JP2007076925A - カーボンナノチューブの作製方法及びその固定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 カーボンナノチューブ(CNT)と基板との密着性が向上されて、基板表面に触れた程度では剥がれず、さらに強めの衝撃にも密着性が損なわれず、また、導電性も熱伝導性も良く、接触抵抗も低いCNTの作製方法及び固定方法の提供。
【解決手段】 CNT成長温度より高い融点を有する金属の膜及びこの金属膜の上に触媒を設けた基板上にCNTを成長せしめ、次いでこの金属膜を溶融せしめ、CNTの下端部分をこの溶融金属で被覆し、固定する。被覆されたCNTの下端部分の長さが、成長したCNTの長さの1/3以下となるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カーボンナノチューブの作製方法及びその固定方法に関し、特に基板上に密着して固定されたカーボンナノチューブの作製方法及び基板上にカーボンナノチューブを固定する方法に関する。
カーボンナノチューブ(本明細書中では、以下、「CNT」と称す)の作製方法には、従来から様々な方法が提案されている。これらの方法に従って基板上にCNTを直接成長させた場合、CNTと基板との密着性は低く、通常は、手で触れたり、風を吹き付けるだけで基板上からCNTが剥がれてしまう。また、印刷法等で基板上にCNT液を塗布してCNTを形成した場合も、粘着テープを貼り付けて引っ張ると簡単に剥がれてしまう。そのため、直接CNTに接触したり、CNTから強い電子放出や放電を起こさせると、基板からCNTが取れてしまい、大電流の電子放出用途や、放電に曝される用途や、CNTとの接触がある用途には使用できないのが現状である。
従って、1本ないし数本のCNTを用いてデバイスを作製する際には、もう一度リソ工程を行い、金等を蒸着せしめて固定する方法が提案され(例えば、非特許文献1参照)、また、束のCNTを用いる場合には、TiN等のバッファー層で密着性を上げようとすることが提案されている(例えば、非特許文献2参照)。
また、電子放出源を、CNTを導電性物質に埋め込んでなる積層体を用い、加工処理して得る技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
Cui Xaiodong et al., Nano Letters, Vol. 3, No. 6, 2003, pp. 783-787 M. Hiramatsu et al., Japanese Journal of Applied Physics, Vol. 44, No. 22, 2005, pp. L693-L695 特開2004−127713号公報(特許請求の範囲)
上記従来技術の場合、CNTの固定のためには追加の工程が必要であるという問題があり、また、バッファー層を用いて固定しても、やはり密着性が乏しく、触れると剥がれてしまうと共に、接触抵抗が増加するという問題がある。
そこで、本発明の課題は、上述の従来技術の問題点を解決することにあり、CNTと基板との密着性を向上させ、基板表面に触れた程度では剥がれず、さらに強めの衝撃にも密着性が損なわれず、また、導電性も熱伝導性も良く、接触抵抗も減少するCNTの作製方法及びその固定方法を提供することにある。
本発明の固定されたCNTの作製方法は、基板上にカーボンナノチューブを成長させる際に、基板上にカーボンナノチューブ成長温度より高い融点を有する金属の膜を形成し、この金属膜の上に触媒を設けた基板を用い、この基板上に原料ガスを供給してカーボンナノチューブを成長させ、次いで金属膜をカーボンナノチューブ成長温度より高い温度で溶融させ、カーボンナノチューブの下端部分をこの溶融金属で被覆し、固定することを特徴とする。
このようなプロセスを経ることにより、CNTと基板との密着性が向上する。すなわち、CNT成長後に、その下端部分を溶融金属で被覆し、固定することで、CNTと基板とを強く密着させることができる。本発明の方法によれば、基板表面に触れた程度では、CNTは剥がれず、また、導電性、熱伝導性も良く、接触抵抗も低いので、CNTの特性を損なわないという利点がある。
