JP4292443B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体等の気体以外の燃料を使用する燃焼装置に関するものである。本発明の燃焼装置は、暖房機器や給湯器に採用する燃焼装置として特に好適である。
【0002】
【従来の技術】
都市ガスが普及していない地域で使用される給湯器や暖房機等には、灯油等の液体燃料を使用した燃焼装置が採用される場合が多い。またこの中でも、比較的発熱量が小さい用途に使用される場合は、気化部によって液体燃料を気化し、この気化ガスを燃焼部に送って燃焼させる形式のものが多用されている(特公平7−21332号)。
【0003】
図19は、従来技術の燃焼装置で採用する気化部の例を示す断面図である。この種の燃焼装置では、気化部100は燃焼部101の下部に設けられる。また従来技術の燃焼装置100においては、気化部100は燃焼部101に対して独立している。即ち気化部100を構成する部品は、いずれも燃焼部101を構成する部品とは別個であり、両者が共有する部品はない。
そして気化部100は、凹穴状の気化室102を備えている。また気化室102の上部の位置には、電気ヒータ103が内蔵されており、気化室102の内壁は昇温可能である。
そして当該気化室102の中にロータリーカップ105が内蔵されている。ロータリーカップ105は、図示しないモータによって高速で回転されるものである。またロータリーカップ105は、底部の中央に開口109を持ち、開口109の近傍には、一次空気供給筒108が設けられている。さらにカップ105の上部には振り切り板106が設けられている。
【0004】
そして図示しないモータによってロータリーカップ105を回転させ、さらに一次空気供給筒108から気化部100のロータリーカップ105内に空気を吹き込む。そして燃料パイプ107からロータリーカップ105の中に灯油を滴下し、遠心力によって灯油を気化室102の内壁に向かって飛散させる。
その結果、灯油は、気化室102の内壁から熱を受けて気化し、さらに気化した燃料は、一次空気供給筒108から気化室102内に吹き込まれた空気と混合される。そしてこの混合ガスは下部の開口110から排出され、燃焼部101に送られて燃焼に供される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した様に、この種の給湯器等では、液体燃料に熱エネルギーを与えて気化させる。ところが従来技術の燃焼装置では、気化部内で燃料に充分な熱エネルギーを与えることが困難であり、気化部から排出された燃料ガスの温度が低い場合が多い。そのため気化部から燃焼部に至るまでの間に、せっかく気化した燃料が元の液体に戻ってしまうことがあった。そのためこの種の給湯器等は、燃焼不良を起こす場合があった。
【0006】
また従来技術の燃焼装置では、気化部を構成する部品が燃焼部を構成する部品と全く別個であり、部品点数が多いという不満があった。そのため各部品の製造、保管や組み立てに手間を要するという問題があった。
【0007】
そこで本発明は従来技術の上記した問題点に注目し、燃焼ガスの再液化を防止し安定した燃焼を確保することができると共に、部品点数が少なく、製造が容易な燃焼装置の開発を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そして上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、燃料を気化して燃料ガス化する気化部を有し、該気化部は気化室を備え、空気供給筒を介して気化室内に空気を導入し、気化室内において燃料を気化して空気と混合し、該燃料と空気との混合ガスを燃焼部に供給して燃焼させる燃焼装置において、炎孔を平面的に分布させる炎孔プレートを有し、炎孔プレートに空気供給筒が一体的に成形されていることを特徴とする燃焼装置である。
【0009】
本発明の燃焼装置では、炎孔を平面的に分布させる炎孔プレートを有し、炎孔プレートに空気供給筒が一体的に成形されている。ここで炎孔プレートは、炎孔を分布させる部材であり、火炎に最も近い位置にあるから、燃焼時には相当の高温となる。空気供給筒が炎孔プレートに対して一体的に成形されているから、燃焼時には、炎孔プレートの熱が空気供給筒に伝熱される。そのため気化室に供給される空気の温度が上昇し、液体燃料の気化が促進される。また本発明の燃焼装置では、空気供給筒が炎孔プレートと一体化されているので、部品点数が少なく、組み立ても容易である。
【0010】
また同様の課題を解決するための請求項2に記載の発明は、炎孔プレートに気化室の一部又は全部が一体的に成形されていることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置である。
【0011】
本発明の燃焼装置は、前記した様に、炎孔プレートは相当の高温となる。気化室の一部又は全部が炎孔プレートに対して一体的に成形されているので、燃焼時には、炎孔プレートの熱が気化室に伝熱される。そのため気化室の温度が上昇し、液体燃料の気化が促進される。また本発明の燃焼装置では、気化室の一部が炎孔プレートと一体化されているので、部品点数が少なく、組み立ても容易である。
【0012】
さらに同様の課題を解決するための請求項3に記載の発明は、燃料を気化して燃料ガス化する気化部を有し、該気化部は気化室を備え、気化室内において燃料を気化して空気と混合し、該燃料と空気との混合ガスを燃焼部に供給して燃焼させる燃焼装置において、炎孔を平面的に分布させる炎孔プレートと、炎孔プレートの一方の面側に配されて燃料ガスを炎孔に導く燃料ガス流路の一部を構成する仕切り板を有し、炎孔プレートに気化室の一部又は全部が一体的に成形され、気化室の一部が仕切り板と接していることを特徴とする燃焼装置である。
例えば気化室の開口を炎孔プレート側に開き、開口端の一部又は全部が仕切り板と接する構成とすることが推奨される。
【0013】
本発明の燃焼装置は、請求項に記載の発明と同様に、気化室の一部又は全部が炎孔プレートに一体的に成形されているから、燃焼時には、炎孔プレートの熱が気化室に伝熱され、液体燃料の気化が促進される。本発明の燃焼装置では、気化室の一部が炎孔プレートと一体化されているので、部品点数が少なく、組み立ても容易である。
また本発明の燃焼装置は、炎孔プレートの一方の面側に配されて燃料ガスを炎孔に導く燃料ガス流路の一部を構成する仕切り板を有し、気化室の一部が仕切り板と接している。そのため前記した仕切り板に気化室側の熱が流れ、仕切り板が昇温される。ここで仕切り板は、燃料ガスを炎孔に導く燃料ガス流路の一部を構成するものであるから、仕切り板が昇温することにより燃料ガス流路が保温される。そのため燃料ガスの再液化が防止される。
