JP2007069803A - 階段昇降車 - Google Patents

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Abstract

【課題】
走行する機能だけでなく障害物を乗り越える機能を持つ車輪を提供する。
【解決手段】
モーターの回転が車輪に伝わり平地走行するが、障害物に当たって車輪の回転が止まるとモーターが車輪の周りを公転する。この公転を利用して車輪自体を持ち上げるジャッキアップ装置を駆動させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は階段を昇降する車に関する。
平坦な地面と異なり車輪が階段を昇降するには、階段の形状、蹴上げ、踏面、等の寸法を測定しそれに対応する動きが求められるため、従来多種多様のセンサーを駆使し複雑で高価な制御装置を多用しなければならなかった。
そこで特許文献1の階段昇降車のようにモード変換やクラッチ等の切り換え操作を駆使せず上述のセンサーや制御装置を全く必要としない階段を昇降する車が発明された。即ち、
平坦走行時には原動機の駆動側の歯車が車輪の被駆動側の歯車を回転させるが、車輪が階段の蹴込みにあたって車輪の回転が停止し被駆動側の歯車の回転が停止すると駆動側の歯車が被駆動側の歯車の周りを公転するが、特許文献1の階段昇降車はこの現象を利用するもので、車体重量を車輪にではなく公転するするモーターの回転軸に支持させるもので、クラッチ等の切替装置を使わず1つのモーターを回すだけで平坦走行と昇降動作の2つのモードを交互に繰り返すものである。
特開2004−182217
階段を昇降する車輪の回転軸は、ステップ角部を中心にする円上を移動する。車輪がステップ角部を中心とする円運動をするためには車輪を下から押し上げる力だけでなく車輪の回転軸を上段のステップ上に移すために車輪を前へ押し込む力が必要である。車輪を下から支え前へ押し込むためには車輪を宙に浮かす力が車輪の回転軸を通る鉛直線上で車輪の回転軸に真下から働くのではなく車輪の回転軸を通る鉛直線上より下段側の位置から斜め方向に車輪の回転軸に働かなければならない。この車輪の回転軸に斜め方向に働く力があってはじめて車輪を宙に浮かすだけでなくステップ角部を中心にする円上を移動するようになり、車輪は上段に乗り移る。この動きには車輪を宙に浮かし車輪を下から支えるものが必要で車輪は上段に上がってもこの支えるものが下段に残ってしまう。この支えるものは車輪を宙に浮かしている間は接地している必要があり、車輪が上段に上がりきるまではこの支えるものは宙に浮くことはない。上段に上がった車輪が下段に残したこの支えるものを上段から上段に引き上げるかこの支えるものが自力で昇段しなければなければ階段昇降車は階段を昇ることにならない。
特許文献1請求項7に記述される階段昇降車はモーターが車輪の回転軸の周りを回るとき補助車輪も一緒に周って車輪後部を押し上げるものであり、車輪が宙に浮いただけの状態で、先に車体重量を支持するモーターを上段に上げてから補助車輪を上段に引き上げるものであるが、補助車輪が車輪の下に潜り込み車輪後部を押し上げる高さは小さく、車輪を真下から突き上げようとするので車輪と補助車輪が一体でステップ角部を中心にする円運動をすることはなく、モーターが車輪の回転軸の周りを一周するだけで車輪を昇段させることはできない。この階段を昇降する車輪は蹴上げ寸法が小さく踏面寸法の長い階段では昇段できても、蹴上げ寸法が大きく踏面寸法の短い階段では昇段できない欠点があった。たとえ特許文献1請求項7に記述される車輪を4輪に持つ4輪駆動の階段昇降車を考えても、4輪が全て同時にモーターが車輪の回転軸の周りを一周するだけの状態であり車輪を後から押し込む何らかの介助が必要としている状態のときは昇段しない。従って階段昇降車は車輪と車輪を下から押し上げるものが一体として取り扱うことができ、他の介助を必要とせず自力で昇段する車輪が求められる。
