JP2007078922A - ベルト搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 正確なエンドレスベルトの位置を検出することのできるベルト搬送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 塗布手段によりエンドレスベルトの摺動抵抗を低減するよう潤滑材をエンドレスベルトに塗布する。そして、侵入防止手段82Cにより、潤滑材が、エンドレスベルトに当接すると共にエンドレスベルトの回転方向と直交する方向の移動に連動して移動するよう付勢された当接部材83を伝って、当接部材83を移動可能に支持する支持部82Dに侵入するのを防ぐようにする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ベルト搬送装置及び画像形成装置に関し、特にベルト搬送装置に用いられるエンドレスベルトの位置を検知するための構成に関する。
従来、電子写真装置、静電記録装置等の画像形成装置においては、シート上にトナー画像を転写した後、シートを定着装置に搬送し、この定着装置においてトナー画像を加熱、加圧してトナー画像を定着させることによりシート上に画像を形成している。そして、このような定着装置としては、内部にヒータを有する定着ローラに加圧ローラを圧接して定着ニップを形成し、定着を行うローラ定着方式のものがある。
ところで、画像の高光沢化や画像形成の高速化を図るためには、シートのニップ通過時間を長くし、トナーを充分に溶融することが好ましいが、ローラ定着方式の場合、これを達成するためにはローラ径を大きくしなければならず、定着装置が大型化してしまう。
そこで、ローラ定着方式に比して装置の小型化、高速化対応を達成しつつ、充分なニップ幅(シート搬送方向の長さ)を得ることができる定着方式として、ベルト定着方式が提案されている(特許文献1)。
この提案においては、互いに対向する定着ベルトと加圧ベルトを設け、これら両ベルト間でシートを挟持搬送しながら定着を行う構成とされている。言い換えれば、定着装置においてシートを搬送する手段として、ベルトによりシートを搬送するベルト搬送装置を備え、このベルト搬送装置によりシートを搬送しながら定着を行う構成とされている。そして、このように構成することにより、従来に比して充分なニップ幅を得ることができる。
なお、このようなベルト定着方式の一例として、例えば定着ベルトの代わりに加熱ローラを用いることによっても、従来に比して充分なニップ幅を得ることができる。
図8は、このような従来のベルトニップ式の定着装置の構成を示すものである。
図8において、11は内部のハロゲンヒータ12が発する熱をシートP上のトナーTにベルト13を介して付与すると共にシートPをベルト13と共に搬送するための加熱ローラである。この加熱ローラ11は、例えば外径56mm、内径50mmのアルミニウム円筒管からなる金属性コア11aを有し、この金属性コア11a内にヒータ12を内蔵させたものである。なお、金属製コア11aの表面には、例えば厚さ2mm、硬度(アスカC)45゜のシリコンゴムからなる弾性層11bが、さらに弾性層11bの表層にはPFAもしくはPTFE耐熱離型層11cが被覆されている。
また、エンドレスベルトであるベルト13は、2個の支持ローラ、即ち加圧ローラ14とベルトステアリング機能及びベルトテンションを付与する機能を有するテンションローラ15に循環回転可能に、且つ、所定の張力(例えば100N)で掛け渡されている。
そして、加熱ローラ11とベルト13とのニップ域の入口側、即ち加圧ローラ14の上流側に対応するベルト13の内側には加圧パッド18が所定圧(例えば400N)で加熱ローラ11に押し当てられており、加圧ローラ14と共にニップを形成している。なお、この加圧パッド18は、例えばシリコンゴムで形成されている。
加圧ローラ14は、例えば中実ステンレスによって外径がφ20に形成されたローラで、加熱ローラ11とベルト13とのニップ域の出口側に配設され、加熱ローラ11の弾性層11bを所定量弾性的に歪ませるものである。また、テンションローラ15は、例えばステンレスによって外径がφ20、内径φ18程度に形成された中空ローラであり、ベルト張架ローラとしても働くものである。
ここで、ベルト13としては、耐熱性を具備したものであれば適宜選定して差し支えなく、例えば厚さ75μm、幅380mm、周長200mmのポリイミドフィルムに、例えば厚さ300μmのシリコンゴムをコーティングしたものが用いられる。
