JP2007072133A - 導波路型バンドリジェクションフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 遮断効率が大きく、後方散乱および後方反射を抑制することによりガードバンドを狭め、反射戻り光を抑制した導波路型バンドリジェクションフィルタを提供する。
【解決手段】 導波路型バンドリジェクションフィルタは、入射導波路101に入射された光のモードフィールド径を広げるモードフィールド径拡大導波路102、モードフィールドが拡大された光が入射される、スラントグレーティング107が形成された幅広導波路103、幅広導波路を通過した光のモードフィールド径を縮小するモードフィールド径縮小導波路104、およびモードフィールド径が縮小された光を出力する出射導波路105を形成するコアと、コアを埋め込むクラッドとを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 導波路型バンドリジェクションフィルタは、入射導波路101に入射された光のモードフィールド径を広げるモードフィールド径拡大導波路102、モードフィールドが拡大された光が入射される、スラントグレーティング107が形成された幅広導波路103、幅広導波路を通過した光のモードフィールド径を縮小するモードフィールド径縮小導波路104、およびモードフィールド径が縮小された光を出力する出射導波路105を形成するコアと、コアを埋め込むクラッドとを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は導波路型バンドリジェクションフィルタに関し、より詳細には、基板上に作製されたスラントグレーティングを有する光導波路を含む導波路型バンドリジェクションフィルタに関する。
通信の高速化・大容量化が進んでいる。このような高速化・大容量化を実現するひとつが光通信システムである。WDM(Wavelength division multiplexing)通信システムをはじめとして複数の波長を合波・分波して扱う通信システムにおいては、特定の波長の光をフィルタするデバイスは通信のシステムを構成するためのキーデバイスである。
光フィルタの透過特性には主に4通りがあり、特定の波長領域のみを透過するバンドパスフィルタ、特定の波長領域のみを遮断するバンドリジェクションフィルタ、短い波長を通し長い波長を遮断するフィルタ、短い波長を遮断し長い波長を透過するフィルタ等がある。大概の光フィルタはこれらの特性またはこれらの特性を組み合わせたもので説明できる。
光フィルタのデバイス構成としては3タイプあり、バルクの光部品を組み合わしたバルク型光フィルタ、ファイバ型光フィルタ、導波路型光フィルタがある。この中で導波路型光フィルタは、フィルタが基板上に集積されているため量産性および耐久性に優れ実用上有望なフィルタである。
ここで、導波路型の光フィルタのバンドリジェクションフィルタの用途の例は、N波の光を用いた放送(broad-cast)型の通信において、ユーザAが1波の光を利用しユーザBが別の1波を利用する場合、ユーザAおよびユーザBの前にバンドリジェクションフィルタを備えることで1波の光を取り出すことができる。図12は2波の光を放送型で配信し、バンドリジェクションフィルタを配置することで、λ1をユーザAがλ2をユーザBが使用する例を示している。
このように導波路型のバンドリジェクションフィルタは有用なデバイスである。
従来のバンドリジェクションフィルタの構成の1例を図13に示す。図13は導波路方向とグレーティングベクトルの方向(グレーティングの周期が繰り返される方向)が平行でないことを特徴としたスラントグレーティングを示している。ここで導波路方向とグレーティングベクトルのなす角度をθとする。
図14にスラントグレーティングの作製方法を示す。図14(a)は、導波路型のバンドリジェクションフィルタの側面から見た、スラントグレーティングの形成の様子を示す。図14(b)は、導波路型のバンドリジェクションフィルタ上部から見た、スラントグレーティングの形成の様子を示す。
図14(a)に示したように、Si基板10上に形成された下部クラッド16a、コア13,および上部クラッド16bよりなる導波路に、フェイズマスク20を通して紫外線を照射することでスラントグレーティング17が形成される。フェイズマスクの表面は凹凸の周期が繰り返されており、入射した紫外光が繰り返し周期により回折する。回折光の中で主に紫外線の+1次光と−1次光が干渉し干渉縞が生じ、コアの中で干渉縞に対応した屈折率変調が形成される。これは、コア13の屈折率をクラッド16a,16bの屈折率に比較して上昇させるために、コア13にはGeがドープされている。また、Geがドープされた石英系ガラスに紫外線を照射すると、紫外線に誘起されて屈折率変化が生じ、これによりスラントグレーティングを形成することができるからである。このように、紫外線を照射することで作製されるグレーティングを光誘起グレーティングと呼ぶ。
紫外線の照射によって生じる屈折率変化の大きさは、照射する紫外線の強度に対応している。例えば、1パルスの光強度0.4mJ/cm2、繰り返し20[pulse/秒]で波長193nmの紫外光を15分間照射してグレーティングを作製することができる。
スラントグレーティングのグレーティングの傾き角θは、図14(b)に示したようにフェイズマスクの表面の凹凸の繰り返される方向を導波路に対して角度θだけ傾けることで実現している。なお、スラントグレーティングが形成されている導波路のパラメータは、導波路の比屈折率差Δは0.3%、導波路の厚みは8μm、導波路幅は8μmである。以上で傾き角θ=4(deg)のスラントグレーティングを作製した。
次に、スラントグレーティングの透過スペクトルを測定した。
