JP2004167481A - 植物性材料を用いた油吸着材、その製造方法、及び油処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】水面上に油類が浮遊し或いは乳化乃至懸濁状態で存在する油水系から油類を吸着除去する安価な油水系の油吸着材及びその製造方法、さらにそれを用いた汚水浄化方法を提供する。
【解決手段】ピーナツ殻、コーヒー豆皮等の植物性材料を粒子状に粉砕し、その表面の少なくとも一部をパラフィンワックス等のワックス類で被覆した油吸着材であり、前記コーティング膜は、水に溶解させたパラフィンワックスを、浮遊させた前記吸油性粒子に噴射し、乾燥させて形成させることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】ピーナツ殻、コーヒー豆皮等の植物性材料を粒子状に粉砕し、その表面の少なくとも一部をパラフィンワックス等のワックス類で被覆した油吸着材であり、前記コーティング膜は、水に溶解させたパラフィンワックスを、浮遊させた前記吸油性粒子に噴射し、乾燥させて形成させることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、植物性材料を用いた油吸着材に関するもので、より詳細には、道路上に拡散し、又は水面上に浮遊し、或いは水中に乳化乃至懸濁状態で存在する油類を吸着して除去する、工業用・家庭用の油吸着材に関する。また、本発明は、食品廃材であるピーナツ殻・コーヒー豆皮、又はおがくず・かんなくず等の植物性繊維の油吸着材への有効利用に関する。
海面、河川或いは湖水等に流出した油類は、自然環境の油汚染をきたし、徹底した除去が重要な課題である。また、水産加工場、畜産加工場、金属圧延工場、金属の加工工場等からも、含油排水を発生し、水面に浮遊し或いは懸濁状態乃至は乳化状態で存在する油類の除去が必要となる。
従来、このような油類の除去に対する油吸着材としては、溶融スラグを利用したもの(特許文献1参照)、ポリ(p−オキシベンゾイル)、ポリ(2−オキシ−6−ナフトイル)、及びポリ(オキシメチレン)のうちの少なくとも1種からなるもの(特許文献2参照)、活性白土等の無機多孔質体粒子表面に植物性油脂等の油が被覆乃至沈着されてなるもの(特許文献3参照)、等があった。
特開2002−023423号公報
特開平06−304474号公報
特開平08−116784号公報
このような従来公知の油吸収材は、油の吸収速度が遅く、油の吸着量も未だ少なく、微量の油膜を吸油できず、水面浮上保持時間が短い等の問題があった。
一方、食品加工工場等からは食品廃材であるピーナツ殻・コーヒー豆皮等の処理が重要な課題となっていた。これらは植物性であることから、環境に影響を与えることが少なく、さらなる有益な用途を見出すことが期待されている。
上記の問題点に鑑み、本発明は、油の吸収速度が速く、また油の吸着量が多い油吸着材を提供することを目的とする。さらに、食品廃材であるピーナツ殻・コーヒー豆皮、又はおがくず・かんなくず等の植物材料を有効利用し、油の吸収速度が速く、また油の吸着量が多い油吸着材を提供することを目的とする。更には、油を吸収した後、水面上に長時間浮遊させることができ、その後の吸着材処理が容易であり、油保持性が高く、再度油をはき出さずべたつきが少ない油吸着材を提供することを目的とする。
本発明の植物性材料を用いた油吸着材は、
(A)吸油性粒子、及び少なくともその表面の一部分を被覆する(B)コーティング膜から構成され、
該(A)吸油性粒子は植物性繊維からなる原料を粉砕して粉末化したものであることを特徴とする。
また、前記植物性繊維が、ピーナツ殻、コーヒー豆皮、おがくず、かんなくず、おから、水苔、泥炭苔、木材チップ、米ぬか、木炭、竹炭、赤玉土、ピートソーブ、ヤシガラ、稲もみがら、麦もみがら、木粉、のうち少なくとも1種又はこれらの組合せであることを特徴とする。
(A)吸油性粒子、及び少なくともその表面の一部分を被覆する(B)コーティング膜から構成され、
該(A)吸油性粒子は植物性繊維からなる原料を粉砕して粉末化したものであることを特徴とする。
また、前記植物性繊維が、ピーナツ殻、コーヒー豆皮、おがくず、かんなくず、おから、水苔、泥炭苔、木材チップ、米ぬか、木炭、竹炭、赤玉土、ピートソーブ、ヤシガラ、稲もみがら、麦もみがら、木粉、のうち少なくとも1種又はこれらの組合せであることを特徴とする。
また、前記(B)コーティング膜は、水溶性パラフィンワックスにより構成されることを特徴とする。
さらに、前記(B)コーティング膜は、水に溶解させたパラフィンワックスを、浮遊させた前記吸油性粒子に噴射し、乾燥させて形成させることを特徴とする。
さらに、前記(B)コーティング膜は、水に溶解させたパラフィンワックスを、浮遊させた前記吸油性粒子に噴射し、乾燥させて形成させることを特徴とする。
また、本発明の油吸着材の製造方法は、前記(A)植物性繊維からなる原料を粉砕して粉末化した吸油性粒子を浮遊させる工程と、溶融したパラフィンワックスを前記浮遊させた吸油性粒子に噴射しコーティングする工程と、コーティングした吸油性粒子を乾燥させる工程とを有することを特徴とする。
さらに、本発明の油吸着材の製造方法は、植物性繊維からなる原料を粉砕して粉末化した吸油性粒子とパラフィンワックスとを混合して、該吸油性粒子にパラフィンワックスをコーティングする工程と、
該コーティングされた吸油性粒子を造粒して造粒物を形成する工程と、
該造粒物を乾燥させる工程とを有することを特徴とする。
また、本発明の油吸着材を用いた油処理方法は、前記油吸着材を用いて油類を吸着し処理することを特徴とする。
