JP2007078139A - 可とう歯車継手およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】歯車形成のための加工具の寿命を確保しつつ、的確かつ迅速な精密加工を遂行できる可とう歯車継手およびその製造方法を得る。
【解決手段】回転軸1,2に設けられた外歯歯車3a,3aがスリーブ4に設けられた内歯歯車4a,4aの軸心方向へ所定量移動できるように構成するとともに、外歯歯車3a,3aが内歯歯車4a,4aの軸心に対して所定の角度で傾くことができるように形成し、回転軸1,2の間で回転力を伝達する可とう歯車継手において、スリーブ4に設けられた内歯歯車4a,4aの外側端面、もしくは外側端面と内側端面両方に、角度を付けた面取り形状を設けた。
【選択図】図1

Description

この発明は、可とう歯車継手およびその製造方法、特に、鉄道車両の駆動用電動機と、減速用歯車装置との間を連結する可とう歯車継手およびその製造方法に関するものである。
鉄道車両の駆動用電動機は台車枠に配置され、減速歯車装置が車軸に配置されている。従って、走行中に車体の動揺によって電動機の出力軸と歯車装置の入力軸の軸線がずれる。このように変位した状態においても両軸間の動力の授受を円滑に行う必要があるので、電動機と歯車装置との間を可とう歯車継手で連結している。
従来技術においても、このような可とう歯車継手およびその製造方法についての構成内容および方法内容の概略は、この発明の要点部分を除き実施の形態において詳述するこの発明の構成内容および方法内容と同様である(例えば、特許文献1参照)。
可とう歯車継手の全体構成を示す図1において、駆動用電動機の出力回転軸1と、減速用歯車装置の入力回転軸2とが配設されている。出力回転軸1および入力回転軸2にはピニオン3,3が固着され、クラウニング加工が施された歯からなる外歯歯車3a,3aが形成されている。また、相互間が複数の連結用ボルト5とナット6で固着されたスリーブ4,4が配設され、スリーブ4,4にはピニオン3,3に設けられた外歯歯車3a,3aの歯と噛み合う歯を有する内歯歯車4a,4aが設けられている。
この種の可とう歯車継手では、以上のように構成されているので、走行中に車体が動揺して電動機の出力回転軸1と歯車装置の入力回転軸2との軸線がずれても、ピニオン3に設けられた外歯歯車3aの歯にはクラウニング加工がされているため、出力回転軸1から入力回転軸2への円滑な駆動力の伝達ができる。また、両方の回転軸1,2が軸心方向に移動した場合にも、スリーブ4の内歯歯車4aの歯溝に沿ってピニオン3に設けられた外歯歯車3aの歯が自由に移動する。
このような可とう歯車継手において、スリーブ4に設けられる内歯歯車4aは、図2と図3に示す方法で歯切り加工される。図2は歯切り加工状態を示す断面図であり、図3は、図2の歯切り加工状態を上方より見た平面図である。
図において、歯切り加工されるスリーブ4を固定する歯切り装置のベッド12、歯を削るピニオンカッター14、および、ピニオンカッター14が取り付けられた歯切り装置の作動軸13が示されている。
次に、歯切り運動について説明すると、図2に示す、歯切り装置の作動軸13に取り付いたピニオンカッター14がスリーブの内歯歯車4aの歯スジ方向に、歯幅4bの外側端面4cと、内側端面4dよりオーバストローク長さを加えた、ストローク14aで往復運動を行って、一つの仮想歯車を作り、図3に示すように、ピニオンカッター14の仮想歯車とスリーブ4が正しく噛み合うような、相対回転運動(図示矢印)を強制的に与えることにより、仮想歯車の運動に邪魔になる部分をスリーブ4の内歯歯車4a部分から削り取ることにより歯車が形成される。
なお、上記の運動を行いながら、ピニオンカッター14を取り付けた歯切り装置の作動軸13は、スリーブの歯先4eから歯底4fに向かって移動して、順次削り取り歯車の加工を進めていく。
特開2002−21871号公報
ここで、従来技術による可とう歯車継手においては、スリーブ4の端面に連接する内歯歯車4aの外側端面4cは、図2における図示水平方向に対し平行な平面に構成され、ピニオンカッター14の歯切り加工時におけるストローク14aで示される往復運動方向に対し垂直方向に延在するものであって、この発明による実施の形態におけるような角度Aの面取り形状は設けられていない。
従来技術によるスリーブ内歯歯車の加工においては、ピニオンカッター14が最初に削り始めるスリーブ4の端面に連接する内歯歯車4aの外側端面4cは、図示水平方向にに対し平行な平面に構成されており、ピニオンカッター14のストローク14aを持つ往復運動方向に対し垂直方向に延在するため、ピニオンカッター14が往復運動(ストローク14a)を開始した時、ピニオンカッター14の刃先はこの平面に衝突することになり、スリーブの素材硬度が大きい場合などは、削り始めのピニオンカッター14の切れ味が十分発揮できず、歯面の粗度が悪くなる。また、ピニオンカッター14の刃先寿命が短くなって、度々刃先の再研削などするという問題があった。
