JP2007080560A - 電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明はコストアップに繋がることなく、簡単な構造で相手物50と基板22とのグランドをとることができ、容易に相手物50をコネクタ本体12まで誘導することができる電気コネクタ10を提供する。
【解決手段】本目的は複数のコンタクト14とコンタクト14が配列・保持されるとともに相手物50が挿入される挿入口28を有するハウジング16とを有するコネクタ本体12と、コネクタ本体12の挿入口28へ相手物50を誘導する略箱型形状をしたガイドゲージ20とを備える電気コネクタ10において、ガイドゲージ20のコネクタ本体12側に、ガイドゲージ20と一体構造をした複数の基板接触用接触片24及び相手物接触用接触片26とを設け、基板接触用接触片24と相手物接触用接触片26とを交互に櫛歯状に配置することにより達成できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ファイバチャンネルやギガビットインサート(登録商標)等に使用される電気コネクタに関するもので、特に相手物を確実にガイドでき、かつ、簡単な構造で相手物と基板とのグランドをとることができる構造に関するものである。
従来の電気コネクタは図5のように、少なくとも複数のコンタクトと該コンタクトが配列・保持されるとともに相手物が挿入される挿入口を有するハウジングとを有するコネクタ本体と、該コネクタ本体の前記挿入口へ相手物を誘導する略箱型形状をしたガイドゲージとを備えている。また、図6のように相手物と基板とのグランドをとるためには、別部品として、櫛歯状の湾曲した板状片が用いられ、相手物が挿入されると櫛歯状の接触部が相手物に押されることで板状片の湾曲部が基板に接触することでグランドをとっている。
電気コネクタとしては、本出願人が提案した特許文献1に挙げるようなものがある。
特開2005−56615の要約によると、嵌合時のこじりでもシェル16、18が変形することなく、破壊するがなく、コネクタ本体20と同時実装可能なシェル16、18の構造を有する電気コネクタ10を提供することを目的とし、複数のコンタクト14と、コンタクト14を固定・配列するハウジング12と、ハウジング12を覆い、相手物との嵌合口22と基板40に実装する複数の端子部32とを有し、2分割されたシェル16、18とを具える電気コネクタ10において、一方のシェル16を略筐体にするとともに嵌合口22側のシェル16を一体構造にし、嵌合口22の反対側にハウジング12が入る大きさの開口部23を有し、もう一方のシェル18を略L字形状にし、一方のシェル16の開口部23に装着するように配置するものが開示されている。 ちなみに、特開2005−56615の特許請求の範囲には、請求項1として、基板に実装される電気コネクタであって、複数のコンタクトと、該コンタクトを固定・配列するハウジングと、該ハウジングを覆い、相手物との嵌合口と基板に実装する複数の端子部とを有し、2分割されたシェルとを具える電気コネクタにおいて、一方のシェルを略筐体にするとともに嵌合口側の前記シェルを一体構造にし、嵌合口の反対側に前記ハウジングが入る大きさの開口部を有し、もう一方のシェルを略L字形状にし、前記一方のシェルの開口部に装着するように配置したことを特徴とする電気コネクタ。請求項2として、前記開口部を前記ハウジングの長さの1.5〜2.0倍にしたことを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。請求項3として、前記一方のシェルの長さを、前記開口部の1.5〜3.0倍にしたことを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。請求項4として、一方のシェルと前記コンタクトが固定・配列されたハウジングとを基板に同時に実装できるようにしたことを特徴とする請求項2記載の電気コネクタ等が開示されている。
従来の電気コネクタでは、図6のようにヒートシンク18を相手物50に押し付けているために、垂直方向の位置管理がし難く、コネクタ本体12の挿入口28へ相手物を誘い難いといった課題があった。
また、相手物50と基板22とのグランドととるために別部品である櫛歯状の接触部64と基板22へ接触する湾曲部66とを有する板状片62を用いているので、前記接触部64の弾性力が強いと相手物50が挿入し難く、かつ、前記接触部64の弾性力が弱いと前記湾曲部66の基板22への接触圧が弱くなり安定したグランドをとることが出来ないといった問題点もあった。
さらに、相手物50と基板22とのグランドととるために別部品の板状片62を用いているので、部品点数が増え、管理工数が増え、コストアップに繋がるといった問題点もあった。
上記特許文献1は、嵌合時のこじりでもシェルが変形・破壊することなく、コネクタ本体と同時実装可能なシェルの構造を有する電気コネクタを提供するこが目的で、相手物が挿入された際の相手物と基板とのグランドをとった構造にはなっていない。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、コストアップに繋がることなく、簡単な構造で相手物50と基板とのグランドをとることができ、容易に相手物50をコネクタ本体12まで誘導することができる電気コネクタ10を提供せんとするものである。
