JP2007077514A - 斜め織り織機用のリングテンプル - Google Patents

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Shinji Kondo
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Abstract

【課題】 斜め織り織機に用いるリングテンプルにおいて、織布を損傷することなく、織布の織縮みに対し適度の引っ張り力を織布に作用させることができるようにすることにある。
【解決手段】 リングテンプルは、複数のリングと、該リングを一方向に間隔をおいて配列していると共に該リングの配列方向と交差する方向へ伸びる軸線の周りに回転可能に支持する支持体とを含む。各リングの回転軸線は、当該リングテンプルに仕掛けられる仮想的な織布の経糸方向から見て傾斜しており、かつ前記織布の面に直交する方向から見て、前記リングの配列方向に対し少なくとも20°傾斜されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、斜め織り織機用のリングテンプルに関する。
織機は、一般に、織布が織り前付近において急激に縮むこと(織布の織縮み)を防止するテンプルを織り前付近にあって織布の織幅方向における各端部に対応する箇所に配置している。
この種のテンプルの1つとして、それぞれがリングをスペーサに回転可能に配置した複数のリングユニットを一方向に並列的に配列し、それらのリングユニットを貫通する心棒をホルダに直接的又は間接的に支持させたリングテンプルがある(例えば、特許文献1)。
他のテンプルの1つとして、それぞれがリングをスペーサに回転可能に配置した複数のリングユニットをホルダに一方向に並列的に配列して支持させたリングテンプルがある(例えば、特許文献2)。
特開平11−100754号公報 特公平6−104949号公報
上記従来のリングテンプルは、いずれも、これを経糸方向から見たとき、各リングの回転軸線がリングユニットの配列方向と交差する方向となる状態に、各リングをスペーサに配置しており、またリングの配列方向が緯入れ方向となる状態に織機に配置される。
しかし、上記のリングテンプルでは、これを経糸方向から見たとき、各リングの回転軸線がリングユニットの配列方向と交差する方向となる状態に、各リングを傾斜させているにすぎない。
このため、上記のリングテンプルを、緯糸を経糸に対し斜めに織り込む斜め織り織機に適用すると、種々の問題を生じる。
例えば、上記従来のテンプルをリングの配列方向が緯入れ方向と平行となるように斜め織り織機に配置すると、リングの外周面に備えられている複数の針により大きな引っ張り力が織布に対し過大に作用するため、織布が損傷してしまう。
また、織布が損傷しないように、上記従来のテンプルをリングの配列方向が緯入れ方向に対し所定の角度を有するように斜め織り織機に配置すると、織布の織縮みに対するリングテンプルの引っ張り力が織布に十分に作用せず、しかも引っ張り力の調整も困難である。
本発明の目的は、斜め織り織機に用いるリングテンプルにおいて、織布を損傷することなく、織布の織縮みに対し適度の引っ張り力を織布に作用させることができるようにすることにある。
本発明に係る第1及び第2のリングテンプルは、複数のリングと、該リングを一方向に間隔をおいて配列していると共に該リングの配列方向と交差する方向へ伸びる軸線の周りに回転可能に支持する支持体とを含む。
本発明に係る第1のリングテンプルにおいて、各リングの回転軸線は、当該リングテンプルに仕掛けられる仮想的な織布の経糸方向から見て傾斜しており、かつ前記織布の面に直交する方向から見て、前記リングの配列方向に対し少なくとも20°傾斜されている。
本発明に係る第2のリングテンプルは、前記リングの配列方向が緯入れ方向と平行又はほぼ平行となる状態に、前記斜め織り織機に配置されており、各リングの回転軸線は、当該リングテンプルに仕掛けられた織布の経糸方向から見て傾斜しており、かつ前記織布の面に直交する方向から見て、前記織布の面における経糸方向と直交する仮想線と平行又はほぼ平行に伸びている。
第2のリングテンプルにおいて、各リングの回転軸線は、当該リングテンプルに仕掛けられた前記織布の面に直交する方向から見て、前記リングの配列方向に対し少なくとも20°傾斜されていてもよい。
