JP2007083847A - 自動車のリアサスペンション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 前輪駆動車と4輪駆動車又は後輪駆動車とのそれぞれの設定においてダンパ効率を低下させることなく最適なダンパレバー比を得ることが出来る自動車のリアサスペンション装置を提供する。
【解決手段】 本発明による自動車のリアサスペンション装置1は、サスペンションリンク10,12,14,16と、車輪支持部材18と、車体上下方向に延び下端部30bが車輪支持部材に取り付けられるダンパ30と、車輪支持部材に設けられ、ダンパがほぼ後輪の回転中心軸線位置を通って延びるようにダンパ下端部が連結される第1ダンパ取付部40と、車輪支持部材に設けられ、ダンパが後輪の回転中心軸線位置から外れた車体前後方向の前方側又は後方側を通って延びるようにダンパ下端部が連結される第2ダンパ取付部42とを備え、ダンパの下端部は第1取付部或いは第2取付部のいずれか一方に取り付けられる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車のリアサスペンション装置に係り、特に、後輪を駆動するドライブシャフトを備えない前輪駆動車と、後輪を駆動するドライブシャフトを備える後輪駆動車又は4輪駆動車との両方を設定可能な自動車のリアサスペンション装置に関する。
従来、サスペンション装置において、上端部が車体に取り付けられ、下端部がロアアームに取り付けられたダンパを備えたサスペンション装置が知られている(例えば、特許文献1)。このようなダンパ取付形式は、ダンパの配置の自由度が比較的高いので、広く用いられている。
ここで、ダンパの配置は、一般に、そのダンパのレバー比を考慮して決定される。つまり、車輪或いはホイールサポートの揺動量に対するダンパの動きの量の比であるレバー比は、その値が大きい程ダンパ効率が高まり、一方、その値が小さい程ダンパの耐久性が高まるが、市販車としては、それらのバランスを考えて、ダンパレバー比が1前後に設定されることが多い。これに対し、上述した特許文献1に記載のサスペンション装置では、ダンパの下端部の近傍でダンパ本体にブラケットを設け、このブラケットをロアアームのより車輪に近い側に取り付けることにより、レバー比を1に近づけるようにしている。
一方、上端部が車体に取り付けられ、下端部が、車輪を回転自在に支持する車輪支持部材(ホイールサポート)に取り付けられたダンパを備えたサスペンション装置も知られている(例えば、特許文献2)。
特開2001−260621号公報 特開2002−293120号公報
しかしながら、上述したダンパをロアアームに取り付ける形式では、ダンパレバー比を1前後に設定したとしても、以下のような問題があった。即ち、ロアアームの車体側取付部に設けた弾性ブッシュの撓みにより、ダンパにロアアームの微小な動きが伝わらず、その結果、そのような微小なストローク域における減衰力が有効に得られず、ダンパ効率が低下する場合があった。さらに、ロアアームが前後方向への揺動成分をも有するようなサスペンションジオメトリが設定されている場合に、ダンパ効率が低下する場合もあった。
ここで、同一車種において、同じサスペンション装置を用いながら、前輪駆動車(FF車)と4輪駆動車(4WD車)の両方を、商品として設定して顧客のニーズに応えることがある。また、前輪駆動車(FF車)と後輪駆動車(FR車)の両方を設定することも考えられる。また、同じプラットフォーム(アンダーボティ)を複数の車種間で共有して、これらの駆動方式をそれぞれ設定するようなことも考えられる。これらのような場合、上述したダンパを車輪支持部材に取り付ける形式では、以下のような問題があった。即ち、このような前輪駆動車と4輪駆動車又は後輪駆動車の両方を設定可能な自動車において、ダンパを車輪支持部材に取り付ける場合、従来は、4輪駆動車(又は後輪駆動車)に合わせ、後輪を駆動するドライブシャフトを通す空間を避けてダンパを配置するようにしていた。そして、ダンパをサスペンションリンクとも干渉しないように配置した結果、ダンパレバー比を目標値より低く設定せざるを得ない場合があった。一方、前輪駆動車と4輪駆動車(又は後輪駆動車)で、異なるサスペンションレイアウトを採用するのは、非常にコストがかかってしまう。このような問題は、特に、セダンやコンパクトカー等のリアサスペンション装置において、車室空間を犠牲にしないサスペンションリンクレイアウトを採用した場合に、顕著となっており、低コストで、より最適なダンパレバー比を得ることが要望されていた。