【0014】
また同様の課題を解決するための請求項4に記載の発明は、周壁で取り囲まれ、表面側に炎孔を平面的に分布させる炎孔プレートを有し、前記周壁の炎孔プレート裏面側に仕切り板が取り付けられ、空気又は燃料が通過する空隙が形成され、周壁の炎孔プレート裏面側には一以上の段部が設けられ、当該段部に仕切り板が取り付けられていて空気又は燃料が通過する空隙が形成され、炎孔プレート裏面側の他の段部または炎孔プレートの端面にも仕切り板が取り付けられていて空気又は燃料が通過するもう一つの空隙が形成されていることを特徴とする燃焼装置である。
【0015】
本発明の燃焼装置は、周壁で取り囲まれ、表面側に炎孔を平面的に分布させる炎孔プレートを持つ。そして周壁の炎孔プレート裏面側に仕切り板が取り付けられている。そのため炎孔プレートの裏面側は、炎孔が分布する部位と、周壁と仕切り板によって囲まれる空隙が形成される。そして本発明の燃焼装置では、この空隙を空気又は燃料の通過部として機能させる。さらに、周壁の炎孔プレート裏面側には一以上の段部が設けられ、当該段部に仕切り板が設けられている。また他の段部または炎孔プレートの端面にも仕切り板が取り付けらている。そしてこれらの仕切り板によって二以上の空隙が形成され、これらの空隙を空気又は燃料の通過部として機能させる。そのため本発明の燃焼装置は、構造が簡単であり、組み立てが容易である。
【0016】
また請求項に記載の燃焼装置は、炎孔に近い部位に設けられた仕切り板は、炎孔から遠い位置に設けられた仕切り板に比べて熱伝導率が高いことを特徴とする請求項に記載の燃焼装置である。
【0017】
本発明の燃焼装置では、前記した請求項4に記載の燃焼装置をさらに改良したものであり、二以上の仕切り板によって二以上の空隙が形成される。そしてこの空隙は、いずれも空気又は燃料の通過部として機能する。そのため空隙内はいずれも温度が高いことが望ましいが、炎孔に近い部位には気化した燃料ガスが通過する流路が隣接する場合が多いので、炎孔に近い部位の保温を最優先するべきである。
本発明は、この観点から構成されたものであり、炎孔に近い部位に設けられた仕切り板に、炎孔から遠い位置に設けられた仕切り板に比べて熱伝導率が高いものが選定されている。即ち炎孔に近い部位は、高温の燃焼部から熱を受けやすいので、熱伝導率の高い素材によって仕切り板が作られ、燃焼部の熱を導いて空隙内を昇温させる。
これに対して炎孔から遠い位置に設けられた仕切り板は、燃焼部から得られる熱量が少なく、仕切り板に熱伝導率の高い素材を使用しても空隙部を昇温する効果は期待しがたい。また逆に、当該部位の仕切り板に熱伝導率の高い素材を使用すると、空気流に晒されることによって冷熱を受け、この冷熱を空隙内や燃料ガスの通過部位に伝えてしまうという弊害が懸念される。
そのため本発明の燃焼装置は、炎孔に近い部位に設けられた仕切り板に熱伝導率が高いものを選定し、炎孔から遠い位置に設けられた仕切り板に熱伝導率の低いものを選定して、燃料ガスの再液化を防止している。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態の燃焼装置の断面図である。図2は、本発明の実施形態の燃焼装置の分解斜視図である。図3は、図1の燃焼装置の燃焼部近傍の斜視図である。図4は、図1の燃焼装置で採用する空気量調節部の移動側板状部材の正面図である。図5は、図1の燃焼装置で採用する空気量調節部の固定側板状部材の正面図である。図6は、図1の燃焼装置で採用する空気量調節部の正面図であり、開口を開いた状態を示す。図7は、図1の燃焼装置で採用する空気量調節部の正面図であり、開口を閉じた状態を示す。図8は、図1の燃焼装置で採用する分流仕切り板の正面図である。図9(a)は、図1の燃焼装置で採用する炎孔プレートと、炎孔部材と分流仕切り板を組み合わせた状態の正面図であり、(b)は、その部分拡大図である。図10は、図9(a)のA−A断面図である。図11は、図1の燃焼装置で採用する炎孔プレートの裏面中央部分の拡大図である。図12は、図1の燃焼装置の炎孔近傍の斜視図である。図13は、図3のA−A断面図である。図14は、図3のB−B断面図である。図15は、本発明の実施形態の燃焼装置の気化部周辺の断面斜視図である。図16は、本発明の実施形態の燃焼装置の気化部の気化室内部を示す断面図である。図17は、図16の縦断面図である。
【0019】
図1において、1は、本発明の実施形態の燃焼装置を示す。本実施形態の燃焼装置1は、給湯器に内蔵されるものであり、送風機2、駆動機械部3、空気量調節部5、混合部6及び燃焼部7が順次積み重ねられて作られたものである。また混合部6及び燃焼部7の近傍に気化部8が設けられている。そして本実施形態に特有の構成として、前記した混合部6、燃焼部7及び気化部8が、いずれも炎孔プレート36に形成されている。
【0020】
順次説明すると、送風機2は、鋼板を曲げ加工して作られた凹状のハウジング10の中にファン11が回転可能に配されたものである。ハウジング10の中央部には、開口12が設けられている。
【0021】
駆動機械部3は、箱体13を有し、その底板15の中央にモータ16が取り付けられている。モータ16は、両端部から回転軸17,18が突出しており、回転軸17,18は、燃焼装置1の略全長を貫通している。そして後記する様に、モータ16の後端側の回転軸17は、ファン11に接続され、前方側の回転軸18は、気化部8のロータリーカップ(回転部材)63に接続されている。
また駆動機械部3の内部には、ステッピングモータ20が設けられている。
【0022】
空気量調節部5は、図2の様に移動側板状部材22と固定側板状部材23によって構成されている。移動側板状部材22は、図2、図4の様に円板状をしており、中央に軸挿通孔25が設けられている。そしてその周囲に空気孔となる開口26,27,28が設けられている。空気孔となる開口は、概ね内外二重のエリアに分かれて設けられている。中心側のエリア(図4の一点鎖線Aの範囲)に設けられた開口26は、略三角形であり、6個、等間隔に設けられている。
【0023】
一方、外側を取り巻くエリアに設けられた開口は、二種類の形状のものがある。即ち、外側を取り巻く開口は、6個であり、そのうちの3個の開口27は、略長方形の溝状である。これに対して、残る3個の開口28は、長方形と長円とが結合した形をしている。開口27,28は、互い違いの位置に配置され、いずれも等角に設けられている。
