JP2007074635A - 画像入力装置および固体撮像素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被写体を撮像する固体撮像素子(イメージセンサ)3と、固体撮像素子が出力する撮像信号を処理する信号処理手段E1とを備える。固体撮像素子は、入射光の透過スペクトルにおいて特定の波長に極大値を有する少なくとも2種類の膜厚を有し、所定の配列に基づいて並べられている単層の無機材料からなるフィルタ膜12〜14と、フィルタ膜を透過した入射光の光量に応じて信号電荷を生成する光電変換部11とを備え、信号処理手段E1は、撮像信号をその色と出力する信号の種類とに適応した方法で処理して、輝度信号、色信号、色差信号および入射光の光量に相応する信号のうち少なくとも1つの信号を生成する。
【選択図】図6
Description
本発明の第1の実施の形態における電子スチルカメラについて説明する。
まず、本実施の形態における電子スチルカメラの構成について説明する。図1は本実施の形態における電子スチルカメラの機能構成を示すブロック図である。この電子スチルカメラは、光学レンズ1、IRカットフィルタ2、イメージセンサ(固体撮像素子)3、アナログ信号処理回路4、A/D(Analogue to Digital)変換器5、デジタル信号処理回路6、メモリカード7およびドライブ回路8を備えている。アナログ信号処理回路4、A/D変換器5およびデジタル信号処理回路6が信号処理手段E1を構成している。
次に、イメージセンサ3の構成について説明する。図2はイメージセンサ3の概略構成を示すブロック図である。イメージセンサ3は、光電変換素子11、カラーフィルタ12〜14、垂直転送CCD15、水平転送CCD16、増幅回路17および出力端子18を備えている。カラーフィルタ12〜14は、単層の無機材料から構成されている。
したがって、第1の色αの領域、第2の色βの領域、第3の色γの領域において極大値を有する膜厚をそれぞれda,dbおよびdcと規定すると、da=70nm、db=55nmおよびdc=40nmとなる。ここでは膜厚が厚いほど極大値を有する波長が長波長側にシフトしており、第1の波長(470nm)よりも長波長側の第2の波長(560nm)に極大値を有する第1膜厚(40nm)および第2膜厚(55nm)となり、第1膜厚は第2膜厚よりも厚くなっている。このときに、可視光の波長は300nm〜800nmであるので、フィルタの膜厚と屈折率の積(n・d)は150nm以上で400nm以下の範囲で選択されることになる。
次に、信号処理手段E1におけるデジタル信号処理回路6について説明する。図4はデジタル信号処理回路6の機能構成を示すブロック図である。デジタル信号処理回路6は、入力アドレス制御回路41、メモリ42、メモリコントロール回路43、出力アドレス制御回路44、マイクロコンピュータ45およびYC処理回路46を備えている。
次に、YC処理回路46について説明する。図5はYC処理回路46の構成を示すブロック図である。YC処理回路46は、同時化処理回路51とカラーマトリクス回路52とガンマ補正回路53とを備えている。同時化処理回路51は、メモリコントロール回路43からのデジタル撮像信号Sdを各α,β,γの色成分毎に同時化を行う。カラーマトリクス回路52は、マイクロコンピュータ45からの映像信号生成用データDiと、同時化処理回路51によって色成分毎に同時化されたデジタル撮像信号Sdとを演算することでR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の三原色で構成されるデジタル映像信号SDを出力する。ガンマ補正回路53は、表示用デバイスであるCRT(Cathode Ray Tube)のガンマ特性を補正するための回路で、デジタル映像信号SDをガンマ特性の逆特性になるように変換し、出力する。
次に、カラーマトリクス回路52について説明する。図6はカラーマトリクス回路52の構成の一部を示すブロック図である。
(加算器62の出力)=(Α*Iα)+(Β*Iβ)+(Γ*Iγ)
ところで、図6に示される回路に等価な[式1]における(加算器62の出力)の値は、カラーマトリクス回路52から出力されるR(赤色)、G(緑色)、B(青色)に相当するので、[式1]とカラーマトリクス回路52から出力される信号の関係から[式2]を得る。
(R(赤色))=(ΑR *Iα)+(ΒR *Iβ)+(ΓR *Iγ)
(G(緑色))=(ΑG *Iα)+(ΒG *Iβ)+(ΓG *Iγ)
(B(青色))=(ΑB *Iα)+(ΒB *Iβ)+(ΓB *Iγ)