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、前輪駆動車と4輪駆動車又は後輪駆動車とのそれぞれの設定においてダンパ効率を低下させることなく最適なダンパレバー比を得ることが出来る自動車のリアサスペンション装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明は、後輪を駆動するドライブシャフトを備えない前輪駆動車と、後輪を駆動するドライブシャフトを備える後輪駆動車又は4輪駆動車の両方を設定可能な自動車のリアサスペンション装置であって、車体に連結された複数のサスペンションリンクと、これらのサスペンションリンクに連結され後輪を回転自在に支持する車輪支持部材と、車体上下方向に延び上端部が車体側に取り付けられると共に下端部が車輪支持部材に取り付けられるダンパと、車輪支持部材に設けられ、ダンパが側面視でほぼ後輪の回転中心軸線位置を通って延びるようにダンパの下端部が連結される第1ダンパ取付部と、車輪支持部材に設けられ、ダンパが側面視で後輪の回転中心軸線位置から外れた車体前後方向の前方側又は後方側を通って延びるようにダンパの下端部が連結される第2ダンパ取付部と、を備え、ダンパの下端部は、第1取付部或いは第2取付部のいずれか一方に取り付けられるようになっていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、ダンパの下端部が車輪支持部材に取り付けられているので、微小なストローク域における減衰力を確実に得て、ダンパ効率の低下を防止することが出来る。さらに、ダンパは上下方向に延び、且つ、そのダンパの下端部を第1ダンパ取付部に取り付けることでダンパが側面視でほぼ後輪の回転中心軸線位置を通って延びるので、車輪支持部材の揺動方向に近い向きにダンパが配置され、その結果、レバー比を最適値に近づけることが容易となる。一方、ダンパは上下方向に延び、且つ、そのダンパの下端部を第2ダンパ取付部に取り付けることでダンパが側面視で後輪の回転中心軸線位置から外れた車体前後方向の前方側又は後方側を通って延びるので、レバー比を大きく低下させないようにして、後輪の回転中心軸線に沿ったドライブシャフトを設けることが可能となる。そして、ダンパの下端部は、第1取付部或いは第2取付部のいずれか一方に取り付けられるようになっているので、前輪駆動車と4輪駆動車又は後輪駆動車とでサスペンション装置を兼用することが出来ると共に、前輪駆動車と4輪駆動車又は後輪駆動車とのいずれにおいてもそれぞれの場合に応じた最適なダンパレバー比を得ることが出来る。
また、本発明は、好ましくは、自動車は、前輪駆動車として設定され、ダンパの上端部は、側面視で、後輪の回転中心軸線位置に対してほぼ垂直方向上方で車体に取り付けられ、第1ダンパ取付部は、側面視で、後輪の回転中心軸線位置に対してほぼ垂直方向下方に設けられ、ダンパ下端部は、第1ダンパ取付部に取り付けられている。
このように構成された本発明においては、ダンパの上端部は、側面視で、後輪の回転中心軸線位置に対してほぼ垂直方向上方で車体に取り付けられ、第1ダンパ取付部は、側面視で、後輪の回転中心軸線位置に対してほぼ垂直方向下方に設けられ、ダンパ下端部は、第1ダンパ取付部に取り付けられているので、前輪駆動車として設定された自動車において、より確実にレバー比を最適値に近づけることが容易となる。
また、本発明は、好ましくは、自動車は、車幅方向に延び後輪を駆動するドライブシャフトを有する後輪駆動車又は4輪駆動車として設定され、車輪支持部材には、その後輪の回転中心軸線位置に対応した位置にドライブシャフトを通す孔部が形成され、ダンパの上端部は、側面視で、車輪支持部材の孔部に対してほぼ垂直方向上方で車体に取り付けられ、第2ダンパ取付部は、側面視で、車輪支持部材の孔部に対して斜め下方側且つ前方側或いは斜め下方側且つ後方側に設けられ、ダンパ下端部は、第2ダンパ取付部に取り付けられている。
このように構成された本発明においては、ダンパの上端部は、側面視で、車輪支持部材の孔部に対してほぼ垂直方向上方で車体に取り付けられ、第2ダンパ取付部は、側面視で、車輪支持部材の孔部に対して斜め下方側且つ前方側或いは斜め下方側且つ後方側に設けられ、ダンパ下端部は、第2ダンパ取付部に取り付けられているので、4輪駆動車又は後輪駆動車として設定された自動車において、より確実にレバー比を大きく低下させないようにしつつ、そのダンパを後輪の回転中心軸線位置に対応した位置の孔部を通るドライブシャフトに干渉させないように設けることが出来る。
また、本発明は、好ましくは、さらに、車輪支持部材の振動を低減する振動低減部材を備え、この振動低減部材は、ダンパの下端部が第1ダンパ取付部に取り付けられているとき第2ダンパ取付部に取り付けられ、ダンパの下端部が第2ダンパ取付部に取り付けられているとき第1ダンパ取付部に取り付けられる。
このように構成された本発明においては、振動低減部材は、ダンパの下端部が第1ダンパ取付部に取り付けられているとき第2ダンパ取付部に取り付けられ、ダンパの下端部が第2ダンパ取付部に取り付けられているとき第1ダンパ取付部に取り付けられるので、空いた側のダンパ取付部を有効に活用して、車輪支持部材の振動を低減させることが出来る。
また、本発明は、好ましくは、車輪支持部材は鋳造により一体成型されている。
このように構成された本発明においては、車輪支持部材は鋳造により一体成型されているので、ダンパ下端部の支持剛性を容易に高めることが出来、その結果、ダンパの劣化を防止しつつ、より確実に、微小なストローク域における減衰力を得ることが出来る。
また、本発明は、好ましくは、車輪支持部材はプレス成形された板部材で構成され、このプレス成形された車輪支持部材のダンパの下端部が取り付けられた第1ダンパ取付部或いは第2ダンパ取付部には、補強ブラケットが設けられている。
このように構成された本発明においては、車輪支持部材はプレス成形された板部材で構成されているので、車輪支持部材の製造コストを低減することが出来る。さらに、ダンパ下端部の支持剛性をより確実に高めることが出来、その結果、ダンパの劣化を防止しつつ、より確実に、微小なストローク域における減衰力を得ることが出来る。