前記支持体は、それぞれが前記リングを回転可能に受ける凸部を有する複数のスペーサと、該スペーサをこれらが前記一方向に配列された状態に貫通する心棒と、前記複数のスペーサを間においた状態に前記心棒に配置された一対のエンドカラーと、一方の前記エンドカラーに対し前記スペーサと反対側にあって前記心棒に配置されたテンプルヘッドと、前記心棒を直接的又は間接的に支持するホルダとを備えることができ、また各スペーサは、前記リングをその回転軸線が前記織布の面に直交する方向から見て前記配列方向に対し少なくとも20°の角度を有する状態に傾斜させていることができる。
前記支持体は、それぞれが前記リングを回転可能に受ける凸部を有する複数のスペーサと、該スペーサが前記一方向に配列した状態に配置されたホルダとを備えることができ、また各スペーサは、前記凸部を有するスペーサ部と、該スペーサ部に続く基部とを有し、また少なくとも前記スペーサ部が、前記リングをその回転軸線が前記織布の面に直交する方向から見て前記配列方向に対し少なくとも20°の角度を有する状態に傾斜させた状態で、前記一方向に前記基部において前記ホルダに組み付けられていることができる。
当該リングテンプルが前記斜め織り織機に配置された状態において、前記リングの配列方向における前記リングの回転軸線の傾斜角度は、前記織布の面に直交する方向から見て70°以下とすることができる。
前記リングの配列方向における前記リングの回転軸線の傾斜角度は、前記織布の面に直交する方向から見て45°とすることができる。
前記リングの配列方向における前記リングの回転軸線は、前記織布の経糸方向から見て5°から20°の範囲内で傾斜されていてもよい。
本発明に係る第1及び第2のリングテンプルは、リングの配列方向が緯入れ方向とほぼ平行となる状態に、斜め織り織機に配置することができる。その場合、各リングの回転軸線は、当該リングテンプルに仕掛けられた織布の面に直交する方向から見て、織布の面における経糸方向と直交する仮想線とほぼ平行に伸びている。
このため、本発明に係る第1及び第2のリングテンプルによれば、リングの回転方向が織布すなわち斜め織物の経糸方向とほぼ平行となる(すなわち、リングの回転面が斜め織物の経糸方向を含む面とほぼ平行の面となる)。その結果、適度の引っ張り力が織布に作用し、織布の損傷が防止される。すなわち、織布の経糸の傷付き、織布の切断、及び織布の裂けが防止される。また、引っ張り力の調整を容易に行うことができる。
[斜め織り織機の実施例]
図1(A)及び(B)を参照するに、斜め織り織機10は、シート状に移動される複数の経糸12に図示しない開口装置で開口運動をさせ、それにより形成される経糸開口に緯糸を斜めに緯入れし、緯入れされた緯糸を筬14により織り前16に筬打ちする。これにより、斜め織りされた織布18が製造される。製織された織布18は、図示しない巻取ビームに向けて移動される。
緯入れ方向及び経糸12の移動方向(本発明においては、単に「経糸方向」という。)を、それぞれ、図1に矢印L3及びL4で示す。緯糸は、経糸12に対し所定の角度、例えば45°の角度で図1において左方から右方に水平に緯入れされる。この場合、経糸方向L4は、緯入れ方向L3と直交する方向L5に対して角度θc=45°傾斜している。
斜め織り織機10には、図1では簡略化して図示されているが、リングテンプル20が織布18の織幅方向における各端部(緯入れ側及び反緯入れ側の各端部)の織り前16付近に対応する箇所にあって織布18の下側に配置されている。リングテンプル20は、織布18が織り前16の付近において急激に縮むことを防止する。
両リングテンプル20は、左右対称に同じ形状及び同じ構造を有しており、また図1(A)において左右を逆にした状態(すなわち織幅方向の中心に対し対称)に斜め織り織機10に配置されている。
斜め織り織機10には、さらに、図示しないテンプルカバーがリングテンプル20の上方に配置されている。テンプルカバーの形状及び構造は特許文献1等に記載されているように公知であるから、その説明は省略する。
織布18は、リングテンプル20に巻掛けられた状態で、リングテンプル20とテンプルカバーとの間を通過する。これにより、リングテンプル20は、テンプルカバーと共同して、織布18が織り前16の付近において急激に縮むことを防止する。
[リングテンプルの第1の実施例]
図2〜図5は、図1(A)における反緯入れ側(反給糸側)の端部に配置されたリングテンプル20の第1の実施例を示す。
リングテンプル20は、複数のリング22と、これらのリング22を一方向L1に間隔をおいて並列的に配列した状態に支持する支持体24とを含む。
