JP2007074476A - 携帯電話機 - Google Patents
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Abstract
携帯電話機においてTV電話機能を実行している場合において、相手画像及び自画像が表示される動画プレーンの更新時に、アイコンを表示するアイコン表示用プレーンとの合成が常に実行されるためにCPU負荷が大きくなる。
【解決手段】
TV電話機能を備えた携帯電話機であって、実行対象機能に応じて定められる第1プレーンと第2プレーンとをレイヤ合成して合成プレーンを生成する合成手段と、前記合成プレーンを表示する表示手段と、TV電話機能の実行時において、動画を表示する領域を含む画像を第1プレーンとして定め、当該機能に関連する状態を示すアイコンを含む画像を第2プレーンとして定め、前記第2プレーンを、前記第1プレーンにおける前記動画を表示する領域に重ならないサイズに変更して前記合成手段に合成させるよう制御する合成制御手段とを備える。
【選択図】図1
Description
特許文献1には、TV電話実行時に相手画像とともに相手の位置を示した地図も共に表示する携帯電話機が開示されている。
TV電話においては、相手の画像を表示するための新たな映像が通信相手から送信されてくるたびに、通信相手の画像を表示するプレーンが更新され、その他のプレーンとの合成が発生する。この合成は、相手画像を表示する領域とそれ以外のプレーンとで表示する画像の座標位置が重なる場合において発生する。この場合、相手画像が更新されるたびに、プレーン合成が発生するので携帯電話機のCPUの負荷が増大し、例えば、相手画像の動画が滑らかに表示されなくなるなどといった問題が発生する。
また、ここでいうプレーンとは、レイヤ合成の対象となる、所定のサイズを有する画像である。
また、TV電話機能を備えた携帯電話機における、TV電話機能実行時における画像を表示するための複数のプレーンを合成するレイヤ合成方法であって、TV電話機能の実行中において、動画を表示する領域を含む画像を第1プレーンとして定め、当該TV電話機能に関連する状態を示すアイコンを含む画像を第2プレーンとして定め、前記第2プレーンを、前記第1プレーンにおける前記動画を表示する領域に重ならないサイズに変更して合成する合成ステップと、前記合成ステップで合成されて生成された合成プレーンを表示する表示ステップとを含むこととしてよい。
また、TV電話機能を備えた携帯電話機のコンピュータに実行させる、TV電話機能実行時における画像を表示するための複数のプレーンを合成する処理手順を示したレイヤ合成プログラムであって、前記処理手順は、TV電話機能の実行中において、動画を表示する領域を含む画像を第1プレーンとして定め、当該TV電話機能に関連する状態を示すアイコンを含む画像を第2プレーンとして定め、前記第2プレーンを、前記第1プレーンにおける前記動画を表示する領域に重ならないサイズに変更して合成する合成ステップと、前記合成ステップで合成されて生成された合成プレーンを表示する表示ステップとを含むこととしてよい。
<概要>
本願発明の内容の概要について、図1を用いて従来技術との比較を行いながら説明する。
本願発明は、携帯電話機においてTV電話機能を実行している場合において携帯電話機のディスプレイに表示する画像を生成する場合に、複数のプレーンを合成して得られた画像の画素データをフレームバッファに格納して表示する。
以下、本願の具体的内容についてその詳細を記す。
<構成>
図2は、本願発明に係る携帯電話機200の機能構成を示したブロック図である。
通信部210は、アンテナ211を含んで構成され、アンテナ211から受け取った受信信号を受話音声信号及び受信データ信号に復調し、復調した受話音声信号を音声処理部220に、受信データ信号を制御部270に出力する機能を有する。また、音声処理部220からのA/D変換された送話音声信号、及び制御部270から与えられる電子メールなどの送信データ信号を変調し、アンテナ211から出力する機能を有する。本願においては特にTV電話実行時に、撮影部230のカメラ231で撮影した映像データを通信相手に送信し、また、通信相手の映像データを受信する機能を有する。
撮影部230は、カメラ231を含んで構成され、制御部270の要求に応じてカメラ231を動作させ、映像を撮影し、そのデータを制御部270に出力する機能を有する。
操作部250は、テンキー、オンフックキー、オフフックキー、方向キー、決定キーなどの諸キー群を含み、ユーザの操作を受け付け、受け付けた操作内容を制御部270に伝達する機能を有する。