上記した様に、移動側板状部材22には、3種類の開口26,27,28が設けられているが、これらの周方向の辺は、いずれも移動側板状部材22の中心と同一中心の円弧である。
移動側板状部材22の外周部の一部には、歯車形状30が形成されている。歯車形状30のピッチ円中心は、移動側板状部材22の中心(軸挿通孔25)と一致する。歯車形状30は、移動側板状部材22の中心に対して概ね30°(度)の範囲で設けられている。
【0024】
一方、空気量調節部5の固定側板状部材23は、長方形の板体であり、周囲には図示しないフランジ部が設けられている。固定側板状部材23の面積は、前記した移動側板状部材22よりも大きく、両者を重ねたとき、移動側板状部材22は固定側板状部材23にすっぽりと覆われる。逆にいえば、固定側板状部材23の端部は移動側板状部材22からはみ出す。
【0025】
板状の部位の中心部分には、前記した移動側板状部材22と略同一形状の開口が設けられている。即ち空気量調節部5の固定側板状部材23には、中央に軸挿通孔25'が設けられている。そしてその周囲に空気孔となる開口が二重のエリアに分かれて設けられている。中心側のエリアに設けられた開口26'は、略三角形であり、6個、等間隔に設けられている。また外側のエリアにも開口27'が設けられているが、外側の開口はいずれも略長方形の溝状のものである。
また固定側板状部材23の他の部位には、多数の小孔31が設けられている。小孔31が設けられた位置は、固定側板状部材23の上に移動側板状部材22を重ねた時に、両者が重複しない部位である。即ち小孔31は、固定側板状部材23のはみ出し部分に設けられている。なお固定側板状部材23は、後記する図18の燃焼装置71では、仕切り板としての機能を果たす。
【0026】
空気量調節部5は、図6,7に示すように、固定側板状部材23の上に移動側板状部材22が重ねられている。また両者の中心部には、下部にウェーブワッシャ33が設けられており、固定側板状部材23を移動側板状部材22側に押圧している。ウェーブワッシャ33は、波うった形状の座金であり、相当の反発力を有するものであり、固定側板状部材23を移動側板状部材22に押しつけ、両者の密着性を向上させる働きをする。なおウェーブワッシャ33に代わってコイルバネや皿バネ等のバネ、あるいはゴム等の弾性体を使用しても同様の作用効果が期待できる。
移動側板状部材22は、固定側板状部材23の上で中央に軸挿通孔25を中心として相対的に回転可能である。移動側板状部材22の回転により、後記する様に移動側板状部材22と固定側板状部材23を連通する開口の面積が変化する。
【0027】
混合部6、燃焼部7及び気化部8は、分流仕切り板35と炎孔プレート36を中心として構成されている。
分流仕切り板35は、図8に示すように、長方形をした板状の部材である。本実施形態の燃焼装置1では、分流仕切り板35は、熱伝導率が100W/m℃(ワット/メートル・摂氏温度)以上の熱伝導率の良好な素材が選択されている。具体的には、本実施形態では、分流仕切り板35に銅が使用されている。
分流仕切り板35の中央には大きな開口37が設けられている。また周部には、中程度の開口38が取り巻いている。そしてその中間部には、小さな開口40が多数設けられている。
小さな開口40は、図の様に列となって長手方向に連なって設けられている。
【0028】
炎孔プレート36は、アルミダイカストによって作られたものであり、図9の様に長方形をしている。そして炎孔プレート36には、複雑な枠組と開口及び溝が設けられている。
即ち炎孔プレート36は、外周を囲む外側燃焼壁41を持ち、この外側燃焼壁41の内側にやや背の高い内側燃焼壁43が設けられている。内側燃焼壁43の内部は、実際に火炎が発生する部分であり、燃焼部7として機能する。
炎孔プレート36の内部には、燃焼壁41,43に対して垂直方向(設置方向は水平)に水平壁44が設けられている。
また外側燃焼壁41の内側であって、水平壁44の下部には図10の様に段部61が設けられている。
【0029】
前記した様に、炎孔プレート36は、外側燃焼壁41と内側燃焼壁43が設けられているので、これらの間は、環状の溝が形成されている。そしてこの環状の溝45のそれぞれの辺には、各2本ずつ、長細い開口46が設けられている。
【0030】
さらに内側燃焼壁43内には、多数の溝48は、図3,10,11の様に、垂直壁50によって仕切られて設けられている。
そして溝48を構成する垂直壁50は、図3、11の様に二組ずつがループを構成していて、島状の部位を形成している。そしてループを構成していない組み合わせの垂直壁同士の間に、図3の様に炎孔部材51が装着されている。炎孔部材51には、炎孔となる開口54が設けられている。
【0031】
炎孔プレート36の中央部には、円形の筒体82が一体的に設けられている。筒体82は、気化室60の主要部を構成するものである。
筒体82は、図3、図15〜図17に示すように、炎孔プレート36を裏表方向に貫通している。即ち筒体82は水平壁44の表面側に突出するだけでなく、裏面側にも突出している。また筒体82の裏面側の端部には、図3、図11の様に複数の切欠部62が設けられている。
そして筒体82の内部には、4本のリブ66が設けられ、中央に一次空気導入筒88が支持されている。本実施形態の燃焼装置1では、この空気導入筒88及びリブ66についても、炎孔プレート36と一体的に成形されたものである。
【0032】
炎孔プレート36の裏面には、図2,3,10の様に分流仕切り板35が装着されている。分流仕切り板35の周端部は、図10の様に、段部61と接している。分流仕切り板35が接する段部61は、外周を囲む外側燃焼壁41に設けられたものであるから、分流仕切り板35の周側に対しての気密性が保持される。従って、炎孔プレート36の水平壁44と分流仕切り板35との間によって空気や燃料が通過する空隙が形成される。
【0033】
炎孔プレート36の裏面側では、前記したように垂直壁50は、図3、11の様に二組ずつがループを構成していて、島状の部位を形成し、さらに垂直壁50の突端部分に分流仕切り板35が当接しているので、島状の部位は他の部位から隔離されている。即ち、島状の部位と他の部位との間に通気性はない。そして島状の部位以外の部位は気化ガスと空気との混合を促進しつつ炎孔部材51に混合ガスを送る通路56として機能する。
島状の部位は、前記「混合ガスを送る通路56」を経ずに燃焼部7に空気を供給する二次空気供給路49として機能する。
【0034】