各リング22は、円板状の部材に円形の貫通穴を形成した環状の形状を有しており、また図2から図4に一部を示すにすぎないが、金属線やモノフィラメントのように弾性を有する線材で製作された複数の針26を外周面に備える。
支持体24は、それぞれがリング22を回転可能に受けている複数のスペーサ30と、スペーサ30をこれらが前記一方向に並列的に配列された状態に貫通する心棒32と、スペーサ30を間においた状態に心棒32に配置された一対のエンドカラー34と、一方のエンドカラー34に対しスペーサ30と反対側にあって心棒32に配置されたテンプルヘッド36と、心棒32を直接的又は間接的に支持するホルダ38と、ホルダ38を斜め織り織機に取り付けるブラケット(図示せず)とを備える。
各スペーサ30は、リング22をその回転軸線L2の周りに回転可能に受ける断面円形の軸部すなわち凸部40を有しており、この凸部40の一端に外向きのフランジ部42を形成し、このフランジ部42に半径方向へ伸びる板状の基部すなわち突起部44を形成している。
各スペーサ30は、リング22の回転軸線L2に対して所定の角度θt及びθuだけ傾斜する方向(すなわち、リング22の配列方向)L1に貫通する貫通穴46を有している。
各リング22は、これの回転軸線L2が、図3における上方(図2における手前側)から見て、リング22の配列方向L1に対して所定の角度θtだけ傾斜すると共に、図2における下方(図3における手前)から見て、リング22の配列方向L1に対して所定の角度θuだけ傾斜する状態に、スペーサ30に配置されている。
各スペーサ30は、受けたリング22と共にリングユニット48を形成している。それらのリングユニット48は、心棒32が貫通穴46を貫通しかつそれらのリングユニット48が両エンドカラー34に挟まれた状態に、心棒32に並列的に配置されている。
心棒32は、リングユニット48のみならず、両エンドカラー34をもL1の方向に貫通しており、またテンプルヘッド36の側の端部をテンプルヘッド36に挿入されており、さらに他端部においてホルダ38に結合されている。心棒32は、両エンドカラー34及びテンプルヘッド36にそれぞれねじ50及び52により相対的変位不能に維持されている。
各エンドカラー34は、これに隣接するリングユニット48のリング22の回転軸線L2とリング22の配列方向L1とがなす角度θt及びθuとほぼ同じ角度を有する傾斜面をリングユニット48の側に有し、その傾斜面を隣接するスペーサ30に当接させている。
ホルダ38は、一方向L1に長いコ字状をしたブラケットの形を有しており、また一端部においてねじ54によりテンプルヘッド36に相対的変位不能に結合されていると共に、他端部において心棒32の他端部に相対的変位不能に結合されている。このため、心棒32は、ホルダ38に直接的に又は間接的に支持されている。
複数のリングユニット48、心棒32、両エンドカラー34及びテンプルヘッド36は、リング組立体56を形成している。
リングテンプル20は、ホルダ38において前記した図示しないブラケットにより斜め織り織機10に取り付けられる。ブラケットは、リング22の配列方向L1が図1における緯入れ方向L3とほぼ平行し、かつテンプルヘッド36が図1に示す織布18の織幅方向中央側となる状態に、斜め織り織機10に位置調整可能に取り付けられる。
リングテンプル20が斜め織り織機10に上記のように取り付けられた状態において、リング22の回転軸線L2は、リング22の配列方向(すなわち、心棒32の軸線方向)L1に対し、リングテンプル20を織布18の面(すなわち、織布面)に直角な方向から見たときは角度θt(例えば、45°)を有し、経糸方向L4から見たときは角度θu(例えば、20°)を有している。
実際には、リングテンプル20は、織布18の糸種、状態により経糸に対する緯糸の角度θcに応じて、角度θtがθt=θc±αとなるように、好ましくは角度θtが角度θcとほぼ同じ角度に斜め織り織機10に配置される。経糸方向L4から見たリング22の角度θuの傾斜により、適度な引っ張り力が作用される。θcが45°の場合、θtは35°から55°の範囲で調整することが好ましい。
ただし、反給糸側のリングテンプル20においてθtが大きくなりすぎると(給糸側のリングテンプル20においてθtが小さくなりすぎると)、リング22の回転方向が織布18の内側に向くため、織布18の作用する引っ張り力が弱くなり、それにより織縮み防止効果が著しく低下する。
これに対し、反給糸側のリングテンプル20においてθtが小さくなりすぎると(給糸側のリングテンプル20においてθtが大きくなりすぎると)、リング22の回転方向が織布18の外側に向くため、織布18の作用する引っ張り力が強くなり、それにより織布18を損傷しやすくなる。
