JP2007083181A - 油吸収材及びそれを用いた処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 油類及び水を含む混合液から油類を吸収する選択性が高く、かつ油吸収能力に優れた油吸収材及びそれを用いた処理方法を提供する。
【解決手段】 油類及び水を含む混合液から油類を吸収する油吸収材であって、該油吸収材が多孔質体からなり、該多孔質体を脂肪酸系処理剤、シラン系処理剤、チタネート系処理剤、アルミニウム系処理剤から選ばれた処理剤により表面処理し、油類を吸収するときの吸油量に対する前記油類及び水を含む混合液を吸収するときの吸油量の比が0.7〜1.1であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、油吸収材及びそれを用いた処理方法に関し、さらに詳しくは、油類及び水を含む混合液から油類を吸収する油吸収材及びそれを用いた処理方法に関する。
各種産業設備、例えば金属工場、機械工場、製油工場、ガソリンスタンド等の不慮の事故により油類が漏出又は流出したり、交通事故等で道路上に油類が零れたり、河川、海上における事故や油類が不法投棄されたようなときには、流出した油類を迅速に捕集し環境に与える悪影響を軽減しなければならない。従来、これら油捕集用の吸収材として、油単独の処理を目的とする場合は、天然繊維布、合成繊維布、木粉、砂、無機多孔質材が、また、油と水が共存する場合には、合成若しくは天然繊維の織布、不織布か無機多孔質材、植物性材料を表面処理した材料が使用されている。(例えば、特許文献1乃至3を参照)。
しかしながら、このような従来の油吸収材は、吸収速度が遅く、吸収量が十分でない場合があり、特に油と水が混合した状態から油だけを吸収する能力が十分でない場合が多かった。
一方、家庭排水や調理場、特に業務用厨房からの排水には、食用油、油脂等の油類が多く含まれており、排水管や下水管の悪臭や閉塞、下水処理場の負担増、河川、海洋等の油汚染などを招き大きな問題となっている。このなかで、各種事業施設については油水分槽の設置が義務付けられ、また業務用厨房等についてはグリース阻集器の設置が、政令等により義務付けられているが、家庭排水には対策が採られていない。また、台所や調理場からの排水は、たとえ阻集器等が備えられている場合であっても、各種洗剤や乳化分散式油処理剤等の使用により、油類が乳化・分散してエマルジョンとなると、阻集器等では十分に捕捉されずに外部に流出してしまって、後に油類が凝集して下水管の内壁に付着して悪臭や閉塞の原因となったり、オイルボールとなって流出したり、河川や海洋の環境汚染を招く事態が発生していた。
このような場合、油吸収材を使用して排水中の油類を分離除去する処理が考えられるが、従来の油吸収材では、油類だけを選択的に吸収する特性及び油類そのものに対する吸収能力が不足していた。
特開平9−299789号公報 特開2000−170145号公報 特開2004−167481号公報
本発明の目的は、油類及び水を含む混合液から油類を吸収する選択性が高く、かつ油吸収能力に優れた油吸収材及びそれを用いた処理方法を提供することにある。
上記目的を達成する本発明の油吸収材は、油類及び水を含む混合液から油類を吸収する油吸収材であって、該油吸収材が多孔質体からなり、該多孔質体を脂肪酸系処理剤、シラン系処理剤、チタネート系処理剤、アルミニウム系処理剤から選ばれた処理剤により表面処理し、油類を吸収するときの吸油量に対する前記油類及び水を含む混合液を吸収するときの吸油量の比が0.7〜1.1であることを特徴とする。
さらに、本発明の処理方法は、本発明の油吸収材を、油類及び水を含む混合液に接触させて、該油類及び水を含む混合液から油類を吸収する処理方法であり、好ましくは処理対象が、家庭排水又は調理場からの排水であって、本発明の油吸収材を、前記排水の流路に配置したことを特徴とする。
