JP2007069734A - 空調装置の冷媒漏洩防止構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コネクタ同士又は膨張弁を有するブロックとコネクタとの接合部位から漏れた冷媒が車室内側に侵入するのを防止する。
【解決手段】 冷媒蒸発器7から延びる配管32、32が引き回される部屋25を車室内側に設ける。この部屋25は、車室内3の空間、特に空気流路5とは連通しないように壁面26でその大半を囲まれることで、車室内3側に対しては閉じられた空間S2を有する。そして、膨張弁を有するブロック35から延びる配管42の先端側に設けたコネクタ46と冷媒蒸発器7から延びる配管32の先端側に設けたコネクタ34とを前記空間S2内で接合する。これにより、ブロック35とコネクタ34との接合部位から冷媒が漏れても、冷媒は部屋25の壁面26により遮られて車室内3側へとは流れない。
【選択図】 図4
【解決手段】 冷媒蒸発器7から延びる配管32、32が引き回される部屋25を車室内側に設ける。この部屋25は、車室内3の空間、特に空気流路5とは連通しないように壁面26でその大半を囲まれることで、車室内3側に対しては閉じられた空間S2を有する。そして、膨張弁を有するブロック35から延びる配管42の先端側に設けたコネクタ46と冷媒蒸発器7から延びる配管32の先端側に設けたコネクタ34とを前記空間S2内で接合する。これにより、ブロック35とコネクタ34との接合部位から冷媒が漏れても、冷媒は部屋25の壁面26により遮られて車室内3側へとは流れない。
【選択図】 図4
Description
この発明は、冷媒としてR12、R134a以外となるノンフロン冷媒が流通する冷凍サイクルを用いる空調装置に対して、漏洩した冷媒が室内にまで漏洩するのを防止する構造に関する。
車両用空調装置を構成する冷凍サイクルを流通する冷媒は、R12、R134a等のフロン冷媒に代替して、HC、アンモニア、二酸化炭素(CO2 )等のノンフロン冷媒の使用が本願出願人等により検討されてきたが、これらのノンフロン冷媒を用いる場合には、HCであれば可燃性が、アンモニアであれば毒性が、二酸化炭素については、人体への影響が、それぞれ指摘されている(例えば、特許文献1を参照。)。
このため、自動車の車室内や家屋の室内等の人員が存する空間内への上記したノンフロン冷媒の漏洩を確実に防止することが要請されている。特に、ノンフロン冷媒として二酸化炭素を採択した場合には、冷凍サイクルの運転時において冷媒圧力が従来のフロン冷媒に対し4倍以上(一般的には5倍から10倍)にもなるので、冷媒の高圧化に対応させることも要する。
この点、冷媒蒸発器(エバポレータ)と室外機から延びる冷媒配管との接合部を室外に配置し、或いはガスクーラー等の放熱装置(ヒータコア)と室外機から延びる冷媒配管との接合部を室外に配置することで、この接合部と接合部との接合部位から冷媒の漏洩が生じても空調空気に混入して室内に流れ込むことを防止する空調装置は既に公知となっている(例えば、特許文献2を参照。)。
特開2001−71741号公報
特開2004−198060号公報
しかしながら、特許文献2に記載の発明のように、冷媒蒸発器から延びる配管と膨張弁から延びる配管との接合部位を室外に位置させると、冷媒蒸発器から配管の接合部までの寸法、ひいては冷媒蒸発器から膨張弁までの複数配管同士を合わせた総寸法が相対的に長くなるため、配管の圧力損失が大きくなり、冷媒の温度が高くなって冷媒が気化し易くなり、この冷媒気化現象により膨張弁の冷媒流量が減少して冷凍サイクルの冷凍能力が減少するという不具合を生ずる。特に、冷媒として二酸化炭素を用いた場合には、配管の流路面積がフロン冷媒の場合に比し小さいので、上記冷凍能力の減少という現象がより一層起こり易い。
そこで、本発明は、冷凍サイクルを構成する配管の総寸法を相対的に大きくすることなく、接合部位から漏れた冷媒が室内側に侵入するのを防止することのできる空調装置の冷媒漏洩防止構造を提供することを目的とするものである。
本発明に係る空調装置の冷媒漏洩防止構造は、空調用室内機から延びる配管が引き回される部屋を、その全部又は主要部が前記室内側となる一方で前記室内側に存する空間とは非連通となるように画成して、前記空調用室内機と所定の空調機器とを直接的又は間接的に接合する接合部から漏洩した冷媒に対し、前記部屋の壁面により前記室内側への漏洩を防止したことを特徴とするものである(請求項1)。ここで、空調用室内機は、例えばエバポレータ等の冷媒蒸発器であり、所定の空調機器は、例えば膨張弁を有するブロックである。配管内を流れる冷媒は、例えば二酸化炭素等のノンフロン冷媒である。部屋と非連通の車室内側に位置した空間とは、特に冷媒蒸発器等が収納されて空気が流通する空気流路である。これらの意義は、以下の各請求項に対応した発明の記述についても同様である。
より具体例には、本発明に係る空調装置の冷媒漏洩防止構造は、空調用室内機から延びる配管が引き回される部屋を、その全部又は主要部が前記室内側となる一方で前記室内側に存する空間とは非連通となるように画成すると共に、前記配管のうち前記空調用室内機に対し反対側の端部に接合部を設け、この接合部は、前記部屋の開口部からその一部が露出し、この部屋の開口部との隙間を介装部材で閉塞している一方で、室内と室外とを仕切る隔壁よりも室内側にて所定の空調機器又はこの空調機器から延びる配管に設けられた接合部と接合されていることを特徴とするものである(請求項2)。前記介装部材は、例えばゴム等の弾性素材からなるグロメット等である。