そして、ピニオンカッター14の往復運動における、削り加工が終了するスリーブ4の内側端面4dも図示水平方向に対し平行な平面に構成されているため、歯幅4d全長を削り終えないと、削り取られた切粉がピニオンカッター刃先から離れないため刃先に切粉を巻き込み易く、ピニオンカッターが上部へ往復運動する時、加工したスリーブ4に設けられる内歯歯車4aの歯面に傷を付ける問題があった。
その対策として、内側端面4dからのピニオンカッター14のオーバストローク長さを大きくする必要があり、結局、ピニオンカッター14の往復運動におけるストローク14aの長さが大きくなり加工時間が延びる欠点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、歯車形成のための加工具の寿命を確保しつつ、的確かつ迅速な精密加工を遂行できる可とう歯車継手およびその製造方法を得ることを目的とする。
この発明に係る可とう歯車継手では、第1の回転軸、前記第1の回転軸に設けられた第1の外歯歯車、前記第1の回転軸の端面と端面を対向し前記第1の回転軸の延在方向と同一方向に延在する第2の回転軸、前記第2の回転軸に設けられた第2の外歯歯車、前記第1の外歯歯車と対応する第1の内歯歯車および前記第2の外歯歯車と対応する第2の内歯歯車を設けたスリーブ部材を備え、前記第1および第2の外歯歯車が前記第1および第2の内歯歯車の軸心方向へ所定量移動できるように前記第1および第2の外歯歯車を構成するとともに、前記第1および第2の外歯歯車が前記第1および第2の内歯歯車の軸心に対して所定の角度で傾くことができるように前記第1および第2の外歯歯車を形成し、前記第1の回転軸と前記第2の回転軸との間で回転力を伝達する可とう歯車継手において、前記スリーブ部材に設けられた前記第1および第2の内歯歯車の外側端面、もしくは外側端面と内側端面両方に、角度を付けた面取り形状を設けたものである。
また、この発明に係る可とう歯車継手の製造方法では、第1の回転軸、前記第1の回転軸に設けられた第1の外歯歯車、前記第1の回転軸の端面と端面を対向し前記第1の回転軸の延在方向と同一方向に延在する第2の回転軸、前記第2の回転軸に設けられた第2の外歯歯車、前記第1の外歯歯車と対応する第1の内歯歯車および前記第2の外歯歯車と対応する第2の内歯歯車を設けたスリーブ部材を備え、前記第1および第2の外歯歯車が前記第1および第2の内歯歯車の軸心方向へ所定量移動できるように前記第1および第2の外歯歯車を構成するとともに、前記第1および第2の外歯歯車が前記第1および第2の内歯歯車の軸心に対して所定の角度で傾くことができるように前記第1および第2の外歯歯車を形成し、前記第1の回転軸と前記第2の回転軸との間で回転力を伝達する可とう歯車継手を製造するにあたり、前記スリーブ部材に設けられた前記第1および第2の内歯歯車の外側端面、もしくは外側端面と内側端面両方に、角度を付けた面取り形状を施し、前記面取り形状が施された端面から加工具を挿入して前記第1および第2の内歯歯車の加工を行い歯車を形成するようにしたものである。
この発明によれば、歯車形成のための加工具の寿命を確保しつつ、的確かつ迅速な精密加工を遂行できる可とう歯車継手およびその製造方法を得ることができる。
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1から図3までについて説明する。図1は実施の形態1における可とう歯車継手の全体構成を示す縦断面図である。図2は実施の形態1におけるスリーブ内歯歯車の加工状態を示す平面図である。図3は実施の形態1におけるスリーブ内歯歯車の加工状態を示す部分断面図である。
この発明による実施の形態1における可とう歯車継手の全体構成を示す図1において、駆動用電動機の出力回転軸1と、減速用歯車装置の入力回転軸2とが配設されている。出力回転軸1および入力回転軸2にはピニオン3,3が固着され、クラウニング加工が施された歯からなる外歯歯車3a,3aが形成されている。また、相互間が複数の連結用ボルト5とナット6で固着されたスリーブ4,4が配設され、スリーブ4,4にはピニオン3,3の外歯歯車3a,3aの歯と噛み合う歯を有する内歯歯車4a,4aが設けられている。なお、スリーブ4,4内の両歯車3a,4aが噛み合う周辺に潤滑剤のグリース7が充填されている。
スリーブ4に取り付けられた端カバー8は、スリーブ4内のグリース7が飛散するのを防止する。スリーブ4内を仕切った中心板9および軸端ナット10は、ピニオン3が回転軸1,2から脱落するのを防止する。クッション11は軸端ナット10が中心板9に当たって傷を付けるのを防止する。
以上のように構成された可とう歯車継手は、中心板9に対して左右が対称の構造とされている。
この発明による実施の形態1における可とう歯車継手は、以上のように構成されているので、走行中に車体が動揺して電動機の出力回転軸1と歯車装置の入力回転軸2との軸線がずれても、ピニオン3の外歯歯車3aの歯がクラウニング加工されているため、出力回転軸1から入力回転軸2への円滑な駆動力の伝達ができる。また、両方の回転軸1,2が軸心方向に移動した場合にも、スリーブ4の内歯歯車4aの歯溝に沿ってピニオン3に設けられた外歯歯車3aの歯が自由に移動する。
このような可とう歯車継手において、スリーブ4に設けられる内歯歯車3aは、図2と図3に示す方法で歯切り加工される。図2は歯切り加工状態を示す断面図であり、図3は、図2に示す歯切り加工状態を上方より見た平面図である。