ここで、ΑR ,ΑG ,ΑB は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために、同時化処理回路51から入力されたデジタル撮像信号Sdの色信号Iαに乗じる係数であり、ΒR ,ΒG ,ΒB は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために色信号Iβに乗じる係数であり、ΓR ,ΓG ,ΓB は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために色信号Iγに乗じる係数である。
次に、ガンマ補正回路53について説明する。図7(a)はガンマ補正回路53の入出力関係を示すグラフであり、図7(b)は表示デバイスであるCRTのガンマ特性の入出力関係を示すグラフである。横軸が入力、縦軸が出力にそれぞれ相当する。ガンマ補正回路53に、図7(a)の71のレベルXの入力が行われた場合には、72のレベルYを出力する。CRTのガンマ特性の入出力の関係も同様である。
マイクロコンピュータ45は、同時化されたデジタル撮像信号Sdの各色成分に対応する所定の値を出力する。本実施の形態においては、同時化された撮像信号の色成分数は、第1の色α、第2の色β、第3の色γの「3」であり、映像信号として出力する信号数は、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の「3」であるので、マイクロコンピュータ45は9個(ΑR ,ΑG ,ΑB ,ΒR ,ΒG ,ΒB ,ΓR ,ΓG ,ΓB )の映像信号生成用データDiを出力する。
上記においては、カラーマトリクス回路52から出力される映像信号の特性をNTSCの理想撮像特性に近づけるように映像信号生成用データDiを設定したが、本発明がこれに限定されないことはいうまでもなく、理想とする映像信号の特性を他の特性、例えば人間の被視感度特性に近づけるように映像信号生成用データDiを設定してもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態における電子スチルカメラについて説明する。本実施の形態における電子スチルカメラは上記第1の実施の形態における電子スチルカメラと概ね同様の構成を備える一方、ガンマ補正の特性の点で相違している。以下、当該相違点に着目して説明する。
図9は本実施の形態におけるガンマ補正回路の入出力関係を示すグラフである。本実施の形態においては、低信号レベル部のゲインが実施の形態1と比較して小さくなっている(以下、「S字ガンマ特性」と呼ぶ)。ガンマ補正関数の形状において、入力が所定の閾値より小さい領域で、ガンマ補正関数の2次微分値が0以上、すなわち、下に凸の形状であり、入力が所定の閾値より大きい領域で、前記ガンマ補正関数の2次微分値が0以下、すなわち、上に凸の形状である。
上記においては、ガンマ補正特性を曲線になるように設定したが、本発明がこれに限定されないことはいうまでもなく、直線で多線近似してもよいし、直線と曲線が混在してもよい。線形関数で多線近似すれば、処理を簡易化でき、回路規模の削減を実現できる。
次に、本発明の第3の実施の形態における電子スチルカメラについて説明する。本実施の形態における電子スチルカメラは上記第1の実施の形態における電子スチルカメラと概ね同様の構成を備える一方、デジタル信号処理回路6におけるマイクロコンピュータ45がYC処理回路46におけるカラーマトリクス回路52に出力する映像信号生成用データDiの設定方法の点で相違している。以下、当該相違点に着目して説明する。
図11(a)は上記実施の形態で使用したカラーフィルタの特性82を抜き出して図示したものであり、図11(b)は本実施の形態で使用されているIRカットフィルタの特性87と、カラーフィルタ82とIRカットフィルタの両方を組み合わせた特性82aを図示したものである。図示されている図11の横軸(波長)は、ほぼ人間が視感度をもつ400nmから700nmに相当し、縦軸は透過率に相当する。
(R(赤色))=(ΑR *Iα)+(ΒR *Iβ)+(ΓR *Iγ)
(Y(輝度))=(0*Iα)+(ΒY *Iβ)+(0*Iγ)
(B(青色))=(ΑB *Iα)+(ΒB *Iβ)+(ΓB *Iγ)
[式3]の輝度信号を求める式では、撮像信号の色成分の第2の色β以外の係数は0になっており、ΒY のみが非0の値を有している。このようにすれば、輝度信号を出力する演算部の回路部分を削減し、かつ、人間の輝度の被視感度特性にも近い好適な信号が得られる。
上記においては、受光セルに到達した入射光の透過特性が人間の輝度に対する被視感度特性を例として説明したが、本発明がこれに限定されないことはいうまでもなく、R(赤)、G(緑)、B(青)、W(無彩色)、CY(シアン)、MG(マジェンタ)、YE(黄)に透過特性が等しくなる光学系としてもよい。
