JP2007079151A - 画像記録システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 2台の画像記録装置を組み合わせて1つのジョブを実行し、共通の収容トレイに順次積み重ねて積載していく画像記録システムにおいて、記録材の表面に形成された現像剤の軟化等による積載された記録材同士の接着等を確実に防止する。
【解決手段】 収容トレイ86上に収容されているカラー画像記録用紙の上にモノクロ画像記録用紙が収容される場合に、モノクロ画像記録用紙の実積載枚数が設定枚数に達すると予め設定された排出条件による冷却対応での印刷処理に移行する。すなわち、モノクロ画像記録用紙P1,P2を第3延長垂直搬送路73及び第2延長垂直搬送路72中において一時的に停止し、その後、再び搬送を開始する、といった冷却対応の印刷処理を実行する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複数の画像記録装置から構成される画像記録システムに関するものである。
近時、多量に印字した記録用紙を連続して出力し、ページ順に揃えて高速で排出する画像記録システム(カラープリント装置)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この画像記録システムは、多数枚給紙装置をそれぞれ接続する2台の画像記録装置と共通のソータとを架台内に一体化し、さらに各画像記録装置に画像信号を振り分けかつ各画像記録装置のプロセス及びソータの作動のシーケンスを制御する制御手段を備えている。そして、前記制御手段は、各画像記録装置に画像信号を出力してそれぞれの画像記録装置に、交互にページ順に応じた記録用紙を出力させることにより、ソータの各ビン上にページ順を揃えて記録用紙を排出するようになっている。つまり、上記従来の画像記録システムは、処理を高速化するために、2台の画像記録装置を同時に作動させている。
このような画像記録システムは、2台の画像記録装置を例えばカラー画像記録装置とモノクロ画像記録装置の組み合わせとすることができる。そして、このような組み合わせの画像記録システムを使用して、モノクロ画像とカラー画像とが混在するようなジョブの記録処理を実行したとき、処理の高速化を図るためには、モノクロ画像はモノクロ画像処理装置で記録し、カラー画像はカラー画像処理装置で記録することになる。そして、収容トレイ上への排出時に、カラー画像が形成された記録材とモノクロ画像が形成された記録材との順番を揃えながら順次排出することになる。
このようなジョブを実行した場合、収容トレイ上では、例えば図8(a)に示すように、カラー画像が記録された記録材の束の間に、モノクロ画像が記録された記録材の束が挟まった状態で積載される場合や、図8(b)に示すように、モノクロ画像が記録された記録材の束の間に、カラー画像が記録された記録材の束が挟まった状態で積載される場合など、ジョブの内容によって収容トレイ上では、記録材の種々の積載状況が発生する。
ところで、最近のモノクロ画像記録装置は高速化が進んでおり、例えば1分間に110枚程度の印刷処理が可能となっている。そのため、このような高速処理が行われると、収容トレイ上に、記録後の記録材が連続して積み重ねられていくことになり、その結果、大量の記録材が積載されると、大きな熱量がその記録材の束に蓄積されることになる。
一方、カラー用の現像剤は、モノクロ用の現像剤にくらべて融点温度の低い低融点のものが使用されている。因みに、現像剤の材質や特性等によっても異なるが、モノクロ用の現像剤の融点温度は約120度から130度であり、カラー用の現像剤の融点温度は約110度から120度である。これは、カラー画像では、最大で4種類まで色を積み重ねていく必要があるため、それぞれの色の現像剤の融点を下げておかないと、4色重ねたときに大きな熱量を持つことになるからである。
そして、このような現像剤の融点温度の違いと、モノクロ画像印刷装置の高速化とにより、図8(a),(b)に示す状態で記録材が積み重ねられた場合には、図8(a)では、間に挟まれたモノクロ画像の記録材の束に蓄積された熱量が、その下及びその上に積載されているカラー画像の記録材に作用し、かつ、積み重ねられた記録材自体の重みも加わって、カラー用の現像剤が軟化し、隣接する記録材の裏面に接着してしまうといった問題が発生する。同様に、図8(b)では、上下のモノクロ画像の記録材の束の熱量が、その間に挟まれているカラー画像の記録材に作用し、積み重ねられた記録材自体の重みも加わって、カラー用の現像剤が軟化し、隣接する記録材の裏面に接着してしまうといった問題が発生する。
このような現像剤の軟化による記録材同士の接着を回避するため、定着処理後の記録剤の搬送経路上または収容トレイへの排出口の近傍に冷却手段を設けて記録材を直接冷却するようにした画像記録装置が従来から提案されている(例えば、特許文献2、3等参照)。
特開平8−305221号公報 特開平11−167232号公報 実開平1−115643号公報
特許文献2,3記載の画像記録装置によれば、記録材を直接冷却することで、収容トレイ上に積載された記録材に蓄えられる熱量を低減することが可能である。
しかし、上記したように、最近のモノクロ画像記録装置は高速化が進んでおり、また、カラー画像記録装置においても、毎分60〜70枚程度の処理能力を備えているものが普及しつつある今日では、上記特許文献2,3に記載されているように、記録剤の搬送経路上または収容トレイへの排出口の近傍に冷却手段を設けるだけでは、十分に冷却することができないといった問題があった。