さらに、本発明の油吸着材の製造方法は、植物性繊維からなる原料を粉砕して粉末化した吸油性粒子とパラフィンワックスとを混合して、該吸油性粒子にパラフィンワックスをコーティングする工程と、
該コーティングされた吸油性粒子を造粒して造粒物を形成する工程と、
該造粒物を乾燥させる工程とを有することを特徴とする。
また、本発明の油吸着材を用いた油処理方法は、前記油吸着材を用いて油類を吸着し処理することを特徴とする。
本発明によれば、ピーナツ殻、コーヒー豆皮等の植物性材料を粒子状に粉砕し、その表面の少なくとも一部をパラフィンワックス等のワックス類でコーティングした油吸着材は、油類を迅速に且つ有効に吸着し、しかも吸着後の物体は取り扱いの容易な粒状物となり、沈まず水面上に浮遊するという利点がある。そのため、油吸着後は、浮遊物をすくい取るだけで良く、すくい取った浮遊物は、水切りをすることにより、固体燃料として利用可能である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の油吸着材の模式断面図である。図1に示すように、本発明の油吸着材は(A)吸油性粒子、及び少なくともその表面の一部分を被覆する(B)コーティング膜からなる。
本発明において、(A)吸油性粒子は、植物性材料、特に植物性繊維を原料とすることができる。具体的には、ピーナツ殻、コーヒー豆皮、おがくず、かんなくず、おから、水苔、泥炭苔、木材チップ、米ぬか、ピートソーブ、ヤシガラ、稲もみがら、麦もみがら、木粉、等が挙げられる。また、家庭で排出される生ゴミ等を乾燥・粉砕し原料とすることもできる。
(A)吸油性粒子は、上記の植物性材料を乾燥・粉砕して粉末化して得ることができる。乾燥・粉砕の手段は公知の手段を用いて行うことができるが、乾燥は、一般的には、公知の乾燥機等を用いて乾燥する。乾燥時の下限温度は50℃、望ましくは80℃であり、上限温度は150℃、望ましくは110℃である。乾燥時間は10〜60分間行う。
この他、自然乾燥等により(A)吸油性粒子を得ることも勿論可能である。
上記の植物性材料の粉砕は、公知の粉砕機を用いて粒径50μm〜1000μmの大きさに粉砕して粉末化し(A)吸油性粒子とする。
粉末の粒径が50μm未満である場合、好ましい表面積を有さず、目的の吸油量に達しない可能性が高い。一方、粉末の粒径が1000μmを超えると、油吸収後のべたつきが多くなり、取扱が困難となる。
この他、自然乾燥等により(A)吸油性粒子を得ることも勿論可能である。
上記の植物性材料の粉砕は、公知の粉砕機を用いて粒径50μm〜1000μmの大きさに粉砕して粉末化し(A)吸油性粒子とする。
粉末の粒径が50μm未満である場合、好ましい表面積を有さず、目的の吸油量に達しない可能性が高い。一方、粉末の粒径が1000μmを超えると、油吸収後のべたつきが多くなり、取扱が困難となる。
(A)吸油性粒子は、それ単独でも本発明の油吸着材として使用できるが、油の処理量を増大させ、或いは処理をより簡易にする等の様々な理由のために、他の物質、たとえばバクテリア、油ゲル化剤、木炭粉、竹炭粉、赤玉土、粘土鉱物やその化学処理物、洗浄剤、等の添加物と混合して使用することができる。
バクテリアは、油吸着材が油吸着後、油粒子を分解、細粒化し、その後の処理を容易にするために添加する。
バクテリア材料は、公知のものを用いることができる。この場合、単体で使用するのではなく、異なる機能をもった複数のバクテリアを組み合わせて使用することにより相乗効果を出すことができる。
市販されている好適なバクテリア材料としては、具体的には「バクテリアGT1000−HC:バイオジェネシス社製」等を挙げることができる。
バクテリア材料の添加量としては、吸油性粒子に対し0.002重量%程度添加することが、油粒子の分解・処理のために好ましい。添加量が少ないと、油分解が進まず、添加量が多いと、経済的に好ましくない。
バクテリア材料は、公知のものを用いることができる。この場合、単体で使用するのではなく、異なる機能をもった複数のバクテリアを組み合わせて使用することにより相乗効果を出すことができる。
市販されている好適なバクテリア材料としては、具体的には「バクテリアGT1000−HC:バイオジェネシス社製」等を挙げることができる。
バクテリア材料の添加量としては、吸油性粒子に対し0.002重量%程度添加することが、油粒子の分解・処理のために好ましい。添加量が少ないと、油分解が進まず、添加量が多いと、経済的に好ましくない。
油ゲル化剤は、油吸着材が油吸着後、自動的にゲル化し、その後使用済みの吸着材の回収を容易にするため、添加することが好ましい。
油ゲル化剤としては吸油性ポリマーを使用することが好ましい。吸油性ポリマーは公知のものを用いることができるが、具体的には、スチレン−ブタジエンブロック共重合物、ポリノルボルネン系エラストマー、非結晶性ポリプロピレン、アクリレートコポリマー、多孔性ビニル系ポリマー、を主成分としたものを用いることが好ましい。また、必要に応じて上記の数種類を組み合わせて使用してもよい。
市販されている好適な油ゲル化剤としては、「エコポリイP−1000A(株式会社共栄社製)」等を挙げることができる。
油ゲル化剤としては吸油性ポリマーを使用することが好ましい。吸油性ポリマーは公知のものを用いることができるが、具体的には、スチレン−ブタジエンブロック共重合物、ポリノルボルネン系エラストマー、非結晶性ポリプロピレン、アクリレートコポリマー、多孔性ビニル系ポリマー、を主成分としたものを用いることが好ましい。また、必要に応じて上記の数種類を組み合わせて使用してもよい。
市販されている好適な油ゲル化剤としては、「エコポリイP−1000A(株式会社共栄社製)」等を挙げることができる。