また、本発明に係る空調装置の冷媒漏洩防止構造は、空調用室内機から延びる配管が引き回される部屋を、その全部又は主要部が前記室内側となる一方で前記室内側に存する空間とは非連通となるように画成すると共に、前記配管のうち前記空調用室内機に対し反対側の端部に接合部を設け、この接合部は、所定の空調機器自身又はこの空調機器から延びる配管に設けられた接合部と前記部屋内にて接合されていることを特徴とするものである(請求項3)。尚、前記部屋は、前記接合部位から漏洩した冷媒を排出するための排出部を有している(請求項4)。
よって、これらの発明によれば、空調用室内機から延びる配管と所定の空調機器から延びる配管との接合が隔壁よりも室内側で行なわれるので、冷媒が接合部位から漏洩しても部屋の壁面により車室内側への漏洩して室内空気と混合されるという不具合を防止することができ、しかも、空調用室内機と所定の空調機器との間の配管の距離も相対的に短くすることが可能である。このため、配管の圧力損失も相対的に小さくなるので、冷媒の気化現象を抑制し、冷凍サイクルの冷凍能力が減少する不具合を回避することができる。特に、二酸化炭素を冷媒として用いた場合にこの効果が優れて良く現れる。
特に請求項2に記載の発明によれば、空調用室内機から延びる配管に設けられた接合部と所定の空調機器又は所定の空調機器から延びる配管に設けられた接合部とが隔壁よりも室内側にて接合している構造として、冷媒が接合部位から漏洩しても接合部と部屋との隙間を閉塞する介在部材(例えば、グロメット等)により、冷媒が部屋内に漏洩するのを防止することを可能とし、更に仮に冷媒が部屋内に漏洩しても部屋の壁面が室内への漏洩に対する障壁とすることができる。そして、この接合部位から漏洩した冷媒の大半は、室外側に排出される。従って、冷媒が車室内側に漏洩して室内空気と混合されるという不具合を防止することが可能である。
特に請求項3に記載の発明によれば、空調用室内機から延びる配管に設けられた接合部と所定の空調機器自身又は所定の空調機器から延びる配管に設けられた接合部とが部屋内にて接合しているので、冷媒が接合部位から漏洩しても部屋の壁面が室内への漏洩に対する障壁となるので、冷媒が車室内側に漏洩して室内空気と混合されるという不具合を防止することが可能である。
特に請求項4に記載の発明によれば、空調用室内機から延びる配管に設けられた接合部と所定の空調機器自身又は所定の空調機器から延びる配管に設けられた接合部との接合部位から漏洩した冷媒を排出部より車室内以外に向けて排出することができるので、冷媒が部屋内に溜まるという不具合を防止することができる。
以下、この発明の実施形態を図面により説明する。
図1から図12のそれぞれにおいて、この発明に係る冷媒漏洩防止構造を有する、車両のセンターコンソール部に搭載されるセンター置きタイプの空調装置1が示されている。これらの空調装置1は、エンジンルーム2と車室内3とを区画するための隔壁たる仕切り板4よりも車室内3側に配されているもので、内部に空気流路5が形成された空調ケース6に、エバポレータ等の冷媒蒸発器7、ヒータコア等の加熱装置8が車両の前後に立設して収納され、冷媒蒸発器7の上方に送風機9が配されている。この送風機9に対して運転手席側又は助手席側には、インテーク装置10がオフセットにて設けられ、送風機9の回転により内気又は外気がインテークドア11の位置に応じて外気導入口12又は内気導入口13から導入されるようになっている。
空調ケース6内には、冷媒蒸発器7を通過した空気を、加熱装置8をバイパスして下流側へと導く冷風通路14aと、加熱装置8を通過した空気を下流側へと導く温風通路14bとが形成されており、冷風通路14aと温風通路14bとを通過する空気の割合が加熱装置8の上方に設けられたエアミックスドア15の開度によって調整されるようになっている。
そして、エアミックスドア15の下流側には、フロントガラスへ向けて空気を吹き出すデフロスト開口部16、車室3の上方へ空気を吹き出すベント開口部17、車室3の下方に空気を吹き出すフット開口部18が形成され、それぞれの開口部16、17、18の開度は、対応する開口部16、17、18の手前に設けられたモードドア19、20、21によって調整されるようになっている。尚、この実施形態では、冷媒蒸発器7よりも下流側にて当該冷媒蒸発器7から飛水したドレン水を空調ケース6外に排出するためのドレン水排出部22が形成されている。
ところで、図1において第1の実施形態に係る冷媒漏洩防止構造が示されており、この冷媒漏洩防止構造では、冷媒蒸発器7の出入口部24、24が車両上下方向のうち相対的に見て下方に位置していると共に、ケース6の車両幅方向の側方で且つ出入口部24、24と車両上下方向に略同じ高さとなる位置にて部屋25が画成されている。
この部屋25は、空調装置1が車両に搭載された際に車室内3側に位置するもので、その周囲の大半を壁面26で囲まれつつ仕切り板4の近傍まで車両進行方向に沿って延設した構成をなし、例えばケース6と一体に形成されている。そして、部屋25は、車室内3の空間及び空調装置1のケース6内に画成された空気流路5とは冷媒蒸発器7の出入口部24、24のための孔を除き非連通となっている一方で、仕切り板4の立状の側面に形成された開口部4aと対峙して開口した開口部28を有する。更に、この実施形態では、部屋25は、開口部28の外縁から仕切り板4の車室内側面に沿って延びるフランジ29を有し、このフランジ29と仕切り板4の車室内側面との間には合成樹脂等から成るシール部材30が介在されている。