上記目的は、複数のコンタクト14と該コンタクト14が配列・保持されるとともに相手物50が挿入される挿入口28を有するハウジング16とを有するコネクタ本体12と、該コネクタ本体12の前記挿入口28へ相手物50を誘導する略箱型形状をしたガイドゲージ20とを備える電気コネクタ10において、前記ガイドゲージ20の前記コネクタ本体12側に、ガイドゲージ20と一体構造をした複数の基板接触用接触片24及び相手物接触用接触片26とを設け、前記基板接触用接触片24と前記相手物接触用接触片26とを交互に櫛歯状に配置することにより達成できる。
前記相手物接触用接触片26の先端を逆ヘの字形状の屈曲させるとともに前記基板接触用接触片24を基板22側に傾かせる。
以上の説明から明らかなように、本発明の電気コネクタ10によると、次のような優れた効果が得られる。
(1)複数のコンタクト14と該コンタクト14が配列・保持されるとともに相手物50が挿入される挿入口28を有するハウジング16とを有するコネクタ本体12と、該コネクタ本体12の前記挿入口28へ相手物を誘導する略箱型形状をしたガイドゲージと20を備える電気コネクタ10において、前記ガイドゲージ20の前記コネクタ本体12側に、ガイドゲージ20と一体構造をした複数の基板接触用接触片及24び相手物接触用接触片26とを設け、前記基板接触用接触片24と前記相手物接触用接触片26とを交互に櫛歯状に配置しているので、相手物50をコネクタ本体12の挿入口28への誘導性の向上を図ることができ、確実に相手物50と基板22とのグランドをとることができ、一体構造のため外れることがなく、安定した接触を得ることができ、部品点数を削減することでコストダウンに繋がる。
(2)前記相手物接触用接触片26の先端を逆ヘの字形状の屈曲させるとともに前記基板接触用接触片24を基板22側に傾かせているので、適切な挿入力を得るように相手物接触用接触片26の接触力を調整することができ、確実に相手物50と基板22とのグランドをとることができる。
図1から図4に基づいて、本発明の電気コネクタの一実施例について説明する。
図1(A)は基板に実装した状態の嵌合口側からみた本発明の電気コネクタの斜視図であり、(B)は嵌合口側からみた本発明のガイドゲージの斜視図である。図2(A)は基板に実装した状態の本発明の電気コネクタの断面図であり、(B)は基板に実装され、相手物が挿入された状態の本発明の電気コネクタの断面図であり、(C)は基板に実装され、相手物が挿入され、相手物がヒートシンクで押された状態の本発明の電気コネクタの断面図である。図3は図2(A)のD部拡大図であり、図4はコネクタ本体の斜視図である。
本発明の電気コネクタ10は、主に複数のコンタクト14と該コンタクト14が配列・保持されるとともに相手物50が挿入される挿入口28を有するハウジング16とを有するコネクタ本体12と、該コネクタ本体12の前記挿入口28へ相手物50を誘導する略箱型形状をしたガイドゲージ20とを備えている。
図に基づいて本発明のコネクタ10の構成部品について説明する。
まず、本発明のポイントであるガイドゲージ20について説明する。このガイドゲージ20は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。前記ガイドゲージ20の材質としては、バネ性や導電性や加工性などが要求されるので、黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。
前記ガイドゲージ20は略箱型形状をしており、前記相手物50が入る嵌合口30を形成している。前記ガイドゲージ20の役割は、基本的には前記コネクタ本体12まで前記相手物50を誘導するものである。前記嵌合口30の大きさは前記相手物50の大きさを考慮して適宜設計する。前記ガイドゲージ20には、前記基板22実装側に前記基板22に実装するための複数の端子部34が設けられている。該端子部34の大きさや形状、数量は、前記ガイドゲージ20の保持力や接続性等を考慮して適宜設計する。本実施例の場合、12の端子部34を設け、実装形態はプレスインタイプにしている。また、前記基板22の反対側の上面には、ヒートシンク18が入る大きさの挿入部32が設けられている。該挿入部32の大きさは前記ヒートシンク18が入れば如何なるものでもよいが、前記ガイドゲージ20の強度を考慮して適宜設計する。ここで、前記ヒートシンク18について説明すると、前記ヒートシンク18は前記相手物50に発生する熱を放熱するために用いられるものである。
図1のように、前記ガイドゲージ20には、前記コネクタ本体12側に、前記ガイドゲージ20と一体構造をした複数の基板接触用接触片24及び相手物接触用接触片26とを設けられており、前記基板接触用接触片24と前記相手物接触用接触片26とを交互に櫛歯状に配置されている。前記基板接触用接触片24は前記基板22と接触するもので、前記相手物接触用接触片26は前記相手物50と接触するもので、しいては前記相手物50と前記基板22とを接続することにより前記基板22と前記相手物50とのグランドをとるものである。前記基板接触用接触片24と前記相手物接触用接触片26の大きさや形状は、このような役割や前記ガイドゲージ20の強度等を考慮して適宜設計している。