入射した光は斜めのグレーティングに入射し、図15に示した透過スペクトルのように主に3つの特徴を示す。以下、短い波長から順に述べていく。なお、各損失の波長はスラントグレーティングに入射する前後でのフォトンの運動量の保存則を考慮することで得られる。
図15中の(i)は、ブラッグ(Bragg)回折されて導波路の外側に出射することによる損失である。ブラッグ波長条件に合致した波長が導波路外ヘ回折される(数式1)。ここでneffは基本モードの実効屈折率である。
なお、この回折光は2θの角度でコアとクラッドの界面に入射する。導波路の比屈折率差Δが0.3%のときの全反射の臨界角は4.6(deg)であるので、回折光が全反射をせずに導波路外に出るための条件は、数式(2)で表される。
図15中の(ii)は、グレーティングの斜め方向の周期により光が導波路の高次モードまたはクラッド伝播光に結合することによる後方散乱による損失である。結合した光ははじめに光を入射した方向とは反対に進むが、(図では省略しているが)石英系導波路に接続している単一モード光ファイバには高次モードおよびクラッド伝播光は結合して伝播することはないので散乱損失となる。損失に対応する波長は数式(3)で表される。なお、ncはクラッドの屈折率または高次モードの実効屈折率である。
図15中の(iii)は、グレーティングの斜め方向の周期により光が後方にブラッグ反射することによる損失である。損失に対応する波長は数式(4)で表される。
これらの損失の中で(i)の損失を利用してバンドリジェクションフィルタを構成していた。
Raman Kashap 著,Fiber Bragg Gratings,Academic Press,1999年,p.158
しかしながら、従来のバンドリジェクションフィルタを用いた場合、長さ6mmに対しての遮断効率が18dB程度と不十分であり、後方散乱および後方反射(図15中の(ii)および(iii)の損失)により透過すべき波長が損失を被ることになり、バンドリジェクションフィルタとしては使えない領域(ガードバンド)を広げ問題になっていた。
また、図16に示すように、反射スペクトル上に−1dB程度の反射戻り光を生じバンドリジェクションフィルタとしては好ましくなかった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、同じ導波路の長さおよび同じ屈折率変調に対して遮断効率が30dB以上と大きく、後方散乱および後方反射を抑制することによりガードバンドを狭め、反射戻り光(後方反射)を10dB以上抑制した導波路型バンドリジェクションフィルタを提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、基板上に形成された導波路型バンドリジェクションフィルタにおいて、光が入射される入射導波路、前記入射導波路に入射された光のモードフィールド径を広げるモードフィールド径拡大導波路、前記モードフィールド径拡大導波路によってモードフィールドが拡大された光が入射される、スラントグレーティングが形成された幅広導波路、前記幅広導波路を通過した光のモードフィールド径を縮小するモードフィールド径縮小導波路、および前記モードフィールド径縮小導波路によってモードフィールド径が縮小された光を出力する出射導波路を形成するコアと、前記コアを埋め込むクラッドとを備え、前記幅広導波路のコアの幅は、前記入射導波路のコアの幅よりも広く、前記スラントグレーティングは、グレーティングの格子が繰り返される方向が光の伝播方向に対して傾いていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、基板上に形成された導波路型バンドリジェクションフィルタにおいて、波長選択性を有する薄膜フィルタと、前記薄膜フィルタにそれぞれ接続された入射導波路、第2の出射導波路、第3の出射導波路、および導波路、前記導波路から入射される光のモードフィールド径を広げるモードフィールド径拡大導波路、前記モードフィールド径拡大導波路によってモードフィールドが拡大された光が入射される、スラントグレーティングが形成された幅広導波路、前記幅広導波路を通過した光のモードフィールド径を縮小するモードフィールド径縮小導波路、および前記モードフィールド径縮小導波路によってモードフィールド径が縮小された光を出射する第1の出射導波路を形成するコアと、前記コアを埋め込むクラッドとを備え、前記幅広導波路のコアの幅は、前記導波路のコアの幅よりも広く、前記スラントグレーティングは、グレーティングの格子が繰り返される方向が光の伝播方向に対して傾いていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の前記モードフィールド径拡大導波路および前記モードフィールド径縮小導波路の少なくとも一方がテーパー導波路であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の前記モードフィールド径拡大導波路および前記モードフィールド径縮小導波路の少なくとも一方がパラボラ導波路であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の前記コアおよびクラッドは、石英系ガラスを主たる成分として作製されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の前記スラントグレーティングは光誘起グレーティングであることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の前記コアの厚みは、数式(9)及び数式(10)満たすことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の前記スラントグレーティングは前記クラッドにも形成されていることを特徴とする。