そして、部屋25内は、冷媒蒸発器7の出入口部24、24から延びる配管32、32が、前記孔より引き出された後、引き回されており、この配管32、32の反冷媒蒸発器側となる先端部には、例えば膨張弁を有するブロック35と接合するためのコネクタ34が設けられている。このコネクタ34の側周面は、例えば環状のグロメット等の介装部材37が外挿されており、これによって、介装部材37及びコネクタ34により部屋25の開口部28は閉塞されて部屋25内は略完全な閉空間S1となっている。介装部材37はグロメットの場合にはゴム等の弾性素材により形成されている。一方、コネクタ34のブロック35との接合面は、部屋25の閉空間S1よりも外側に露出しているが、車室内3側に位置している。尚、コネクタ34とブロック35との接合方法は、Oリングを介在させる方法やネジ止めする方法等が用いられる。これは、後述するコネクタ34とコネクタ46との接合の場合も同様である。
しかるに、コネクタ34とブロック35とを接合した場合に、この接合部位は車室内3側に位置するところ、この接合部位から冷媒が漏洩しても、漏洩した冷媒の大半は部屋25の壁面26のうち介装部材37よりもエンジンルーム2側の下方内側面からシール部材30及び仕切り板4の開口部4aの下方内側面に沿ってエンジンルーム2側まで流れ、且つ壁面26の下方内側面に沿って介装部材37側に流れた冷媒は介装部材37により遮られて部屋25の閉空間内まで流れない。また、仮に漏洩した冷媒が部屋25の閉空間内まで流入しても部屋25を画成する壁面26により遮られて部屋25の閉空間から車室内3側にまで漏洩することはない。尚、コネクタ34は、膨張弁を有するブロック35との直接の接合に限定されず、この膨張弁を有するブロック35から延びた配管の先端に設けられたコネクタ(例えば後述するコネクタ46)と接合するものであっても良い。
これに対し、図2において前記第1の実施形態の変形例として示される冷媒漏洩防止構造は、出入口部24、24が車両上下方向のうち相対的に見て上方に位置している冷媒蒸発器7に対応したものである。そして、部屋25、コネクタ34、膨張弁を有するブロック35、介在部材37、仕切り板4等の構成・配置並びにコネクタ34とブロック35とを接合した場合でもこの接合部位が車室内3側であることは、先の実施形態と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略した。尚、この実施形態でも、コネクタ34は、膨張弁を有するブロック35との直接の接合に限定されず、この膨張弁を有するブロック35から延びた配管の先端に設けられたコネクタ(例えば後述するコネクタ46)と接合するものであっても良い。
しかるに、図2に示される冷媒漏洩防止構造においても、コネクタ34とブロック35との接合部位から冷媒が漏洩した場合であっても、漏洩した冷媒の大半は部屋25の壁面26のうち介装部材37よりもエンジンルーム2側の下方内側面からシール部材30及び仕切り板4の開口部4aの下方内側面に沿ってエンジンルーム2側まで流れ、且つ壁面26の下方内側面に沿って介装部材37側に流れた冷媒は介装部材37により遮られて部屋25の閉空間S1内まで流れない。また、仮に漏洩した冷媒が部屋25の閉空間S1内まで流入しても部屋25を画成する壁面26に遮られて部屋25の閉空間S1から車室内3側にまで漏洩することはない。
また、図3において第2の実施形態に係る冷媒漏洩防止構造が示されており、この冷媒漏洩防止構造は、冷媒蒸発器7の出入口部24、24が車両上下方向のうち相対的に見て下方に位置しているものに対応していると共に、ケース6の車両幅方向の側方で且つ出入口部24、24と車両上下方向に略同じ高さとなる位置にて部屋25が画成されている点では、図1の冷媒漏洩防止構造と同様である。
また、この部屋25は、当該実施形態では、空調装置1が車両に搭載された際に、少なくとも後述する中仕切り部41までの主要部が略車室内3側に位置する構成であるところ、その周囲の大半を壁面26で囲まれつつ仕切り板4の開口部4aを挿通してエンジンルーム2内まで車両進行方向に沿って延設した構成であり、車室内3の空間及び空調装置1のケース6内に画成された空気流路5とは冷媒蒸発器7の出入口部24、24のための孔を除き非連通となっている一方で、仕切り板4の側面に形成された開口部4aと対峙して開口した開口部28を有している。
その一方で、この部屋25は、壁面26の車両下方のうち開口部28の近傍部位で且つ車室内3側において、車両前方に向かっての下り階段状に段差部40が設けられている。また、部屋25は、中仕切り部41が車両上側から段差部40側に向けて延出しているが、この中仕切り部41は開口部28を完全には閉塞しておらず、段差部40の内側面とは若干の隙間を有している。このため、部屋25は、車室内3側との関係で見た場合の閉空間(以下、車室内側閉空間)S2を有した構成となっている。そして、中仕切り部41は、所定の冷凍サイクルを構成する空調機器を接合する配管(この実施形態では配管42、42)を挿通させるための側孔が形成されている。尚、この実施形態では、部屋25の壁面26又は段差部40の外面と仕切り板4の開口部4aとの間にはシール部材30が介在されている。
このような構成において、冷媒蒸発器7の出入口部24、24から延びる配管32、32の先端に設けられたコネクタ34と、エンジンルーム2内に位置する膨張弁を有するブロック35から延びる配管42、42の先端に設けられたコネクタ46とが部屋25の車室内側閉空間S2内にて接合されている。