上記溶融金属で被覆されたCNTの下端部分の長さは、成長したCNTの長さの1/3以下であれば良い。この被覆された下端部分の長さが1/3を超えると、CNTを金属で固定したときに、被覆されるCNT表面が多くなりすぎ、その結果、CNTの特性がこの被覆金属の特性により阻害される。この被覆された下端部分の長さの下限は10nm程度であり、これより短いとCNTを十分に固定することができない。
また、上記金属膜は、5μm以下の膜厚を有するものである。膜厚が5μmを超えると、CNTを金属で固定したときに、金属がこのCNTの上方表面まで覆ってしまい、その結果、CNTの特性がこの金属の特性により阻害される。また、膜厚の下限は、CNTの長さに依存し、長い場合だと多少厚めの方がよいが、いずれにしろCNTを固定することができる値に適宜設定すれば良い。
基板上に形成される金属膜は、Al、Sb、Mg、Au、Ag、Cu、及びこれらの金属の少なくとも1種を含む合金から選ばれた金属からなる膜であることが望ましい。この金属膜を構成する金属は上記選ばれた金属の1つ又は2つ以上の金属であればよい。
カーボンナノチューブ成長温度は、400〜1200℃であることが望ましく、このカーボンナノチューブは、熱CVD法、プラズマCVD法、又はリモートプラズマCVD法により成長させることができる。この成長温度が400℃未満であるとCNTが十分に成長できず、また、上限の温度に関しては、固定のための金属の融点近傍になると金属が溶融、或いはマイグレートして触媒金属を覆ってしまい、CNTが成長しなくなるか又は成長したCNTを覆ってしまうので、使用する金属の種類に応じて適宜設定すればよい。
本発明で用いる触媒は、Fe、Co、Ni及びこれら金属の少なくとも1種を含む合金から選ばれたものであり、EB蒸着法、抵抗加熱蒸着法、又はスパッタ法により上記金属膜上に成膜され得る。また、この触媒は、湿式の塗布法により金属膜上に微粒子形成されていても良い。
本発明においては、金属膜を600〜1500℃で溶融させて、成長したカーボンナノチューブの下端部分の所定の部分を被覆する。600℃未満であるとカーボンナノチューブを十分に固定できず、また、上限の温度に関しては、固定のための金属の融点を大きく超えると、この金属により、カーボンナノチューブ表面がその所定部分を超えて覆われてしまうため、好ましくない。
本発明の別の固定されたカーボンナノチューブの作製方法は、基板上にカーボンナノチューブを成長させる際に、カーボンナノチューブ成長温度より高い融点を有する金属からなる基板を用い、この金属基板上に触媒を成膜又は微粒子化形成して設けた後、この金属基板上に原料ガスを供給してカーボンナノチューブを成長させ、次いで該金属基板の表面部分を該カーボンナノチューブ成長温度より高い温度で溶融させ、カーボンナノチューブの下端部分をこの溶融金属で被覆し、固定することを特徴とする。
この別の発明においては、溶融金属で被覆されたカーボンナノチューブの下端部分の長さは、成長したカーボンナノチューブの長さの1/3以下である。金属基板は、Al、Sb、Mg、Au、Ag、Cu、及びこれらの金属の少なくとも1種を含む合金から選ばれた金属からなる基板である。この基板を構成する金属は上記選ばれた金属の1つ又は2つ以上の金属であればよい。カーボンナノチューブ成長温度は、400〜1200℃であり、カーボンナノチューブを、熱CVD法、プラズマCVD法、リモートプラズマCVD法により成長させることができる。触媒は、Fe、Co、Ni及びこれら金属の少なくとも1種を含む合金から選ばれたものであって、EB蒸着法、抵抗加熱蒸着法、スパッタ法により金属基板上に成膜されているか、又は湿式の塗布法により金属基板上に微粒子形成されている。また、金属基板表面部分を600〜1500℃で溶融させることによりカーボンナノチューブの下端部分の所定の部分を固定する。この温度範囲に関しては上記した通りである。
本発明のカーボンナノチューブの固定方法は、基板上にカーボンナノチューブを成長させる際に、基板上にカーボンナノチューブ成長温度より高い融点を有する金属の膜を形成し、この金属膜の上に触媒を設けた基板を用いるか、又はカーボンナノチューブ成長温度より高い融点を有する金属からなる金属基板の上に触媒を設けた基板を用い、この基板上に原料ガスを供給してカーボンナノチューブを成長させ、次いで該金属膜又は該金属基板の表面部分をカーボンナノチューブ成長温度より高い温度で溶融させ、カーボンナノチューブの下端部分をこの溶融金属で被覆し、固定することを特徴とする。