次に、本発明の第4の実施の形態における電子スチルカメラについて説明する。本実施の形態における電子スチルカメラは上記第1の実施の形態における電子スチルカメラと概ね同様の構成を備える一方、イメージセンサの光電変換素子上に設けられているカラーフィルタの配列、YC処理回路、カラーマトリクス回路の点で相違している。以下、当該相違点に着目して説明する。
カラーフィルタの配列を除いて、イメージセンサの構造は概ね同様の構成を備えるので、イメージセンサの構造ではなくカラーフィルタ配列についてのみ説明する。
次に、YC処理回路46について説明する。図13はYC処理回路46の構成を示すブロック図である。YC処理回路46は、同時化処理回路51aとカラーマトリクス回路52aとガンマ補正回路53aとを備えている。同時化処理回路51aは、メモリコントロール回路43からのデジタル撮像信号Sdを各α,βの色成分毎に同時化を行う。カラーマトリクス回路52aは、マイクロコンピュータ45からの映像信号生成用データDiと、同時化処理回路51aによって色成分毎に同時化されたデジタル撮像信号Sdとを演算することでP(肌色)、Y(輝度)の2色で構成されるデジタル映像信号SDを出力する。ガンマ補正回路53aは、出力された映像信号が表示用デバイスであるCRTのガンマ特性に合致するように補正するための回路で、デジタル映像信号SDにガンマ特性の逆特性になるように変換し、出力する。
次に、カラーマトリクス回路52aについて説明する。図14はカラーマトリクス回路52aの構成の一部を示すブロック図である。
(加算器62の出力)=(Α*Iα)+(Β*Iβ)
ところで、図14に示される回路に等価な[式4]における(加算器62の出力)の値は、カラーマトリクス回路52aから出力されるP(肌色)、Y(輝度)に相当するので、[式4]とカラーマトリクス回路52aから出力される信号の関係から[式5]を得る。
(P(肌色))=(ΑP *Iα)+(ΒP *Iβ)
(Y(輝度))=(ΑY *Iα)+(ΒY *Iβ)
ここで、ΑP ,ΑY は、それぞれP(肌色)、Y(輝度)を出力するために、同時化処理回路51aから入力されたデジタル撮像信号Sdの色信号Iαに乗じる係数であり、ΒP ,ΒY は、それぞれP(肌色)、Y(輝度)を出力するために色信号Iβに乗じる係数である。
上記においては、カラーマトリクス回路52aから出力される映像信号の特性を肌色と輝度としたが、本発明がこれに限定されないことはいうまでもなく、その他の信号を出力するものであってもよいし、輝度信号のみといったように1種類の出力であってもよい。また、カラーフィルタも同様で、単層の無機材料からなる異なる2種類の透過特性をもつカラーフィルタであればよいし、カラーフィルタ配列もいわゆるストライプ状になるように1行2列を単位配列としてもよい。
次に、本発明の第5の実施の形態における電子スチルカメラについて説明する。本実施の形態における電子スチルカメラは上記第1の実施の形態における電子スチルカメラと概ね同様の構成を備える一方、イメージセンサの光電変換素子上に設けられているカラーフィルタの配列、YC処理回路、カラーマトリクス回路の点で相違している。以下、当該相違点に着目して説明する。
カラーフィルタの配列を除いて、イメージセンサの構造は概ね同様の構成を備えるので、イメージセンサの構造ではなくカラーフィルタ配列についてのみ説明する。
次に、YC処理回路46について説明する。図15はYC処理回路46の構成を示すブロック図である。YC処理回路46は、同時化処理回路51bとカラーマトリクス回路52bとガンマ補正回路53bとを備えている。同時化処理回路51bは、メモリコントロール回路43からのデジタル撮像信号Sdを各α,β,γ,δの色成分毎に同時化を行う。カラーマトリクス回路52bは、マイクロコンピュータ45からの映像信号生成用データDiと、同時化処理回路51bによって色成分毎に同時化されたデジタル撮像信号Sdとを演算することでR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色で構成されるデジタル映像信号SDを出力する。ガンマ補正回路53bは、出力された映像信号が表示用デバイスであるCRTのガンマ特性に合致するように補正するための回路で、デジタル映像信号SDにガンマ特性の逆特性になるように変換し、出力する。
次に、カラーマトリクス回路52bについて説明する。図16はカラーマトリクス回路52bの構成の一部を示すブロック図である。カラーマトリクス回路52bは、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)を生成するために、乗算器61と加算器62とオーバーフローアンダーフロー補正回路63を単位として、図16に示される回路が3つ配設された構成となっている。
