JP2007074966A - コンバイン用操作レバー構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 操向基準軸線回り揺動自在な操向用従動部材に、昇降基準軸線回り相対回転自在且つ操向基準線回り相対回転不能に昇降用従動部材を連結させる。操作レバーの車輌左右方向への揺動操作によって前記昇降用従動部材を介して前記操向用従動部材が操向基準軸線回りに揺動し、車輌前後方向への揺動操作によって昇降用従動部材が昇降基準軸線回りに揺動するように、該操作レバーを昇降用従動部材に連結する。操作レバーの車輌前後方向に関する揺動方向を検出する昇降検出機構は、操向用従動部材に支持されたセンサー部材と、昇降用従動部材に支持された被検出体とを有する。
【選択図】 図26
Description
しかしながら、斯かる要求を達成しつつ、小型化及び構造簡略化を実現し得る操作レバー構造は存在しない。
前記カウンター軸は、前記操向用従動部材の前記操向基準軸線回りの揺動と同期して軸線回りに揺動するように構成される。
より好ましくは、前記ブレーキ用機械リンク機構は、前記カウンター軸に相対回転不能に支持された状態で前記操向用従動部材に作動連結された入力側カウンターアームと、前記カウンター軸に相対回転不能に支持された出力側カウンターアームとをさらに有し、前記出力側カウンターアームを前記入力側カウンターアームよりも長くされる。
図1〜図3は、それぞれ、本発明の一実施形態が適用されたコンバイン1の斜視図,側面図及び正面図である。
前記刈取部21は、引起ケース及び引起タインを含む引起機構22と、前記引起ケースの下方部から前方へ突出された分草板23と、前記引起ケースの後方に配設された刈刃24とを有している。
前記搬送部26は、下部搬送機構,上部搬送機構及び縦搬送機構を含み、刈り取られた穀稈の株元を前記フィードチェーン装置30へ受け継ぐように構成されている。
前記フィードチェーン装置30は、穀稈の穂先が前記扱胴によって脱穀される状態で、該穀稈を後方へ搬送するように構成されている。
前記揺動選別装置は、駆動機構によって揺動されることで穀粒の比重選別を行う揺動選別機構と、前記揺動選別機構に対して選別風を送出する風選別機構とを有している。
詳しくは、前記一番樋に集約された一番穀粒は、一番搬送コンベア及び揚穀コンベアを介して、前記グレンタンク50に搬入される。
該穀粒排出機構51は、前記グレンタンク50の底部に設けられた排出コンベアと、該排出コンベアからの穀粒を上方へ搬送する縦排出オーガ52と、基端部が前記縦排出オーガ52の上端部に連通された横排出オーガ53とを備えており、前記横排出オーガ53の先端部に設けられた排出口を介して前記グレンタンク50内の穀粒を外部に排出させるように構成されている。
図4〜図6に、それぞれ、前記トランスミッション100,前記運転席5及び前記操作レバー500の配置関係を示す斜視図,側面図及び平面図を示す。
なお、図6中における符号の末尾(L),(R)及び(S)は、それぞれ、前記コンバイン1を左方向へ旋回させる際の状態,右方向へ旋回させる際の状態及び直線させる際の状態を示している。
又、図5〜図6中における符号の末尾(U),(D)及び(N)は、それぞれ、前記刈取・搬送装置20を上昇させる際の状態,下降させる際の状態及び保持させる際の状態を示している。
又、図7〜図11に、それぞれ、前記トランスミッション100の正面図,左側面図,右側面図,背面図及び平面図を示す。
さらに、図12〜図14に、それぞれ、前記トランスミッション100の展開縦断正面図,縦断側面図及び油圧回路図を示す。
該ミッションケース110は、図12及び図13に示すように、前記機械式変速機構160及び前記第1及び第2伝動/遮断/制動切替機構180a,180bを収容し且つ前記第1及び第2走行系出力軸130a,130bを軸線回り相対回転自在に支持すると共に、内部空間が油を貯留可能とされている。
なお、該ミッションケース110からの貯留油の取出構造については後述する。
本実施の形態においては、図12に示すように、該第1及び第2走行系出力軸130a,130bは、対応する駆動車軸(図示せず)を介して前記駆動スプロケットに作動連結されている。
