JP2007079475A - 走査光学装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】走査レンズ85の振幅増大が主原因となる画像品質悪化の問題に適応すべく、走査光学装置50内の振動による問題を回避すること。
【解決手段】光源から出力されたレーザ光線を像担持体上に結像させる走査レンズを有する走査光学装置において、前記走査レンズに錘を付加したことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光源から出力されたレーザ光線を像担持体上に結像走査する結像光学系を有する走査光学装置、及び該走査光学装置を用いたレーザビームプリンタ、デジタル複写機、デジタルFAX等の画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置における画像形成時に、像担持体上に静電潜像を形成する走査光学装置がある。このような走査光学装置は、レーザ光線を偏向走査する回転多面鏡、前記回転多面鏡に偏向走査されたレーザ光線を像担持体上に結像させる走査レンズ、前記回転多面鏡に偏向走査されたレーザ光線を像担持体上に導く折り返しミラー等を有する。そして、前記回転多面鏡、前記走査レンズ、前記折り返しミラーは、全て走査光学装置の筐体に組みつけられる。
ここで、折り返しミラーは、長尺の棒状体であり、両端2点で固定しているため、振動を発生しやすい構成である。このため、回転多面鏡を駆動させると、その振動が筐体を介して折り返しミラーに伝播し、折り返しミラーが共振状態となって走査光学装置の光学特性を著しく損なうおそれがある。
そこで、従来は、折り返しミラーに錘等を付加して、折り返しミラーの質量分布等を調節し、振動による画像品質悪化を防ぐ対策を行ってきた(例えば、特許文献1及び2参照)。折り返しミラーに錘等を付加することで、回転多面鏡の駆動に伴う振動の周波数と折り返しミラーの共振周波数(固有振動数)とを大きく離し、回転多面鏡と折り返しミラーの共振を回避することができる。
特許3286137号 特許3286158号
しかしながら、走査光学装置の結像光学系、形状等が多様化し、また偏向手段のさらなる高速化、多モード化が進む中、従来のように折り返しミラーのみに錘を付加する等の対策だけでは、走査光学装置の振動が画像品質に与える影響に適応できないおそれもある。
このため、折り返しミラー以外の、例えば走査レンズのような光学部品に対しても対策を施す必要がある。特に、折り返しミラーよりも長尺で、折り返しミラーより剛性の低いプラスティック等の軽量の樹脂で構成されている走査レンズを結像光学系として用いる場合には、新たに走査レンズの振幅増大が主原因となる画像品質悪化の問題が懸念されるようになってきた。
本発明は、このような新たな問題に適応すべく、走査光学装置内の振動による問題を回避することを目的としている。
前記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、光源から出力されたレーザ光線を像担持体上に結像させる走査レンズを有する走査光学装置において、前記走査レンズに錘を付加したことを特徴とする。
走査レンズに錘を付加することで、走査光学装置動作時に発生する走査レンズの振動モードを変化させ、走査光学装置に発生する振動を抑制することができる。
〔実施例1〕
図を用いて本発明の実施例1を説明する。説明においては、画像形成装置、走査光学装置の概略を説明した後、本実施例の特徴部分である走査レンズに付帯する錘について説明する。
(画像形成装置1)
図1を用いて画像形成装置1の概略説明をする。図1は画像形成装置の断面図である。尚、MCYKの添字は、それぞれ、マゼンタM、シアンC、イエローY、ブラックKを表す。
画像形成装置1により画像形成する際には、まず、像担持体としての感光体ドラム57M、57C、57Y、57K上に各色のトナー像を形成する。この手順について説明する。
図1に示すように、まず、一次帯電器56M、56C、56Y、56Kによって、感光体ドラム57M、57C、57Y、57K面上を各々一様に帯電する。そして、画像情報に基づいて各々光変調されたレーザ光線LM、LC、LY、LKが、走査光学装置50から感光体ドラム57M、57C、57Y、57Kに対して出射される。すると、感光体ドラム57M、57C、57Y、57K面上には、それぞれ静電潜像が形成される。
感光体ドラム57M、57C、57Y、57K面上に形成された各静電潜像には、現像器58M、58C、58Y、58Kによって、各々マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのトナーが供給される。こうして、各感光体ドラム57M、57C、57Y、57Kの面上には、各色のトナー像が形成される。