木炭粉や竹炭粉は、油吸着量を向上させ、また汚染水面の清浄化を図るためにも好ましい。さらに、油吸着材の重さを増し、風が吹いた場合にも飛ばされないようにするのに有効である。木炭粉や竹炭粉は、備長炭、木炭、竹炭等を公知の方法で粉砕し粉末にすればよい。使用する木炭粉や竹炭粉としては粒度30〜50μmのものが好ましい。添加する量は、(A)吸油性粒子に対し30重量%以下であることが好ましい。
赤玉土は、(A)吸油性粒子に混ぜてその表面にコーティング膜を形成させることにより、例えば乾燥した道路上に散布しても風により舞い上がりにくくし、油吸着性を高めることができる。赤玉土と合体させてコーティングするには、あらかじめ吸油性粒子及び赤玉土を共に同程度の粒子に粉砕しておき、その後併せて下記方法によりコーティング膜を形成させる。
その他、粘土鉱物やその化学処理物、例えば酸性白土やその酸処理物乃至アルカリ処理物等、多孔質の無機材料を添加しても良い。これらを(A)吸油性粒子に添加すると、処理に必要な吸着材の量をかなり低減させることができる。用いる無機粉末は比表面積が200m2 /g以下で且つ粒度100μm以下のものがよい。
また、前記無機粉末は、無機多孔質体100重量部当たり20〜60重量部の量で用いるのがよく、一般に両者を均一に混合した後、80〜100℃で乾燥した後、粉砕して使用するのがよい。
また、前記無機粉末は、無機多孔質体100重量部当たり20〜60重量部の量で用いるのがよく、一般に両者を均一に混合した後、80〜100℃で乾燥した後、粉砕して使用するのがよい。
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洗浄剤は、油吸着剤の吸着性能を向上させるため、添加することが望ましい。洗浄剤としては、ヤシ油脂肪酸及び非イオン系界面活性剤を主原料としたウォーターエマルジョンタイプの油脂二次汚染防止洗浄剤を使用することが好ましい。この洗浄剤を(A)吸油性粒子に100倍に薄めた洗浄剤をスプレーし乾燥する。この洗浄剤を添加することにより、水面などの表面に浮遊した油膜の吸着性が向上し、油を乳化分散させ、ナノメートル単位の油粒子として水に溶け込んだ状態にする(ミセル化)。ミセル化した油分は時間が経過しても再び結合することはない。市販されている好適な洗浄剤としては、「GULクリーン10(YANAGI LABORATORY社製)」、「BY・FAR・Z−M((株)オンワード技研製)」等を挙げることができる。
洗浄剤は、油吸着剤の吸着性能を向上させるため、添加することが望ましい。洗浄剤としては、ヤシ油脂肪酸及び非イオン系界面活性剤を主原料としたウォーターエマルジョンタイプの油脂二次汚染防止洗浄剤を使用することが好ましい。この洗浄剤を(A)吸油性粒子に100倍に薄めた洗浄剤をスプレーし乾燥する。この洗浄剤を添加することにより、水面などの表面に浮遊した油膜の吸着性が向上し、油を乳化分散させ、ナノメートル単位の油粒子として水に溶け込んだ状態にする(ミセル化)。ミセル化した油分は時間が経過しても再び結合することはない。市販されている好適な洗浄剤としては、「GULクリーン10(YANAGI LABORATORY社製)」、「BY・FAR・Z−M((株)オンワード技研製)」等を挙げることができる。
上記の各種添加物は各々、吸着材の使用場所・使用方法等により適宜選択・添加することが可能であり、用途にあった配合とすることができる。
次に、(B)コーティング膜について説明する。
(B)コーティング膜は、本発明の油吸収材の親油性を向上させるため、さらに、本発明の油吸着材を水面上に散布したときに撥水性を有するため水中に沈下せず、水面上に浮遊する特質を持たせるために、(A)吸油性粒子の表面の少なくとも一部分に被覆することが必要である。本発明の油吸着材は、大量の油を吸収しても水面上に浮遊する性質を持たせることにより、使用後には水面上の吸着材をすくい取って廃棄するだけで良く、処理が格段に容易となる。
(B)コーティング膜は、本発明の油吸収材の親油性を向上させるため、さらに、本発明の油吸着材を水面上に散布したときに撥水性を有するため水中に沈下せず、水面上に浮遊する特質を持たせるために、(A)吸油性粒子の表面の少なくとも一部分に被覆することが必要である。本発明の油吸着材は、大量の油を吸収しても水面上に浮遊する性質を持たせることにより、使用後には水面上の吸着材をすくい取って廃棄するだけで良く、処理が格段に容易となる。
前記コーティング膜の材料としては、大豆油、パーム油等の植物油脂、動物油脂及び鉱物油を用いることができる。
しかしながら、本発明の油吸着材における(B)コーティング膜としては、炭素価20〜30の脂肪族飽和炭化水素、又はその混合物が挙げられる。具体的には、パラフィンワックス、脂肪酸、アルコールワックス、エステル系ワックス、アミド系ワックス、天然ワックス等のエマルジョンワックス類が好ましく用いられるが、特にその中でもパラフィンワックス乳化物が、薄膜状や均少に塗布できるので好ましく用いられる。
しかしながら、本発明の油吸着材における(B)コーティング膜としては、炭素価20〜30の脂肪族飽和炭化水素、又はその混合物が挙げられる。具体的には、パラフィンワックス、脂肪酸、アルコールワックス、エステル系ワックス、アミド系ワックス、天然ワックス等のエマルジョンワックス類が好ましく用いられるが、特にその中でもパラフィンワックス乳化物が、薄膜状や均少に塗布できるので好ましく用いられる。