具体的には、該HST140は、図14等に示すように、前記駆動源9に作動連結されるポンプ軸141と、該ポンプ軸141に相対回転不能に支持されたHSTポンプ本体142と、前記HSTポンプ本体142と一対の作動油路145を介して流体接続されたHSTモータ本体144と、前記HSTモータ本体144を相対回転不能に支持するモータ軸143と、前記HSTポンプ本体142及び前記HSTモータ本体144を収容すると共に、前記ポンプ軸141及び前記モータ軸143を軸線回り回転自在に支持するHSTケース150と、前記HSTポンプ本体142及び前記HSTモータ本体144の少なくとも一方の給排油量を変更させる可動斜板等の出力調整部材146とを有している。
詳しくは、該HSTケース150は、図12に示すように、前記一対の作動油路145が形成されたポートブロック152と、前記HSTポンプ本体142及び前記HSTモータ本体144を収容するように前記ポートブロック152に着脱可能に連結されたケース本体151とを有している。
該HSTケース150は、前記ポートブロック152を介して前記ミッションケース110の右側面に連結されている。
詳しくは、前記モータ軸143は前記ミッションケース110内に突入し、且つ、前記ポンプ軸141は該ミッションケース110より後方に位置されている。
具体的には、該機械式変速機構160は、図12に示すように、前記モータ軸143に相対回転不能に連結された状態で車輌幅方向に沿って支持された駆動軸161と、前記駆動軸161に相対回転自在に支持された第1及び第2駆動ギヤ162a,163aと、前記駆動軸161に相対回転不能且つ軸線方向移動可能に支持された変速用シフター164と、前記駆動軸161と平行に配設された従動軸165と、前記第1及び第2駆動ギヤ162a,163aとそれぞれ噛合した状態で前記従動軸165に相対回転不能に支持された第1及び第2従動ギヤ162b,163bとを備えている。
該機械式変速機構160は、前記変速用シフター164を前記第1又は第2駆動ギヤ162a,163aに選択的に係合させることにより、前記従動軸165に2段の回転速度を得るようになっている。
従って、前記第2伝動/遮断/制動切替機構180bについては、前記第1伝動/遮断/制動切替機構180aにおける符号の末尾を「b」に変更して、その説明を省略する。
なお、本実施の形態においては、前記第1駆動側部材181aは、該第2伝動/遮断/制動切替機構180bにおける第2駆動側部材181bとしても兼用されている。
本実施の形態においては、該補助ポンプ本体310は、図13及び図14等に示すように、前記ポンプ軸141によって作動的に駆動されている。
該チャージポンプユニット330は、前記ポンプ軸141又は前記別体軸によって回転駆動されるチャージポンプ本体331(図12及び図14参照)と、該チャージポンプ本体331を囲繞するチャージポンプケース332と(図12等参照)を有している。
本実施の形態においては、該チャージポンプユニット330は、前記HST140と前記補助ポンプユニット300との間に介挿されている(図12等参照)。
そして、前記第1及び第2アクチュエータ200a,200bは、それぞれ、第1及び第2油圧シリンダ210a,210b(図14等参照)と、対応する前記油圧シリンダ210a,210bに進退可能に収容された第1及び第2油圧ピストン220a,220bとを有しており、該油圧ピストン220a,220bの先端部が対応する前記シフター操作アーム352a,352bと係合するようになっている(図13等参照)。
なお、本実施の形態においては、前記シフター作動軸351a,351bは、前記一端部が前記ミッションケース110から前方へ突出されており、従って、前記第1及び第2油圧アクチュエータ200a,200bも前記ミッションケース110の前方に配置されている(図13等参照)。
ここで、図14を参照しつつ、前記補助油圧ポンプユニット300からの圧油を受けるバルブユニットについて説明する。
