JP2007071786A - センサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 性能を維持しながら、オフセット電圧の経時変化を抑制することが可能なセンサ装置を提供すること。
【解決手段】 磁気センサ1は、磁気の変化に応じて磁気抵抗素子31〜34の各々の電気抵抗値が変化することに基づいて磁気の変化を検出する。磁気抵抗素子31(32〜34)に対応して、熱が付与されて溶融される被熱処理部31a(32a〜34a),31b(32b〜34b)が設けられている。被熱処理部31a(32a〜34a)は、磁気抵抗素子31(32〜34)から枝分かれするように設けられている。被熱処理部31b(32b〜34b)は、磁気抵抗素子31(32〜34)に対して孤立するように設けられている。対応する磁気抵抗素子31(32〜34)と被熱処理部31a(32a〜34a),31b(32b〜34b)との間には、閉回路が形成されていない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、物理変化を検出するセンサ装置に関する。
従来、自動車においては、ステアリングホイールの回転角度を検出するステアリングアングルセンサとして磁気センサが用いられている。
図3に示すように、磁気センサ1は、4つの磁気抵抗素子31〜34によりホイートストーンブリッジが構成されたものである。そして、磁気センサ1に対して磁界の方向が所定方向の時、磁気抵抗素子31,32間のノードN1と、磁気抵抗素子33,34間のノードN2との間の電圧(ブリッジの各中点電位E1,E2の差であるオフセット電圧E12)が0Vに近いもの程、磁気センサ1として高性能であることが知られている。即ち、磁気抵抗素子31の電気抵抗値をR1、磁気抵抗素子32の電気抵抗値をR2、磁気抵抗素子33の電気抵抗値をR3、磁気抵抗素子34の電気抵抗値をR4としたとき、「R1×R4=R2×R3」の関係式が成り立つことが最も好ましい。
ここで、磁気センサ1は、オフセット電圧E12を0Vに近づけるために、つまり前記関係式を成り立たせるために、磁気抵抗素子31〜34の各々において、電気抵抗値R1〜R4の各々が互いに等しくなるような所要のパターンが予め設定されている。しかしながら、磁気抵抗素子31〜34の個々が有する電気抵抗値R1〜R4のバラツキは、成膜精度やパターンのエッチング精度に起因しているが、それらの精度の向上だけでは前記関係式を成り立たせることは困難である。
そこで、磁気センサ1を製造するのに際して、磁気抵抗素子31〜34の一部を切断することで電気抵抗値R1〜R4を微調整するトリミングの手法が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開平05−034224号公報(段落番号0019〜0023、図4、図5)
ところが、前記関係式を成り立たせる目的でトリミングを施しても、磁気抵抗素子31〜34の各々において、電気抵抗値R1〜R4の各々が、トリミング直後のものから互いに異なる度合で経時変化する。このため、ホイートストーンブリッジの平衡が時間の経過に伴って維持されなくなって、オフセット電圧E12がレーザトリミング直後の0Vから、やがて磁気センサ1の性能を決定する上で無視できない程のレベルにまで達する。
そこで、トリミングに先立って、磁気抵抗素子31〜34の各々に対してレーザを照射して磁気抵抗素子31〜34の各々の一部を切断することで同磁気抵抗素子31〜34の各々を物理的に安定化させることが考えられる。しかしながら、このように磁気抵抗素子31〜34の各々の一部を切断するということは、磁気センサ1により磁気の変化を検出するべく設定された所要のパターンをいわば強制的に変化させることに他ならない。言い換えると、この場合、電流経路が変化させられることになる。