本発明の油吸収材は、多孔質体に特定の表面処理を施し水分に対する吸収力を抑制しながら油類に対する吸収力を維持したものであり、吸収処理する対象が油類のみのときの吸油量に対する、吸収処理する対象が油類及び水を含む混合液であるときの吸油量の比が、0.7〜1.1となるようにしたことから、油類及び水を含む混合液を処理する際に油類を選択的に吸収することができ、かつそのときの油吸収能力も十分に確保することができる。
本発明の油類及び水を含む混合液から油類を吸収する処理方法は、油類及び水を含む混合液に接触させる際に、油吸収材を、好ましくは排水の流路に配置して、家庭排水又は調理場からの排水を処理するようにしたので、油類及び水を含む排水から油類を選択的に、かつ有利に吸収するようにできる。また、台所洗剤や油処理剤等の使用により、油類が乳化して分散した排水についても、本発明の油吸収材と接触させることにより、確実に捕集することができる。
さらに、本発明の油吸収材は、油類を吸収処理した後、花壇や植木鉢の土壌に混ぜ合わせることにより、土壌中に生息するバクテリアが油類を生物分解するようにできるため、焼却処理をせずに処分することができる。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の油吸収材は、多孔質体を基体とするものである。多孔質体は、無機多孔質体又は有機多孔質体のいずれでもよいが、無機多孔質体がより好ましい。有機多孔質体は、油類を吸収すると腐敗しやすくなりフミン酸等を発生して、使用環境や自然環境に悪影響を及ぼす懸念があるからである。
無機多孔質体としては、炭酸カルシウム、ケイ酸塩、珪藻土、焼成珪藻土、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、セラミック、シリカゲル、ゼオライト、カオリン、ベントナイト、モンモリロナイト、軽石、活性炭、炭(木炭、竹炭、その他植物を炭化したもの)、火山灰のシラス(白砂、白州)等が挙げられ、好ましくは焼成珪藻土、珪藻土、ゼオライト、炭、火山灰のシラス(白砂、白州)から選ばれる少なくとも1つであるとよい。なかでも、焼成珪藻土又は火山灰シラスを使用することが特に好ましい。焼成珪藻土は、微細なハニカム状の細孔の集合体からなり、その多孔質構造から油及び水に対する高い吸収能力を有しており、また自然界のバクテリアの棲家として最適であり、好ましい。火山灰シラスは、その多孔質構造から油及び水に対する高い吸収能力を有しており、かつ自然環境に悪影響を与えないことから好ましい。
有機多孔質体は、特に限定されるものではなく、木粉、米糠(又は脱脂糠)、モミガラ、大豆かす、コーヒー豆抽出残渣、おが屑等が挙げられる。
本発明において、多孔質体は、油類及び水を含む混合液から油類を選択的に吸収するように表面処理が施されている。表面処理に使用する処理剤は、脂肪酸系処理剤、シラン系処理剤、チタネート系処理剤、アルミニウム系処理剤から選ばれる。
脂肪酸系処理剤は、脂肪酸又はその塩であり、脂肪酸は、飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸が好ましく、とりわけ飽和脂肪酸が好ましい。飽和脂肪酸ではラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、モンタン酸等が、不飽和脂肪酸ではオレイン酸、エルカ酸等がより好ましく挙げられる。脂肪酸と塩を形成する金属は、Mg、Ca、Al、Zn等が好ましく挙げられる。
シラン系処理剤は、シランカップリング剤であり、具体的にはアミノシランカップリング剤、ビニルシランカップリング剤、エポキシシランカップリング剤、メタクリロキシシランカップリング剤などが好ましく、具体的には、メチルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザンが挙げられる。
チタネート系処理剤はチタネートカップリング剤であり、例えばイソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリラウリルミリスチルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、イソプロピルトリ(N−アミノエチル)チタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネートなどが挙げられる。
