JP2007085413A - 変速機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】横Gが作用しているとの誤判断をなくし、コストの低減が図られた変速機の制御装置を提供する。
【解決手段】車輪情報に基づいて算出された横Gに基づいて変速制御を行う変速機TMの制御装置60において、駆動輪DRWおよび従動輪DNWの車輪情報が正常であるか否かを判断する車輪情報判断手段を備え、この車輪情報判断手段が、左右の駆動輪Wa,Wbの回転速度の平均値および変速機TMの出力速度の差が所定範囲内にあるか否かを判断する第1判断手段S1と、左右の駆動輪Wa,Wbの速度差および左右の従動輪Wc,Wdの速度差の差が所定範囲内にあるか否かを判断する第2判断手段S2とから構成され、第1および第2判断手段S1,S2がいずれも所定範囲内にあると判断したときに車輪情報が正常であるとする。車輪情報判断手段により車輪情報が正常であると判断されたときに、車両に作用する横Gに基づいて変速制御を行うことが許容される。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動源からの出力を駆動輪に変速して伝達する変速機の制御装置に関する。
車両には旋回時に横方向加速度(以下、「横G」とも称する)が作用する。この横Gは、車速の2乗に比例して旋回半径に反比例する。車両に大きな横Gが作用すると、操舵性の悪化などを招いて安全走行が難しくなる。これに対し、車輪の回転速度を検出して横Gを算出し、算出した横Gが予め設定した閾値を超えているときに変速機のアップシフトを制限する制御装置を設けた車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。このように変速機のアップシフトが制限されることにより、旋回走行の終了とともに再度アクセルペダルが踏み込まれてもキックダウンが行われないため、短期間に頻繁にシフトのアップダウンが行われるようなことがなく、また、このときキックダウンを行わなくても即座に加速のための駆動力が得られ、安定した走行が図られる。
特開2000−46174号公報
しかしながら、従来の制御装置は、例えばパンク時やテンパータイヤの装着時など、車輪間でエア圧や幅や径が異なるために速度差(差回転)が生じている場合に、このような車輪の回転速度を参照して横Gを算出することから、直線走行時であっても閾値を超える横Gが作用していると誤判断するおそれがあった。これにより、走行中に絶えずアップシフトの制限が行われ、燃費の悪化を招くおそれがあった。また、エンジン回転数が上昇すると燃料による冷却アシストを行うように構成された駆動源が知られているが、例えばこのような駆動源を設けた車両においては、アップシフトの制限が続くことにより燃焼室内の未燃ガスの残留量が増加し、排気ガスに含まれる成分が悪化するおそれがあった。また、横Gを算出するために車輪の回転速度を検出するセンサが設けられるが、このセンサの故障時にも同様の課題が生じるおそれがある。これを回避するためには、センサの故障を検知するための専用の装置を設ける必要があり、高コスト化を招くおそれがあった。
このような課題に鑑み、本発明は、車両に作用する横Gを算出して変速制御を行う変速機の制御装置において、横Gが作用しているとの誤判断がなく、コストの低減が図られた変速機の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係る変速機の制御装置は、駆動源からの出力を左右の駆動輪に変速して伝達する変速機を備えた車両に設けられ、左右の駆動輪および左右の従動輪の車輪情報に基づいて変速制御を行うように構成された変速機の制御装置において、左の駆動輪の回転速度を検出する第1駆動輪速度検出手段と、右の駆動輪の回転速度を検出する第2駆動輪速度検出手段と、左の従動輪の回転速度を検出する第1従動輪速度検出手段と、右の従動輪の回転速度を検出する第2従動輪速度検出手段と、変速機の出力速度を検出する出力速度検出手段と、第1および第2駆動輪速度検出手段により検出された回転速度に基づいて左右の駆動輪の速度差を算出する駆動輪速度差算出手段と、第1および第2従動輪速度検出手段により検出された回転速度に基づいて左右の従動輪の速度差を算出する従動輪速度差算出手段と、左右の駆動輪および左右の従動輪の車輪情報が正常であるか否かを判断する車輪情報判断手段とから構成している。そして、車輪情報判断手段を、第1および第2駆動輪速度検出手段により検出された回転速度の平均値および出力速度検出手段により検出された出力速度の差が所定範囲内にあるか否かを判断する第1判断手段と、駆動輪速度差算出手段により算出された速度差および従動輪速度差算出手段により算出された速度差の差が所定範囲内にあるか否かを判断する第2判断手段とから構成し、第1判断手段により速度の差が所定範囲内にあると判断され且つ第2判断手段により速度差の差が所定範囲内にあると判断されたときに車輪情報が正常と判断するように構成している。そして、この車輪情報判断手段により車輪情報が正常であると判断されたときに、車両に作用する横方向加速度に基づいて変速制御を行うことが許容されるように構成されることが好ましい。
