JP2007079338A - フィルタ切替機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光学フィルタのサイズを大きくすることなく,開口部の面積を大きくすることが可能なフィルタ切替機構を提供する。
【解決手段】 本発明は,開口部12aが形成された基台部10と,開口部12aを覆う複数の光学フィルタ24,26を備えたフィルタ部材20と,フィルタ部材20を駆動して複数の光学フィルタ24,26を切り替える駆動部30とを備える。ここで,開口部12aは,正方形とこの正方形の一辺より長く対角線よりも短い直径の円を同心上に組み合わせた形状を有することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は,フィルタ切替機構に関し,特に,監視カメラ等の可視光波長域から近赤外波長域までの波長域で使用可能な昼夜兼用のテレビカメラに備えられるフィルタ切替機構に関する。
監視カメラ等の昼夜兼用のテレビカメラは,カメラ本体に設けられた例えばCCD等の撮像素子の結像面に,昼間は可視光波長領域の光を結像させてカラー撮影を行い,夜間は可視光波長領域の光に加えて近赤外波長域の光を結像させてモノクロ撮影を行い,テレビモニタに映像を映し出す。
一般に,テレビカメラ用のレンズ装置の光学系は,使用される波長域に応じて設計され,それ以外の波長域で使用されると,色収差の影響で結像位置にずれが生じる。このため,昼光の可視光波長域(400〜700nm程度)と夜光の近赤外波長域(750〜1000nm程度)の両方の波長域で使用される監視カメラ用のレンズ装置においては,使用される波長域に応じて結像位置を修正することが必要である。
このような結像位置の修正のために,例えば,昼光および夜光における結像位置のずれを修正する赤外光カットフィルタを備えるフィルタ切替機構をレンズ装置の光学系の途中部分に配置して,赤外光カットフィルタを光学系の光軸に対して配置・除去の切替が自在なように構成した監視カメラ用のレンズ装置がある(例えば,特許文献1を参照)。
上記フィルタ切替機構は,開口部が形成された基台部と,上記開口部を覆う例えば赤外光カットフィルタおよびクリアフィルタ(素通しのガラス)を備えたフィルタ部材と,このフィルタ部材を駆動して赤外光カットフィルタとクリアフィルタとを切り替える駆動部とを備える。図7に,上記開口部の形状の従来例を示した。通常,絞り開口は,撮像素子(例えば,CCD等)の対角D以上の直径を持つ円形開口であり,撮像素子の全面に光が入射されるように形成されている。さらに,開口部の形状は,通常,絞り開口の形状に合わせて,図7(a)に示したような略円形状に形成され,その直径は,撮像素子の対角D以上であって,絞り開口の直径以下となるように定められる。
ところで,監視カメラは,特に夜間において必要性が高く,例えば不審者の顔等を確認することができるように,夜間でもできる限り明るくはっきりとした映像を映し出すことが好ましい。したがって,監視カメラ市場においては,Fナンバーの小さい(明るい)レンズ装置が要求されている。かかる要求に応えるためには,上記フィルタ切替機構に設けられた開口部の開口面積を少しでも大きくすることにより,開口部を通過する光量を可能な限り多くすることが必要である。
特開2002−189238号公報
しかしながら,絞り開口の直径に対応してフィルタ切替機構の開口部の面積を大きくすると,この開口部を覆う赤外光カットフィルタなどの光学フィルタのサイズも大きくなってしまう。この光学フィルタは一般にガラス等の材質で構成されているため,光学フィルタのサイズの大型化に伴い,この光学フィルタ自体の重さも増加し,動力が比較的小さいフィルタ切替機構の駆動部では,フィルタ切替機構を駆動させることができないという問題があった。また,光学フィルタのサイズが大型化すれば,その分コストも上昇するという問題もあった。そのため,光学フィルタのサイズを大きくすることなく,開口部の面積を大きくすることが必要となる。