アルミニウム系処理剤は、アルミニウム系カップリング剤として、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピオネートが例示される。
本発明の油吸収材において、使用する表面処理剤の量は、多孔質体100重量部に対して、好ましくは0.01〜10重量部、より好ましくは0.05〜5重量部である。表面処理剤の量が、0.01重量部未満であると、十分な表面処理効果が得られず油類及び水を含む混合液から油類を選択的に吸収する効果が十分に得られなくなる傾向があり、10重量部を超えると、油類を選択的に吸収する効果が頭打ちとなると共に、細孔の一部が、過剰の表面処理剤により埋められて油吸収能力が低下してしまう虞があり、好ましくない。
これらのなかでも、多孔質体の表面処理は、シランカップリング剤を用いることが、油類を選択的に吸収し、かつ油吸収能力を維持できることから、特に好ましい。したがって、本発明の油吸収材は、多孔質体として焼成珪藻土又は火山灰シラスを、表面処理剤としてシランカップリング剤を、組み合わせて処理することが、油類の選択性を高め、かつ十分な吸油量を確保できることから、最も好ましい。
本発明において、上記の表面処理剤に、その他の配合剤を加えて処理することも好ましい。具体的な、配合剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の各種界面活性剤、フッ素系撥水剤、液状フッ素エラストマー等を添加することが好ましい。
多孔質体への表面処理剤の処理方法は、乾式法、湿式法等の方法があり、湿式法は、処理剤の希薄溶液でスラリー化したり直接浸漬したりして多孔質体の表面に処理する方法であり、乾式法は、多孔質体をスピードミキサー、ヘンシェルミキサー、プラネタリーミキサー等の攪拌機に入れ攪拌しながら、処理剤の原液又はその溶液を均一に噴霧して分散・付着処理する方法である。表面処理剤の処理方法は、いずれを用いてもよいが、乾式処理がより好ましい。乾式処理を行うことにより、多孔質体の微細孔の内部まで、かつ微細孔を閉塞しないように、コーティングすることが可能であることから、好ましい。
本発明の吸収材は、油類を吸収するときの吸油量と油類及び水を含む混合液を吸収するときの吸油量が実質的に同等であり、油類を選択的に吸収する機能を有ながら、かつ油類及び水を含む混合液から油類を吸収する場合であっても、吸油量が実質的に低下することがない優れた特徴を有するものである。
本発明の油吸収材は、油類を吸収するときの吸油量に対する油類及び水を含む混合液を吸収するときの吸油量の比が0.7〜1.1、より好ましくは0.85〜1.1、さらに好ましくは0.95〜1.05である。この吸油量の比が0.7未満であると、油類及び水を含む混合液に対する吸油量が低下しているか、油類と水を同時に吸収していることを示唆するものであり油類を吸収する選択性が不十分である。
なお、油類を吸収するときの吸油量は、1000mlのビーカーにサラダ油500gを入れ、油吸収材10gを入れた不織布製小袋及び空の不織布製小袋をビーカーに入れて、攪拌しながらサラダ油を吸収させる。3分後、これら不織布製小袋を取り出して、温度110℃で1時間加熱処理して、油吸収材及び不織布製小袋に付着した水分を除去する。加熱処理後に、重量増分を計量して、空の不織布製小袋が吸収したサラダ油の量を差引いて、油吸収材が油類を吸収するときの吸油量とする。
また、油類及び水を含む混合液を吸収するときの吸油量は、1000mlのビーカーに水450g及びサラダ油50gを入れよく攪拌する。次いで、油吸収材10gを入れた不織布製小袋を空の不織布製小袋と共にビーカーに入れて、攪拌しながらサラダ油と水の混合液を吸収させる。3分後、これら不織布製小袋を取り出して、温度110℃で1時間加熱処理して油吸収材及び不織布製小袋に付着した水分を除去する。加熱処理後に、重量増分を計量して、空の不織布製小袋が吸収したサラダ油の量を差引いて、油吸収材が油類及び水を含む混合液を吸収するときの吸油量とする。