最終的には車輪が上段に乗り移り昇段中下から支えてきた支持体が役目を果たした後は宙に浮いて上段に移動するのであるが、水平方向の力が働かず車輪が宙に浮くだけで上段に上がりきらなくては上記支持体はいつまでも接地しておく必要があり宙に浮くことはない。また水平方向の力が働かない場合宙に浮いた車輪がステップ角部から滑り落ちないようにするには車輪とステップ角部との間に相当大きな摩擦力が必要である。
車輪がステップ角部を中心とする円運動をさせるためには円運動の接線方向に力を働かせるのが効率がよく、昇段開始時には車輪を宙に浮かす力が働き昇段終了時には車輪の回転軸を押し込む力が働くようにしなければならない。単に車輪を宙に浮かす力だけが或いは車輪の回転軸を押し込む力だけが働く場合は効率も悪く、車輪とステップ角部との間に相当大きな摩擦力が働きステップ角部を損傷することになるので、車輪を宙に浮かす力と車輪の回転軸を押し込む力は交互に働くようにしなければならない。
本発明はクランク機構を取り入れて効率よく車輪に車輪を宙に浮かす力と押し込む力を働かせるもので、上記問題点を解消し特許文献1の階段昇降車に改良を加え特許文献1の階段昇降車が昇れなかった階段を昇れるようにすることを目的とする。
本発明の階段昇降車は、車輪が階段の蹴込みにあたって車輪の回転が停止し駆動側のモーター歯車が被駆動側の車輪歯車の廻りを公転し、モーターが車輪の回転軸を中心にして車輪の周りを回ることで車輪を押し上げる装置が働く階段を昇降する車において、モーターを取付けるプレートであり車輪の回転軸を中心に回転するプレートがクランクとして働き、クランクの円運動を接続軸を中心に回転する連結棒を押し下げる動きに変換し車輪を浮き上がらせるもので、昇段開始時には専ら車輪を宙に浮かし昇段終了の直前では車輪は平地走行状態にあって上段のステップ上の乗り移るようなジャッキアップ機構を備えるものである。
本発明の階段昇降車は、更に、車輪が階段の蹴込みにあたると爪がステップ角部に引っかかり車輪歯車にブレーキをかけるブレーキを備えるもので、このブレーキは車輪が公転して爪が地面に接した状態になると車輪歯車にかけたブレーキが外れてスプリングで元の位置に跳ね返されるブレーキで、車輪とステップ角部の接点において両者に滑りが生じないようにするブレーキ機構を備えたもので、タイヤとステップ角部の摩擦だけに頼らず車輪歯車にブレーキをかけるブレーキを備えることを特徴とする。
キャタピラではなく車輪が階段を昇降するには車輪を宙に浮かす力と車輪を前方の上段に押し込む力が必要で。階段を昇降する車輪を前輪としこれを押しながら前進する後輪が必要で4躯の車の必要があった。これにしても蹴上げ寸法が小さく踏面寸法の長い階段は昇段できても蹴上げ寸法が大きく踏面寸法の短い階段は昇段できない欠点があった。本発明の車輪は車輪自体が階段を昇降するものでその他の装置の介助を受けない特徴があり、車輪ゆえに平地走行にも適し方向転換性能もよくコンパクトで小回りが効き信頼性が高くその利用範囲は広い。
車輪が階段の蹴込みにあたったとき車輪とステップ角部の接点において両者に滑りが生じないようにすれば、車輪の回転が停止し駆動側の歯車が被駆動側の歯車の廻りを公転するようになる。モーターを取り付けたプレートが車輪の回転軸の周りを回るときモーターを取り付けたプレートが回転するクランクとして機能し、クランクの円運動を連結棒の往復運動にすれば車輪は宙に浮くようになる。車輪が乗る同一のステップ上に連結棒が接地するようにして、接地した位置から移動しないようにすれば車輪を上段に載り移すことができる。本発明の階段昇降車の車輪は車輪が階段の蹴込みにあたったとき車輪の回転を停止させるブレーキとクランク機構で車輪を上段に持ち上げるジャッキアップ機構との2つの装置で構成されるもので、昇段開始時には専ら車輪を宙に浮かし昇段終了の直前では車輪は平地走行状態にあって上段のステップ上の乗り移るようにするものである。
図1は本発明の実施例を示す動作説明図で平地走行時をしめすもので、荷物運搬用の2輪車への応用を例示するものである。車体は車輪の回転軸ではなく車輪外周付近の内側を車輪の回転軸を中心に公転する接続軸に取り付けられる。平地走行時モーターが車輪を回して前進するが、車輪が階段の蹴込みや段差のある障害物に当たると車輪は止まる。車輪外周には空中の障害物に引っ掛かって車輪の回転を止め、地面に対しては凹む爪が取り付けられる。