制御部270は、携帯電話機100の各部を制御する機能を有し、特に、ユーザによるTV電話による電話番号の押下を受け付けた場合に、記憶部260にあるTV電話実行プログラム161を読み出して、記述されている内容を実行する機能を有する。
<データ>
図3は、実際携帯電話機においてTV電話機能を実行している場合において、ディスプレイ上に表示される画面の一例を示した。ここでは、その表示画面の内容について説明しておく。
相手画像表示領域301には、TV電話の通信相手の顔画像が描画される。この領域に関するデータは記憶部260に記憶されており、その表示開始位置のX座標、Y座標と領域の幅と高さのデータが含まれる。
相手画像表示領域301及び自画像表示領域302の表示位置や高さ、幅などのデータが予め定められているのでアイコン表示用プレーンのサイズを決定することができる。
アイコン群には、通話時間アイコン303、ハンズフリーアイコン304、DTMF(Dial Tone Multi Frequency)アイコン305、ホワイトバランスアイコン306、バックライトアイコン307、送信映像アイコン308、音声/映像アイコン309、特殊効果アイコン310、動画モードアイコン311、明度アイコン312、音量レベルアイコン313とが含まれる。
ハンズフリーアイコン304は、ハンズフリーの設定がされているかどうかを示すアイコンである。
DTMFアイコン305は、DTMF送信を行っているかどうかを意味するアイコンである。つまりテンキーをユーザが押下した場合に特定の音声を発する設定を行っているかどうかを示すアイコンである。
バックライトアイコン307は、バックライトを点灯させていうかどうかを示すアイコンである。
音声/映像アイコン309は、映像と音声の回線が正常に接続できているかどうかを示すアイコンで、正常に接続できていない場合には、音声/映像アイコンは点灯しない。なお、正常に接続できていないと、画像が表示されなかったり、音声がスピーカから出力されなかったりする。
動画モードアイコン311は、動画の表示モードを意味するアイコンで、図中においては標準となっているが、この他には動き優先のモードや、画質優先のモードなどがある。動き優先の場合は、動画表示における動きの滑らかさが優先され、画質がおちる。一方画質優先の場合は、画質は高いものの、動きの滑らかさがおちる。
音量レベルアイコン313は、設定されている音量レベルを示すアイコンである。
<動作>
ここでは、本願発明に係る携帯電話機200の動作について説明する。
まず、プレーンの合成が発生する場合、発生しない場合があることについて説明しておく。
図4(a)は、従来の場合の合成について示している。
図4(a)に示すように、携帯電話機200の表示部240に表示される合成プレーン120は、動画プレーン100とアイコン表示用プレーン110との合成によって生成される。
まず、合成が発生する場合についであるが、これはアイコン表示用プレーン150の表示内容が変更される場合である。この場合においては従来と同じように、合成が発生する。例えば図4(b)において、アイコン表示領域150の内容が更新される場合、その中の一画素である画素422と、動画プレーン140の画素421とが合成されて、合成プレーン160の画素423が生成される。なお、合成処理が行われるのは、更新されるアイコンについてのみであり、合成して生成した画素値でバッファに残されているデータを書き換える。
この場合、例えば相手画像表示領域141の表示内容の更新が行われるとして、その一画素である画素411は、アイコン表示用プレーン150において画素411と同座標の画素がないため、合成処理が発生せず、その場合においては、合成プレーンの画素413の画素値を画素411と同じ画素値にするだけである。この相手画像あるいは自画像の更新時に、合成処理が走らないことが本願の特徴である。なお、アイコン表示用プレーン150と重なる画素があるかどうかはアイコン表示用プレーンの表示される範囲と、相手画像表示領域の座標範囲で重複しているかどうかによって検出される。
図5に示すフローチャートは、TV電話機能を実行中における会話以外の部分に関する動作を示しており、各動作は制御部270の判断に基づく。
TV電話を開始すると同時に、まずアイコン表示用プレーンのサイズをTV電話用のサイズに変更する(ステップS501)。このサイズは予め定められており、動画プレーンの相手画像表示領域、自画像表示領域に重ならず、且つアイコン群を表示するのに十分なサイズになる。このアイコン表示用プレーンに関するデータには、その表示位置や範囲を示すその左上の画素のX座標、Y座標、範囲として幅と高さのデータが含まれており、動画プレーンの相手画像表示領域あるいは自画像表示領域と重ならないようになっている。