本発明の油吸収材は、油吸収能力が高く、油吸収材自身の重量と同等以上の油類を吸収することができ、粘性の高い油類であっても確実に吸収することができる。また、一旦吸収した油類を保持する能力も高く、1ヶ月以上の長期間に亘り油類を吸収保持しておくことができる。したがって、油吸収量が飽和に達したときに、その油吸収材の交換を、忘れた場合であっても、一旦吸収した油類を放出することなく、確実に保持しておくことができる。
本発明の油吸収材は、油類に対する吸収能力が高く、天ぷら油、サラダ油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油等の食用油や、魚油、牛脂、ラード等の動物性油脂、さらに各種潤滑油、マシン油や原油、重油、軽油等の鉱物油を吸収処理することが可能である。
本発明の油吸収材は、液透過性の包装体に充填されていることが好ましい。油類及び水を含む混合液等の被処理液から油吸収処理後の回収が容易となるからである。油水混合液に対して、透過性の包装体は、好ましくは、多孔質体を保持し油類及び水を含む混合液等を透過するものであれば特に限定されるものではないが、不織布製の袋、網目が微細な網袋、金属メッシュ製の袋又は容器等を例示することができる。これらのなかでも、不織布製の袋が好ましい。
包装体の大きさは、特に限定されることはなく、使用方法及び配置場所に合わせて適宜調整することができるが、家庭排水を処理する場合には、好ましくは縦1〜20cm、横20〜1cm程度の小袋又は直径5〜20cm程度、好ましくは直径8〜18cmの略円盤状の袋に油吸収材を充填して使用することが、包装体の表面積を広くし、油を効率的に吸収することができることから、好ましい。
また、油吸収材が油類を吸収すると、油類を吸収した粒子が塊状となることから、包装体に充填した油吸収材は、ある程度の流動性をもち包装体の表面近くで油類を吸収した塊状粒子を、包装体内部にある油類を未吸収の粒子と共に、揉み解す等により包装体におけるそれぞれの位置を入れ替えられるような自由度があることが望ましい。一方、包装体内で油吸収材が、偏りが発生して、排水が油吸収材に接触せずに排出されてしまうことが懸念されるため、一つの包装体の内部を小室に分割してそれぞれの中に油吸収材を分配して充填することも好ましい。さらに、油吸収材の偏析防止のため、或いは排水管等に流下する虞があるときは、これら包装体の複数を集めて、より大きな液透過性の包装体にまとめて収容することも好ましい。
本発明の油類を吸収する処理方法は、上記の油吸収材を、油類及び水を含む混合液に接触させて、油類を吸収するものである。油類及び水を含む混合液の種類は、特に限定されるものではないが、家庭排水又は調理場からの食用油や油脂等の油類を含む排水、各種事業施設から外部へ排出される油類及び雨水等を含む排水、降雨中又は降雨直後の事故等により道路又は地面に流出した油類、河川や海洋に流出した油類等を挙げることができる。
なかでも、家庭排水又は調理場からの排水又は降雨中又は降雨直後の事故等により道路又は地面に流出した油類を処理することが、本発明の油類を選択的に吸収する油吸収材の有利な特徴を活かすことができ、好ましい。
本発明の処理方法において、油吸収材を家庭排水又は調理場からの排水と接触させるように、これらの排水の流路に配置することが好ましい。排水の流路に配置する場所は、特に限定されるものではないが、具体的に、流し台のごみバスケットの下、流し台又は洗面台のトラップの内部、流し台又は洗面台のトラップの下流、グリース阻集器又は油水分離槽の内部、グリース阻集器又は油水分離槽の下流等を好ましく挙げることができる。なかでも、流し台のごみバスケットの下、流し台若しくは洗面台のトラップの内部、グリース阻集器又は油水分離槽の内部に油吸収材を配置することがより好ましい。