特に、2台の画像記録装置を組み合わせて1つのジョブを実行するような画像記録システムでは、ジョブの内容によって、上記した図8(a)に示すように、カラー画像が記録された記録材の束の間に、モノクロ画像が記録された記録材の束が挟まった状態で積載される場合や、図8(b)に示すように、モノクロ画像が記録された記録材の束の間に、カラー画像が記録された記録材の束が挟まった状態で積載される場合など、記録材の種々の積載状況が発生するため、このような積載状況に応じて適切に対応する必要がある。また、上記画像記録システムでは、モノクロ用の搬送経路とカラー用の搬送経路とがあり、一方の搬送経路が長距離となるため、この搬送経路を利用して記録材の冷却効果を高めることができる。
本発明はかかる実情に鑑みて創案されたもので、その目的は、2台の画像記録装置を組み合わせて1つのジョブを実行し、共通の収容トレイに順次積み重ねて積載していく画像記録システムにおいて、記録材の表面に形成された現像剤の軟化等による積載された記録材同士の接着等を確実に防止することのできる画像記録システムを提供することにある。
本発明の画像記録システムは、複数の画像記録装置から排出される画像記録後の記録材を共通の収容トレイに向かって排出する構成の画像記録システムである。具体的には(10)、複数の画像記録装置が、高速の画像記録装置と低速の画像記録装置とから構成されたシステムであり、一例としては、複数の画像記録装置が、高速の画像記録装置であるモノクロの画像記録装置と、低速の画像記録装置であるカラーの画像形成装置とから構成されている。
このような構成の画像記録装置システムにおいて、前記収容トレイ上に収容されている記録材(カラー画像が記録された記録材)の上に新たな記録材(モノクロ画像が記録された記録材)が収容される場合に、カラー画像が記録された記録材上に形成されているカラー用現像剤に応じて、新たに排出されるモノクロ画像が記録された記録材の排出条件を制御することを特徴としている。すなわち、前記排出条件は、前記収容トレイ上において、融点の低い現像剤(カラー用現像剤)により画像が形成された記録材上に、融点の高い現像剤(モノクロ用現像剤)により画像が形成された記録材が収容される場合に適用される。
具体的には、前記排出条件は、画像が記録された記録材を収容トレイに向かって排出する際に、モノクロ画像が記録された記録材を通常の排出タイミングよりも遅延させるものである。ここで、遅延とは、モノクロ画像記録装置から収容トレイに向かって記録材を搬送する搬送手段の搬送経路中において、記録材を停滞もしくは減速させることである。
また、前記排出条件は、このような遅延による冷却効果以外にも、モノクロ画像が記録された記録材を収容トレイに向かって排出する際に、モノクロ画像記録装置の搬送経路中に配置された冷却ファンの風量を通常よりも増加させるようにしてもよく、さらに、これらの排出条件を組み合わせて実行してもよい。
また、前記排出条件は、収容トレイの上に収容されているカラー画像が記録された記録材の積載量に応じて、新たに排出されるモノクロ画像が記録された記録材の排出条件を制御する。さらに、新たに排出される記録材の排出枚数に応じて、当該記録材の排出条件を制御する。
例えば、図8(a)に示すように、カラー画像が記録された記録材(以下、カラー画像記録材ともいう。)の束(例えば100枚)の間に、モノクロ画像が記録された記録材(以下、モノクロ画像記録材ともいう。)の束(例えば100枚)が挟まった状態で積載されるような場合や、図8(b)に示すように、モノクロ画像記録材の束(例えば100枚)の間に、カラー画像記録材の束(例えば100枚)が挟まった状態で積載されるような場合などに、モノクロ画像記録材の排出条件を制御する。
このように、高速に排紙されたモノクロ画像記録材が大量に束になって積載されると、熱の発散がスムーズに行われず、熱が長時間蓄積されることになる。この場合、このモノクロ画像記録材の下または上にカラー画像記録材の束が積載されている場合、モノクロ画像記録材の熱は、カラー画像記録材の方にも伝わりながら発散されることになる。この場合、カラー画像用の現像剤の融点は上記したように低融点であるため、モノクロ画像記録材の方から伝わって来る高温の熱により、記録材上に一旦定着したカラー画像用の現像剤が固化することなく軟化状態のまま維持され、これに積載された記録材の束の重量が加わって記録材同士が圧接されることから、カラー画像用の現像剤がその上に載置された記録材に接着するといった現象が発生する可能性がある。
そこで、本発明は、1つのジョブを実行したときに、上記のような積載状態となる場合には、カラー画像記録材同士の接着の原因となるモノクロ画像記録材に蓄積される熱量を、収容トレイ上に積載するまでに少しでも低減すべく、モノクロ画像記録材の排出制御を行うものである。具体的には、カラー画像記録材の上に排出されるモノクロ画像記録材の排出枚数が例えば10枚を超えるような場合には、上記したように、モノクロ画像記録材を搬送経路内で停滞もしくは減速させることで、モノクロ画像記録材の排出タイミングを通常の排出タイミングよりも遅延させている。また、これらの条件に加え、またはこれらの条件とは別に、搬送経路中に配置されている冷却ファンの風量を、通常時よりも増加させている。