本実施例では、前記基板接触用接触片24を2本、前記相手物接触用接触片26を3本にし、交互に櫛歯状に配置している。また、前記相手物接触用接触片26の先端は逆ヘの字形状に屈曲させ、前記基板接触用接触片24は前記基板22側に傾かせており、前記基板接触用接触片24の方が前記相手物接触用接触片26より1.0〜1.5mm程度短くなっている。
次に、前記コネクタ本体12について説明する。前記コネクタ本体12はハウジング16と複数のコンタクト14とを有している。前記ハウジング16について説明すると、前記ハウジング16は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。
前記ハウジング16には、前記相手物50の接触部分が挿入される挿入口28が設けられている。前記挿入口28の大きさや形状は、前記相手物50の接触部分が入り、かつ、該接触部分と前記コンタクト14とが接続できれば如何なるものでもよく、接続安定性や前記ハウジング16の強度や前記相手物50の接触部分の形状等を考慮して適宜設計する。
前記ハウジング16には、前記コンタクト14が保持・配列される複数の挿入孔が設けられている。前記コンタクト14は前記挿入孔に圧入や引っ掛け(ランス)や一体成型等によって保持されている。
次に、前記コンタクト14について説明すると、前記コンタクト14は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。前記コンタクト14の材質としては、バネ性や導電性などが要求されるので、黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。
前記コンタクト14は、前記相手物50の接触部分と接触する接触部36と前記ハウジング16に保持される保持部と前記基板22に接続される接続部38とを有している。本実施例では、前記コンタクト14は2種類あり、前記接続部38が前記挿入口28側とその反対側とに配置されている。前記接続部38は、本実施例では前記基板22のパターン配線を考慮して表面実装(SMT)タイプにしたが、ディップタイプであってもよい。前記接触部36の形状としては、前記ハウジング16の挿入口28内に突出し、前記相手物50の接触部分と安定した接触ができるように適宜設計する。
前記接続部38が前記挿入口28側に配置された前記接触部36は前記ハウジング16の挿入口28の下側から突出しており、前記接続部38が前記挿入口28の反対側に配置された前記接触部36は前記ハウジング16の挿入口28の上側から突出している。
本発明の活用例としては、ファイバチャンネルやギガビットインサート(登録商標)等に使用される電気コネクタに活用され、特に相手物を確実にガイドでき、かつ、簡単な構造で相手物と基板とのグランドをとることができる構造に関するものである。
(A) 基板に実装した状態の嵌合口側からみた本発明の電気コネクタの斜視図である。(B) 嵌合口側からみた本発明のガイドゲージの斜視図である。 (A) 基板に実装した状態の本発明の電気コネクタの断面図である。(B) 基板に実装され、相手物が挿入された状態の本発明の電気コネクタの断面図である。(C) 基板に実装され、相手物が挿入され、相手物がヒートシンクで押された状態の本発明の電気コネクタの断面図である。 図2(A)のD部拡大図である。 コネクタ本体の斜視図である。 (A) 基板に実装した状態の嵌合口側からみた従来の電気コネクタの斜視図である。(B) 嵌合口側からみた従来のガイドゲージの斜視図である。 (A) 基板に実装した状態の従来の電気コネクタの断面図である。(B) 基板に実装され、相手物が挿入された状態の従来の電気コネクタの断面図である。(C) 基板に実装され、相手物が挿入され、相手物がヒートシンクで押された状態の従来の電気コネクタの断面図である。 図6(A)のE部拡大図である。
符号の説明
10、60 電気コネクタ
12 コネクタ本体
14 コンタクト
16 ハウジング
18 ヒートシンク
20 ガイドゲージ
22 基板
24 基板接触用接触片
26 相手物接触用接触片
28 挿入口
30 嵌合口
32 挿入部
34 端子部
36 接触部
38 接続部
50 相手物
62 板状片
64 接触部
66 湾曲部

Claims (2)

  1. 複数のコンタクトと該コンタクトが配列・保持されるとともに相手物が挿入される挿入口を有するハウジングとを有するコネクタ本体と、該コネクタ本体の前記挿入口へ相手物を誘導する略箱型形状をしたガイドゲージとを備える電気コネクタにおいて、
    前記ガイドゲージの前記コネクタ本体側に、ガイドゲージと一体構造をした複数の基板接触用接触片及び相手物接触用接触片とを設け、前記基板接触用接触片と前記相手物接触用接触片とを交互に櫛歯状に配置することを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記相手物接触用接触片の先端を逆ヘの字形状の屈曲させるとともに前記基板接触用接触片を基板側に傾かせることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
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