また,上記駆動部の動力の制約から,開口部を略円形状に形成した場合,光学フィルタのサイズを大きくすることなく,開口部の円の直径を大きくすることには限界があるため,図7(b)に示すように,円の直径が略矩形形状を有するCCD等の撮像素子の対角D´以下となり,フィルタ切替機構の開口部を通過した光が撮像素子の四隅の部分に届かないため,四隅の部分が欠けた画像となってしまう場合がある。
一方,CCD等の撮像素子の形状に合わせて,フィルタ切替機構の開口部の形状を略矩形形状に形成すると,光学フィルタを接着する際に使用した接着剤が開口部へはみ出してしまう,すなわち,接着しろが確保できない,という問題もあった。
接着しろ必要
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的は,フィルタ切替機構の開口部の形状を工夫することにより,光学フィルタのサイズを大きくすることなく開口部の面積を大きくすることが可能な,新規かつ改良されたフィルタ切替機構を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,開口部が形成された基台部と,上記開口部を覆う1または2以上の光学フィルタを備えたフィルタ部材と,フィルタ部材を駆動して上記1または2以上の光学フィルタを光軸に対して配置または除去するように(光軸上に出し入れするように)切り替える駆動部と,を備えたフィルタ切替機構が提供される。本発明に係るフィルタ切替機構は,上記開口部が,正方形と前記正方形の一辺より長く対角線よりも短い直径の円を同心上に組み合わせた形状を有することを特徴とする。
ここで,本発明において「正方形と円を同心上に組み合わせる」とは,正方形の重心(対角線の交点)と円の中心を重ねることを意味している。
かかる構成を有することにより,本発明に係るフィルタ切替機構は,開口部の開口面積をより大きくとることができ,かかる開口部を有するフィルタ切替機構を備えることで,よりFナンバーの小さなレンズ装置を得ることができる。また,開口部を上記のような形状にすることにより,光学フィルタの面積を有効利用でき,光学フィルタのサイズを大きくすることなく,開口部の面積をより大きくすることができる。
また,上記フィルタ部材は,上記複数の光学フィルタとして,第1波長領域の光をカットする第1フィルタと,第1波長領域の光をカットしない第2フィルタとを備えるように構成してもよい。
ここで,例えば,第1波長領域としては,近赤外波長領域(750〜1000nm程度),第1フィルタとしては,赤外光カットフィルタ,第2フィルタとしては,赤外光をカットしないクリアフィルタを採用することができる。
かかる構成を有することにより,本発明に係るフィルタ切替機構は,昼間の撮影時と夜間の撮影時とで第1フィルタと第2フィルタとを切り替えることができる。したがって,昼間の撮影時には可視光波長域の光で撮影を行い,夜間の撮影時には近赤外波長域の光で撮影を行うことにより生じる,色収差の影響による結像位置のずれを修正することができ,これにより,昼夜において鮮明な画像を得ることが可能となる。
また,上記開口部の正方形の隅部をアール形状としてもよい。このように,隅部をアール形状とすることにより,光学フィルタとフィルタ部材の基板との接着の際に,光学フィルタの例えば4隅にある接着剤がある程度浸透しても,開口部へはみ出す前に基板が存在することから,開口部へのはみ出しを防止することができる。
本発明によれば,フィルタ切替機構の開口部を正方形とこの正方形の一辺より長く対角線よりも短い直径の円を同心上に組み合わせた形状とすることにより,光学フィルタのサイズを大きくすることなく開口部の面積を大きくすることが可能なフィルタ切替機構を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(本発明の一実施形態に係るフィルタ切替機構の構成)
まず,図1に基づいて,本発明の一実施形態に係るフィルタ切替機構の外観構成について説明する。なお,図1は,本実施形態に係るフィルタ切替機構1の外観構成を示す図であって,(a)は正面図,(b)は側面図である。
図1に示すように,本実施形態に係るフィルタ切替機構1は,開口部12aが形成された基台部10と,開口部12aをフィルタ切替機構1の背面側から覆う2つの光学フィルタ(例えば,赤外光カットフィルタ24とクリアフィルタ)を備えたフィルタ部材(図示せず)と,フィルタ部材を駆動して上記複数の光学フィルタを光軸に対して配置または除去するように切り替える駆動部30と,を主に備える。