図において、歯切り加工されるスリーブ4を固定する歯切り装置のベッド12、歯を削るピニオンカッター14、および、ピニオンカッター14が取り付けられた歯切り装置の作動軸13が示されている。
次に、歯切り運動について説明すると、図3に示す、歯切り装置の作動軸13に取り付いたピニオンカッター14がスリーブの内歯歯車4aの歯スジ方向に、歯幅4bの外側端面4cと、内側端面4dよりオーバストローク長さを加えた、ストローク14aで往復運動を行って、一つの仮想歯車を作り、図2に示すように、ピニオンカッター14の仮想歯車とスリーブ4が正しく噛み合うような、相対回転運動(図示矢印)を強制的に与えることにより、仮想歯車の運動に邪魔になる部分をスリーブ4の内歯歯車4a部分から削り取ることにより歯車が形成される。
なお、上記の運動を行いながら、ピニオンカッター14を取り付けた歯切り装置の作動軸13は、スリーブの歯先4eから歯底4fに向かって移動して、順次削り取り、歯車の加工を進めていく。
スリーブ4の内歯歯車4aは、歯切り装置の作動軸13に取り付けられたピニオンカッター14がストローク14aの往復運動を行って形成される。スリーブ4の内歯歯車4a部分において、歯幅4bの外側端面4cおよび内側端面4dに歯底4fから歯先4eに向かって角度Aの面取り形状が設けられている。
ここでは、複数の連結用ボルト5とナット6によって互いに固着されたスリーブ4,4の内周面には内歯歯車4aがそれぞれ設けられ、スリーブ4の端面に連接する内歯歯車4aの外側端面4c、および、歯幅4bを持つ内歯歯車4aの内側端面4dには、ピニオンカッター14による歯切り加工時におけるストローク14aを持つ往復運動方向と垂直な平面、すなわち、スリーブ4の内周面に設けられた内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に対し角度Aをなす面取り形状が歯底4fから歯先4eに向かって設けられているものである。
なお、角度Aをなす面取り形状の始まりは、ここで示されるような歯底4f位置からでなく、歯底4f位置から所定寸法だけ歯先位置4eに寄った位置から始めるようにしてもよい。すなわち、スリーブ4の端面に連接する内歯歯車4aの外側端面4cにおける歯底4fから内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に沿ってスリーブ4の内径側へ所定寸法だけ延在し、その位置から内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に対し角度Aをなす面取り形状が歯先4eに向かって設けられるようにすることも差し支えない。
歯切り装置の作動軸13に取り付けられた、ピニオンカッター14がストローク14aの往復運動を行って、内歯歯車4aを形成することは、先に説明した通りである。ピニオンカッター14の往運動において、スリーブ4の内歯歯車4aの外側端面4cが角度Aによる勾配を持った面取り形状としているため、歯切り加工時、ピニオンカッター14の刃先がスリーブの外側端面へ食いつき易くなる。
また同様に、スリーブ4の内歯歯車4aの内側端面4dにも角度Aによる勾配を持った面取り形状としているため、加工時におけるピニオンカッター14の刃先からの切粉離れが早い。
このように、内歯歯車4aの外側端面4cおよび内側端面4dに設けられた角度Aをなす面取り形状によって、ピニオンカッター14による歯切り加工時に、ピニオンカッター14の切れ味が良くなり、ピニオンカッター14の寿命を延長する。
また、内歯歯車4aの外側端面4cおよび内側端面4dに設けられた角度Aをなす面取り形状により、ピニオンカッター14の刃先からの切粉離れが早くなって、切り粉を巻き込み歯面に傷を付ける不具合がなくなる。
この発明による実施の形態1によれば、駆動用電動機の出力回転軸1からなる第1の回転軸、前記駆動用電動機の出力回転軸1からなる第1の回転軸に取り付けられたピニオン3に設けられた第1の外歯歯車3a、前記駆動用電動機の出力回転軸1からなる第1の回転軸の端面と端面を対向し前記駆動用電動機の出力回転軸1からなる第1の回転軸の延在方向と同一方向に延在する減速用歯車装置の入力回転軸2からなる第2の回転軸、前記減速用歯車装置の入力回転軸2からなる第2の回転軸に取り付けられたピニオン3に設けられた第2の外歯歯車3a、前記第1の外歯歯車3aと対応する第1の内歯歯車4aおよび前記第2の外歯歯車3aと対応する第2の内歯歯車4aを設けた複数の連結用ボルト5およびナットにより固着された1対のスリーブ4,4からなるスリーブ部材を備え、前記第1および第2の外歯歯車3aが前記第1および第2の内歯歯車4aの軸心方向へ所定量移動できるように前記第1および第2の外歯歯車3aを構成するとともに、前記第1および第2の外歯歯車3aが前記第1および第2の内歯歯車4aの軸心に対して所定の角度で傾くことができるようにクラウニング加工によって前記第1および第2の外歯歯車3aを形成し、前記駆動用電動機の出力回転軸1からなる第1の回転軸と前記減速用歯車装置の入力回転軸2からなる第2の回転軸との間で回転力を伝達する可とう歯車継手において、前記1対のスリーブ4,4からなるスリーブ部材に設けられた前記第1および第2の内歯歯車4aの外側端面4c、もしくは外側端面4cと内側端面4dの両方に、スリーブ4,4からなるスリーブ部材に設けられた内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に対し角度Aを付けた面取り形状を設けたので、歯車端面に適切な面取り形状を設けることにより、歯車形成のための加工具の寿命を確保しつつ、的確かつ迅速な精密加工を遂行できる可とう歯車継手を得ることができる。