車輪の回転軸1には車輪2と車輪歯車3をキーで固定して取付けられ、車輪の回転軸1と車輪2と車輪歯車3は一体となって回転する。モータープレート4は車輪の回転軸1を中心に回転し、モータープレート4にはモーター5が取りつき車体接続軸6に車体7が取付く。モーター5と車体接続軸6の反対側の連結棒接続軸8に連結棒9が取りつく。モーター5に取り付くモーター歯車10は車輪歯車3と噛みあい、平地走行ではモーターの回転が車輪に伝えられる。車輪が階段の蹴込みや段差に当り回転が止まると、モーターの回転によってモーター歯車10は止まった車輪歯車3の周りを公転し、モータープレート4も車輪の回転軸1を中心に回転する。モーター5と車体7が上昇方向に回転すると、反対側の連結棒連結軸8は下降方向に回転する。連結棒連結軸8を中心に回転する連結棒9は押し下げられ、連結棒連結軸8と反対側の脚接続軸11を中心に回転する脚12が接地し、車輪を宙に浮かす。連結棒は上半分と下半分からなり、途中で伸縮継手13にて連結され、伸縮部にリミットスイッチ14と押しバネ15が仕込まれる。
ブレーキプレート16は車輪の回転軸1を中心に回転し、接続軸の車輪の回転軸1に渦巻きバネ17が仕込まれているので、平地走行時にはモータープレート4と一定の角度を保つ。ブレーキプレート16の車輪の回転軸1の反対側の爪連結軸18には爪プレート19が取付けられ、爪プレート19には車輪歯車3に接触して噛みあい車輪2の回転を止める爪20と、その反対側にガイドローラー21が取付けられる。爪連結軸18には渦巻きバネ17が仕込まれ、平坦走行時には爪20と車輪歯車3とは接触しない位置に保たれ、脚が接地してa接点のリミットスイッチ14が閉じると、プル型ソレノイド22が作動してプレート19が回転し爪20が車輪歯車3と噛みあう。
モータープレート4は車輪の回転軸1を中心に円運動するが車体接続軸6に車体重量Wが負荷されるため車体接続軸6は平地走行時には最下点の位置にあり、ほぼ車輪の回転軸1を通る鉛直線上Y1−Y1にある。最下点の位置からはモータープレート4の回転角に対して両端の車体接続軸6と連結棒接続軸8の高さの変位が少なく、車体7を少しだけ持ち上げるのに大きく回転角するので大きな力が作用する。車輪が階段の蹴込みや段差に当たると、タイヤ23とステップ角部24との間の僅かな摩擦で車輪の回転が止まりモータープレート4は車輪の回転軸1を中心に回転する。
脚12が接地しa接点のリミットスイッチ14が閉じてソレノイド22が作動すると爪20と車輪歯車1が咬み合うので、車輪歯車1とブレーキプレート16と爪プレート19とが一体となる。モータープレート4が更に回転し荷重Wの作用点6と鉛直線Y1−Y1との距離が大きくなると、車輪の接地点を中心にする荷重Wのモーメントが大きく、タイヤとステップの間に滑りが生じ一体となった車輪の回転軸とブレーキプレート16と爪プレート19とが回転し、爪プレート19の先端のガイドローラー21がステップ上に乗り上げ爪20が車輪歯車を押さえ込み更に強固に車輪の回転を止める。
図2は本発明の実施例を示す動作説明図で昇段開始時をしめす。車輪の回転が完全に止められモータープレート4が回転すると、車輪2とブレーキプレート16と爪プレート19は一体となってステップ角部を中心に公転し車輪の回転軸1は一点鎖線Aで示すようにステップ角部24を中心とする円上を移動することになる。車輪はステップ角部の周りを一周する間に一回の自転をする動きを示す。車輪は回転しているので車体に取り付けたブレーキで車輪の回転をとめてはいけない。車輪とステップ角部との間で滑りが生じないようにしなければならない。
モーターの取り付いたモータープレート4が円運動するクランクとして働き、モータープレート4の回転は連結棒9の上下の往復運動となる。モーター5が車輪の外周内側を周り始めると上記クランクも回り始めモータープレート4の上端に取り付けた連結棒9が下がり脚12は接地する。脚は接地した位置から動かない。モーター5が更に公転すると車輪は宙に浮き連結棒9は車輪2を下から支え前傾しながら車輪を下から押し上げる。つまり車輪には下から押し上げる力だけでなく車輪を前へ押し込む力が働くことになる。
