JP2007085424A - チェーンの連結ピン固定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】特別な加工を必要とすることなく、確実な回り止め効果が得られるチェーンの連結ピン固定方法を提供する。
【解決手段】チェーンの連結ピン固定方法において、外プレート120に連結ピン110が挿通する円形以外の形状を有するピン孔122を穿孔し、ピン孔に連結ピンを挿通した後に、ピン孔から突出した連結ピンの先端をかしめて、連結ピンとピン孔との間に形成される隙間を狭めることをによって、上記の課題を解決する。
【選択図】図2
【解決手段】チェーンの連結ピン固定方法において、外プレート120に連結ピン110が挿通する円形以外の形状を有するピン孔122を穿孔し、ピン孔に連結ピンを挿通した後に、ピン孔から突出した連結ピンの先端をかしめて、連結ピンとピン孔との間に形成される隙間を狭めることをによって、上記の課題を解決する。
【選択図】図2
Description
本発明は、動力を駆動側から従動側へ伝える伝動装置や切粉等を搬送する搬送装置に使用されるチェーンに関し、さらに詳しくは、チェーンの構成要素の1つである連結ピンの固定方法に関する。
伝動装置や搬送装置に使用されるチェーンは、最外側に配置された外プレートと前記外プレートに固定される円柱状の連結ピンとを有している。このようなチェーンは、連結ピンを外プレートに回ることなく且つ抜けることなく固定することが必要である。もし、連結ピンが回転すると、連結ピンと外プレートとの接合部で摩耗が発生し、ガタガタになったり、連結ピンの回転に伴い騒音が発生したり、最悪の場合、チェーンの組み付けが壊れてチェーンが切れるなどの問題が生じる。
従来、連結ピンの外プレートへの固定方法としては、図11及び図12に示したように、円柱状の連結ピン610の先端を断面D字形状にカットし、このカットされた連結ピン610の先端と嵌合するD字形状のピン孔622を外プレート620に穿孔し、このピン孔622に前記連結ピン610の先端を嵌合させることによって、連結ピン610の回り止めを行うと共に、連結ピン610のDカット面に直径方向に穿孔した穴に割りピン630を通すことによって、連結ピン610の抜け止めを達成していた(例えば、特許文献1参照)。
また、別の連結ピンの固定方法としては、図13乃至図15に示したように、円柱状の連結ピン710を外プレート720に穿孔した丸穴に嵌合させ、前記丸穴から突出した連結ピン710の先端をかしめることによって、連結ピン710が直径方向に変形し、外プレート720の丸穴との嵌合がきつくなることによって、回り止めを行うと共に、丸穴の直径以上に拡径された連結ピン710の先端部分により、連結ピン710の抜け止めを達成していた。図14(a)は、かしめる前の連結ピン710の側面図であり、図14(b)は、その正面図である。図15(a)は、かしめたことによって、先端が変形した連結ピン710の側面図であり、図15(b)は、その正面図である(例えば、非特許文献1参照)。
実公昭26−10814号公報
中込昌孝著「チェーンのおはなし」日本規格協会,1997年1月20日,p29−31。
ところが、上述した連結ピンの先端を断面D字形状にカットし、外プレートに穿孔したD字形状のピン孔に嵌合させる固定方法では、連結ピンの両端を切削加工により断面D字形状にカットする工程が必要になると共に、連結ピンの抜け止めのための割りピン用穴を設ける必要があり加工コストと人手による組立コストがかかるという課題が生じていた。
また、円柱状の連結ピンを外プレートに穿孔した丸穴に嵌合させ、前記丸穴から突出した連結ピンの先端をかしめる固定方法では、連結ピンに特別な加工を施すことなく回り止めができるが、その回り止め効果は小さく、使用しているうちに“かしめ力”が低下し、連結ピンが回り出すという課題が生じていた。
そこで、本発明の目的は、特別な加工を必要とすることなく、確実な回り止め効果が得られるチェーンの連結ピン固定方法を提供することである。
請求項1に係る発明は、最外側に配置されたプレートと前記プレート間に固定される円柱状の連結ピンを有するチェーンの連結ピン固定方法において、前記プレートに前記連結ピンが挿通する円形以外の形状を有するピン孔を穿孔し、前記ピン孔に前記連結ピンを挿通した後に、前記ピン孔から突出した前記連結ピンの先端をかしめて、前記連結ピンと前記ピン孔との間に形成される隙間を狭めることによって、上記の課題を解決するものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の構成に加えて、前記ピン孔の形状が、略正方形、略三角形、略楕円形、略六角形のいずれかであることによって、上記の課題を解決するものである。
なお、本発明が対象としているチェーンは、最外側に配置されたプレートと前記プレートに固定される円柱状の連結ピンとを有するチェーンであれば良く、ブシュを有するブシュチェーンやブシュの外側にローラを有するローラチェーンや、切粉搬送用のヒンジチェーンであっても何ら差し支えない。
本発明によれば、最外側に配置されたプレートと前記プレートに固定される円柱状の連結ピンを有するチェーンの連結ピン固定方法において、前記プレートに前記連結ピンが挿通する円形以外の形状を有するピン孔を穿孔し、前記ピン孔に前記連結ピンを挿通した後に、前記ピン孔から突出した前記連結ピンの先端をかしめて、前記連結ピンと前記ピン孔との間に形成される隙間を狭めることによって、特別な加工や組立作業を必要とすることなく、大きな“かしめ力”を得ることができる。よって、容易には連結ピンが回転しないため摩耗が少なくなりチェーンの長寿命化が図られ、同時に連結ピンの抜け止めが可能になる。