基台部10およびフィルタ部材の詳細な構成については後述するが,フィルタ切替機構1は,基台部10に形成された開口部12aをその背面側から覆う複数の光学フィルタを切り替えることにより,昼光および夜光における結像位置のずれを修正することができる。なお,基台部10の厚みは通常2.5mm程度である。
また,基台部10の外縁の中央より下側には,左右両側に一対の取り付け部16が設けられている。取り付け部16は,フィルタ切替機構1の基台部10をレンズ鏡胴内の支持部材(図示せず)に取り付けて固定するための部材であり,取り付け部16の中央には,ビス等の固定部材(図示せず)を挿入するための挿入孔16aが形成されている。フィルタ切替機構1は,2つの挿入孔16aに挿入された固定部材によりレンズ鏡胴内に固定される。
駆動部30は,例えばガルバノメータ32等の動力源と,後述するフィルタ部材移動機構(図2参照)とからなる。ガルバノメータ32は,フィルタ部材移動機構を動作させることによりフィルタ部材(図2参照)を駆動させる。このガルバノメータ32には,2対の電極端子322,324が設けられている。電極端子322は,ガルバノメータ32を駆動するための電力を供給するためのものであり,電極端子324は,例えばガルバノメータ32の回転速度を検出するためにガルバノメータ32内に設けられたジェネレータに接続される端子である。配線コード326,328は,一端がそれぞれ電極端子322,324に接続されており,他端はそれぞれの制御回路等(図示せず)へ接続されている。
次に,図2〜図4に基づいて,本実施形態に係るフィルタ切替機構1の内部構成について詳細に説明する。なお,図2は,本実施形態に係るフィルタ切替機構1の内部構成を示す背面図である。また,図3は,本実施形態に係る基台部10および駆動部30の内部構成を示す背面図である。また,図4は,本実施形態に係るフィルタ部材20の構成を示す背面図であり,(a)はフィルタ基板22を示し,(b)は光学フィルタ(赤外光カットフィルタ24およびクリアフィルタ26)を示す。
図2に示すように,フィルタ切替機構1は,開口部12aが形成された基台部10と,開口部12aを覆う赤外光カットフィルタ24およびクリアフィルタ26を備えたフィルタ部材20と,フィルタ部材20を駆動して赤外光カットフィルタ24とクリアフィルタ26とを切り替える駆動部30と,を主に備える。
基台部10は,図2および図3に示すように,本体部12と,フレーム部14と,上述した取り付け部16と,係止爪18とを備える。
本体部12は,フィルタ部材20が配置されるスペースであり,その中央部付近に開口部12aが形成されている。この開口部12aは,本発明の特徴的部分であり,詳細については後述する。
また,本体部12の外縁部には,左右両側に2つずつ,合計4つの案内溝12bが形成されている。案内溝12bは,フィルタ部材20の光軸に対して垂直方向の移動,すなわち,赤外光カットフィルタ24とクリアフィルタ26との切替の際に,フィルタ部材の移動をガイドする。後述するフィルタ部材のフィルタ基板(図4参照)の正面側(被写体光の進入側)には,4つの駆動ピン(図示せず)が設けられており,この駆動ピンが案内溝12bに係合することにより,フィルタ部材20は,案内溝12bに沿って,光軸に対して垂直方向に上下動することができる。
フレーム部14は,本体部12の外縁部に沿って本体部12の周囲を囲むように設けられている。また,フレーム部14には,一対の取り付け部16と,5つの係止爪18とが設けられている。取り付け部16の構成については上述した通りである。係止爪18は,本体部12に配置されたフィルタ部材20が光軸に対して垂直方向に上下動する際に,光軸方向のがたつきを防止するように支持する。図2,図3に示すように,本実施形態では,係止爪18は,左側に3つ,右側に2つ設けられているが,係止爪の数や位置はこの場合に限られず,フィルタ部材20の移動の際の光軸方向にがたつきを防止できるものであれば,特に個数や位置は限定されない。
フィルタ部材20は,図2および図4に示すように,フィルタ基板22と,赤外光カットフィルタ24と,クリアフィルタ26と,フィルタ位置決め部材28とを備える。