また前記した筒体82の開口部の端面は、分流仕切り板35と接する。ただし、筒体82の開口端には、切欠部62が設けられているので、図3,図16,図17に示すように、混合ガスを送る通路56と気化室60との通気性は確保されている。
そして筒体82の中央に設けられた一次空気導入筒88は、分流仕切り板35の中央の大きな開口37内に入り込んでいる。
また分流仕切り板35の周囲に設けられた中程度の大きさの開口38の群は、炎孔プレート36の外側燃焼壁41と内側燃焼壁43の間に設けられた長細い開口46と連通する。さらに分流仕切り板35の小さな開口40は、炎孔プレート36のループを構成する組み合わせの垂直壁50同士の間の部位に位置する。即ち分流仕切り板35の小さな開口40は、二次空気供給路49に開口する。炎孔部材51が設けられたループを構成していない組み合わせの垂直壁同士の間には、分流仕切り板35の開口は無い。即ち混合部6には分流仕切り板35の開口は無い。
【0035】
気化部8は、前記した炎孔プレート36の中央に設けられた筒体82を気化室60とし、その内部にロータリーカップ63が内蔵されたものである。即ち気化室60は、炎孔プレート36の中央に設けられた筒体82を本体部とし、その頂部が蓋部81によって閉塞されたものである。気化室60の外周部、具体的には気化室60の蓋部81の外周には、図15の様に歯車の様な凹凸形状をした表面積増大部83が設けられている。
即ち気化室60は、周壁を構成する筒体82が炎孔プレート36の中央に一体的に成形されたものであり、炎孔となる開口54に囲まれていて燃焼部7に近接して位置する。
【0036】
気化室60の内面、即ち炎孔プレート36と一体的に成形された筒体82は、水平壁44よりも上の部位が、図15,図17の様に上部に開くテーパ形状をしており、気化室60の形状は、略円錐台形状をしている。即ち気化室60は、水平壁44の近傍部分が狭く、内部が広い。また水平壁44の近傍には突起部85が設けられている。突起部85の断面形状は、略半円形であり、気化室60の内壁に沿って環状に延びている。そのため気化室60の開口部近傍はテーパ形状と突起部85とがあいまって、狭窄部80を構成している。
また前記した突起部85の内部には、電気ヒータ64が内蔵されている。即ち突起部85は加熱機能を持つ。電気ヒータ64に通電することにより、突起部85の部分が発熱し、さらにこの熱が気化室60の壁を伝導し、気化室60の内壁が全体的に加熱される。
【0037】
ロータリーカップ63は、すり鉢状をしていて、上部には、振り切り板状部材68が取り付けられている。またロータリーカップ63の下部の中央には開口87が設けられている。ロータリーカップ63の下部の開口87はテーパ状であって、奥に行くほど開口径が狭くなっている。
そしてロータリーカップ63の下部中央の開口87には、一次空気供給筒88が挿入されている。一次空気供給筒88は、先端が漸次細くなったテーパ状である。一次空気供給筒88の最先端の開口部の位置は、気化室60の内部であって、突起部85のさらに奥に位置する。即ち一次空気供給筒88の最先端の開口は、電気ヒータ64の配置位置よりも気化室60の奥側に位置する。
一方、一次空気供給筒88の下端は、一次空気導入口70に繋がっている。一次空気導入口70は、図1,図2の様に、下端がラッパ状に開くものであり、その開口直径は、移動側板状部材22の中心側のエリア(図4の一点鎖線Aの範囲)の直径に略等しい。一次空気供給筒88は、一次空気を供給する供給路の始端である。
【0038】
一次空気供給筒88の内部には、燃料パイプ79が配管されており、燃料パイプ79はロータリーカップ63内に至っている。
さらに本実施形態で採用するロータリーカップ63は、図1,2,16の様に外周部に攪拌翼86が設けられている。
炎孔プレート36と分流仕切り板35は、気化部8を含めて上記した状態に組み合わされる。本実施形態の燃焼装置1では、これにより、燃焼部7と、気化部8と燃焼部に空気及び燃焼ガスを導入する流路が完成する。そのため本実施形態の燃焼装置1は、燃焼部7、気化部8及び各流路を構成する部品点数が少なく、組み立てが簡単である。
本実施形態の燃焼装置1では、炎孔プレート36と分流仕切り板35は、外箱53内に配置されている。なお外箱53と炎孔プレート36及び分流仕切り板35の間には、図1,図3に示すように空隙55がある。
【0039】
次に、本実施形態の燃焼装置1の全体的な組み立て構造について説明する。
本実施形態の燃焼装置1は、最初に説明した様に、送風機2、駆動機械部3、空気量調節部5が中心軸を一致させて順次積み重ねられたものであり、駆動機械部3の底板状部材部15に送風機2が直接的にネジ止めされている。即ち本実施形態では、送風機2の回転中心と空気量調節部材5の軸挿通孔25(移動側板状部材22の回転中心)とロータリーカップ63の回転中心が同一軸線上に並べられている。
【0040】
そして駆動機械部3の上部に空気量調節部5がネジ止めされている。また駆動機械部3に設けられたステッピングモータ20に図2の様な歯車67が設けられており、当該歯車67は、空気量調節部5の移動側板状部材22の歯車形状30と嵌合している。そのためステッピングモータ20を回転させることにより、移動側板状部材22を固定側板状部材23に対して回転させることができる。即ち移動側板状部材22に設けられた歯車形状30は、そのピッチ円中心が移動側板状部材22の回転中心(軸挿通孔25)と一致するから、移動側板状部材22自体が一つの歯車として機能し、ステッピングモータ20に取り付けられた歯車67と嵌合する。そのため移動側板状部材22の歯車形状30は、ステッピングモータ20に取り付けられた歯車67と円滑に嵌合し、ステッピングモータ20の回転によって移動側板状部材22が回転する。
【0041】
また空気量調節部5の上部には、混合部6及び燃焼部7が設けられているが、一次空気導入口70の中心軸は、空気量調節部5の移動側板状部材22のそれと一致し、且つ前記した様に一次空気導入口70の開口直径は、移動側板状部材22の中心側のエリア(図4の一点鎖線Aの範囲)の直径に略等しいので、一次空気導入口70は移動側板状部材22の中心側のエリアを覆う様に位置することとなる。従って移動側板状部材22の中心側のエリアから排出された空気は、主として一次空気導入口70によって捕捉される。
そして一次空気導入口70は、前記した一次空気供給筒88に直接的に連通し、前述の様に直接的に気化部8の気化室60内に開口している。従って移動側板状部材22の中心側のエリアから排出された空気は、前記した様に主として一次空気導入口70によって捕捉され、一次空気供給筒88を経由して直接的に気化部8の気化室60内に導入される。