しかるに、膨張弁を有するブロック35は仕切り板4の開口部4aの近傍に配置することができるので、ブロック35からコネクタ46までの配管42の距離、並びにコネクタ34から冷媒蒸発器7の出入口部24までの配管32の距離を相対的に短くすることができる。
そして、コネクタ34とコネクタ46とは車室内側閉空間S2内にて接合されるので、コネクタ34とコネクタ46との接合部位から冷媒が漏洩した場合であっても、中仕切り部41と段差部40との隙間及び段差部40の内側面が排出部となって、漏洩した冷媒の大半はエンジンルーム2側まで流れ、且つ部屋25の車室内側に流れた冷媒は部屋25を画成する壁面26により遮られて車室内3空間まで流れない。
尚、コネクタ34は、部屋25の車室内側閉空間S2内であればコネクタ46との接合に限定されず、膨張弁を有するブロック35と直接に接合しても良い。この場合でも、コネクタ34とブロック35との接合部位から冷媒が漏洩しても、中仕切り部41と段差部40との隙間及び段差部40の内側面が排出部となって、漏洩した冷媒の大半はエンジンルーム2側まで流れ、且つ部屋25の車室内側に流れた冷媒も部屋25の壁面26により遮られて車室内3空間まで流れず、最終的にはエンジンルーム2側に排出される。
これに対し、図4において前記第2の実施形態の変形例として示される冷媒漏洩防止構造は、出入口部24、24が車両上下方向のうち相対的に見て上方に位置している冷媒蒸発器7に対応したもので、ケース6の車両幅方向の側方で且つ出入口部24、24と車両上下方向に略同じ高さとなる位置にて部屋25が画成されている点で、図2に示す冷媒漏洩防止構造と同様である。
この部屋25は、空調装置1が車両に搭載された際に、その全部が車室内3側に位置するもので、その周囲の大半を壁面26で囲まれつつ仕切り板4の近傍まで車両進行方向に沿って延設した構成であり、車室内3の空間及び空調装置1のケース6内に画成された空気流路5とは出入口部24、24のための孔を除き非連通となっている一方で、仕切り板4の側面に形成された開口部4aと対峙して開口した開口部28を有する点で、これまでの実施形態と同様である。更に、この実施形態では、部屋25は、開口部28の外縁から仕切り板4の車室内側面に沿って延びるフランジ29を有し、フランジ29と仕切り板4の車室内側面との間には合成樹脂等から成るシール部材30が介在されている点では図1及び図2に示す冷媒漏洩防止構造と同様である。
その一方で、この部屋25は、図3に示す冷媒漏洩防止構造と同様に、車両前方に向かっての下り階段状に形成された段差部40と、車両上側の壁面26から前記段差部40に向けて延出する中仕切り部41とを有しており、この中仕切り部41は、所定の冷凍サイクルを構成する空調機器を接合する配管(この実施形態では配管42、42)を挿通させるための側孔が形成されている一方で、開口部28を完全には閉塞しておらず、段差部40の内側面とは若干の隙間が形成されていることで、車室内側閉空間S2を有する点も、図3に示す冷媒漏洩防止構造と同様である。
このため、この実施形態でも、冷媒蒸発器7の出入口部24、24から延びる配管32、32の先端に設けられたコネクタ34と、エンジンルーム2内に位置する膨張弁を有するブロック35から延びる配管42、42の先端に設けられたコネクタ46とが部屋25の車室内側閉空間S2内にて接合されている。
しかるに、図4に示される冷媒漏洩防止構造においても、膨張弁を有するブロック35は仕切り板4の開口部4aの近傍に配置することができるので、ブロック35からコネクタ46までの配管42の距離、並びにコネクタ34から冷媒蒸発器7の出入口部24までの配管32の距離を相対的に短くすることができる。
そして、コネクタ34とコネクタ46とは車室内側閉空間S2内にて接合されるので、コネクタ34とコネクタ46との接合部位から冷媒が漏洩した場合であっても、中仕切り部41と段差部40との隙間、段差部40の内側面、シール部材30の下方内側面、及び開口部4aの下方内周面が排出部となって、漏洩した冷媒の大半はエンジンルーム2側まで流れ、且つ部屋25の車室内側に流れた冷媒は部屋25の壁面26により遮られて車室内3空間まで流れない。
尚、コネクタ34は、この実施形態でも、部屋25の車室内側閉空間S2内であればコネクタ46との接合に限定されず、膨張弁を有するブロック35と直接に接合しても良い。この場合でも、コネクタ34とブロック35との接合部位から冷媒が漏洩しても、中仕切り部41と段差部40との隙間、段差部40の内側面、シール部材30の下方内側面、及び開口部4aの下方内周面が排出部となって、漏洩した冷媒の大半はエンジンルーム2側まで流れ、且つ部屋25の車室内側に流れた冷媒は部屋25の壁面26により遮られて車室内3空間まで流れない。
図5において第3の実施形態に係る冷媒漏洩防止構造が示されており、この冷媒漏洩防止構造では、冷媒蒸発器7の出入口部24、24が車両上下方向のうち相対的に見て下方に位置していると共に、ケース6の車両幅方向の側方で且つ出入口部24、24と車両上下方向に略同じ高さから車両下方となる範囲にわたって部屋25が画成されている。
この部屋25は、空調装置1が車両に搭載された際に、その全部が車室内3側に位置するもので、その周囲の大半を壁面26で囲まれつつ仕切り板4の近傍まで車両進行方向に沿って延設した後、車両下方に向いた構成を成すものである。そして、部屋25は、車室内3の空間及び空調装置1のケース6内に画成された空気流路5とは出入口部24、24のための孔を除き非連通となっている点では先の実施形態と同様である一方、仕切り板4の車両下方に形成された開口部4aと対峙して開口した開口部28を有している。開口部4a並びに開口部28の車両進行方向に沿った開口寸法は、コネクタ46をエンジンルーム寄りに配置した際に車室内側に空間部48を有する程の大きさをなしている。