本発明に係る導波路型バンドリジェクションフィルタは、モードフィールド径が拡大された部分にスラントグレーティングが作製されているので通常幅の導波路上にスラントグレーティングが作製された場合に比較してグレーティングの作用領域が大きくなり同じ長さ・同じ屈折率変調のスラントグレーティングに比較して遮断効率が大きくなる。またモードフィールド径が広くなっているので斜めの周期を感じて反射する反射光および散乱光の反射点か導波路幅方向にずれることになり、それらの光が重なりあう際に位相がずれて重なり合うために打ち消しあい、反射光および散乱光が生じなくなる。このように同じ長さで遮断効率が大きく、後方反射や後方散乱が生じないスラントグレーティングを実現することができる。
本発明に係る導波路型バンドリジェクションフィルタは、基板上に形成された、光が入射される入射導波路、該入射導波路に入射された光のモードフィールド径を断熱的(adiabatic)に損失なく広げるモードフィールド径拡大導波路、該モードフィールド径拡大導波路によってモードフィールドが拡大された光が入射されるスラントグレーティングを有する幅広導波路、該幅広導波路を通過した光のモードフィールド径を断熱的に損失無くが縮小するモードフィールド径縮小導波路、および該モードフィールド径縮小導波路によってモードフィールド径が縮小された光が出力される出射導波路を形成するコアと、該コアを埋め込むクラッドとを備える。幅広導波路に形成されたスラントグレーティングは、グレーティングの格子が繰り返される方向が光の伝播方向(導波路方向)に対して傾いている。
以下、図面を参照して、本発明に係る導波路型バンドリジェクションフィルタの実施例を説明する。
[実施例1]
図1を参照して本発明の第一実施例を説明する。図1(a)に本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ100の平面図を示す。導波路型バンドリジェクションフィルタ100は、基板上に形成された、光が入射される入射導波路101、該入射導波路から入射された光のモードフィールド径を断熱的(adiabatic)に損失なく広げるテーパー導波路102、該テーパー導波路によってモードフィールドが拡大された光が入射されるスラントグレーティング107を有する幅広導波路103、該幅広導波路を通過した光のモードフィールド径を断熱的に損失無くが縮小するテーパー導波路104、および該テーパー導波路によってモードフィールド径が縮小された光が出力される出射導波路105を形成するコア、および該コアを埋め込むクラッド106を備える。
[実施例1]
図1を参照して本発明の第一実施例を説明する。図1(a)に本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ100の平面図を示す。導波路型バンドリジェクションフィルタ100は、基板上に形成された、光が入射される入射導波路101、該入射導波路から入射された光のモードフィールド径を断熱的(adiabatic)に損失なく広げるテーパー導波路102、該テーパー導波路によってモードフィールドが拡大された光が入射されるスラントグレーティング107を有する幅広導波路103、該幅広導波路を通過した光のモードフィールド径を断熱的に損失無くが縮小するテーパー導波路104、および該テーパー導波路によってモードフィールド径が縮小された光が出力される出射導波路105を形成するコア、および該コアを埋め込むクラッド106を備える。
入射導波路101へ入射された光は、長さ1mm程度のテーパー導波路102で断熱的(adiabatic)に損失なくモードフィールド径が広がり、幅広導波路103へ入射される。幅広導波路103へ入射されたモードフィールドが拡大した光は、スラントグレーティング107において、一部の波長の光がブラッグ回折、後方散乱、または後方反射する。その他の波長の光はスラントグレーティングを通過し、テーパー導波路104で断熱的に損失無くモードフィールド径が狭まり出射導波路105から出射される。
通常は入射導波路101には単一モードファイバ(図示しない)から光軸を合わせて光が入射し、入射導波路101の基本モードのモードフィールド径と単一モードファイバ中の光のモードフィールド径が大体同じなので、入射導波路101(の断面)において基本モードの光が伝播する。テーパー導波路102により断熱的にモードフィールド径が拡大されるので幅広導波路103に入射する光はやはり基本モードのままである。まだテーパー導波路104により断熱的にモードフィールド径が縮小されるので出射導波路105を最終的に伝播する光も基本モードのままである。
幅広導波路103中にはピッチ0.53μm、導波路方向からの傾き角4°、および長さ6mmのスラントグレーティング107が作製されている。導波路型バンドリジェクションフィルタ100において、導波路の比屈折率差(すなわち、導波路101,102,103,104,および105を形成するコアの非屈折率とクラッド106の非屈折率との差)Δは0.3%、導波路のコアの厚みは8μm、入射導波路101および出射導波路105のコアの幅は8μm、幅広導波路103のコアの幅は28μmである。ここで、長さとは導波路方向の長さをいい、厚みとは基板面に対して垂直方向の長さをいい、幅とは基板面に対して水平方向の長さをいう。
なお、図1(a)のテーパー導波路102は、コアの幅をw1とすると、図1(b)に示したように数式(5)で定義される導波路である。
ここでzは光波の伝播軸、A1は係数、w10は入射導波路101のコアの幅、z10を入射導波路101とテーパー導波路102の境界から幅広導波路103の中心までの長さとしている。