【0042】
また駆動機械部3のモータ16の回転軸18は、空気量調節部5の中央の軸挿通孔25,25'を連通して一次空気導入口70(一次空気供給筒88)を通過し、気化室60のロータリーカップ63に接続されている。
従ってロータリーカップ63は、モータ16の動力によって回転する。またモータ16の後端側の回転軸17は、ファン11にも接続されているから、本実施形態では、単一のモータ16によって気化部8のロータリーカップ63とファン11の双方が駆動される。
なお軸挿通孔25は、移動側板状部材22の回転中心でもあるから、移動側板状部材22が回転する際に移動することはない。そのため軸挿通孔25,25'にモータ16の回転軸18があっても、移動側板状部材22の回転の妨げとならない。また前記した様に、空気量調節部5の移動側板状部材22と固定側板状部材23は、ウェーブワッシャ33によって互いに押圧されているが、回転軸18は、ウェーブワッシャ33の中心の開口を通っている。
【0043】
次に本実施形態の燃焼装置1の機能について説明する。
本実施形態の燃焼装置1では、モータ16を起動してファン11とロータリーカップ63を回転させる。
ファン11の回転により、図1の矢印の様に送風機2のハウジング10の中央部に設けられた開口12から空気が吸い込まれ、空気は駆動機械部3に入る。そして空気は、駆動機械部3から上部の空気量調節部5を経て混合部6側に流れるが、本実施形態の燃焼装置1では、空気量調節部5によって流量調整される。
【0044】
即ち空気量調節部5は、前記した様に固定側板状部材23の上に移動側板状部材22が回転可能に重ねられており、両者には略同一形状の開口26,26'27,27',28が設けられている。そのため図6の様に、両者の開口26,26'27,27',28が重なる様な回転位置にある時は、両者の開口26,26'27,27',28が連通し、空気量調節部5全体として大きな開口面積を持つこととなる。従って移動側板状部材22が固定側板状部材23に対して図6の様な位置関係にある時は、混合部6及び気化部8に大量の空気が送風される。
なお図6の様な空気量調節部5が全開状態の時、空気量調節部5の中心側のエリアAの開口面積は、他の部位の開口面積の約2倍となる。
【0045】
逆に、図6に示した位置からステッピングモータ20を回転して移動側板状部材22を回転させると、一方の開口と他方の閉塞部が重なり、空気量調節部5全体としての開口面積が小さくなる。従って移動側板状部材22が固定側板状部材23に対して図7の様な位置関係にある時は、混合部6及び気化部8に送風される風量は減少する。ただし、固定側板状部材23の両脇側に設けられた開口31は、固定的なものであって閉塞されることはないので、相対的にエリアAの開口比率が減少し、気化部8に送風される空気の比率が減少する。
図7の様に、閉状態におけるエリアAの開口面積は、他の部位の開口面積の約4分の1である。
【0046】
本実施形態で採用する空気量調節部5は、板状の部材を重ね合わせたものであるから密着性が高く、空気の漏れが少ない。特に本実施形態では、ウェーブワッシャ33によって固定側板状部材23を移動側板状部材22側に押圧しているので、両者の間から空気が洩れる余地は少ない。
本実施形態の燃焼装置1では、ステッピングモータ20は、送風機2の送風量に応じて動作される。送風機2の送風量は、送風機2のモータを流れる電流値と相関関係がある。
本実施形態の燃焼装置1では、送風機2の送風量が多い場合は、空気量調節部5を開いて中心側のエリアAから高い比率で空気を排出する。その結果、気化部8により多くの割合で空気が導入される。一方、送風機2の送風量が少ない場合は、図7の様に空気量調節部5を閉じ、中心側以外の部位から排出される空気の比率を高める。その結果、一次空気の比率が減少し、二次空気の比率が上昇する。
【0047】
空気量調節部5を通過した空気は、大きく4つの方向に別れて下流側に流れる。即ち中心部のエリアAを通過した空気は、直接的にラッパ状の一次空気導入口70に捕捉され、これと連通する一次空気供給筒88から気化室60の中に送風される。
【0048】
また他の一部は、分流仕切り板35に設けられた多数の小口径の開口40の多くから、炎孔プレート36のループを構成する組み合わせの垂直壁50同士の間の部位に流れる。即ち分流仕切り板35に設けられた多数の小口径の開口40の多くから、混合部を経ずに燃焼部7に空気を供給する二次空気供給路49に空気が流れる。
また分流仕切り板35に設けられた小口径の開口40の中の、最も外側に配された開口は、炎孔プレート36の外側燃焼壁41と内側燃焼壁43の間に設けられた長細い開口46と連通し、当該開口40に入った空気は、外側燃焼壁41と内側燃焼壁43によって構成される二次空気供給用の環状溝45を流れる。
さらに分流仕切り板35の周囲に設けられた中程度の大きさの開口38から入った空気は、外箱53と炎孔プレート36の間の二次空気供給用の空隙55に流れる。
【0049】
そしてファン11の送風により、上記した様に気化部8内に一次空気が導入され、気化室60を通風雰囲気とする。また突起部85に内蔵された電気ヒータ64に通電して発熱させ、突起部85を中心として気化室60の内壁全体を昇温させる。この状態において、燃料パイプ79から液体燃料をロータリーカップ63内に滴下する。
滴下された液体燃料は、ロータリーカップ63から遠心力を受け、ロータリーカップ63の斜面を登り、振り切り板状部材68から飛散する。そして飛散した液体燃料は、ロータリーカップ63の周囲に配された傾斜面65に接触し、熱を受けて気化する。
そしてロータリーカップ63と一体化された攪拌翼86によって気化室60内の空気が攪拌され、燃料ガスと空気との混合が促進される。
【0050】
こうして発生した混合ガスは、図17の矢印の様に、ロータリーカップ63の外壁と気化室60の内壁によって形成される空隙95を流れて下部に向かう。即ち混合ガスは、気化室60の逆円錐台形状に傾斜した傾斜面65に沿って下方向に流れる。ここで気化室60の形状は、逆円錐台形状であり、開口部84に向かうにつれて断面積が漸次減少してゆき、混合ガスの通過面積も小さくなって行く。そのため混合ガスは、互いに衝突し、相互に攪拌される。そして混合ガスは、突起部85が設けられた狭窄部80に至る。ここで気化室60の開口部近傍に設けられた狭窄部80は、断面積が他の部位に比べて小さいばかりでなく、ロータリーカップ63の下部中央の開口87に一次空気供給筒88が挿入されているので、混合ガスの流路は極めて狭い。そのため混合ガスの攪拌は、狭窄部80においてさらに進行する。また前記したように、混合ガスは気化室60の逆円錐台形状に傾斜した壁面に沿って下方向に流れるので、突起部85と直接的に衝突する。ここで本実施形態の燃焼装置1では、突起部85の内部に電気ヒータ64が内蔵されており、突起部85の部分は特に他の部位に比べて高温である。そのため混合ガスは、当該部位で強く加熱される。