また、車輪情報判断手段により車輪情報が正常であると判断されたときに車輪情報に基づいて車両に作用する横方向加速度を算出する横方向加速度算出手段と、横方向加速度算出手段により算出された横方向加速度が閾値を超えているか否かを判断する横方向加速度判断手段と、横方向加速度判断手段により横方向加速度が閾値を超えていると判断されたときに変速機のアップシフトを制限するアップシフト制限手段とを備えて構成することが好ましい。
このとき、横方向加速度判断手段により算出された横方向加速度を記憶する横方向加速度記憶手段と、横方向加速度判断手段により横方向加速度が閾値を超えていると判断されると作動して横方向加速度判断手段により横方向加速度が閾値を超えていないと判断されると停止する作動手段と、車輪情報判断手段により車輪情報が正常でないと判断されたときに作動手段が作動しているか否かを判断する作動判断手段とを備えて構成し、作動判断手段により作動手段が作動していると判断されたときに、横方向加速度判断手段により、横方向加速度記憶手段により記憶されている横方向加速度が閾値を超えているか否かが判断されるように構成することが好ましい。
なお、車輪情報判断手段により車輪情報が正常であると判断されると作動して横方向加速度判断手段により横方向加速度が閾値を超えていないと判断されると停止する作動手段と、車輪情報判断手段により車輪情報が正常でないと判断されたときに作動手段が作動しているか否かを判断する作動判断手段とを備えて構成し、作動判断手段により作動手段が作動していると判断されたときに、横方向加速度算出手段により横方向加速度が算出され、横方向加速度判断手段により当該横方向加速度が閾値を超えているか否かが判断されるように構成してもよい。
このように構成される本発明に係る変速機の制御装置によると、駆動輪の回転速度の平均値と変速機の出力速度とを比較する第1判断手段と、駆動輪の速度差と従動輪の速度差とを比較する第2判断手段とから、車輪情報を正常であるか否かを判断する車輪情報判断手段を構成している。ここで、第1および第2駆動輪速度検出手段がいずれも正常に作動しているときには、駆動輪の回転速度の平均値と変速機の出力速度との差がほぼ一致する。また、このように駆動輪速度検出手段が正常であって、第1および第2従動輪速度検出手段がいずれも正常に作動し、駆動輪および従動輪がいずれもエア圧が適切に設定されて径や幅が同一のときには、駆動輪の速度差と従動輪の速度差との差がほぼ一致する。このため、第1および第2判断手段により、駆動輪および従動輪のそれぞれの車輪情報が正常であるか否かを判断でき、制御装置はこの判断結果に従って変速機の作動制御を行うことができることから、制御装置の性能を向上させることができる。また、第1および第2駆動輪速度検出手段や第1および第2従動輪速度検出手段が正常に作動しているか否かを検知できるため、専用の故障検知装置を設ける必要がなく、コストの低減が図られる。
そして、本発明では、この車輪情報判断手段により車輪情報が正常であると判断されるときに、横方向加速度に基づいた変速制御が許容されており、パンク時やテンパータイヤの装着時などに、車両に横方向加速度が作用していると誤判断されて変速制御が行われるようなことがなく、排ガス成分や燃費の改善が図られる。
また、車輪情報判断手段により車輪情報が正常であると判断されたときに、横方向加速度を算出し、算出された横方向加速度が閾値を超えているか否かを判断し、横方向加速度が閾値を超えていると変速機のアップシフトを制限するように構成すると、車輪情報が正常であるときには、正確な横方向加速度を算出できるため横方向加速度に対応した変速制御を確実に行うことができ、大きな横方向加速度が車両に作用しているときにアップシフトを制限して安定走行を図ることができる。
さらに、横方向加速度が閾値を超えていると判断されると作動して超えていないと判断されると停止する作動手段と、車輪情報が正常でないと判断されると作動手段が作動しているか否かを判断する作動判断手段とを備えると、この作動判断手段により作動手段が作動していると判断されるとすれば、前回の制御において閾値を超えていると判断されてアップシフトが制限されたときであり、車輪情報が正常であると判断されてアップシフトを制限する変速制御が行われているときに不意な空転などによって車輪情報が瞬間的に正常でないと判断されたときなどが挙げられる。本発明では、車輪情報が正常であると判断されると算出された横方向加速度を記憶させており、作動判断手段により作動手段が作動していると判断されたときには、記憶されている横方向加速度に基づいて変速制御が行われるようになっている。このため、アップシフトを制限する変速制御が行われているときに車輪情報が不意に正常でない状態になっても、このアップシフトを制限する変速制御が継続して行われ、車両に作用する横方向加速度に対応した変速制御をより確実に行うことができる。