一方、感光体ドラム57にトナー像を形成する間に、転写材Pは、感光体ドラム57M、57C、57Y、57Kに対向する転写ベルト60上に搬送される。この手順を説明する。
装置下部に積載収納されている転写材Pは、給送ローラ61によって1枚ずつ順に給送される。そして、転写材Pは、レジストローラ62によって斜行を矯正されるとともに、感光体ドラム57と転写ベルト60とが対向する画像の書き出しタイミングに同期を取るように転写ベルト60上に送り出される。尚、転写ベルト60は、駆動ローラ64とその他のローラにより張架される。そして、駆動ローラ64が回転ムラの小さな駆動モータによって回転駆動されることにより、転写ベルト60が回転搬送される。
最後に、転写材Pの、トナー像が転写されてから装置外に排出されるまでの動作、及び転写後の感光体ドラム57の処理についての手順を説明する。
転写材Pが転写ベルト60上を搬送されている間に、転写材Pは、感光体ドラム57M、57C、57Y、57K面上に形成された各色のトナー像と対向する。このタイミングにおいて、各色のトナー像は、転写ローラ59M、59C、59Y、59Kによって順に重畳転写される。これによりカラー画像が転写材P上に形成される。転写材P上に形成されたカラー画像は、定着器65によって転写材Pに熱定着される。その後、転写材Pは、排出ローラ66によって装置外に排出される。
トナー像を転写し終えた後、感光体ドラム57M、57C、57Y、57K面上に残っている残留トナーは、クリーナ63M、63C、63Y、63Kによって除去される。そして、各感光体ドラム57M、57C、57Y、57Kは、次のカラー画像を形成するために、再度一次帯電器56M、56C、56Y、56Kによって一様に帯電される。
(走査光学装置50)
図2を用いて走査光学装置50の概略説明をする。図2は走査光学装置50の上面図である。
図2に示すように、走査光学装置50の筐体に正確に組み付けられている半導体レーザ70M、70Cより出射されたレーザ光線LM、LCは、ポリゴンミラー51aによって異なる方向に偏向走査される。同様に、半導体レーザ70Y、70Kより出射されたレーザ光線LY、LKは、ポリゴンミラー51bによって偏向走査される。
ポリゴンミラー51aを備えたポリゴンモータ54aの回転駆動によって走査されたレーザ光線LM、LCは、それぞれ、結像手段である走査レンズ52M、52C及び走査レンズ55M、55Cによって感光体ドラム57M、57C上に結像させられる。また、レーザ光線LM、LCは、図1に示すように、それぞれ、折り返しミラー53M、53Cによって感光体ドラム57M、57C上に導かれる。同様に、レーザ光線LY、LKも、それぞれ、走査レンズ52Y、52K及び走査レンズ55Y、55Kによって感光体ドラム57Y、57K上に結像させられ、折り返しミラー53Y、53Kによって感光体ドラム57Y、57K上に導かれる。このように、本実施例の走査光学装置50は、走査光学系を2対並列に並べることで、4つの感光体ドラム57M、57C、57Y、57Kに走査光を導く。尚、走査レンズ52、55は、軽量のプラスティック樹脂で構成される。
(走査レンズ55に付加される錘10について)
図3は走査レンズ55(走査レンズ55M、55C、55Y、55Kのうちの一つ)の斜視図であり、本実施例の特徴を最もよく表す図である。これを用いて、走査レンズ55に付加される錘10について説明する。
まず、走査レンズ55に付加する錘10の具体的な説明をする前に、走査レンズ55に錘10を付加することの概要について説明する。
実際に走査光学装置50を駆動させる時には、振動を発生する様々な要因が存在する。例えば、画像形成装置のプリントモードによって、ポリゴンモータ54の回転速度を切り替える場合には、走査レンズ55の振動モードが複数表れる場合がある。また、走査光学装置の形状誤差やポリゴンモータの組み付け誤差のために、走査レンズ55に伝播する振動周波数が設計値とずれる場合もある。また、1つの走査光学装置に2つのポリゴンモータを備えている場合には、2つのポリゴンモータのアンバランス位相の組み合わせによって、走査レンズ55の振幅が発生することがある。このような様々な場合に、事前にあらゆる要因を予測し、対策をとることは難しい。
一方、複数の走査レンズを有する画像形成装置において、走査レンズの振動が、複数の走査レンズのうち特定の走査レンズにのみ発生する場合がある。この場合、全ての走査レンズに対して対策を講じる必要はなく、必要な部位に対策のみで足りる。
ここで、特定の走査レンズのみの形状を変更するという対策もある。しかし、この対応策によれば、部品コストの増加や、走査レンズの性能の変化といった新たな課題が発生する。