また、本発明は、好ましくは、サスペンションリンクは、車輪支持部材の後方部分に連結されたロアアームを有し、第2ダンパ取付部は車輪支持部材の前方部分に設けられている。
このように構成された本発明においては、ロアアームが車輪支持部材の後方部分に連結され、第2ダンパ取付部は車輪支持部材の前方部分に設けられているので、いずれも大きな過重を負担するダンパ及びロアアームのそれぞれの取付部が互いに離れた箇所に形成されることになり、第2取付部の剛性を確保し易くなる。その結果、自動車が4輪駆動車として設定された場合、仮にダンパレバー比が低下したとしても、確実にダンパ下端部を支持してダンパ効率を高め、結果として、減衰性を高めることが出来る。さらに、ダンパ及びロアアームの荷重が車輪支持部材に分散して加わるので、車輪支持部材を大型化しなくても、支持剛性を有効に得ることが出来る。
また、本発明は、好ましくは、サスペンションリンクは、車輪支持部材の前方部分に連結されたトーコントロールリンクと、車輪支持部材の後方部分に連結されたアッパリンクとを有し、ダンパは、トーコントロールリンクとアッパリンクとの間に設けられている。
このように構成された本発明においては、トーコントロールリンクが車輪支持部材の前方部分に連結され、アッパリンクが車輪支持部材の後方部分に連結されているので、サスペンション装置が車室空間に大きく張り出すことがない。そして、このように車室内空間を確保した上で、ダンパの下端部を第1或いは第2の取付部に取り付けるために必要なダンパの配置スペースをトーコントロールリンクとアッパリンクとの間に容易に確保することが出来る。
また、本発明は、好ましくは、サスペンションリンクは、車体に車体上下方向に揺動可能に連結されると共に車体前後方向に延び、その後端部が車輪支持部材の前方部分に固定されたトレーリングリンクを有し、ダンパは、このトレーリングリンクの揺動方向にほぼ沿って延びる。
このように構成された本発明においては、トレーリングリンクが、車体に車体上下方向に揺動可能に連結されると共に車体前後方向に延び、その後端部が車輪支持部材の前方部分に固定され、ダンパは、このトレーリングリンクの揺動方向にほぼ沿って延びるので、ダンパレバー比をより確実に高めることが出来る。
また、本発明は、好ましくは、サスペンションリンクが、車体に揺動可能に連結されると共に車体前後方向に延び、その後端部が車輪支持部材の前方部分に固定されたトレーリングリンクと、車体に揺動自在に連結されると共に車幅方向に延び、その外方端部が車輪支持部材に連結されたアッパリンクと、このアッパリンクより下方で車体に揺動自在に連結されると共に車幅方向に延び、その外方端部が車輪支持部材に連結されたロアリンクと、車体に揺動自在に連結されると共に車幅方向に延び、その外方端部が車輪支持部材の前方部分に連結されたトーコントロールリンクとで構成されている。
このように構成された本発明のサスペンションリンクにより、車室空間を犠牲にすることなく、高い操安性を得ることが出来る。そして、本発明による第1ダンパ取付部及び第2ダンパ取付部により、前輪駆動車と4輪駆動車のそれぞれの設定において最適なダンパレバー比を得つつ、このような搭載性及び操安性に優れたサスペンション装置を前輪駆動車及び4輪駆動車に兼用させることが出来る。
本発明による自動車のリアサスペンション装置によれば、前輪駆動車と4輪駆動車又は後輪駆動車とのそれぞれの設定においてダンパ効率を低下させることなく最適なダンパレバー比を得ることが出来る。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
先ず、図1乃至図3により、本発明の実施形態による自動車のリアサスペンション装置の全体構造を説明する。図1は、本発明の実施形態による自動車のリアサスペンション装置を示す平面図であり、図2は、図1に示すリアサスペンション装置を車両後方側から見た正面図であり、図3は、図1及び図2に示すリアサスペンション装置のホイールサポートの部分を車室側から見た部分拡大斜視図である。図1乃至図3は、いずれも、車幅方向右側のリアサスペンション装置を示している。本発明の実施形態において、車幅方向左右両側のリアサスペンション装置は左右対称に同じ構成であるので、以下では、右後輪側に設けられたリアサスペンション装置について説明し、左後輪側に設けられたリアサスペンション装置については説明を省略する。
先ず、図1及び図2に示すように、本実施形態によるリアサスペンション装置1は、サブフレーム2を有し、このサブフレーム2は、車幅方向に延びると共にその左右両側で湾曲して車体前方且つ車幅方向外方に向けて延びる本体部2aと、その本体部2aの前方側で車幅方向に延びて左右両側の本体部2aの斜め前方に延びる部分を互いに連結する補強部2bと、本体部2aの左右両側の湾曲した部分に形成されたコイルスプリング支持部2cとで構成され、これらは溶接により一体的に形成されている。このサブフレーム2は、弾性マウント4を介して車体6に固定されている。
リアサスペンション装置1は、サスペンションリンクとして、ロアアーム10、アッパアーム12、トーコントロールリンク14(図2では図示を省略)、及び、トレーリングアーム16を有し、これらのリンクは、車輪8を回転自在に支持するホイールサポート(車輪支持部材)18に連結されている。このホイールサポート18は、鋳造で一体成形されたものであり、図3に示すように、4輪駆動車に設けられ車幅方向に延びるドライブシャフト7(図4(b)参照)を通すための孔部18aが形成されている。この孔部18aは、車輪8の回転中心軸線上に位置している。