【0051】
こうして気化室60の開口部84から一次空気供給筒88を介して気化室60の内部、より具体的には電気ヒータ64よりも奥の位置に設けられた一次空気供給筒88から供給された空気は、気化室60の奥部の比較的広い部位に開放されて飛散した燃料と混合され、徐々に流路が狭められて燃料ガスと衝突・攪拌される。そして混合ガスは、最も流路が狭い部位を通過する際により高温の部位と接し、高温状態となって気化室60の下部に設けられた切欠部62から排出される。そして気化室60を出た混合ガスは、一旦炎孔プレート36の裏面側の通路に流れ込む。
【0052】
そして混合ガスは、図3,11,13の様にループを構成していない組み合わせの垂直壁50同士の間に流れ込み、上昇して炎孔54から噴射される。
【0053】
一方、他の部位から下流側に流れた空気は、燃料と混合されることなく、直接燃焼部7側に流れ込み、二次空気として燃焼に寄与する。即ち二次空気は、分流仕切り板35に設けられた多数の小口径の開口40の多くから、炎孔プレート36のループを構成する組み合わせの垂直壁50同士の間の部位(二次空気供給路49)に流れ、炎孔54の側面部に供給される。さらに炎孔プレート36の外側燃焼壁41と内側燃焼壁43の間に設けられた長細い開口46から、炎孔54の上部側(下流側)に二次空気が供給される。さらに分流仕切り板35の周囲に設けられた中程度の大きさの開口38から入った空気は、外箱53と炎孔プレート36の間の空隙55に流れて、炎孔54から遠い位置に供給される。
【0054】
そして図示しない点火装置によって燃料ガスに点火されると、内側燃焼壁43の内側を火炎の基端部として燃焼が行われる。
【0055】
また本実施形態の燃焼装置では、燃焼出力の変化に応じてステッピングモータ20が回動され、空気量調節部5の開口量を変化させる。即ち燃焼量が増加し、送風機2が発生する送風量が多いときは、ステッピングモータ20を回動して固定側板状部材23と移動側板状部材22の開口26,26'27,27',28が連通する方向に移動側板状部材22を回す。その結果、燃焼に寄与する空気量が増大するだけでなく、気化部8に供給される一次空気の比率が上昇する。
そして炎孔54から噴射される燃料ガスの濃度が低下する。
【0056】
逆に燃焼量が減少し、送風機2が発生する送風量が減少した場合は、移動側板状部材22の開口26,27,28を固定側板状部材23の閉塞部と合致させる方向に移動側板状部材22を回す。その結果、燃焼に寄与する空気量が減少するだけでなく、気化部8に供給される一次空気の比率が減少する。即ち、噴射する燃料ガスの濃度が濃くなり、その周囲に供給される空気が相対的に多くなる。
このように、高出力燃焼を行なっている場合に、気化部8に供給される一次空気の比率を上げ、逆に低出力燃焼を行なっている場合に一次空気の比率を下げることによって、NOX (窒素酸化物)の排出量を減少させることが可能となる。
【0057】
即ち本実施形態の燃焼装置1では、高出力燃焼を行なっている場合に、気化部8に供給される一次空気の比率が上昇するので、予混合されて炎孔54から噴射される燃料の濃度が下がる。その結果、混合気が希薄となり火炎の温度が低下してNOX の排出量が減少する。なお高出力燃焼を行なっている場合は、火勢が強いので、炎孔54から噴射される燃料の濃度が低くても、火飛び等の悪影響は少ない。高出力燃焼を行なっている際の一次空気の比率は、二次空気よりも高いことが望ましく、理想的には、本実施形態の燃焼装置1で採用する空気量調節部5を全開にした時のように、
(一次空気:二次空気=2:1)
となることが推奨される。
一方、低出力燃焼を行なう場合は、火勢が弱いので燃料濃度を上昇させざるを得ないが、本実施形態の燃焼装置1では、燃焼部7に供給される二次空気の比率が増大するので、火炎の周囲に多量に二次空気が供給され、二次空気によって火炎が冷却される。そのため、結果的にNOX の排出量が抑制される。
低出力燃焼を行なっている際の一次空気の比率は、二次空気よりも低いことが望ましく、理想的には、本実施形態の燃焼装置1で採用する空気量調節部5を閉じた時のように、(一次空気:二次空気=1:4)
となることが推奨される。
【0058】
本発明者らの実験によると、高出力燃焼時に供給空気の比率を
(一次空気:二次空気=2:1)
とし、低出力燃焼時に供給空気の比率を
(一次空気:二次空気=1:4)
とすることにより、全出力領域におけるNOX 排出量の平均を100ppm未満とすることができた。
【0059】
本実施形態の燃焼装置1では、気化部8を構成する気化室60の内側形状が円錐形状であり、さらに開口近傍に電気ヒータ64が内蔵された突起部85が設けられ、且つ一次空気供給筒88がテーパ状であって電気ヒータ64よりもさらに奥部に空気を供給するので、気化性能が高く、また混合ガスは均質である。そのため、炎孔54から噴射される混合ガスは、液滴を含まず、完全にガス化している。したがって本実施形態の燃焼装置1は、火炎が安定している。
【0060】
また本実施形態の燃焼装置1では、気化部8は、燃焼部7の近傍に配置されているので、燃焼が開始されると、気化室60が火炎によって加熱される。特に本実施形態の燃焼装置1では、気化室60の外周部に凹凸形状の表面積増大部83が設けられているので、気化室60は、より強く加熱される。そのため気化室60内の温度が上昇し、燃料の気化がさらに促進される。
【0061】
加えて本実施形態の燃焼装置1では、気化室60の周壁を構成する筒体82が炎孔プレート36と一体成形されているので、炎孔プレート36の熱が直接的に気化室60に伝熱される。即ち燃焼が開始されると、燃焼部7に最も近い位置にある炎孔プレート36が昇温する。そして本実施形態の燃焼装置1では、気化室60の周壁(筒体82)が炎孔プレート36と一体であるから、炎孔プレート36の昇温に伴い、気化室60内部の温度が上昇する。そのため気化室60内の温度は安定して高い。
【0062】
さらに加えて本実施形態の燃焼装置1では、一次空気導入筒88についても、炎孔プレート36と一体的であるから、燃焼によって炎孔プレート36の温度が上昇すると、気化室60に導入される空気の温度も高まる。そのため本実施形態の燃焼装置では、燃料の気化状態が安定している。