なお、車輪情報判断手段により車輪情報が正常であると判断されると作動して横方向加速度判断手段により横方向加速度が閾値を超えていないと判断されると停止する作動手段と、車輪情報が正常でないと判断されると作動手段が作動しているか否かを判断する作動判断手段とを備えると、この作動判断手段により作動手段が作動していると判断されるとすれば、上記と同様に、アップシフトを制限する変速制御が行われているときに車輪情報が不意に正常でない状態になったときなどが挙げられる。本発明では、作動判断手段により作動手段が作動していると判断されたときには、横方向加速度が改めて算出され、この横方向加速度に基づいて変速制御が行われるようになっている。このため、アップシフトを制限する変速制御が行われているときに車輪情報が不意に正常でない状態になっても、横方向加速度に基づいた変速制御を継続して行うことができ、車両に作用する横方向加速度に対応した変速制御をより確実に行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1に、本発明に係る変速機の制御装置が設けられた四輪車のパワートレインPTを示している。このパワートレインPTは、エンジンEおよび電気モータMからなるハイブリッド型の駆動源PWと、駆動源PWおよび駆動輪DRWの間に設けられた変速機TMとから構成される。この車両はフロントドライブ型であり、前左輪Waおよび前右輪Wbの二輪が駆動輪DRWとされ、後左輪Wcおよび後右輪Wdの二輪が従動輪DNWとされている。
エンジンEはガソリンを燃料とする4気筒レシプロエンジンであり、シリンダブロック10に形成された4つのシリンダ室11,11,…の内部にピストンが配設されている。エンジンEは、各シリンダ室11に対する吸排気制御を行う吸排気制御装置12と、各シリンダ室11に対する燃料噴射制御および噴射燃料の点火制御を行う燃噴・点火制御装置13とを有している。電気モータMは、エンジンEの出力軸Es上に配設されており、車載のバッテリにより駆動されてエンジンEの駆動力をアシストし、減速走行時には車輪側からの回転駆動により発電してバッテリの充電を行う。
変速機TMは、入力軸1とカウンタ軸2との間に配設された金属Vベルト機構20と、入力軸1の上に配設された前後進切換機構30と、カウンタ軸2の上に配設された発進クラッチ5と、発進クラッチ5に接続された減速ギヤ列6〜8とを備えて構成される無段変速機である。入力軸1は、カップリング機構CPを介してエンジンEの出力軸Esと連結されている。カウンタ軸2および減速ギヤ列のアイドル軸7は、入力軸1と平行に配設されている。
金属Vベルト機構20は、入力軸1上に配設された駆動側プーリ21と、カウンタ軸2上に配設された従動側プーリ26と、両プーリ21,26間に巻き掛けられた金属Vベルト25とから構成される。駆動側プーリ21は、入力軸1上に固定された固定プーリ半体22と、固定プーリ半体22に対して軸方向に相対移動可能な可動プーリ半体23とを有する。可動プーリ半体23の側方にはシリンダ壁23aにより囲まれて駆動側シリンダ室24が形成されている。駆動側シリンダ室24に供給される作動油の油圧に応じて可動プーリ半体23が軸方向に移動する。従動側プーリ26は、カウンタ軸2に固定された固定プーリ半体27と、固定プーリ半体27に対して軸方向に相対移動可能な可動プーリ半体28とを有する。可動プーリ半体28の側方にはシリンダ壁28aにより囲まれて従動側シリンダ室29が形成されている。従動側シリンダ室29に供給される作動油の油圧に応じて可動プーリ半体28が軸方向に移動する。両シリンダ室24,29に供給される作動油の油圧を制御することにより、両プーリ21,26のプーリ溝幅が変化して金属Vベルト25の巻き掛け半径が変化し、変速比を無段階に変化させることができる。
前後進切換機構30は、遊星歯車機構からなり、入力軸1に結合されたサンギヤ31と、固定プーリ半体22に結合されたリングギヤ32と、後進ブレーキ37により固定保持可能なキャリア33と、サンギヤ31とリングギヤ32とを連結可能な前進クラッチ35とを備える。前進クラッチ35が係合されると全ギヤ31〜33が入力軸1と一体に回転し、エンジンEの駆動により駆動側プーリ21は入力軸1と同方向(前進方向)に回転駆動される。一方、後進ブレーキ37が係合されると、キャリア33が固定保持されるため、リングギヤ32はサンギヤ31と逆の方向に駆動され、エンジンEの駆動により駆動側プーリ21は入力軸1と逆方向(後進方向)に回転駆動される。