次に、図1及び図2に示すように、ロアアーム10は、車幅方向に延び、その内方端部が弾性ブッシュを介してサブフレーム2の本体部2aに揺動自在に連結され、その外方端部が弾性ブッシュを介してホイールサポート18に揺動自在に連結されている。図3に示すように、ホイールサポート18には、孔部18aより後方側且つ下方側に延長部(ロアアーム取付部)18bが形成されており、この延長部18bにロアアーム10の外方端部が連結される。
このロアアーム10には、コイルスプリング20の下端部を受け入れると共に支持する受け部10aが形成されている。コイルスプリング20の上端部は、サブフレーム2のコイルスプリング支持部2cに形成された受け部2dに受け入れられ且つ支持されている。
次に、図1及び図2に示すように、アッパアーム12は、ロアアーム10の上方側で車幅方向に延び、その内方端部が弾性ブッシュを介してサブフレーム2の取付部2eに揺動自在に連結され、その外方端部が弾性ブッシュを介してホイールサポート18に揺動自在に連結されている。図3に示すように、ホイールサポート18には、孔部18aより後方側且つ上方側に延長部(アッパアーム取付部)18cが形成されており、この延長部18cにアッパアーム12の外方端部が連結される。
次に、図1に示すように、トーコントロールリンク14は、車幅方向に延び、その内方端部が弾性ブッシュを介してサブフレーム2の本体部2aの前方に延びる部分に揺動自在に連結され、その外方端部が弾性ブッシュを介してホイールサポート18に揺動自在に連結されている。図3に示すように、ホイールサポート18には、孔部18aより前方側且つ下方側にトーコントロールリンク取付部18dが形成されており、この取付部18dのトーコントロールリンク14の外方端部が連結される。
次に、図1に示すように、トレーリングアーム16は、車体前後方向に延び、その前方端部16aが弾性ブッシュを介して車体6(より詳細には、車体前後方向に延びるリアサイドフレーム)に連結され、その後方端部16bがホイールサポート18に連結されている。図1及び図3に示すように、トレーリングアーム16の後方端部は、ホイールサポート18の孔部18aより前方側且つ下方側で、3ヶ所でボルト・ナット22により固定されている。ホイールサポート18には、そのボルト22を通す3つのボルト通し孔18e(図4参照)が形成され、同じく、トレーリングアーム16の後方端部にもボルト通し孔(図示せず)が形成されている。
このトレーリングアーム16は、車体6に対して、その前方端部16aを中心に上下方向に揺動するようになっており、従って、ホイールサポート18及び車輪8は、その前方端部16aを中心にした軌跡を描くように車体上下方向に揺動する。また、このトレーリングアーム16は、板部材をプレス成形して形成されており、所定の荷重に対し所定量だけねじれるように形成されている。つまり、トレーリングアーム16は、ホイールサポート18及び車輪8のキャンバ変化を許容するようになっている。なお、トレーリングアーム16の剛性を高めて、ねじれをほとんど許容しないようにする一方、トレーリングアーム16の前方端部16aに設けた弾性ブッシュの容量を大きくして、この弾性ブッシュにより、ホイールサポート18及び車輪8のキャンバ変化を許容するようにしても良い。
次に、図1乃至図4により、ダンパ30の配置及びホイールサポートへの取付構造について説明する。図4は、ダンパ及びホイールサポートを車室側から見た側面図であり、自動車が前輪駆動車として設定されているとき(a)及び自動車が4輪駆動車として設定されているとき(b)のダンパのホイールサポートへの取付状態をそれぞれ示す図である。
ここで、この本発明の実施形態による自動車は、前輪駆動車或いは4輪駆動車として設定可能な自動車であり、上述したサスペンション装置1の構成は、そのどちらにも流用可能なものである。そして、4輪駆動車として設定される場合には、エンジン(図示せず)及びミッション(図示せず)に連結されるメインドライブシャフト(図示せず)及びリアデファレンシャル(図示せず)が設けられ、さらに、そのリアデファレンシャルから左右両側に車幅方向に延びるドライブシャフトが設けられ、これらにより左右両方の後輪8にも駆動力が伝達されるようになっている。4輪駆動車としての構成を説明する図4(b)には、ホイールサポート18の孔部18a内を通る、そのドライブシャフト7を図示している。もちろん、前輪駆動車として設定される場合には、このようなドライブシャフト7等の後輪8への動力伝達機構は設けられず、図4(a)に示すように、ホイールサポート18の孔部18aを通るドライブシャフトは存在しない。なお、本発明の実施形態によるリアサスペンション装置を、前輪駆動車と、後輪駆動車の両方を設定可能な自動車、或いは、前輪駆動車、後輪駆動車及び4輪駆動車のいずれにも設定可能な自動車に適用することも可能である。
本発明の実施形態によるサスペンション装置1では、ドライブシャフト7の有無に応じてダンパ30の配置を2通り選択可能に構成されている。