角度θtは、リング22を異なる角度に規制するように製作されたエンドカラー34及び複数のスペーサ30を交換することにより、リングテンプル20に組み立てられたリング22が所定の角度となるように調整される。織布18はθc=45°以外の角度もとり得るので、角度θtは織布18のθcの角度に応じて、20°から70°の範囲内で調整される。
角度θuは、リングテンプル20が織布18の織縮みに対して耐えるための角度であり、織布18に応じて適宜な値に調整される。この角度θuは、リング22を異なる角度に規制するように形成されたエンドカラー34及びスペーサ30を交換することにより、5°から20°の範囲に調整される。
リングテンプル20が斜め織り織機10に上記のように取り付けられると、各リング22の配列方向L1が緯入れ方向L3とほぼ平行となるから、各リング22の回転軸線L2はリングテンプル20に仕掛けられた織布18の面に直交する方向から見て、織布18の面における経糸方向L4と直交する仮想線とほぼ平行に伸びている(図2(B)参照)。
このため、リングテンプル20によれば、リング22の回転方向が織布18すなわち斜め織物の経糸方向L4とほぼ平行となる(すなわち、リング22の回転面が織布18の経糸方向L4を含む面とほぼ平行の面となる)。その結果、経糸方向L4から見たリング22の角度θuの傾斜により、適度の引っ張り力が織布18に作用し、織布18の損傷が防止される。すなわち、織布18の経糸12の傷付き、織布18の切断、織布18の裂け等が防止される。
[リングテンプルの第2の実施例]
図6から図11を参照するに、リングテンプル60は、複数のリング22を一方向に間隔をおいて並列的に支持体62に支持させている。また、織布18はリングテンプル60の下方を通過するときに、織布18の張力によりリングテンプル60に押し付けられながら通過する。
各リング22は、心棒32を用いることなく支持体62の一部であるスペーサ64により吊り下げられた状態に支持されていることを除いて、第1の実施例におけるリング22と同じ形状及び同じ構造を有している。リング22は、スペーサ64に回転可能に受けられている。
支持体62は、複数の上記スペーサ64の他に、スペーサ64を間においた状態にリングテンプル60の端部に配置された一対のエンドカラー66と、リングテンプル60の一端部に配置されたテンプルヘッド68と、スペーサ64及びエンドカラー66を直接的又は間接的に支持する一方向L1に長いホルダ70とを備える。
各スペーサ64は、板状の一端部をこれの厚さ方向における一方の面の側から環状に切削してリング22をその回転軸線L2の周りに回転可能に受ける円柱状の軸部すなわち凸部72を形成し、一端部の残部を凸部72の一端に続く外向きのフランジ部74とし、他端部を板状の基部すなわち突起部76としている。
そのようなスペーサ64は、各リング22の回転軸線L2が、図6における下方(図7における手前側)から見て、リング22の配列方向L1に対して所定の角度θtだけ傾斜すると共に、図7における上方(図6における手前)から見て、リング22の配列方向L1に対して所定の角度θuだけ傾斜する状態に、突起部76においてホルダ70に取り付けられている。
各スペーサ64は、受けたリング22と共にリングユニット78を形成しており、また突起部76においてホルダ70により回転を防止されている。それらのリングユニット78は、両エンドカラー66に挟まれた状態に、スペーサ64の突起部76において図示しないねじによりホルダ70に並列的に支持されている。
各エンドカラー66は、これに隣接するリングユニット78のリング22の回転軸線L2とリング22の配列方向L1とがなす角度θt及びθuとほぼ同じ角度を有する傾斜面をリングユニット78の側に有し、その傾斜面を隣接するスペーサ64に当接させた状態にホルダ70につり下げられている。
テンプルヘッド68は、複数のねじ80により一方のエンドカラー66に取り付けられている。
ホルダ70は、図9に示すように、長方形の板の形状を有しており、またスペーサ64の突起部76を嵌め込む嵌め込み穴82を有する。
嵌め込み穴82は、リング22の配列方向L1に対し角度θtを有する方向L4に長い複数の嵌め込み領域を有している。嵌め込み穴82は、方向L4に隣り合う嵌め込み領域が方向L4に変位されて、全体で階段状に形成されている。