発進クラッチ5は、カウンタ軸2と減速ギヤ列6〜8との間の動力伝達を制御する油圧クラッチであり、カウンタ軸2に発生した出力を係合状態に応じた伝達率で減速ギヤ列6〜8に伝達する。発進クラッチ5が係合されると、金属Vベルト機構20により変速されたエンジンEからの出力が減速ギヤ列6〜8に伝達され、減速ギヤ6〜8により減速されてデフ機構9に伝達される。デフ機構9は、伝達された出力を左右に分割し、左右のアクスルシャフト9a,9bを介して駆動輪DRWに伝達する。
このような変速機TMは、電磁制御弁CVから油路41,42を介して両プーリ21,26のシリンダ室24,29に供給されるプーリ制御油圧Pdr,Pdnにより変速制御が行われ、図示しない油路を介して前進クラッチ35および後進ブレーキ37に供給される前後進制御油圧により前後進切換制御が行われ、油路43を介して供給されるクラッチ制御油圧PCLにより発進クラッチ係合制御が行われる。
また、車両には各種のセンサが配設されている。例えば図1に示すものとして、駆動側プーリ21の近傍に取り付けられて駆動側プーリ21の回転速度Ndrを検出する駆動側プーリ回転速度センサ51と、従動側プーリ26の近傍に取り付けられて従動側プーリ26の回転速度Ndnを検出する従動側プーリ回転速度センサ52と、減速ギヤ列6〜8を構成するファイナルギヤ8bの近傍に取り付けられ、変速機TMの出力速度VTMを検出する出力速度センサ53とが設けられている。この出力速度センサ53により、デフ機構9により分割される直前の出力速度VTMが検出される。
さらに、前左輪Waの近傍に取り付けられて前左輪Waの回転速度Nwaを検出する第1駆動輪回転速度センサ54と、前右輪Wbの近傍に取り付けられて前右輪Wbの回転速度Nwbを検出する第2駆動輪回転速度センサ55と、後左輪Wcの近傍に取り付けられて後左輪Wcの回転速度Nwcを検出する第1従動輪回転速度センサ56と、後右輪Wdの近傍に取り付けられて後右輪Wdの回転速度Nwdを検出する第2従動輪回転速度センサ57とが設けられている。
車両には、駆動源PWや変速機TMなどを作動制御する制御装置60が設けられている。制御装置60には、各センサ51〜57からの検出信号や、エンジン回転速度Neや吸排気制御装置12に設けられたスロットルバルブの開度θTHなどのエンジン状態を示す信号が入力される。制御装置60は、入力された信号に基づいて車両状態を判断して作動制御信号を出力する。制御装置60は、電動モータMに作動制御信号を出力して電動モータMによる駆動力アシストを行わせるなど、駆動源PWの作動制御を行うように構成されている。また、電磁制御弁CVのソレノイドに作動制御信号を出力して電磁制御弁CVを作動制御することによりプーリ制御油圧Pdr,Pdn、前後進切換制御油圧およびクラッチ制御油圧PCLの設定制御を行って駆動源PWから駆動輪DRWに伝達される出力を調整するなど、変速機TMの作動制御を行うように構成されている。
制御装置60には、タイマー61とメモリ62が備えられている。メモリ62には、エンジン回転速度Neやスロットルバルブの開度θTHなどのエンジン情報、シフトレバーの位置やアクセルペダルの開度やハンドルの舵角などの運転操作情報、前後輪Wa〜Wdの回転速度Nwa〜Nwdなどの車輪情報に応じてプーリ制御油圧Pdr,Pdnやクラッチ制御油圧PCLなどを求めるためのマップが予め記憶されている。また、このようなマップは、車両状態に応じて予め設定された複数の変速モードごとに記憶されている。例えば、通常走行時の変速モードと別に、摩擦係数が小さい路面での走行時の変速モードや、大きな横Gが車両に作用しているときにおける走行時の変速モードなどが設定されており、これらの変速モードごとにプーリ制御油圧Pdr,Pdnやクラッチ制御油圧PCLなどを求めるためのマップが記憶されている。
次に、図2を参照して制御装置60により行われる処理について説明する。なお、この処理は、所定時間(例えば10msec)ごとに繰り返して行われる。また、この処理は、シフトレバーが走行レンジに位置しているときなど、走行時に行われる。
まず、変速機TMの出力速度VTMと前輪Wa,Wbの回転速度Nwa,Nwbとの差の絶対値が、予め設定された所定範囲内(例えば3.5km/h以下)にあるか否かが判断される(ステップS1)。この処理を行うにあたって制御装置60は、第1および第2駆動輪回転速度センサ54,55により検出された前左輪Waおよび前右輪Wbの回転速度Nwa,Nwbに基づいて両回転速度Nwa,Nwbの平均値((Nwa+Nwb)/2)を予め算出する。制御装置60は、この両回転速度Nwa,Nwbの平均値と、出力速度センサ53により検出された出力速度VTMとの差を算出し、その差が所定範囲内にあるか否かを判断する。
