JP2007073741A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】隣接する低濃度のドリフト層及び高濃度層を有する半導体装置において、高耐圧化を図るとともにリーク電流の増大及び耐圧の劣化を防ぐことである。
【解決手段】ソース電極8及びドレイン電極9aと、ソース電極8とドレイン電極9aとの間に形成し、オン状態で導電しオフ状態で空乏となる低濃度のn−ドリフト層1と、ソース電極8とドレイン電極9aとの間に形成し、n−ドリフト層1と同導電型であり高濃度であってn−ドリフト層1のドレイン電極9a側の面上に境界の欠陥を少なく形成されるn+層5aと、ソース電極8とドレイン電極9aとの間に形成し、n+層5aと同導電型であり高濃度であってn+層5aに貼り合わされるn+層5bと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体リレー(SSR:Solid State Relay)等に使われるMOS(Metal Oxide Semiconductor)、絶縁ゲート型電解効果トランジスタ(MOSFET: MOS Field Effect Transistor)、ゲート隔離型バイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)、ダイオード等に適用可能な半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
従来、縦型二重拡散MOS(縦型DMOS)FET等の半導体装置が実施されている。従来の半導体装置を、図11及び図12を用いて説明する。図11に、従来の縦型DMOSFET70の縦断面構成を示す。図12に、従来の側面の端部を含む縦型DMOSFET70の縦断面構成を示す。
図11に示すように、従来の縦型DMOSFET70は、n型のシリコンで形成するn−ドリフト層21と、pベース層2と、p+層3と、n+層4と、n+層25と、酸化膜6と、ゲート電極7と、ソース電極8と、ドレイン電極9aと、を備えて構成される。
なお、以下で構成要素名における「n」は電子を多数キャリアとする要素を意味し、「p」は正孔を多数キャリアとする要素を意味し、「+」は比較的高不純物濃度であることを意味し、「−」は比較的低不純物濃度であることを意味する。
縦型DMOSFET70のオフ時の耐圧は、n−ドリフト層21の濃度と厚みで決まる。つまり、高耐圧が要求されるデバイスであれば、n−ドリフト層21の濃度を薄く、厚さを厚くして、pベース層2及びn−ドリフト層21の接合より空乏層を広げ所定の電圧を維持できるように設計される。
図12に示すように、縦型DMOSFET70は、側面の物理的な端部において、p−層11aを備える(例えば、特許文献1参照)。即ち、p−層11aは、n−ドリフト層21の最も外側の側面に形成する。また、縦型DMOSFET70は、p−層11aの外側に酸化膜10aを備える。
次いで、図13及び図14を参照して、縦型DMOSFET70の製造方法を説明する。図13(a)に、縦型DMOSFET70の貼り合わせ工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図13(b)に、同じく不純物層等形成工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図13(c)に、同じく側面形成工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図13(d)に、同じくダイシング工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図14に、貼り合わせ工程の各段階におけるウエハの縦断面構成を示す。
先ず、図13(a)に示すように、低抵抗で高濃度のn+層25と、所定の耐圧及びオン抵抗となる厚み及び濃度を有するn−ドリフト層21とを有するウエハを形成する工程が実行される。
具体的には、図14に示すように、先ず、n−ドリフト層21のボンド基板21aと、n+層25のベース基板25aとが別々に作製される。そして、ボンド基板21aとベース基板25aとが貼り合わされる。これは、高耐圧を得るために、n−ドリフト層1の厚みを十分に取る必要があるが、例えば、耐圧が4000[V]以上であれば350[μm]程度の厚さのn−ドリフト層21が必要であり、ベース基板25aからのエピタキシャル成長でのn−ドリフト層21の形成が難しいため、2枚の基板貼り合わせによりウエハが作製される。
そして、図13(b)に示すように、貼り合わせられたウエハの表面に不純物層(pベース層2等)等を形成する工程が実施される。そして、図12(c)に示すように、不純物層等が形成されたウエハの表面から、n−ドリフト層21を突き抜ける形で分離溝12cを掘り側面を形成する工程が実行される。
そして、図13(d)に示すように、側面が形成されたウエハの表面及び裏面の電極(ソース電極8、ドレイン電極9a)を形成し、分離溝12c中をダイシングする工程が実行され、各チップとしての縦型DMOSFET70に分離される。
次いで、図15を参照して別の従来の縦型DMOSFET80を説明する。図15に、従来の側面の端部を含む縦型DMOSFET80の縦断面構成を示す。なお、図11の従来例と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
縦型DMOSFET80は、縦型DMOSFET70と同様であるが、側面の物理的な端部(最も外側の側面)において、Pベース層2上に酸化膜13と、側面に酸化膜10e及びp−層11eと、を備えて構成される。特に、n−ドリフト層21及びn+層25の貼り合わせ面F3が、p−層11eに交差し、その交差部分14bを有する。