これに対し、前記昇降用バルブユニット470は、前記油圧昇降装置4(図2参照)に近接するように前記ミッションケース110から離間された状態で前記本機フレーム2に支持されている。
図16に、図15におけるXVI-XVI線に沿った前記操向用バルブユニット400の右側面図を示す。
又、図17及び図18に、それぞれ、図15におけるXVII-XVII線に沿った断面図及び図16におけるXVIII-XVIII線に沿った断面図を示す。
さらに、図19及び図20に、それぞれ、図15におけるXIX-XIX線及びXX-XX線に沿った断面図を、図21に、図15におけるXXI-XXI線に沿った前記操向用バルブユニット400の底面図を示す。
詳しくは、該操向用バルブユニット400は、図14及び図15等に示すように、前記第1及び第2油圧アクチュエータと200a,200bと、前記補助油圧ポンプ本体310から供給される圧油の前記第1及び第2油圧アクチュエータ200a,200bへの給排を司る操向用切換弁420と、前記第1及び第2油圧アクチュエータ200a,200bの作動圧を画する可変リリーフ弁430と、前記第1及び第2油圧アクチュエータ200a,200b,前記操向用切換弁420及び前記可変リリーフ弁430を収容するバルブケース410とを備えている。
前記バルブケース410には、入力ポート400in及び出力ポート400outが形成されている。
さらに、該操向用バルブユニット400は、前記入力ポート400inに供給された圧油を前記操向用切換弁420及び前記出力ポート400outへ分流するように、前記バルブケース410に収容された分流弁440を備えている。
なお、図14及び図17等に示すように、前記入力油路411にはフィルター405が介挿されている。
詳しくは、図15及び図19に示すように、該可変リリーフ弁430は、前記一次側ポート431を介して圧油を受けるリリーフピストン433と、該可変リリーフ弁430のリリーフ圧を設定するように一端部が前記リリーフピストン433に係合するリリーフバネ434と、前記リリーフバネ434の他端側と係合する可動部材435と、前記可動部材435を押動する可変操作機構450とを備えている。
本実施の形態においては、前記可変操作機構450は、前記可動部材435と係合する外周形状が非円形とされた係合部材451(図15等参照)と、前記係合部材451を相対回転不能に支持する可変作動軸452であって、一端部が前記バルブケース410の外方へ突出した可変作動軸452(図19等参照)と、前記可変作動軸452の前記突出端部に相対回転不能に支持された可変作動アーム453とを有している。
該可変操作機構450は、詳細は後述する前記操作レバー300の操作に応じて、作動するように構成されている。
本実施の形態においては、該ディテント機構460は、前記可変作動軸452の外周面に形成された凹部と、該凹部に係入可能な係入部材461と、前記係入部材461を前記凹部へ向けて付勢する付勢部材462とを備えている。
従って、前記一対の油圧アクチュエータ200a,200bの作動油制御を効率的に行うことができる。
なお、前記第2油圧アクチュエータ200bの動作は該第1油圧アクチュエータ200aと実質的に同一である。従って、該第2油圧アクチュエータ200bの動作説明は省略する。
斯かる第1ピストン220aの初期位置から遮断位置までの押動によって、前記第1伝動/遮断/制動切替機構180aは、前記第1操向リンク機構350aを介して、伝動状態から遮断状態へ移行する。
従って、前記第1ピストン220aが遮断位置に位置すると、前記操向用第1作動油路415a,前記第1シリンダ210a及び前記操向用第1リリーフ油路416aが流体接続され、これにより、前記第1油圧アクチュエータ200aの作動圧は前記可変リリーフ弁430によって画される状態となる。
これに対し、前記可変操作機構350aの操作状態においては、前記リリーフバネ434の圧縮度に応じて前記可変リリーフ弁430のリリーフ圧が上昇する。
即ち、前記リリーフバネ434の圧縮長さに応じて、前記第1油圧アクチュエータ200aの作動圧が上昇し、これにより、前記第1ピストン220aが、前記戻しバネ225aの付勢力に抗して、前記遮断位置から制動位置まで押動される。