ところで、この種のベルトニップ方式の定着装置においては、ベルトの片寄り(蛇行)と、ベルトの摺動抵抗の2つの技術課題がある。次に、このような2つの技術課題について説明する。
1.ベルトの片寄り(蛇行)
長時間ベルトを使用すると、ローラやベルトが磨耗し、これにより回転走行中ベルトが蛇行するようになる。そして、このようにベルトが蛇行すると、ベルトがローラから脱落したり、ベルトの端部がローラに端部に設けられたフランジに摺擦して破損する場合がある。
そこで、従来は、このようなベルトの片寄り(蛇行)に対しては、ベルトを掛け渡す複数のローラのうちのいずれかのローラのアライメントを崩し、これによりベルトに発生する寄り力を用いてベルトを所定の位置に保つ制御(以下、寄り制御という)が用いられる。
ここで、このような寄り制御を行うためには、ベルトの、回転方向と直交する方向の端部の位置が現在どの位置に有るのかを把握し、ローラのアライメントずらし量を決定する必要がある。そして、このようなベルトの端部の位置を検知するため、例えばベルトの端部に常時接触し、その位置を検知するベルト位置検出手段が用いられる。
次に、このようなベルト位置検出手段を用いた寄り制御について図9〜図11を用いて説明する。
図9〜図11において、60はベルト13を掛け渡すローラ14,15のうちの、例えばテンションローラ15のアライメントを変更させるステアリング部であり、80はベルト端部位置を検知するためのベルト位置検知ユニットである。なお、70は、加圧ローラ14を駆動する駆動入力ギアである。
ここで、ステアリング部60は、側板20の外側に固定された軸55を中心に回動可能に支持されたローラ支持アーム54を備えている。このローラ支持アーム54には、テンションローラ15を回転可能に支持するローラ軸受53をベルトテンション方向に付勢し、テンションローラ15にテンションを付与するためのテンションバネ56が保持されている。
また、ローラ支持アーム54の外周には扇形ギア52が固定されており、この扇形ギア52は、ステッピングモータ50の駆動により回転駆動可能なウォームギア51と噛合している。そして、このウォームギア51の回転によりローラ支持アーム54が上下方向に移動し、これに伴い加圧ローラ14と平行に設定されていたテンションローラ15が傾き、この結果、ベルト13が矢印F又は矢印R方向に移動するようになる。
なお、図9〜図11は定着装置114の長手方向における一端側の構成を示したものであるが、他端側の駆動入力ギア70とベルト位置検知ユニット80を除いて全く対称構成となっている。
また、ベルト位置検知ユニット80は、ベルト13の端部に設けられており、このベルト位置検知ユニット80は、図9に示すようにベルト位置検知アーム83を有したセンサフラグ82と、第1フォトセンサ81aと第2フォトセンサ81bとを備えている。
ここで、センサフラグ82は、回転軸84を中心に回転可能であり、付勢バネ85によってベルト位置検知アーム83がベルト13の端面に常時接触するように付勢されている。これにより、ベルト13が矢印F又は矢印Rの方向に揺動(蛇行)した場合でも、ベルト位置検知アーム83とセンサフラグ82は、回転軸84を中心に回転し、ベルト13の動きに追従するようになっている。
また、センサフラグ82には、図12に示すような第1及び第2フォトセンサ81a,81bをON/OFFするための第1の切り欠き82aと第2の切り欠き82bとが設けられている。そして、ベルト13の動き(揺動)に追従してセンサフラグ82が移動(回転)すると、第1及び第2の切り欠き82a,82bにより第1及び第2フォトセンサ81a,81bがON/OFFする。
一方、不図示の画像形成装置には、図9に示すように寄り制御を行うためのコントローラ90と、第1及び第2フォトセンサ81a,81bのON/OFFの状態とベルト13の位置との関係を示す図13に示す表を記憶している不図示の記憶部が設けられている。
そして、このコントローラ90は、第1及び第2フォトセンサ81a,81bのON/OFFと、図13に示す表とにより、回転に伴い幅方向に揺動可能なベルト13の位置を判断するようにしている。そして、このようにベルト13の位置を判断した後、ステアリング部60により、テンションローラ15をステアリングし、テンションローラ15を傾かせるようにしている。
例えば、ベルト13が図9〜図11において、矢印R側に寄ってくるとベルト位置検知ユニット80が寄り位置Rを検出し、信号をコントローラ90に送る。コントローラ90は、このベルト位置検知ユニット80からの信号に基づきステッピングモータ50を駆動し、扇形ギア52を軸55を中心に上方移動させる。この結果、ベルト13は逆方向、即ちF側に寄って行く。