本発明の画像記録システムによれば、収容トレイ上に収容されている記録材の上に新たな記録材が収容される場合に、先の記録材上に形成されている現像剤に応じて新たに排出される記録材の排出条件を制御、すなわち排出タイミングを通常の排出タイミングよりも遅延させるように制御する構成としたので、新たに排出される記録材が収容トレイ上に排紙された時点で、記録材に蓄積されていた熱がある程度発散しているため、大量に積載された場合でも、その熱が下側の記録材に形成された現像剤に影響を及ぼすことがない。すなわち、大量の記録材に記録を行って収容トレイ上に積載した場合でも、記録材同士が現像剤の軟化等によって接着してしまうといった不具合を解消することができる。また、このような遅延による排出制御に加え、搬送経路中に配置されている冷却ファンの風量を通常時よりも増加させることで、定着後の記録材からの熱の発散をさらに促進することができるため、記録材同士が現像剤の軟化等によって接着してしまうといった不具合をより確実に解消することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態における画像記録システムは、複写機能、プリンタ機能、ネットワークプリンタ機能、及びネットワークファクシミリ機能などを備えた一種の複合システムであり、画像記録装置としては、カラー画像記録装置とモノクロ画像記録装置の2台の画像記録装置を用いている。
図1及び図2は、このような画像記録システムの基本的な配置構成を示した外観図及び概略断面図である。
本実施形態における画像記録システムは、中央部に配置されたカラー画像記録装置1と、このカラー画像記録装置1の左側に配置されたバイパス搬送装置5及び最終処理装置3と、カラー画像記録装置1の右側に配置された搬送路接続装置6及びモノクロ画像記録装置2と、このモノクロ画像記録装置2の上部に搭載されたカラー画像読取装置(カラースキャナ)4とで構成されている。本実施形態では、記録用紙(記録材)は、図1及び図2中、右側から左側に向かって搬送される。従って、以下では、図面中左側を記録用紙の搬送方向に従って上流側、右側を下流側という。
バイパス搬送路装置5は、側面視逆L字形状の筐体状に形成されており、カラー画像記録装置1の下流側端部から上部にかけて、このカラー画像記録装置1に覆い被さるように配置されている。また、筐体状の搬送路接続装置6は、モノクロ画像記録装置2とカラー画像記録装置1との間に配置されている。そして、モノクロ画像記録装置2の下流側端部は搬送路接続装置6を介してカラー画像記録装置1の上流側端部と接続され、カラー画像記録装置2の下流側端部はバイパス搬送路装置5を介して最終処理装置3の上流側端部と接続されている。
すなわち、本実施形態の画像記録システムは、上流側から下流側に向かって、モノクロ画像記録装置2、搬送路接続装置6、カラー画像記録装置1、バイパス搬送路装置5、及び最終処理装置3の順に接続された構成となっている。そして、カラー画像記録装置1の上部には、バイパス搬送路装置5が配置されており、モノクロ画像記録装置2の上部には、カラースキャナ4が配置されている。また、モノクロ画像記録装置2の上部手前側には、モノクロ側操作パネル202が配置されており、カラー画像記録装置1の上部手前側には、カラー側操作パネル201が配置されている。
以下、これら各装置の構成について簡単に説明する。
カラー画像記録装置1は、図2に示すように、4組の画像形成ユニット10BK、10C、10M、10Y、中間転写ユニット10、転写定着ユニット30、第1記録用紙収納トレイ41、第2記録用紙収納トレイ42、第3記録用紙収納トレイ43、第4記録用紙収納トレイ44、水平供給搬送路51、水平排出搬送路52、第1垂直搬送路53、第2垂直搬送路54、第3垂直搬送路55、水平帰還搬送路56、及び排出収容トレイ57で構成されている。排出収容トレイ57は、上流側のモノクロ画像記録装置2で画像処理されたモノクロ画像の記録用紙を収容するトレイである。
モノクロ画像記録装置2は、図2に示すように、モノクロ画像形成ユニット60、定着ユニット63、第1記録用紙収納トレイ141、第2記録用紙収納トレイ142、第3記録用紙収納トレイ143、第4記録用紙収納トレイ144、水平供給搬送路151、水平排出搬送路152、第1垂直搬送路153、第2垂直搬送路154、第3垂直搬送路155、水平帰還搬送路156、及び画像処理されたモノクロ画像の記録用紙を収容する排出収容トレイ157で構成されている。
搬送路接続装置6は、モノクロ画像記録装置2の水平排出搬送路152により搬送されて排出された記録用紙Pを、第1延長垂直搬送路71によって略S字状に湾曲搬送して、バイパス搬送路装置5に受け渡すようになっている。そのため、第1延長垂直搬送路71には、図示は省略しているが、駆動手段により駆動されるローラやガイドが設けられている。
バイパス搬送路装置5は、搬送路接続装置6の第1延長垂直搬送路71から渡された記録用紙Pを、最終処理装置3または排出収容トレイ57に搬送する。また、カラー画像記録装置1の水平排出搬送路52から排出されて渡された記録用紙Pを、最終処理装置3に搬送する。そのため、このバイパス搬送路装置5には、第2延長水平搬送路72、第3延長垂直搬送路73、第4延長水平搬送路74、及び第2延長水平搬送路72から分岐された分岐搬送路75が設けられている。そして、第2延長水平搬送路72の上流側端部は、搬送路接続装置6の第1延長垂直搬送路71の下流側端部に接続され、第2延長水平搬送路72の下流側端部は、第3延長垂直搬送路73の上流側端部(上端部)に接続され、第3延長垂直搬送路73の下流側端部(下端部)は、第4延長水平搬送路74の上流側端部に接続されている。また、第4延長水平搬送路74の下流側端部には、カラー画像記録装置1の水平排出搬送路52の下流側端部が接続されている。なお、上記第2延長水平搬送路72、第3延長垂直搬送路73、第4延長水平搬送路74、及び分岐搬送路75には、後述するように、駆動手段により駆動されるローラやガイド、冷却ファン等が設けられている。また、バイパス搬送路装置5の上面部分は上方に開閉可能となっており、この上面部分を上に開くことにより、第2延長水平搬送路72に詰まった記録用紙を容易に除去できるようになっている。