フィルタ基板22は,例えば略矩形形状の薄い金属板である。フィルタ基板22には,柄部23が光軸に対して垂直方向下方に向かって延設されており,柄部23の長手方向がフィルタ基板22の長辺方向となるように形成されている。
また,フィルタ基板22には,長辺方向に沿って,形状および大きさの等しい2つのフィルタ開口部22a,22bが形成されている。フィルタ開口部22a,22bの大きさおよび形状はまた,基台部10の本体部12に形成された開口部12aとも等しく,この形状や大きさの詳細については後述する。
また,フィルタ部材22の柄部23の下端部には,フィルタ基板22の短辺方向に沿って駆動溝22cが形成されており,この駆動溝22cに後述する駆動部30の駆動ピン(図2または図3参照)が係合することにより,駆動部30がフィルタ部材20を光軸に対して垂直方向に上下動させることができる。
赤外光カットフィルタ24とクリアフィルタ26は,ともに,例えば略正方形状の厚さ0.3〜0.5mm程度の薄いガラス板やアクリル樹脂等であり,それぞれ,フィルタ開口部22aと22bとを背面側(被写体光の進行方向側)から覆うように,フィルタ基板22上に配置される。赤外光カットフィルタ24とクリアフィルタ26を配置する位置は,後述するフィルタ位置決め部材28によって位置決めされており,赤外光カットフィルタ24とクリアフィルタ26は,上記位置決めされた位置に,例えば4隅が接着剤により固着されている。
また,赤外光カットフィルタ24は,近赤外波長域(750〜1000nm程度)の光を遮断するための光学フィルタである。赤外光カットフィルタ24は,例えば薄緑色のガラスであり,近赤外波長域の光を遮断して,昼間の可視光波長域(350〜700nm程度)の光を利用する撮影時に使用する。一方,クリアフィルタ26は,本実施形態においては例えば素通しのガラスであり,近赤外波長域の光を遮断せずに透過させて,夜間の近赤外波長域の光を利用する撮影時に使用する。このように,昼間は赤外光カットフィルタ24を使用し,夜間はクリアフィルタ26を使用するというように,光学フィルタを昼間の撮影時と夜間の撮影時とで切り替えることにより,色収差の影響による結像位置のずれを修正することができ,これにより,昼夜において鮮明な画像を得ることが可能となる。なお,夜間の撮影時により鮮明な画像を得るために,クリアフィルタ26の代わりに,可視光波長域の光をカットする可視光カットフィルタを使用しても良い。
フィルタ位置決め部材28は,フィルタ部材22の矩形部分の4隅に各2個ずつ設けられており,図4(b)に示した赤外光カットフィルタ24とクリアフィルタ26がそれぞれフィルタ開口部22aと22bを覆うように,フィルタ位置決め部材28の位置が定められている。このフィルタ位置決め部材28は,例えば板状の金属を底面から30〜40°程度の角度で折り曲げて一部を傾斜させ,この傾斜させた部分で赤外光カットフィルタ24やクリアフィルタ26を固定支持できるように形成される。
駆動部30は,上述したように,例えばガルバノメータ32等の動力源と,フィルタ部材移動機構34とからなる。ガルバノメータ32については上述したので詳細な説明は省略する。
フィルタ部材移動機構34は,図2および図3に示すように,アーム342と,駆動ピン343と,駆動軸344と,係止ピン346と,ストッパ348とを備える。
アーム342は,その先端部に駆動ピン343が設けられており,その後端部側に位置する駆動軸344を中心にして回動可能なように構成されている。駆動ピン343は,上述したように,フィルタ基板22に形成された駆動溝22cに係合する。また,係止ピン346は略円柱状に形成されており,アーム342が最も下方に回動したとき(赤外光カットフィルタ24が開口部12aを覆う位置に配置されたとき)にアーム342の中央付近に接触するように配置されている。また,ストッパ348は,アーム342が最も上方に回動したとき(クリアフィルタ26が開口部12aを覆う位置に配置されたとき)に係止ピン346に接触するような突起として設けられている。