(加算器62の出力)=(Α*Iα)+(Β*Iβ)+(Γ*Iγ)+(Δ*Iδ)
ところで、図16に示される回路に等価な[式6]における(加算器62の出力)の値は、カラーマトリクス回路52bから出力されるR(赤色)、G(緑色)、B(青色)に相当するので、[式6]とカラーマトリクス回路52bから出力される信号の関係から[式7]を得る。
(R(赤色))=(ΑR *Iα)+(ΒR *Iβ)+(ΓR *Iγ)+(ΔR *Iδ)
(G(緑色))=(ΑG *Iα)+(ΒG *Iβ)+(ΓG *Iγ)+(ΔG *Iδ)
(B(青色))=(ΑB *Iα)+(ΒB *Iβ)+(ΓB *Iγ)+(ΔB *Iδ)
ここで、ΑR ,ΑG ,ΑB は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために、同時化処理回路51bから入力されたデジタル撮像信号Sdの色信号Iαに乗じる係数であり、ΒR ,ΒG ,ΒB は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために色信号Iβに乗じる係数であり、ΓR ,ΓG ,ΓB は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために色信号Iγに乗じる係数であり、ΔR ,ΔG ,ΔB は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために色信号Iδに乗じる係数である。
上記においては、カラーフィルタの配列を図12(b)として説明したが、本発明がこれに限定されないことはいうまでもなく図12(c)および図12(d)に示される4行2列の配列を単位配列としたカラーフィルタであってもよい。
次に、本発明の第6の実施の形態における電子スチルカメラについて説明する。本実施の形態における電子スチルカメラは上記第1の実施の形態における電子スチルカメラと概ね同様の構成を備える一方、YC処理回路の点で相違している。以下、当該相違点に着目して説明する。
次に、YC処理回路46について説明する。図17はYC処理回路46の構成を示すブロック図である。YC処理回路46は、同時化処理回路51cとカラーマトリクス回路52cとガンマ補正回路53cと色差信号NR(Noise Reduction)回路54と輝度色差RGB変換回路55とを備えている。
色差信号NR回路54について説明する。色差信号NR回路54は、図18に示されるように、1Tディレイ回路91とフィルタタップ係数決定用ゲイン補正部92と加算器93とを備えている。
(出力)=(0.25)*(入力)
また、加算器93は、1Tディレイ回路91により遅延された撮像信号と、フィルタタップ係数決定用ゲイン補正部92によってそれぞれゲイン補正された信号の加算を行う。
輝度色差RGB変換回路55の回路の構成は図19に示される。図19は輝度色差RGB変換回路55の構成の一部を示すブロック図であり、輝度色差RGB変換回路55は、輝度信号IY と色差信号ICBおよびICRからR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を生成するために、乗算器61と加算器62とオーバーフローアンダーフロー補正回路63を単位として、図19に示される回路が3つ配設された構成となっている。
(加算器62の出力)=(Α*IY )+(Β*ICB)+(Γ*ICR)
ところで、図19に示される回路に等価な[式9]における(加算器62の出力)の値は、輝度色差RGB変換回路55から出力されるR(赤色)、G(緑色)、B(青色)に相当するので、[式9]と輝度色差RGB変換回路55から出力される信号の関係から[式10]を得る。
(R(赤色))=(ΑR *IY )+(ΒR *ICB)+(ΓR *ICR)
(G(緑色))=(ΑG *IY )+(ΒG *ICB)+(ΓG *ICR)
(B(青色))=(ΑB *IY )+(ΒB *ICB)+(ΓB *ICR)
ここで、ΑR ,ΑG ,ΑB は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために、輝度信号IY に乗じる係数であり、ΒR ,ΒG ,ΒB は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために色差信号ICBに乗じる係数であり、ΓR ,ΓG ,ΓB は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために色差信号ICRに乗じる係数である。