本発明の処理方法は、流し台、洗面台、グリース阻集器若しくは油水分離槽のトラップ又はトラップの下流に油吸収材を置いて、排水と接触させることにより油類を吸収処理するものであり、排水との接触効率を高め、気密性が得られ、油吸収材に吸収した油類からの臭気を封じ込める観点から好ましい。これに加えて、本発明の処理方法は、流し台等のトラップの上流のごみバスケットの下に配置した場合であっても、問題なく使用することができ、好ましい。これは、本発明の油吸収材が臭気を吸着する作用を有することから異臭の発生を低減することができるためであり、特に油吸収材を構成する多孔質体に焼成珪藻土を用いたときにこの効果が有利に発揮される。
以下、図を用いて本発明の処理方法を説明する。
図1は、本発明の油吸収材を流しのごみバスケットの下に使用した処理方法の一例を示す説明図であり、具体的には一般家庭の台所の流し台におけるごみバスケットの下に油吸収体を配置した処理方法の一例である。
図1において、油類及び水を含む排水が、流しに排出さると、矢印に示すように、ごみバスケット1で残飯、調理くず等の固形分を取り除いた後、ごみバスケット1の下、ごみバスケット1と椀トラップ2の間に配置した油吸収体を充填した包装体8を通る間に排水中の油類が吸収処理されて、椀トラップ2を通って排水管4に流出し、Sトラップ5を通って、下水道等(図示せず)に排出される。
図1に示した実施形態は、油吸収体を充填した包装体8を、流し台のごみバスケット1の下であって、椀トラップ2の蓋3の上に配置した処理方法の一例である。このとき、油吸収体を充填した包装体8は、直径8〜18cmの略円盤状の袋に本発明の油吸収体を充填した包装体であり、設置する際に油吸収体の粒子を略円盤状の袋の周辺部に若干偏らせて椀トラップ2の蓋3の上に置くとよい。排水の流路となる蓋3の外周域に油吸収対を集めることにより、包装体8の据わりがよくなると共に油吸収体と排水との接触効率を高めることができるからである。
また、前述のように油類の吸収が進んだ段階で、油吸収体を充填した包装体8を揉み解す等により包装体の表面近くの油吸収体の粒子と、包装体の内部の粒子とを置換又は混合することが好ましい。さらに、椀トラップ2の蓋3の形状に合わせて、包装体に小室を形成するようにして油吸収体を充填してもよい。
本発明の処理方法において、油吸収体を充填した包装体8の形状及び配置方法は、流しの形態、ごみバスケット及び流し下のトラップの形状、ごみバスケットの下の空間の大きさ等により、適宜、適正化することができる。例えば、椀トラップ2の蓋3の形状がほぼ平らな場合、油吸収体を充填した包装体8を、比較的大きな網目の金網からなる略円盤状の箱型容器に収容してから、椀トラップ2の蓋3の上においてもよい。これにより、包装体の内部での油吸収体の粒子の自由度が高くなり、排水が流下する度に油吸収体の粒子が混合・攪拌して、包装体内の外表面の粒子と内部の粒子が自動的に入れ替わり、排水との接触効率が高くなり好ましい。又は、油吸収体を充填した包装体8を、油吸収性を示すポリプロピレン製織布や不織布等からなるシートやマットの上に配置してもよいし、これらの間に挟むように積層してもよい。さらに、本発明の油吸収体の粒子を、ポリプロピレン製織布や不織布等からなるシートやマットの繊維表面に直接、付着させてもよい。
図2は、本発明の油吸収材を油水分離槽に配置した処理方法の一例を示す説明図である。
図2に示した実施態様は、油水分離槽6の内部に区画された各処理槽に、油吸収体を充填した包装体8を浮かべる処理方法である。油水分離槽6において油類を含む排水は、図2に示す矢印のように流れ、その比重差により油類は処理槽の上部に浮上し、水分が下底近くに設けられた流路を通じて下流の隣接する処理槽へ流れ出る仕組みとなっている。各処理槽に油吸収体を充填した包装体8を浮かべることにより、排水中の油類を効果的に吸収し、油水分離槽6から油類が流出することを防止することができる。