最終処理装置3は、カラー画像記録装置1やモノクロ画像記録装置2により画像処理された記録用紙Pを収容する装置である。この収容に際しては、複数の記録用紙Pを搬送されてきた順に収容したり、収容した複数の記録用紙Pを綴じて製本したりする機能を備えている。そのため、この最終処理装置3には、第1収容水平搬送路81、第2収容水平搬送路82、第3収容搬送路83、搬送路切替レバー84、フィニッシャー85、第1収容トレイ86、及び、第2収容トレイ87が設けられている。このうち第1収容水平搬送路81、第2収容水平搬送路82、及び第3収容搬送路83は、バイパス搬送路装置5の第4延長水平搬送路74から渡された記録用紙Pをフィニッシャー85または第2収容トレイ87に搬送するのに用いられる。そして、第1収容水平搬送路81の上流側端部は、バイパス搬送路装置5の第4延長水平搬送路74の下流側端部に接続され、第1収容水平搬送路81の下流側端部は、第2収容水平搬送路82の上流側端部及び第3収容搬送路83の上流側端部(上端部)に接続されている。この接続部分には、搬送路切替レバー84が設けられており、この搬送路切替レバー84により、搬送距離が短い第1収容水平搬送路81により搬送された記録用紙Pを、第2収容水平搬送路82または第3収容搬送路83のいずれかに切り替える。上記第1収容水平搬送路81、第2収容水平搬送路82、及び第3収容搬送路83には、後述するように、駆動手段により駆動されるローラやガイド、及び冷却ファン等が設けられている。
図3は、上記構成の画像記録システムの電気的構成の基本部分を示すブロック図である。この画像記録システムは、上述したように、カラー画像記録装置1と、上部にカラースキャナ4を搭載したモノクロ画像記録装置2と、最終処理装置3とで構成されており、基本的には、これらの各装置が単独で使用可能なように、それぞれの装置に制御部が備えられている。
すなわち、カラー画像記録装置1、モノクロ画像記録装置2、及び最終処理装置3はそれぞれ、カラー側制御部1a、モノクロ側制御部2a、及び最終処理側制御部3aを備えている。このうち、カラー側制御部1aには、バイパス搬送路装置5の制御機能が含まれ、モノクロ画像記録装置2には、カラースキャナ4及び搬送路接続装置6の制御機能が含まれている。このほか、カラー側制御部1aには、本実施形態における画像記録システムとして必要な制御機能も含まれている。
カラー側制御部1aは、カラー側ICU(イメージコントロールユニット)91a、カラー側PCU(プリントコントロールユニット)91b、カラー側操作パネル201を有するカラー側OCU(オペレータコントロールユニット)91c、カラー側HDD91d、及びカラー側管理部91eで構成されている。カラー側ICU91aは、カラー画像記処理置1で処理されるカラー画像データに関する処理を行う。このカラー側ICU91aは、カラー画像記処理置1が独立した単体で使用される場合で、かつ、カラー画像記録装置1の上部にもカラースキャナ等が搭載されている場合には、これらカラースキャナに関する制御も行う。カラー側HDD91dは、カラースキャナ4から読取られた画像データを一時的に記憶する。カラー側PCU91bは、上述したカラー画像記録装置1の制御を行う。カラー側OCU91cは、カラー画像記録装置1の操作を行うユーザ(オペレータ)によって操作される部分であり、液晶表示器の上にタッチパネルを配置したカラー側操作パネル201を備えている。カラー側管理部91eは、カラー画像記録装置1が行う処理を管理するための管理情報を記憶するメモリである。カラー側PCU91bは、カラー側管理部91eが記憶している管理情報を参照し、参照した情報に基づいてカラー画像記録装置1の制御を行う。
モノクロ側制御部2aは、モノクロ側ICU92a、モノクロ側PCU92b、モノクロ側操作パネル202を有するモノクロ側OCU92c、モノクロ側HDD92d、及びモノクロ側管理部92eで構成されている。モノクロ側ICU92aは、基本的には、モノクロ画像記録装置2で処理されるモノクロ画像データに関する処理を行うが、本システムのように、モノクロ画像記録装置2の上部にカラースキャナ4が搭載されている場合は、このカラースキャナ4で読取られるカラー画像データの処理も含むカラースキャナ4に関する制御も行う。モノクロ側HDD92dは、上記の画像データを一時的に記憶する。モノクロ側PCU(プリントコントロールユニット)92bは、上述したモノクロ画像記録装置2の制御を行う。モノクロ側OCU(オペレータコントロールユニット)92cは、モノクロ画像記録装置2の操作を行うオペレータによって操作される部分であり、液晶表示器の上にタッチパネルを配置したモノクロ側操作パネル202を備えている。モノクロ側管理部92eは、モノクロ画像記録装置2が行う処理を管理するための管理情報を記憶するメモリである。モノクロ側PCU92bは、モノクロ側管理部92eが記憶している管理情報を参照し、参照した情報に基づいてモノクロ画像記録装置2の制御を行う。