なお、このようにベルト13がF側に寄って行くと、やがてベルト位置検知ユニット80が寄り位置Fを検出し、信号をコントローラ90に送る。この場合、コントローラ90は、扇形ギア52を軸55を中心に下方に移動させるべくステッピングモータ50を回転制御する。
このような一連の制御動作を繰り返すことにより、ベルト13は一定の蛇行を続けることになる。そして、このように一定の蛇行をさせながらベルト13を回転させることにより、ベルト13及びローラ14,15の偏磨耗を防ぐことができる。
なお、既述したように定着装置114の図示しない他端部も駆動入力ギア70とベルト位置検知ユニット80を除いて全く対称構成となっているが、上記制御動作についても全く同一である。即ち、ベルト位置検知ユニット80がベルト13の端部の位置を検出し、その検出位置により、他端部に設けられた扇形ギアを上下方向に移動させるべくステッピングモータを回転制御を行う。
2.ベルトの摺動抵抗
ベルト13が回転する際、ベルト内部の内容物と摺動すると摺動抵抗が発生し、この摺動抵抗が高い場合には、転写材との滑りによる画像不良、駆動トルクのアップによるモータ負荷アップ、駆動トルクアップによるメカ部品の摩耗など諸処の問題が発生する。
そこで、このようなベルトの摺動抵抗を下げるために、通常ベルト内部に潤滑材を塗布し、摺動抵抗を低減する方法がいられる。
図11において、16は、このようにベルト内部に潤滑材を塗布するためのオイル塗布ローラであり、このオイル塗布ローラ16は、ベルト13内面を潤滑するため加圧パッド18とテンションローラ15の間に配置されている。
なお、このオイル塗布ローラ16は軸受16aを介して側板20に回転可能に支持されている。また、オイル塗布ローラ16内部には1000CS程度の粘度を有する耐熱シリコンオイル71が含浸されている。
特開2004−341346号公報
ところで、このような従来の定着装置に設けられたベルト搬送装置において、耐熱シリコンオイル71をベルト13の内面に塗布した場合、ベルト13の位置を検出するためベルト13の端部に常時接触しているベルト位置検知アーム83にオイル71が付着する。そして、このように付着した耐熱シリコンオイル71は、図14に示すようにベルト位置検知アーム83を伝ってセンサフラグ82の回転軸84を回転自在に軸支している不図示の支持部である軸受け部に入ってしまう。
ここで、このように軸受け部に耐熱シリコンオイル71が入り込んだ場合、この耐熱シリコンオイル71が冷えると、耐熱シリコンオイル71の粘度が増加してセンサフラグ82が所望の通りに回転しなくなり、ベルトの位置を正確に検知できなくなってしまう。
この現象は、特に耐熱シリコンオイル71の粘度が高い場合に顕著であり、さらに耐熱シリコンオイル71の高温下における耐久劣化による酸化により、耐熱シリコンオイル71の粘度が上がると、さらにセンサフラグ82の動作が不安定になる。そして、このようにセンサフラグ82の動作が不安定になると、正確なベルト13の(側端の)位置を検出することができなくなり、この結果、正確な寄り制御が困難になる。
なお、このような問題を回避するために、付勢バネ85の付勢力をアップすると、ベルト13の端部に当接するベルト位置検知アーム83の当接圧がアップしてしまい、ベルト13の端部にダメージを与えるおそれがある。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、正確なベルト(エンドレスベルト)の位置を検出することのできるベルト搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、回転に伴い幅方向に揺動可能なエンドレスベルトと、前記エンドレスベルトに当接すると共に該エンドレスベルトの幅方向への揺動に連動して移動するよう付勢された当接部材と、前記当接部材を移動可能に支持する支持部と、前記エンドレスベルトに潤滑材を塗布する塗布手段と、前記エンドレスベルトに当接した前記当接部材を伝って前記支持部に潤滑材が侵入するのを防ぐ侵入防止手段と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明のように、侵入防止手段により、当接部材を伝って潤滑材が当接部材を移動可能に支持する支持部に侵入するのを防ぐようにすることにより、当接部材の円滑な移動が損われるのを防ぐことができる。これにより、正確なエンドレスベルトの位置を検出することができ、正確な寄り制御が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る電子写真方式を採用した画像形成装置の一例であるプリンタの構成を示す図である。