本発明の油吸着材においては、(A)吸油性粒子100重量部当たり、(B)コーティング膜が0.02〜0.04重量部の割合で存在させることが好ましい。(B)コーティング膜の量が上記範囲よりも少ないときには、撥水性が十分でなく、油水系の油に対する親和性が低く、十分な吸着性が得られない。一方、(B)コーティング膜の量が上記範囲よりも多いと、粒子がそれ自体油類を過度に保持しているため、油水系の油に対する吸着容量が小さくなる。また、(B)コーティング膜の厚みは、10〜30μmとすることが上記の理由より好ましいが、その厚みは均等でなくてもかまわず、(A)吸油性粒子の全体を被覆する必要はなく、その一部を被覆するものであってもよい。
前記(A)吸油性粒子に、(B)コーティング膜を被覆・沈着させるには、それ自体公知の混合手段を用いることができる。
例えば、前記吸油性粒子粉末とコーティング膜の液体材料とを同じ容器内に投入し、前述した量及び割合で均一に混合して粒子粉末を液体材料に浸漬・吸着させる。吸着を促進させるために、80℃以上の高温下でコーティング膜材料の粘度を下げて混合を行うこともできる。混合終了後、粒子材料の水分を飛ばすために高温にて乾燥させることが好ましい。高温での乾燥は、70℃〜100℃程度の温度範囲内、特に75〜80℃付近で行うことが好ましい。乾燥後は、粒子同士が寄り集まって粒径が大きくなっている可能性があるので、粉砕機等で再び粉砕してより微細な粉末状にしてから使用することが好ましい。
例えば、前記吸油性粒子粉末とコーティング膜の液体材料とを同じ容器内に投入し、前述した量及び割合で均一に混合して粒子粉末を液体材料に浸漬・吸着させる。吸着を促進させるために、80℃以上の高温下でコーティング膜材料の粘度を下げて混合を行うこともできる。混合終了後、粒子材料の水分を飛ばすために高温にて乾燥させることが好ましい。高温での乾燥は、70℃〜100℃程度の温度範囲内、特に75〜80℃付近で行うことが好ましい。乾燥後は、粒子同士が寄り集まって粒径が大きくなっている可能性があるので、粉砕機等で再び粉砕してより微細な粉末状にしてから使用することが好ましい。
また、その他前記吸油性粒子にコーティング膜を被覆・沈着させる方法としては、以下の方法が最適に用いられる。
すなわち、乾燥させた(A)吸油性粒子を、直径1m、長さ5m程度の円筒状装置の上部から、30秒〜5分間程度の時間をかけて降下させる方法が挙げられる。
容器内では、前記円筒状装置の下部から弱風を送風して粒子材料を浮遊させておき、容器壁の一面もしくは多面から高温溶解させた液状のコーティング膜材料となるワックス類等を霧状に噴射し、(A)吸油性粒子の表面に(B)コーティング膜を均一に形成する。
この場合、(A)吸油性粒子、及び(B)コーティング膜となる高温液状のワックス類粒子の双方に電荷をかけておくことで、粒子のコーティング性を高めることができる。
すなわち、乾燥させた(A)吸油性粒子を、直径1m、長さ5m程度の円筒状装置の上部から、30秒〜5分間程度の時間をかけて降下させる方法が挙げられる。
容器内では、前記円筒状装置の下部から弱風を送風して粒子材料を浮遊させておき、容器壁の一面もしくは多面から高温溶解させた液状のコーティング膜材料となるワックス類等を霧状に噴射し、(A)吸油性粒子の表面に(B)コーティング膜を均一に形成する。
この場合、(A)吸油性粒子、及び(B)コーティング膜となる高温液状のワックス類粒子の双方に電荷をかけておくことで、粒子のコーティング性を高めることができる。
また、吸油性粒子にコーティング膜を被覆・沈着させる方法としては、(A)吸油性粒子を、公知の回転式造粒機に入れ、微細な吸油性粒子を所定の大きさの径になるまで造粒する方法を採用することもできる。
造粒機を回転させることにより、吸油性粒子はその粒径を大きくして、直径約10mm程度まで成長し、適度な硬さになったものをところで造粒工程を終える。その後天日で予備乾燥し、その後乾燥機で乾燥させる。粒径の調整は、造粒後、公知の粉砕機を用いて、所定の粒度分布が得られるように調整する。この粒度分布の調整は油吸着材の使用目的により適宜行う。
さらに粒径の調整後の造粒吸油性粒子にエマルジョンワックスを決められた倍数の水に薄めたものを注入(又は噴射)し(B)コーティング膜を形成する。
市販のコーティング膜材料としては、「EMUSTAR−1070(日本精蝋株式会社製)」等を挙げることができる。
造粒機を回転させることにより、吸油性粒子はその粒径を大きくして、直径約10mm程度まで成長し、適度な硬さになったものをところで造粒工程を終える。その後天日で予備乾燥し、その後乾燥機で乾燥させる。粒径の調整は、造粒後、公知の粉砕機を用いて、所定の粒度分布が得られるように調整する。この粒度分布の調整は油吸着材の使用目的により適宜行う。
さらに粒径の調整後の造粒吸油性粒子にエマルジョンワックスを決められた倍数の水に薄めたものを注入(又は噴射)し(B)コーティング膜を形成する。
市販のコーティング膜材料としては、「EMUSTAR−1070(日本精蝋株式会社製)」等を挙げることができる。
なお、本発明の油吸収材は、油吸収材100g重当たり360〜400mLの吸油量があることが好ましい。
さらに、本発明の油吸着材は、水面上に散布した場合に、水中に沈下せず、少なくとも24時間以上水面に浮遊する性質を持つことが必要である。
長時間水面上に浮遊する性質を持たせることにより、油吸着後は使用済みの吸着材を水面上からすくい取るだけで良く、処理が格段に容易となる。
長時間水面上に浮遊する性質を持たせることにより、油吸着後は使用済みの吸着材を水面上からすくい取るだけで良く、処理が格段に容易となる。
本発明に用いる油吸着材は、(A)吸油性粒子が含有する水分が油水系の油の吸着性に大きな影響をもたらす。すなわち、含有する水分量が多いと、処理すべき油分との親和性が低下する傾向がある。従って、(A)吸油性粒子中の水分含有量は、一般に1.0重量%以下、特に0.5重量%以下であるのが好ましい。
本発明の油吸着材は、分析値でSiO2:50〜70重量%、好ましくは55〜65重量%から構成されることを特徴とする。