R(赤色)=IY +ICR
G(緑色)=IY −0.5*ICR−0.18*ICB
B(青色)=IY +ICB
(4)変形例
上記においては、色差信号NR回路54が色差信号2種類に対応するように2つ並列に配設されていたが、本発明がこれに限定されないことはいうまでもなく、色差信号の間引きを行い、時系列的に交互に2つの色差信号を1つの色差信号NR回路で処理してもよい。
[7]第7の実施の形態
次に、本発明の第7の実施の形態における電子スチルカメラについて説明する。本実施の形態における電子スチルカメラは上記第1の実施の形態における電子スチルカメラと概ね同様の構成を備える一方、YC処理回路の点で相違している。以下、当該相違点に着目して説明する。
次に、カラーマトリクス回路52dについて説明する。図20はカラーマトリクス回路52dの構成の一部を示すブロック図である。
(加算器62bの出力)=(Α*(Iα+Α′))+(Β*(Iβ+Β′))+(Γ*(Iγ+Γ′))+Δ′
ところで、図20に示される回路に等価な[式12]における(加算器62b出力)の値は、カラーマトリクス回路52dから出力されるR(赤色)、G(緑色)、B(青色)に相当するので、[式12]とカラーマトリクス回路52dから出力される信号の関係から[式13]を得る。
(R(赤色))=(ΑR *(Iα+Α′R ))+(ΒR *(Iβ+Β′R ))+(ΓR *(Iγ+Γ′R ))+Δ′R
(G(緑色))=(ΑG *(Iα+Α′G ))+(ΒG *(Iβ+Β′G ))+(ΓG *(Iγ+Γ′G ))+Δ′G
(B(青色))=(ΑB *(Iα+Α′B ))+(ΒB *(Iβ+Β′B ))+(ΓB *(Iγ+Γ′B ))+Δ′B
ここで、Α′R ,Α′G ,Α′B は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために、同時化処理回路51から入力されたデジタル撮像信号Sdの色信号Iαに加算する値であり、Β′R ,Β′G ,Β′B は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために色信号Iβに加算する値であり、Γ′R ,Γ′G ,Γ′B は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために色信号Iγに加算する値であり、ΑR ,ΑG ,ΑB は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために、加算器62aから出力された撮像信号(Iα+Α′)に乗じる係数であり、ΒR ,ΒG ,ΒB は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために、加算器62aから出力された撮像信号(Iβ+Β′)に乗じる係数であり、ΓR ,ΓG ,ΓB は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために、加算器62aから出力された撮像信号(Iγ+Γ′)に乗じる係数であり、Δ′R ,Δ′G ,Δ′B は、それぞれR(赤色)、G(緑色)、B(青色)を出力するために、加算器62から出力された撮像信号(Α*(Iα+Α′)+Β*(Iβ+Β′)+Γ*(Iγ+Γ′))に加算する値である。
上記においては、撮像信号に加算する値Α′,Β′,Γ′を独立に設定しているが、本発明がこれに限定されないことはいうまでもなく、Α′,Β′,Γ′が同じ値であってもよいし、負の値を有していてもよい。
次に、本発明の第8の実施の形態における電子スチルカメラについて説明する。本実施の形態における電子スチルカメラは上記第4の実施の形態における電子スチルカメラと概ね同様の構成を備える一方、光学レンズとイメージセンサの間に配設されていたIRカットフィルタがない点と、イメージセンサ上に配設されていたカラーフィルタの光透過特性が異なる点と、カラーマトリクス回路の点で相違している。以下、当該相違点に着目して説明する。
まず、本実施の形態における電子スチルカメラの構成について説明する。図21は本実施の形態における電子スチルカメラの機能構成を示すブロック図である。図21に示されるように、本実施の形態における電子スチルカメラは光学レンズ1、イメージセンサ3、アナログ信号処理回路4、A/D変換器5、デジタル信号処理回路6、メモリカード7およびドライブ回路8を備えている。図1の場合のIRカットフィルタ2はない。
カラーフィルタの配列を除いて、イメージセンサの構造は概ね同様の構成を備えるので、イメージセンサの構造ではなくカラーフィルタ配列と光透過特性についてのみ説明する。