図6において、100はプリンタ、101はプリンタ本体、100Aはプリンタ本体101に設けられ、電子写真方式により画像形成を行う画像形成部、100BはシートSを給送するシート給送装置、114は定着装置である。
ここで、この画像形成部100Aはトナー像を形成する感光体ドラム102、感光体ドラム102に形成されたトナー像をシートSに転写する転写ローラ107、感光体ドラム表面を一様に帯電する帯電器103、現像器106などを備えている。
また、シート給送装置100Bは、シートSを多数枚収納可能な給紙カセット109と、給紙カセット109の上方に設けられ、給紙カセット109に収納されたシートSを給送する給紙ローラ110を備えている。
次に、このように構成されたプリンタ100の画像形成動作について説明する。
まず、不図示のホストコンピュータからの画像信号に基づき、プリンタ本体101に設けられた露光装置104からレーザ光が、予め帯電器103により表面が一様に帯電され、時計回りに回転している感光体ドラム上に照射される。これにより、感光体ドラム102表面に静電潜像が形成される。次に、現像器106によって感光体ドラム102表面の静電潜像が現像され、感光体ドラム102上にトナー像が形成される。
一方、給紙ローラ110は、所定のタイミングで回転を始め、これによりシートSが搬送され、このシートSは搬送ローラ対110aにより更に下流側へ搬送される。そして、レジストユニット111により斜行補正され、この後、レジストユニット111により感光体ドラム102上のトナー画像と同期して搬送される。
これにより、斜行補正されたシートSが感光体ドラム102と転写ローラ107とにより構成される転写部に搬送され、この転写部において感光体ドラム上に形成されたトナー像が転写ローラ107によって電気的に引きつけられてシートSに転写される。
そして、このようにしてトナー画像が転写されたシートSは、この後、定着装置114へと搬送される。なお、感光体ドラム102上に残留したトナーはクリーニング手段としてのクリーニング装置108によって除去される。
シートS上に形成されたトナー画像は、定着装置114において加熱、加圧されることによってシート上に定着され、この後、トナー画像が定着されたシートSは排出ローラ対112によって装置上部の排出トレイ113へと搬送排出される。
次に、本実施の形態に係る定着装置114について図1及び図2を用いて説明する。なお、図1及び図2において、既述した図8及び図9と同じ符号を付与した部品等は、同一の部品等であるので説明は省略する。
定着装置114は、図1に示すように、加熱ローラ11と、加圧ローラ14及びテンションローラ15に循環回転可能に、且つ、所定の張力(例えば100N)で掛け渡されているベルト13とを備えている。なお、この加熱手段である加熱ローラ11は、ベルト13に当接し、シートをベルト13と共に加圧及び加熱するものである。
ここで、本実施の形態において、この定着装置114は、この加熱ローラ11と、ベルト13、後述するベルト位置検知ユニット80A、オイル塗布ローラ16等を備えたベルト搬送装置114Aとにより構成されている。
そして、このような定着装置114においては、加熱ローラ11とベルト13とにより、シートSを挟持しながら搬送すると共に、シートSを加熱、加圧することによってシートSに転写されたトナー像をシート上に定着することができる。
ここで、このベルト13の端部の位置は、図2に示すようにベルト13の端部に設けられ、第1及び第2フォトセンサ81a,81bと、センサフラグ82とを備えた検知手段であるベルト位置検知ユニット80Aに検知されるようになっている。
そして、このベルト位置検知ユニット80Aからの信号に基づきコントローラ90は、ベルト13の位置を判断し、ステアリング部60により、テンションローラ15をステアリングし、テンションローラ15を傾かせるようにしている。これにより、ベルト13は一定の蛇行を続けることになる。
また、加圧パッド18とテンションローラ15の間にはベルト13内面を潤滑するため、ベルト13に潤滑材を塗布する塗布手段であるオイル塗布ローラ16が配置されている。なお、このオイル塗布ローラ16は軸受16aを介して側板20に回転可能に支持されており、オイル塗布ローラ16内部には潤滑材である1000CS程度の粘度を有する耐熱シリコンオイル(以下、オイルという)71を含浸してある。