各嵌め込み領域の長手方向における両縁部は、リング22の回転軸線L2がリング22の配列方向L1に対し角度θtだけ傾斜する姿勢にリングユニット78を規制する規制部84として作用する。また、嵌め込み穴82に代えて、ホルダ70の取り付け面を平面とし、規制部84に該当する箇所に凸部を形成して、相対する各凸部の間にスペーサ64を嵌め込むことにより、スペーサ64を規制してもよい。
上記嵌め込み穴82を全体で階段状に形成することに代えて、単一な平行四辺形状としてもよい。この場合の嵌め込み穴82は、リング22の配列方向L1に延在する互いに平行で相対する直線状の規制部84を形成しているから、そこに各スペーサ64をθtの角度に傾斜させて、規制部84に各突起部76の角部が係合される。この場合、エンドカラー66のスペーサ64との接触面がエンドカラー66に対してθtの角度に傾斜しているので、複数のスペーサ64の両端をエンドカラー66により挟むことにより、各スペーサ64はリング22の配列方向L1に対してθtの角度に傾斜した状態で規制される。
複数のリングユニット78、両エンドカラー66及びテンプルヘッド68は、リング組立体86を形成している。
各スペーサ64は、突起部76の端面をホルダ70に当接する取り付け面88とされている(図10参照)。この取り付け面88は、リング22の配列方向L1に対し所定の角度θuだけ傾斜されている。
リングテンプル60は、ホルダ70において適宜なねじ部材によりブラケット90に取り付けられる。ブラケット90は、リング22の配列方向L1が図1における緯入れ方向L3とほぼ平行し、かつテンプルヘッド68が図1に示す織布18の織幅方向中央側となる状態に、斜め織り織機10のフレームに位置調整可能に取り付けられる。
リングテンプル20が斜め織り織機10に上記のように取り付けられた状態において、リング22の回転軸線L2は、リング22の配列方向L1に対し、リングテンプル60を織布18の面に直角な方向から見たときは角度θt(例えば、45°)を有し、経糸方向L4から見たときは角度θu(例えば、5°)を有している。
リングテンプル60も、リングテンプル20と同様に及びリングテンプル20と同様の理由で、経糸に対する緯糸の角度θcに応じて、角度θtがθt=θc±αとなるように、好ましくは角度θtが角度θcとほぼ同じ角度に斜め織り織機10に配置される。
角度θtは、リング22を異なる角度に規制するように製作されたエンドカラー66及び複数のスペーサ64を交換することにより、リングテンプル60に組み立てられたリング22が所定の角度となるように調整される。角度θtは、20°から70°、好ましくは30°から60°の範囲内で調整される。また、嵌め込み穴82の規制部84の、リング22の配列方向L1に対する形成角度を変更することにより、θtを変更してもよい。
角度θuは、リング22の配列方向L1に対する取り付け面88の角度により規定される。このため、角度θuは、リング22の配列方向L1に対する角度が異なる取り付け面88を有する複数のリングユニット78を予め用意しておき、それらの中から織布18に応じた角度θuを有するリンクユニットに交換することにより、所定の値に調整される。
リングテンプル60も、これが斜め織り織機10に上記のように取り付けられると、リングテンプル20と同様に作用し、リングテンプル20と同様に技術的効果を生じる。
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
本発明に係るリングテンプルを備えた斜め織り織機の要部を示す平面図である。 (A)は本発明に係るリングテンプルの第1の実施例を示す平面図であり、(B)は(A)におけるリングの配列方向と回転軸線との関係を示す図である。 (A)は図2(A)に示すリングテンプルを矢印3Aの方向から見た図であり、(B)は(A)におけるリングの配列方向と回転軸線との関係を示す図である。 図2(A)に示すリングテンプルのリング組立体の要部を示す拡大図である。 図2(A)に示すリングテンプルで用いるスペーサの一実施例であって、(A)は図4のおける5A−5A線に沿って得た断面図、(B)は図5(A)における5B−5B線に沿って得た断面図、(C)は図5(A)における矢印5Cの方向から見た図である。 (A)は本発明に係るリングテンプルの第2の実施例を示す正面図であり、(B)は(A)におけるリングの配列方向と回転軸線との関係を示す図である。 (A)は図6(A)に示すリングテンプルを図6における矢印7Aの方向から見た図であり、(B)は(A)におけるリングの配列方向と回転軸線との関係を示す図である。 (A)は図6(A)に示すリングテンプルを図7(A)における矢印8の方向から見た図である。 (A)は図6(A)に示すリングテンプルで用いるホルダの一実施例を示す平面図であり、(B)は(A)におけるリングの配列方向と回転軸線との関係を示す図である。 図6(A)に示すリングテンプルで用いるリングユニットの一実施例を示す斜視図である。 図6(A)に示すリングテンプルで用いるリングユニットの別実施例を示す斜視図である。