ステップS1で速度の差が所定範囲内にあると判断されると、前輪Wa,Wbの速度差と後輪Wc,Wdの速度差との差の絶対値が、予め設定された所定範囲内(2.5km/h以下)にあるか否かが判断される(ステップS2)。この処理を行うにあたって制御装置60は、第1および第2駆動輪回転速度センサ54により検出された前左輪Waおよび前右輪Wbの回転速度Nwa,Nwbに基づいて前輪Wa,Wbの速度差(Nwa−Nwb)を予め算出し、第1および第2従動輪回転速度センサ54により検出された後左輪Wcおよび後右輪Wdの回転速度Nwc,Nwdに基づいて前輪Wc,Wdの速度差(Nwc−Nwd)を予め算出する。
なお、速度差の算出は、前輪Wa,Wbおよび後輪Wc,Wdの左右を対応させて行われる。すなわち、上記のように前輪Wa,Wbの速度差が前左輪Waの回転速度Nwaに対して前右輪Wbの回転速度Nwbの差をとって算出されるとき(Nwa−Nwb)は、後輪Wc,Wdについても後左輪Wcの回転速度Nwcに対して後右輪Wdの回転速度Nwdの差をとって算出される(Nwc−Nwd)。また、前輪Wa,Wbの速度差が前右輪Wbの回転速度Nwbに対して前左輪Waの回転速度Nwaの差をとって算出されるとき(Nwb−Nwa)は、後輪Wc,Wdについても後右輪Wdの回転速度Nwdに対して後左輪Wcの回転速度Nwcの差をとって算出される(Nwd−Nwc)。
ここで、前輪Wa,Wbの第1および第2駆動輪回転速度センサ54,55が正常に作動しているときには、前左輪Waの回転速度Nwaおよび前右輪Wbの回転速度Nwbはそれぞれ、デフ機構9により分割される直前の変速機TMの出力速度VTMとの差がそれぞれほぼ一致し、所定の数値範囲内に収まる。したがって、両回転速度Nwa,Nwbの平均値と出力速度VTMとの差がこのような所定範囲を逸脱するときは、第1および第2駆動輪回転速度センサ54,55の少なくともいずれか一方が故障して制御装置60に正常な検出信号が入力されていないとき等が例として挙げられる。このため、ステップS1では、適切な数値範囲を予め設定しておくことにより、第1および第2駆動輪回転速度センサ54,55が正常であるか否かを判断できる。なお、本構成例では、出力速度センサ53の故障を検知する検出器が従来同様設けられており、この検出器により、本処理を行う前に予め、制御装置60に入力される変速機TMの出力速度VTMが正常な値であることが保証されている。
また、前輪Wa,Wbおよび後輪Wc,Wdはそれぞれ、旋回時に左右で速度差を生じさせるが、このように走行路の曲率(旋回半径)に応じて速度差が生じた場合、左右を対応させて算出された前輪Wa,Wbの速度差と後輪Wc,Wdの速度差とはほぼ一致し、所定の数値範囲内に収まる。したがって、第1および第2駆動輪回転速度センサ54,55から入力される回転速度Nwa,Nwbが正常であると判断されている場合であって、前輪Wa,Wbの速度差と後輪Wc,Wdの速度差との差が所定の数値範囲を逸脱するときには、前後輪Wa〜Wdの少なくともいずれかがパンク等により適切なエア圧でないときや、テンパータイヤを装着しているとき、あるいは、第1および第2従動輪回転速度センサ56,57の少なくともいずれか一方が故障して制御装置60に正常な検出信号が入力されていないとき等が例として挙げられる。このため、ステップS1で第1および第2駆動輪回転速度センサ54,55が正常であると判断された後に行われるステップS2では、適切な数値範囲を予め設定しておくことにより、前後輪Wa〜Wdおよび第1および第2従動輪回転速度センサ56,57が正常であるか否かを判断できる。このようにステップS1,S2により、前後輪Wa〜Wdの車輪情報が正常か否かが判断される。
ステップS1,S2でともに所定範囲内にあると判断されると、すなわち、車輪情報が正常であると判断されると、車輪情報に基づいて横Gが算出される(ステップS3)。横Gは、旋回時に車両に作用し、速度の2乗に比例して旋回半径に反比例する。制御装置60は、第1および第2従動輪回転速度センサ56,57から検出される後輪Wc,Wdの回転速度Nwc,Nwdに基づいて車両に作用する横Gを算出する。次いで、算出された横Gがメモリ62に記憶される(ステップS4)。本処理は所定時間ごとに繰り返して行われるが、前回以前の処理でメモリ62に記憶された横Gが、今回算出された横Gに書き替えられる。