連結棒接続軸8はできるだけ高い位置にあり、高ければ高いほど連結棒は長くすることが可能で揚程が大きくなるが,連結棒接続軸8においてモータープレート4と連結棒9のなす角度は脚12が接地してから増加し連結棒接続軸8と脚12との距離はモータープレート4の回転による連結棒接続軸8の上下の変位以上になり、車輪を大きく持ち上げ車輪を前へ押し込むようになる。このように車輪を前へ押し込む力は公転Aの接線方向に効率よく働き、モータープレート4の回転はおおきな連結棒9上下動に替えられるので大きな段差を昇段することができる。ただし車輪径の半分以上の段差は爪がステップ角部を捉えることができないので昇段できる段差の高さは車輪径の半分以下でなければならない。段差の高さが車輪径の半分以下で小さければ小さいほど車輪の回転軸とステップ角部との距離は小さく車輪の一部ははじめから上段のステップ上にあって車体接続軸が車輪の周りを回るだけで車体を上段に昇段させることができる。これに対して段差の高さが車輪径の半分以下で大きければ大きいほど車輪の回転軸とステップ角部との距離はおおきく最大で車輪の半径となる。車輪全体ははじめに下段のステップ上にあって垂直に上がり始める。車輪の昇段はモータープレート4の回転によるものなので車体接続軸6が車輪の周りを必要以上に回転し段差以上に上昇する。しかし連結棒9が上下に動くだけではなく、次第に傾斜し車輪を後から押し込むようになるので、車体接続軸が車輪の周りを一周するだけで車輪が昇段できない状況には至らない。
一点鎖線Cに示す連結棒接続軸8の円運動は最上位の位置では大きく回転しても上下の変位は少なく、脚も殆ど鉛直で接地するので大きな力で車輪を真上に上げることになり、連結棒接続軸8がある程度回転した後は連結棒接続軸8の回転で連結棒9が連結棒接続軸8の周りを大きく回転し連結棒9が大きく前倒するので車輪2を水平方向に押し込むことになる。連結棒9が短く脚12が設置する位置が車輪の回転軸1より遠くに離れるほど早めに連結棒9が前傾するので、車体接続軸6を必要以上に上昇させることなく車体接続軸6の回転Bより車輪の回転軸1の上段に移る回転Aが優先する。
図3は本発明の実施例を示す動作説明図で昇段直前の状態をしめす。昇段終了時直前において車体接続軸6の回転Bがおこらず車輪の回転軸1が上段に移る回転Aが優先するかどうかは脚12が接地の状態から宙に浮くかどうかで、回転Aで宙に浮かなければ回転Bが進行する。回転Aは止まったままで回転Bが進行する場合は車体接続軸が車輪の周りを一周するだけで車輪は昇段できない。回転Aが止まったままではなく回転Bが進行して車輪その他を下段にのこしたままでも車体接続軸6は上段に移動する。車輪の回転軸1がステップ角部24を通る鉛直線Y2−Y2より右側にあれば、車輪を下から支える力がなければ落下するが、ステップ角部24を通る鉛直線Y2−Y2より左側に車輪の回転軸を押し込む力があれば車体接続軸は上段に移動する。この場合脚は接地したままで回転Aは止まっていない。
車体接続軸6が上段に移動しても下段にのこした車輪その他が上段に上げれるかどうかであるが、車体重量を支持する車体接続軸が鉛直線Y2−Y2より左に移りステップ角部24を中心に車体接続軸は沈む方向に車輪は浮き上がる方向に回転するかどうかである。回転Aがすくなく回転Bが進行する場合はステップ角部24と車体接続軸回転との距離の増加は僅かで車体接続軸6の沈む方向の力のモーメントは小さい。Aの回転が大きい場合はステップ角部24と車体接続軸6との距離は増加し車体接続軸が沈む方向の力のモーメントはおおきくなる。また車体接続軸6に負荷される車体重量が大きいほどこの力のモーメントはおおきくなり、車体接続軸付近にモーターやバッテリーなどの重量物を集めるのも方法である。また後から上段に引き上げられる車輪やそれを下から支える連結棒などはできるだけ軽量に設計されるべきである。