斯かる第1ピストン220aの遮断位置から制動位置までの押動によって、前記第1伝動/遮断/制動切替機構180aは、前記第1操向リンク機構350aを介して、遮断状態から制動状態へ移行する。
該チェック弁406は、一方の操向用リリーフ油路(例えば、操向用第1リリーフ油路416a)を流れる圧油が他方のシリンダ(例えば、第2シリンダ210b)内に流入することを、より確実に防止する為に任意的に備えられるものであり、所望により削除される。
即ち、例えば、前記第1油圧アクチュエータ200aを作動させ、且つ、前記第2油圧アクチュエータ200bを非作動としている場合を例にとると、この状態においては、前記第2シリンダ210bは、該第2シリンダ210bの内周面及び前記第2ピストン220bの外周面の当接領域215(図18参照)によって、前記操向用第2リリーフ油路416bから遮断されている。従って、前記チェック弁406を備えなくても、前記操向用第1リリーフ油路416aを流れる圧油が、前記第2シリンダ210b内に流入することが防止される。
なお、前記下降/中立切換弁482及び前記上昇/中立切換弁484は、詳細は後述する前記操作レバー300の操作に基づき、作動制御されるようになっている。
図22に、前記トランスミッション100の左側面図を示す。
そして、前記膨出空間112に収容されたフィルター部材105を介して、前記ミッションケース110内の貯留油が前記補助油圧ポンプ本体310によって吸引されるように構成されている。
従って、油貯留空間及びフィルター収容空間を確保しつつ、該ミッションケース110の大型化を有効に防止することができる。
具体的には、図13に示すように、前記右側ケース本体121Rには、右側面から車輌幅方向に沿って延びる右側第1隔壁115R,右側第2隔壁116R及び右側第3隔壁117Rが一体形成されている。
図示を省略するが、同様に、前記左側ケース本体121Lには、左側面から車輌幅方向に沿って延びる左側第1隔壁,左側第2隔壁及び左側第3隔壁が一体形成されている。
なお、前記左側ケース本体121Lには、左側面のうち前記膨出空間112に対応する領域に、前記フィルター部材105の挿通を許容する開口(図示せず)が設けられており、前記蓋部材122(図22参照)が該開口を液密に覆うようになっている。
前記第1空間112aはストレーナ等の第1フィルター部材105aを収容し、且つ、前記第2空間112bはラインフィルター等の第2フィルター部材105bを収容するように構成され、さらに、前記取出空間112cには外部に開口する取出ポート110outが設けられている。
前記左側ケース本体121Lの前記開口を液密に閉塞する前記蓋部材122には、前記第1空間112aにおける濾過済領域(図示の形態においてはストレーナの中空部分)を前記第2空間112bにおける未濾過領域(図示の形態においてはラインフィルターの外側部分)に流体接続させる第1油路123と、前記第2空間112bにおける濾過済領域(図示の形態においてはラインフィルターの中空部分部)を前記取出空間112cに流体接続させる第2油路124とが設けられている。
なお、本実施の形態においては、前記第1及び第2フィルター部材105a,105bを備えるように構成したが、当然ながら、一方のみを備えることも可能である。斯かる場合には、前記第1及び第2空間112a,112bの一方が削除される。
図24に、本実施の形態における操作レバー構造の正面図を示す。
又、図25〜図29に、それぞれ、該操作レバー構造の拡大正面図,拡大左側面図,拡大右側面図,拡大背面図及び拡大左前方斜視図を示す。
本実施の形態においては、該操向用従動部材510は、図26等に示すように、前記操向基準軸線Xを画する操向軸511と、該操向軸511に相対回転不能に連結された操向部材512とを有している。
前記操向部材512は、前記操向軸511に相対回転不能に連結される前プレート部513と、該前プレート部513から車輌後方へ延びる前後プレート部514と、該前後プレート部514から車輌幅方向に延びる後プレート部515とを一体的に有している。