【0063】
また本実施形態の燃焼装置1では、炎孔プレート36と一体となった筒体82を持ち、この筒体82の下端部が分流仕切り板35と接している。そのため炎孔プレート36の熱が分流仕切り板35に伝熱される。また本実施形態の構成では、筒体82の開口近傍に電気ヒータ64が内蔵されているので、電気ヒータ64が発生すする熱についても、分流仕切り板35に伝熱される。特に本実施形態の燃焼装置1では、分流仕切り板35に熱伝導率に優れた銅板が使用されているので、筒体82側から熱を受けやすく、分流仕切り板35の温度が上昇する。
【0064】
ここで分流仕切り板35は、気化ガスを燃焼部に送るための通路56の一部でもある。本実施形態の燃焼装置1では、前記した様に筒体82の下端部が分流仕切り板35と接しているので、炎孔プレート36の熱や電気ヒータ64の熱が分流仕切り板35に伝熱され、燃焼ガスの通路が保温される。そのため燃料ガスの再液化が阻止される。分流仕切り板35と気化室60の周壁を構成する筒体82とは、図16に示すように分流仕切り板35の下側からビス89で筒体82に密着固定するように複数箇所(例えば6箇所)留められている。
従って本実施形態の燃焼装置1は、一次空気導入筒88の温度と気化室60内の温度が安定して高いので燃料の気化状態が安定し、さらに燃焼部7に燃料ガスを導く流路についても炎孔プレート36からの熱伝導によって保温されている。そのため燃料の再液化が起きにくく、安定して燃焼する。
【0065】
本実施形態の燃焼装置1では、炎孔プレート36に気化室60の外周部(筒体82)だけを一体成形し、蓋部81は、別途成形したものを後付けしたが、蓋部81も含めて気化室60の全体を炎孔プレート36に一体成形してもよい。
また本実施形態では、気化室60と混合部6とを連通させるために、筒体82の開口端に切欠部62を設けたが、切欠部62に代わって孔を設けても良い。筒体82に混合部6と連通する孔を設ける場合は、筒体82の開口端の全部を分流仕切り板35と接触させることも可能である。また筒体82に開口を設けなくても良く、筒体82の下部全体を分流仕切り板35と接触させてもよい。
【0066】
本実施形態の燃焼装置1を製作する場合には、気化部8及び燃料ガスの経路が断熱塗料によって保温することが望ましい。即ち気化部8の頂部8a及び外周面8bに断熱塗料を塗布することが推奨される。ここで断熱塗料は、例えば無機質系中空ビーズ(セラミック系無機バルーン)を素材としたものである。より具体的には、組成がアルミナシリケートであり、中空球体又は真球微粒子形状をしており、粒子径は、概ね5〜300μmである。また熱分解温度は、330℃(摂氏温度)程度であり、アクリル・スチレン系のバインダーが採用されている。
【0067】
気化部8の頂部8a及び外周面8bに断熱塗料を塗布することにより、気化部60からの熱放散が減少する。また特に気化部8の頂部8aは、燃焼時においても火炎によって加熱されにくい部位であり、気化部8の頂部8a及び外周面8bに断熱塗料が塗布することにより、当該部位からの熱放散が抑制され、燃料の気化が促進される。
【0068】
また分流仕切り板35の外側、言い換えると分流仕切り板35の下流側或いは送風が当接する側の面や、炎孔プレート36のループを構成する垂直壁50の内外面、炎孔プレート36の外側燃焼壁41の外側及び内側燃焼壁43の外側、分流仕切り板35の内側や炎孔プレート36の水平壁44の内外面、炎孔プレート36の外側燃焼壁41の内側、内側燃焼壁43の内側等についても、断熱塗料を塗布しておくことが望ましい。
【0069】
本実施形態の燃焼装置1は、炎孔プレート36の裏面に分流仕切り板35を重ねることによって両者の間に空隙を形成し、空気や燃料の流路を確保したので、流路を構成する部品点数が少なく、組み立てが簡単である。ここで本実施形態では、外側燃焼壁41に段部60を設け、この段部60に分流仕切り板35を置いた構成としたが、段部60を省略して外側燃焼壁41の端面に分流仕切り板35を重ねてもよい。
逆に段部を複数設けることにより、より多くの空気流路等を一体化することも可能である。
図18は、本発明の他の実施形態の燃焼装置の断面図であり、炎孔プレート71に二つの段部72,73を設け、上側の段部72に分流仕切り板35を重ね、下側の段部73には、仕切り板として空気量調節部5を重ねた例を示すものである。
【0070】
図18に示す燃焼装置72は、炎孔プレート71の水平壁と分流仕切り板35との間の空隙73で先の実施形態と同様の空気流路と燃料ガス流路が形成されている。また分流仕切り板35と空気量調節部(正確には固定側板状部材23)5との間の空隙75で空気流路が形成される。
本実施形態の燃焼装置72の様に、炎孔プレート71に複数段に仕切り板35,23を重ねる場合は、燃焼部7、即ち炎孔となる開口54に近い側の仕切り板35に熱伝導が良好な銅を使用し、遠い側に配される仕切り板23には熱伝導が悪いものを採用するべきである。より具体的には、燃焼部7に近い分流仕切り板35には、熱伝導率が100W/m℃(ワット/メートル・摂氏温度)以上の熱伝導率の良好な素材を選択すべきであり、仕切り板23(固定側板状部材)には、熱伝導率が40W/m℃(ワット/メートル・摂氏温度)以下の熱伝導率が悪い素材を選定するべきである。
分流仕切り板35の素材として推奨されるものに銅やアルミニウムが上げられ、仕切り板23(固定側板状部材)の素材として推奨されるものにステンレススチールが上げられる。
【0071】
このように分流仕切り板35の素材として熱伝導率の良好なものを使用する理由は、前記した様に、燃焼部7からの熱移動を促進して分流仕切り板35を昇温させ、燃料ガス流路を保温させるためである。
一方、仕切り板23(固定側板状部材)の素材として熱伝導率が悪いものを使用する理由は、仕切り板23が燃焼部7から遠いので、燃焼部7からの熱移動が期待できず、むしろ送風機の送風にさらされて温度低下を来す場合の方が多いためである。
【0072】
なお、図18に示す燃焼装置72は、炎孔プレート71に気化室60が一体的に成形されている点で先の実施形態と同一であるが、モータ16は、外箱76に外付けされており、モータ16と空気量調節部5の間に送風機2が配されている点で先の例とは異なる。