そうすると、電気抵抗値R1〜R4が変化して磁気センサ1の性能が低下する虞がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、性能を維持しながら、オフセット電圧の経時変化を抑制することが可能なセンサ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、物理変化に応じて複数のセンサエレメントの各々の電気信号が変化することに基づいて物理変化を検出するセンサ装置において、複数のセンサエレメントの各々に対応して、熱が付与されて溶融される被熱処理部を設け、対応するセンサエレメントと被熱処理部との間に閉回路が形成されていないことを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のセンサ装置において、複数のセンサエレメントの各々は、一筆書が可能なパターンを有し、対応するセンサエレメントと被熱処理部とにより構成されるグループは、一筆書が不可能なパターンを有していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載のセンサ装置において、センサエレメントから枝分かれするように設けられた被熱処理部を備えていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のセンサ装置において、センサエレメントに対して孤立するように設けられた被熱処理部を備えていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のセンサ装置において、複数のセンサエレメントの各々に対応する被熱処理部が集約されて配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載のセンサ装置において、集約されて配置されている複数の被熱処理部の各々は、互いに分離するように設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明では、請求項5に記載のセンサ装置において、集約されて配置されている複数の被熱処理部の各々は、互いに繋がるように設けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のセンサ装置において、センサエレメントは、物理変化に応じて電気抵抗値が変化するものであることを特徴とする。
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1に記載の発明によると、被熱処理部に熱が付与されて同被熱処理部が溶融されることで熱エネルギーによりセンサエレメントが物理的に安定化される。このため、センサエレメントの電気信号の経時変化が抑制される。言い換えると、オフセット電圧の経時変化が抑制される。ここに、被熱処理部に熱が付与される前後において電流経路は変化させられない。このため、センサエレメントの電気信号は変化させられず、センサ装置の性能は低下しない。従って、性能を維持しながら、オフセット電圧の経時変化を抑制することができる。
請求項2に記載の発明によると、センサエレメントのパターンは、被熱処理部に熱が付与される前後において一筆書が可能な態様のまま維持される。つまり、被熱処理部に熱が付与される前後において電流経路は変化させられない。このため、センサエレメントの電気信号は変化させられず、センサ装置の性能は低下しない。従って、性能を維持しながら、オフセット電圧の経時変化を抑制することができる。
請求項3に記載の発明によると、センサエレメントに繋がっている被熱処理部に付与された熱は、被熱処理部からセンサエレメントに効率良く伝達される。従って、熱エネルギーによりセンサエレメントを確実に安定化させることができる。要するに、オフセット電圧の経時変化を抑制することができる。
請求項4に記載の発明によると、センサエレメントに繋がっていない被熱処理部に熱が付与される前後において電流経路は変化させられない。このため、センサエレメントの電気信号は変化させられず、センサ装置の性能は低下しない。従って、性能を維持することができる。
請求項5に記載の発明によると、複数の被熱処理部が集約されている。このため、複数の被熱処理部に対してまとめて熱を付与することが可能となる。よって、複数の被熱処理部の各々に対して別々に熱を付与する必要がない。従って、被熱処理部に熱を付与する工程の所要時間を短縮することができる。
請求項6に記載の発明によると、互いに分離するように設けられている複数の被熱処理部に対してまとめて熱を付与することが可能となる。従って、被熱処理部に熱を付与する工程の所要時間を短縮することができる。
請求項7に記載の発明によると、互いに繋がるように設けられている複数の被熱処理部に対してまとめて熱を付与することが可能となる。従って、被熱処理部に熱を付与する工程の所要時間を短縮することができる。
