。この切欠部148は、気化室60の突起132〜135をかわすために設けられたものであるが、切り欠きに代わって孔を設けてもよい。
また本実施形態では、気化室60の開口端の座部に円柱状の突起132〜135が設けられており、当該突起132〜135の位置は断熱パッキン140の切欠部148の位置に相当する。そのため本実施形態では、図24に示すように気化室60の座部111に設けられた突起132〜135が直接的に炎孔ベース36と接触する。
また気化室60の取り付けに際しては、突起132〜135が炎孔ベース36に接することにより、気化室60と炎孔ベース36の距離が定まるので、断熱パッキン140を過度に押圧することはない。また逆に断熱パッキン140の押圧が不十分となることもない。
また気化室60の開口端面126は、断熱パッキン140を介して図6,24の様に炎孔ベース36の平面部分と接する。
また気化室60には、温度センサー122が埋め込まれている。
即ち前記した様に、炎孔ベース36の中央部には、開口82が設けられ、8本のリブ状支持部29を介して一次空気供給筒88が一体的に設けられている。そして気化室60は、コップ状であって炎孔ベース36の中央の開口82部分に取り付けられるので、一次空気供給筒88は気化室60の開口部77から気化室60の内部に挿入される。またこのとき一次空気供給筒88は、気化室60と同心状に位置する。従って一次空気供給筒88と気化室60の内壁との間には、燃料ガス排出空隙78が形成される。
一次空気供給筒88の内部には、流路形成部材10から垂下された燃料パイプ79が挿入され、燃料パイプ79は図3,4の様にロータリーカップ63内に至っている。
図25は、炎孔ベースに設けられた燃料ガス流路の気化部周辺の様子を示す説明図である。図26は、燃料ガスの流れを説明する説明図である。図27は、二次空気の流れを説明する説明図である。
本実施形態の燃焼装置1では、モータ16を起動してファン11とロータリーカップ63を回転させる。また気化室60の周部92に内蔵された電気ヒータ64に通電して発熱させ、気化室60の内壁全体を昇温させる。さらに補助加熱ヒータ30に通電し、一次空気供給筒88及び炎孔ベース36の一部を加熱する。
ファン11の回転により、図3の矢印の様に送風機2のハウジング9の中央部に設けられた開口12から空気が吸い込まれ、空気は駆動機械部3に入る。そして空気は、駆動機械部3から上部の空気量調節部5を経て混合部6側に流れるが、本実施形態の燃焼装置1では、空気量調節部5によって流量調整される。
本実施形態では、一次空気供給筒88の下端部に補助加熱ヒータ30が設けられているので、気化部8に送られる空気が昇温される。
また本実施形態では、補助加熱ヒータ30は、一次空気供給筒88だけでなく、炎孔ベース36の導線導入筒部65,66及び抵抗柱67,68とも接触しているから、これらの部位についても昇温される。
滴下された灯油は、ロータリーカップ63から遠心力を受けて飛散する。そして飛散した灯油は、ロータリーカップ63の周囲に配された気化室60の内面に接触し、熱を受けて気化する。
特に本実施形態で採用する補助加熱ヒータ30は、一次空気供給筒88との接触面が切削加工されており、平滑であるから、一次空気供給筒88と密に接し、一次空気供給筒88が効率よく加熱されている。そのため一次空気供給筒88は高温に保温され、燃料ガスが接触しても燃料ガスは再液化しない。
また前記した様に、補助加熱ヒータ30の一次空気供給筒88との接触面が切削加工されているから、両者の接触が密であり、両者の間に燃料ガスが入り込むことがない。
ここで本実施形態では、気化室60の座面に突起132〜135が設けられており、この突起132〜135が直接的に炎孔ベース36と接触しているので、気化室60の熱が突起132〜135を経由して炎孔ベース36に流れる。そのため炎孔ベース36の開口82の周辺が昇温されている。そのため気化室60の上部の開口部77から排出された燃料ガスは高温状態を維持することができる。
補助加熱ヒータ30は、導線導入筒部65,66や抵抗柱67,68との接触面についても切削加工されているから、導線導入筒部65,66等は効率よく加熱されている。また補助加熱ヒータ30と導線導入筒部65,66等との接触が密であり、両者の間に燃料ガスが入り込むことがない。
ここで本実施形態の燃焼装置では、垂直仕切り壁32同士の間の溝33b、即ち炎孔に相当する部位の裏面側に一体的に天井壁(封鎖壁)38が設けられており、垂直仕切り壁32同士の間の溝33bは、隣接する溝33aと隔離されている。そのため燃料ガスが空気流路側に流れ込むことはない。
そして前記した様に燃料ガスは、下部に設けられた炎孔(小孔73)から放出される。
そのため電気ヒータ64の近傍にはリブ116,117が無く、リブ116,117に熱を奪われることがない。そのため気化室60がバランス良く昇温し、従来に比べて全体の昇温時間が早い。