本実施形態の燃焼装置における空気と燃料ガスとの流れは、図の通りである。即ち空気は、外箱76の上部から入って炎孔プレート71の側面を図の下向きに流れ、送風機2の下端から内部に入る。そして送風機2の仕切り板77と仕切り板23(固定側板状部材)の間の空隙78を通過して分流仕切り板35と空気量調節部(正確には固定側板状部材23)5との間の空隙75に入る。さらに空気は、炎孔プレート71の水平壁と分流仕切り板35との間の空隙73と気化部8に入り、燃焼部7に導かれる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の燃焼装置は、燃焼ガスが再液化することが少なく、安定して燃焼する効果があり、且つ部品点数が少なく、製造が容易であるという効果がある。
特に請求項1に記載の発明は、空気供給筒が炎孔プレートに対して一体的に成形されているから、燃焼時には、炎孔プレートの熱が空気供給筒に伝熱され液体燃料の気化が促進される。そのため燃焼ガスの持つ熱エネルギーが高く、再液化しにくい。また本発明の燃焼装置では、空気供給筒が炎孔プレートと一体化されているので、部品点数が少なく、組み立ても容易である。
【0074】
請求項2に記載の燃焼装置は、気化室の一部又は全部が炎孔プレートに対して一体的に成形されているから、燃焼時には、炎孔プレートの熱が気化室に伝熱され、液体燃料の気化が促進される。そのため燃焼ガスの持つ熱エネルギーが高く、再液化しにくい。また本発明の燃焼装置では、気化室の一部が炎孔プレートと一体化されているので、部品点数が少なく、組み立ても容易である。
【0075】
さらに請求項3に記載の燃焼装置では、気化室の一部又は全部が炎孔プレートに対して一体的に成形されているから、燃焼時には、炎孔プレートの熱が気化室に伝熱され、液体燃料の気化が促進される効果がある。加えて請求項3に記載の燃焼装置では、燃料ガス流路の一部を構成する仕切り板が気化室の開口端の一部と接しているので、仕切り板に気化室側の熱によって保温され、燃料ガス流路が保温される効果がある。
【0076】
また請求項4に記載の燃焼装置は、仕切り板によって空隙を形成し、この空隙を空気又は燃料の通過部として機能させので、構造が簡単であり、組み立てが容易であると言う効果がある。さらに、複数の仕切り板によって二以上の空隙が形成され、これらの空隙を空気又は燃料の通過部として機能させるので、流路の構造が簡単であり、組み立てがより一層容易である。
【0077】
さらに請求項に記載の燃焼装置は、炎孔に近い部位に設けられた仕切り板に、炎孔から遠い位置に設けられた仕切り板に比べて熱伝導率が高いものを選定し、炎孔に近い部位の流路については、燃焼部側から熱を受けて保温し、炎孔に近い部位の流路については、送風による冷却を防止して流路を保温する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の燃焼装置の断面図である。
【図2】 本発明の実施形態の燃焼装置の分解斜視図である。
【図3】 図1の燃焼装置の燃焼部近傍の斜視図である。
【図4】 図1の燃焼装置で採用する空気量調節部の移動側板状部材の正面図である。
【図5】 図1の燃焼装置で採用する空気量調節部の固定側板状部材の正面図である。
【図6】 図1の燃焼装置で採用する空気量調節部の正面図であり、開口を開いた状態を示す。
【図7】 図1の燃焼装置で採用する空気量調節部の正面図であり、開口を閉じた状態を示す。
【図8】 図1の燃焼装置で採用する分流仕切り板の正面図である。
【図9】 (a)は、図1の燃焼装置で採用する炎孔プレートと、炎孔部材と分流仕切り板を組み合わせた状態の正面図であり、(b)は、その部分拡大図である。
【図10】 図9(a)のA−A断面図である。
【図11】 図1の燃焼装置で採用する炎孔プレートの裏面中央部分の拡大図である。
【図12】 図1の燃焼装置の炎孔近傍の斜視図である。
【図13】 図3のA−A断面図である。
【図14】 図3のB−B断面図である。
【図15】 本発明の実施形態の燃焼装置の気化部周辺の断面斜視図である。
【図16】 本発明の実施形態の燃焼装置の気化部の気化室内部を示す断面図である。
【図17】 図16の縦断面図である。
【図18】 本発明の他の実施形態の燃焼装置の断面図である。
【図19】 従来技術の燃焼装置で採用する気化部の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,72 燃焼装置
5 空気量調節部
6 混合部
7 燃焼部
8 気化部
23 固定側板状部材(仕切り板)
35 分流仕切り板
36,71 炎孔プレート
44 水平壁
49 二次空気供給路
56 混合ガスを送る通路
60 気化室
62 切欠部
66 リブ
73,75 空隙
82 筒体
88 一次空気導入筒

Claims (5)

  1. 燃料を気化して燃料ガス化する気化部を有し、該気化部は気化室を備え、空気供給筒を介して気化室内に空気を導入し、気化室内において燃料を気化して空気と混合し、該燃料と空気との混合ガスを燃焼部に供給して燃焼させる燃焼装置において、炎孔を平面的に分布させる炎孔プレートを有し、炎孔プレートに空気供給筒が一体的に成形されていることを特徴とする燃焼装置。
  2. 炎孔プレートに気化室の一部又は全部が一体的に成形されていることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 燃料を気化して燃料ガス化する気化部を有し、該気化部は気化室を備え、気化室内において燃料を気化して空気と混合し、該燃料と空気との混合ガスを燃焼部に供給して燃焼させる燃焼装置において、炎孔を平面的に分布させる炎孔プレートと、炎孔プレートの一方の面側に配されて燃料ガスを炎孔に導く燃料ガス流路の一部を構成する仕切り板を有し、炎孔プレートに気化室の一部又は全部が一体的に成形され、気化室の一部が仕切り板と接していることを特徴とする燃焼装置。
  4. 周壁で取り囲まれ、表面側に炎孔を平面的に分布させる炎孔プレートを有し、前記周壁の炎孔プレート裏面側に仕切り板が取り付けられ、空気又は燃料が通過する空隙が形成され、周壁の炎孔プレート裏面側には一以上の段部が設けられ、当該段部に仕切り板が取り付けられていて空気又は燃料が通過する空隙が形成され、炎孔プレート裏面側の他の段部または炎孔プレートの端面にも仕切り板が取り付けられていて空気又は燃料が通過するもう一つの空隙が形成されていることを特徴とする燃焼装置。
  5. 炎孔に近い部位に設けられた仕切り板は、炎孔から遠い位置に設けられた仕切り板に比べて熱伝導率が高いことを特徴とする請求項4に記載の燃焼装置。
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