ところで、図3及び図4に示すようにベルト位置検知アーム83が立設されると共に回転軸84を支点として回転する移動部材であるセンサフラグ82は、ベルト位置検知アーム83が立設されている第1アーム部82Aを備えている。また、第1の切り欠き82aと第2の切り欠き82bとが形成されている第2アーム部82Bを備えている。
そして、第1アーム部82A上面のベルト位置検知アーム83の根元部の周りには第1の溝である第1オイル溝82dが設けられている。この第1オイル溝82dは、ベルト位置検知アーム83を伝って落下するオイル71が第1アーム部82Aの表面を伝わって回転軸84を回転自在に軸支している支持部である軸受け部82Dに入り込まないようにするためのものである。
また、第1アーム部82Aの側面には第1オイル溝82dと共に、ベルト位置検知アーム83を伝って軸受け部82Dにオイル71が侵入するのを防ぐ侵入防止手段である溝部82Cを構成する第2オイル溝82cが形成されている。なお、この第2オイル溝82cは、第1オイル溝82dと連通すると共に、オイル71を軸受け部82Dから外れた方向に導くよう、例えばオイル溝82dに落下したオイル71を落下させるよう上下方向に延びている。
そして、このような第1及び第2オイル溝82c,82dを設けることにより、図5の(a)及び(b)に示すように、ベルト位置検知アーム83に付着した後、ベルト位置検知アーム83を伝ったオイル71は、まず第1オイル溝82dに落下する。したがって、オイル71は第1オイル溝82dに留まるようになり、第1アーム部82Aの表面を伝わって回転軸84から軸受け部82Dに入り込むことはない。
また、第1オイル溝82dに落下した耐熱シリコンオイル71は、さらに第2オイル溝82cを伝って下方に落下する。要すれば、この第2オイル溝82cの下方に回収部を設けるようにしても良い。
なお、第1アーム部82Aの底面には凹部82eが設けられており、このような凹部82eを設けることにより、第2オイル溝82cから第1アーム部82Aの底面を伝ってオイル71が回転軸84に伝わることを防止することができる。
このように、センサフラグ82に溝部82C(第1及び第2オイル溝82c,82d)を設けることにより、ベルト位置検知アーム83を伝って軸受け部82Dにオイル71が侵入するのを防ぐことができる。これにより、ベルト位置検知アーム83の円滑な移動が損なわれるのを防ぐことができ、この結果正確なベルト13の位置を検出することができ、正確な寄り制御が可能となる。
この結果、高速化/小型化を実現すべく、プリンタ等の画像形成装置で用いられるベルトニップ方式の定着装置に対し、安定したベルト搬送、即ちベルト位置規制/制御を提供することが可能になる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図7は、本実施の形態に係る画像形成装置の定着装置に設けられたベルト位置検知ユニットのセンサフラグの構成を示すものである。なお、図7において、図4と同一符号は、同一部分を示している。
図7において、86はベルト位置検知アーム83を伝って軸受け部(図3参照)にオイル71が侵入するのを防ぐようベルト検知アーム83に配置された吸収部材の一例であるフェルトである。
そして、このように侵入防止手段として吸収部材であるフェルト86を配置することにより、ベルト検知アーム83を伝ってきたオイル71がフェルト86でせき止められ、ベルト位置検知アーム83を伝って軸受け部にオイル71が侵入するのを防ぐことができる。
これにより、ベルト位置検知アーム83の円滑な移動が損なわれるのを防ぐことができ、この結果正確なベルト13の位置を検出することができる。
この結果、高速化/小型化を実現すべく、プリンタ等の画像形成装置で用いられるベルトニップ方式の定着装置に対し、安定したベルト搬送、即ちベルト位置規制/制御を提供することが可能になる。
ところで、これまでの説明においては、支持部(軸受け部)に潤滑材が入り込むのを防止する侵入防止手段として、オイル溝及びフェルトを例示したが、本発明はこれに限定されるものでなく、支持部に潤滑材が入り込むことを防止できる構成であれば良い。例えば、侵入防止手段として、回転軸付近にリブや、ベルト検知アーム83に傘のような形状を設けても同様の効果が得られる。
また、これまでは、本発明を画像形成装置の加熱定着装置に適用した場合について説明した。しかし、本発明においてエンドレス(無端状)ベルトは加圧ベルトに限らず、加熱定着ベルトや、中間転写ベルトのようなものでもよく、また像担持体をベルト状としたときその像担持体ベルトのようなものであってもよい。
