JP2007070456A - 帯電防止ハードコート剤及びタッチパネル用ハードコートフィルム - Google Patents
帯電防止ハードコート剤及びタッチパネル用ハードコートフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007070456A JP2007070456A JP2005258610A JP2005258610A JP2007070456A JP 2007070456 A JP2007070456 A JP 2007070456A JP 2005258610 A JP2005258610 A JP 2005258610A JP 2005258610 A JP2005258610 A JP 2005258610A JP 2007070456 A JP2007070456 A JP 2007070456A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hard coat
- film
- antistatic
- touch panel
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
【解決手段】 式(1)、(2)、(3)で示されるリチウム塩のうち少なくとも1種と、エチレン性不飽和二重結合を有する単量体とからなり、該リチウム塩は該単量体の樹脂固形分100重量部に対して固形分で0.5〜50重量部とする。更にシリコーン系界面活性剤を配合する。
【選択図】 なし
Description
式(1)Li+CF3SO3 −
式(2)Li+(CF3SO2)2N−
式(3)Li+ClO4 −
また、請求項2記載の発明は、更に、シリコーン系界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1記載の帯電防止ハードコート剤である。
また、請求項3記載の発明は、該ハードコート剤を塗布し、硬化させて形成したハードコート層を含むタッチパネル用ハードコートフィルムである。
更に、請求項4記載の発明は、全光線透過率が90%以上であり、該ハードコート層の表面抵抗値が1013Ω/□以下で、鉛筆硬度が2H以上であることを特徴とする請求項3記載のタッチパネル用ハードコートフィルムである。
また、本発明のハードコートフィルムに、反射防止、電磁波シールド、導電性、粘着加工、偏光機能などの機能を付与する目的で、各種の機能材料を添加、塗工、蒸着、スパッタ、フィルムラミネート加工等も可能である。
式(1)Li+CF3SO3 −
式(2)Li+(CF3SO2)2N−
式(3)Li+ClO4 −
式(1)(2)に示すアニオンは数種類の共鳴構造をとり、マイナス電荷の非局在化が起こるため、マイナスイオンとして非常に安定である。さらに、フッ素化アルキル基の強い電子吸引性の効果もあり、リチウムイオンが非常に解離しやすい。このため、これらのリチウム塩は有機溶媒もしくは樹脂中で、高いリチウムイオン伝導性を発現する。
式(3)に示すアニオンもリチウムイオンを非常に解離しやすく、有機溶媒もしくは樹脂中で高いリチウムイオン伝導性を発現する。
帯電防止ハードコート剤(A)の製造
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(日本化薬株式会社製、商品名カヤラッド DPHA 固形分100%)100重量部に、Li+CF2SO2N−のMEK溶液(不揮発分50%/三光化学工業株式会社製)1重量部と、ポリエーテル変性シリコーン(商品名L−720 固形分100% 東レダウコーニング株式会社製)2重量部を混合し攪拌した。開始剤としてイルガキュア184を5重量部加え、ハードコート剤(A)を得た。
タッチパネル用ハードコートフィルム(A)の製造
次いで、帯電防止ハードコート剤(A)を、100μmのPET(ポリエチレンテレフタレート:商品名ルミラーU34 東レ株式会社製)フィルムに硬化後の膜厚が6μmになるように塗布して、80W/cmの水銀灯で、300mJ/cm2の紫外線処理を行い、タッチパネル用ハードコートフィルム(A)を得た。
実施例1において、Li+CF3SO3N−のMEK溶液(不揮発分50%/三光化学工業株式会社製)の添加量を10重量部とした以外は同様に実施して、タッチパネル用ハードコートフィルム(B)を得た。
実施例1において、Li+CF3SO3N−のMEK溶液(不揮発分50%/三光化学工業株式会社製)の添加量を60重量部とした以外は同様に実施して、タッチパネル用ハードコートフィルム(C)を得た。
実施例2において、Li+CF3SO3N−のMEK溶液の代わりに、Li+(CF3SO2)2N−のMEK溶液(不揮発分50%/三光化学工業株式会社製)
を用いた以外は同様に実施して、タッチパネル用ハードコートフィルム(D)を得た。
実施例2において、Li+CF3SO3N−のMEK溶液の代わりに、Li+ClO4 −のMEK溶液(不揮発分50%/三光化学工業株式会社製)を用いた以外は同様に実施して、タッチパネル用ハードコートフィルム(E)を得た。
実施例2において、ポリエーテル変性シリコーン(商品名L−720 固形分100% 東レダウコーニング株式会社製)に代えて、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(商品名BYK−333 固形分97% ビックケミー・ジャパン株式会社製)を用いた以外は同様に実施して、タッチパネル用ハードコートフィルム(F)を得た。
実施例6において、Li+CF3SO3N−のMEK溶液(不揮発分50%/三光化学工業株式会社製)の添加量を60重量部とした以外は同様に実施して、タッチパネル用ハードコートフィルム(G)を得た。
実施例1において、ポリエーテル変性シリコーン(商品名L−720 固形分100% 東レダウコーニング株式会社製)に代えて、同社のポリエーテル変性シリコーン(商品名FZ−2123 固形分100%)を用いた以外は同様に実施して、タッチパネル用ハードコートフィルム(H)を得た。
実施例8において、Li+CF3SO3N−のMEK溶液(不揮発分50%/三光化学工業株式会社製)の添加量を10重量部とした以外は同様に実施して、タッチパネル用ハードコートフィルム(I)を得た。
実施例8において、Li+CF3SO3N−のMEK溶液(不揮発分50%/三光化学工業株式会社製)の添加量を60重量部とした以外は同様に実施して、タッチパネル用ハードコートフィルム(J)を得た。
実施例10において、ポリエーテル変性シリコーン(商品名FZ−2123 固形分100%)を用いなかった以外は同様に実施して、タッチパネル用ハードコートフィルム(K)を得た。