また、この実施形態では、部屋25は、開口部28の外縁から仕切り板4の車室内側面に沿って略水平方向に延びるフランジ29を有し、フランジ29と仕切り板4の車室内側面との間には合成樹脂等から成るシール部材30が介在されている。
更に、部屋25は、中仕切り部41が壁面26のうちエンジンルーム2側から車室内3に向けて略水平方向に延出しているが、この中仕切り部41は開口部28を完全には閉塞しておらず、車室内側の壁面26とは若干の隙間を有している。このため、この実施形態でも、部屋25は、車室内3側との関係で見た場合の閉空間たる車室内側閉空間S2を有した構成となっている。そして、中仕切り部41は、所定の冷凍サイクルを構成する空調機器を接合する配管(この実施形態では配管42、42)を挿通させるための通孔が形成されている。
このような構成において、冷媒蒸発器7の出入口部24、24から延びる配管32、32の先端に設けられたコネクタ34と、膨張弁を有するブロック35とが、車室内側閉空間S2内にて直接に接合され、このブロック35から延びる配管42、42は、エンジンルーム2側に略水平に延出した後、車両下方に曲折し、その先端に設けられたコネクタ46が仕切り板4の開口部4aよりも露出したものとなっている。
しかるに、冷媒蒸発器7と膨張弁を有するブロック35とを連通する配管の距離は当該ブロック35を部屋25内に収納することで相対的に短くなり、且つブロック35と他の冷凍サイクルを構成する空調機器とを接合するためのコネクタ46を仕切り板4の開口部4aの近傍に配置することが可能であると共に、ブロック35とコネクタ46とを連通するための配管42の距離、コネクタ46と他の空調機器とを連通するための配管(図示せず)の距離も相対的に短くなる。
そして、コネクタ34とブロック35とは車室内側閉空間S2内にて接合されるので、コネクタ34とブロック35との接合部位から冷媒が漏洩した場合であっても、中仕切り部41と壁面26との隙間及びこの隙間の下位にある空間部48が排出部となって、漏洩した冷媒の大半は車両の下方から車室内3外の場所へと流れ、且つ部屋25の車室内側に流れた冷媒も部屋25を画成する壁面26により遮られて車室内3空間まで流れず、最終的には車両下方から車室内3に対し外部となる場所に排出される。
尚、コネクタ34は、部屋25の車室内側閉空間S2内であればブロック35と接合する構成に限定されず、膨張弁を有するブロック35と配管接合されたコネクタ46と接合するものであっても良い。この場合には、膨張弁を有するブロック35を仕切り板4の開口部4aの近傍に配置することができるので、ブロック35とコネクタ46とを連通する配管の距離を相対的に短くすることができる。そして、コネクタ34とコネクタ46との接合部位から冷媒が漏洩した場合であっても、中仕切り部41と壁面26との隙間及び空間部48が排出部となって、漏洩した冷媒の大半は車室内3以外の場所へと流れ、且つ部屋25の車室内側に流れた冷媒は部屋25を画成する壁面26により遮られて車室内3空間まで流れない。
図6において前記第3の実施形態の変形例として示される冷媒漏洩防止構造は、出入口部24、24が車両上下方向のうち相対的に見て上方に位置している冷媒蒸発器7に対応したもので、これに伴い、図5に示される冷媒漏洩防止構造とは、部屋25の構成において、仕切り板4の車両下方に開口した開口部4aに向いた後に当該開口部4aに達するまで壁面26が延びているという差異のみを有する。従って、中仕切り部41、空間部48等、図5に示される冷媒漏洩防止構造と同様の構成は同一の符号を付してその説明を省略した。
しかるに、図6に示される冷媒漏洩防止構造においても、冷媒蒸発器7と膨張弁を有するブロック35とを連通する配管の距離が相対的に短くなり、且つコネクタ46を仕切り板4の開口部4aの近傍に配置することが可能であると共に、ブロック35とコネクタ46とを連通するための配管42の距離、コネクタ46と他の空調機器とを連通するための配管(図示せず)の距離も相対的に短くなる。
そして、コネクタ34とブロック35とは車室内側閉空間S2内にて接合されるので、コネクタ34とブロック35との接合部位から冷媒が漏洩した場合であっても、中仕切り部41と壁面26との隙間及び空間部48が排出部となって、漏洩した冷媒の大半は車室内3以外の場所へと流れ、且つ部屋25の車室内側に流れた冷媒は部屋25を画成する壁面26により遮られて車室内3空間まで流れず、最終的には車両下方から車室内3に対し外部となる場所に排出される。
尚、この実施形態でも、部屋25の車室内側閉空間S2内であればコネクタ34とブロック35とを接合する構成に限定されず、膨張弁を有するブロック35から延びるコネクタ46と接合するものであっても良い。この場合には、ブロック35を仕切り板4の開口部4aの近傍に配置することができるので、ブロック35とコネクタ46とを連通する配管の距離を相対的に短くすることができる。そして、コネクタ34とコネクタ46との接合部位から冷媒が漏洩した場合であっても、中仕切り部41と壁面26との隙間及び空間部48が排出部となって、漏洩した冷媒の大半は車室内3以外の場所へと流れ、且つ部屋25の車室内側に流れた冷媒は部屋25を画成する壁面26により遮られて車室内3空間まで流れず、最終的には車両下方から車室内3外の場所に排出される。