最終処理側制御部3aは、CU(コントロールユニット)93で構成されている。このCU93は、最終処理装置3の制御を行う。なお、最終処理側制御部3aには、OCU(オペレータコントロールユニット)が備えられておらず、最終処理装置3に対する操作指示に関する情報は、カラー側制御部1aのカラー側OCU91cまたはモノクロ側制御部2aのモノクロ側OCU92cからの情報を使用する。
本実施形態の画像記録システムの制御については、上記のほか、プリンタボード94a及びHDD94bを備えており、プリンタボード94aは、カラー側ICU91a及びモノクロ側ICU92aに接続されている。プリンタボード94aは、本画像記録システムの外部に設置されたLAN95に接続されており、このLAN95を介して、LAN接続されたパソコン(PC)96に接続されている。このプリンタボード94aは、パソコン96からLAN95を介して本画像記録システムに送信された画像データを受信して、カラー側ICU91aまたはモノクロ側ICU92aへ送信する。HDD94bは、これらの画像データを一時的に記憶する。
また、本画像記録システムの制御においては、カラー画像記録装置1の制御を行うカラー側PCU91bと、モノクロ画像記録装置2の制御を行うモノクロ側PCU92bとが相互接続されており、必要な情報を相互に交換できるようになっている。また、カラースキャナ4は、モノクロ側ICU92aとカラー側ICU91aの双方に接続されており、カラースキャナ4で読取られた全画像データが、カラー側HDD94dに記憶されるようになっている。また、本システムでは、カラー側PCU91bに本システム全体を統括する機能を付与している。そのため、カラー側PCU91bは、本システムが最も効率よく処理できるように、モノクロ側PCU92b及び最終処理側制御部3aのCU93に対して指示を行う。
以上が、本実施形態の画像記録システムの基本構成である。
図4は、モノクロ画像記録装置2の搬送経路の一部を構成するバイパス搬送路装置5近傍の搬送経路の詳細を示す一部拡大した説明図である。
本実施形態では、バイパス搬送路装置5を構成する第2延長水平搬送路72、及び第3延長垂直搬送路73と、最終処理装置3を構成する第2収容水平搬送路82とに、冷却ファンやバイパススイッチ等を配置している。
具体的に説明すると、バイパス搬送路装置5の第2延長水平搬送路72及び第3延長垂直搬送路73には、その上流側から第1搬送ローラ101、第2搬送ローラ102、第3搬送ローラ103、第4搬送ローラ104が配置されており、第1搬送ローラ101と第2搬送ローラ102との間に、第1冷却ファン111と第1バイパススイッチ121とが配置されている。また、第2搬送ローラ102と第3搬送ローラ103との間に、第2冷却ファン112が配置されており、第3搬送ローラ103と第4搬送ローラ104との間に、第2バイパススイッチ122が配置されている。
さらに、最終処理装置3の第2収容水平搬送路82には、その上流側から第5搬送ローラ105、第6搬送ローラ106が配置されており、この第5搬送ローラ105と第6搬送ローラ106との間に、第3冷却ファン113と出紙スイッチ125とが配置されている。また、第6搬送ローラ106には出紙モータ132が連係されている。さらに、カラー画像記録装置1の水平供給搬送路51の下流側端部には、排紙スイッチ126が配置されており、第1収容トレイ86には、トレイスイッチ127が配置されている。
なお、図4では、バイパス搬送路装置5の第2延長水平搬送路72に、第1搬送ローラ101、第2搬送ローラ102、及び第3搬送ローラ103の3個の搬送ローラが配置されているが、この配置個数はあくまで一例であり、バイパススイッチの数は必要に応じて増やせばよい。また、冷却ファンの数も必要に応じて増やしてもよい。
また、図4では、第2延長水平搬送路72に配置されている第1搬送ローラ101、第2搬送ローラ102、及び第3搬送ローラ103のうち、第3搬送ローラ103のみにバイパスモータ131が連係されているように図示しているが、実際には、クラック機構等を介して第1搬送ローラ101及び第2搬送ローラ102もそれぞれ連係されている。そして、クラッチ機構部のオン、オフにより、個々の搬送ローラの回転駆動及び駆動停止が制御できるようになっており、また、全体の速度も調整できるようになっている。
さらに、図4では、最終処理装置3を構成する第3収容水平搬送路83については図示を省略しているが、この第3収容水平搬送路83にも第2収容水平搬送路82と同様に、冷却ファンと出紙スイッチとが設けられている。
図5は、図4に示すようにバイパス搬送路装置5近傍の搬送経路に配置された各部材を制御する制御部の構成を示すブロック図である。
すなわち、図5に示した出力制御部は、図3に示したカラー側PCU91bであり、このカラー側PCU91bに、各バイパススイッチ121,122・・・12n、出紙スイッチ125、排紙スイッチ126、トレイスイッチ127の各出力が導かれている。また、カラー側PCU91bは、各冷却ファン111〜113の駆動を個別に制御するとともに、バイパスモータ131及び出紙モータ132の駆動を個別に制御する。また、カラー側PCU91bは、出紙スイッチ125、排紙スイッチ126及びトレイスイッチ127の各検出信号に基づいて、第1収容トレイ86上に排紙される記録用紙の枚数をカウントするカウンタ機能を備えている。