実施例1において、Li+CF3SO3N−のMEK溶液(不揮発分50%/三光化学工業株式会社製)を0.5重量部とした以外は同様に実施したが、鉛筆硬度、表面抵抗値とペン摺動耐久性が劣っていた。
実施例1において、Li+CF3SO3N−のMEK溶液(不揮発分50%/三光化学工業株式会社製)の添加量を110重量部とした以外は同様に実施したが鉛筆硬度と耐擦傷性が劣っていた。
実施例1において、ポリエーテル変性シリコーン(商品名L−720 固形分100% 東レダウコーニング株式会社製)の添加量を12重量部とした以外は同様に実施したが、耐擦傷性が劣っていた。
実施例6において、Li+CF3SO3N−のMEK溶液(不揮発分50%/三光化学工業株式会社製)の添加量を0.5重量部とした以外は同様に実施したが、表面抵抗値とペン摺動耐久性が劣っていた。
実施例6において、Li+CF3SO3N−のMEK溶液(不揮発分50%/三光化学工業株式会社製)の添加量を110重量部とした以外は同様に実施したが鉛筆硬度、耐擦傷性とペン摺動耐久性が劣っていた。
実施例8において、Li+CF3SO3N−のMEK溶液(不揮発分50%/三光化学工業株式会社製)を0.5重量部とした以外は同様に実施したが、表面抵抗値とペン摺動耐久性が劣っていた。
実施例8において、Li+CF3SO3N−のMEK溶液(不揮発分50%/三光化学工業株式会社製)の添加量を110重量部とした以外は同様に実施したが耐擦傷性とペン摺動耐久性が劣っていた。
実施例11において、Li+CF3SO3N−のMEK溶液(不揮発分50%/三光化学工業株式会社製)の添加量を110重量部とした以外は同様に実施したが鉛筆硬度と耐擦傷性が劣っていた。
評価結果を表1、表2に示す。
1)鉛筆硬度:JIS K 5600に準じ、斜め45度に固定した鉛筆の真上から荷重をかけ引っ掻き試験を行い、傷の付かない鉛筆硬度を表示した。
2)耐擦傷性:スチールウール#0000(日本スチールウール株式会社製)により荷重2kg重で10往復摩擦して傷がつくかどうかにより評価する。キズの付き方で5段階に分け、下記の様に評価した。
評価5:全くキズが付かない。
評価4:1から3本相当のキズが入る。
評価3:4から7本相当のキズが入る。
評価2:8から15本相当のキズが入る。
評価1:無数にキズが入る。
3)表面抵抗率:JIS K 6911−5−13(1995年版)に基づき、デジタル超高抵抗/微小電流計R8340A(株式会社アドバンテスト)を使用して測定した。
4)ペン摺動耐久性:ポリアセタールペン(R0.8)のペン先に垂直荷重(250g)をかけ、25mm往復摺動を行い、フィルム表面の傷の有無を確認し、傷なきを○、傷有りを×とした。
12万回処理後傷なし ◎
8万回処理後傷なし ○
8万回未満処理後傷あり ×
Claims (4)
- 下記式(1)、(2)、(3)で示されるリチウム塩のうち少なくとも1種と、エチレン性不飽和二重結合を有する単量体とからなり、該リチウム塩が該単量体の樹脂固形分100重量部に対して固形分で0.5〜50重量部であることを特徴とする帯電防止ハードコート剤。
式(1)Li+CF3SO3 −
式(2)Li+(CF3SO2)2N−
式(3)Li+ClO4 − - 更に、シリコーン系界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1記載の帯電防止ハードコート剤。
- 該帯電防止ハードコート剤を塗布し、硬化して形成したハードコート層を含むタッチパネル用ハードコートフィルム。
- 全光線透過率が90%以上であり、該ハードコート層の表面抵抗値が1013Ω/□未満で、鉛筆硬度が2H以上であることを特徴とする請求項3記載のタッチパネル用ハードコートフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005258610A JP2007070456A (ja) | 2005-09-07 | 2005-09-07 | 帯電防止ハードコート剤及びタッチパネル用ハードコートフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005258610A JP2007070456A (ja) | 2005-09-07 | 2005-09-07 | 帯電防止ハードコート剤及びタッチパネル用ハードコートフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007070456A true JP2007070456A (ja) | 2007-03-22 |
JP2007070456A5 JP2007070456A5 (ja) | 2008-11-13 |
Family
ID=37932202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005258610A Pending JP2007070456A (ja) | 2005-09-07 | 2005-09-07 | 帯電防止ハードコート剤及びタッチパネル用ハードコートフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007070456A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009004236A (ja) * | 2007-06-21 | 2009-01-08 | Gunze Ltd | 透明タッチスイッチ |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05105780A (ja) * | 1991-10-17 | 1993-04-27 | Toray Ind Inc | 高分子固体電解質およびコーテイング膜 |
JPH0948950A (ja) * | 1995-05-29 | 1997-02-18 | Sumitomo Chem Co Ltd | 表面コート剤、その硬化膜およびその硬化膜被覆の合成樹脂成形品 |
JP2001080272A (ja) * | 1999-09-14 | 2001-03-27 | Sakura Color Prod Corp | 塗布具 |
JP2001180138A (ja) * | 1999-12-22 | 2001-07-03 | Asahi Kasei Corp | 感熱平版印刷原版及びその製造方法 |