次に,図2〜図5に基づいて,本実施形態に係るフィルタ切替機構1の特徴的部分である開口部12aおよびフィルタ開口部22a,22bについて説明する。なお,図5は,本実施形態に係る開口部12aの形状を示す説明図である。また,開口部12aの形状とフィルタ開口部22a,22bの形状とは同一であることから,以下の説明では,開口部12aについて説明することとする。
図5に示すように,開口部12aは,正方形Sとこの正方形Sの一辺より長く対角線よりも短い直径の円Cを同心上に組み合わせた形状を有している。従来は,開口部の形状は,上述したように,円形状または一辺の長さが円の直径と同じ長さの正方形状であったが,本実施形態に係る開口部12aのような形状にすることにより,開口部の開口面積をより大きくとることができ,かかる開口部12aを有するフィルタ切替機構1を備えることで,よりFナンバーの小さなレンズ装置を得ることができる。また,開口部12aを上記のような形状にすることにより,光学フィルタ(赤外カットフィルタ24,クリアフィルタ26)の面積を有効利用でき,光学フィルタのサイズを大きくすることなく,開口部12aの面積をより大きくすることができる。
また,開口部12aの正方形Sに相当する部分において,正方形Sの隅部(図5では,4隅)をアール形状としてもよい。このように,正方形Sの隅部をアール形状とすることにより,赤外光カットフィルタ24やクリアフィルタ26等の光学フィルタとフィルタ基板22との接着の際に,光学フィルタの例えば4隅にある接着剤がある程度浸透しても,開口部12aへのはみ出しを防止することができる。すなわち,正方形Sの隅部をアール形状とすることで,接着シロを確保することができる。なお,接着剤が開口部へはみ出すと,その分開口部の面積が小さくなってしまうので,これを防ぐことが好ましい。
次に,開口部12aの大きさについて説明する。通常,例えば,円Cの径(絞り径)が10mm,光学フィルタ(赤外カットフィルタ24,クリアフィルタ26)の一辺が11mmで形成される。従来は,図7(a)に示したような略円形状の開口部の面積を大きくするために,図7(b)に示したような略正方形状にしているが,この場合でも絞り径は10mmのものしか使用することができない。ところで,監視カメラ用のレンズは暗い所も鮮明に映すことができるFナンバーの小さい(明るい)レンズが求められているが,このままでは,絞り径10mmまでしか対応できず,よりFナンバーの小さなレンズを使用することができない。そこで,本実施形態においては,上述したように開口部12aの形状を工夫することにより,例えば,10.5mmの絞り径まで対応できるようになり,よりFナンバーの小さなレンズを使用することができる。
(本発明の一実施形態に係るフィルタ切替機構の動作)
次に,図6に基づいて,本実施形態に係るフィルタ切替機構1の動作について説明する。なお,図6は,本実施形態に係るフィルタ切替機構1の動作を説明するための背面図であり,(a)は,開口部12aに赤外光カットフィルタ24が位置している状態を示す図であり,(b)は,開口部12aにクリアフィルタ26が位置している状態を示す図である。
図6に示すように,フィルタ部材移動機構34のアーム342の先端部に設けられた駆動ピン343が,フィルタ基板22の駆動溝22cに係合し,例えばガルバノメータ32等の動力により,アーム342が駆動軸344を軸として回動する。
昼間の撮影においては,主に可視光波長領域の光を利用して撮影するため,近赤外波長領域の光をカットする必要があり,図6(a)に示すような開口部12aに赤外光カットフィルタ24が位置している状態で撮影を行う。この状態では,フィルタ開口部22aが基台部10の開口部12aと重なっている。また,図6(a)の状態では,アーム342の略中央部が係止ピン346に接触してアーム342が係止されており,アーム342がさらに図の反時計回り方向に回動せず,フィルタ部材20がさらに光軸に対して垂直方向下方に移動しない。
一方,夜間の撮影においては,主に近赤外波長領域の光を利用して撮影するため,近赤外波長領域の光をカットせずに透過させる必要があり,図6(b)に示すような開口部12aに近赤外波長領域の光をカットしないクリアフィルタ26が位置している状態で撮影を行う。したがって,昼間から夜間になる際には,赤外光カットフィルタ24からクリアフィルタ26に切り替える必要がある。このような切替は以下のようにして行われる。