また、この発明による実施の形態1によれば、駆動用電動機の出力回転軸1からなる第1の回転軸、前記駆動用電動機の出力回転軸1からなる第1の回転軸に取り付けられたピニオン3に設けられた第1の外歯歯車3a、前記駆動用電動機の出力回転軸1からなる第1の回転軸の端面と端面を対向し前記駆動用電動機の出力回転軸1からなる第1の回転軸の延在方向と同一方向に延在する減速用歯車装置の入力回転軸2からなる第2の回転軸、前記減速用歯車装置の入力回転軸2からなる第2の回転軸に取り付けられたピニオン3に設けられた第2の外歯歯車3a、前記第1の外歯歯車3aと対応する第1の内歯歯車4aおよび前記第2の外歯歯車3aと対応する第2の内歯歯車4aを設けた複数の連結用ボルト5およびナットにより固着された1対のスリーブ4,4からなるスリーブ部材を備え、前記第1および第2の外歯歯車3aが前記第1および第2の内歯歯車4aの軸心方向へ所定量移動できるように前記第1および第2の外歯歯車3aを構成するとともに、前記第1および第2の外歯歯車3aが前記第1および第2の内歯歯車4aの軸心に対して所定の角度で傾くことができるようにクラウニング加工を施して前記第1および第2の外歯歯車3aを形成し、前記駆動用電動機の出力回転軸1からなる第1の回転軸と前記減速用歯車装置の入力回転軸2からなる第2の回転軸との間で回転力を伝達する可とう歯車継手を製造するにあたり、前記1対のスリーブ4,4からなるスリーブ部材に設けられる前記第1および第2の内歯歯車4aの外側端面4c、もしくは外側端面4cと内側端面4dの両方に、スリーブ4,4からなるスリーブ部材に設けられた内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に対し角度Aを付けた面取り形状を施し、前記面取り形状が施された端面から加工具を挿入して前記第1および第2の内歯歯車の加工を行い歯車を形成するようにしたので、歯車端面に適切な面取り形状を施すことにより、歯車形成のための加工具の寿命を確保しつつ、的確かつ迅速な精密加工を遂行できる可とう歯車継手の製造方法を得ることができる。
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図4について説明する。図4は実施の形態2におけるスリーブ内歯歯車の加工状態を示す部分断面図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
実施の形態2におけるスリーブ内歯歯車の加工状態を示す図4において、この構成では、スリーブ4の内歯歯車4a部分において、歯幅4bの外側端面4cおよび内側端面4dに歯底4fから角度Aの面取り形状を設け、歯の途中から歯先4eに向かって、図示水平方向に平行な平面にしたものである。
ここでは、複数の連結用ボルト5とナット6によって互いに固着されたスリーブ4,4の内周面には内歯歯車4aがそれぞれ設けられ、スリーブ4の端面に連接する内歯歯車4aの外側端面4c、および、歯幅4bを持つ内歯歯車4aの内側端面4dには、ピニオンカッター14による歯切り加工時におけるストローク14aを持つ往復運動方向と垂直な平面、すなわち、スリーブ4の内周面に設けられた内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に対し角度Aをなす面取り形状が歯底4fから歯先4eに向かって設けられるとともに、、歯の途中から歯先4eに向かって、図示水平方向に平行な平面、すなわち、スリーブ4の内周面に設けられた内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面にされているものである。
なお、角度Aをなす面取り形状の始まりは、ここで示されるような歯底4f位置からでなく、歯底4f位置から所定寸法だけ歯先位置4eに寄った位置から始めるようにしてもよい。スリーブ4の端面に連接する内歯歯車4aの外側端面4cにおける歯底4fから内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に沿ってスリーブ4の内径側へ所定寸法だけ延在し、その位置から内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に対し角度Aをなす面取り形状が歯先4eに向かって設けられるとともに、、歯の途中から歯先4eに向かって、図示水平方向に平行な平面、すなわち、スリーブ4の内周面に設けられた内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面とするようにしても差し支えないのである。