JP2001509532A (ja) * | 1997-07-11 | 2001-07-24 | ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー | 改良された帯電防止特性を有する帯電防止セラマハードコート組成物 |
JP2005112885A (ja) * | 2003-10-03 | 2005-04-28 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 |
JP2006070062A (ja) * | 2004-08-31 | 2006-03-16 | Kimoto & Co Ltd | 帯電防止性ハードコート塗料、これを用いてなる帯電防止性ハードコート膜および成形体 |
JP2006152130A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Tdk Corp | コーティング剤組成物及びこれを用いた光情報媒体 |
-
2005
- 2005-09-07 JP JP2005258610A patent/JP2007070456A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05105780A (ja) * | 1991-10-17 | 1993-04-27 | Toray Ind Inc | 高分子固体電解質およびコーテイング膜 |
JPH0948950A (ja) * | 1995-05-29 | 1997-02-18 | Sumitomo Chem Co Ltd | 表面コート剤、その硬化膜およびその硬化膜被覆の合成樹脂成形品 |
JP2001509532A (ja) * | 1997-07-11 | 2001-07-24 | ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー | 改良された帯電防止特性を有する帯電防止セラマハードコート組成物 |
JP2001080272A (ja) * | 1999-09-14 | 2001-03-27 | Sakura Color Prod Corp | 塗布具 |
JP2001180138A (ja) * | 1999-12-22 | 2001-07-03 | Asahi Kasei Corp | 感熱平版印刷原版及びその製造方法 |
JP2005112885A (ja) * | 2003-10-03 | 2005-04-28 | Arakawa Chem Ind Co Ltd | 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 |
JP2006070062A (ja) * | 2004-08-31 | 2006-03-16 | Kimoto & Co Ltd | 帯電防止性ハードコート塗料、これを用いてなる帯電防止性ハードコート膜および成形体 |
JP2006152130A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Tdk Corp | コーティング剤組成物及びこれを用いた光情報媒体 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009004236A (ja) * | 2007-06-21 | 2009-01-08 | Gunze Ltd | 透明タッチスイッチ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6133426B2 (ja) | ハードコーティングフィルム | |
TWI356770B (en) | Hard coat film | |
JP6133425B2 (ja) | ハードコーティングフィルム | |
JP5201369B2 (ja) | ハードコートフィルム | |
JP6155335B2 (ja) | ハードコーティングフィルム | |
TWI558558B (zh) | 塑膠膜 | |
TWI376311B (ja) | ||
JP5527998B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物 | |
JP6505370B2 (ja) | 積層体およびインデックスマッチング層形成用組成物 | |
JP5063141B2 (ja) | 防眩性ハードコートフィルムの製造方法 | |
JP6245705B2 (ja) | ハードコート膜形成用組成物、硬化膜、及び帯電防止性物品 | |
TWI389798B (zh) | 抗反射薄膜 | |
JP2017206698A (ja) | ハードコーティング組成物及びこれを用いたハードコーティングフィルム | |
JP2007233320A (ja) | 防眩フィルム | |
JP2008036927A (ja) | 耐擦傷性樹脂板及びそれを用いた携帯型情報端末の表示窓保護板 | |
JP5040009B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物およびフィルム | |
JP5602999B2 (ja) | 紫外線硬化型樹脂組成物及び防眩性フィルム | |
JPWO2012008444A1 (ja) | 帯電防止層用硬化性樹脂組成物、光学フィルム、偏光板及びディスプレイパネル | |
JP2007070455A (ja) | 帯電防止防眩ハードコート剤およびそれを用いたフィルム | |
JP2007070456A (ja) | 帯電防止ハードコート剤及びタッチパネル用ハードコートフィルム | |
JP2005247939A (ja) | ハードコートフィルム及びその製造方法 | |
JP2009248361A (ja) | 耐擦傷性樹脂板及びその用途 | |
JP2008062538A (ja) | 防眩フィルム | |
JP2009066757A (ja) | 防眩フィルム | |
JP5277775B2 (ja) | 耐擦傷性樹脂板及びその用途 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080905 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080925 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110829 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111003 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111024 |