本発明によれば、CNT成長後に、その下端部分を溶融金属で被覆し、固定することにより、CNTと基板との密着性を向上させ、基板表面に触れた程度では剥がれず、さらに強めの衝撃にも密着性が損なわれず、また、導電性も熱伝導性も良く、接触抵抗も低い固定されたCNTを提供できるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明のCNTの作製方法によれば、CNT成長温度より高い融点を有する金属の膜を形成し、この金属膜の上に触媒を設けた基板上にCNT作製用原料ガスを供給して、所定の温度で基板上にCNTを成長させた後、成長したCNTの下に存在させてある金属膜を溶融させ、この溶融金属によりCNTの下端部分の所定の範囲を被覆し、CNTを基板に固定して、基板とCNTとを密着させる。
本発明によれば、CNTの成長を妨げないために、CNT成長後に金属膜を溶融させる必要があるので、この金属としては、CNT成長温度より融点が高い金属を用いることが必要である。
CNTと基板との間に設ける金属膜は、成長したCNTの長さの、一般に1/3以下、好ましくは1/10以下、より好ましくは1/100以下の下端部分を被覆するような量の金属を用いて形成する。溶融金属で被覆されたCNTの下端部分の長さが1/3を超えると、上記したように、CNTの特性がこの金属の特性により阻害される。また、CNTを十分に基板に固定するためには、この被覆された下端部分の長さの下限は、好ましくは10nm程度である。
また、この金属膜の膜厚は、実用的観点から、一般に5μm以下とすれば良い。この膜厚が厚すぎると、上記したように、CNTの特性がこの金属の特性により阻害される。CNTを十分に固定するためには、この膜厚の下限は、好ましくは10nm程度である。
上記触媒調製方法及びCNTの成長方法における原材料及びプロセス条件は、特に限定されるわけではなく、既知の材料及びプロセス条件を全て使用することができる。例えば、CNT作製プロセスとしては、熱CVD法、プラズマCVD法、リモートプラズマCVD法等が挙げられ、CNT作製用原料ガスとしては、アセチレンやメタン等の炭化水素、一酸化炭素、エタノール等のアルコールが挙げられ、CNT成長温度は400〜1200℃程度及び圧力は1〜760Torr程度である。また、触媒としては、Fe、Co、Ni及びこれら金属の少なくとも1種を含む合金等が挙げられる。この触媒は、膜として設けても微粒子化して設けても良く、例えば、EB蒸着法、抵抗加熱蒸着法、スパッタ法や湿式の塗布法により調製され得る。
本発明によれば、基板として、例えば、シリコン基板や、石英、ガラス板、グラファイト板等を用いることができる。この基板上に上記CNT固定用の金属膜を、例えばEB蒸着法、スパッタリング法、又はメッキ法等で、既知のプロセス条件に基づき形成した後、形成された金属膜上に既知のCNT成長用触媒を成膜又は微粒子化形成して、CNT成長用基板を作製する。その後、上記固定用金属の融点より低い温度、好ましくはこの金属原子のマイグレーションが起こる温度より低い温度でCNTの成長を行う。CNTの成長後、この金属の融点まで或いはそれ以上まで昇温させ、CNTの所定の下端部分を溶融した金属で被覆し、固定する。
基板として、上記CNT固定用の金属、例えばAl、Sb、Mg、Au、Ag、Cu、及びこれらの金属の少なくとも1種を含む合金等からなる金属基板を用いることもできる。この場合には、この金属基板上に触媒を成膜するか或いは微粒子化形成した後、金属基板の融点より低い温度、好ましくはこの金属原子のマイグレーションが起こる温度より低い温度でCNTの成長を行う。CNTの成長後、この基板を構成する金属の融点まで或いはそれ以上まで昇温させ、CNTの所定の下端部分を溶融した金属で被覆し、固定する。この際、金属基板の表面部分が溶融するように、昇温、降温の速度と保持温度と保持時間とを適宜調整する。これは、金属基板を溶融させすぎると、CNT表面の所定部分以上が覆われてしまい、上記したような問題が生じるからである。反対に、溶融程度が少ないと、CNTを満足に固定することができない。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
基板としてシリコン(100)基板、触媒としてFe、CNT成長用反応ガスとしてアセチレンを用い、以下のプロセスに従ってCNTを作製した。