特開2004−319974号公報
しかし、上記従来の縦型DMOSFET70においては、高耐圧が要求され、n−ドリフト層21の厚さを十分に確保するため、n−ドリフト層21とn+層25とを貼り合わせているが、このような構造の場合、n−ドリフト層21とn+層25との境界の結晶性が完全でなく、欠陥等が生じていた。このため、ゲート電極7の電圧に基づき縦型DMOSFET70がオフ状態となり、ドレイン電極9aとソース電極8との間に逆バイアス電圧が印加されると、空乏層が貼り合わせ面F3に達し、貼り合わせ面F3に存在する欠陥等によってリーク電流の増大や、耐圧の劣化を生じるという問題があった。また、このようなリーク電流の増大や、耐圧の劣化を生じるウエハで作製したデバイスは、安定性や信頼性が低下するという問題があった。
また、上記従来の縦型DMOSFET80においては、n−ドリフト層21とn+層25との貼り合わせ面F3の欠陥がp−層11eに反映され、側面での欠陥が見られることとなる。この構造で、ゲート電極7の電圧に基づき縦型DMOSFET80がオフ状態となり、ドレイン電極9aとソース電極8との間に逆バイアス電圧が印加されると、貼り合わせ面F3の交差部分14b付近で発生するリーク電流が増大するという問題があった。
本発明の課題は、隣接する低濃度のドリフト層及び高濃度層を有する半導体装置において、高耐圧化を図るとともにリーク電流の増大及び耐圧の劣化を防ぐことである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の半導体装置は、
第1電極及び第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に形成し、オン状態で導電しオフ状態で空乏となる低濃度のドリフト層と、
前記第1電極と前記第2電極との間に形成し、前記ドリフト層と同導電型であり高濃度で当該ドリフト層の前記第2電極側の面上に境界の欠陥を少なく形成される第1高濃度層と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の半導体装置において、
前記第1電極と前記第2電極との間に形成し、前記第1高濃度層と同導電型であり高濃度で当該第1高濃度層に貼り合わされる第2高濃度層を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の半導体装置において、
前記第2電極側から形成され前記ドリフト層及び前記第1高濃度層の境界面を含まないダイヤフラムが形成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体装置において、
前記ドリフト層及び前記第1高濃度層の境界を含み、前記第1及び第2高濃度層の境界を含まない外側の側面に、前記ドリフト層とは逆導電型であり低濃度であって、前記オフ状態で空乏となる低濃度層を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体装置において、
前記ドリフト層の外側の側面に、前記ドリフト層とは逆導電型であり低濃度であって、前記オフ状態で空乏となる低濃度層と、
前記第1濃度層の外側の側面に、前記低濃度層とは逆導電型である逆導電型層と、を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明の半導体装置の製造方法は、
オン状態で導電しオフ状態で空乏となる低濃度のドリフト層と、前記ドリフト層と同導電型であり高濃度で前記ドリフト層の主面と反対の面上に境界の欠陥を少なく形成される第1高濃度層と、前記第1高濃度層と同導電型であり高濃度で前記第1高濃度層に貼り合わされる第2高濃度層と、を形成して基板とする基板形成工程と、
前記基板に不純物層を形成する工程と、
前記不純物層が形成された基板に分離溝を形成する工程と、
前記分離溝の側面に側面部を形成する側面形成工程と、
前記側面部が形成された基板の主面に第1電極を形成し、前記基板の主面の反対の面に第2電極を形成するとともに前記分離溝に応じて前記基板を分離して半導体装置とする工程と、
含むことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の半導体装置の製造方法において、
前記基板形成工程は、
前記ドリフト層を有する第1基板の主面と反対の面上に境界の欠陥を少なく前記第1高濃度層を形成する工程と、
前記第1基板に形成された前記第1高濃度層に、前記第2高濃度層を有する第2基板を貼り合わせる貼り合わせ工程と、を含むことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の半導体装置の製造方法において、
前記基板形成工程は、
前記ドリフト層を有する第1基板と前記第2高濃度層を有する第2基板とを貼り合わせる工程と、
前記貼り合わされた第1及び第2基板に熱処理を施し、熱拡散により前記第1高濃度層を前記第1基板に形成する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項6から8のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記基板の主面と反対の面から前記第1高濃度層及び前記第2高濃度層の貼り合わせ面までを取り除く工程を含むことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項7に記載の半導体装置の製造方法において、
前記基板の主面と反対の面から前記第1高濃度層及び第2高濃度層の貼り合わせ面までを取り除く工程を含み、
前記貼り合わせ工程は、