本実施の形態においては、該昇降用従動部材520は、図26等に示すように、前記昇降基準軸線Yを画する昇降軸521と、該昇降軸521に相対回転不能に連結されたベース部522とを有している。
該昇降用従動部材520は、前記昇降軸521が前記前後プレート部514に設けられた軸受孔に相対回転自在に挿入されることで、前記操向用従動部材510に対して前記昇降用基準軸線Y回り相対回転自在で且つ前記操向基準軸線X回り相対回転不能とされている。
該操作レバー500は、前記把持部を車輌左右方向に揺動操作することにより前記昇降用従動部材520を介して前記操向用従動部材510を前記操向基準軸線X回りに揺動させ、且つ、前記把持部を車輌前後方向に揺動操作することにより前記昇降用従動部材520を前記昇降基準軸線Y回りに揺動させるように構成されている。
即ち、前記操向基準軸線X及び前記昇降基準軸線Yの高さ位置を略同一とすることにより、前記操作レバー500の車輌左右方向及び車輌前後方向への揺動操作によって、前記操向用従動部材510及び前記昇降用従動部材520をそれぞれ制御性良く揺動させることができる。
本実施の形態においては、図24に示すように、該操向方向検出機構530は、前記ブレーキ用機械リンク機構540に付設された操向方向被検出体531と、該操向方向被検出体531の揺動方向を検出する操向方向センサー部材(図示せず)とを有している。
該操向方向検出機構530による検出信号によって、前記操向用切換弁420が作動制御される。
なお、図24中の531(S),531(L)及び531(R)は、それぞれ、前記操作レバー500を直進位置,左旋回位置及び右旋回位置に位置させた際の前記操向方向被検出体531を示している。
なお、本実施の形態においては、図24に示すように、前記操向方向被検出体531は、前記出力側カウンターアーム544の自由端部に連動するように設けられている。
本実施の形態においては、該昇降検出機構550は、図26に示すように、前記操向用従動部材510に支持された一対の昇降用センサー部材551と、前記昇降用従動部材520に支持された昇降用被検出体552とを有している。
従って、前記操向用切換弁420及び前記可変リリーフ弁430の作動制御を行う際の前記操作レバー500の動作と、前記昇降用切換弁482,484の作動制御を行う際の前記操作レバー500の動作との干渉を有効に防止しつつ、操作レバー構造の小型化及び構造簡略化を図ることができる。
斯かる構成によれば、前記操向基準軸線X回りの前記操作レバー500の揺動角度範囲を十分に確保しつつ、該操作レバー500の揺動距離(揺動幅)を可及的に小さくすることができる。
従って、前記コンバインを左右方向に操向する際の操作性を向上させつつ、操作レバー構造の小型化を図ることができる。
即ち、本実施の形態においては、前記ミッションケース110を油貯留可能に構成すると共に、該ミッションケース110内の貯留油を油源とする補助油圧ポンプ本体310を該ミッションケース110に付設し、前記一対の油圧アクチュエータ200a,200b及び前記操向用切換弁420が設けられた前記操向用バルブユニット400を前記ミッションケース110に付設し、前記昇降用切換弁482,484が設けられた前記昇降用バルブユニット470を前記油圧昇降装置4に近接するように前記ミッションケース110から離間配置させ、さらに、前記補助油圧ポンプ本体310からの圧油を前記操向用切換弁420及び前記昇降用切換弁482,484へ分流させる分流弁440を、前記操向用バルブユニット400に設けている。
即ち、前記ミッションケース110に支持された補助油圧ポンプ本体310からの圧油を、該ミッションケース110に付設される操向用バルブユニット400内の分流弁440によって前記一対のアクチュエータ200a,200b及び前記油圧昇降装置4へ分流させている。従って、前記補助油圧ポンプ本体310と前記分流弁440との間の油圧ライン長さを可及的に短縮させることができ、これにより、圧力損失を効果的に低減させることができる。
さらに、前記分流弁440及び前記一対の油圧アクチュエータ200a,200bの間の油圧ライン長も可及的に減少させることができる。