成膜室内に載置したシリコン基板上にアルミニウム(融点:660℃)をEB蒸着により1μm程度の膜厚で成膜した後、そのアルミニウム膜上にFe触媒を成膜した。次いで、成膜室内に、1気圧の圧力下、1L/minの窒素ガスを導入し、600℃まで昇温させ、アセチレンを300cc/minで30秒間流して、基板上にCNTを成長せしめた(長さ:10μm)。その後、真空排気してから、750℃まで昇温させて、アルミニウムを溶融せしめ、CNTの下端部分を10nm程度被覆せしめた。かくして得られたCNTの固定された基板の断面SEM写真を図1に示す。図1から明らかなように、基板上に垂直に密集して成長したブラシ状のCNTがその下端部分が固定されて形成されていることが分かる。このCNTは、テープテストによれば1kG/cm以上の強度を有し、手で触れても剥がれず、密着性が良いことが確認できた。また、導電性も熱伝導性も良く、接触抵抗も低いことが確認された。
アルミニウム板上にFe触媒を5nmの膜厚でEB蒸着により成膜して得た基板を使用したことを除いて、実施例1と同条件でCNTの成長を実施した。基板上に成長したCNTの長さは30μmであった。真空排気後、600℃から750℃まで1分間で昇温して、この温度に10秒間保持し、次いで降温した。この場合、アルミニウム板の表面が溶融してCNTの下端部分が10nm程度被覆された。かくして得られたCNTの固定された基板の断面SEM写真を図2に示す。図2から明らかなように、基板上に垂直に密集して成長したブラシ状のCNTが形成されていることが分かる。このCNTは、テープテストによれば1kG/cm以上の強度を有し、粘着テープを貼って、引っ張った程度では剥がすことができず、強固にアルミニウム板と結合していることが確認できた。また、導電性も熱伝導性も良く、接触抵抗も低いことが確認された。
実施例1と同じシリコン基板上に、Cuを用いて、EB蒸着により1μm成膜した。次いで、実施例1と同様の条件で、触媒を形成し、そしてCNTの成長を実施した。基板上に成長したCNTの長さは、50μmであった。次いで、真空中、1100℃で1秒、10秒、100秒、及び300秒の間、金属膜を溶融し、CNTを基板上に固定した。かくして得られたCNTは、実施例1と同様の形態を有し、上記各溶融時間に応じて、それぞれ、CNTの長さの1/1000、1/100、1/10、及び1/3をCuが被覆し、実施例1の場合と同様の強度を示すことが確認できた。また、導電性も熱伝導性も良く、接触抵抗も低いことが確認された。
実施例1と同じシリコン基板上に、Cuを用いて、EB蒸着により10nm、100nm、500nm及び1μmの膜厚を有するCu膜を形成した。次いで、実施例1と同様の条件で、触媒を形成し、そしてCNTの成長を実施した。基板上に成長したCNTの長さは50μmであった。次いで、1100℃、300秒という条件で金属膜を溶融し、CNTを基板上に固定した。かくして得られたCNTは、上記各膜厚に応じて、それぞれ、金属で被覆された下端部分の長さが成長したCNTの長さの1/500、1/50、1/10、及び1/3であり、また、実施例1と同様の形態を有し、同様の強度を示すことが確認できた。また、導電性も熱伝導性も良く、接触抵抗も低いことが確認された。
本発明によれば、CNTと基板との密着性を向上させ、基板表面に触れた程度では剥がれず、さらに強めの衝撃にも密着性が損なわれず、また、導電性も熱伝導性も良く、接触抵抗も低いCNTを提供できる。そのため、これまで用途が限られていたCNTを、直接接触させるような用途や、強い気流などが加わるような用途に使用することができる。従って、本発明は、CNTを使用する産業分野で有効に利用できる。
実施例1で得られたCNTの断面SEM写真。 実施例2で得られたCNTの断面SEM写真。

Claims (15)

  1. 基板上にカーボンナノチューブを成長させる際に、基板上にカーボンナノチューブ成長温度より高い融点を有する金属の膜を形成し、この金属膜の上に触媒を設けた基板を用い、この基板上に原料ガスを供給してカーボンナノチューブを成長させ、次いで該金属膜を該カーボンナノチューブ成長温度より高い温度で溶融させ、カーボンナノチューブの下端部分をこの溶融金属で被覆し、固定することを特徴とする固定されたカーボンナノチューブの作製方法。
  2. 前記溶融金属で被覆されたカーボンナノチューブの下端部分の長さが、成長したカーボンナノチューブの長さの1/3以下であることを特徴とする請求項1記載の固定されたカーボンナノチューブの作製方法。