本実施例においては、振動が発生する特定の走査レンズ55に対して、選択的に必要な重量の錘を付加する。すると、特定の走査レンズ55の重量分布が変化し、走査レンズ55の周波数特性や振動モードが調整される。これにより、実際に量産時に起こり得る様々な要因に対応して、走査光学装置50と走査レンズ55の共振周波数を異ならせることができ、走査レンズ55の振動を安価及び容易に抑制することができる。次に本実施例の走査レンズ55Cに錘10を付加した状態を例に挙げて、具体的に説明する。
図3に示すように、走査レンズ55は長尺の構成(主走査方向に長い構成)であり、通過するレーザ光線Lを遮らないように、両端部55e、55fの2箇所で、走査光学装置と一体で成形された支持体に固定されている。図において、55a、55bは、走査レンズ55におけるレーザ光線Lの通過面であり、55c、55dは、レーザ光線Lの通過面と略直交する面であり、レーザ光線Lの非通過面である。本実施例において、錘10は走査レンズ55の、レーザ光線Lの非通過面55cに付加される。
本実施例においては、走査光学装置50に配置される走査レンズ52と走査レンズ55のうち、最も主走査方向に長い走査レンズ55に対して錘10を付加した。これは、短い走査レンズよりも長い走査レンズの方が、振動が発生した時に走査光学装置50に与える影響が大きい。このため、錘10を主走査方向に長い走査レンズ55に付加した方が、より効果的に振動を抑制することができるからである。
図3に示すように、一般的に走査レンズ55に錘10を取り付ける場合、取り付ける位置は、走査レンズ55の長手方向(主走査方向)の略中央部である。振幅を調整しやすいからである。但し、走査レンズ55へ錘10を付加する位置は、必ずしも略中央である必要はない。走査レンズ55の振動モードは、走査レンズ55へ錘10を付加する位置によって変化する。このため、走査レンズ55に錘10を付加する位置を自在に調整可能な構成にし、実際に走査光学装置50を駆動させて走査レンズ55の振動状態を把握した後、錘10を必要な位置に取り付ける構成としてもよい。このような構成とすれば、確実でしかも安価な防振対策として極めて有効である。
本実施例においては、走査レンズ55に対して錘10を接着剤によって取り付けている。この場合、図2及び図3に示すように、錘10における走査レンズ55に対する接着面(走査レンズ55に当接する面)に、凹形状の溝を形成するとよい。この凹形状の溝は接着剤溜りであり、接着剤未硬化時の流出、接着剤のはみ出し等を防ぐ。尚、取り付け方法は必ずしも接着剤に限るものではなく、両面テープ等を用いて接着してもよい。また、仮固定に両面テープを使用し固定にUV接着剤を使用するというように、併用してもよい。
本実施例の錘10の材質は板金である。板金は、曲げ加工等の加工性に優れるという特性がある。曲げ加工の例を図4を用いて説明する。図4(a)は加工した錘11の例を示す斜視図であり、図4(b)は(a)におけるA視図である。図4に示すように、走査レンズ55の側面に沿った形状の曲げ部11aを有する錘11としてもよい。このように構成すれば、走査レンズ55の短手方向(長手方向と直交する方向)の位置決めを行いやすくなる。また、接着時により走査レンズ55に取り付ける際に、ずれにくいという効果がある。
尚、板金は走査レンズと比較して剛性が高い。このため、錘の材質が板金であると、環境変動によって走査レンズが膨張や収縮を起こす際、走査レンズが錘に倣ってたわんでしまうおそれがある。すると走査光が感光体ドラム上で形成するスポット径が肥大してしまい、形成される画像に影響を与えるおそれがある。この対策について図5を用いて説明する。
図5は主走査方向の錘の長さと像高0のスポット径との関係を示した図である。図に示すように、走査レンズの主走査方向の長さに対して錘の長さの割合が小さく構成すれば、スポット径の肥大を回避することができる。このため、錘の主走査方向の長さを、走査レンズの主走査方向の長さに対して短くし、荷重面積を小さく構成するとよい。特に、錘の平面度と4色の書き込み位置ずれ等の要因とを考慮すると、走査レンズの主走査方向に対して10%以下であると、スポット径肥大による画像品質悪化を防ぐことができる。
尚、錘の材質は必ずしも板金に限るものではなく、任意の材質とすることができる。例えば、温度変動によるたわみを特に抑えたい場合には、錘の材質を走査レンズ55と同じ合成樹脂系の材質、又は合成樹脂以外でも線膨張係数の近い材質にしてもよい。
実際に走査光学装置50を駆動させた時の走査レンズ55の振動特性について図6を用いて説明する。図6は錘の重量を変化させたときの走査レンズ55の振幅を示す図である。