請求項8に記載の発明によると、熱エネルギーによりセンサエレメントが物理的に安定化されることで、センサエレメントの電気抵抗値の経時変化を抑制することができる。
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の発明によれば、性能を維持しながら、オフセット電圧の経時変化を抑制することができる。
以下、本発明を自動車のステアリングアングルセンサとして用いられる磁気センサに具体化した一実施形態を説明する。
図1及び図2に示すように、磁気センサ1は、基板10を備えている。基板10は、半導体(本実施形態ではシリコン)により構成されている。基板10の上面には、絶縁膜20が設けられている。絶縁膜20は、基板10の上面の略全体を覆うように設けられている。絶縁膜20は、酸化膜(本実施形態では二酸化珪素)により構成されている。絶縁膜20の上面には、磁気抵抗素子31〜34が設けられている。磁気抵抗素子31〜34の各々は、薄膜により一筆書が可能な所要のパターンに形成されている。磁気抵抗素子31〜34の各々は、ニッケルコバルトにより構成されている。ニッケルコバルトは、負の磁気特性を有する強磁性体である。
絶縁膜20の上面には、層間絶縁膜40が設けられている。層間絶縁膜40は、絶縁膜20の上面の略全体を覆うように設けられている。層間絶縁膜40は、磁気抵抗素子31〜34の全体を覆うように設けられている。層間絶縁膜40は、窒化膜(本実施形態では窒化珪素)により構成されている。層間絶縁膜40の上面には、金属パッド50が設けられている。金属パッド50の下面は、磁気抵抗素子31〜34の各々の始端及び終端に対して電気的に接続されている。金属パッド50の上面の一部は、露出されている。金属パッド50は、アルミニウムにより構成されている。
層間絶縁膜40の上面には、パッシベーション膜60が設けられている。パッシベーション膜60は、層間絶縁膜40の上面の略全体を覆うように設けられている。パッシベーション膜60は、金属パッド50の略全体を覆うように設けられている。パッシベーション膜60は、窒化膜(本実施形態では窒化珪素)により構成されている。
次に、磁気センサ1を構成する基板10、絶縁膜20、磁気抵抗素子31〜34、層間絶縁膜40、金属パッド50、パッシベーション膜60が果たす役目について説明する。
基板10は、磁気抵抗素子31〜34の各々を設けるための土台としての役目を果たす。絶縁膜20は、基板10と磁気抵抗素子31〜34の各々との間に必要な絶縁レベルを確保するための絶縁層としての役目を果たす。言い換えると、絶縁膜20は、基板10上に磁気抵抗素子31〜34の各々を設ける際の下地としての役目を果たす。
磁気抵抗素子31〜34は、磁気センサ1により磁気の変化を検出するべく、磁気の変化に応じて電気抵抗値R1〜R4が変化するセンサエレメントとしての役目を果たす。層間絶縁膜40は、磁気抵抗素子31〜34の各々を外乱から保護するための保護膜としての役目を果たす。金属パッド50は、図3に示す態様で磁気抵抗素子31〜34間をワイヤーボンディングにより電気的に接続するための媒体としての役目を果たす。パッシベーション膜60は、磁気抵抗素子31〜34の各々を外乱から保護するための保護膜としての役目を果たす。
次に、磁気センサ1の特徴的な構成について説明する。
さて、磁気抵抗素子31に対応して、熱が付与されて溶融される被熱処理部31aが設けられている。一方、磁気抵抗素子32(33,34も同様)に対応して、熱が付与されて溶融される被熱処理部32a(33a,34a)が設けられている。被熱処理部31a(32a〜34a)は、磁気抵抗素子31(32〜34)と同様の材料(ニッケルコバルト)により構成されている。被熱処理部31a(32a〜34a)は、磁気抵抗素子31(32〜34)から枝分かれするように設けられている。つまり、磁気抵抗素子31(32〜34)と被熱処理部31a(32a〜34a)とは繋がっている。
加えて、磁気抵抗素子31に対応して、熱が付与されて溶融される被熱処理部31bが設けられている。一方、磁気抵抗素子32(33,34も同様)に対応して、熱が付与されて溶融される被熱処理部32b(33b,34b)が設けられている。被熱処理部31b(32b〜34b)は、磁気抵抗素子31(32〜34)と同様の材料(ニッケルコバルト)により構成されている。被熱処理部31b(32b〜34b)は、磁気抵抗素子31(32〜34)に対して孤立するように設けられている。つまり、磁気抵抗素子31(32〜34)と被熱処理部31b(32b〜34b)とは繋がっていない。