歯切り装置の作動軸13に取り付けられた、ピニオンカッター14がストローク14aの往復運動を行って、内歯歯車4aを形成することは、先に説明した通りである。ピニオンカッター14の往運動において、スリーブ4の内歯歯車4aの外側端面4cが角度Aによる勾配を持った面取り形状としているため、歯切り加工時、ピニオンカッター14の刃先がスリーブの外側端面へ食いつき易くなる。
また同様に、スリーブ4の内歯歯車4aの内側端面4dにも角度や隅Rなどによる勾配を持った面取り形状としているため、加工時におけるピニオンカッター14の刃先からの切粉離れが早い。
このように、内歯歯車4aの外側端面4cおよび内側端面4dに設けられた角度Aをなす面取り形状によって、ピニオンカッター14による歯切り加工時に、ピニオンカッター14の切れ味が良くなり、ピニオンカッター14の寿命を延長する。
また、内歯歯車4aの外側端面4cおよび内側端面4dに設けられた角度Aをなす面取り形状により、ピニオンカッター14の刃先からの切粉離れが早くなって、切り粉を巻き込み歯面に傷を付ける不具合がなくなる。
この発明による実施の形態2によれば、実施の形態1における構成内容において、前記1対のスリーブ4,4からなるスリーブ部材に設けられた内歯歯車4aの外側端面4c、もしくは外側端面4dと内側端面4cとの両方の面取り形状を、内歯歯車4aの歯底4f側にスリーブ4,4からなるスリーブ部材に設けられた内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に対し角度Aを付けて、歯先4e側は前記内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面としたので、歯車端面に設けた適切な面取り形状により、歯車形成のための加工具の寿命を確保しつつ、的確かつ迅速な精密加工を遂行できる可とう歯車継手を得ることができる。
また、この発明による実施の形態2によれば、実施の形態1における方法内容において、前記1対のスリーブ4,4からなるスリーブ部材に設けられた内歯歯車4aの外側端面4c、もしくは外側端面4dと内側端面4cとの両方の面取り形状を、内歯歯車4aの歯底4f側にスリーブ4,4からなるスリーブ部材に設けられた内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に対し角度Aを付けて、歯先4e側は前記内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面とし、前記面取り形状が施された端面から加工具を挿入して前記第1および第2の内歯歯車4aの加工を行い歯車を形成するようにしたので、歯車端面に施した適切な面取り形状により、歯車形成のための加工具の寿命を確保しつつ、的確かつ迅速な精密加工を遂行できる可とう歯車継手の製造方法を得ることができる。
実施の形態3.
この発明による実施の形態3を図5について説明する。図5は実施の形態3におけるスリーブ内歯歯車の加工状態を示す部分断面図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
実施の形態3におけるスリーブ内歯歯車の加工状態を示す図5において、この構成では、スリーブ4の内歯歯車4a部分において、歯幅4bの外側端面4c、内側端面4dに歯底4fから曲率半径Bからなる弧状隅部としての隅Rを設け、歯の途中から歯先4eに向かって、図示水平方向に平行な平面にしたものである。
ここでは、複数の連結用ボルト5とナット6によって互いに固着されたスリーブ4,4の内周面には内歯歯車4aがそれぞれ設けられ、スリーブ4の端面に連接する内歯歯車4aの外側端面4c、および、歯幅4bを持つ内歯歯車4aの内側端面4dには、歯底4fから曲率半径Bからなる弧状隅部としての隅Rが設けられるとともに、歯の途中から歯先4eに向かって、図示水平方向に平行な平面、すなわち、スリーブ4の内周面に設けられた内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面にされているものである。
なお、弧状隅部としての隅Rをなす面取り形状の始まりは、ここで示されるような歯底4f位置からでなく、歯底4f位置から所定寸法だけ歯先位置4eに寄った位置から始めるようにしてもよい。すなわち、スリーブ4の端面に連接する内歯歯車4aの外側端面4cにおける歯底4fから内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に沿ってスリーブ4の内径側へ所定寸法だけ延在し、その位置から曲率半径Bからなる弧状隅部としての隅Rが設けられるようにして、歯の途中から歯先4eに向かって、図示水平方向に平行な平面、すなわち、スリーブ4の内周面に設けられた内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面にすることも差し支えない。
歯切り装置の作動軸13に取り付けられた、ピニオンカッター14がストローク14aの往復運動を行って、内歯歯車4aを形成することは、先に説明した通りである。ピニオンカッター14の往運動において、スリーブ4の内歯歯車4aの外側端面4cが曲率半径Bからなる弧状隅部としての隅Rを持った面取り形状とされいるため、歯切り加工時、ピニオンカッター14の刃先がスリーブの外側端面へ食いつき易くなる。