符号の説明
10 斜め織り織機
12 経糸
14 筬
16 織り前
18 織布
20,60 リングテンプル
22 リング
24,62 支持体
26 針
30,64 スペーサ
32 心棒
34,66 エンドカラー
36,68 テンプルヘッド
38,70 ホルダ
40,72 凸部(軸部)
42,74 フランジ部
44,76 突起部
46 貫通穴
48,78 リングユニット
50,52,54,80 ねじ
56,86 リング組立体
82 嵌め込み穴
84 規制部
88 取り付け面
90 ブラケット

Claims (8)

  1. 複数のリングと、該リングを一方向に間隔をおいて配列していると共に該リングの配列方向と交差する方向へ伸びる軸線の周りに回転可能に支持する支持体とを含む、斜め織り織機用のリングテンプルにおいて、
    各リングの回転軸線は、当該リングテンプルに仕掛けられる仮想的な織布の経糸方向から見て傾斜しており、かつ前記織布の面に直交する方向から見て、前記リングの配列方向に対し少なくとも20°傾斜されている、斜め織り織機用のリングテンプル。
  2. 複数のリングと、該リングを一方向に間隔をおいて配列していると共に該リングの配列方向と交差する方向へ伸びる軸線の周りに回転可能に支持する支持体とを含む、斜め織り織機用のリングテンプルにおいて、
    当該リングテンプルは、前記リングの配列方向が緯入れ方向と平行又はほぼ平行となる状態に、前記斜め織り織機に配置されており、
    各リングの回転軸線は、当該リングテンプルに仕掛けられた織布の経糸方向から見て傾斜しており、かつ前記織布の面に直交する方向から見て、前記織布の面における経糸方向と直交する仮想線と平行又はほぼ平行に伸びている、斜め織り織機用のリングテンプル。
  3. 各リングの回転軸線は、当該リングテンプルに仕掛けられた前記織布の面に直交する方向から見て、前記リングの配列方向に対し少なくとも20°傾斜されている、請求項2に記載の斜め織り織機用のリングテンプル。
  4. 前記支持体は、それぞれが前記リングを回転可能に受ける凸部を有する複数のスペーサと、該スペーサをこれらが前記一方向に配列された状態に貫通する心棒と、前記複数のスペーサを間においた状態に前記心棒に配置された一対のエンドカラーと、一方の前記エンドカラーに対し前記スペーサと反対側にあって前記心棒に配置されたテンプルヘッドと、前記心棒を直接的又は間接的に支持するホルダとを備え、
    各スペーサは、前記リングをその回転軸線が前記織布の面に直交する方向から見て前記配列方向に対し少なくとも20°の角度を有する状態に傾斜させている、請求項1,2及び3のいずれか1項に記載の斜め織り織機用のリングテンプル。
  5. 前記支持体は、それぞれが前記リングを回転可能に受ける凸部を有する複数のスペーサと、該スペーサが前記一方向に配列した状態に配置されたホルダとを備え、
    各スペーサは、前記凸部を有するスペーサ部と、該スペーサ部に続く基部とを有し、また少なくとも前記スペーサ部が、前記リングをその回転軸線が前記織布の面に直交する方向から見て前記配列方向に対し少なくとも20°の角度を有する状態に傾斜させた状態で、前記一方向に前記基部において前記ホルダに組み付けられている、請求項1,2及び3のいずれか1項に記載の斜め織り織機用のリングテンプル。
  6. 当該リングテンプルが前記斜め織り織機に配置された状態において、前記リングの配列方向における前記リングの回転軸線の傾斜角度は、前記織布の面に直交する方向から見て70°以下である、請求項1,2及び3のいずれか1項に記載の斜め織り織機用のリングテンプル。
  7. 前記リングの配列方向における前記リングの回転軸線の傾斜角度は、前記織布の面に直交する方向から見て45°である、請求項6に記載の斜め織り織機用のリングテンプル。
  8. 前記リングの配列方向における前記リングの回転軸線は、前記織布の経糸方向から見て5°から20°の範囲内で傾斜されている、請求項1,2及び3のいずれか1項に記載の斜め織り織機用のリングテンプル。
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