さらに、本発明は、画像形成装置に限らず、無端状ベルトの高精度な移動を必要とする作像装置や表示装置などにも同様に適用することができる。例えば、電子黒板の表示ボードのフィルム状ベルト駆動装置、スキャナの原稿搬送ベルトの駆動装置などに適用することができる。
また、これまでは加熱ローラに対し、ベルトを接触加圧する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、加熱ローラがベルトであっても、本発明を適用することにより同様の効果が得られる。
さらに、これまではベルト検知アームを回転軸を支点として回転自在に構成した場合を例示したが、このベルト検知アームを直線的に移動させるようにした場合でも、本発明を適用することにより同様の効果が得られる。また、これまではオイル塗布ローラ16によりベルト13の内面に潤滑材を塗布する場合を例示したが、ベルト13の外周面に潤滑材を塗布するようにした場合でも、本発明を適用することにより同様の効果が得られる。
本発明の第1の実施の形態に係る電子写真方式を採用した画像形成装置の一例であるプリンタの定着装置の構成を説明する図。 上記定着装置の斜視図。 上記定着装置に設けられたベルト位置検知ユニットのセンサフラグの構成を説明する斜視図。 上記ベルト位置検知ユニットの構成を示す斜視図。 上記センサフラグにおいて耐熱シリコンオイルが流れる様子を示す図。 本発明の第1の実施の形態に係る電子写真方式を採用した画像形成装置の一例であるプリンタの構成を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の定着装置に設けられたベルト位置検知ユニットのセンサフラグの構成を説明する斜視図。 従来の定着装置の構成を示す図。 従来の定着装置を斜め下方から見た図。 従来の定着装置を右斜め上方から見た図。 従来の定着装置を左斜め上方から見た図。 従来の定着装置に設けられたベルト位置検知ユニットのセンサフラグの構成を説明する斜視図。 上記ベルト位置検知ユニットに設けたフォトセンサのON/OFFと、ベルト位置との関係を示す図表。 従来の定着装置の不具合を説明する図。
符号の説明
11 加熱ローラ
12 ハロゲンヒータ
13 ベルト
14 加圧ローラ
15 テンションローラ
16 オイル塗布ローラ
60 ステアリング部
71 耐熱シリコンオイル
80A ベルト位置検知ユニット
82 センサフラグ
82C 溝部
82D 軸受け部
82c 第2オイル溝
82d 第1オイル溝
82e 凹部
83 ベルト位置検知アーム
84 回転軸
86 フェルト
90 コントローラ
100 プリンタ
100A 画像形成部
114 定着装置
114A ベルト搬送装置
S シート

Claims (6)

  1. 回転に伴い幅方向に揺動可能なエンドレスベルトと、
    前記エンドレスベルトに当接すると共に該エンドレスベルトの幅方向への揺動に連動して移動するよう付勢された当接部材と、
    前記当接部材を移動可能に支持する支持部と、
    前記エンドレスベルトに潤滑材を塗布する塗布手段と、
    前記エンドレスベルトに当接した前記当接部材を伝って前記支持部に潤滑材が侵入するのを防ぐ侵入防止手段と、
    を備えたことを特徴とするベルト搬送装置。
  2. 前記侵入防止手段は、前記当接部材を伝った潤滑材を前記支持部から外れた方向に導く溝部であることを特徴とする請求項1記載のベルト搬送装置。
  3. 前記当接部材が立設されると共に前記支持部に移動可能に支持され、かつ前記溝部が形成された移動部材を備え、
    前記溝部は前記移動部材の前記当接部材が立設される根元部に形成される第1の溝と、前記第1の溝に連通する上下方向に延びた第2の溝とを備えていることを特徴とする請求項2記載のベルト搬送装置。
  4. 前記侵入防止手段は、前記当接部材を伝った潤滑材を吸収する吸収部材であることを特徴とする請求項1記載のベルト搬送装置。
  5. 前記当接部材が立設されると共に前記支持部に移動可能に支持された移動部材を備え、
    前記吸収部材を前記当接部材に設けたことを特徴とする請求項4記載のベルト搬送装置。
  6. トナー像が転写されたシートを搬送する前記請求項1乃至5のいずれか1項に記載のベルト搬送装置と、前記ベルト搬送装置のエンドレスベルトに当接し、前記シートを前記エンドレスベルトと共に加圧及び加熱する加熱手段とを有する定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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