さらに、算出された横Gが閾値を超えているか否かが判断される(ステップS5)。運転者は、走行路の曲率が大きくなって所定の横Gが作用すると、操舵性を確保するため、アクセルペダルの開度を小さくする傾向にある。一般に、通常の変速制御においては、アクセルペダルを戻すことにより、アップシフト(オフアップ)が行われるようになっている。また、アクセルオフの状態から加速のためアクセルペダルが踏み込まれると、ダウンシフト(キックダウン)が行われて大きな駆動力が得られるようになっている。このため、曲率の大きい走行路を旋回するためにアクセルペダルが戻され、この旋回の後に改めてアクセルペダルが踏み込まれると、オフアップされた状態から再度キックダウンが行われ、短期間でシフトのアップダウンが頻繁に行われてしまいドライバビリティの悪化を招くおそれがある。また、オフアップされた状態からダウンシフトするため、運転者が望む駆動力が得られるまで時間がかかってしまうおそれがある。メモリ62には、このような課題が生じ得る閾値を予め設定して記憶させている。なお、この閾値は車速に応じた変数であり、メモリ62には出力速度VTMに応じてこの閾値を求めるためのテーブルが予め記憶されている。ステップS5では予め、出力速度センサ53から入力される変速機TMの出力速度VTMに基づいてこのテーブルから閾値が求められる。
ステップS5で横Gが閾値を超えていると判断されると、タイマー61が始動される(ステップS6)。そして、電磁制御弁CVに作動制御信号が出力されてプーリ制御油圧Pdr,Pdnが設定制御され、変速機TMのアップシフトが制限される(ステップS7)。このアップシフトの制限により、アクセルペダルの開度の変化に関わらず、通常走行時の変速機TMの作動制御と異なり、所定のプーリレシオ値よりもオーバードライブ側へシフトさせないようになっている。すなわち、通常走行時の変速モードから、横Gが作用しているときに固有の変速モードに移行される。ステップS7が行われると、今回の処理で算出された横Gがメモリ62に記憶されているとともにタイマー61が作動したままで、一連の処理が終了する。
ステップS1,S2のいずれかで所定範囲内にないと判断されると、すなわち、車輪情報が正常でないと判断されると、タイマー61が作動しているか否かが判断される(ステップS11)。タイマー61が停止していると判断されると、ステップS7で行われたアップシフトの制限は行われず、通常走行時の変速モードで変速機TMの作動制御が行われ(ステップS11)、一連の処理が終了する。
ステップS11でタイマー61が作動していると判断されると、前回以前の処理で記憶された横Gがメモリ62から読み出され(ステップS21)、ステップS5に進む。このようにステップS21を経た場合、ステップS5で、メモリ62から読み出された横Gが閾値を超えているか否かが判断される。
また、ステップS5で横Gが閾値以下であると判断されると、タイマー61が停止され(ステップS22)、通常走行時の変速モードで変速機TMの作動制御が行われ(ステップS11)、一連の処理が終了する。
このように本構成例の制御装置60によると、車両に作用する横Gの大小により異なる変速モードで変速機TMの作動制御が行われる。そして、横Gが閾値を超えているか否かの判断を行う前に、変速機TMの出力速度VTMと前輪Wa,Wbの回転速度との差が所定範囲内にあるか否かの判断と、前輪Wa,Wbの速度差と後輪Wc,Wdの速度差との差が所定範囲内にあるか否かの判断とが行われる。
このため、パンク時やテンパータイヤ装着時など左右の駆動輪Wa,Wb間あるいは左右の従動輪Wc,Wd間で速度差が生じている場合には、車輪情報が正常でないと判断され、横Gの算出および算出された横Gが閾値を超えているか否かの判断が行われず、通常走行時の変速制御が行われる。これにより、上記のような場合に誤判断によりアップシフトの制限が絶えず行われるようなことがなく、燃費や排ガス成分の改善が図られる。また、駆動輪および従動輪回転速度センサ54〜57のいずれかが故障して検出信号が制御装置60に正常に入力されない場合にも車輪情報が正常でないと判断されるため、センサ54〜57の故障を検知するための専用の装置を設ける必要がなく、コストの低減が図られる。一方、車輪情報が正常であるときには、正確な横Gを算出でき、この横Gの大小に対応した変速制御が行われるようになっており、横Gが大きいときには安定走行が図られ、横Gが小さいときには燃費の悪化などを招くことのない適切な変速制御が行われる。
さらに、車輪情報が正常であると判断されると、算出された横Gがメモリ62に記憶される。また、横Gが閾値を超えていると判断されると、タイマー61が作動され、タイマー61が作動したまま次回の処理が開始される。横Gが閾値以下であると判断されると、タイマー61が停止されて次回の処理が開始される。そして、車輪情報が正常でないと判断されると、タイマー61が作動しているか否かが判断され、作動しているとメモリ62に記憶されている横Gが閾値を超えているか否かの判断が行われる。
このとき、タイマー61が作動しているとすれば、前回の処理において車輪情報が正常であると判断されるとともに横Gが閾値を超えていると判断されており、今回の処理時に、不意に前後輪Wa〜Wdのいずれかに浮きや空転が生じるなど瞬発的に車輪情報が正常でないと判断されたときである。一方、タイマー61が停止しているとすれば、直線走行時など前回の処理において車輪情報が正常であると判断されるとともに横Gが閾値以下であると判断されており瞬発的に車輪情報が正常でないと判断されたとき、あるいは、パンク時やテンパータイヤ装着時やセンサ故障時である。
