JP2007069234A - 厚鋼板矯正ラインの通板監視方法及び通板監視装置 - Google Patents

厚鋼板矯正ラインの通板監視方法及び通板監視装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 特に切板である厚鋼板を対象とした矯正ラインの状態を高い精度で監視できる方法と装置を提供する。
【解決手段】 切板である厚鋼板aを,入側ピンチロールPR1,入側ガイドロールGR1,ワークロールWR,出側ガイドロールGR2及び出側ピンチロールPR2の間にそれぞれ通板させて矯正するに際し,各ロールの周速を測定して,各ロール間におけるロール同士の周速差の値をそれぞれ求め,それら各ロール間における周速差の値のうちの少なくとも2種類の値に基づいて矯正ライン1の状態を監視する。本発明によれば,矯正ライン1において矯正する厚鋼板aに加えられる伸び率を高精度に制御することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は,切板である厚鋼板を矯正する矯正ラインの通板監視方法と装置に関する。
切板である厚鋼板は,加熱したスラブを圧延機で粗圧延後,仕上圧延することにより製造される。かような厚鋼板の圧延ラインでは,上工程で仕上圧延した厚鋼板を,必要により矯正ラインに通板して矯正し,板の形状の向上および残留応力の軽減等をはかっている。矯正ラインでは,切板である厚鋼板を,入側ピンチロール,入側ガイドロール,ワークロール,出側ガイドロール及び出側ピンチロールの間にそれぞれ通板させて矯正が行われるが,その際,厚鋼板に加えられる伸び率は,例えば約0.2%程度といった極めて微小なものである。特に最近,鋼板素材の外観板形状及び残留応力に関する改善要求は,加工・組立メーカーでの省力化・自動化の推進により厳しい品質レベルにあり,製品素材の形状及び残留応力を調整するための矯正ラインにおいては,高い精度で伸び率を監視することが望まれている。
従来,圧延機において鋼板の伸び率を監視する手段としては,薄鋼板に関するものが多数知られている。例えば特許文献1では,入り側と出側の板速度から鋼板の伸び率を演算して圧下力を修正する方法が開示されている。また,例えば特許文献2では,薄鋼板の伸び率をブライドルロールの回転速度によって制御する方法が開示されている。
一方,厚鋼板を軽圧下する設備としては,特許文献3において形状矯正する技術が開示されているが,とくに0.2%程度の低圧下率では伸び率を十分に高精度に監視できていなかった。
特開昭54−50455号公報 特開2002−301510号公報 特開2000−102805号公報
上記の通り,従来提示された伸び率の監視方法はいずれも薄鋼板に関するものであり,厚鋼板を対象とした矯正ラインにおける伸び率の監視方法は見当たらない。一方,切板である厚鋼板を対象とした矯正ラインでは,薄鋼板のようにブライドルロールなどの巻き付けながら通板させることができず,鋼板と各ロールの周速が必ずしも一致せず,伸び率などといった矯正ラインの状態をロールの周速から正確に把握することが困難であるという固有の問題がある。さらに,0.2%程度の低圧下率なので伸び率の検出はこれだけでも難しいと言える。
したがって,本発明の目的は,特に切板である厚鋼板を対象とした伸び率,先進率,後進率,厚鋼板と各ロールとの圧着状態等の矯正ラインの状態を高い精度で監視するできる方法およびと装置並びにこの監視を基に矯正ラインに厚鋼板を通板する方法および装置を提供することにある。
かかる課題を解決するために,本発明によれば,切板である厚鋼板を,入側ピンチロール,入側ガイドロール,ワークロール,出側ガイドロール及び出側ピンチロールの間にそれぞれ通板させて矯正する矯正ラインの通板監視方法であって,前記入側ピンチロール,入側ガイドロール,ワークロール,出側ガイドロール,出側ピンチロールの各周速を測定して,各ロール間におけるロール同士の周速差の値をそれぞれ求め,それら各ロール間における周速差の値のうちの少なくとも2種類の値に基づいて伸び率,先進率,後進率,厚鋼板と各ロールとの圧着状態等の矯正ラインの状態を監視することを特徴とする,矯正ラインの通板監視方法が提供される。