図7において第4の実施形態に係る冷媒漏洩防止構造が示されており、この冷媒漏洩防止構造は、冷媒蒸発器7の出入口部24、24が車両上下方向のうち相対的に見て下方に位置していると共に、ケース6の車両幅方向の側方で且つ出入口部24、24と車両上下方向に略同じ高さとなる位置にて部屋25が画成されている点では、図1、図3に示す冷媒漏洩防止構造と同様である。
そして、この部屋25の構成も、空調装置1が車両に搭載された際にその大部分が車室内3側に位置するもので、その周囲の大半を壁面26で囲まれつつ仕切り板4の近傍まで車両進行方向に沿って延設し、車室内3の空間及び空調装置1のケース6内に画成された空気流路5とは冷媒蒸発器7の出入口部24、24のための孔を除き非連通となっている一方で、仕切り板4の立状の側面に形成された開口部4aに挿通され、エンジンルーム2内に開口した開口部28を有する点では、図3に示す冷媒漏洩防止構造と同様である。
その一方で、この開口部28は、所定の冷凍サイクルを構成する空調機器を接合する配管(この実施形態では配管42、42)を挿通させるための通孔が形成された閉塞部材50により閉塞されているが、部屋25内には、壁面26の車両下方内側面に孔部51が形成されることで、部屋25は、車室内3側との関係で見た場合の閉空間たる車室内側閉空間S2を有した構成となっている。そして、孔部51はパイプ52と接続され、このパイプ52は仕切り板4に設けられた通孔53から車室内3の外に延出している。尚、この実施形態では、壁面26の外面と仕切り板4の開口部4aとの間にはシール部材30が介在されている。
このような構成において、冷媒蒸発器7の出入口部24、24から延びる配管32、32の先端に設けられたコネクタ34と、エンジンルーム2内に位置する膨張弁を有するブロック35から延びる配管42、42の先端に設けられたコネクタ46とが部屋25の車室内側閉空間S2内にて接合されている。
しかるに、膨張弁を有するブロック35は仕切り板4の開口部4aの近傍に配置することができるので、ブロック35からコネクタ46までの配管42の距離、並びにコネクタ34から冷媒蒸発器7の出入口部24までの配管32の距離を相対的に短くすることができる。そして、コネクタ34とコネクタ46とは車室内側閉空間S2内にて接合されるので、コネクタ34とコネクタ46との接合部位から冷媒が漏洩した場合であっても、冷媒は、車室内3とは部屋25を画成する壁面26により遮られるので当該車室内3空間まで流れず、孔部51からパイプ52を通って車室内3外に排出される。
尚、コネクタ34は、部屋25の車室内側閉空間S2内であればコネクタ46との接合に限定されず、膨張弁を有するブロック35と直接に接合しても良い。この場合でも、コネクタ34とブロック35との接合部位から冷媒が漏洩しても、冷媒は、車室内3とは部屋25を画成する壁面26により遮られるので当該車室内3空間まで流れず、孔部51からパイプ52を通って車室内3に対し外部となる場所に排出される。
図8において前記第4の実施形態の変形例として示される冷媒漏洩防止構造は、出入口部24、24が車両上下方向のうち相対的に見て上方に位置している冷媒蒸発器7に対応したもので、ケース6の車両幅方向の側方で且つ出入口部24、24と車両上下方向に略同じ高さとなる位置にて部屋25が画成されているでは、図2、図4に示す冷媒漏洩防止構造と同様である。
その一方で、この冷媒漏洩防止構造は、図7に示される冷媒漏洩防止構造と対比するに、その基本的形態においては、部屋25の全部が車室内3側に位置し、パイプ52の車室内3における寸法が相対的に長いという差異を有し、且つこの実施形態では、部屋25は、開口部28の外縁から仕切り板4の車室内側面に沿って延びるフランジ29を有し、フランジ29と仕切り板4の車室内側面との間には合成樹脂等から成るシール部材30が介在されてはいるが、その他の構成は共通している。従って、閉塞部材50、孔部51、パイプ52等、図7に示される冷媒漏洩防止構造と同様の構成は同一の符号を付してその説明を省略した。
しかるに、図8に示される冷媒漏洩防止構造においても、ブロック35からコネクタ46までの配管42の距離、並びにコネクタ34から冷媒蒸発器7の出入口部24までの配管32の距離を相対的に短くすることができる。そして、コネクタ34とコネクタ46との接合部位から冷媒が漏洩した場合であっても、冷媒は、車室内3とは部屋25を画成する壁面26により遮られるので当該車室内3空間まで流れず、孔部51からパイプ52を通って車室内3に対し外部となる場所に排出される。
尚、この実施形態でも、部屋25の車室内側閉空間S2内であればコネクタ34とコネクタ46とを接合する構成に限定されず、膨張弁を有するブロック35と直接に接合するものであっても良い。この場合でも、コネクタ34とブロック35との接合部位から冷媒が漏洩しても、冷媒は、車室内3とは部屋25を画成する壁面26により遮られるので当該車室内3空間まで流れず、孔部51からパイプ52を通って車室内3の空気とは混合されることがない場所に排出される。
図9において第5の実施形態に係る冷媒漏洩防止構造が示されており、この冷媒漏洩防止構造は、冷媒蒸発器7の出入口部24、24が車両上下方向のうち相対的に見て下方に位置していると共に、ケース6の車両幅方向の側方で且つ出入口部24、24と車両上下方向に略同じ高さとなる位置にて部屋25が画成されている点で、図7等に示す冷媒漏洩防止構造と同様である。