前記第1高濃度層と前記第2基板とを、絶縁物を介して貼り合わせることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項6から10のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記基板の主面と反対の面側から前記第ドリフト層及び第1高濃度層の境界面を含まずにダイヤフラムを形成する工程を含むことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項6から11のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記側面形成工程は、
前記ドリフト層及び前記第1高濃度層の境界面を含み、前記第1及び第2高濃度層の貼り合わせ面を含まない外側の側面に、前記ドリフト層とは逆伝導型であり低濃度であって、前記オフ状態で空乏となる低濃度層を形成する工程を含むことを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項6から11のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記側面形成工程は、
前記ドリフト層及び前記第1高濃度層の外側の側面に、前記ドリフト層とは逆伝導型であり低濃度であって、前記オフ状態で空乏となる低濃度層を形成する工程と、
前記低濃度層のうち前記第1高濃度層に対応する部分を、前記第1高濃度層と逆導電型化して逆伝導型層を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項1、6、7、8に記載の発明によれば、隣接する低濃度のドリフト層と第1及び第2の高濃度層とを有する半導体装置において、高耐圧化を図るとともにリーク電流の増大及び耐圧の劣化を防ぐことができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1高濃度層と第2高濃度層との貼り合わせ面の欠陥をゲッタリングサイトとして用い、半導体装置の信頼性を向上できる。
請求項3、11に記載の発明によれば、半導体装置の薄型化及び小型化を実現できる。
請求項4、12に記載の発明によれば、低濃度層と貼り合わせ面との交差を防ぎ、その交差部分付近でのリーク電流及び耐圧の劣化を防ぐことができる。
請求項5、13に記載の発明によれば、逆伝導型層付近でのリーク電流及び耐圧の劣化を防ぐことができる。
請求項9に記載の発明によれば、半導体装置を活性層のみにでき、薄型化及び小型化を実現できる。
請求項10に記載の発明によれば、貼り合わせを安価に実現でき、半導体装置の低コスト化を実現できる。
以下、添付図面を参照して本発明に係る第1〜第5の実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
(第1の実施の形態)
図1〜図4を参照して、本発明に係る第1の実施の形態を説明ずる。先ず、図1及び図2を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1に、本実施の形態の縦型DMOSFET20の縦断面構成を示す。図2に、側面の端部を含む縦型DMOSFET20の縦断面構成を示す。
図1に示すように、縦型DMOSFET20は、n型のシリコンで形成するn−ドリフト層1(ドリフト層)と、pベース層2と、p+層3と、n+層4と、n+層5と、酸化膜6と、ゲート電極7と、ソース電極8(第1電極)と、ドレイン電極9a(第2電極)と、を備えて構成される。なお、図11及び図12の縦型DMOSFET70と同じ要素には同一符号を付す。
また、基板の第1主面側(図1における上側)にソース電極8を形成する。また、基板の第2主面側(図10における下側)にドレイン電極9aを形成する。そして、第1主面は第2主面の反対の面となる。
さらに、n−ドリフト層1は、pベース層2、p+層3及びn+層4を介してソース電極8に接続する。また、n−ドリフト層1は、n+層5を介してドレイン電極9aに接続する。即ち、n−ドリフト層1は、ソース電極8とドレイン電極9aとの間に形成される。
縦型DMOSFET20のオフ時の耐圧は、n−ドリフト層1の濃度と厚みで決まる。つまり、高耐圧が要求されるデバイスであれば、n−ドリフト層1の濃度を薄く、厚さを厚くして、pベース層2及びn−ドリフト層1の接合より空乏層を広げ所定の電圧を維持できるように設計される。
また、n+層5は、n+層5a(第1高濃度層)と、n+層5b(第2高濃度層)と、を備える。n−ドリフト層1と、n+層5とは、直接貼り合わされるのではなく、n−ドリフト層1上にn+層5aがエピタキシャル成長されており、そのエピタキシャル成長されたn+層5aと、n+層5bとが貼り合わせられている。
図2に示すように、縦型DMOSFET20は、側面の物理的な端部において、p−層11a(低濃度層)を備える。即ち、p−層11aは、n−ドリフト層1の最も外側の側面に形成する。
また、p−層11aは、ソース電極8からドレイン電極9aへの向き(縦方向)に対する側面の物理的な端に形成する。さらにまた、p−層11aは、n−ドリフト層1と反対の導電型であるp型に形成する。即ち、p−層11aとn−ドリフト層1とは逆極性である。
また、p−層11aとn−ドリフト層1とは欠陥の少ない状態で接合している。さらに、p−層11aは、ゲート電極7の電圧に基づき縦型DMOSFET20がオフ状態となると、空乏化する。また、縦型DMOSFET20は、p−層11aの外側に酸化膜10aを備える。酸化膜10aは、p−層11aを保護できるため好適である。
p−層11aを設けることにより、ゲート電極7の電圧に基づき縦型DMOSFET20がオフ状態となる場合に、n−ドリフト層1との間で空乏層が形成され、酸化膜10aに正電荷が蓄積されたとしても、pベース層2及びp−層11aからの空乏層の広がりを抑制することがないので、縦型DMOSFET20の耐圧を高めることができる。