図6の各設定条件は次の通りである。走査レンズ55は、主走査幅が110mm、ヤング率が2500MPaのプラスティックで構成される。錘は、走査レンズ55の略中央部分に取り付けられる。ポリゴンモータ54は、走査光学装置50内に2つ設けられ、回転数は35000rpmであり、基本周波数は583Hzである。
図6に示すように、本実施例の場合においては、走査レンズ55M、55C、55Y、55Kのうち、シアン画像の形成に係わる走査レンズ55Cが極めて顕著に振動することが確認された。このように、振動は、部材の組み付け等、様々な要因によって、各走査レンズ55の間で異なった振動を発生させる。
図6に示すように、錘の重量を増やしていくと、基本周波数に対する走査レンズ55の振幅が減っていくことがわかる。また、200mgの錘を走査レンズ55Cに付加すると、走査レンズ55Kの振幅量とほぼ同じになる。このようにして、錘を必要に応じて必要な走査レンズ55に付加し、走査レンズ55M、55C、55Y、55Kの振幅を均一にすれば、各色間の光学特性をも均一化することができる。このようにして、形成される画像の色ズレを抑制することができる。
このように本実施例によれば、走査レンズの形状を変形させることなく、必要な走査レンズに選択的に錘を付加することのみで、複数の走査レンズの光学特性を均一に設定することが可能である。また、他機種で用いる際にも、共通の形状の走査レンズを製作し、必要な重量の錘を付加する等の容易な変更をするのみで、走査レンズの振動状態を所望の値に設定することができる。これにより、走査レンズの振幅を抑えることができ、高性能でしかも安価な走査光学装置を実現することができる。
〔実施例2〕
図を用いて本発明の実施例2を説明する。前述した実施例と同様の構成については同符号を付し、説明を省略する。図7は実施例2における画像形成装置の構成を説明する図である。
(画像形成装置101)
図7を用いて画像形成装置101の構成を説明する。本実施例の画像形成装置101は、レーザ光線LM、LC、LY、LKが各々の走査光学装置111M、111C、111Y、111Kより出射されて、各々感光体ドラム57M、57C、57Y、57Kに結像される構成である。他は実施例1で述べたカラー画像形成装置の概要と同じであるので、同符号を付すことで詳細は省く。
(走査光学装置111)
次に、画像形成装置101に具備されている走査光学装置の構成及び動作について図8を用いて説明する。図8は実施例2における走査光学装置111の構成を説明する図である。
レーザユニット80から発生させたレーザ光線LM、LC、LY、LKは、シリンドリカルレンズ81によって、偏向手段であるポリゴンミラー82上に潜像を結像する。レーザ光線Lは、ポリゴンミラー82に反射されながら、順に走査レンズ84、85、折り返しミラー86を通過して最終的には感光体ドラム57表面に到達する。
走査レンズ84、85は、ポリゴンミラー82において反射されるレーザ光線Lが感光体ドラム57上においてスポットを形成するように集光され、またスポットの走査速度が等速に保たれるように設計されている。
尚、上記ポリゴンミラー82はポリゴンモータ83によって回転駆動される。また偏向されたレーザ光線の一部は画像領域外の部分を利用して信号検知ミラー88によって反射され、結像レンズ89を介して、信号検知センサ90に導かれて検知され、画像書き出し位置の調整が行われている。これらの構成部材は走査光学装置111に正確に組みつけられている。ポリゴンミラー82の回転により感光体ドラム57に対してレーザ光線Lの主走査が行われ、感光体ドラム57が円筒の軸線まわりに回転駆動することによって副走査が行われる。本実施例におけるカラー画像形成装置は、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色の画像形成に用いるため、以上のような走査光学装置111を4つ具備しているものである。
本実施例においては、これら4つの走査光学装置111のうち、レンズの振動が主原因で画像品質を悪化させている走査光学装置に対して、錘10を付加する。その場合、必要に応じて1つ以上の走査光学装置内にある1つ以上の走査レンズ(本実施例では走査レンズ85)に対して錘10を付加する。
本実施例の走査光学装置111のように、1つの走査光学装置内に複数のレンズを有する場合、最も主走査方向に長尺の走査レンズ85の振動を抑制すると画像品質の維持又は向上を図ることができる。このため、画像形成動作時に走査レンズ85の振幅が増大してしまう場合には、適当な重量の錘10を走査レンズ85に付加させるとよい。この結果、走査レンズ85の周波数特性や振動モードを変化させることができ、走査レンズ85の振動を抑制することができる。また、状況によっては、走査レンズ84に錘10を付加してもよい。