また、なお、図1(a)のテーパー導波路104は、コアの幅をw2とすると、図1(c)に示したように数式(6)で定義される導波路である。
ここで、zは光波の伝播軸、A2は係数、w20は出射導波路105のコアの幅、z20を幅広導波路103の中心からテーパー導波路104と出射導波路105の境界までの長さとしている。
ここで、図2および図3を参照して、本発明に係る導波路型バンドリジェクションフィルタにおけるバンドリジェクションについて、本実施例に関連して説明する。
図2(a)は、通常幅の導波路上、すなわち入射導波路のコアの幅と同一のコアの幅を有する導波路13上にスラントグレーティング17が作製されている場合に、該スラントグレーティングにおける入射光に対するグレーティングの様子を示す。
図2(b)は、本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ、すなわち幅広導波路103に作製されたスラントグレーティング107における入射光に対するグレーティングの様子を示す。
図2(a)と図2(b)を比較すると、スラントグレーティング17および107が同じ長さ・同じ屈折率変調であるとした場合、図2(b)は、グレーティングが作用する領域が大きくなり、遮断効率が大きくなる。またモードフィールド径が広くなっているので斜めの周期を感じて反射する(入射したフォトンが斜めの周期のグレーティングに入射して運動量が保存されて反射される)反射光および散乱光の反射点か導波路のコアの幅方向にずれることになり、それらの光が重なりあう際に位相がずれて重なり合うために打ち消しあい、反射光および散乱光が生じなくなる。
図3を参照して、本発明に係る導波路型バンドリジェクションフィルタにおける後方反射光および後方散乱光の抑制について説明する。図3は、図2(b)のスラントグレーティング107を含む幅広導波路103の一部を示す。なお、図3には導波路幅方向に仮想的に分割した領域が示されている。
図3に示すように、スラントグレーティング107はななめに傾いたグレーティングであるので各分割領域における反射点の位置が異なる。幅広導波路103のコアの幅を広げると反射点のずれは大きくなり、反射光の位相のずれが大きくなる。したがって、反射光が重なりあう際に位相がずれて重なるので反射光が弱め合い、後方反射が減少することになる。後方散乱の場合も同様に各分割領域で生じる後方散乱光が重なりあう際に位相がずれて重なりあうので減少する。
以上説明したように導波路幅が広くなっているところにスラントグレーティングが作製されていることにより、モードフィールド径がより広いところでグレーティングに作用するのでグレーティングの作用領域が大きくなり反射の多重度が大きくなるので(同じ長さ・同じ屈折率変調のスラントグレーティングで比較して)遮断効率が大きくなり、後方反射及び後方散乱が減少する。
図4に、本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ100において、幅広導波路103のコアの幅を28μmとした場合の透過スペクトルを示す。図4から遮断量が45dBになっていることがわかる。
図5に、本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ100における、幅広導波路103のコアの幅と遮断量との関係を示す。図5の結果から幅広導波路103のコアの幅を8μmから28μmに拡大することで遮断量を17dBから45dBに改善できることがわかる。
図6に、本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ100において、幅広導波路103のコアの幅を28μmとした場合の反射スペクトルを示す。図6から反射量が−13dBになっていることがわかる。
図7に、本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ100における、幅広導波路103のコアの幅と後方反射との関係を示す。後方反射について、幅広導波路幅を8μmから28μmに拡大することで反射量を−1dBから−13dBに改善できることがわかる。
[実施例2]
図8を参照して本発明の第二実施例を説明する。図8(a)に本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ200の平面図を示す。導波路型バンドリジェクションフィルタ200は、基板上に形成された、光が入射される入射導波路201、該入射導波路から入射された光のモードフィールド径を広げるパラボラ導波路202、該パラボラ導波路によってモードフィールドが拡大された光が入射されるスラントグレーティング207を有するスラブ導波路203、該スラブ導波路を通過した光のモードフィールド径を縮小するパラボラ導波路204、および該パラボラ導波路によってモードフィールド径が縮小された光が出力される出射導波路205を形成するコア、および該コアを埋め込むクラッド206を備える。
図8を参照して本発明の第二実施例を説明する。図8(a)に本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ200の平面図を示す。導波路型バンドリジェクションフィルタ200は、基板上に形成された、光が入射される入射導波路201、該入射導波路から入射された光のモードフィールド径を広げるパラボラ導波路202、該パラボラ導波路によってモードフィールドが拡大された光が入射されるスラントグレーティング207を有するスラブ導波路203、該スラブ導波路を通過した光のモードフィールド径を縮小するパラボラ導波路204、および該パラボラ導波路によってモードフィールド径が縮小された光が出力される出射導波路205を形成するコア、および該コアを埋め込むクラッド206を備える。