モータープレート4が回転する限りモータープレート4と連結棒9の角度が増加し車輪は持ち上がることになるが、モータープレート4の回転が止まりこの角度の増加が止まると、あるいは止めるとモーターの回転は車輪2の回転になり平地走行動作に移行する。連結棒接続軸8にはこの回転止める当り27があり、また脚接続軸11には回転止める当り27がありゴム等の緩衝物28にかわって車輪29が連結棒を支持し平地走行動作に移行する。昇段直前ではモータープレート4の回転を止め車輪2の平地走行でステップ角部24と車体接続軸6との距離を増加させ車体接続軸6が沈む方向の力のモーメントを大きくするようにする。
図4は本発明の実施例を示す動作説明図で昇段終了時をしめす。車体接続軸6が上段に乗り上げステップ角部24と車体接続軸6との距離が増加し、ステップ角部を中心にして車体接続軸6が沈む方向の力のモーメントが車輪2が浮き上がらず下段に残ろうとする方向の力のモーメントより大きくなると、階段昇降車全体はステップ角部24を中心に回転する。このようにして昇段すると車体接続軸6が最下位に連結棒接続軸8が最上位に位置し連結棒9も上段に乗り上げ図1の平地走行状態に復帰する。
車体接続軸6が上段に乗り上げた後ステップ角部24と車体接続軸6との距離が増加すると、車体接続軸6は一点鎖線Dに示すようにステップ角部24を中心に回転し、車輪は上段のステップ上を前進する。車体接続軸6が上段に乗り上げた後ステップ角部24と車体接続軸6との距離が大きくなれば大きいほどこの前進距離は大きくなり、車体接続軸6が最下位に連結棒接続軸8が最上位に位置する図1の平地走行状態に復帰するに至らなくなり、車輪がつぎの上段の蹴込みに当たってしまう。この状態は車輪が蹴込みに当たりモータープレート4が車輪の回転軸の回りを回転し始めた昇段途中の状態で、脚12が下段に残り上段のステップ上に引き上げられないので脚12は上段のステップ上に接地できない。従ってつぎの上段は昇段できない。階段昇降車は昇段したステップ上で図1の平地走行状態に復帰しなければ次の上段は昇段できない。
図4に示すように脚12が宙に浮きその他の部品を含めて車輪がステップ角部24を中心にして公転するかどうかはステップ角部を中心とする車体接続軸6が沈む方向の力のモーメントの大きさで決まるので、一定の重さの荷物が載る条件下では上記公転に必要な車体接続軸のステップ角部を通る鉛直線Y2−Y2からの距離は決まる。この距離に車輪半径を足した数字がステップの踏み面の長さ以下でなければ階段昇降車は連続的に昇段できない。低い段差を昇段する場合は昇段に必要なモータープレート4の回転が小さくても車体接続軸6の水平方向の変位は大きく、車体接続軸6とステップ角部24を通る鉛直線Y2−Y2までの距離が車輪全体を公転しうる距離に達する。高い段差を昇段する場合はモータープレート4の大きな回転が必要であるが、昇段後期においてモータープレート4の回転による車体接続軸6の水平方向の変位は小さく、モータープレート4の回転に頼るだけでは、車体接続軸6とステップ角部24を通る鉛直線Y2−Y2からの距離が車輪全体を公転しうる距離になかなか達しない。この場合車体接続軸の回転Dによる車輪の前進が大きくなるので、高い段差を昇段する場合は昇段後期において車体接続軸6が水平方向に移動するためには昇段後期に車輪が回転して平地走行動作を伴う必要がある。昇段後期に平地走行動作を伴えば高い段差を昇段する場合でも車輪全体の公転時の車輪の前進を最小にすることができ、階段昇降車が連続して昇段できるかどうかは階段の蹴上げの寸法より踏面寸法で決まることになる。
車輪は公転と自転を交互に繰り返しながら階段を連続的に昇段し、モータープレート4は車輪の回転軸1の回りを一周して元に戻るのではなく振り子運動をして元に戻る。これと同様にブレーキプレート16は車輪の回転軸1の回りを一周して元に戻るのではなく振り子運動をして元に戻る。図4に示すように昇段終了時には脚12が宙に浮くのでプル型ソレノイド22が引かなくなり、また爪プレート19とガイドローラー21が車輪の下に踏みつけられる状態になるので爪20は車輪歯車3から離れて、爪連結軸18に仕込まれた渦巻きバネ17によって元に戻される。爪プレート19は最初のステップと接触時には車輪から大きく張り出しているが、最後の昇段終了時には車輪から大きく張り出したままでは張り出した爪プレート先端が公転Aの中心になるので昇段終了時には爪プレート19は車輪2に収納されるのがよい。