走査レンズへ錘を付加する位置は、必ずしも略中央である必要はない。また、錘の位置を固定する必要もない。このため、錘の位置を自在に変更できる構成にしてもよい。錘の位置を自在に変更し、実際に走査光学装置を駆動させて走査レンズの振動状態を把握した後に、錘の取り付け位置を決定することとすれば、錘を付加する位置を変えて振動モードを所望の状態に変化させることができる。これにより、効果的に振動を抑制することができる。
ここで、走査光学装置が複数あると、振動が、4色のうち特定の画像形成に関する走査レンズにのみ発生する場合がある。この場合、全ての色に関する走査レンズに対して対策する必要はなく、必要な部位のみでよい。ここで、特定の色画像形成に関する走査レンズのみ形状を変更して対応することも可能であるが、部品コストや性能の変化といったおそれがある。
本実施例では、各色に対応する走査光学装置111がある場合に、走査レンズの形状を変更することなく、必要な走査レンズにのみ錘を付加する。これによって、容易に複数の走査レンズの振動モードを共通にし、振動を抑制することが可能である。また他機種で用いる際にも、共通の形状の走査レンズを安価で製作し、錘を付加し、錘の位置を変更するだけで、走査レンズの振動状態を所望の値に設定することができる。これにより、走査レンズの振幅を抑えることができ、高性能でしかも安価な走査光学装置を実現できる。
尚、本実施例では走査レンズは84、85と長尺なレンズを2つ具備されている構成で説明した。しかしながらこれに限るものではなく、1つの場合にはその1つに対して錘を付加すればよい。
〔実施例3〕
図を用いて本発明の実施例3を説明する。前述した実施例と同様の構成については同符号を付し、説明を省略する。図9は実施例3における画像形成装置の構成を説明する図である。尚、本実施例においては、カラー画像形成装置およびそれを用いた走査光学装置の構成は如何なる形式でもよい。
(走査レンズに付加される錘150について)
本実施例の構成は、図9に示すように、ビスそのものを錘150として用いることである。錘150は、走査レンズ151に設けられた複数の取付穴152に、セルフタップで止める構成である。尚、セルフタップとは、穴の内部にねじ込んでいく構成のビスをいう。
カラー画像形成装置のプリントモードによっては、ポリゴンモータの回転速度を切り替える場合において、レンズの振動モードが複数現れる。この場合、走査光学装置を動作させる前における設計段階での防振対策が非常に難しい。
このため、本実施例においては、走査光学装置に動作をさせて、その後、錘150の位置を調整できるように、走査レンズ151に複数のビスである錘150を取り付ける取付穴152を複数設けている。
この構成により、走査光学装置を駆動させ、装置の形状誤差やポリゴンモータの組み付け誤差等のために、走査レンズに伝播する振動周波数が設計値とずれる際には、前記複数の取付穴152から振動が抑制される取付穴152を選択して、ビスを取り付ける。また、ビス自身の重量は多種類あり、簡単に変更可能である。このようにビスの重量を変更すると、同じ取付穴152にビスを取り付ける場合であっても、より多くの振動モードに設定することができる。
このように、実際に走査光学装置を駆動させて、レンズの共振状態を把握した後、錘の取り付け位置、重量を選定する等の方法は、より確実でしかも安価な防振対策として極めて有効である。
〔実施例4〕
図を用いて本発明の実施例4を説明する。前述した実施例と同様の構成については同符号を付し、説明を省略する。図10は本実施例における走査レンズの模式断面図である。尚、本実施例においては、カラー画像形成装置およびそれを用いた走査光学装置の構成は如何なる形式でもよい。
(走査レンズに付加される錘155について)
図10が示す錘155は樹脂材料で構成されている。そして、錘155における走査レンズ154に対して取り付く取付部155aは、取り付ける際に外側に撓んで変形し、取り付け後は復元するスナップフィット形状をしている。錘155の取付部155aは、走査レンズ153を挟み込むような形状になっており、外力を加えるだけで走査レンズ153に対して容易に取り付けることができる。
このように、錘155の取付部155aをスナップフィット形状としたため、接着剤、両面テープ等の他の固定部材を必要としない。このため、部材点数を削減することができ、工程上におけるタクト(工程数)の低減、コストにも有利である。
尚、スナップフィット形状は、位置の変更がしやすいという特性もある。このため、必ずしも、スナップフィット形状のみで固定する必要はなく、走査レンズ153の位置を調整した後、接着等の他の固定方法を使用してもよい。