入射導波路201へ入射された光は、パラボラ導波路202によりモードフィールドが拡大され平行光となる。続いて、入射光はスラブ導波路203のスラントグレーティング207において、一部の波長の光がブラッグ回折、後方散乱、または後方反射する。残りの波長の光は、パラボラ導波路204によりモードフィールドが縮小され、出射導波路205から出射される。
通常は入射導波路201には単一モードファイバ(図示しない)から光軸を合わせて光が入射し、入射導波路201の基本モードのモードフィールド径と単一モードファイバ中の光のモードフィールド径が大体同じなので、入射導波路201において基本モードの光が伝播する。パラボラ導波路202により基本モード(0次モード)の他に2次モードが励起される。基本モードと2次モードが適切に干渉し合うことで平行ビームとなるように、パラボラ導波路202は、パラボラ導波路202の長さとコアの幅を適切に設計されている。パラボラ導波路202により平行ビームにされた光は、スラントグレーティング207が形成されたスラブ導波路203へ入射される。スラブ導波路203へ入射された光の一部は、スラントグレーティング207でブラッグ回折、後方散乱、または後方反射等される。スラントグレーティング207でブラッグ回折、後方散乱、または後方反射等されない光は、スラブ導波路203を通過し、パラボラ導波路204へ入射され基本モードに変換されて、出射導波路205を基本モードで伝播し、単一モードファイバ(図示しない)に出力される。
なお、パラボラ導波路においてサイズを適切に設計することで入射光が平行光になる(コリメートされる)理由については、文献、C.Wei, J.Haes, I,Moerman, R.Baets,and M.K.Smit, “Elliptic waveguide beam focusing and collimating elements in InP:analysis and experiment", Electron.Lett, vol31, no.25, pp.2168-2169,1995で述べられている。
スラブ導波路203にはピッチ0.53μm、導波路方向からの傾き角4°、長さ6mmのスラントグレーティング207が作製されている。導波路型バンドリジェクションフィルタ200において、導波路の比屈折率差(すなわち、導波路201,202,203,204,および205を形成するコアの非屈折率とクラッド206の非屈折率との差)Δは0.3%、導波路の厚みは8μm、入射導波路201および出射導波路205のコアの幅は8μmである。スラブ導波路のコアの幅は10mmである。ただし、スラブ導波路は一般的にコア幅が無限に広がっている幅広導波路であるので、スラブ導波路のコアの幅はこれに限定されるものではない。ここで、長さとは導波路方向の長さをいい、厚みとは基板面に対して垂直方向の長さをいい、幅とは基板面に対して水平方向の長さをいう。
なお、図8(a)のパラボラ導波路202は、コアの幅w3とすると、図8(b)に示したように数式(7)で定義される導波路である。
ここでzは光波の伝播軸、A3は係数、w30は入射導波路201のコアの幅、z30を入射導波路201とパラボラ導波路202の境界からスラブ導波路203の中心までの長さとしている。
また、図8(a)のパラボラ導波路204は、コアの幅w4とすると、図8(c)に示したように数式(8)で定義される導波路である。
ここで、zは光波の伝播軸、A4は係数、w40は出射光導波路205のコアの幅、z30を出射導波路205とパラボラ導波路204の境界からスラブ導波路203の中心までの長さとしている。
なお、図8(a)に示したように、本実施形態の導波路型バンドリジェクションフィルタ200は、伝播する光のモードフィールド径が拡大したところにスラントグレーティングが作製されているので、通常の幅(8μm)の導波路、すなわち入射導波路のコアの幅と同一のコアの幅を有する導波路上にスラントグレーティングが作製された従来の場合に比較して、グレーティングの作用領域が大きくなり回折光がグレーティングと交差している回数が多くなり、回折効率が大きくなるので(同じ長さ・同じ屈折率変調のスラントグレーティングで比較して)遮断効率が大きくなる。
本実施例の透過スペクトルを測定した結果、実施例1の結果と同様に遮断量を45dBに改善できた。また本実施例の反射スペクトルを測定した結果、後方反射量を−13dBと改善できた。これは、光のモードフィールドが大きくなりグレーティングの作用領域が大きくなったことによって、後方反射光および後方散乱光が互いに大きな位相ずれを有した状態で重なりあい打ち消しあい、後方散乱および後方反射が抑制されたからである。これは第一実施例における場合と同じ理由である。
なお、本実施例では光のモードフィールドを拡大する部分にパラボラ導波路202、光のモードフィールド径を縮小する部分にパラボラ導波路204を用いた。パラボラ導波路の代わりに導波路型レンズを用いてもモードフィールドを拡大および縮小という同じ効果を得ることができ、結果として同様に遮断効率の改善および後方散乱・後方反射の抑制の効果を得ることができる。
導波路レンズの例としては、導波路上に実効屈折率の異なるレンズ状の領域を作製したことを特徴とするモードインデックスレンズ、基板を加工してレンズ球面を作製したことを特徴とするジオデシックレンズ、周期構造における導波光の回折現象を利用したことを特徴とする回折型レンズ(フレネルレンズ、グレーティングレンズ等)等がある。なお、導波路型レンズについては、西原浩、春名正光、楢原敏明著「光集積回路」(1985年、オーム社)PP.279−PP.291 に詳しく述べられている。