このように横Gが閾値を超えてアップシフトの制限が行われているときに不意に空転などが生じても、メモリ62に記憶される横Gを参照して閾値を超えているか否かの判断を継続して行うことができる。これにより、大きな横Gが車両に作用しているときの制御性が向上し、横Gに対応した変速制御をより確実に行うことができる。
次に、図3を参照して制御装置60により行われる処理の変更例について説明する。図3に示す処理についても、図2に示す処理と同様に、走行時に所定時間ごとに繰り返して行われる。
まず、ステップS1と同様の判断が行われる(ステップS51)。ステップS51で速度の差が所定範囲内にあると判断されると、ステップS2と同様の判断が行われる(ステップS52)。本処理においても、ステップS51,S52で車輪情報が正常であるか否かが判断される。
ステップS51,S52で車輪情報が正常であると判断されると、タイマー61が始動され(ステップS53)、横Gが算出され(ステップS54)、算出された横Gが閾値を超えているか否かの判断が行われる(ステップS55)。このように、本処理では、タイマー61が横Gの算出前に始動される。
ステップS55で横Gが閾値を超えていると判断されると、ステップS7と同様にして変速機TMの作動制御が行われ、(ステップS56)、タイマー61が作動したままで一連の処理が終了する。
ステップS51,S52で車輪情報が正常でないと判断されると、タイマー61が作動しているか否かの判断が行われる(ステップS61)。タイマー61が停止していると判断されると、ステップS12と同様にして変速機TMの作動制御が行われ(ステップS62)、一連の処理が終了する。タイマー61が作動していると判断されると、ステップS54に進んで横Gが算出され、ステップS55の判断処理が行われる。
また、ステップS55において横Gが閾値以下であると判断されると、タイマー61が停止され(ステップS71)、ステップS12と同様にして変速機TMの作動制御が行われ(ステップS62)、一連の処理が終了する。
このように、図3に示す処理においても、図2に示す処理と同様に、車輪情報が正常であるか否かが判断され、正常であると判断されると車両に作用する横Gの大小により異なる変速モードで変速機TMの作動制御が行われ、正常でないと判断されると通常走行時の変速制御が行われる。これにより、図2に示す処理と同様に、燃費の改善が図られるとともに、コストの低減が図られる。
また、車輪情報が正常であると判断されると、タイマー61が始動され、さらに横Gが閾値を超えていると判断されると、タイマー61が作動したまま次回の処理が開始される。横Gが閾値以下であると判断されると、タイマー61が停止されて次回の処理が開始される。そして、車輪情報が正常でないと判断されると、タイマー61が作動しているか否かが判断される。このとき、タイマー61が作動しているとすれば、前回の処理において車輪情報が正常であると判断されるとともに横Gが閾値を超えていると判断されており、今回の処理時に、不意に前後輪Wa〜Wdのいずれかに浮きや空転が生じるなど瞬発的に車輪情報が正常でないと判断されたときであり、その後、横Gが算出され、算出された横Gが閾値を超えているか否かが判断される。これにより、図2に示す処理と同様に、大きな横Gが車両に作用しているときの制御性が向上し、横Gに対応した変速制御をより確実に行うことができる。
本発明に係る変速機の制御装置は、上記実施形態の構成に限られない。例えば、ステップS1とステップS2とは逆でもよい。また制御装置60に備えられるタイマー61を利用して不意な空転などに対する制御を行うように構成されているが、このとき利用される装置はタイマー61に限られず、電気的に作動制御できるものであり、作動しているか否かを電気的に判断できるものであれば、どのようなものでもよい。また、タイマー61を停止させる処理(ステップS22,S71)を省略し、作動後所定の時間が経過すると自動停止するようにタイマー61を構成し、通常時の変速と横G作用時の変速との頻繁な切り替わりの回避を図ってもよい。
また、変速機TMとして、金属Vベルト機構20を備えた無段変速機(CVT)を例示したが、例えば変速ギヤを有して構成される自動変速機のような他の形態の変速機であっても同様に適用可能である。なお、フロントドライブ型の車両を例示したが、後輪Wc,Wdを駆動輪DRWとしてもよい。さらに、ガソリンを燃料とするレシプロエンジンEおよび電気モータMから構成されるハイブリッド型の駆動源PWを例示したが、圧縮天然ガス自動車、燃料電池自動車、電気自動車など、他の形態の駆動源が用いられていても本発明を同様に適用できる。