次に、上記構成の画像記録システムにおいて、印刷に関する1つのジョブを実行するときの印刷処理動作について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
1つのジョブの実行が指示さると、カラー側PCU91bは、その指示されたジョブの内容を分析し(ステップS1)、その分析結果に基づき、排出条件を設定するか否かを判断する(ステップS2)。ステップS1でのジョブの内容の分析とは、印刷処理後のモノクロ画像記録用紙とカラー画像記録用紙の収容トレイ上での積載状況と、そのときの各記録用紙の積載枚数とを確認することである。
ここで、排出条件を設定するか否かの判断基準について説明する。
ジョブを分析した結果、その内容が、例えば図8(a)に示すように、まずカラー画像を100枚印刷し、その次にモノクロ画像を100枚印刷し、その次にカラー画像を100枚印刷するような内容であった場合、つまり、第1収容トレイ86上に収容されるカラー画像記録用紙の上にモノクロ画像記録用紙が収容されるような場合には、ステップS2において排出条件を設定する必要がある(排出条件を適用する)と判断する。
一方、ジョブを分析した結果、印刷する内容がカラー画像のみである場合、またはモノクロ画像のみである場合には、特に排出条件を設定する必要はなく、通常通りの印刷処理を実行する。ここで、通常通りの印刷処理とは、従来から実施している印刷処理のことであるので、詳細な説明は省略する。
また、図8(a)に示すような積載構造となる場合であっても、ジョブ内容が、カラー画像を数枚印刷し、その次にモノクロ画像を数枚印刷する程度のジョブ内容であった場合には、第1収容トレイ86上には最大でも十数枚程度の記録用紙が積載されるだけであり、この程度の枚数であれば、モノクロ画像記録用紙に蓄積された熱がカラー画像記録用紙に影響を及ぼすことはほとんど無いので、この場合にも、ステップS2において排出条件を設定する必要がない(排出条件を適用しない)と判断する。
つまり、排出条件を設定(適用)するか否かの判断基準は、カラー画像記録用紙とモノクロ画像記録用紙が第1収容トレイ86上に混在して積載されるか否かが第1の判断基準となる。つまり、カラー画像記録用紙とモノクロ画像記録用紙とが混在して積載される場合に排出条件を設定する必要が生じる。また、混在して積載される場合であっても、その枚数がどの程度の枚数であるのかが第2の判断基準となり、枚数が少ない場合には排出条件を設定する必要はない。
図7は、このような排出条件の設定の有無の判断基準の一例を示している。ただし、ここで示した積載枚数等の条件はあくまで一例であり、例えば現像剤の種類や特性、本画像処理システムが使用される環境(室内か店頭か等)、及び仕向地特有の環境(例えば、ヨーロッパは比較的寒く、中東アジアは熱くて乾燥し、東南アジアは熱くて湿度が高く、アメリカは寒暖の差が激しい、といった地域環境)によっても異なるため、これらの条件も考慮して設定する必要がある。
この例では、現像剤の種類や特性、動作環境等についてはすでに考慮ずみであるものとし、また、積載構造も、上記図8(a),(b)に示すように、ほぼ同数の記録用紙束が交互に積載されるような単純な積載構造モデルについて説明する。
すなわち、図8(a)に示す積載構造である場合には、下側のカラー画像記録用紙束が20枚以下であり、かつ、その上に積載されるモノクロ画像記録用紙束が20枚以下である場合、下側のカラー画像記録用紙束が20枚以上であり、かつ、その上に積載されるモノクロ画像記録用紙束が20枚以下である場合、及び下側のカラー画像記録用紙束が20枚以下であり、かつ、その上に積載されるモノクロ画像記録用紙束が20枚以上である場合には、いずれも排出条件を設定せず、下側のカラー画像記録用紙束が20枚以上であり、かつ、その上に積載されるモノクロ画像記録用紙束が20枚以上である場合には、排出条件を設定する。
また、図8(b)に示す積載構造である場合(すなわち、カラー画像記録用紙束がモノクロ画像記録用紙束によってサンドイッチ状となっている場合)には、カラー画像記録用紙束は上からだけでなく、下からも熱を受けるため、下側のカラー画像記録用紙束が15枚以下であり、かつ、その上に積載されるモノクロ画像記録用紙束が15枚以下である場合、下側のカラー画像記録用紙束が15枚以上であり、かつ、その上に積載されるモノクロ画像記録用紙束が15枚以下である場合、及び下側のカラー画像記録用紙束が15枚以下であり、かつ、その上に積載されるモノクロ画像記録用紙束が15枚以上である場合には、いずれも排出条件を設定せず、下側のカラー画像記録用紙束が15枚以上であり、かつ、その上に積載されるモノクロ画像記録用紙束が15枚以上である場合には、排出条件を設定する。つまり、この場合には、各束の枚数が20枚以下であっても、排出条件を設定することになる。