また、本実施例では、スラントグレーティングを有するスラブ導波路を用いたが、スラブ導波路に代えて、第一実施例で説明した幅広導波路としてもよい。
[実施例3]
図9を参照して本発明の第三実施例を説明する。図9(a)に、本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ300の平面図を示す。
図9を参照して本発明の第三実施例を説明する。図9(a)に、本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ300の平面図を示す。
導波路型バンドリジェクションフィルタ300は、基板上に形成された、光が入射される入射導波路301、該入射導波路から入射された光のモードフィールド径を断熱的に損失なく広げるテーパー導波路302、該テーパー導波路によってモードフィールドが拡大された光が入射されるスラントグレーティング307を有する幅広導波路303、該幅広導波路を通過した光のモードフィールド径を断熱的に損失無くが縮小するテーパー導波路304、および該テーパー導波路によってモードフィールド径が縮小された光が出力される出射導波路305を形成するコア、および該コアを埋め込むクラッド306を備える。
図9(b)は図9(a)の(1)または(3)における断面図で、図9(c)は図9(a)の(2)における断面図である。ただし図9(c)の断面図においてスラントグレーティングは図面から省略している。
図9(b)および(c)に示すように、本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ300は、第一実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ100と比較して、導波路(301,302,303,304,および305)のコアの厚みを13μmとした点で異なる。第一実施例と同様に、導波路におけるコアとクラッドの比屈折率差は0.3%である。
一般にコアの厚みが厚くなるとコア中に閉じ込められる基本モードの光のパワー比率が大きくなる。従って第一実施例の場合に比較して、より多くの量の光にスラントグレーティングが作用するので、回折される光量が増える。
透過スペクトルを測定した結果、遮断量を47dBに改善することができた。また後方反射光を考えると第一実施例に比較して導波路の厚み方向が広がっているのでより広い領域からの光が反射して重ね合わさることになり、重ね合わさる位相のずれは大きくなるので第一実施例に比較して後方反射量を抑制できる。反射スペクトルを測定した結果、−20dBに改善できた。
ただし、導波路のコアの厚みが14μm以上になると厚み方向に高次モードが励起され易くなり、透過スペクトル上に好ましくない損失等が生じる。一般に比屈折率差Δが一定の場合、導波路のコアの厚みが厚くなると導波路中に存在しうるモードの数が増えるからである。また、モードフィールド径が石英系導波路に入力するファイバに比較してかなり大きくなるため接続損失の影響が大きくなるという問題も生じる。
要するに、厚み方向のサイズはモードが基底(0次)モードと1次モードの2つが立ちうる擬似シングルモードの状態が好ましいと考えられる。これは厚み方向の厚さを増やすことにより遮断量を増やし後方反射を抑制でき、かつ高次モードの影響が少ない状態である。
このような好ましい状態の厚み方向のサイズは、数式(9)で表されるV値が数式(10)を満たすように決定することができる。
ここで、aはコアの厚みの半分の値、λは入射導波路に入射される光の波長、n1はコアの屈折率、Δはコアとクラッドとの比屈折率差である。V値は導波路内に存在しうるモードの数を示す指標であり、導波路の幅方向および厚み方向の2つの方向について計算することができる。V値が大きいほど、基本モードがコアに閉じこめられることを意味し、またV値がπを超えると高次モードが励起され易くなることを意味する。
入射導波路に入射される光の波長λ、屈折率n1、及び比屈折率差Δを一定とすると、数式(9)により、コアの厚みの半分の値aはV値と1対1に対応する。
入射導波路に入射される光の波長λが1.55μm、石英系ガラスのコアの屈折率n1が1.45、コアとクラッドとの比屈折率差Δが0.3%である場合、コアの厚み(2a)が約14μmのとき、V値がπを超え高次モードが励起され易くなる。本実施形態では、基底(0次)モードと1次モードの2つが立ちうる擬似シングルモードの状態とするために、コアの厚みを13μmとしている。
このようにして、導波路の厚み方向についてのV値を計算することで、厚み方向のサイズを決定することができる。なお、V値とモード数の関係について詳しくは岡本勝就著「光導波路の基礎」(1992年、コロナ社)PP. 21の図2.3中に述べられている。
[実施例4]
図10を参照して本発明の第四実施例を説明する。図10(a)に、本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ400の平面図を示す。導波路型バンドリジェクションフィルタ400は、基板上に形成された、光が入射される入射導波路401、該入射導波路から入射された光のモードフィールド径を断熱的に損失なく広げるテーパー導波路402、該テーパー導波路によってモードフィールドが拡大された光が入射される幅広導波路403、該幅広導波路を通過した光のモードフィールド径を断熱的に損失無くが縮小するテーパー導波路404、および該テーパー導波路によってモードフィールド径が縮小された光が出力される出射導波路405を形成するコア、および該コアを埋め込むクラッド406を備える。さらに、導波路型バンドリジェクションフィルタ400の幅広導波路403および該幅広導波路の周囲のコア406にはスラントグレーティング407が形成されている。