先ず、特に図2に示すように、ダンパ30は、上下方向に延び、その上端部30aが車体6に連結され、その下端部30bがホイールサポート18に連結されている。ダンパ上端部30aは、車体6のホイールハウス側面にボルトで取り付けられている。
ホイールサポート18には、前輪駆動車の場合(ドライブシャフト7が存在しないとき)にダンパ下端部30bが取り付けられる第1ダンパ取付部40、及び、4輪駆動車の場合(ドライブシャフト7が存在するとき)にダンパ下端部30bが取り付けられる第2ダンパ取付部42が設けられている。ダンパ下端部30bにはボルトを通すための円筒部が形成され、その円筒部にボルト44を通すことにより、各ダンパ取付部40、42に固定されるようになっている。一方、各ダンパ取付部40、42には、ボルト44がねじ込まれるねじ孔部46(図2参照)が形成されている。各図を見て分かるように、図1乃至図3及び図4(a)は、前輪駆動車の場合であり、ダンパ下端部30bが第1ダンパ取付部40に取り付けられ、図4(b)は、4輪駆動車の場合であり、ダンパ下端部30bが第2ダンパ取付部42に取り付けられている。
図4(a)及び(b)に示すように、第1ダンパ取付部40は、ホイールサポート18の孔部18aに対し、ほぼ垂直方向下方の位置に設けられている。また、第2ダンパ取付部42は、ホイールサポート18の前方部分に設けられ、第1ダンパ取付部40に対して車体前方側の位置、孔部18に対しては斜め下方且つ車体前方側の位置に設けられている。なお、第2ダンパ取付部42は、孔部18a及び第1ダンパ取付部40より車体後方側に設けても良い。
一方、図4(a)及び(b)に示すように、ダンパ上端部30aは、ホイールサポート18の孔部18aに対し、ほぼ垂直方向上方の位置であるが、若干車体前方側にずれた位置で車体6に取り付けられている。本実施形態では、前輪駆動車及び4輪駆動車のいずれの設定の場合も、このダンパ上端部30aの車体6への取付位置は共通である。
これらのようなダンパ下端部30b及び上端部30aの取付位置により、ダンパ30は、前輪駆動車の場合(図4(a))には、ホイールサポート18の孔部18aを通って車体上下方向に延び、4輪駆動車の場合(図4(b))には、ドライブシャフト7及び孔部18aを避けるように、孔部18aの車体前方側を通って車体上下方向に延びている。
本実施形態では、図4(a)に示すように、前輪駆動車の場合、ダンパ30が、上述したトレーリングアーム16の揺動中心(前方端部16aの軸線)に対し円周方向、即ち、ホイールサポート18の揺動方向にほぼ沿って延びるように設けられており、このダンパレバー比は約0.9となっている。4輪駆動車の場合には、ダンパレバー比が約0.8となっている。
次に、図1、図3及び図4に示すように、本実施形態では、ダンパ下端部30bが取り付けられていない側のダンパ取付部、即ち、前輪駆動車の場合には第2ダンパ取付部42、4輪駆動車の場合には第1ダンパ取付部40に、円筒形のゴム部材(弾性部材)50が、台座シート52を介してボルト(図示せず)で取り付けられている。このゴム部材50は、ダイナミックダンパーとして機能するものであり、ホイールサポート18の所定の周波数帯の振動を低減するようになっている。なお、このゴム部材50の代わりに、鋼板製の重りを設け、その重量或いは剛性により、ホイールサポート18の振動を低減するようにしても良い。
次に、本発明の実施形態によるサスペンション装置1の作用効果を説明する。
先ず、サスペンションリンクの配置に関する作用効果を説明する。
本実施形態のサスペンション装置1は、ロアアーム10、アッパアーム12、トーコントロールリンク14及びトレーリングアーム16をサスペンションリンクとして有する形式のものであり、車室空間を犠牲にすることなく、高い操安性を得ることが出来るものである。特に、ホイールサポート18の前方側且つ下方側にトーコントロールリンク14を設け、最も上方に配置されるアッパアーム12をホイールサポート18の後方側に設けているので、サスペンション装置1が車室空間に大きく張り出すことがない。
そして、トーコントロールリンク14及びアッパアーム12が、ホイールサポート18の前方部分及び後方部分にそれぞれ連結されているので、トーコントロールリンク14とアッパリンク12との間に、ダンパの下端部30bを第1ダンパ取付部40或いは第2ダンパ取付部42に取り付けるために必要なダンパ30の配置スペースを容易に確保することが出来る。従って、上述したように、4輪駆動車の場合に、ドライブシャフト7を避けるダンパ30の配置も可能になっている。
本実施形態では、その4輪駆動車の場合に、第2ダンパ取付部42をホイールサポート18の前方部分に設けている。一方、ロアアーム10の取付部18bは、ホイールサポート18の後方部分に設けられている。ここで、車輪8の横力はロアアーム10に大きく加わり、車体上下方向の荷重がコイルスプリング20及びダンパ30に大きく加わる。即ち、ホイールサポート18には、ロアアーム10の取付部18b及びダンパ30の下端部30bの取付部42に大きく荷重が加わる。上述したように、4輪駆動車の場合、ダンパ下端部30bが取り付けられる第2ダンパ取付部42が前方部分に、ロアアーム10の取付部18bが後方部分に取り付けられるので、このようなホイールサポート18に加わる荷重が分散され、ホイールサポート18の剛性を大きく高める必要がなくなり、その軽量化を図ることが出来る。