次に、カラーマトリクス回路52aについて説明する。図23はカラーマトリクス回路52aの構成の一部を示すブロック図である。
(加算器62の出力)=(Α*Iα)+(Β*Iβ)
ところで、図23に示される回路に等価な[式14]における(加算器62の出力)の値は、カラーマトリクス回路52aから出力されるI(近赤外線映像)、Y(輝度)に相当するので、[式14]とカラーマトリクス回路52aから出力される信号の関係から[式15]を得る。
(I(近赤外線映像))=(ΑI *Iα)+(ΒI *Iβ)
(Y(輝度))=(ΑY *Iα)+(ΒY *Iβ)
ここで、ΑI ,ΑY は、それぞれI(近赤外線映像)、Y(輝度)を出力するために、同時化処理回路51aから入力されたデジタル撮像信号Sdの色信号Iαに乗じる係数であり、ΒI ,ΒY は、それぞれI(近赤外線映像)、Y(輝度)を出力するために色信号Iβに乗じる係数である。
[式16]
(I(近赤外線映像))=(ΑI *Iα)−(ΒI *Iβ)
(Y(輝度))=(−1)*(ΑY *Iα)+(ΒY *Iβ)
ΑI ,ΒI ,ΑY ,ΒY >0
とすることにより、所望の信号を得ることができる。
上記においては、出力される映像信号の特性を輝度信号と近赤外映像信号としたが、本発明がこれに限定されないことはいうまでもなく、その他の信号を出力するものであってもよいし、輝度信号のみといったように1種類の出力であってもよい。
(フィルタの配色)
上記の実施の形態に対して、本発明におけるカラーフィルタの配色について、第1の色α、第2の色β、第3の色γを、それぞれ、どの色の組み合わせとしてもよいのはいうまでもないが、α/β/γをそれぞれ、赤/黄/無彩色の組み合わせとすると、最も良い色S/Nを得ることができる。理由を以下に説明する。
[式17]
(R(赤色))=(R(赤色))
(G(緑色))=(R(赤色))−(Ye(黄色))
(B(青色))=(W(無彩色))−(R(赤色))−(G(緑色))
=(W(無彩色))−(Ye(黄色))
という関係で表すことができる。すなわち、赤、黄、無彩色のカラーフィルタを用いることにより、これら3成分のみでRGBの色成分を算出決定することもできる。
ΑR =1、ΑG =1、ΑB =−1、ΒR =0、ΒG =1、ΒB =−1、ΓR =0、ΓG =−1、ΓB =1
の場合に相当する。言い換えれば、マイクロコンピュータ45が与える補正値が上記9個の値であることを前提にすると、カラーマトリクス回路52でRGBの色成分を算出するために、マイクロコンピュータ45が補正値を与えて乗算を行わなくてもよいため、カラーマトリクス回路52に対して、回路規模が削減できるため、低コストで実現するのに適している。
[式18]
(R(赤色))=ΑR *(R(赤色))
(G(緑色))=ΑG *(R(赤色))+ΒG *(Ye(黄色))
(B(青色))=(W(無彩色))−(R(赤色))−(G(緑色))
=ΒB *(Ye(黄色))+ΓB *(W(無彩色))
のように表現する。これは、無機材料の光透過特性が有機材料の色フィルタと異なり、明確な極大値を持つのではなく、スペクトルの極大値に相当する波長における信号レベルが波長が短くなるにつれて小さくなり、ある波長から短波長側を透過せず反射するカットオフ特性を持つため、実際のカラーマトリクス回路52では各色成分の信号レベルを調整するために上記[式18]において各信号にかかる係数を使用する。上記のようなフィルタ膜との組み合わせで、色再現性が向上する。
次に、本実施の形態のように、2行2列の4画素中に3種類の異なる色成分を配列するが、Ye成分を2個選択し配列することにより、色S/Nが最も向上する固体撮像素子および画像入力装置を得ることができる。理由を以下に説明する。
Rのノイズ=Nr/√2=√(0.5)
Gのノイズ=√(Nr2 /2+Nye2 )=√(2.5)
Bのノイズ=√(Ny2 +Nw2 )=√5
白のノイズ=√((Rのノイズ)2 +(Gのノイズ)2 +(Bのノイズ)2 )
=√8
となる。一方、Ye成分を2個とした場合、
Rのノイズ=Nr=1
Gのノイズ=√(Nr2 +Nye2 /2)=√2
Bのノイズ=√(Nye2 /2+Nw2 )=√4=2
白のノイズ=√((Rのノイズ)2 +(Gのノイズ)2 +(Bのノイズ)2 )
=√7
となる。
上記実施例ではイメージセンサをCCDとしたが、本発明がこれに限定されないことはいうまでもなく、MOS(Metal Oxide Semiconductor)型センサでもよい。
1 光学レンズ
2 IRカットフィルタ
3 イメージセンサ(固体撮像素子)
4 アナログ信号処理回路
5 A/D変換器
6 デジタル信号処理回路