図10を参照して本発明の第四実施例を説明する。図10(a)に、本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ400の平面図を示す。導波路型バンドリジェクションフィルタ400は、基板上に形成された、光が入射される入射導波路401、該入射導波路から入射された光のモードフィールド径を断熱的に損失なく広げるテーパー導波路402、該テーパー導波路によってモードフィールドが拡大された光が入射される幅広導波路403、該幅広導波路を通過した光のモードフィールド径を断熱的に損失無くが縮小するテーパー導波路404、および該テーパー導波路によってモードフィールド径が縮小された光が出力される出射導波路405を形成するコア、および該コアを埋め込むクラッド406を備える。さらに、導波路型バンドリジェクションフィルタ400の幅広導波路403および該幅広導波路の周囲のコア406にはスラントグレーティング407が形成されている。
図10(b)は図10(a)の(1)または(3)における断面図で、図10(c)は図10(a)の(2)における断面図である。ただし図9(c)の断面図においてスラントグレーティングは図面から省略している。
本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ400は、第一実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ100と比較して、クラッド406にもグレーティングが形成される点で異なる。すなわち、導波路401,402,403,404,および405のコアのみならず、クラッド406にもGeがドープされているので、クラッドにおいても紫外線照射により屈折率変化が誘起され、クラッドにもグレーティングが形成されている。
入射導波路401へ入射された光のうち、コアに閉じ込められずにクラッドにしみ出した光もクラッド406に形成されたグレーティング407により回折される。したがって、第一実施例と比較して、より幅の広い領域で光がグレーティングにより回折されることになる。従って第一実施例と比較して、より多くの光にスラントグレーティングが作用するので、回折される光量が増える。透過したスペクトルを測定した結果、遮断量を50dBに改善されていた。また後方反射光を考えると第一実施例と比較して、光のモードフィールドが広がっているのでより広い領域からの光が反射して重ね合わさることになり、重ね合わさる位相のずれは大きくなる。したがって、本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタは、第一実施例と比較して、後方反射量をより抑制できる。反射スペクトルを測定した結果、反射量を−23dBに改善されていた。
[実施例5]
図11を参照して本発明の第五実施例を説明する。図11に本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ500の平面図を示す。導波路型バンドリジェクションフィルタ500は、基板上に形成された、波長選択する薄膜フィルタ511と、該薄膜フィルタに接続された入射導波路508,第2の出射導波路509,第3の出射導波路510および導波路501、該導波路501から入射された光のモードフィールド径を断熱的に損失なく広げるテーパー導波路502、該テーパー導波路によってモードフィールドが拡大された光が入射されるスラントグレーティング507を有する幅広導波路503、該幅広導波路を通過した光のモードフィールド径を断熱的に損失無くが縮小するテーパー導波路504、および該テーパー導波路によってモードフィールド径が縮小された光が出力される第1の出射導波路505を形成するコアと、該コアを埋め込むクラッド506とを備える。
図11を参照して本発明の第五実施例を説明する。図11に本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ500の平面図を示す。導波路型バンドリジェクションフィルタ500は、基板上に形成された、波長選択する薄膜フィルタ511と、該薄膜フィルタに接続された入射導波路508,第2の出射導波路509,第3の出射導波路510および導波路501、該導波路501から入射された光のモードフィールド径を断熱的に損失なく広げるテーパー導波路502、該テーパー導波路によってモードフィールドが拡大された光が入射されるスラントグレーティング507を有する幅広導波路503、該幅広導波路を通過した光のモードフィールド径を断熱的に損失無くが縮小するテーパー導波路504、および該テーパー導波路によってモードフィールド径が縮小された光が出力される第1の出射導波路505を形成するコアと、該コアを埋め込むクラッド506とを備える。
薄膜フィルタ511は、波長λ3の光を第2の出射導波路509へ通過させ、波長λ1,λ2の光を導波路501の方向へ反射する波長選択性を有する。
入射導波路508へ入射された波長λ1,λ2,λ3の3波の光は、薄膜フィルタ511の波長選択性によって、λ3の光が出射導波路509へ出射され、波長λ1,λ2の光が反射され導波路501へ入射される。次いで、導波路501へ入射された波長λ1,λ2の光は、テーパー導波路502で断熱的に損失なくモードフィールド径が広がり、幅広導波路503へ入射される。幅広導波路503へ入射されたモードフィールドが拡大した波長λ1,λ2の光は、スラントグレーティング507において、波長λ2の光がブラッグ回折し、波長λ1の光がスラントグレーティング507を通過し、テーパー導波路504で断熱的に損失無くモードフィールド径が狭まり第1の出射導波路605から出射される。