言い換えれば、同一箇所に、ダンパ下端部30b及びロアアーム10が取り付けられると、ホイールサポート18の1箇所に非常に大きな過重がかかることになり、ホイールサポート18を大型化しなくてはならないが、本実施形態によれば、このようなことを回避することが出来る。そして、第2取付部42は、ロアアーム取付部18bと離れた箇所に形成されることで、第2取付部42の剛性を確保し易くなる。その結果、4輪駆動車として設定された場合、ダンパレバー比が低下したとしても、確実にダンパ下端部30bを支持してダンパ効率を高め、結果として、減衰性を高めることが出来る。
一方、第1ダンパ取付部40は、ホイールサポート18の車体前後方向のほぼ中間部に設けられているので、同様に、荷重が分散され、ホイールサポート18の剛性を大きく高める必要がない。
次に、ダンパ30の配置に関する作用効果を説明する。
本実施形態では、ホイールサポート18に第1取付部40及び第2取付部42を設けることにより、前輪駆動車及び4輪駆動車のいずれにおいても、ダンパ30をホイールサポート18に直接取り付けることが出来、その結果、微小なストローク域における減衰力を確実に得ることが出来る。
また、ホイールサポート18は、鋳造により一体成形されているので、ダンパ下端部30bの支持剛性を容易に高めることが出来、その結果、ダンパ30に、本来減衰させるべき振動以外の振動が伝達されることを防止して、ダンパ30の劣化を防止しつつ、より確実に、微小なストローク域における減衰力を得ることが出来る。
そして、ダンパ下端部30bが取り付けられていない側のダンパ取付部40或いは42に、ダイナミックダンパ50を取り付けるようにしているので、その空いた側のダンパ取付部40或いは42を有効に活用して、ホイールサポート18の所定周波数域の振動を抑制することが出来る。なお、鋼板製の重りを設けた場合も同様である。
さらに、本実施形態では、ホイールサポート18に、第1ダンパ取付部40及び第2ダンパ取付部42を設けることにより、ダンパ30の下端部30bの取付位置を変更するだけで、前輪駆動車と4輪駆動車のいずれにおいても、より最適値に近いダンパレバー比を得ることが出来る。
即ち、ドライブシャフト7が存在しない前輪駆動車においては、ダンパ30の上端部30a及び下端部30b(第1取付部40)のそれぞれの配置により、ダンパ30が、ホイールサポート18の孔部18aを通って車体上下方向に延び、よりホイールサポート18の揺動方向に近い向きにダンパ30を配置することが容易となる。
より詳細には、第1ダンパ取付部40が、ホイールサポート18の孔部18aに対し、ほぼ垂直方向下方の位置に設けられ、ダンパ上端部30aが、ホイールサポート18の孔部18aに対し、ほぼ垂直方向上方の位置で車体6に取り付けられているので、ダンパ30の延びる方向を、ホイールサポート18の揺動方向に近づけることが出来るのである。
また、本実施形態では、ダンパ上端部30aが、ホイールサポート18の孔部18aに対し、ほぼ垂直方向上方且つ若干車体前方側にずれた位置に配置されているので、ダンパ30を、トレーリングアーム16の揺動中心に対し円周方向(ホイールサポート18の揺動方向)にほぼ沿って延びるように設けることが出来、その結果、ダンパレバー比を高めることが出来る。
一方、4輪駆動車においては、ダンパ30の上端部30a及び下端部30b(第2取付部42)のそれぞれの配置により、ダンパ30が、ホイールサポート18の孔部18aから外れた前方側を通って車体上下方向に延びるので、ドライブシャフト7に干渉することなく、ダンパ30を配置することが容易となる。
より詳細には、第2ダンパ取付部42は、第1ダンパ取付部40に対して車体前方側の位置、孔部18に対しては斜め下方且つ車体前方側の位置に設けられ、ダンパ上端部30aは、ホイールサポート18の孔部18aに対し、ほぼ垂直方向上方の位置であるが若干車体前方側にずれた位置で車体6に取り付けられているので、ダンパ30の延びる方向を、ホイールサポート18の揺動方向に近づけることが出来る。そして、このような配置により、この4輪駆動車において、ダンパレバー比を最適値に近づけることが出来る。
次に、図5及び図6により、上述した実施形態のトレーリングアーム16、ホイールサポート18及び各ダンパ取付部40、42の変形例を説明する。図5は、トレーリングアームが一体に形成されたホイールサポート及びダンパを車室側から見た側面図であり、自動車が前輪駆動車として設定されているとき(a)及び自動車が4輪駆動車として設定されているとき(b)のダンパのホイールサポートへの取付状態をそれぞれ示す図であり、図6は、図5のVI-VI線に沿って見たダンパ取付部及び補強ブラケットの構造を示す断面図である。
先ず、図5(a)及び(b)に示すように、この変形例では、ホイールサポート100は、板部材をプレス成形して形成されたものであり、トレーリングアーム部116が一体に形成されている。このトレーリングアーム部116の機能は、上述した実施形態と同様であり、ホイールサポート100及び車輪8のキャンバ変化を許容すると共にその前方端部116aを中心にホイールサポート100を車体上下方向に揺動可能に支持するものである。ホイールサポート100には、上述した実施形態と同様の位置に、ドライブシャフト7を通すための孔部100a、ロアアーム10の取付部100b、アッパアーム12の取付部100c、トーコントロールリンク14の取付部100dが形成されている。孔部100aの周囲には、補強部材102が設けられている。