すなわち,図6(a)に示す状態から,ガルバノメータ32の動力により,アーム342が駆動軸344を軸として,図の時計回り方向に回動する。このとき,駆動ピン343は駆動溝22cと係合しているので,フィルタ部材20は,アーム342の時計回り方向の回動に伴い,光軸に対して垂直方向上方へ移動する。アーム342が回動を続けると,図7(b)に示すように,ストッパ348が係止ピン346に接触して係止され,これによりアーム342の回動が止まるとともに,フィルタ部材20の光軸に対して垂直方向上方への移動も停止する。この状態では,フィルタ開口部22bが基台部10の開口部12aと重なっている。
このようにして,開口部12aを覆う光学フィルタを,近赤外波長領域の光をカットする赤外光カットフィルタ24と当該波長領域の光をカットしないクリアフィルタ26との間で切り替えることにより,色収差の影響による結像位置のずれを修正することができ,昼夜において鮮明な画像を得ることが可能となる。
また,上記開口部12a,及びこれに重なるフィルタ開口部22a,22bの形状を工夫することにより,より大きな絞り径にまで対応できるようになる。したがって,Fナンバーの小さなレンズを適用することができ,昼夜兼用のレンズ装置においても,昼夜においてより鮮明な明るい画像を得ることが可能となる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,上述した実施形態においては,光学フィルタとして,赤外光カットフィルタとクリアフィルタを備える例を挙げて説明したが,この場合に限られず,光学フィルタとしてNDフィルタとクリアフィルタを備えていてもよく,また,一方に赤外光カットフィルタのみを備え,他方は単なる開口であってもよい。
本発明は,赤外光カットフィルタ等の光学フィルタを備えるフィルタ切替機構に適用可能であり,特に,昼夜両用の監視カメラ用レンズに用いられるフィルタ切替機構に適用可能である。
本発明の一実施形態に係るフィルタ切替機構の外観構成を示す図であって,(a)は正面図,(b)は側面図である。 同実施形態におけるフィルタ切替機構の内部構成を示す背面図である。 同実施形態における基台部および駆動部の内部構成を示す背面図である。 同実施形態におけるフィルタ部材の構成を示す背面図であり,(a)はフィルタ基板を示し,(b)は光学フィルタを示す。 同実施形態におけるフィルタ切替機構の開口部の形状を示す説明図である。 同実施形態におけるフィルタ切替機構の動作を説明するための背面図であり,(a)は,開口部に赤外光カットフィルタが位置している状態を示す図であり,(b)は,開口部にクリアフィルタが位置している状態を示す図である。 従来のフィルタ切替機構の開口部の形状の例を示す説明図である。
符号の説明
1 フィルタ切替機構
10 基台部
12 本体部
12a 開口部
14 フレーム部
20 フィルタ部材
22 フィルタ基板
22a フィルタ開口部
22b フィルタ開口部
24 赤外光カットフィルタ
26 クリアフィルタ
30 駆動部
32 ガルバノメータ
34 フィルタ部材移動機構

Claims (3)

  1. 開口部が形成された基台部と;
    前記開口部を覆う1または2以上の光学フィルタを備えたフィルタ部材と;
    前記フィルタ部材を駆動して前記1または2以上の光学フィルタを光軸に対して配置または除去するように切り替える駆動部と;
    を備えたフィルタ切替機構であって:
    前記開口部は,正方形と前記正方形の一辺より長く対角線よりも短い直径の円を同心上に組み合わせた形状を有することを特徴とする,フィルタ切替機構。
  2. 前記フィルタ部材は,前記複数の光学フィルタとして,第1波長領域の光をカットする第1フィルタと,前記第1波長領域の光をカットしない第2フィルタと,を備えることを特徴とする,請求項1に記載のフィルタ切替機構。
  3. 前記開口部の正方形の隅部を,アール形状としたことを特徴とする,請求項1または2に記載のフィルタ切替機構。


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