JP2007069330A - 放電加工装置の加工条件設定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ワークの材質等に合わせ、加工速度、加工精度に対する標準加工条件が登録記憶されている。この標準加工条件を選択して加工を行う(a1,a2)。加工精度を測定し(a3)、加工精度と加工速度(加工時間)が目標の許容範囲に達しているか判断し(a4)、達していなければ、加工条件を修正し(a7)、加工を行う。これを繰り返し、加工速度、加工精度が許容範囲内に達したとき、そのときの加工条件を追加登録し記憶する(a5,a6)。この追加した加工条件が登録されているから、次の加工時には、この追加した加工条件を選択できる。材質が同じでも製造メーカが異なりワークの特性に微妙に差があっても、追加した加工条件によって容易に加工条件の設定が可能となる。
【選択図】 図3
Description
そこで、電極や、加工しようとするワークの材質等を入力することによって、自動的に加工条件の各パラメータ値を設定するようにした発明が提案されている。
又、請求項2に係る発明は、加工条件を設定する際に、標準加工条件か、追加加工条件か、又は、標準加工条件及び追加加工条件のいずれかを選択し、選択した加工条件の中から実行する加工条件を選択設定するようにした。
請求項3に係る発明は、加工速度もしくは加工精度を指定することによって、指定された加工速度もしくは加工精度に対応する加工条件を表示し、表示した中から実行する加工条件を選択設定するようにした。
請求項4に係る発明は、加工精度と加工速度に対応して1つのワークに対する加工回数が表示され、加工回数を選択することによって、該加工回数に対応する加工精度と加工速度に対する保存された加工条件が表示され、表示した中から実行する加工条件を選択設定するようにした。
請求項5に係る発明は、前記標準加工条件として、加工する被加工物及び電極を特定する加工特定データ毎に求められ登録記憶され、前記追加加工条件も加工特定データに対応して登録記憶されるものとした。
図1は、本発明の加工条件設定方法を適用する放電加工装置の概要図で、該放電加工装置の制御装置を中心に記載している。なお、この実施形態では、ワイヤ放電加工装置の例を示している。
図2は、表示装置16の表示画面31に表示される加工条件設定画面の一例である。設定欄31aに加工特定データであるワイヤ径(ワイヤ材質を含む)、ワーク材料、ワーク板厚を入力設定し、その他の設定データの設定欄31bにその他の設定データであるメインプログラム番号、形状プログラム番号、実行する加工条件の格納先を指定する登録番号、オフセット登録番号を入力設定すると、加工速度(加工精度)を表す欄31cに加工速度(加工精度)を表すグラフが表示される。この加工速度(加工精度)欄31cは、左の位置ほど高速加工を指定するもので、右の位置ほど高精度を指定するものである。又、グラフの上部には、高速での1回加工、精度を重視した1回加工、2回加工、3回加工、4回加工、特殊加工(MF)が表示されている。
そこで、この加工条件表示欄31dにカーソルを移動させ、いずれかの加工条件を選択し、実行加工条件として指定する。こうして、加工条件が設定されると、プロセッサ11は選択指定された加工条件に基づいて、指定したメインプログラムによる加工の予想加工時間を算出し、設定欄31bに加工時間として表示する。
まず、前述したように、加工特定データ(ワイヤ径、ワーク材料、ワーク板厚)を含む設定データを設定入力し、カーソルを用いて、加工速度(加工精度)を選択指定し、表示された加工条件の中から1つを選択して実行加工条件として指定する(工程a1)。
標準加工条件として、加工条件1〜nまで、加工精度と加工速度の情報と共に不揮発性メモリ14に設定登録されている。一方、図3に示した作業を実施してオペレータは、標準加工条件を修正し、カスタム加工条件データを作成し加工速度、加工精度の情報と共に登録保存する。又、既に作成されているカスタム加工条件を修正し、新たなカスタム加工条件を作成し不揮発性メモリ14に登録記憶する。さらには、既に登録されている加工条件を選択することなく、新たに加工条件を作成し、新規のカスタム加工条件として登録してもよいものである。この場合、図3に示す工程A1では、単に設定データを設定し、新規な加工条件を入力設定し、以下工程a2以下の処理を行うことになる。
こうして作成されたカスタム加工条件データは、加工特定データ毎に登録記憶されることになる。
図5は、加工条件の選択を標準加工条件の中から、カスタム加工条件の中から、又は、標準加工条件及びカスタム加工条件の中から選択して指定できるようにしたときの手順を示す図である。
標準加工条件が選択されると、指定された加工速度(加工精度)の領域において、登録されている標準加工条件のみを表示する(工程b3)。又、標準及びカスタム加工条件が選択されると、指定された加工速度(加工精度)の領域において登録されている標準加工条件及びカスタム加工条件を共に表示する(工程b4)。カスタム加工条件が選択されると、指定された加工速度(加工精度)の領域において登録されているカスタム加工条件のみを表示する(工程b5)。
こうして表示された加工条件の中から、1つの加工条件を選択指定し(工程b6)、実行加工条件として設定する(工程b7)。
31 加工条件設定画面
Claims (5)
- 標準加工条件が加工精度と加工速度に関する情報と共に予め登録記憶されており、該加工条件を選択して実行加工条件を設定するようにした自動加工条件設定機能を備えた放電加工装置の加工条件設定方法において、前記標準加工条件による加工結果を元に加工条件を修正し、修正した加工条件と共に加工精度と加工速度に関する情報を付加して新たな追加加工条件として登録記憶し、加工条件を設定する際には、加工条件と共に記憶されている加工精度と加工速度に関する情報に基づいて、登録記憶された加工条件の中から実行する加工条件を選択して設定することを特徴とする加工条件設定方法。
- 加工条件を設定する際に、標準加工条件か、追加加工条件か、又は、標準加工条件及び追加加工条件のいずれかを選択し、選択した加工条件の中から実行する加工条件を選択設定することを特徴とする請求項1に記載の加工条件設定方法。
- 加工速度もしくは加工精度を指定することによって、指定された加工速度もしくは加工精度に対応する加工条件を表示し、表示した中から実行する加工条件を選択設定する請求項1又は請求項2に記載の加工条件設定方法。
- 加工精度と加工速度に対応して1つのワークに対する加工回数が表示され、加工回数を選択することによって、該加工回数に対応する加工精度と加工速度に対する保存された加工条件が表示され、表示した中から実行する加工条件を選択設定する請求項1又は請求項2に記載の加工条件設定方法。
- 前記標準加工条件は、加工する被加工物及び電極を特定する加工特定データ毎に求められ登録記憶され、前記追加加工条件も加工特定データに対応して登録記憶される請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の加工条件設定方法。
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