また、ホイールサポート100には、上述した実施形態と同様に、孔部100aの垂直方向下方の部分に第1ダンパ取付部140が設けられ、孔部100aの前方側に第2ダンパ取付部142が形成されている。図6に示すように、各ダンパ取付部140、142は、車幅方向に突出したボス部100f及びボルト通し孔100gが形成されている。そして、ダンパ30の下端部30bは、図5(a)に示すように、前輪駆動車の設定時に第1ダンパ取付部140に取り付けられ、図5(b)に示すように、4輪駆動車の設定時に第2ダンパ取付部142に取り付けられる。ダンパ30の上端部30aの車体6への取付位置も、上述した実施形態と同様であり、孔部100aの垂直方向上方の位置である。このように、本変形例においても、ダンパ30の配置は上述した実施形態と同様である。つまり、図5(a)に示すように、前輪駆動車に設定されているときは、ダンパ30が、ホイールサポート100の孔部100aを通って車体上下方向に延びており、これにより、よりホイールサポート100の揺動方向に近い向きにダンパ30を配置することが容易となっている。また、図5(b)に示すように、4輪駆動車に設定されているときは、ダンパ30が、ホイールサポート100の孔部100aから外れた前方側を通って車体上下方向に延びており、これにより、ドライブシャフト7に干渉することなく、ダンパ30を配置することが容易となっている。
図6に示すように、この変形例においては、ダンパ下端部30bは、補強ブラケット150を介して、ボルト・ナット144によりホイールサポート100に取り付けられるようになっている。より具体的には、図5及び図6に示すように、補強ブラケット150は、ダンパ下端部30bを収容可能な空間を形成するように折り曲げられており、車体上下方向に延びる両縁部が、それぞれ、溶接によりホイールサポート100に固定されている。その補強ブラケット150とホイールサポート100との間の空間にダンパ下端部30bが配置され、ボルト・ナット144により固定されるようになっている。ダンパ下端部30bは、外筒及び内筒と、それらの間に設けられた弾性ブッシュで構成され、内筒がホイールサポート100及び補強ブラケット150に固定され、弾性ブッシュを介して外筒が支持されるようになっている。
なお、上述した実施形態において、ホイールサポート18のみをこの変形例のように板部材で構成しても良い。
この変形例によるホイールサポート100を採用したサスペンション装置1の作用効果は、上述した実施形態と同様であるので、ここでは、上述した実施形態と異なる作用効果についてのみ説明する。
本変形例では、ホイールサポート100が板部材をプレス成形して形成されているので、その製造コストを低減させることが出来る。また、トレーリングアーム部116が一体で形成されているので、より確実に製造コストを低減することが出来る。そして、ホイールサポート100が板部材で形成されているので、車輪8及びホイールサポート100のキャンバ変化を許容するように、もともと板部材で成形されたトレーリングアーム部116を一体成形することが可能なのである。
一方、ホイールサポート100の本体部分は、各サスペンションリンク10、12、14の取付部100b、100c、100d、孔部100aの周囲に設けた補強部材102、ダンパ取付部140或いは142に設けたボス部100f及び補強ブラケット150により剛性が高められており、各サスペンションリンク10、12、14やダンパ30の支持剛性を確保することが出来る。
特に、ダンパ下端部30bには、補強ブラケット150が設けられているので、ダンパ下端部30bの支持剛性をより確実に高めることが出来、その結果、ダンパ30に、本来減衰させるべき振動以外の振動が伝達されることを防止して、ダンパ30の劣化を防止しつつ、より確実に、微小なストローク域における減衰力を得ることが出来る。また、ボス部100fによってもダンパ下端部30bの支持剛性が高められる。
本発明の実施形態による自動車のリアサスペンション装置を示す平面図である。 図1に示すリアサスペンション装置を車両後方側から見た正面図である。 図1及び図2に示すリアサスペンション装置のホイールサポートの部分を車室側から見た部分拡大斜視図である。 ダンパ及びホイールサポートを車室側から見た側面図であり、自動車が前輪駆動車として設定されているとき(a)及び自動車が4輪駆動車として設定されているとき(b)のダンパのホイールサポートへの取付状態をそれぞれ示す図である。 トレーリングアームが一体に形成されたホイールサポート及びダンパを車室側から見た側面図であり、自動車が前輪駆動車として設定されているとき(a)及び自動車が4輪駆動車として設定されているとき(b)のダンパのホイールサポートへの取付状態をそれぞれ示す図である。 図5のVI-VI線に沿って見たダンパ取付部及び補強ブラケットの構造を示す断面図である。
符号の説明
1 リアサスペンション装置
2 サブフレーム
6 車体
7 ドライブシャフト
8 車輪(後輪)
10 ロアアーム
12 アッパアーム
14 トーコントロールリンク
16 トレーリングアーム
18 ホイールサポート(車輪支持部材)
18a ドライブシャフトを通す孔部
30 ダンパ
30a ダンパ上端部
30b ダンパ下端部
40、140 第1ダンパ取付部
42、142 第2ダンパ取付部
50 ダイナミックダンパ