更に、この部屋25の構成も、空調装置1が車両に搭載された際にその大部分が車室内3側に位置するもので、その周囲の大半を壁面26で囲まれつつ仕切り板4の近傍まで車両進行方向に沿って延設していること、車室内3の空間及び空調装置1のケース6内に画成された空気流路5とは冷媒蒸発器7の出入口部24、24のための孔を除き非連通となっている一方で、仕切り板4の立状の側面に形成された開口部4aに挿通され、エンジンルーム2内に開口した開口部28を有すること、及び、この開口部28は、所定の冷凍サイクルを構成する空調機器を接合する配管(この実施形態では配管42、42)を挿通させるための側孔が形成された閉塞部材50により閉塞されていること、についても、図7に示す冷媒漏洩防止構造と同様である。そして、壁面26の外面と仕切り板4の開口部4aとの間にはシール部材30が介在されている点でも、図7に示す冷媒漏洩防止構造と同様である。
その一方で、部屋25は、車両下方の壁面26の内側面に溝部55が形成されており、この溝部55は車両幅方向に沿ってケース6内に当該ケース6と一体に形成された形成された通路56と連通している。この通路56は空気流路5とは非連通としつつドレン水排出部22の開口端まで達し、そこで車室内3の外部に延びるホース57と接続したものとなっている。
このような構成において、冷媒蒸発器7の出入口部24、24から延びる配管32、32の先端に設けられたコネクタ34と、エンジンルーム2内に位置する膨張弁を有するブロック35から延びる配管42、42の先端に設けられたコネクタ46とが部屋25の車室内側閉空間S2内にて接合されている。
しかるに、膨張弁を有するブロック35は仕切り板4の開口部4aの近傍に配置することができるので、ブロック35からコネクタ46までの配管42の距離、並びにコネクタ34から冷媒蒸発器7の出入口部24までの配管32の距離を相対的に短くすることができる。そして、コネクタ34とコネクタ46とは車室内側閉空間S2内にて接合されるので、コネクタ34とコネクタ46との接合部位から冷媒が漏洩した場合であっても、冷媒は、車室内3とは部屋25を画成する壁面26により遮られるので当該車室内3空間まで流れず、溝部55から通路56を通り更にパイプ57を通って最終的には車室内3に対し外部となる場所に排出される。
尚、コネクタ34は、部屋25の車室内側閉空間S2内であればコネクタ46との接合に限定されず、膨張弁を有するブロック35と直接に接合しても良い。この場合でも、コネクタ34とブロック35との接合部位から冷媒が漏洩しても、冷媒は、車室内3とは部屋25を画成する壁面26により遮られるので当該車室内3空間まで流れず、溝部55から通路56を通り更にパイプ57を通って車室内3外に排出される。
図10において前記第4の実施形態の変形例として示される冷媒漏洩防止構造は、出入口部24、24が車両上下方向のうち相対的に見て上方に位置している冷媒蒸発器7に対応したもので、ケース6の車両幅方向の側方で且つ出入口部24、24と車両上下方向に略同じ高さとなる位置にて部屋25が画成されているでは、図2、図4及び図8に示す冷媒漏洩防止構造と同様である。
その一方で、この冷媒漏洩防止構造は、図9に示される冷媒漏洩防止構造と対比するに、その基本的形態においては、部屋25の全部が車室内3側に位置し、ケース6内に当該ケース6と一体に形成された通路56の寸法が相対的に長いという差異を有し、且つこの実施形態では、部屋25は、開口部28の外縁から仕切り板4の車室内側面に沿って延びるフランジ29を有し、フランジ29と仕切り板4の車室内側面との間には合成樹脂等から成るシール部材30が介在されてはいるが、その他の構成は共通している。従って、閉塞部材50、溝部55、通路56、パイプ57等の、図9に示される冷媒漏洩防止構造と同様の構成は同一の符号を付してその説明を省略した。
しかるに、図10に示される冷媒漏洩防止構造においても、ブロック35からコネクタ46までの配管42の距離、並びにコネクタ34から冷媒蒸発器7の出入口部24までの配管32の距離を相対的に短くすることができる。そして、コネクタ34とコネクタ46との接合部位から冷媒が漏洩した場合であっても、冷媒は、車室内3とは部屋25を画成する壁面26により遮られるので当該車室内3空間まで流れず、溝部55から通路56を通り更にパイプ57を通って最終的には車室内3に対し外部となる場所に排出される。
尚、この実施形態でも、部屋25の車室内側閉空間S2内であればコネクタ34とコネクタ46とを接合する構成に限定されず、膨張弁を有するブロック35と直接に接合するものであっても良い。この場合でも、コネクタ34とブロック35との接合部位から冷媒が漏洩しても、冷媒は、車室内3とは部屋25を画成する壁面26により遮られるので当該車室内3空間まで流れず、溝部55から通路56を通り更にパイプ57を通って車室内3外に排出される。
図11及び図12に示される冷媒漏洩防止構造は、ケース6の車両幅方向の側方に例えば当該ケース6と一体形成された部屋25とは異なる実施形態を示したもので、仕切り板4の側方に開口した開口部4aから例えばゴム等で形成された有底の筒状のグロメット60を車室内3に装着することで部屋25が形成され、この部屋25は、エンジンルーム2側に開口部4aと対峙した開口した車室内側閉空間S2を有する共に、この車室内側閉空間S2内にて冷媒蒸発器7の出入口部24、24から延びた配管32の先端側に設けられたコネクタ34と、膨張弁を有するブロック35から延びた配管42の先端側に設けられたコネクタ46とを接合している。