本発明に係る変速機の制御装置を備えた車両の構成図である。 本発明に係る変速機の制御装置により行われる処理内容を示すフローチャートである。 上記処理内容の変更例を示すフローチャートである。
符号の説明
PW 駆動源
TM 変速機
DRW(Wa,Wb) 駆動輪
DNW(Wc,Wd) 従動輪
20 金属Vベルト機構
53 出力速度センサ
54 第1駆動輪回転速度センサ
55 第2駆動輪回転速度センサ
56 第1従動輪回転速度センサ
57 第2従動輪回転速度センサ
60 制御装置
61 タイマー
62 メモリ

Claims (5)

  1. 駆動源からの出力を左右の駆動輪に変速して伝達する変速機を備えた車両に設けられ、前記左右の駆動輪および左右の従動輪の車輪情報に基づいて変速制御を行うように構成された変速機の制御装置において、
    左の前記駆動輪の回転速度を検出する第1駆動輪速度検出手段と、
    右の前記駆動輪の回転速度を検出する第2駆動輪速度検出手段と、
    左の前記従動輪の回転速度を検出する第1従動輪速度検出手段と、
    右の前記従動輪の回転速度を検出する第2従動輪速度検出手段と、
    前記変速機の出力速度を検出する出力速度検出手段と、
    前記第1および第2駆動輪速度検出手段により検出された回転速度に基づいて左右の前記駆動輪の速度差を算出する駆動輪速度差算出手段と、
    前記第1および第2従動輪速度検出手段により検出された回転速度に基づいて左右の前記従動輪の速度差を算出する従動輪速度差算出手段と、
    前記左右の駆動輪および前記左右の従動輪の車輪情報が正常であるか否かを判断する車輪情報判断手段とから構成され、
    前記車輪情報判断手段が、前記第1および第2駆動輪速度検出手段により検出された回転速度の平均値および前記出力速度検出手段により検出された出力速度の差が所定範囲内にあるか否かを判断する第1判断手段と、前記駆動輪速度差算出手段により算出された速度差および前記従動輪速度差算出手段により算出された速度差の差が所定範囲内にあるか否かを判断する第2判断手段とから構成され、前記第1判断手段により速度の差が所定範囲内にあると判断され且つ第2判断手段により速度差の差が所定範囲内にあると判断されたときに前記車輪情報が正常であると判断するように構成されていることを特徴とする変速機の制御装置。
  2. 前記車輪情報判断手段により前記車輪情報が正常であると判断されたときに、前記車両に作用する横方向加速度に基づいて変速制御を行うことが許容されることを特徴とする請求項1に記載の変速機の制御装置。
  3. 前記車輪情報判断手段により前記車輪情報が正常と判断されたときに、前記車輪情報に基づいて車両に作用する横方向加速度を算出する横方向加速度算出手段と、
    前記横方向加速度算出手段により算出された横方向加速度が閾値を超えているか否かを判断する横方向加速度判断手段と、
    前記横方向加速度判断手段により横方向加速度が前記閾値を超えていると判断されたときに、前記変速機のアップシフトを制限するアップシフト制限手段とを備えて構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の変速機の制御装置。
  4. 前記横方向加速度判断手段により算出された横方向加速度を記憶する横方向加速度記憶手段と、
    前記横方向加速度判断手段により横方向加速度が前記閾値を超えていると判断されると作動し、前記横方向加速度判断手段により横方向加速度が前記閾値を超えていないと判断されると停止する作動手段と、
    前記車輪情報判断手段により前記車輪情報が正常でないと判断されたときに、前記作動手段が作動しているか否かを判断する作動判断手段とを備えて構成され、
    前記作動判断手段により前記作動手段が作動していると判断されたときに、前記横方向加速度判断手段により、前記横方向加速度記憶手段により記憶されている横方向加速度が前記閾値を超えているか否かが判断されることを特徴とする請求項3に記載の変速機の制御装置。
  5. 前記車輪情報判断手段により前記車輪情報が正常と判断されると作動し、前記横方向加速度判断手段により横方向加速度が前記閾値を超えていないと判断されると停止する作動手段と、
    前記車輪情報判断手段により前記車輪情報が正常でないと判断されたときに、前記作動手段が作動しているか否かを判断する作動判断手段とを備えて構成され、
    前記作動判断手段により前記作動手段が作動していると判断されたときに、前記横方向加速度算出手段により横方向加速度が算出され、前記横方向加速度判断手段により当該横方向加速度が前記閾値を超えているか否かが判断されることを特徴とする請求項3に記載の変速機の制御装置。
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