ここで、対応する磁気抵抗素子31(32〜34)と被熱処理部31a(32a〜34a)との間には、閉回路が形成されていない。つまり、被熱処理部31a(32a〜34a)は、始端から終端に至る経路の途中の1箇所で磁気抵抗素子31(32〜34)と繋がっており、始端及び終端はいずれも磁気抵抗素子31(32〜34)と繋がっていない。別の言い方をすると、磁気抵抗素子31(32〜34)と被熱処理部31a(32a〜34a)とにより構成されるグループは、一筆書が不可能なパターンを有している。
尚、被熱処理部31b(32b〜34b)が磁気抵抗素子31(32〜34)に対して孤立するように設けられていることを考えると、対応する磁気抵抗素子31(32〜34)と被熱処理部31b(32b〜34b)との間にも、閉回路が形成されていない。そして、磁気抵抗素子31(32〜34)と被熱処理部31b(32b〜34b)とにより構成されるグループも、一筆書が不可能なパターンを有している。要するに、磁気抵抗素子31(32〜34)と被熱処理部31a(32a〜34a)と被熱処理部31b(32b〜34b)とにより構成されるグループは、一筆書が不可能なパターンを有している。
次に、磁気センサ1の製造方法について説明する。
磁気センサ1は、可能な限りトリミングを施すことなくオフセット電圧E12を0Vに近づけるために(「R1×R4=R2×R3」の関係式を成り立たせるために)、磁気抵抗素子31〜34の各々において、電気抵抗値R1〜R4の各々が互いに等しくなるような所要のパターンが予め設定されている。そして、基板10の上面に絶縁膜20が設けられた後、絶縁膜20の上面に磁気抵抗素子31〜34が該パターンに対応してスパッタ成膜される(成膜工程)。また、成膜工程では、被熱処理部31a〜34a,31b〜34bもスパッタ成膜される。
そして、成膜工程とフォトリソグラフィー工程とが繰り返されて層間絶縁膜40、金属パッド50、パッシベーション膜60が設けられた後、熱処理工程に入る。熱処理工程は、トリミング工程に先立って行われる。熱処理工程では、被熱処理部31a〜34a,31b〜34bの各々に対してレーザが照射される。そして、これにより、被熱処理部31a〜34a,31b〜34bの各々に熱が付与されて同被熱処理部31a〜34a,31b〜34bの各々が溶融される。そして、被熱処理部31a〜34a,31b〜34bの各々において、レーザによる熱が付与されて溶融された部分が、結果として切断される。その結果、被熱処理部31a〜34a,31b〜34bの各々に溶融部70が形成される。
ここで、磁気抵抗素子31〜34の各々のパターンは、溶融部70が形成される前後において変化しない。つまり、磁気抵抗素子31〜34の各々の一部が切断される訳ではなく、磁気抵抗素子31〜34からずれた位置に設けられている被熱処理部31a〜34a,31b〜34bが切断される。これにより、溶融部70が形成される前後の段階において電流経路が変化しないように配慮されている。
そして、熱処理工程が完了すると、必要に応じてトリミング工程に入る。トリミング工程は、磁気抵抗素子31〜34の一部をレーザで切断することで電気抵抗値R1〜R4を微調整するために行われる。トリミング工程では、4つの磁気抵抗素子31〜34のうち、いずれか1つの磁気抵抗素子の一部がレーザで切断される。この理由は、該切断により1つの磁気抵抗素子の電気抵抗値さえ増大させれば、上記した「R1×R4=R2×R3」の関係式が成り立つことになるからである。そして、トリミング工程が完了すると、オフセット電圧E12が略0Vに設定された好適な磁気センサ1が得られる。
以上、詳述したように本実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
(1)被熱処理部31a〜34a,31b〜34bの各々に熱が付与されて同被熱処理部31a〜34a,31b〜34bの各々が溶融されることで熱エネルギーにより磁気抵抗素子31〜34の各々が物理的に安定化される。このため、磁気抵抗素子31〜34の電気抵抗値R1〜R4の経時変化が抑制される。言い換えると、オフセット電圧E12の経時変化が抑制される。ここに、被熱処理部31a〜34a,31b〜34bの各々に熱が付与される前後において電流経路は変化させられない。このため、磁気抵抗素子31〜34の電気抵抗値R1〜R4は変化させられず、磁気センサ1の性能は低下しない。従って、性能を維持しながら、オフセット電圧E12の経時変化を抑制することができる。