7 メモリカード
8 ドライブ回路
11 光電変換素子
12,13,14,F1,F2,F3,F4 カラーフィルタ
15 垂直転送CCD
16 水平転送CCD
17 増幅回路
18 出力端子
31 P型半導体層
32 N型半導体層
33 絶縁層
34 遮光膜
35 平坦化膜
36 集光レンズ(オンチップマイクロレンズ)
41 入力アドレス制御回路
42 メモリ
43 メモリコントロール回路
44 出力アドレス制御回路
45 マイクロコンピュータ
46 YC処理回路
51,51a,51b,51c 同時化処理回路
52,52a,52b,52c,52d カラーマトリクス回路
53,53a,53b,53c ガンマ補正回路
54 色差信号NR回路
55 輝度色差RGB変換回路
61 乗算器
62,62a,62b,93 加算器
63 オーバーフローアンダーフロー補正回路
91 1Tディレイ回路
92 フィルタタップ係数
Claims (27)
- 被写体を撮像する固体撮像素子と、
前記固体撮像素子が出力する撮像信号を処理する信号処理手段とを備える画像入力装置であって、
前記固体撮像素子は、
入射光の透過スペクトルにおいて特定の波長に極大値を有する少なくとも2種類の膜厚を有し、所定の配列に基づいて並べられている単層の無機材料からなるフィルタ膜と、
前記フィルタ膜を透過した前記入射光の光量に応じて信号電荷を生成する光電変換部とを備え、
前記信号処理手段は、前記撮像信号に前記所定の配列に基づく色変換処理を加えることにより、輝度信号、色信号、色差信号および入射光の光量に相応する信号のうち少なくとも1つの信号を生成することを特徴とする画像入力装置。 - 前記フィルタ膜は、透過スペクトルにおいて特定の波長に極大値を有する3種類の膜厚を備え、
前記フィルタ膜は、2行2列の単位配列に基づいて構成され、前記単位配列における第1の列に第1の膜厚および第3の膜厚を有するフィルタが順次配列されると共に、前記単位配列における第2の列に第2の膜厚および第1の膜厚を有するフィルタが順次配列される請求項1に記載の画像入力装置。 - 前記第1の膜厚、前記第2の膜厚、前記第3の膜厚は、前記第2の膜厚、前記第1の膜厚、前記第3の膜厚の順に膜厚が厚い請求項2に記載の画像入力装置。
- 前記フィルタ膜は、透過スペクトルにおいて特定の波長に極大値を有する4種類の膜厚を備え、
前記フィルタ膜は、2行2列の単位配列に基づいて構成され、前記単位配列における第1の列に第1の膜厚および第2の膜厚を有するフィルタが順次配列されると共に、前記単位配列における第2の列に第3の膜厚および第4の膜厚を有するフィルタが順次配列される請求項1に記載の画像入力装置。 - 前記フィルタ膜は、透過スペクトルにおいて特定の波長に極大値を有する4種類の膜厚を備え、
前記フィルタ膜は、4行2列の単位配列に基づいて構成され、前記単位配列における第1の列に第1の膜厚、第2の膜厚、第1の膜厚、および第4の膜厚を有するフィルタが順次配列されると共に、前記単位配列における第2の列に第3の膜厚、第4の膜厚、第3の膜厚および第2の膜厚を有するフィルタが順次配列される請求項1に記載の画像入力装置。 - 前記フィルタ膜は、透過スペクトルにおいて特定の波長に極大値を有する4種類の膜厚を備え、
前記フィルタ膜は、4行2列の単位配列に基づいて構成され、前記単位配列における第1の列に第1の膜厚、第2の膜厚、第3の膜厚および第4の膜厚を有するフィルタが順次配列されると共に、前記単位配列における第2の列に第3の膜厚、第4の膜厚、第1の膜厚および第2の膜厚を有するフィルタが順次配列される請求項1に記載の画像入力装置。 - nを2以上の自然数とし、前記固体撮像素子から出力される撮像信号は、前記第1〜nの膜厚によって濾光された第1〜nの撮像信号からなり、
前記信号処理手段は、前記第1〜nの撮像信号から輝度信号、色信号、色差信号および入射光の光量に相応する信号のうち少なくとも1つの信号を出力するものであって、前記信号処理が、前記第1〜nの撮像信号の線形1次結合の式と、定数の加算あるいは減算で表される請求項1から請求項6までのいずれかに記載の画像入力装置。 - 前記信号処理は、輝度信号を、前記第1〜nのうちのいずれか1種類の撮像信号に対して第1の定数の乗算および第2の定数の加算または減算を行うことで生成する請求項7に記載の画像入力装置。
- 前記信号処理は、ガンマ補正関数の形状が、入力が所定の閾値より小さい領域で、前記ガンマ補正関数の2次微分値が0以上、入力が所定の閾値より大きい領域で、前記ガンマ補正関数の2次微分値が0以下として表される請求項1から請求項7までのいずれかに記載の画像入力装置。