また同様に、スリーブ4の内歯歯車4aの内側端面4dにも角度や隅Rなどによる勾配を持った面取り形状としているため、加工時におけるピニオンカッター14の刃先からの切粉離れが早い。
このように、内歯歯車4aの外側端面4cおよび内側端面4dに設けられた曲率半径Bからなる弧状隅部としての隅Rを持った面取り形状によって、ピニオンカッター14による歯切り加工時に、ピニオンカッター14の切れ味が良くなり、ピニオンカッター14の寿命を延長する。
また、内歯歯車4aの外側端面4cおよび内側端面4dに設けられた曲率半径Bからなる弧状隅部としての隅Rを持った面取り形状により、ピニオンカッター14の刃先からの切粉離れが早くなって、切り粉を巻き込み歯面に傷を付ける不具合がなくなる。
この発明による実施の形態3によれば、実施の形態1における構成内容において、前記1対のスリーブ4,4からなるスリーブ部材に設けられた内歯歯車4aの外側端面4c、もしくは外側端面4cと内側端面4dとの両方の面取り形状を、内歯歯車の歯底4f側に隅Rからなる弧状隅部を設けたものとし、歯先4e側は前記内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面としたので、歯車端面に設けた適切な面取り形状により、歯車形成のための加工具の寿命を確保しつつ、的確かつ迅速な精密加工を遂行できる可とう歯車継手を得ることができる。
また、この発明による実施の形態3によれば、実施の形態1における方法内容において、前記1対のスリーブ4,4からなるスリーブ部材に設けられた前記第1および第2の内歯歯車4aの外側端面4c、もしくは外側端面4cと内側端面4dとの両方の面取り形状を、内歯歯車の歯底4f側に隅Rからなる弧状隅部を設けたものとし、歯先4e側は前記内歯歯車の軸心方向と垂直な平面とし、前記面取り形状が施された端面から加工具を挿入して前記第1および第2の内歯歯車4aの加工を行い歯車を形成するようにしたので、歯車端面に施した適切な面取り形状により、歯車形成のための加工具の寿命を確保しつつ、的確かつ迅速な精密加工を遂行できる可とう歯車継手の製造方法を得ることができる。
実施の形態4.
この発明による実施の形態4を図6について説明する。図6は実施の形態4におけるスリーブ内歯歯車の加工状態を示す部分断面図である。
この実施の形態4において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
実施の形態3におけるスリーブ内歯歯車の加工状態を示す図6において、この構成では、スリーブ4の内歯歯車4a部分において、歯幅4bの外側端面4cおよび内側端面4dに歯底4fから角度Cの面取り形状を設け、歯の途中から歯先4eに向かっては、角度Dの面取り形状を設けたものである。
ここでは、複数の連結用ボルト5とナット6によって互いに固着されたスリーブ4,4の内周面には内歯歯車4aがそれぞれ設けられ、スリーブ4の端面に連接する内歯歯車4aの外側端面4c、および、歯幅4bを持つ内歯歯車4aの内側端面4dには、ピニオンカッター14による歯切り加工時におけるストローク14aを持つ往復運動方向と垂直な平面、すなわち、スリーブ4の内周面に設けられた内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に対し歯底4fから角度Cの面取り形状を設け、歯の途中から歯先4eに向かっては、ピニオンカッター14による歯切り加工時におけるストローク14aを持つ往復運動方向と垂直な平面、すなわち、スリーブ4の内周面に設けられた内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に対し角度Dの面取り形状が設けられている。
なお、角度Cをなす面取り形状の始まりは、ここで示されるような歯底4f位置からでなく、歯底4f位置から所定寸法だけ歯先位置4eに寄った位置から始めるようにしてもよい。スリーブ4の端面に連接する内歯歯車4aの外側端面4cにおける歯底4fから内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に沿ってスリーブ4の内径側へ所定寸法だけ延在し、その位置ピニオンカッター14による歯切り加工時におけるストローク14aを持つ往復運動方向と垂直な平面、すなわち、スリーブ4の内周面に設けられた内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に対し角度Cの面取り形状を設け、歯の途中から歯先4eに向かっては、ピニオンカッター14による歯切り加工時におけるストローク14aを持つ往復運動方向と垂直な平面、すなわち、スリーブ4の内周面に設けられた内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に対し角度Dの面取り形状が設けられるようにすることも差し支えない。
歯切り装置の作動軸13に取り付けられた、ピニオンカッター14がストローク14aの往復運動を行って、内歯歯車4aを形成することは、先に説明した通りである。ピニオンカッター14の往運動において、スリーブ4の内歯歯車4aの外側端面4cが角度C,Dによる勾配を持った面取り形状としているため、歯切り加工時、ピニオンカッター14の刃先がスリーブの外側端面へ食いつき易くなる。