  3. 前記金属膜が、5μm以下の膜厚を有することを特徴とする請求項1又は2記載の固定されたカーボンナノチューブの作製方法。
  4. 前記金属膜が、Al、Sb、Mg、Au、Ag、Cu、及びこれらの金属の少なくとも1種を含む合金から選ばれた金属からなる膜であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の固定されたカーボンナノチューブの作製方法。
  5. 前記カーボンナノチューブ成長温度が、400〜1200℃であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の固定されたカーボンナノチューブの作製方法。
  6. 前記カーボンナノチューブを、熱CVD法、プラズマCVD法、又はリモートプラズマCVD法により成長させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の固定されたカーボンナノチューブの作製方法。
  7. 前記触媒が、Fe、Co、Ni及びこれら金属の少なくとも1種を含む合金から選ばれたものであり、EB蒸着法、抵抗加熱蒸着法、又はスパッタ法により前記金属膜上に成膜されているか、又は湿式の塗布法により前記金属膜上に微粒子形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の固定されたカーボンナノチューブの作製方法。
  8. 前記金属膜を600〜1500℃で溶融させることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の固定されたカーボンナノチューブの作製方法。
  9. 基板上にカーボンナノチューブを成長させる際に、カーボンナノチューブ成長温度より高い融点を有する金属からなる基板を用い、この金属基板上に触媒を成膜又は微粒子化形成して設けた後、この金属基板上に原料ガスを供給してカーボンナノチューブを成長させ、次いで該金属基板の表面部分を該カーボンナノチューブ成長温度より高い温度で溶融させ、カーボンナノチューブの下端部分をこの溶融金属で被覆し、固定することを特徴とする固定されたカーボンナノチューブの作製方法。
  10. 前記溶融金属で被覆されたカーボンナノチューブの下端部分の長さが、成長したカーボンナノチューブの長さの1/3以下であることを特徴とする請求項9記載の固定されたカーボンナノチューブの作製方法。
  11. 前記金属基板が、Al、Sb、Mg、Au、Ag、Cu、及びこれらの金属の少なくとも1種を含む合金から選ばれた金属からなる基板であることを特徴とする請求項9又は10に記載の固定されたカーボンナノチューブの作製方法。
  12. 前記カーボンナノチューブ成長温度が、400〜1200℃であり、カーボンナノチューブを、熱CVD法、プラズマCVD法、又はリモートプラズマCVD法により成長させることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の固定化されたカーボンナノチューブの作製方法。
  13. 前記触媒が、Fe、Co、Ni及びこれら金属の少なくとも1種を含む合金から選ばれたものであり、EB蒸着法、抵抗加熱蒸着法、又はスパッタ法により前記金属基板上に形成されているか、又は湿式の塗布法により前記金属基板上に微粒子形成されていることを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の固定化されたカーボンナノチューブの作製方法。
  14. 前記金属基板表面部分を600〜1500℃で溶融させることを特徴とする請求項9〜13のいずれかに記載の固定化されたカーボンナノチューブの作製方法。
  15. 基板上にカーボンナノチューブを成長させる際に、基板上にカーボンナノチューブ成長温度より高い融点を有する金属の膜を形成し、この金属膜の上に触媒を設けた基板を用いるか、又はカーボンナノチューブ成長温度より高い融点を有する金属からなる金属基板の上に触媒を設けた基板を用い、この基板上に原料ガスを供給してカーボンナノチューブを成長させ、次いで該金属膜又は該金属基板の表面部分をカーボンナノチューブ成長温度より高い温度で溶融させ、カーボンナノチューブの下端部分をこの溶融金属で被覆し、固定することを特徴とするカーボンナノチューブの固定方法。
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