本発明の一実施例であるチェーンの連結ピン固定方法をブシュチェーンに適用した場合について図面に基づき説明する。
図1は、本発明のチェーンの連結ピン固定方法を用いて組み立てられたチェーンの斜視図である。このチェーン100は、左右一対の内プレート140と該内プレート140間に圧入されたブシュ150と前記内プレート140の両外側に配置された左右一対の外プレート120と前記ブシュ150に遊貫して前記左右一対の外プレート120間に固定される円柱状の連結ピンとで少なくとも組み立て編成されている。
そして、図2に示すように連結ピン110を外プレート120に固定する方法として、外プレート120に連結ピン110が挿通する円形以外の形状、例えば、略正方形のピン孔122を穿孔し、前記ピン孔122に前記連結ピン110を挿通した後に、前記ピン孔122から突出した連結ピン110を長手方向に押しながら、その先端をかしめている。ピン孔122の大きさは、連結ピン110が内接する大きさであることが好ましい。すなわち、略正方形のピン孔の場合、連結ピン110とピン孔122とが4箇所で接触するように設計される。
図3(a)は、略正方形のピン孔122に連結ピン110が挿通している状態を示しており、図3(b)は、ピン孔122から突出した連結ピン110を長手方向に押しながら、その先端をかしめた状態を示している。連結ピン110の先端は、かしめたことにより直径方向に変形するが、ピン孔122が円形でないため、ピン孔122の形状に沿うように異形に変形する。そして、図3(a)と図3(b)の対比から明らかなように、かしめる前に連結ピン110とピン孔122との間に形成された隙間122aが狭められる。その結果、単に円柱状の連結ピンを外プレートの丸穴に嵌合させて、かしめを行うことよりも確実に回り止めの効果が得られる。
さらに、図3(b)に示したように連結ピン110の先端が部分的にピン孔122の形状からはみ出すことによって、抜け止めの効果も奏される。
なお、上記の実施例では、ピン孔の形状として略正方形のものについて説明しているが、ピン孔の形状は、これに限られることなく、例えば、図4に示したような略三角形や、図5に示したような楕円形や、図6に示したような六角形など、少なくとも円柱状の連結ピンと2箇所以上の接触点または接触面を持つ形状であれば、上記の実施例と同等の効果を得ることができる。
次に、本発明を切粉搬送用のヒンジコンベヤに適用した例について図7に基づいて説明する。図7から明らかなように、ヒンジリンクプレート216が長手方向両側辺に所定の数のヒンジリンク215を有しており、これらのヒンジリンク215は、隣接するヒンジリンクプレート216との間で指組状となるように配置されている。また、ヒンジリンクプレート216の両端にサイドウイング205を有している。そして、サイドウイング205の両外側に内ピンリンクプレート240とローラリンクプレート270と最外側に配置された外ピンリンクプレート220を有している。
そして、円柱状の連結ピン210が最外側に配置された外ピンリンクプレート220のピン孔222を挿通し、ローラリンクプレート270のブシュ250を挿通し、内ピンリンクプレート240のピン孔242を挿通する。そして、指組状に配置されたヒンジリンク215を貫通し、反対側の内ピンリンクプレート240のピン孔242を挿通し、ローラリンクプレート270のブシュ250を挿通し、最外側に配置された外ピンリンクプレート220のピン孔222から連結ピン210が突出する。円柱状の連結ピンは、両最外側に配置された外ピンリンクプレート220に穿孔されたピン孔222から均等に突出するように連結ピンの長さが設定されている。ピン孔222は、円形以外の形状、例えば略正方形状を有している。そして、両側のピン孔222から均等に突出した連結ピン210の先端部を専用のかしめ機を使ってかしめることによって、連結ピン210が回り止めされる。なお、連結ピン210の長さは、両先端部をかしめた際にちょうどピン孔222の隙間を埋めるのに必要な量となるように調整される。かしめによる回り止め抜け止めの原理は、実施例1と同じであるため、詳述は割愛する。
次に、本発明を切粉搬送用のヒンジコンベヤに適用した別の例について図8に基づいて説明する。図8から明らかなように、この実施例では、実施例2で説明したものから内ピンリンクプレートを抜いたものと同様であるので、構成の詳しい説明は省略する。なお、理解を助けるため、共通する主要な部材については、部材番号の100の位を3とし、下二桁を実施例2と同じ符号にしている。
次に、本発明を切粉搬送用のヒンジコンベヤに適用したさらに別の例について図9に基づいて説明する。図9から明らかなように、ヒンジリンクプレート416が長手方向両側辺に所定の数のヒンジリンク415を有しており、これらのヒンジリンク415は、隣接するヒンジリンクプレート416との間で指組状となるように配置されている。また、ヒンジリンクプレート416の両端にサイドウイング405を有している。このサイドウイング405は、オフセット加工されており、ブシュ450を介してローラ460を保持している。