ここで、縦型DMOSFET20の動作を簡単に説明する。縦型DMOSFET20において、ゲート電極7の電圧に基づき縦型DMOSFET20がオン状態となると、n−ドリフト層1は導電し、ドレイン電極9aからソース電極8の向きに電流が流れる。また、ゲート電極7の電圧に基づき縦型DMOSFET20がオフ状態となり、n−ドリフト層1は、pベース層2及びp−層11aとの接合から空乏層が拡張する。そして、ドレイン電極9aとソース電極8との間の電圧が大きくなると、縦方向(素子内の厚み方向)と横方向(素子の幅の方向)との両方向に空乏化が拡張する。
詳細には、ゲート電極7の電圧に基づき縦型DMOSFET20がオフ状態となり、ドレイン電極9aとソース電極8との間に逆バイアス電圧が印加されると、n−ドリフト層1は、pベース層2及びp−層11aとの接合から空乏層が拡張する。その空乏層は貼り合わせ面F2に達する前に不純物濃度の境界としてのエピ成長面F1に達し、そこでn−ドリフト層1より濃度の高いn+層5aにより空乏層の伸びが抑えられる。このため、空乏層が貼り合わせ面F2に達することを防ぐことができる。
次いで、図3及び図4を参照して、縦型DMOSFET20の製造方法を説明する。図3(a)に、縦型DMOSFET20のエピタキシャル成長工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図3(b)に、同じく貼り合わせ工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図3(c)に、同じく不純物層等形成工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図3(d)に、同じく側面形成工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図3(e)に、同じく表面電極形成及びバックグラインド工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図3(f)に、同じく裏面電極形成工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図4に、エピタキシャル成長工程及び貼り合わせ工程の各段階におけるウエハの縦断面構成を示す。
先ず、図3(a)に示すように、所定の耐圧及びオン抵抗となる厚み及び濃度を有するn−ドリフト層1にn+層5aをエピタキシャル成長する工程が実行される。具体的には、図4に示すように、先ず、n−ドリフト層1のボンド基板1a(第1基板)に、低抵抗で高濃度のn+層5aがエピタキシャル成長される。ボンド基板1aとn+層5aとの間にはエピ成長面F1が形成される。
そして、図3(b)に示すように、n+層5aが形成されたn−ドリフト層1と、n+層5とを貼り合わせる工程が実行される。貼り合わせとは、例えば、2枚の基板を合せて熱処理を施すことにより、その2枚の基板をくっつける処理である。具体的には、図4に示すように、n+層5aが形成されたボンド基板1aと、n+層5のベース基板5b(第2基板)とが貼り合わされる。ボンド基板1aとベース基板5bとの間には貼り合わせ面F2が形成される。このようにして、高耐圧を得るためのn−ドリフト層1の厚みを十分に取ることができる。
そして、図3(c)に示すように、貼り合わせられたウエハの表面に不純物層(pベース層2、p+層3、n+層4、酸化膜6)等を形成する工程が実行される。そして、図3(d)に示すように、不純物層等が形成されたウエハの表面から、n−ドリフト層1を突き抜ける形で分離溝12aを掘り、側面(p−層11a、酸化膜10a)を形成する工程が実行される。側面は、ドライエッチング、エピタキシャル成長等により形成される。
そして、図3(e)に示すように、側面が形成されたウエハの表面に電極(ソース電極8)を形成し、ウエハの裏面をバックグラインドする工程が実行される。ウエハの裏面がバックグラインドにより削られるが、n+層5が分離溝12aの底までは削られずに薄い状態で残される。このため、貼り合わせ面F2が残されるようにバックグラインドされる。貼り合わせ面F2を残しても、素子の機械的性質や電気的特性に大きな影響がないことが前提とされる。
そして、図3(f)に示すように、表面電極が形成されバックグラインドされたウエハの裏面に電極(ドレイン電極9a)を形成しブレイクする工程が実行される。ブレイクにより、各チップとしての縦型DMOSFET20に分離される。
以上、本実施の形態によれば、n+層5aをエピタキシャル成長したn−ドリフト層1と、n+層のベース基板5bとの貼り合わせにより、n−ドリフト層1及びn+層5を形成するので、n−ドリフト層1の厚さを確保できて高耐圧化を図ることができるとともに、空乏層の広がりを欠陥の少ないエピ成長面F1で抑制して貼り合わせ面F2に達することを防いで、リーク電流の増大及び耐圧の劣化を防ぐことができ、縦型DMOSFET20の歩留まり、安定性及び信頼性を高めることができる。
また、貼り合わせ面F2の欠陥はゲッタリングサイトとして有効であり、素子の信頼性を向上できる。
また、n−ドリフト層1とn+層5との貼り合わせに高品質が要求されないため、安価な貼り合わせウエハを用いて縦型DMOSFET20を製造でき、チップ単価を低減できる。
(第2の実施の形態)
図5及び図6を参照して、本発明に係る第2の実施の形態を説明する。図5に、本実施の形態の側面の端部を含む縦型DMOSFET30の縦断面構成を示す。
図5に示すように、本実施の形態の縦型DMOSFET30は、第1の実施の形態の縦型DMOSFET20と同様の構成であるが、n+層5に代えてn+層5Aを備え、酸化膜10aに代えて酸化膜10bを備える構成とする。