従って、前記ミッションケース110の左側に自由空間を確保することができ、これにより、本機フレーム2の左側に配設される前記刈取・搬送装置20の搬送部26や前記フィードチェーン装置30の設計自由度を向上させることができる。
図30に、本発明の他の実施の形態におけるトランスミッション100’の油圧回路図を示す。
又、図31〜図33に、それぞれ、他の実施の形態における操向用バルブユニット400’の一部縦断正面図,縦断側面図及び底面図を、図34に、該操向用バルブユニット400’の縦断正面図を示す。
なお、図30〜図34に示す形態においては、前記チェック弁406を削除している。
2 本機フレーム
4 油圧昇降装置
10 刈取・搬送装置
180a,180b 第1及び第1伝動/遮断/制動切替機構
200a,200b 第1及び第2油圧アクチュエータ
420 操向用切換弁
430 可変リリーフ弁
482,484 昇降用切換弁
500 操作レバー
510 操向用従動部材
520 昇降用従動部材
530 操向方向検出機構
540 ブレーキ用機械リンク機構
542 入力側カウンターアーム
543 カウンター軸
544 出力側カウンターアーム
550 昇降検出機構
551 センサー部材
552 被検出体
X 操向基準軸線
Y 昇降基準軸線
Claims (4)
- 本機フレームに対して刈取・搬送装置を昇降させる油圧昇降装置への作動油の給排を司る昇降用切換弁と、左右一対の伝動/遮断/制動切替機構をそれぞれ作動させる一対の油圧アクチュエータへの作動油の給排を司る操向用切換弁と、前記一対の油圧アクチュエータの作動圧を画する可変リリーフ弁とを操作可能なコンバイン用操作レバー構造であって、
車輌前後方向に沿った操向基準軸線回りに揺動自在とされた操向用従動部材と、
前記操向用従動部材に車輌左右方向に沿った昇降基準軸線回り相対回転自在且つ前記操向基準線回り相対回転不能に連結された昇降用従動部材と、
下端部が前記昇降用従動部材に係合され且つ先端部が把持部とされた操作レバーであって、該把持部を車輌左右方向に揺動操作することにより前記昇降用従動部材を介して前記操向用従動部材を前記操向基準軸線回りに揺動させ、且つ、前記把持部を車輌前後方向に揺動操作することにより前記昇降用従動部材を前記昇降基準軸線回りに揺動させるように構成された操作レバーと、
前記操作レバーの車輌左右方向に関する揺動方向を検出する操向方向検出機構と、
前記操作レバーの車輌左右方向に関する揺動量を前記可変リリーフ弁に伝達するブレーキ用機械リンク機構と、
前記操作レバーの車輌前後方向に関する揺動方向を検出する昇降検出機構とを備え、
前記昇降検出機構は、前記操向用従動部材に支持されたセンサー部材と、前記昇降用従動部材に支持された被検出体とを有していることを特徴とするコンバイン用操作レバー構造。 - 前記ブレーキ用機械リンク機構は、前記操向基準軸線より下方において該操向基準軸線と略平行に配設されたカウンター軸を有しおり、
前記カウンター軸は、前記操向用従動部材の前記操向基準軸線回りの揺動と同期して軸線回りに揺動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン用操作レバー構造。 - 前記ブレーキ用機械リンク機構は、前記カウンター軸に相対回転不能に支持された状態で前記操向用従動部材に作動連結された入力側カウンターアームと、前記カウンター軸に相対回転不能に支持された出力側カウンターアームとをさらに有し、
前記出力側カウンターアームは前記入力側カウンターアームより長いことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン用操作レバー構造。 - 前記操向基準軸線及び前記昇降基準軸線が交差するように、前記操向用従動部材及び前記昇降用従動部材が配設されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のコンバイン用操作レバー構造。
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