従来の油水分離槽6では、各処理槽の上部に集まり分離層を形成する油類を取り除くため、定期的に油類からなる各処理槽上部の油類分離層を、杓子等を用いて掬い取って処理する必要があった。これに対して、本実施形態においては、油水分離槽6の内部に、油吸収体を充填した包装体8を備えるものであり、排水中の油類は、これにより吸収される。したがって、油類の分離層を掬い取る手間がかからず、油吸収体を充填した包装体8の交換だけで済むことから、メンテナンスが非常に簡便であり、油水分離槽6の可用性を高めることができる。
図2に示した実施形態と同様にして、本発明の油吸収体を充填した包装体8をグリース阻集器の内部に配置して排水中の油類を除去することも好ましい実施形態である。
さらに、従来の阻集器及び油水分離槽では、排水中に含まれる、各種洗剤や油処理剤の使用により乳化・分散した油類を、分離・除去することが難しく、そのまま排出してしまっていた。これに対し、本実施形態においては、このような油類であっても油吸収体を充填した包装体8により吸収されるので、排水中の油類を確実に取り除くことができる。
本発明の処理方法において、流し台、洗面台、グリース阻集器若しくは油水分離槽のトラップ又はトラップの下流に置く油吸収材の形態は、油吸収体を充填した包装体に限られることはなく、前述のように油吸収体を充填した包装体を、油吸収性を示すポリプロピレン製織布や不織布等からなるシートやマットと積層してもよいし、本発明の油吸収体の粒子を、ポリプロピレン製織布や不織布等からなるシートやマットの繊維表面に直接、付着させてもよい。
このようにして油類を吸収処理した油吸収材は、花壇や植木鉢の土壌に混ぜ合わせることにより、土壌中に生息するバクテリアが油類を生物分解するため、焼却処分をせずに処理することができる。
従来、油類を吸収した油吸収材は、焼却処分されることが多かった。これに対して、本発明の油吸収材は、多孔質体を基体としていることから、自然界に生息するバクテリアが増殖しやすい環境を提供することができる。そうすると、油類を生物分解するバクテリアが、油吸収材に吸収された油類を食べながら増殖し油類を生物分解して土壌の養分とするので、焼却処分をせずに処理することができる。したがって、油類を吸収した油吸収材を、花壇や植木鉢に撒いて土壌と混ぜ合わせることにより、植物の肥料として有効利用することができる。なお、自然界のバクテリアを増殖させる効果は、多孔質体のなかでも、とりわけ焼成珪藻土を使用した場合に、優れていることが認められている。
なお、本発明の油吸収材は、水に対する吸収量が少ない特徴を活かして、降雨若しくは降雪時又は凍結道路に散布して、走行する車両のスリップ止めとして使用することも好ましい使用形態である。本発明の油吸収材は、多孔質体を基体としてポーラスに形成されているため、空隙率が高く車両のスリップ止めに好適に使用することができる。すなわち、凍結道路等において、車両のタイヤに油吸収剤が押し潰されることにより、タイヤに摩擦力が与えられてスリップ止めとして機能するものである。従来は、砂や小石が使用されていたがこれらは中実であるため、押し潰されてタイヤに摩擦力を付与することはできなかった。
また、単に無機鉱物から多孔質体を選んでスリップ止めとして使用しても親水性が高く水を吸収するために、凍結した道路に一度撒いて使用した後は、これが氷の核となってさらに凍結道路の氷を硬くしてしまうことがあった。これに対して、本発明の油吸収材は凍結道路のスリップ止めとしても有効に機能し、使用後、凍結道路に残った油吸収材は、親水性ではないため氷の核となることがなく、むしろ氷を融解させる機能をもつものと期待される。
以下、実施例を挙げて説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
下記の表面処理の有無が相違する多孔質体を油吸収材として調製し、得られた油吸収材の吸油量を下記の測定方法により評価した。
〔多孔質体への表面処理〕
多孔質体1000gをプラネタリーミキサー(浅田鉄工社製PVM−5)に供給して高速攪拌しながら加温する。所定の温度になった後、シランカップリング材(信越化学工業社製)50g、界面活性剤15gを含む25%水溶液をスプレーガン(スプレーイングシステム社製)を用いて一定の供給速度で噴霧する。噴霧終了後も、攪拌しながら加温して、乾燥処理した。