カラー側PCU91bは、上記図7に示すような条件テーブルに従って、そのジョブに排出条件を設定するか否かを判断する。そして、排出条件を設定すると判断した場合には、次にその排出条件の制御基準となるモノクロ画像記録用紙の積載枚数を設定する(ステップS3)。すなわち、第1収容トレイ86上に排紙されるモノクロ画像記録用紙を何枚までカウントしたときに、この排出条件の制御を開始するのかという設定である。この場合、全体としての印刷処理速度を極力落さないようにするためには、最初の1枚目からではなく、熱の蓄積を許容できる程度の枚数まではモノクロ画像の印刷処理も通常の印刷処理で行い、その後に、本発明の排出条件の制御を開始することが好ましい。本実施形態では、この点を考慮し、ステップS3での積載枚数を10枚に設定するものとする。すなわち、モノクロ画像記録用紙を10枚カウントしたときに、排出条件の制御を開始するものとする。なお、この積載枚数の設定は、予め登録されているものとする。ただし、上記したように、この積載枚数の設定は、現像剤の種類や特性、本画像処理システムが使用される動作環境や仕向地特有の使用環境によっても異なるため、ユーザによって任意に設定変更可能としておくのが好ましい。
以上のように排出条件が設定されると、カラー側PCU91bは、そのジョブの印刷処理を、通常の印刷処理で開始する(ステップS4)。
そして、トレイスイッチ127からの検出信号を監視して、第1収容トレイ86上に、1枚目の記録用紙が積載されたか否かを監視する(ステップS5)。1枚目が積載されると、トレイスイッチ127がオンとなり、オン信号が検出信号としてカラー側PCU91bに与えられるので、カラー側PCU91bは、このオン信号に基づき、第1収容トレイ86に記録用紙の積載が開始されたことを確認する。
次に、カラー側PCU91bは、出紙スイッチ125からの検出信号に基づき、第1収容トレイ86上に次の記録用紙が排出されたか否かを監視し(ステップS6)、次の記録用紙が排出された場合(ステップS6でYesと判断された場合)には、第1収容トレイ86に排出される記録用紙がカラー画像記録装置1で印刷処理されたカラー画像記録用紙であるのか、モノクロ画像記録装置2で印刷処理されたモノクロ画像記録用紙であるのかを判断する(ステップS7)。カラー側PCU91bは、印刷処理中常に、カラー画像記録装置1とモノクロ画像記録装置2のそれぞれの印刷状況を監視して、第1収容トレイ86に排出される記録用紙がカラー画像記録装置1で印刷処理されたカラー画像記録用紙であるのか、モノクロ画像記録装置2で印刷処理されたモノクロ画像記録用紙であるのかを判断している。
その結果、第1収容トレイ86に排出される記録用紙がカラー画像記録装置1で印刷処理されたカラー画像記録用紙であると判断した場合(ステップS7でNoと判断した場合)には、カウント値をクリアして(ステップSステップS6に戻る。つまり、第1収容トレイ86に積載されている記録用紙がカラー画像記録用紙である場合にはカウントしない。一方、第1収容トレイ86に排出される記録用紙がモノクロ画像記録装置2で印刷処理されたモノクロ画像記録用紙であると判断した場合(ステップS7でYesと判断した場合)には、積載枚数+1をカウントアップし(ステップS9)、そのカウント値が、ステップS3で設定された積載枚数となっているか否かを判断する(ステップS10)。
その結果、モノクロ画像記録用紙の実積載枚数が設定枚数(この例では10枚)に達していなかった場合(ステップS10でNoと判断された場合)には、ステップS12にてジョブが終了していないことを確認後、ステップS6に戻って、通常の印刷処理を継続する。
一方、モノクロ画像記録用紙の実積載枚数が設定枚数(10枚)に達すると(ステップS10でYesと判断されると)、ステップS11へと動作を進め、予め設定された排出条件による冷却対応での印刷処理に移行する。そして、ステップS12にてジョブが終了していないことを確認後、ステップS6に戻って、冷却対応の印刷処理を継続する。
ここで、ステップS11での予め設定された排出条件による冷却対応での印刷処理について具体例を挙げて説明する。
冷却対応の印刷処理の具体例1では、モノクロ画像記録用紙を搬送経路内で停滞させる。具体的には、図4に示すバイパス搬送路装置5の第2延長水平搬送路72及び第3延長垂直搬送路73のところでモノクロ画像記録用紙を一時的に停滞(停止)させる。すなわち、第2バイパススイッチ122が第3延長垂直搬送路73を搬送中のモノクロ画像記録用紙P2を検知したとき、第4搬送ローラ104の回転駆動を一時的に停止することで、モノクロ画像記録用紙P2の先端部が第4搬送ローラ104に保持された状態で一時的に停止する。また、第1バイパススイッチ121が第2延長垂直搬送路72を搬送中のモノクロ画像記録用紙P1を検知したとき、第3搬送ローラ103の回転駆動を一時的に停止することで、モノクロ画像記録用紙P1の先端部が第3搬送ローラ103に保持された状態で一時的に停止する。この後、各搬送ローラ103,104の回転駆動を再開すると、停止していたモノクロ画像記録用紙P1,P2が再び下流側に搬送されることになる。このように、モノクロ画像記録用紙を搬送経路中で一時的に停止することにより、定着終了後から、第1収容トレイ86に排出されるまでの時間が若干長くなるので、その間に蓄積していた熱がある程度放熱されることになる。
また、冷却対応の印刷処理の具体例2では、モノクロ画像記録用紙を搬送経路内で減速させる。具体的には、図4に示すバイパス搬送路装置5の第2延長水平搬送路72及び第3延長垂直搬送路73のところで各搬送ローラ101〜104の回転速度を落すことによって、モノクロ画像記録用紙の搬送速度を減速する。このように、モノクロ画像記録用紙を搬送経路中で減速することにより、定着終了後から、第1収容トレイ86に排出されるまでの時間が若干長くなるので、その間に蓄積していた熱がある程度放熱されることになる。