自画像もしくは、相手画像が更新されない場合にはステップS507以降のステップに移行する(ステップS503のNO)。自画像もしくは相手画像が更新される場合には(ステップS503のYES)、前回の合成プレーンのデータが残されているバッファの相手画像もしくは自画像の領域の画素値を書き換える(ステップS505)。
変更があった場合には(ステップS507のYES)、アイコンの表示内容、つまりアイコン表示用プレーンが更新されるので、動画プレーンとの合成処理を行う(ステップS509)。変更がない場合には、ステップS511の処理に移行する。
なお、相手画像、自画像、アイコンのいずれも更新されない場合(ステップS503のNO且つステップS507のNO)には、今までの画像を表示し続ける。
そしてTV電話の通話が終了したかどうかを検知する(ステップS513)。これはユーザからのオンフックキーの押下により検知する。終了していない場合には(ステップS513のNO)、ステップS503に戻り以降の処理を実行する。終了する場合には(ステップS513のYES)、アイコン表示用プレーンのサイズを元に戻してTV電話に関する動作を終了する。
<補足>
ここまで、本願発明に係る携帯電話機について、上記実施の形態に基づき説明してきたが、本願発明の実施の形態はこれに限るものではない。以下、その変形例について説明する。
(1)上記実施の形態においてはTV電話の場合について説明してきたが、特にTV電話の場合に限る必要はなく、複数のプレーンを合成して画像を表示し、逐次更新がなされる場合などにおいて、当該複数のプレーンのいずれかを小サイズに変更してプレーンの合成を行っても良い。こうすることでTV電話の場合以外においても携帯電話機のCPUの負担を軽減することができるようになる。
(2)上記実施の形態においては、携帯電話機の各部とプログラムが連動する形をとっていたが、本願発明は、上記動作に基づく方法あるいは当該方法を実行するコンピュータプログラムであってもよい。
101、121 相手画像表示領域
102、122 自画像表示領域
110、130 アイコン表示用プレーン
111 アイコン表示領域
200 携帯電話機
210 通信部
211 アンテナ
220 音声処理部
221 マイク
222 スピーカ
230 撮影部
231 カメラ
240 表示部
250 操作部
260 記憶部
270 制御部
Claims (3)
- TV電話機能を備えた携帯電話機であって、
実行対象機能に応じて定められる第1プレーンと第2プレーンとをレイヤ合成して合成プレーンを生成する合成手段と、
前記合成プレーンを表示する表示手段と、
TV電話機能の実行時において、動画を表示する領域を含む画像を第1プレーンとして定め、当該TV電話機能に関連する状態を示すアイコンを含む画像を第2プレーンとして定め、前記第2プレーンを、前記第1プレーンにおける前記動画を表示する領域に重ならないサイズに変更して前記合成手段に合成させるよう制御する合成制御手段とを備える
ことを特徴とする携帯電話機。 - TV電話機能を備えた携帯電話機における、TV電話機能実行時における画像を表示するための複数のプレーンを合成するレイヤ合成方法であって、
TV電話機能の実行中において、動画を表示する領域を含む画像を第1プレーンとして定め、当該TV電話機能に関連する状態を示すアイコンを含む画像を第2プレーンとして定め、前記第2プレーンを、前記第1プレーンにおける前記動画を表示する領域に重ならないサイズに変更して合成する合成ステップと、
前記合成ステップで合成されて生成された合成プレーンを表示する表示ステップとを含む
ことを特徴とするレイヤ合成方法。 - TV電話機能を備えた携帯電話機のコンピュータに実行させる、TV電話機能実行時における画像を表示するための複数のプレーンを合成する処理手順を示したレイヤ合成プログラムであって、前記処理手順は、
TV電話機能の実行中において、動画を表示する領域を含む画像を第1プレーンとして定め、当該TV電話機能に関連する状態を示すアイコンを含む画像を第2プレーンとして定め、前記第2プレーンを、前記第1プレーンにおける前記動画を表示する領域に重ならないサイズに変更して合成する合成ステップと、
前記合成ステップで合成されて生成された合成プレーンを表示する表示ステップとを含む
ことを特徴とするレイヤ合成プログラム。
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