〔油類に対する吸油量の測定〕
縦4cm、横3cmの不織布製小袋を2つ用意して、そのうちの1つに油吸収材10gを入れる。1000mlのビーカーにサラダ油500gを入れ、油吸収材入り不織布製小袋及び空の不織布製小袋を前記ビーカーに入れて、攪拌しながらサラダ油を吸収させる。3分後、これらの不織布製小袋を取り出して、温度110℃で1時間加熱処理する。加熱処理後、それぞれを計量して重量増分を求め、空の不織布製小袋が吸収したサラダ油の量を差引いて、油吸収材が油類を吸収するときの吸油量とする。
〔油類及び水を含む混合液に対する吸油量の測定〕
縦4cm、横3cmの不織布製小袋を2つ用意して、そのうちの1つに油吸収材10gを入れる。1000mlのビーカーに水450g及びサラダ油50gを入れよく攪拌する。次いで、油吸収材入り不織布製小袋を空の不織布製小袋と共にビーカーに入れて、攪拌しながらサラダ油と水の混合液を吸収させる。3分後、これらの不織布製小袋を取り出して、温度110℃で1時間加熱処理する。加熱処理後、それぞれを計量して重量増分を求め、空の不織布製小袋が吸収したサラダ油の量を差引いて、油吸収材が油類及び水を含む混合液を吸収するときの吸油量とする。
〔実施例1〕
焼成珪藻土(エスアンドケイ社商品名ドーロドライ)を多孔質体として使用して、上記の方法により表面処理を行い、油吸収材を調製した。得られた油吸収材の吸油量を上記の測定方法により評価した。その結果、油類を吸収するときの吸油量に対する前記油類及び水を含む混合液を吸収するときの吸油量の比は、0.99であることが認められた。
〔比較例1〕
表面処理を施していない焼成珪藻土(エスアンドケイ社商品名ドーロドライ)を油吸収体として使用したことを除き、実施例1と同様にして、吸油量を評価した。その結果、油類を吸収するときの吸油量に対する前記油類及び水を含む混合液を吸収するときの吸油量の比は、0.5であることが認められた。
上記の結果から、本発明の油吸収体は、油類を吸収するときの吸油量と油類及び水を含む混合液を吸収するときの吸油量が実質的に同等であることが認められ、油類及び水を含む混合液を処理する際に油類を選択的に吸収することができ、かつ吸油能力も十分に維持することができることが認められた。
本発明の油吸収材をごみバスケットの下に配置した処理方法の一例を示す説明図である。 本発明の油吸収材を油水分離槽に配置した処理方法の一例を示す説明図である。
符号の説明
1 ごみバスケット
2 椀トラップ
3 蓋
4 排水管
5 Sトラップ
6 油水分離槽
7 蓋
8 油吸収体を充填した包装体

Claims (7)

  1. 油類及び水を含む混合液から油類を吸収する油吸収材であって、該油吸収材が多孔質体からなり、該多孔質体を脂肪酸系処理剤、シラン系処理剤、チタネート系処理剤、アルミニウム系処理剤から選ばれた処理剤により表面処理し、油類を吸収するときの吸油量に対する前記油類及び水を含む混合液を吸収するときの吸油量の比が0.7〜1.1である油吸収材。
  2. 前記多孔質体が、焼成珪藻土、珪藻土、ゼオライト、炭、火山灰シラスから選ばれる少なくとも1つを含む請求項1に記載の油吸収材。
  3. 前記油吸収材が、液透過性の包装体に充填された請求項1又は2に記載の油吸収材。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の油吸収材を、油類及び水を含む混合液に接触させて、該油類及び水を含む混合液から油類を吸収する処理方法。
  5. 前記油類及び水を含む混合液が、家庭排水又は調理場からの排水であって、前記油吸収材を、前記排水の流路に配置した請求項4に記載の処理方法。
  6. 前記油吸収材を、流し台のごみバスケットの下に配置した請求項5に記載の処理方法。
  7. 前記油吸収材を、流し台若しくは洗面台のトラップ、グリース阻集器又は油水分離槽の内部に配置した請求項5に記載の処理方法。
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