更に,ワークロールの圧延荷重,入側ピンチロールのトルク,出側ピンチロールのトルクの少なくともいずれか一つに基づいて伸び率,先進率,後進率,厚鋼板と各ロールとの圧着状態等の矯正ラインの状態を監視するようにしても良い。また,入側ピンチロールと入側ガイドロールの周速差の値と,出側ガイドロールと出側ピンチロールの周速差の値に基いて,入側ガイドロールと出側ガイドロールの圧着不足,入側ピンチロールと出側ピンチロールの周速の過不足および入側ピンチロールと出側ピンチロールの圧着不足を監視するようにしても良い。また,入側ガイドロールと出側ガイドロールの周速差の値を監視することによって,厚鋼板の伸び率を監視し,厚鋼板の伸び率が足りない場合は,ワ−クロ−ルの圧延荷重を増やして圧下率を増大させ,厚鋼板の伸び率が多すぎる場合は,ワ−クロ−ルの圧延荷重を減らして圧下率を減少させるようにしても良い。また,ワークロールと出側ガイドロールの周速差の値から先進率を求め,この先進率から伸び率を推定し,所望の伸び率となるようにワ−クロ−ルの圧延荷重または入側若しくは出側ピンチロールのトルクを制御するようにしても良い。また,ワークロールと入側ガイドロールの周速差の値から後進率を求め,この後進率から伸び率を推定し,所望の伸び率となるようにワ−クロ−ルの圧延荷重または入側若しくは出側ピンチロールのトルクを制御するようにしても良い。また,入側ガイドロールの圧着不足が検出された場合は,入側ガイドロールの代わりに入側ピンチロールの周速を用い,出側ガイドロールの圧着不足が検出された場合は,出側ガイドロールの代わりに出側ピンチロールの周速を用いて,厚鋼板の伸び率を監視するようにしても良い。
また,本発明によれば,切板である厚鋼板を,入側ピンチロール,入側ガイドロール,ワークロール,出側ガイドロール及び出側ピンチロールの間にそれぞれ通板させて矯正する矯正ラインの通板監視装置であって,前記入側ピンチロール,入側ガイドロール,ワークロール,出側ガイドロール,出側ピンチロールの各周速を測定する周速検出機構と,前記入側ピンチロ−ル,ワ−クロ−ルおよび出側ピンチロ−ルを回転駆動する回転駆動機構と,前記ワ−クロ−ルに圧延荷重を付加する圧下機構と,前記周速検出機構で検出された各周速から各ロール間におけるロール同士の周速差の値をそれぞれ求め,それら各ロール間における周速差の値のうちの少なくとも2種類の値に基づいて矯正ラインの状態を監視して,前記回転駆動機構と前記圧下機構を制御する制御部を備えることを特徴とする,矯正ラインの通板監視装置が提供される。この場合,更に,ワークロールの圧延荷重,入側ピンチロールのトルク,出側ピンチロールのトルクの少なくともいずれか1一つまたは2つ以上に基基づいて矯正ラインの状態を監視するようにしても良い。
ところで,本発明は切板である厚鋼板を対象としているが,切板とは,切る,切らないにかかわらず,圧延ままを含む厚鋼板のことであり,連続通板する薄板コイルや帯鋼と異なる1枚板を意味する。
本発明によれば,矯正ラインの各ロール間における周速差の値のうちの少なくとも2種類の値に基いて通板状態を監視することにより,厚鋼板に加えられる伸び率を,高精度に制御することが可能となる。即ち,本発明によれば,各ロールと厚鋼板との間にスリップなどの異常が生じたことを察知することができ,スリップ等の影響を排除して,矯正ラインの状態を正確に監視することができるようになる。また,回転駆動機構や圧下機構への出力値が誤っていたような場合でも,迅速に異常を察知でき,速やかに正しい設定値に移行できる。加えて,通板状態を監視する少なくとも2種類の周速差の割合のいずれもが目標値となった場合は,より精度の高い制御が可能となる。
図1は,本発明の実施の形態にかかる通板監視装置を適用した矯正ラインの説明図である。図1に示すように,切板である厚鋼板aを圧延して矯正するための矯正ライン1において,予め上工程で仕上圧延された厚鋼板aが図中右向きに通板される。この実施の形態にかかる矯正ライン1では,通板方向(図中右向き方向)に沿って順に,入側ピンチロ−ルPR1,入側ガイドロ−ルGR1,ワ−クロ−ルWR,出側ガイドロ−ルGR2および出側ピンチロ−ルPR2が,それぞれ上下一対ずつ配置されている。
これらのうち,入側ピンチロ−ルPR1,ワ−クロ−ルWRおよび出側ピンチロ−ルPR2には,回転駆動機構10が設けられており,これら入側ピンチロ−ルPR1,ワ−クロ−ルWRおよび出側ピンチロ−ルPR2は,いずれも駆動ロ−ルである。なお図1中では,下方に配置された入側ピンチロ−ルPR1,ワ−クロ−ルWRおよび出側ピンチロ−ルPR2についてのみ回転駆動機構10を示したが,上方に配置された入側ピンチロ−ルPR1,ワ−クロ−ルWRおよび出側ピンチロ−ルPR2も同様に回転駆動される。なお,これら入側ピンチロ−ルPR1,ワ−クロ−ルWRおよび出側ピンチロ−ルPR2の駆動トルクは回転駆動機構10に備えられたモータ電流から測定され,必要に応じてそれら入側ピンチロ−ルPR1,ワ−クロ−ルWRおよび出側ピンチロ−ルPR2の各駆動トルクを監視することができる。入側ピンチロ−ルPR1はブレーキ機構も備えている。