- 前記信号処理は、ガンマ補正関数の形状が、前記ガンマ補正関数の2次微分値が0以上として表される請求項1から請求項7までのいずれかに記載の画像入力装置。
- 前記信号処理は、ガンマ補正関数の形状が線形関数および線形関数の組み合わせで表される請求項1から請求項7までのいずれかに記載の画像入力装置。
- 前記信号処理は、ノイズ成分を除去するノイズリダクション機能を備えた請求項1から請求項7までのいずれかに記載の画像入力装置。
- 前記信号処理は、周波数成分において、色差信号の所定の帯域以下の信号のみを通過させる請求項1から請求項7までのいずれかに記載の画像入力装置。
- 前記所定の帯域は、輝度信号の帯域より低い請求項13に記載の画像入力装置。
- 被写体から前記固体撮像素子へ入射される光の光路上に、近赤外領域の光を除去するIRカットフィルタが存在する請求項1から請求項14までのいずれかに記載の画像入力装置。
- 入射光のエネルギーを電気信号に変換する固体撮像素子であって、入射光の透過スペクトルにおいて、少なくとも3種類の異なる波長の極大値を有し、前記少なくとも3種類の波長は、それぞれ、650nm〜750nm、525nm〜625nm、380nm〜480nmの範囲の波長の中に極大値を有することを特徴とする固体撮像素子。
- 前記極大値をもつ波長の少なくとも3種類が、それぞれ700nm、575nm、435nmである請求項16に記載の固体撮像素子。
- 前記少なくとも3種類の極大値をもつ波長は、それぞれ異なる膜厚を有する無機材料のフィルタ膜によって形成される請求項16または請求項17に記載の固体撮像素子。
- 前記フィルタ膜の膜厚は、少なくとも3種類が、それぞれ65〜100nm、50〜70nm、30〜50nmの範囲であって、前記膜厚は、フィルタ膜の持つ屈折率と透過スペクトルの極大値をとる波長との相関に基づく請求項16から請求項18までのいずれかに記載の固体撮像素子。
- 前記3種類のフィルタ膜は、2行2列の単位配列に基づいて構成され、前記単位配列における第1の列に、極大値が650nm〜750nmの範囲にあるフィルタ膜および極大値が525nm〜625nmの範囲にあるフィルタ膜が順次配列されると共に、前記単位配列における第2の列に、極大値が525nm〜625nmの範囲にあるフィルタ膜および極大値が380nm〜480nmの範囲にあるフィルタ膜が順次配列される請求項16から請求項19までのいずれかに記載の固体撮像素子。
- 入射光のエネルギーを電気信号に変換する固体撮像素子であって、入射光の透過スペクトルにおいて、少なくとも3種類の異なる特定波長以上の光を透過する透過特性を有し、前記波長透過範囲のうち少なくとも3種類が、それぞれ650nm以上、525nm以上、380nm以上の範囲の中に含まれることを特徴とする固体撮像素子。
- 前記波長透過範囲のうち少なくとも3種類が、長波長から数えてそれぞれ650nm〜750nm、525nm〜625nm、380nm〜480nmの範囲の波長の中に極大値を有する請求項21に記載の固体撮像素子。
- 前記透過特性をもつ特定波長の少なくとも3種類が、それぞれ700nm未満、575nm未満、435nm未満の値である請求項21に記載の固体撮像素子。
- 前記特定波長の波長範囲は、少なくとも3種類のそれぞれ異なる膜厚を有する無機材料のフィルタ膜によって形成される請求項21から請求項23までのいずれかに記載の固体撮像素子。
- 前記フィルタ膜の膜厚は、少なくとも3種類がそれぞれ、65〜100nm、50〜70nm、30〜50nmの範囲であって、前記膜厚は、フィルタ膜の持つ屈折率と透過スペクトルの極大値をとる波長との相関に基づく請求項21から請求項24までのいずれかに記載の固体撮像素子。
- 前記フィルタ膜は、2行2列の単位配列に基づいて構成され、前記単位配列における第1の列に、極大値が650nm〜750nmの範囲にあるフィルタ膜および遮断特定波長が525nm〜625nmの範囲にあるフィルタ膜が順次配列されると共に、前記単位配列における第2の列に特定値が525nm〜625nmの範囲にあるフィルタ膜および極大値が380nm〜480nmの範囲にあるフィルタ膜が順次配列される請求項21から請求項25までのいずれかに記載の固体撮像素子。
- 請求項16から請求項26までのいずれかに記載の固体撮像素子と、
前記固体撮像素子が出力する撮像信号を処理する信号処理手段とを備える画像入力装置であって、
前記信号処理手段は、前記撮像信号に前記所定の配列に基づく色変換処理を加えることにより、輝度信号、色信号、色差信号および入射光の光量に相応する信号のうち少なくとも1つの信号を生成することを特徴とする画像入力装置。
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