次に、本発明の油吸着材を使用した油処理方法、及び方法に応じた油吸着材の形態について詳細に説明する。
本発明の油吸着材は比重が水より小さいため、例えば、水面上に浮遊し或いは水中に乳化乃至懸濁状態で存在する油類を吸着して除去する目的に広く使用できる。また、事故等で道路上に流出した油類、化学物質等を吸着・除去する目的にも用いることができる。さらに、家庭用の天ぷら油の処理、掃除・化粧用途等、広く工業用・家庭用に用いることができる。
本発明の油吸着材は比重が水より小さいため、例えば、水面上に浮遊し或いは水中に乳化乃至懸濁状態で存在する油類を吸着して除去する目的に広く使用できる。また、事故等で道路上に流出した油類、化学物質等を吸着・除去する目的にも用いることができる。さらに、家庭用の天ぷら油の処理、掃除・化粧用途等、広く工業用・家庭用に用いることができる。
吸着させる油水系の油としては、
例えば、サフラワー油、大豆油、菜種油、パーム油、パーム核油、綿実油、ヤシ油、米糠油、ゴマ油、ヒマシ油、亜麻仁油、オリーブ油、桐油、椿油、落花生油、カポック油、カカオ油、木蝋、ヒマワリ油、コーン油などの植物性油脂及びイワシ油、ニシン油、イカ油、サンマ油などの魚油、肝油、鯨油、牛脂、牛酪脂、馬油、豚脂、羊脂などの動物性油脂の単独またはそれらの組み合わせが挙げられる。
例えば、サフラワー油、大豆油、菜種油、パーム油、パーム核油、綿実油、ヤシ油、米糠油、ゴマ油、ヒマシ油、亜麻仁油、オリーブ油、桐油、椿油、落花生油、カポック油、カカオ油、木蝋、ヒマワリ油、コーン油などの植物性油脂及びイワシ油、ニシン油、イカ油、サンマ油などの魚油、肝油、鯨油、牛脂、牛酪脂、馬油、豚脂、羊脂などの動物性油脂の単独またはそれらの組み合わせが挙げられる。
一方、鉱物油としては、各種潤滑油、例えばスピンドル油、冷凍機油、ダイナモ油、タービン油、マシン油、船用内燃機関潤滑油、ガソリンエンジン潤滑油、ディーゼルエンジン潤滑油、シリンダー油、マリンエンジン油、ギヤー油、切削油、絶縁油、自動変速機油、圧縮機油、油圧作動油、圧延油等が挙げられる。
その他に、原油、重油、軽油、揮発油、各種廃油等を挙げることができ、海面、河川或いは湖水等に流出した油類、水産加工場、畜産加工場、金属圧延工場、金属の加工工場等から排出される含油排水等がその対象となる。本発明では、上記の油水系の油、鉱物油などあらゆる油を油類という。
油水系の油吸着処理は、本発明の油吸着材と油水系とを均一に接触させればよい。例えば、処理槽内に導入した油水系に油吸着材の粉末を添加し、均一に混合した後、この混合物を濾過装置等の固液分離装置に導き、浄化水と油吸着物とに分離する方式、油吸着材の充填床に油水系を通して浄化水を取り出す方式、油類が浮上している水面に油吸着材の粉末を散布して、油を吸着した油吸着材をすくい取る方式等が採用される。
特に、本発明の油吸着材は、油吸着後も水面に一定期間浮遊し沈降しない特質を持つ。そのため、油吸着後に浮遊した吸着材をすくい取る方法が好ましい。
水面での処理の場合、水面に粉末状の油吸着材を徐々に散布し、水面から油膜が消失する点を添加量の目安として、散布後一定時間放置する。水面には油分を充分に吸蔵した砂粒状の処理物が軽く凝集した固まりとして浮遊し、水面には全く油膜がなく清澄な水面となる。
すくい取った浮遊物は、例えばメッシュ等で簡単な水切りをした後、ロールプレス等にかけて水切りをすることにより、比較的パサパサした手触りの良い砂粒状の油吸蔵処理物が得られる。油分を吸着した油吸着材は、6,800Kcal/kg程度の発熱量を有するものであり、また、陸上部で油分を吸着した油吸着材は、7,400Kcal/kg程度(軽油の場合)の発熱量を有し、固体燃料として利用可能である。
水面での処理の場合、水面に粉末状の油吸着材を徐々に散布し、水面から油膜が消失する点を添加量の目安として、散布後一定時間放置する。水面には油分を充分に吸蔵した砂粒状の処理物が軽く凝集した固まりとして浮遊し、水面には全く油膜がなく清澄な水面となる。
すくい取った浮遊物は、例えばメッシュ等で簡単な水切りをした後、ロールプレス等にかけて水切りをすることにより、比較的パサパサした手触りの良い砂粒状の油吸蔵処理物が得られる。油分を吸着した油吸着材は、6,800Kcal/kg程度の発熱量を有するものであり、また、陸上部で油分を吸着した油吸着材は、7,400Kcal/kg程度(軽油の場合)の発熱量を有し、固体燃料として利用可能である。
その他、工場用として機械工場、バス会社、タクシー会社等においては、落下した床面の油や機械等に付着した油処理、手足の油落とし、家庭用としては換気扇、フライパン、バーベキュー鉄板等の油処理、道路用としては工事での油、事故での油処理、また道路の一般舗装や透水性舗装の下部に散布しておき、地中への油の浸透を防止することもできる。更には、水面用として河川、池、沼等の油処理、また排水溝、排水管の処理に用いることもできる。
本発明の油吸着材は、平均的には、散布した量の5倍〜15倍の油吸収能力を有するものであり、短時間では、7〜13倍の油を吸収することができる。
本発明の油吸着材は、平均的には、散布した量の5倍〜15倍の油吸収能力を有するものであり、短時間では、7〜13倍の油を吸収することができる。
上述のように、本発明の油吸着材は主に粉末の状態で使用し、油吸着・除去の目的に用いることができるが、さらに処理を簡易にするために、以下に述べるような形態を持たせることも可能である。