n+層5Aは、エピ成長面F1のみを有し、貼り合わせ面F2を有さない。酸化膜10bは、素子の厚さ方向全域に形成され、ドレイン電極9aに接しているものとする。
次いで、図6を参照して、縦型DMOSFET30の製造方法を説明する。図6(a)に、縦型DMOSFET30のエピタキシャル成長工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図6(b)に、同じく貼り合わせ工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図6(c)に、同じく不純物層等形成工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図6(d)に、同じく側面形成工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図6(e)に、同じく表面電極形成及びバックグラインド工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図6(f)に、同じく裏面電極形成工程におけるウエハの縦断面構成を示す。
図6(a)〜(d)に示すエピタキシャル成長工程、貼り合わせ工程、不純物層等形成工程及び側面形成工程は、それぞれ順に、図3(a)〜(d)に示すエピタキシャル成長工程、貼り合わせ工程、不純物層等形成工程及び側面形成工程と同様である。
そして、図6(e)に示すように、側面が形成されたウエハの表面に電極(ソース電極8)を形成し、ウエハの裏面をバックグラインドする工程が実行される。ウエハの裏面のバックグラインドにより分離溝12aの底まで削られ、ウエハが各チップに分離される。分離溝12aを貼り合わせ面F2の下まで掘っておけば、バックグラインドにより貼り合わせ面F2の上まで削り上げられ、貼り合わせ面F2が取り除かれる。
そして、図6(f)に示すように、表面電極が形成されバックグラインドされたウエハの裏面に電極(ドレイン電極9a)を形成する工程が実行される。この電極形成の際には、ハードマスク等を用いて、ウエハ裏面のみに電極材がつくようにする。このようにして、各チップとしての縦型DMOSFET30が製造される。
以上、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、縦型DMOSFET30の高耐圧化を図ることができるとともに、バックグラインド工程により貼り合わせ面F2を削除するので、リーク電流の増大及び耐圧の劣化を防ぐことができ、縦型DMOSFET30の歩留まり、安定性及び信頼性を高めることができる。
また、n−ドリフト層1のボンド基板1aとn+層5Aのベース基板5bとの貼り合わせに高品質が要求されないため、安価な貼り合わせウエハを用いて縦型DMOSFET30を製造でき、チップ単価を低減できる。また、貼り合わせ面F2を削除するので、素子を活性層のみにできるので無駄な部分がなく、縦型DMOSFET30の薄型化及び小型化が可能である。
(第3の実施の形態)
図7及び図8を参照して、本発明に係る第2の実施の形態を説明する。図7に、本実施の形態の側面の端部を含む縦型DMOSFET40の縦断面構成を示す。
図7に示すように、本実施の形態の縦型DMOSFET40は、第2の実施の形態の縦型DMOSFET30と同様の構成であるが、n+層5Aに代えてn+層5Bを備え、酸化膜10bに代えて酸化膜10cを備え、ドレイン電極9aに代えてドレイン電極9bを備える構成とする。
n+層5Bは、エピ成長面F1のみを有し、貼り合わせ面F2を有さず、その裏面にダイヤフラムが形成される。酸化膜10cは、素子の厚さ方向全域に形成され、ドレイン電極9bに接していないものとする。ドレイン電極9bは、n+層5Bのダイヤフラム部分に形成される。
次いで、図8を参照して、縦型DMOSFET40の製造方法を説明する。図8(a)に、縦型DMOSFET40のエピタキシャル成長工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図8(b)に、同じく貼り合わせ工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図8(c)に、同じく不純物層等形成工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図8(d)に、同じくダイヤフラム形成工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図8(e)に、同じく側面形成工程におけるウエハの縦断面構成を示す。図8(f)に、同じく電極形成及びバックグラインド工程におけるウエハの縦断面構成を示す。
図8(a)〜(c)に示すエピタキシャル成長工程、貼り合わせ工程及び不純物層等形成工程は、それぞれ順に、図3(a)〜(d)に示すエピタキシャル成長工程、貼り合わせ工程及び不純物層等形成工程と同様である。
そして、図8(d)に示すように、不純物層等が形成されたウエハの裏面にダイヤフラムを形成する工程が実行される。具体的には、ウエハの裏面に、n+層のベース基板5bを突き抜け且つエピ成長面F1を突き抜けない深さでダイヤフラムエッチングが施される。
そして、図8(e)に示すように、ダイヤフラムが形成されたウエハの表面から、n−ドリフト層1を突き抜ける形で分離溝12bを掘り側面(p−層11a、酸化膜10c)を形成する工程が実行される。分離溝12bは、ダイヤフラムのない領域に掘られるので、ウエハがバラバラになることがない。
そして、図8(f)に示すように、側面が形成されたウエハの表面及び裏面に電極(ソース電極8、ドレイン電極9b)を形成し、ウエハの裏面をバックグラインドする工程が実行される。ウエハの裏面のバックグラインドにより分離溝12bの底まで削られ、ウエハが各チップに分離される。分離溝12bを貼り合わせ面F2の下まで掘っておけば、バックグラインドにより貼り合わせ面F2の上まで削り上げられ、貼り合わせ面F2が取り除かれる。このようにして、各チップとしての縦型DMOSFET40が製造される。