(2)磁気抵抗素子31〜34のパターンは、被熱処理部31a〜34a,31b〜34bに熱が付与される前後において一筆書が可能な態様のまま維持される。つまり、被熱処理部31a〜34a,31b〜34bに熱が付与される前後において電流経路は変化させられない。このため、磁気抵抗素子31〜34の電気抵抗値R1〜R4は変化させられず、磁気センサ1の性能は低下しない。従って、性能を維持しながら、オフセット電圧E12の経時変化を抑制することができる。
(3)磁気抵抗素子31(32〜34)に繋がっている被熱処理部31a(32a〜34a)に付与された熱は、被熱処理部31a(32a〜34a)から磁気抵抗素子31(32〜34)に効率良く伝達される。従って、熱エネルギーにより磁気抵抗素子31(32〜34)を確実に安定化させることができる。要するに、オフセット電圧E12の経時変化を抑制することができる。
(4)磁気抵抗素子31(32〜34)に繋がっていない被熱処理部31b(32b〜34b)に熱が付与される前後において電流経路は変化させられない。このため、磁気抵抗素子31(32〜34)の電気抵抗値R1(R2〜R4)は変化させられず、磁気センサ1の性能は低下しない。従って、性能を維持することができる。
(5)レーザにより被熱処理部31a〜34a,31b〜34bが切断されるとき、層間絶縁膜40やパッシベーション膜60も切断される。このため、磁気抵抗素子31〜34の各々が層間絶縁膜40やパッシベーション膜60から受ける応力の度合が緩和される。そして、これにより、該応力に起因する電気抵抗値R1〜R4の経時変化が抑制される。従って、オフセット電圧E12の経時変化を抑制することができる。
尚、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・磁気抵抗素子31(32〜34)に対応して設けられる被熱処理部は、被熱処理部31a(32a〜34a)と被熱処理部31b(32b〜34b)との組み合わせに限定されない。つまり、磁気抵抗素子31(32〜34)に繋がっている被熱処理部と磁気抵抗素子31(32〜34)に繋がっていない被熱処理部との組み合わせに限定されない。即ち、磁気抵抗素子31(32〜34)に繋がっている被熱処理部同士の組み合わせであってもよい。或いは、磁気抵抗素子31(32〜34)に繋がっていない被熱処理部同士の組み合わせであってもよい。
・磁気抵抗素子31(32〜34)に対応して設けられる被熱処理部の数は2つに限定されない。即ち、4つであってもよい。この場合、磁気抵抗素子31(32〜34)の外形形状を四角形(長方形)として扱ったとき、長方形を構成する四辺の各々に沿って1つずつ被熱処理部が設けられていてもよい。
・磁気抵抗素子31(32〜34)の外形形状を四角形(長方形)として扱ったとき、長方形を構成する四辺のうちの二辺(例えば、2つの長辺)の各々に沿って1つずつ被熱処理部が設けられていてもよい。
・図4に示す態様で、磁気抵抗素子31〜34の各々に対応する被熱処理部31c〜34cが集約されて配置されている構成を採用してもよい。ちなみに、図4に示す態様では、集約されて配置されている被熱処理部31c〜34cの各々は、互いに分離するように設けられている。このように構成すると、互いに分離するように設けられている被熱処理部31c〜34cに対してまとめて熱を付与することが可能となる。よって、被熱処理部31c〜34cの各々に対して別々に熱を付与する必要がない。従って、被熱処理部31c〜34cに熱を付与する工程の所要時間を短縮することができる。その結果、磁気センサ1の製造コストを低減できる。尚、被熱処理部31c〜34cの各々において集約されている側とは反対側の端部については、磁気抵抗素子31〜34に繋がっていてもよいし、繋がっていなくてもよい。
・図5に示す態様で、磁気抵抗素子31〜34の各々に対応する被熱処理部31d〜34dが集約されて配置されている構成を採用してもよい。ちなみに、図5に示す態様では、集約されて配置されている被熱処理部31d〜34dの各々は、互いに繋がるように設けられている。このように構成すると、互いに繋がるように設けられている被熱処理部31d〜34dに対してまとめて熱を付与することが可能となる。よって、被熱処理部31d〜34dの各々に対して別々に熱を付与する必要がない。従って、被熱処理部31d〜34dに熱を付与する工程の所要時間を短縮することができる。その結果、磁気センサ1の製造コストを低減できる。尚、被熱処理部31d〜34dの各々において集約されている側とは反対側の端部については、磁気抵抗素子31〜34に繋がっていてもよいし、繋がっていなくてもよい。