100 ホイールサポート
116 ホイールサポートと一体に形成されたトレーリングアーム部
150 補強ブラケット

Claims (10)

  1. 後輪を駆動するドライブシャフトを備えない前輪駆動車と、後輪を駆動するドライブシャフトを備える後輪駆動車又は4輪駆動車との両方を設定可能な自動車のリアサスペンション装置であって、
    車体に連結された複数のサスペンションリンクと、
    これらのサスペンションリンクに連結され後輪を回転自在に支持する車輪支持部材と、
    車体上下方向に延び上端部が車体側に取り付けられると共に下端部が上記車輪支持部材に取り付けられるダンパと、
    上記車輪支持部材に設けられ、上記ダンパが側面視でほぼ後輪の回転中心軸線位置を通って延びるように上記ダンパの下端部が連結される第1ダンパ取付部と、
    上記車輪支持部材に設けられ、上記ダンパが側面視で後輪の回転中心軸線位置から外れた車体前後方向の前方側又は後方側を通って延びるように上記ダンパの下端部が連結される第2ダンパ取付部と、を備え、
    上記ダンパの下端部は、上記第1取付部或いは上記第2取付部のいずれか一方に取り付けられるようになっていることを特徴とする自動車のリアサスペンション装置。
  2. 上記自動車は、前輪駆動車として設定され、
    上記ダンパの上端部は、側面視で、後輪の回転中心軸線位置に対してほぼ垂直方向上方で上記車体に取り付けられ、
    上記第1ダンパ取付部は、側面視で、後輪の回転中心軸線位置に対してほぼ垂直方向下方に設けられ、
    上記ダンパ下端部は、上記第1ダンパ取付部に取り付けられている請求項1記載の自動車のリアサスペンション装置。
  3. 上記自動車は、車幅方向に延び後輪を駆動するドライブシャフトを有する後輪駆動車又は4輪駆動車として設定され、
    上記車輪支持部材には、その後輪の回転中心軸線位置に対応した位置に上記ドライブシャフトを通す孔部が形成され、
    上記ダンパの上端部は、側面視で、上記車輪支持部材の孔部に対してほぼ垂直方向上方で上記車体に取り付けられ、
    上記第2ダンパ取付部は、側面視で、上記車輪支持部材の孔部に対して斜め下方側且つ前方側或いは斜め下方側且つ後方側に設けられ、
    上記ダンパ下端部は、上記第2ダンパ取付部に取り付けられている請求項1記載の自動車のリアサスペンション装置。
  4. さらに、上記車輪支持部材の振動を低減する振動低減部材を備え、
    この振動低減部材は、上記ダンパの下端部が上記第1ダンパ取付部に取り付けられているとき上記第2ダンパ取付部に取り付けられ、上記ダンパの下端部が上記第2ダンパ取付部に取り付けられているとき上記第1ダンパ取付部に取り付けられる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動車のリアサスペンション装置。
  5. 上記車輪支持部材は鋳造により一体成型されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の自動車のリアサスペンション装置。
  6. 上記車輪支持部材はプレス成形された板部材で構成され、
    このプレス成形された車輪支持部材の上記ダンパの下端部が取り付けられた上記第1ダンパ取付部或いは上記第2ダンパ取付部には、補強ブラケットが設けられている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の自動車のリアサスペンション装置。
  7. 上記サスペンションリンクは、上記車輪支持部材の後方部分に連結されたロアアームを有し、上記第2ダンパ取付部は上記車輪支持部材の前方部分に設けられている請求項1乃至6のいずれか1項に記載の自動車のリアサスペンション装置。
  8. 上記サスペンションリンクは、上記車輪支持部材の前方部分に連結されたトーコントロールリンクと、上記車輪支持部材の後方部分に連結されたアッパリンクとを有し、
    上記ダンパは、上記トーコントロールリンクと上記アッパリンクとの間に設けられている請求項1乃至7のいずれか1項に記載の自動車のリアサスペンション装置。
  9. 上記サスペンションリンクは、上記車体に車体上下方向に揺動可能に連結されると共に車体前後方向に延び、その後端部が上記車輪支持部材の前方部分に固定されたトレーリングリンクを有し、
    上記ダンパは、このトレーリングリンクの揺動方向にほぼ沿って延びる請求項1乃至8のいずれか1項記載の自動車のリアサスペンション装置。
  10. 上記サスペンションリンクが、上記車体に揺動可能に連結されると共に車体前後方向に延び、その後端部が上記車輪支持部材の前方部分に固定されたトレーリングリンクと、上記車体に揺動自在に連結されると共に車幅方向に延び、その外方端部が上記車輪支持部材に連結されたアッパリンクと、このアッパリンクより下方で上記車体に揺動自在に連結されると共に車幅方向に延び、その外方端部が上記車輪支持部材に連結されたロアリンクと、上記車体に揺動自在に連結されると共に車幅方向に延び、その外方端部が上記車輪支持部材の前方部分に連結されたトーコントロールリンクとで構成されている請求項1乃至6のいずれか1項に記載の自動車のリアサスペンション装置。
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