以上、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、縦型DMOSFET40の高耐圧化を図ることができるとともに、バックグラインド工程により貼り合わせ面F2を削除するので、リーク電流の増大及び耐圧の劣化を防ぐことができ、縦型DMOSFET40の歩留まり、安定性及び信頼性を高めることができる。
また、n−ドリフト層1のボンド基板1aとn+層5Bのベース基板5bとの貼り合わせに高品質が要求されないため、安価な貼り合わせウエハを用いて縦型DMOSFET30を製造でき、チップ単価を低減できる。また、ダイヤフラム形成工程及びバックグラインド工程により、貼り合わせ面F2を削除するので、素子を活性層のみにできるので無駄な部分がなく、縦型DMOSFET30の薄型化及び小型化を実現できる。さらに、分離溝12bをダイヤフラムの他の領域に形成するので、n+層5Bをダイヤフラムで取り除いても、各チップの縦型DMOSFET30がバラバラになることを防ぐことができる。
なお、本実施の形態において、n+層5aがエピタキシャル成長されたn−ドリフト層1のボンド基板1aと、n+層5Bのベース基板5bとの貼り合わせにおいて、n+層5a上又はベース基板5b上に酸化膜(絶縁物)を形成し、その酸化膜を挟んで貼り合わせする構成としてもよい。但し、この構成では、ダイヤフラムエッチング後にその酸化膜のエッチングを行い、n+層5aとのコンタクトを行う必要がある。この構成は、第2の実施の形態でも同様である。
また、本実施の形態において、n+層5aの濃度を濃くすると、n−ドリフト層1のボンド基板の反りによって、基板の貼り合わせが難しくなる場合には、n+層5aの濃度を下げ、ダイヤフラムエッチング後に、ウエハ裏面に、ドレイン電極9bとのコンタクトのためのん+層を形成する構成としてもよい。
また、本実施の形態において、ダイヤフラムの終点検出の方法として、貼り合わせる基板の面方位を変えて終点にする方法や、上記のように酸化膜を、n−ドリフト層1のボンド基板1aとn+層のベース基板5bとの間に挟み終点検出としてもよい。
(第4の実施の形態)
図9を参照して、本発明に係る第4の実施の形態を説明する。図9に、本実施の形態の側面の端部を含む縦型DMOSFET50の縦断面構成を示す。
図9に示すように、本実施の形態の縦型DMOSFET50は、第1の実施の形態の縦型DMOSFET20と同様の構成であるが、酸化膜13を備え、p−層11aに代えてp−層11b(低濃度層)を備え、酸化膜10aに代えて酸化膜10dを備える構成とする。
p−層11bは、縦型DMOSFET50の側面に、Pベース層2の下から貼り合わせ面F2の上で且つエピ成長面F1の下まで形成される。つまり、p−層11bは、エピ成長面F1との交差部分14aを有し、貼り合わせ面F2とは交差しない。酸化膜10dは、厚さ方向についてp−層11bに対応して形成される。
縦型DMOSFET50において、貼り合わせ面F2の欠陥は、デバイス内部に存在することになり、p−層11bに反映されることがなくp−層11bでの欠陥の発生を防ぐことができる。このような縦型DMOSFET50において、ゲート電極7の電圧に基づき縦型DMOSFET50がオフ状態となり、ドレイン電極9aとソース電極8との間に逆バイアスが印加されても、p−層11bの交差部分14a付近でのリーク電流及び耐圧の劣化に影響を与えることがない。
以上、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、縦型DMOSFET50の高耐圧化を図ることができるとともに、リーク電流の増大及び耐圧の劣化を防ぐことができ、縦型DMOSFET60の歩留まり、安定性及び信頼性を高めることができる。
さらに、p−層11bと貼り合わせ面F2とが交差しないので、交差部分14a付近でのリーク電流及び耐圧の劣化を防ぐことができる。
(第5の実施の形態)
図10を参照して、本発明に係る第5の実施の形態を説明する。図10に、本実施の形態の側面の端部を含む縦型DMOSFET60の縦断面構成を示す。
図10に示すように、本実施の形態の縦型DMOSFET60は、第4の実施の形態の縦型DMOSFET50と同様の構成であるが、p−層11bに代えてp−層11c及びn層11d(逆導電型層)を備える構成とする。
p−層11bは、縦型DMOSFET60の側面に、Pベース層2の下からn+層5aを除き貼り合わせ面F2の下まで形成される。n層11dは、縦型DMOSFET50の側面に、n+層5aに対応する位置に形成される。
縦型DMOSFETにおいて、n−ドリフト層1上にn+層5aをエピタキシャル成長する構成は、熱処理工程でのスリップや、n+層5aの片側成膜によるウエハのストレス、反りが発生するおそれがある。このような技術的要因や、製造コストを抑えるといったコスト的な要因により、n+層5aを薄く形成することが要求される場合に、縦型DMOSFET50の構造が有効となる。
縦型DMOSFET50の製造では、先ず、エピタキシャル成長工程において、第1の実施の形態の製造方法のエピタキシャル成長工程と同様に、n−ドリフト層1のボンド基板1aに、低抵抗で高濃度のn+層5aがエピタキシャル成長されるが、n+層5aの濃度を濃く、その厚さを薄くするように形成される。
第1の実施の形態の製造方法の側面形成工程と同様に、p−層11c及びn層11dを形成する場合に、例えば、ウエハの側面にエピタキシャル成長でp−層が形成され、次いで、形成されたp−層の横方向の熱拡散で、n+層5aに接するp−層部分がn型化されてn層11dが形成される。残ったp−層がp−層11cとなる。この構造では、p−層11cの幅とn+層5aの濃度との関係で、p−層形成後の熱拡散でn+層5aに接するp−層をn型化できなければならない。