・磁気抵抗素子31〜34の各々を構成する材料は、ニッケルコバルトに限定されない。即ち、磁気抵抗素子31〜34の各々を構成する材料として、パーマロイ等の負の磁気特性を有する強磁性体を採用してもよい。
・磁気抵抗素子31〜34の各々を構成する材料は、負の磁気特性を有する強磁性体に限定されない。即ち、磁気抵抗素子31〜34の各々を構成する材料として、正の磁気特性を有する半導体を採用してもよい。このように正の磁気特性を有する半導体としては、インジウムアンチモン、ガリウムヒ素等が挙げられる。
・絶縁膜20を窒化膜(例えば、窒化珪素)により構成してもよい。
・層間絶縁膜40を酸化膜(例えば、二酸化珪素)により構成してもよい。
・パッシベーション膜60を酸化膜(例えば、二酸化珪素)により構成してもよい。
・層間絶縁膜40とパッシベーション膜60とを互いに異なる材料により構成してもよい。例えば、層間絶縁膜40を窒化膜により構成する一方でパッシベーション膜60を酸化膜により構成してもよい。
・磁気センサ以外のセンサ装置に具体化してもよい。例えば、磁気以外に、光、熱、圧力、静電容量、電圧等の変化(物理変化)に応じて電気信号が変化するセンサエレメントを有するセンサ装置に具体化してもよい。
・センサエレメントは、物理変化に応じて電気抵抗値が変化するものに限定されない。つまり、センサエレメントは、物理変化に応じて電流や電圧等の電気信号が変化するものであってもよい。
本実施形態の磁気センサの平面図。 本実施形態の磁気センサの要部断面図。 磁気センサの電気回路図。 他の実施形態の磁気センサの平面図。 他の実施形態の磁気センサの平面図。
符号の説明
1…磁気センサ(センサ装置)、31〜34…磁気抵抗素子(センサエレメント)、31a〜34a,31b〜34b,31c〜34c,31d〜34d…被熱処理部、R1〜R4…電気抵抗値。

Claims (8)

  1. 物理変化に応じて複数のセンサエレメントの各々の電気信号が変化することに基づいて物理変化を検出するセンサ装置において、
    複数のセンサエレメントの各々に対応して、熱が付与されて溶融される被熱処理部を設け、
    対応するセンサエレメントと被熱処理部との間に閉回路が形成されていないことを特徴とするセンサ装置。
  2. 請求項1に記載のセンサ装置において、
    複数のセンサエレメントの各々は、一筆書が可能なパターンを有し、
    対応するセンサエレメントと被熱処理部とにより構成されるグループは、一筆書が不可能なパターンを有していることを特徴とするセンサ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のセンサ装置において、
    センサエレメントから枝分かれするように設けられた被熱処理部を備えていることを特徴とするセンサ装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のセンサ装置において、
    センサエレメントに対して孤立するように設けられた被熱処理部を備えていることを特徴とするセンサ装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のセンサ装置において、
    複数のセンサエレメントの各々に対応する被熱処理部が集約されて配置されていることを特徴とするセンサ装置。
  6. 請求項5に記載のセンサ装置において、
    集約されて配置されている複数の被熱処理部の各々は、互いに分離するように設けられていることを特徴とするセンサ装置。
  7. 請求項5に記載のセンサ装置において、
    集約されて配置されている複数の被熱処理部の各々は、互いに繋がるように設けられていることを特徴とするセンサ装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のセンサ装置において、
    センサエレメントは、物理変化に応じて電気抵抗値が変化するものであることを特徴とするセンサ装置。
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