例えば、図2や図3に示すように、布、不織布、紙製等の撥水性のある袋の中に油吸着材を入れ、袋ごと油類を吸着させることもできる。粉末状では、水面上・道路上に均一に散布することが困難であるが、袋ごとであればこの点をも克服することができる。油吸着後は袋ごと廃棄すれば良く、処理を簡易化することができる。袋を水溶性繊維質等で作成すれば、油水系では油吸着と同時に袋が水に溶けるので、油吸着による吸着材の体積増加にも対応することができる。
例えば、図2や図3に示すように、布、不織布、紙製等の撥水性のある袋の中に油吸着材を入れ、袋ごと油類を吸着させることもできる。粉末状では、水面上・道路上に均一に散布することが困難であるが、袋ごとであればこの点をも克服することができる。油吸着後は袋ごと廃棄すれば良く、処理を簡易化することができる。袋を水溶性繊維質等で作成すれば、油水系では油吸着と同時に袋が水に溶けるので、油吸着による吸着材の体積増加にも対応することができる。
図2に示す使用態様は、本発明の油吸着材を紅茶のティーバッグのような子袋に収納し、取扱を容易にするため袋の外側に紐を取り付けたものである。図3に示す使用態様は、本発明の油吸着材を押し固めて成形したものを使い捨てカイロに用いるような袋に収納したものである。図2や図3に示す使用態様は、任意の大きさにすることができ、家庭用天ぷら油の処理等にも簡易に使用できて便利である。
図4に示すように、紙、フィルム等の基材の表面に本発明の油吸着材を塗布したものとすることもできる。このようにすることで、化粧用のあぶらとり紙、また掃除用のシート(ふき掃除、換気扇等の取り替えシート等)等として用いることが可能である。この場合、本発明の油吸着材は粉砕して超微細粉とし、溶剤を混合してエマルジョンとして基材上に塗布し、乾燥して成形することができる。
その他、使用態様に応じて、せんべい状、ディスク状、マット状、タブレット状、ケーキ状、等の任意の形状に成形することができる。この際、本発明の油吸着材にはパウダーワックス等のバインダーを混合して押し固め成形することができる。また、弾丸状に成形して空気銃で遠方に飛ばすような使用方法も可能である。
しかしながら、本発明の油吸着材の用途及び使用方法は上述したものに限られず、その他様々な使用方法が可能である。
しかしながら、本発明の油吸着材の用途及び使用方法は上述したものに限られず、その他様々な使用方法が可能である。
本発明を次に示す実施例で詳細に説明する。なお、本発明に使用した物性の測定方法及び評価方法は下記のとおりである。
(実施例1)
ピーナツ殻300gを、50℃のオーブンで30分間乾燥させた。その後取り出し、粒度150〜850μmの大きさになるように粉砕機を用いて粉砕し、吸油性粒子とした。
次に、吸油性粒子をパラフィンワックス乳化物「EMUSTAR−1070(日本精蝋株式会社製)」に浸漬後、前記吸油性粒子表面にコーティング膜を形成し、75℃のオーブンで10分間乾燥させ、本油吸着材を得た。
ピーナツ殻300gを、50℃のオーブンで30分間乾燥させた。その後取り出し、粒度150〜850μmの大きさになるように粉砕機を用いて粉砕し、吸油性粒子とした。
次に、吸油性粒子をパラフィンワックス乳化物「EMUSTAR−1070(日本精蝋株式会社製)」に浸漬後、前記吸油性粒子表面にコーティング膜を形成し、75℃のオーブンで10分間乾燥させ、本油吸着材を得た。
(実施例2)
ピーナツ殻300gを、50℃のオーブンで30分間乾燥させた。その後取り出し、粒度150〜850μmの大きさになるように粉砕機を用いて粉砕し、吸油性粒子とした。
次に、吸油性粒子をパラフィンワックス乳化物「EMUSTAR−1070(日本精蝋株式会社製)」に浸漬後、前記吸油性粒子表面にコーティング膜を形成し、80℃のオーブンで5分間乾燥させた。
さらに、バクテリア材料として「バクテリアGT1000−HC(バイオジェネシス社製)」を100g混合して本油吸着材を得た。
ピーナツ殻300gを、50℃のオーブンで30分間乾燥させた。その後取り出し、粒度150〜850μmの大きさになるように粉砕機を用いて粉砕し、吸油性粒子とした。
次に、吸油性粒子をパラフィンワックス乳化物「EMUSTAR−1070(日本精蝋株式会社製)」に浸漬後、前記吸油性粒子表面にコーティング膜を形成し、80℃のオーブンで5分間乾燥させた。
さらに、バクテリア材料として「バクテリアGT1000−HC(バイオジェネシス社製)」を100g混合して本油吸着材を得た。
(実施例3)
ピーナツ殻300gを、50℃のオーブンで30分間乾燥させた。その後取り出し、粒度150〜850μmの大きさになるように粉砕機を用いて粉砕し、吸油性粒子とした。
次に、吸油性粒子をパラフィンワックス乳化物「EMUSTAR−1070(日本精蝋株式会社製)」に浸漬後、前記吸油性粒子表面にコーティング膜を形成し、77℃のオーブンで7分間乾燥させた後、木炭粉80gを混合して本油吸着材を得た。
ピーナツ殻300gを、50℃のオーブンで30分間乾燥させた。その後取り出し、粒度150〜850μmの大きさになるように粉砕機を用いて粉砕し、吸油性粒子とした。
次に、吸油性粒子をパラフィンワックス乳化物「EMUSTAR−1070(日本精蝋株式会社製)」に浸漬後、前記吸油性粒子表面にコーティング膜を形成し、77℃のオーブンで7分間乾燥させた後、木炭粉80gを混合して本油吸着材を得た。
(実施例4)
ピーナツ殻300gを、50℃のオーブンで30分間乾燥させた。その後取り出し、粒度150〜850μmの大きさになるように粉砕機を用いて粉砕し、吸油性粒子とした。
次に、パラフィンワックス乳化物「EMUSTAR−1070(日本精蝋株式会社製)」を霧状にして噴射し、吸油性粒子にコーティング膜を形成した。
さらに、赤玉土80gを混合して本油吸着材を得た。
ピーナツ殻300gを、50℃のオーブンで30分間乾燥させた。その後取り出し、粒度150〜850μmの大きさになるように粉砕機を用いて粉砕し、吸油性粒子とした。