n層11dを設けることにより、pベース層2及びp−層11aと、貼り合わせ面F2とが分離される。ゲート電極7の電圧に基づき縦型DMOSFET50がオフ状態となる場合に、ドレイン電極9aとソース電極8との間に逆バイアス電圧が印加されても、p−層11a中を伸びていく空乏層がn層11dに伸びていくことができなく、pベース層2及びp−層11aから広がる空乏層が貼り合わせ面F2に達することを防ぐことができる。
以上、本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、縦型DMOSFET60の高耐圧化を図ることができるとともに、リーク電流の増大及び耐圧の劣化を防ぐことができ、縦型DMOSFET60の歩留まり、安定性及び信頼性を高めることができる。
さらに、p−層11bと貼り合わせ面F2とが交差しなく、またn層11dを設けることにより、n層11d付近でのリーク電流及び耐圧の劣化を防ぐことができる。
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る半導体装置及び半導体装置製造方法の一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記各実施の形態では、半導体装置としての縦型DMOSFETについて説明したが、これに限定されるものではなく、隣接する低濃度及び高濃度の不純物層を有する半導体リレー(SSR)等に使われるMOS、その他の絶縁ゲート型電解効果トランジスタ(MOSFET)、ゲート隔離型バイポーラトランジスタ(IGBT)、ダイオード等の他の種類の半導体装置に適用することとしてもよい。
また、上記各実施の形態では、n−ドリフト層1上にn+層5aをエピタキシャル成長により形成する例を説明したが、これに限定されるものではなく、n−ドリフト層上にn+層を、イオン注入、プレデポジション等の方法で形成したり、n−ドリフト層のボンド基板とn+層のベース基板とを貼り合わせた後、高温長時間熱処理を施し、ベース基板からボンド基板へ深い拡散をさせることにより、ボンド基板にn+層を形成する構成等としてもよい。
また、上記各実施の形態では、隣接する低濃度及び高濃度の不純物層として、n−ドリフト層1とn+層5,5A,5Bとの例を説明したが、これに限定されるものではなく、反対の導電型(極性)(p−層1及びp+層)に適用することとしてもよい。
また、上記各実施の形態の少なくとも2つを適宜組み合わせる構成としてもよい。
その他、上記各実施の形態における半導体装置としての縦型DMOSFETの細部構成及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係る第1の実施の形態の縦型DMOSFET20の縦断面図である。 側面の端部を含む縦型DMOSFET20の縦断面図である。 (a)は、縦型DMOSFET20のエピタキシャル成長工程におけるウエハの縦断面図である。(b)は、同じく貼り合わせ工程におけるウエハの縦断面図である。(c)は、同じく不純物層等形成工程におけるウエハの縦断面図である。(d)は、同じく側面形成工程におけるウエハの縦断面図である。(e)は、同じく表面電極形成及びバックグラインド工程におけるウエハの縦断面図である。(f)は、同じく裏面電極形成工程におけるウエハの縦断面図である。 エピタキシャル成長工程及び貼り合わせ工程の各段階におけるウエハの縦断面図である。 本発明に係る第2の実施の形態の側面の端部を含む縦型DMOSFET30の縦断面図である。 (a)は、縦型DMOSFET30のエピタキシャル成長工程におけるウエハの縦断面図である。(b)は、同じく貼り合わせ工程におけるウエハの縦断面図である。(c)は、同じく不純物層等形成工程におけるウエハの縦断面図である。(d)は、同じく側面形成工程におけるウエハの縦断面図である。(e)は、同じく表面電極形成及びバックグラインド工程におけるウエハの縦断面図である。(f)は、同じく裏面電極形成工程におけるウエハの縦断面図である。 本発明に係る第3の実施の形態の側面の端部を含む縦型DMOSFET40の縦断面図である。 (a)は、縦型DMOSFET40のエピタキシャル成長工程におけるウエハの縦断面図である。(b)は、同じく貼り合わせ工程におけるウエハの縦断面図である。(c)は、同じく不純物層等形成工程におけるウエハの縦断面図である。(d)は、同じくダイヤフラム形成工程におけるウエハの縦断面図である。(e)は、同じく側面形成工程におけるウエハの縦断面図である。(f)は、同じく電極形成及びバックグラインド工程におけるウエハの縦断面図である。 本発明に係る第4の実施の形態の側面の端部を含む縦型DMOSFET50の縦断面図である。 本発明に係る第5の実施の形態の側面の端部を含む縦型DMOSFET60の縦断面図である。 従来の縦型DMOSFET70の縦断面図である。 従来の側面の端部を含む縦型DMOSFET70の縦断面図である。 (a)は、縦型DMOSFET70の貼り合わせ工程におけるウエハの縦断面を示す図である。(b)は、同じく不純物層等形成工程におけるウエハの縦断面図である。(c)は、同じく側面形成工程におけるウエハの縦断面図である。(d)は、同じくダイシング工程におけるウエハの縦断面図である。 貼り合わせ工程の各段階におけるウエハの縦断面図である。 従来の側面の端部を含む縦型DMOSFET80の縦断面図である。
符号の説明
20,30,40,50,60 縦型DMOSFET
1,21 n−ドリフト層
1a,21a ボンド基板
2 pベース層
3 p+層
4 n+層
5,5A,5B,25 n+層