図1図2図3図4の一連の動作は昇段であるが、モーターを逆回転させると図4図3図2図1の一連の動作は降段となる。降段の場合爪プレート19はステップと接触することはないが、モーターの減速機がブレーキとなるので車輪の公転後ゆっくりと車体接続軸が降りることになる。また車輪の公転は急激であるが、車輪だけが急激に下段へ落下しても車体接続軸の位置はそのままで車体に影響しない。
図5は本発明の実施例を示す動作説明図でブレーキの構造をしめす。プル型ソレイド22と直流電源32との間にa接点のリミットスイッチを介在させる。脚の接地時回路が閉じてプル型ソレイド22が働き爪プレート19を引き寄せ、脚が地面から離れると回路が開いてソレノイドは働かなくなり、爪連結軸18に仕込まれた渦巻きバネ17によって爪プレート19は元に戻される。図5はソレノイドを作動させるかどうかの判定をリミットスイッチの機械的接触に頼るものであるが、平地走行から昇段に移行しモーター歯車が公転し始めるとき過電流が流れるので、電流の増加を検知しこの電気信号を増幅してソレノイドを作動させる電気的な方法もある。また爪プレート19と車輪歯車3との間に電磁クラッチを介在させて、電磁クラッチの通電時に爪プレート19と車輪歯車が合体することで車輪の回転を止める方法もある。
連結棒の中間の伸縮時に仕込まれる押しバネは、リミットスイッチを保護するだけでなく脚の接地時の衝撃を和らげるもので、特に本発明の階段昇降車を降段時に使用するときその効果を発揮する。
本発明の実施例を示す動作説明図で平地走行時をしめす。 本発明の実施例を示す動作説明図で昇段開始時をしめす。 本発明の実施例を示す動作説明図で昇段直前の状態をしめす。 本発明の実施例を示す動作説明図で昇段終了時をしめす。 本発明の実施例を示す動作説明図でブレーキの構造をしめす。
符号の説明
1 車輪の回転軸
2 車輪
3 車輪歯車
4 モータープレート
5 モーター
6 車体接続軸
7 車体
8 連結棒接続軸
9 連結棒
10モーター歯
11脚接続軸
12脚
13伸縮継手
14リミットスイッチ
15押しバネ
16ブレーキプレート
17渦巻きバネ
18爪連結軸
19爪プレート
20爪
21ガイドローラー
22プル型ソレノイド
23タイヤ
24階段のステップ角部
25階段の蹴込み部分
26階段の踏面部分
27当り
28ゴム等の緩衝物
29車輪
30車体7の荷台
31車体7の取手
32直流電源



Claims (2)

  1. 車輪が階段の蹴込みにあたって車輪の回転が停止し駆動側のモーター歯車が被駆動側の車輪歯車の廻りを公転し、車輪を押し上げる装置が働く階段を昇降する車において、車輪の回転軸を中心にして回転するプレートがクランクとして働き、クランクの円運動が接続軸を中心に回転する連結棒を押し下げ車輪を浮き上がらせるジャッキアップ機構を備えたことを特徴とする階段昇降車。
  2. 車輪が階段の蹴込みにあたるとき、車輪の回転軸を中心にして回転し車輪歯車にかみ合って車輪歯車の回転を止める回転体がステップ角部に引っかかり車輪歯車にブレーキをかけるブレーキで、車輪が公転して回転体が地面に接した状態になると車輪歯車にかけたブレーキが外れてスプリングで元の位置に跳ね返されるブレーキで、車輪とステップ角部の接点において両者に滑りが生じないようにするブレーキ機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の階段昇降車。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010095240A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 National Chiao Tung Univ 障害乗越え補助装置
WO2016078619A1 (zh) * 2014-11-21 2016-05-26 江苏天绘智能科技有限公司 用于爬楼的车轮、轮式爬楼车辆及能上下楼梯的电动自行车

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