また、冷却対応の印刷処理の具体例3では、図4に示すバイパス搬送路装置5内及び最終処理装置3内に配置されている各冷却ファン111〜113の風量を、通常の印刷処理時の風量より増大させる。これにより、モノクロ画像記録用紙の搬送速度は通常の印刷処理時の搬送速度であっても、モノクロ画像記録用紙に蓄積していた熱をさらに放熱させることができる。この場合、全ての冷却ファンの風量を同じように増加させる必要はなく、必要に応じて適宜の冷却ファンのみ風量を増加させるようにしてもよい。
また、冷却対応の印刷処理の具体例4では、上記具体例1と具体例3、または上記具体例2と具体例3とを組み合わせて、冷却対応の印刷処理を実行する。このように搬送速度の遅延(停滞または減速)と冷却ファンの風量増加とを組み合わせることによって、第1収容トレイ86に排出されるまでに、記録用紙に蓄積していた熱をより確実に放熱することが可能となる。
本発明の一実施形態である画像記録システムの基本的な配置構成を示した外観図である。 本発明の一実施形態である画像記録システムの概略断面図である。 本発明の一実施形態である画像記録システムの電気的構成の基本部分を示すブロック図である。 モノクロ画像記録装置の搬送経路の一部を構成するバイパス搬送路装置近傍の搬送経路の詳細を示す一部拡大した説明図である。 図4に示す搬送経路に配置された各部材を制御する制御部の構成を示すブロック図である。 本実施形態の画像記録システムにおいて、印刷に関する1つのジョブを実行するときの印刷処理動作を示すフローチャートである。 排出条件の設定の有無の判断基準の一例を示す説明図である。 収容トレイに積載された記録用紙の各種積載状況を示す説明図である。
符号の説明
1 カラー画像記録装置
1a カラー側制御部
2 モノクロ画像記録装置
2a モノクロ側制御部
3 最終処理装置
3a 最終処理側制御部
4 カラースキャナ(カラー画像読取装置)
5 バイパス搬送路装置
6 搬送路接続装置
31 最終処理外観図
32 カラー外観図
33 モノクロ外観図
91a カラー側ICU
91b カラー側PCU
91c カラー側OCU
91d カラー側HDD
91e カラー側管理部
92a モノクロ側ICU
92b モノクロ側PCU
92c モノクロ側OCU
92d モノクロ側HDD
92e モノクロ側管理部
93 CU
94a プリンタボード
94b HDD
95 LAN
96 パソコン
101 第1搬送ローラ
102 第2搬送ローラ
103 第3搬送ローラ
104 第4搬送ローラ
105 第5搬送ローラ
106 第6搬送ローラ
111 第1冷却ファン
112 第2冷却ファン
113 第3冷却ファン
121 第1バイパススイッチ
122 第2バイパススイッチ
125 出紙スイッチ
126 排紙スイッチ
127 トレイスイッチ
131 バイパスモータ
201 カラー側操作パネル
202 モノクロ側操作パネル

Claims (10)

  1. 複数の画像記録装置から排出される画像記録後の記録材を共通の収容トレイに向かって排出する画像記録システムにおいて、
    前記収容トレイ上に収容されている記録材の上に新たな記録材が収容される場合に、先の記録材上に形成されている現像剤に応じて新たに排出される記録材の排出条件を制御することを特徴とする画像記録システム。
  2. 前記排出条件は、画像が記録された記録材を収容トレイに向かって排出する際に通常の排出タイミングよりも遅延させることを特徴とする請求項1に記載の画像記録システム。
  3. 一方の画像記録装置から収容トレイに向かって記録材を搬送する搬送手段を備え、この搬送手段の搬送経路中において前記記録材を停滞もしくは減速させることを特徴とする請求項2に記載の画像記録システム。
  4. 前記排出条件は、画像が記録された記録材を収容トレイに向かって排出する際に、通常よりも冷却ファンの風量を増大させることを特徴とする請求項1に記載の画像記録システム。
  5. 一方の画像記録装置から収容トレイに向かって記録材を搬送する搬送手段を備え、前記冷却ファンは、この搬送手段の搬送経路中において画像が記録された記録材を冷却することを特徴とする請求項4に記載の画像記録システム。
  6. 前記排出条件は、収容トレイの上に収容されている記録材の積載量に応じて新たに排出される記録材の排出条件が制御されることを特徴とする請求項1に記載の画像記録システム。
  7. 前記排出条件は、新たに排出される記録材の排出枚数に応じて当該記録材の排出条件が制御されることを特徴とする請求項6に記載の画像記録システム。
  8. 前記排出条件は、前記収容トレイ上において、融点の低い現像剤により画像が形成された記録材上に融点の高い現像剤により画像が形成された記録材が収容される場合に適用されることを特徴とする請求項1に記載の画像記録システム。
  9. 前記複数の画像記録装置が、モノクロの画像記録装置とカラーの画像形成装置とから構成され、カラー画像記録装置から排出される記録材の上にモノクロ画像記録装置から排出される記録材が排出される場合に、前記排出条件が適用されることを特徴とする請求項1に記載の画像記録システム。
  10. 前記複数の画像記録装置が、高速の画像記録装置と低速の画像記録装置とから構成され、低速の画像記録装置から排出される記録材上に高速の画像記録装置から排出される記録材が排出される場合に前記排出条件が適用されることを特徴とする請求項1に記載の画像記録システム。
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