次に、パラフィンワックス乳化物「EMUSTAR−1070(日本精蝋株式会社製)」を霧状にして噴射し、吸油性粒子にコーティング膜を形成した。
さらに、赤玉土80gを混合して本油吸着材を得た。
(実施例5)
ピーナツ殻300gを、50℃のオーブンで30分間乾燥させた。その後取り出し、粒度150〜850μmの大きさになるように粉砕機を用いて粉砕し、吸油性粒子とした。
次に、パラフィンワックス乳化物「EMUSTAR−1070(日本精蝋株式会社製)」を霧状にして噴射し、吸油性粒子にコーティング膜を形成した。
さらに、ゲル化剤「エコポリイP−1000A(株式会社共栄社製)」を100g混合して本油吸着材を得た。
ピーナツ殻300gを、50℃のオーブンで30分間乾燥させた。その後取り出し、粒度150〜850μmの大きさになるように粉砕機を用いて粉砕し、吸油性粒子とした。
次に、パラフィンワックス乳化物「EMUSTAR−1070(日本精蝋株式会社製)」を霧状にして噴射し、吸油性粒子にコーティング膜を形成した。
さらに、ゲル化剤「エコポリイP−1000A(株式会社共栄社製)」を100g混合して本油吸着材を得た。
(実施例6)
ピーナツ殻300gを、50℃のオーブンで30分間乾燥させた。その後取り出し、粒度150〜850μmの大きさになるように粉砕機を用いて粉砕し、吸油性粒子とした。さらに、洗浄剤(油脂二次汚染防止洗浄剤、GULクリーン10(10倍品)、ヤナギ研究所製)を0.1g混合して本油吸着材を得た。
次に、パラフィンワックス乳化物「EMUSTAR−1070(日本精蝋株式会社製)」を霧状に噴射し、吸油性粒子にコーティング膜を形成した。
ピーナツ殻300gを、50℃のオーブンで30分間乾燥させた。その後取り出し、粒度150〜850μmの大きさになるように粉砕機を用いて粉砕し、吸油性粒子とした。さらに、洗浄剤(油脂二次汚染防止洗浄剤、GULクリーン10(10倍品)、ヤナギ研究所製)を0.1g混合して本油吸着材を得た。
次に、パラフィンワックス乳化物「EMUSTAR−1070(日本精蝋株式会社製)」を霧状に噴射し、吸油性粒子にコーティング膜を形成した。
(比較例1)
粒度1mm〜4mmの活性炭300gを、50℃のオーブンで30分間乾燥させた。その後取り出し、粒度150〜850μmの大きさになるように粉砕機を用いて粉砕し、吸油性粒子とした。
粒度1mm〜4mmの活性炭300gを、50℃のオーブンで30分間乾燥させた。その後取り出し、粒度150〜850μmの大きさになるように粉砕機を用いて粉砕し、吸油性粒子とした。
(比較例2)
粒度1mm〜4mmの活性白土300gを、50℃のオーブンで30分間乾燥させた。その後取り出し、粒度150〜850μmの大きさになるように粉砕機を用いて粉砕し、吸油性粒子とした。
粒度1mm〜4mmの活性白土300gを、50℃のオーブンで30分間乾燥させた。その後取り出し、粒度150〜850μmの大きさになるように粉砕機を用いて粉砕し、吸油性粒子とした。
1.吸油量測定
JIS K0102 24.2備考を参照し、油吸着材の吸着能力(吸着量)を測定した。
まず油吸着材を30g採取し、水を張った水槽に軽油及びタービン油それぞれ50mLを入れ、水面に油吸着材を散布し、5分間放置し油を吸着させた。その後吸着材を金網ですくい取り軽く水分を切った後、金網上で放置し水分を落とした。それを恒温槽に入れ、80℃で2時間加熱して水分を飛ばした。
その10gをサンプルとして、三角フラスコ(300mL)に入れ、n−ヘキサン50mLを使用し、10分間隔で3回洗浄した。30分間放置した後、ろ紙を用いてろ過して、その液を試料とした。
容器を少量のn−ヘキサンで洗浄し、恒量を求めた抽出容器に前記試料を入れ、蒸発器の温度80℃で蒸発させた。蒸発器の自動運転でn−ヘキサンが蒸発した後、容器を取り出し、デシケータ中で30分間徐冷した。その後重量を測定し油分量を演算した。
このような操作を3回行い、平均値を吸油量とした。
測定結果を表1及び表2に示す。
JIS K0102 24.2備考を参照し、油吸着材の吸着能力(吸着量)を測定した。
まず油吸着材を30g採取し、水を張った水槽に軽油及びタービン油それぞれ50mLを入れ、水面に油吸着材を散布し、5分間放置し油を吸着させた。その後吸着材を金網ですくい取り軽く水分を切った後、金網上で放置し水分を落とした。それを恒温槽に入れ、80℃で2時間加熱して水分を飛ばした。
その10gをサンプルとして、三角フラスコ(300mL)に入れ、n−ヘキサン50mLを使用し、10分間隔で3回洗浄した。30分間放置した後、ろ紙を用いてろ過して、その液を試料とした。
容器を少量のn−ヘキサンで洗浄し、恒量を求めた抽出容器に前記試料を入れ、蒸発器の温度80℃で蒸発させた。蒸発器の自動運転でn−ヘキサンが蒸発した後、容器を取り出し、デシケータ中で30分間徐冷した。その後重量を測定し油分量を演算した。
このような操作を3回行い、平均値を吸油量とした。
測定結果を表1及び表2に示す。
2.浮上時間測定
吸油中及び吸油後の油吸着材が水面上に浮上している時間を測定した。
まず油吸着材を30g採取した。水を張った水槽に軽油50mLを注入し、水面に油吸着材を散布し油を吸着させた。油吸着後も水面上に浮遊させておき、油吸着後の油吸着材の浮上時間を測定した。油吸着材散布時から沈み始めるまでの時間を測定した。これを5回繰り返し、平均値を浮上時間(t)とした。
測定結果を表3に示す。
吸油中及び吸油後の油吸着材が水面上に浮上している時間を測定した。
まず油吸着材を30g採取した。水を張った水槽に軽油50mLを注入し、水面に油吸着材を散布し油を吸着させた。油吸着後も水面上に浮遊させておき、油吸着後の油吸着材の浮上時間を測定した。油吸着材散布時から沈み始めるまでの時間を測定した。これを5回繰り返し、平均値を浮上時間(t)とした。