5a,25a n+層
5b ベース基板
6 酸化膜
7 ゲート電極
8 ソース電極
9a,9b ドレイン電極
10a,10b,10c,10d 酸化膜層
11a,11b,11c p−層
11d n層
12a,12b,12c 分離溝
13 酸化膜
14a,14b 交差部分
F1 エピ成長面
F2,F3 貼り合わせ面

Claims (13)

  1. 第1電極及び第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に形成し、オン状態で導電しオフ状態で空乏となる低濃度のドリフト層と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に形成し、前記ドリフト層と同導電型であり高濃度で当該ドリフト層の前記第2電極側の面上に境界の欠陥を少なく形成される第1高濃度層と、を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1電極と前記第2電極との間に形成し、前記第1高濃度層と同導電型であり高濃度で当該第1高濃度層に貼り合わされる第2高濃度層を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2電極側から形成され前記ドリフト層及び前記第1高濃度層の境界面を含まないダイヤフラムが形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記ドリフト層及び前記第1高濃度層の境界を含み、前記第1及び第2高濃度層の境界を含まない外側の側面に、前記ドリフト層とは逆導電型であり低濃度であって、前記オフ状態で空乏となる低濃度層を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記ドリフト層の外側の側面に、前記ドリフト層とは逆導電型であり低濃度であって、前記オフ状態で空乏となる低濃度層と、
    前記第1濃度層の外側の側面に、前記低濃度層とは逆導電型である逆導電型層と、を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. オン状態で導電しオフ状態で空乏となる低濃度のドリフト層と、前記ドリフト層と同導電型であり高濃度で前記ドリフト層の主面と反対の面上に境界の欠陥を少なく形成される第1高濃度層と、前記第1高濃度層と同導電型且つ高濃度で前記第1高濃度層に貼り合わされる第2高濃度層と、を形成して基板とする基板形成工程と、
    前記基板に不純物層を形成する工程と、
    前記不純物層が形成された基板に分離溝を形成する工程と、
    前記分離溝の側面に側面部を形成する側面形成工程と、
    前記側面部が形成された基板の主面に第1電極を形成し、前記基板の主面の反対の面に第2電極を形成するとともに前記分離溝に応じて前記基板を分離して半導体装置とする工程と、
    含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記基板形成工程は、
    前記ドリフト層を有する第1基板の主面と反対の面上に境界の欠陥を少なく前記第1高濃度層を形成する工程と、
    前記第1基板に形成された前記第1高濃度層に、前記第2高濃度層を有する第2基板を貼り合わせる貼り合わせ工程と、を含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記基板形成工程は、
    前記ドリフト層を有する第1基板と前記第2高濃度層を有する第2基板とを貼り合わせる工程と、
    前記貼り合わされた第1及び第2基板に熱処理を施し、熱拡散により前記第1高濃度層を前記第1基板に形成する工程と、を含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記基板の主面と反対の面から前記第1高濃度層及び前記第2高濃度層の貼り合わせ面までを取り除く工程を含むことを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記基板の主面と反対の面から前記第1高濃度層及び第2高濃度層の貼り合わせ面までを取り除く工程を含み、
    前記貼り合わせ工程は、
    前記第1高濃度層と前記第2基板とを、絶縁物を介して貼り合わせることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記基板の主面と反対の面側から前記第ドリフト層及び第1高濃度層の境界面を含まずにダイヤフラムを形成する工程を含むことを特徴とする請求項6から10のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記側面形成工程は、
    前記ドリフト層及び前記第1高濃度層の境界面を含み、前記第1及び第2高濃度層の貼り合わせ面を含まない外側の側面に、前記ドリフト層とは逆伝導型であり低濃度であって、前記オフ状態で空乏となる低濃度層を形成する工程を含むことを特徴とする請求項6から11のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記側面形成工程は、
    前記ドリフト層及び前記第1高濃度層の外側の側面に、前記ドリフト層とは逆伝導型であり低濃度であって、前記オフ状態で空乏となる低濃度層を形成する工程と、
    前記低濃度層のうち前記第1高濃度層に対応する部分を、前記第1高濃度層と逆導電型化して逆伝導型層を形成する工程と、を含むことを特徴とする請求項6から11のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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