そして、円柱状の連結ピン410が最外側に配置された外ピンリンクプレート420のピン孔422を挿通し、ローラ460が遊貫したブシュ450を挿通し、サイドウイング405のピン孔406を挿通する。そして、指組状に配置されたヒンジリンク415を貫通し、サイドウイング405のピン孔406を挿通する。そして、ローラ460が遊貫したブシュ450を挿通し、反対側の最外側に配置された外ピンリンクプレート420のピン孔422を挿通し、ピン孔422から連結ピン410が突出する。両最外側に配置された外ピンリンクプレート420に穿孔されたピン孔422は、円形以外の形状を有している。そして、両最外側に配置された外ピンリンクプレート420に穿孔されたピン孔422から突出した連結ピン410の先端部をかしめることによって、連結ピン410が回り止めされる。なお、連結ピン410の長さは、先端部をかしめた際にちょうどピン孔422の隙間を埋めるのに必要な量となるように調整される。かしめによる回り止め抜け止めの原理は、実施例1と同じであるため、詳述は割愛する。
次に、本発明を切粉搬送用のヒンジコンベヤに適用したさらに別の例について図10に基づいて説明する。図10から明らかなように、この実施例では、実施例4で説明したものからブシュを省いたものと同様であるので、構成の詳しい説明は省略する。なお、理解を助けるため、共通する主要な部材については、部材番号の100の位を5とし、下二桁を実施例4と同じ符号にしている。
100、200、300、400、500、600、700 ・・・ チェーン
110、210、310、410、510、610、710 ・・・ 連結ピン
120、620、720 ・・・ 外プレート
220、320、420、520 ・・・ 外ピンリンクプレート
122、222、242、322、406、422、522、622 ・・・ピン孔
122a ・・・ 隙間
140 ・・・ 内プレート
240 ・・・ 内ピンリンクプレート
150、250、350、450 ・・・ ブシュ
205、305、405、505 ・・・ サイドウイング
215、315、415、515 ・・・ ヒンジリンク
216、316、416、516 ・・・ ヒンジリンクプレート
260、360、460、560 ・・・ ローラ
270、370 ・・・ ローラリンクプレート
630 ・・・ 割りピン
110、210、310、410、510、610、710 ・・・ 連結ピン
120、620、720 ・・・ 外プレート
220、320、420、520 ・・・ 外ピンリンクプレート
122、222、242、322、406、422、522、622 ・・・ピン孔
122a ・・・ 隙間
140 ・・・ 内プレート
240 ・・・ 内ピンリンクプレート
150、250、350、450 ・・・ ブシュ
205、305、405、505 ・・・ サイドウイング
215、315、415、515 ・・・ ヒンジリンク
216、316、416、516 ・・・ ヒンジリンクプレート
260、360、460、560 ・・・ ローラ
270、370 ・・・ ローラリンクプレート
630 ・・・ 割りピン
Claims (2)
- 最外側に配置されたプレートと前記プレートに固定される円柱状の連結ピンを有するチェーンの連結ピン固定方法において、
前記プレートに前記連結ピンが挿通する円形以外の形状を有するピン孔を穿孔し、前記ピン孔に前記連結ピンを挿通した後に、前記ピン孔から突出した前記連結ピンの先端をかしめて、前記連結ピンと前記ピン孔との間に形成される隙間を狭めることを特徴とするチェーンの連結ピン固定方法。 - 前記ピン孔の形状が、略正方形、略三角形、略楕円形、略六角形のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載されたチェーンの連結ピン固定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005273629A JP2007085424A (ja) | 2005-09-21 | 2005-09-21 | チェーンの連結ピン固定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005273629A JP2007085424A (ja) | 2005-09-21 | 2005-09-21 | チェーンの連結ピン固定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007085424A true JP2007085424A (ja) | 2007-04-05 |
Family
ID=37972602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005273629A Pending JP2007085424A (ja) | 2005-09-21 | 2005-09-21 | チェーンの連結ピン固定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007085424A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5241442U (ja) * | 1975-09-18 | 1977-03-24 | ||
JPH10184818A (ja) * | 1996-12-24 | 1998-07-14 | Toyota Motor Corp | チェーン |
-
2005
- 2005-09-21 JP JP2005273629A patent/JP2007085424A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5241442U (ja) * | 1975-09-18 | 1977-03-24 | ||
JPH10184818A (ja) * | 1996-12-24 | 1998-07-14 | Toyota Motor Corp | チェーン |
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