ここで、図11に示す冷媒漏洩防止構造は、出入口部24、24が車両上下方向のうち相対的に見て下方に位置している冷媒蒸発器7に対応したもので、図12に示す冷媒漏洩防止構造は、出入口部24、24が車両上下方向のうち相対的に見て下方に位置している冷媒蒸発器7に対応したものである。そして、少なくとも図12の冷媒漏洩防止構造では、グロメット60の開口部から仕切り板4の車室内側面に沿って延びるフランジ61が形成されており、フランジ61と仕切り板4の車室内側面との間にはシール部材30が介在している。
しかるに、図11及び図12に示される冷媒漏洩防止構造においても、ブロック35からコネクタ46までの配管42の距離、並びにコネクタ34から冷媒蒸発器7の出入口部24までの配管32の距離を相対的に短くすることができる。そして、コネクタ34とコネクタ46との接合部位から冷媒が漏洩した場合であっても、冷媒は、車室内3とはグロメット60の壁面により遮られるので当該車室内3空間まで流れず、当該グロメット60の壁面のうち下方内側面に沿って流れた後エンジンルーム2側に排出される。
尚、コネクタ34は、グロメット60の車室内側閉空間S2内であればコネクタ46との接合に限定されず、膨張弁を有するブロック35と直接に接合しても良い。この場合でも、コネクタ34とブロック35との接合部位から冷媒が漏洩しても、冷媒は、車室内3とはグロメット60の壁面により遮られるので当該車室内3空間まで流れず、当該グロメット60の壁面のうち下方内側面に沿って流れた後エンジンルーム2側に排出される。
最後に、これまでの実施形態において、冷媒漏洩防止構造を車両用空調装置に対するものとして説明してきたが必ずしもこれに限定されず、例えば屋内の室内機(冷媒蒸発器等)と屋外の室外機(膨張弁を有するブロック等)とを有する住宅用の空調装置用等であっても良いものである。
1 空調装置
2 エンジンルーム(室外)
3 車室内(室内)
4 仕切り板(隔壁)
5 空気流路(部屋とは非連通の空間)
7 冷媒蒸発器
25 部屋
26 壁面
32 配管
34 コネクタ(接合部)
35 膨張弁を有するブロック(空調機器)
37 介装部材
42 配管
46 コネクタ(接合部)
S1 閉空間
S2 車室内側閉空間
2 エンジンルーム(室外)
3 車室内(室内)
4 仕切り板(隔壁)
5 空気流路(部屋とは非連通の空間)
7 冷媒蒸発器
25 部屋
26 壁面
32 配管
34 コネクタ(接合部)
35 膨張弁を有するブロック(空調機器)
37 介装部材
42 配管
46 コネクタ(接合部)
S1 閉空間
S2 車室内側閉空間
Claims (4)
- 空調用室内機から延びる配管が引き回される部屋を、その全部又は主要部が前記室内側となる一方で前記室内側に存する空間とは非連通となるように画成して、前記空調用室内機と所定の空調機器とを直接的又は間接的に接合する接合部から漏洩した冷媒に対し、前記部屋の壁面により前記室内側への漏洩を防止したことを特徴とする空調装置の冷媒漏洩防止構造。
- 空調用室内機から延びる配管が引き回される部屋を、その全部又は主要部が前記室内側となる一方で前記室内側に存する空間とは非連通となるように画成すると共に、前記配管のうち前記空調用室内機に対し反対側の端部に接合部を設け、この接合部は、前記部屋の開口部からその一部が露出し、この部屋の開口部との隙間を介装部材で閉塞している一方で、室内と室外とを仕切る隔壁よりも室内側にて所定の空調機器又はこの空調機器から延びる配管に設けられた接合部と接合されていることを特徴とする空調装置の冷媒漏洩防止構造。
- 空調用室内機から延びる配管が引き回される部屋を、その全部又は主要部が前記室内側となる一方で前記室内側に存する空間とは非連通となるように画成すると共に、前記配管のうち前記空調用室内機に対し反対側の端部に接合部を設け、この接合部は、所定の空調機器自身又はこの空調機器から延びる配管に設けられた接合部と前記部屋内にて接合されていることを特徴とする空調装置の冷媒漏洩防止構造。
- 前記部屋は、前記接合部位から漏洩した冷媒を排出するための排出部を有することを特徴とする請求項3に記載の空調装置の冷媒漏洩防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005258729A JP2007069734A (ja) | 2005-09-07 | 2005-09-07 | 空調装置の冷媒漏洩防止構造 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012081816A (ja) * | 2010-10-08 | 2012-04-26 | Valeo Japan Co Ltd | 車両用空調装置 |
CN107405984A (zh) * | 2015-03-23 | 2017-11-28 | 三菱重工汽车空调系统株式会社 | 车辆用空调装置 |
Citations (2)
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JP2002174448A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-06-21 | Denso Corp | 空調装置 |
JP2003252039A (ja) * | 2002-02-28 | 2003-09-09 | Denso Corp | 車両用空調装置 |
-
2005
- 2005-09-07 JP JP2005258729A patent/JP2007069734A/ja active Pending
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