実施例1における画像形成装置1の断面図。 走査光学装置50の上面図。 走査レンズ55の斜視図。 加工した錘11の例を示す図。 主走査方向の錘の長さと像高0のスポット径との関係を示した図。 錘の重量を変化させたときの走査レンズ55の振幅を示す図。 実施例2における画像形成装置101の構成を説明する図。 実施例2における走査光学装置111の構成を説明する図。 実施例3における画像形成装置の構成を説明する図。 実施例4における走査レンズの模式断面図。
符号の説明
1…画像形成装置、10…錘、11…錘、11a…曲げ部、50…走査光学装置、52…走査レンズ、55…走査レンズ、84…走査レンズ、85…走査レンズ、101…画像形成装置、111…走査光学装置、150…錘、151…走査レンズ、152…取付穴、153…走査レンズ、155…錘、155a…取付部

Claims (18)

  1. 光源から出力されたレーザ光線を像担持体上に結像させる走査レンズを有する走査光学装置において、
    前記走査レンズに錘を付加したことを特徴とする走査光学装置。
  2. 前記錘は、走査光学装置が有する複数の走査レンズのうち、最も主走査方向に長い走査レンズに付加されることを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
  3. 前記走査レンズは、主走査方向に長い構成であって、主走査方向の略両端部で前記走査光学装置に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の走査光学装置。
  4. 前記錘は、前記走査レンズのうち、レーザ光線が通過しない面に付加されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の走査光学装置。
  5. 前記錘の固定される位置は、前記走査レンズの略中央であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の走査光学装置。
  6. 前記錘の固定される位置は、調整可能であることを特徴とする特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の走査光学装置。
  7. 前記錘は、可撓性がある固定部を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の走査光学装置。
  8. 前記錘は、板金によって構成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の走査光学装置。
  9. 前記板金は、走査レンズと当接する部分に凹形状の溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の走査光学装置。
  10. 前記板金は、走査レンズの主走査方向の長さに対して10%以下であることを特徴とする請求項8又は9に記載の走査光学装置。
  11. 前記板金は、曲げ部を設けたことを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の走査光学装置。
  12. 前記錘は、走査レンズと同じ材質又は線膨張係数の近い材質によって構成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の走査光学装置。
  13. 前記錘は、紫外線硬化型の接着剤又は/及び両面テープを用いて前記走査レンズに付加されることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の走査光学装置。
  14. 前記錘は、ビスであることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の走査光学装置。
  15. 前記走査レンズに前記ビスを取り付ける取付穴を複数設け、選択的に前記取付穴に対して前記ビスを取り付けることを特徴とする請求項14に記載の走査光学装置。
  16. 前記走査レンズは、樹脂であることを特徴とする請求項1乃至15に記載の走査光学装置。
  17. 像担持体と、該像担持体にレーザ光線を走査する走査光学装置と、を有する画像形成装置において、
    前記走査光学装置は、請求項1乃至16のいずれかに記載の走査光学装置であることを特徴とする画像形成装置。
  18. 複数の像担持体と、該像担持体のそれぞれに対応して配置された複数の走査光学装置と、を有する画像形成装置において、
    前記走査光学装置は、請求項1乃至16のいずれかに記載の走査光学装置であることを特徴とする画像形成装置。
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