本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタは、波長λ1およびλ2の波長を放送(broad-cast)型の通信サービスに用いることができる。例えば、あるユーザは波長λ1のみを必要とし、別のユーザは波長λ1およびλ2を必要とする場合、紫外線を照射してスラントグレーティング507を備えたチップ(本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタ500)と、(紫外線を照射しないままの)スラントグレーティングを備えていないチップを用意するだけでサービスの実現ができる。本実施例の導波路型バンドリジェクションフィルタは、他に新たな光部品を用意することなくサービスの実現ができるのという利点を有する。
13,101,201,301,401,508 入射導波路
102,104,302,304,402,404,502,504 テーパー導波路
103,303,404,503 幅広導波路
105,205,305,405,505,509,510 出射導波路
16,16a,16b,106,206,306,406,506 クラッド
17,107,207,307,407,507 スラントグレーティング
202,204 パラボラ導波路
203 スラブ導波路(幅広導波路)
501 導波路
511 薄膜フィルタ
102,104,302,304,402,404,502,504 テーパー導波路
103,303,404,503 幅広導波路
105,205,305,405,505,509,510 出射導波路
16,16a,16b,106,206,306,406,506 クラッド
17,107,207,307,407,507 スラントグレーティング
202,204 パラボラ導波路
203 スラブ導波路(幅広導波路)
501 導波路
511 薄膜フィルタ
Claims (8)
- 基板上に形成された導波路型バンドリジェクションフィルタにおいて、
光が入射される入射導波路、前記入射導波路に入射された光のモードフィールド径を広げるモードフィールド径拡大導波路、前記モードフィールド径拡大導波路によってモードフィールドが拡大された光が入射される、スラントグレーティングが形成された幅広導波路、前記幅広導波路を通過した光のモードフィールド径を縮小するモードフィールド径縮小導波路、および前記モードフィールド径縮小導波路によってモードフィールド径が縮小された光を出力する出射導波路を形成するコアと、
前記コアを埋め込むクラッドとを備え、
前記幅広導波路のコアの幅は、前記入射導波路のコアの幅よりも広く、
前記スラントグレーティングは、グレーティングの格子が繰り返される方向が光の伝播方向に対して傾いていることを特徴とする導波路型バンドリジェクションフィルタ。 - 基板上に形成された導波路型バンドリジェクションフィルタにおいて、
波長選択性を有する薄膜フィルタと、
前記薄膜フィルタにそれぞれ接続された入射導波路、第2の出射導波路、第3の出射導波路、および導波路、
前記導波路から入射される光のモードフィールド径を広げるモードフィールド径拡大導波路、
前記モードフィールド径拡大導波路によってモードフィールドが拡大された光が入射される、スラントグレーティングが形成された幅広導波路、
前記幅広導波路を通過した光のモードフィールド径を縮小するモードフィールド径縮小導波路、および
前記モードフィールド径縮小導波路によってモードフィールド径が縮小された光を出射する第1の出射導波路を形成するコアと、
前記コアを埋め込むクラッドとを備え、
前記幅広導波路のコアの幅は、前記導波路のコアの幅よりも広く、
前記スラントグレーティングは、グレーティングの格子が繰り返される方向が光の伝播方向に対して傾いていることを特徴とする導波路型バンドリジェクションフィルタ。 - 前記モードフィールド径拡大導波路および前記モードフィールド径縮小導波路の少なくとも一方がテーパー導波路であることを特徴とする請求項1または2に記載の導波路型バンドリジェクションフィルタ。
- 前記モードフィールド径拡大導波路および前記モードフィールド径縮小導波路の少なくとも一方がパラボラ導波路であることを特徴とする請求項1または2に記載の導波路型バンドリジェクションフィルタ。
- 前記コアおよびクラッドは、石英系ガラスを主たる成分として作製されることを特徴とする請求項3または4に記載の導波路型バンドリジェクションフィルタ。
- 前記スラントグレーティングは光誘起グレーティングであることを特徴とする請求項5に記載の導波路型バンドリジェクションフィルタ。
- 前記スラントグレーティングは前記クラッドにも形成されていることを特徴とする請求項6に記載の導波路型バンドリジェクションフィルタ。
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WO2014034249A1 (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-06 | 国立大学法人九州大学 | モード変換素子 |
CN103682532A (zh) * | 2013-12-12 | 2014-03-26 | 北京理工大学 | 侧微腔与金属-介质-金属波导耦合的电磁波多带滤波器 |
JP2014215518A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 日本電信電話株式会社 | 性能可変回折格子 |
-
2005
- 2005-09-06 JP JP2005258473A patent/JP2007072133A/ja active Pending
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