一方,入側ガイドロ−ルGR1および出側ガイドロ−ルGR2には,駆動機構が設けられておらず,入側ガイドロ−ルGR1および出側ガイドロ−ルGR2は,いずれも通板される厚鋼板aの表面に接触して回転するアイドルロ−ルである。
入側ピンチロ−ルPR1,入側ガイドロ−ルGR1,ワ−クロ−ルWR,出側ガイドロ−ルGR2および出側ピンチロ−ルPR2には,図示しないクランプ機構によって上下から所定の荷重が負荷されている。従って,入側ピンチロ−ルPR1,入側ガイドロ−ルGR1,ワ−クロ−ルWR,出側ガイドロ−ルGR2および出側ピンチロ−ルPR2のそれぞれの間を通過する厚鋼板aの上下面に,各入側ピンチロ−ルPR1,入側ガイドロ−ルGR1,ワ−クロ−ルWR,出側ガイドロ−ルGR2の周面が密着させられている。
ワ−クロ−ルWRには,厚鋼板aの上下面に所望の圧延荷重を付加する圧下機構11が設けられており,上下一対のワ−クロ−ルWR間を通過する厚鋼板aに対して所望の圧延荷重を加えることが可能である。なお図1中では,下方に配置されたワ−クロ−ルWRについてのみ圧下機構11を示したが,上方に配置されたワ−クロ−ルWRも同様に所望の圧延荷重を加えることが可能である。
入側ピンチロ−ルPR1,入側ガイドロ−ルGR1,ワ−クロ−ルWR,出側ガイドロ−ルGR2および出側ピンチロ−ルPR2には,例えばパルスジェネレ−タ(PLG)等の周速検出機構12がそれぞれ設けられている。この周速検出機構12で検出された入側ピンチロ−ルPR1,入側ガイドロ−ルGR1,ワ−クロ−ルWR,出側ガイドロ−ルGR2および出側ピンチロ−ルPR2の各周速が,制御部15に入力されている。なお,回転駆動機構10のモータ電流から測定された入側ピンチロ−ルPR1,ワ−クロ−ルWRおよび出側ピンチロ−ルPR2の各駆動トルクも制御部15に入力されている。
後述するように,制御部15は,周速検出機構12で検出された入側ピンチロ−ルPR1,入側ガイドロ−ルGR1,ワ−クロ−ルWR,出側ガイドロ−ルGR2及び出側ピンチロ−ルPR2の周速に基づき,加えて必要によっては,入側ピンチロ−ルPR1,ワ−クロ−ルWRおよび出側ピンチロ−ルPR2の各駆動トルクに基づき,ワ−クロ−ルWRに設けられた圧下機構11や,入側ピンチロ−ルPR1,ワ−クロ−ルWR,出側ピンチロ−ルPR2の回転駆動機構10に出力し,厚鋼板aに対して加える圧延荷重や,速度,張力を制御するようになっている。
以上のように構成された矯正ライン1において,切り板である厚鋼板aが,上下に配置された入側ピンチロールPR1,入側ガイドロールGR1,ワークロールWR,出側ガイドロールGR2および出側ピンチロールPR2の間に挟まれながら,回転駆動機構10の駆動力によって順次通板されていく。また,その通板中に,上下一対のワ−クロ−ルWR間を通過する際に,必要に応じて圧下機構11によって厚鋼板aに対して所望の圧延荷重を加えられ,厚鋼板aの矯正が行われる。
ここで,矯正ライン1においてこのように厚鋼板aを矯正する際に,厚鋼板aに加えられる伸び率は,例えば約0.2%程度といった極めて微小なものである。そのため,矯正ライン1では,厚鋼板aに加えられる伸び率を正確に把握して,回転駆動機構10によって回転駆動する入側ピンチロールPR1,ワークロールWRおよび出側ピンチロールPR2の各回転駆動機構10の各周速と,圧下機構11によって厚鋼板aに加えるワークロールWRの圧下荷重,更には,入側ピンチロ−ルPR1,ワ−クロ−ルWRおよび出側ピンチロ−ルPR2の各駆動トルクを,適宜高精度に制御することが望まれる。そこで,制御部15では,次のようにして矯正ライン1の通板状態が監視される。