また同様に、スリーブ4の内歯歯車4aの内側端面4dにも角度C,Dによる勾配を持った面取り形状としているため、加工時におけるピニオンカッター14の刃先からの切粉離れが早い。
このように、内歯歯車4aの外側端面4cおよび内側端面4dに設けられた角度C,Dをなす面取り形状によって、ピニオンカッター14による歯切り加工時に、ピニオンカッター14の切れ味が良くなり、ピニオンカッター14の寿命を延長する。
また、内歯歯車4aの外側端面4cおよび内側端面4dに設けられた角度C,Dをなす面取り形状により、ピニオンカッター14の刃先からの切粉離れが早くなって、切り粉を巻き込み歯面に傷を付ける不具合がなくなる。
この発明による実施の形態4によれば、実施の形態1における構成内容において、前記1対のスリーブ4,4からなるスリーブ部材に設けられた内歯歯車4aの外側端面4c、もしくは外側端面4cと内側端面4dとの両方の面取り形状を、前記1対のスリーブ4,4からなるスリーブ部材に設けられた内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に対する角度について、内歯歯車4aの歯底4f側と歯先4e側に異なる角度C,Dを付けたので、歯車端面に設けた適切な面取り形状により、歯車形成のための加工具の寿命を確保しつつ、的確かつ迅速な精密加工を遂行できる可とう歯車継手を得ることができる。
また、この発明による実施の形態4によれば、実施の形態1における方法内容において、前記スリーブ部材に設けられた前記第1および第2の内歯歯車の外側端面、もしくは外側端面と内側端面両方の面取り形状を、スリーブ4,4からなるスリーブ部材に設けられた内歯歯車4aの軸心方向と垂直な平面に対する角度について、内歯歯車4aの歯底4f側と歯先4e側に異なる角度C,Dを付けたものとし、前記面取り形状が施された端面から加工具を挿入して前記第1および第2の内歯歯車4aの加工を行い歯車を形成するようにしたので、歯車端面に施した適切な面取り形状により、歯車形成のための加工具の寿命を確保しつつ、的確かつ迅速な精密加工を遂行できる可とう歯車継手の製造方法を得ることができる。
この発明による実施の形態においては、次の(A1)から(A4)項までに示された構成が提案されている。
(A1)スリーブ4の同一軸心上に設けられた1対の内歯歯車4aと、1対のピニオン3に設けられた外歯歯車3aとが噛み合って、前記外歯歯車3aが上記内歯歯車4aの軸心方向に所定量の移動が可能で、かつ前記内歯歯車4aの軸心方向に対して、所定の角度で傾くことができるように、前記外歯歯車3aをクラウニングし、前記内歯歯車4aと前記外歯歯車3aとの噛み合い部の周辺に潤滑剤を充填し、一方の上記ピニオン3に固着した第1の回転軸1から、他方の前記ピニオン3に固着した第2の回転軸2へ回転力を伝達する可とう歯車継手において、前記スリーブ4の内歯歯車4aの外側端面4c、もしくは外側端面4cと内側端面4d両方に、角度を付けた面取り形状を設けたことを特徴とする可とう歯車継手。
(A2)スリーブ内歯歯車4aの外側端面4c、もしくは外側端面4cと内側端面4d両方の面取り形状を、内歯歯車4aの歯底4f側に角度を付けて、歯先4e側は平面としたことを特徴とする前記(A1)項記載の可とう歯車継手。
(A3)スリーブ内歯歯車4aの外側端面4c、もしくは外側端面4cと内側端面4d両方の面取り形状を、内歯歯車4aの歯底4f側に隅Rを付けて、歯先4e側は平面としたことを特徴とする前記(A1)項記載の可とう歯車継手。
(A4)スリーブ内歯歯車4aの外側端面4c、もしくは外側端面4cと内側端面4d両方の面取り形状を、内歯歯車4aの歯底4f側と歯先4e側に異なる角度を付けたことを特徴とする前記(A1)項記載の可とう歯車継手。
この発明による実施の形態では、スリーブ4の内歯歯車4aの外側端面4cに角度を持った勾配を設けたので、ピニオンカッターによる歯切り加工の切れ味が良くなり、歯面の粗度が向上し切り口のカエリも少なくなる。
また、この発明による実施の形態では、従来の構造に比べ約30%程度ピニオンカッター14の刃先寿命が延びるという経験を得ており、そのため刃先の再研削の期間が延長できるので、ピニオンカッタ14ーの管理費用を減らすなどの効果がある。
スリーブ4の内歯歯車4aの内側端面4cに角度を持った勾配を設けた場合は、ピニオンカッター14の刃先から切粉離れが早くなるので、ピニオンカッター14のストローク長さを小さくできる。
また、ピニオンカッター14の復運動において刃先に切粉を巻き込んで歯面を傷つけるという加工上の不具合がなくなる効果がある。
このように、この発明による実施の形態によれば、スリーブ4に設けられた内歯歯車4aの外側端面4cに角度を付けた面取り形状を設けたことにより、歯切り時ピニオンカッター14の切れ味が良くなり、ピニオンカッター14の刃先の寿命を延長する。
また,スリーブ4に設けられた内歯歯車4aの内側端面4cに角度を付けた面取り形状を設けることにより、ピニオンカッター14の刃先から切り粉離れが早くなって、切り粉を刃先に巻き込んで、スリーブ4に設けられた内歯歯車4aの歯面に傷をつける不具合がなくなる。