即ち本実施形態の燃焼装置では、点火する前に、気化部8の電気ヒータ64及び補助加熱ヒータ30によって炎孔ベース36が昇温されている。具体的には、前述した様に気化室60の座面に設けられた突起132〜135が炎孔ベース36と接触しており、炎孔ベース36の開口82の周辺が点火前に昇温されている。そのため点火直後に消火した場合でも開口82の周辺に残留する燃料ガスは再液化することなく炎孔から排出される。従って燃料ガスは排出されるが白煙状態ではない。また残留した燃料ガスがタール化するといった不具合もない。
これに対して本実施形態では、導線導入筒部65,66及び抵抗柱67,68に補助加熱ヒータ30を直接接触させ、抵抗柱67,68に至るリブ状支持部29にも補助加熱ヒータ30を直接接触させた。さらに抵抗柱67,68に至るリブ状支持部29には、帯状部72を設け、補助加熱ヒータ30との接触面積を増大させた。
この様に本実施形態では、導線導入筒部65,66及び抵抗柱67,68の部位を重点的に昇温することとしたので、例え当該部位で燃料ガスが淀んでも、再液化することはない。また淀んでいた燃料ガスがタール化するといった不具合もない。
なおこの様に炎孔を故意に塞いだ構造を採用する場合には、当該部位に至る燃料流路を封鎖したり、成形の際に金属で埋めてしまうことも考えられる。
また先の実施形態で例示した気化室60のリブは、二等辺三角形に近い形状であったが、図28(a)の様な不等辺三角形でもよいし、同(b)の様な扇形や、同(c)の様なアステロイド形であってもよい。また同(d)の様に四角形であって、ヒータ部に至っていないものであってもよい。あるいは同(e)の様に台形であってもよい。
8 気化部
22 ネジ
29 リブ状支持部(支持部)
30 補助加熱ヒータ(加熱ヒータ)
36 炎孔ベース
37 開口
60 気化室
64 電気ヒータ
65,66 導線導入筒部
67,68 抵抗柱(抵抗部材)
71 リブ本体部(リブ部)
72 帯状部
73 炎孔
88 一次空気供給筒(空気供給筒)
Claims (8)
- 気化室を備え、当該気化室内で液体燃料を気化して燃料ガス化する気化部と、炎孔ベースとを備え、炎孔ベースは面状であってその表面側に燃料ガスを噴射する炎孔を平面的に分布させ、炎孔ベースの裏面側には燃料ガスを流通させる燃料ガス流路があり、気化部は炎孔ベースの表面側に取り付けられ、前記気化部で生成した燃料ガスは、炎孔ベースの裏面側に流れ、さらに燃料ガス流路を通って炎孔から噴射される燃焼装置において、炎孔ベースの裏面側であって気化部の近傍の位置に導線が挿入される導線導入筒部が設けられ、さらに炎孔ベースの裏面側であって気化部の近傍の位置に燃料ガスの分布を均一にする機能を果たす抵抗部材があり、前記抵抗部材を加熱する加熱ヒータを有することを特徴とする燃焼装置。
- 気化室を備え、当該気化室内で液体燃料を気化して燃料ガス化する気化部と、気化室の近傍にあって気化室に空気を供給する空気供給筒と、炎孔ベースとを備え、炎孔ベースは面状であってその表面側に燃料ガスを噴射する炎孔を平面的に分布させ、炎孔ベースの裏面側には燃料ガスを流通させる燃料ガス流路があり、気化部は炎孔ベースの表面側に取り付けられ、前記気化部で生成した燃料ガスは、炎孔ベースの裏面側に流れ、さらに燃料ガス流路を通って炎孔から噴射される燃焼装置において、炎孔ベースの裏面側であって気化部の近傍の位置に導線が挿入される導線導入筒部が設けられ、さらに炎孔ベースの裏面側であって気化部の近傍の位置に燃料ガスの分布を均一にする機能を果たす抵抗部材があり、前記空気供給筒と抵抗部材とを加熱する加熱ヒータを有することを特徴とする燃焼装置。
- 空気供給筒は炎孔ベースに一体的に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の燃焼装置。
- 炎孔ベースはベース本体部と空気供給筒部によって構成され、ベース本体部には開口が設けられ、空気供給筒部は前記開口内に位置してベース本体部から延設された支持部によって支持されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃焼装置。
- 支持部は炎孔ベースの厚さ方向に略平行なリブ部と、リブ部の加熱ヒータの端面側に設けられた帯状部によって構成されていることを特徴とする請求項4に記載の燃焼装置。
- 加熱ヒータの炎孔ベース又は空気供給筒に接する部位の一部又は全部が切削又は研削加工されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の燃焼装置。
- 加熱ヒータは導線導入筒部とも接していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の燃焼装置。
- 加熱ヒータは、炎孔ベースの抵抗部材に締結要素で締結されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の燃焼装置。
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