測定結果を表3に示す。
3.吸油速度
水面に浮遊する油の油吸着材への吸上げ速度を、吸油中の目視観察を行って評価した。内径18mmの透明プラスチックパイプの下端に金属製の目が細かい網を取り付け、この網上にパイプ上端から本油吸着材を7cm厚さになるように投入し、軽く揺すって表面が平らになるようにした。パイプ下端を浮遊する油に接触させてパイプ下端から網を通して吸着材に油を吸い上げさせた。パイプの中の吸着材が油を吸い上げ上昇していく速度を比較測定した。吸着させる油は50ccの軽油及びタービン油を使用し、比較のため、他の油吸着材と同時に実験を行い、その速度を比較した。
これを5回繰り返し、平均値を吸油時間(秒)とした。
測定結果を表4及び表5に示す。
水面に浮遊する油の油吸着材への吸上げ速度を、吸油中の目視観察を行って評価した。内径18mmの透明プラスチックパイプの下端に金属製の目が細かい網を取り付け、この網上にパイプ上端から本油吸着材を7cm厚さになるように投入し、軽く揺すって表面が平らになるようにした。パイプ下端を浮遊する油に接触させてパイプ下端から網を通して吸着材に油を吸い上げさせた。パイプの中の吸着材が油を吸い上げ上昇していく速度を比較測定した。吸着させる油は50ccの軽油及びタービン油を使用し、比較のため、他の油吸着材と同時に実験を行い、その速度を比較した。
これを5回繰り返し、平均値を吸油時間(秒)とした。
測定結果を表4及び表5に示す。
4.吸上げ高さ
水面に浮遊する油の油吸着材への吸上げ高さを、吸油完了後の目視観察を行って評価した。内径18mmの透明プラスチックパイプの下端に金属製の目が細かい網を取り付け、この網上にパイプ上端から本油吸着材を7cm厚さになるように投入し、軽く揺すって表面が平らになるようにした。パイプ下端を浮遊する油に接触させてパイプ下端から網を通して吸着材に油を吸い上げさせた。パイプの中の吸着材が油を吸い上げ上昇が完了した後の高さを比較測定した。吸着させる油は50ccの灯油を使用し、比較のため、他の油吸着材と同時に実験を行い、その高さを比較した。
これを5回繰り返し、平均高さとした(mm)とした。
測定結果を表6に示す。
水面に浮遊する油の油吸着材への吸上げ高さを、吸油完了後の目視観察を行って評価した。内径18mmの透明プラスチックパイプの下端に金属製の目が細かい網を取り付け、この網上にパイプ上端から本油吸着材を7cm厚さになるように投入し、軽く揺すって表面が平らになるようにした。パイプ下端を浮遊する油に接触させてパイプ下端から網を通して吸着材に油を吸い上げさせた。パイプの中の吸着材が油を吸い上げ上昇が完了した後の高さを比較測定した。吸着させる油は50ccの灯油を使用し、比較のため、他の油吸着材と同時に実験を行い、その高さを比較した。
これを5回繰り返し、平均高さとした(mm)とした。
測定結果を表6に示す。
本発明によれば、ピーナツ殻、コーヒー豆皮等の植物性材料を粒子状に粉砕し、その表面の少なくとも一部をパラフィンワックス等のワックス類でコーティングした油吸着材は、油類を迅速に且つ有効に吸着し、しかも吸着後の物体は取り扱いの容易な粒状物となり、沈まず水面上に浮遊するという利点がある。そのため、油吸着後は、浮遊物をすくい取るだけで良く、すくい取った浮遊物は、水切りをすることにより、固体燃料として利用可能である。
A・・・吸油性粒子
B・・・コーティング膜
B・・・コーティング膜
Claims (7)
- (A)吸油性粒子、及び少なくともその表面の一部分を被覆する(B)コーティング膜から構成され、
該(A)吸油性粒子は植物性繊維からなる原料を粉砕して粉末化したものであることを特徴とする植物性材料を用いた油吸着材。 - 前記植物性繊維が、ピーナツ殻、コーヒー豆皮、おがくず、かんなくず、おから、水苔、泥炭苔、木材チップ、米ぬか、木炭、竹炭、赤玉土、ピートソーブ、ヤシガラ、稲もみがら、麦もみがら、木粉、から選ばれた群のうち少なくとも1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1に記載の植物性材料を用いた油吸着材。
- 前記(B)コーティング膜は、水溶性パラフィンワックスにより構成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の植物性材料を用いた油吸着材。
- 前記(B)コーティング膜は、水に溶解させたパラフィンワックスを、浮遊させた前記吸油性粒子に噴射し、乾燥させて形成させることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の植物性材料を用いた油吸着材。
- 植物性繊維からなる原料を粉砕して粉末化した吸油性粒子を浮遊させる工程と、溶融したパラフィンワックスを前記浮遊させた吸油性粒子に噴射しコーティングする工程と、コーティングした吸油性粒子を乾燥させる工程とを有することを特徴とする植物性材料を用いた油吸着材の製造方法。
- 植物性繊維からなる原料を粉砕して粉末化した吸油性粒子とパラフィンワックスとを混合して、該吸油性粒子にパラフィンワックスをコーティングする工程と、
該コーティングされた吸油性粒子を造粒して造粒物を形成する工程と、
該造粒物を乾燥させる工程とを有することを特徴とする植物性材料を用いた油吸着材の製造方法。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の植物性材料を用いた油吸着材を用いて油類を吸着処理する油処理方法。
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