なお、ここでは鉄道車両用可とう歯車継手の内歯歯車を例題として説明したが、ピニオンカッター14で加工される、他の同様な内歯歯車や外歯歯車で実施しても同様な効果がある。
この発明による実施の形態1における可とう歯車継手の全体構成を示す縦断面図である。 この発明による実施の形態1におけるスリーブ内歯歯車加工状態を示す部分断面図である。 この発明による実施の形態1におけるスリーブ内歯歯車加工状態を示す平面図である。 この発明による実施の形態2におけるスリーブ内歯歯車加工状態を示す部分断面図である。 この発明による実施の形態3におけるスリーブ内歯歯車加工状態を示す部分断面図。 この発明による実施の形態4におけるスリーブ内歯歯車加工状態を示す部分断面図。
符号の説明
1 出力回転軸、2 入力回転軸、3 ピニオン、3a 外歯歯車、4 スリーブ、4a 内歯歯車、4c 内歯歯車の外側端面、4d 内歯歯車の内側端面、4e 歯先、4f 歯底、7 潤滑剤(グリース)。

Claims (8)

  1. 第1の回転軸、前記第1の回転軸に設けられた第1の外歯歯車、前記第1の回転軸の端面と端面を対向し前記第1の回転軸の延在方向と同一方向に延在する第2の回転軸、前記第2の回転軸に設けられた第2の外歯歯車、前記第1の外歯歯車と対応する第1の内歯歯車および前記第2の外歯歯車と対応する第2の内歯歯車を設けたスリーブ部材を備え、前記第1および第2の外歯歯車が前記第1および第2の内歯歯車の軸心方向へ所定量移動できるように前記第1および第2の外歯歯車を構成するとともに、前記第1および第2の外歯歯車が前記第1および第2の内歯歯車の軸心に対して所定の角度で傾くことができるように前記第1および第2の外歯歯車を形成し、前記第1の回転軸と前記第2の回転軸との間で回転力を伝達する可とう歯車継手において、前記スリーブ部材に設けられた前記第1および第2の内歯歯車の外側端面、もしくは外側端面と内側端面両方に、角度を付けた面取り形状を設けたことを特徴とする可とう歯車継手。
  2. 前記スリーブ部材に設けられた内歯歯車の外側端面、もしくは外側端面と内側端面両方の面取り形状を、内歯歯車の歯底側に角度を付けて、歯先側は前記内歯歯車の軸心と垂直な平面としたことを特徴とする請求項1に記載の可とう歯車継手。
  3. 前記スリーブ部材に設けられた内歯歯車の外側端面、もしくは外側端面と内側端面両方の面取り形状を、内歯歯車の歯底側に弧状隅部を設けたものとし、歯先側は前記内歯歯車の軸心と垂直な平面としたことを特徴とする請求項1に記載の可とう歯車継手。
  4. 前記スリーブ部材に設けられた内歯歯車の外側端面、もしくは外側端面と内側端面両方の面取り形状を、内歯歯車の歯底側と歯先側に異なる角度を付けたことを特徴とする請求項1に記載の可とう歯車継手。
  5. 第1の回転軸、前記第1の回転軸に設けられた第1の外歯歯車、前記第1の回転軸の端面と端面を対向し前記第1の回転軸の延在方向と同一方向に延在する第2の回転軸、前記第2の回転軸に設けられた第2の外歯歯車、前記第1の外歯歯車と対応する第1の内歯歯車および前記第2の外歯歯車と対応する第2の内歯歯車を設けたスリーブ部材を備え、前記第1および第2の外歯歯車が前記第1および第2の内歯歯車の軸心方向へ所定量移動できるように前記第1および第2の外歯歯車を構成するとともに、前記第1および第2の外歯歯車が前記第1および第2の内歯歯車の軸心に対して所定の角度で傾くことができるように前記第1および第2の外歯歯車を形成し、前記第1の回転軸と前記第2の回転軸との間で回転力を伝達する可とう歯車継手を製造するにあたり、前記スリーブ部材に設けられる前記第1および第2の内歯歯車の外側端面、もしくは外側端面と内側端面両方に、角度を付けた面取り形状を施し、前記面取り形状が施された端面から加工具を挿入して前記第1および第2の内歯歯車の加工を行い歯車を形成することを特徴とする可とう歯車継手の製造方法。
  6. 前記スリーブ部材に設けられた前記第1および第2の内歯歯車の外側端面、もしくは外側端面と内側端面両方の面取り形状を、内歯歯車の歯底側に角度を付けて、歯先側は前記内歯歯車の軸心と垂直な平面とし、前記面取り形状が施された端面から加工具を挿入して前記第1および第2の内歯歯車の加工を行い歯車を形成することを特徴とする請求項5に記載の可とう歯車継手の製造方法。
  7. 前記スリーブ部材に設けられた前記第1および第2の内歯歯車の外側端面、もしくは外側端面と内側端面両方の面取り形状を、内歯歯車の歯底側に弧状隅部を設けたものとし、歯先側は前記内歯歯車の軸心と垂直な平面とし、前記面取り形状が施された端面から加工具を挿入して前記第1および第2の内歯歯車の加工を行い歯車を形成することを特徴とする請求項5に記載の可とう歯車継手の製造方法。
  8. 前記スリーブ部材に設けられた前記第1および第2の内歯歯車の外側端面、もしくは外側端面と内側端面両方の面取り形状を、内歯歯車の歯底側と歯先側に異なる角度を付けたものとし、前記面取り形状が施された端面から加工具を挿入して前記第1および第2の内歯歯車の加工を行い歯車を形成することを特徴とする請求項5に記載の可とう歯車継手の製造方法。
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