先ず,周速検出機構12で検出された入側ピンチロールPR1,入側ガイドロールGR1,ワークロールWR,出側ガイドロールGR2および出側ピンチロールPR2の各周速が制御部15に入力される。また,制御部15には,入側ピンチロ−ルPR1,ワ−クロ−ルWRおよび出側ピンチロ−ルPR2の各駆動トルクも入力される。そして制御部15では,入側ピンチロ−ルPR1,ワ−クロ−ルWRおよび出側ピンチロ−ルPR2の各駆動トルクが正常かどうかが確認されると共に,各ロール同士の周速差の値がそれぞれ演算される。なお,この実施の形態では,周速差の値を後ろ側のロールの周速で割ることにより,周速差の割合として無次元化して取り扱う。この場合,制御部15で演算される各ロール同士の周速差の値は,入側ピンチロールPR1と入側ガイドロールGR1との周速差の割合(GR1−PR1)/GR1,入側ピンチロールPR1とワークロールWRとの周速差の割合(WR−PR1)/WR,入側ピンチロールPR1と出側ガイドロールGR2との周速差の割合(GR2−PR1)/GR2,入側ピンチロールPR1と出側ピンチロールPR2との周速差の割合(PR2−PR1)/PR2,入側ガイドロールGR1とワークロールWRとの周速差の割合(WR−GR1)/WR,入側ガイドロールGR1と出側ガイドロールGR2と周速差の割合(GR2−GR1)/GR2,入側ガイドロールGR1と出側ピンチロールPR2との周速差の割合(PR2−GR1)/PR2,ワークロールWRと出側ガイドロールGR2との周速差の割合(GR2−WR)/GR2,ワークロールWRと出側ピンチロールPR2との周速差の割合(PR2−WR)/PR2,および,出側ガイドロールGR2の周速と出側ピンチロールPR2との周速差の割合(PR2−GR2)/PR2であり,全部で10種類ある。
一方,制御部15には,このようにして演算される全部で10種類の各周速差の割合について目標値が予めそれぞれ設定されている。そこで,制御部15では,各周速差の割合がその目標値に達していない場合はマイナス過大として判断し,目標値を超えた場合はプラス過大として判断する。そして,それぞれのマイナス過大,プラス過大の場合について,各ロール間における矯正ラインの状態を,それぞれ次のように判断する。
(1)入側ピンチロールPR1と入側ガイドロールGR1との周速差の割合(GR1−PR1)/GR1
周速差の割合(GR1−PR1)/GR1は,入側ピンチロールPR1のアンマッチを示している。一例として,矯正ライン1における厚鋼板aに加えられる伸び率を0.3%未満に制御する場合,周速差の割合(GR1−PR1)/GR1についての目標値は,例えば無張力のときに0%に設定される。一般には分解能より少し大きいくらいの値が一定して検知されることが望ましい。このような値を出していれば,入側ピンチロールPR1及び入側ガイドロールGR1では高い精度で通板速度を測定していることになる。
「周速差の割合(GR1−PR1)/GR1が目標値に比べてマイナス過大」
入側ガイドロールGR1と厚鋼板aのスリップがない限り,入側ピンチロールPR1の周速≒厚鋼板aの通板速度となるはずであり,周速差の割合(GR1−PR1)/GR1がマイナス過大になるのは,入側ピンチロールPR1での板の圧着が十分であるならば入側ガイドロールGR1の周速<厚鋼板aの通板速度が成り立つ場合のみである。よって,周速差の割合(GR1−PR1)/GR1がマイナス過大となった場合は,入側ガイドロールGR1の圧着状態を再チェックすることが必要となる。入側ガイドロールGR1の圧着が不十分であると,GR庇が入る懸念もある。
また,入側ガイドロールGR1の圧着状態が良好であるにも関わらず,周速差の割合(GR1−PR1)/GR1がマイナス過大になるのは,入側ピンチロールPR1の周速が過多の場合である。よって,入側ガイドロールGR1の圧着状態が良好であるにも関わらず,周速差の割合(GR1−PR1)/GR1がマイナス過大となった場合は,入側ピンチロールPR1の周速を減少させることが必要となり,入側張力がどのように付与されているのかチェックすることが必要となる。
「周速差の割合(GR1−PR1)/GR1が目標値に比べてプラス過大」
周速差の割合(GR1−PR1)/GR1がプラス過大になるのは,入側ピンチロールPR1の周速が不足の場合である。入側ピンチロールPR1の周速が不足すると,入側ピンチロールPR1とワークロールWR間において,厚鋼板aに過大な張力が加わることが懸念される。よって,周速差の割合(GR1−PR1)/GR1がプラス過大となった場合は,入側ピンチロールPR1の周速を増大させることが必要となる。
なお,周速差の割合(GR1−PR1)/GR1がプラス過大になるのは,入側ピンチロールPR1の圧着不足の場合もある。そのため,周速差の割合(GR1−PR1)/GR1がプラス過大となった場合は,入側ピンチロールPR1の圧着状態を再チェックすることも必要となる。
(2)入側ピンチロールPR1とワークロールWRとの周速差の割合(WR−PR1)/WR
周速差の割合(WR−PR1)/WRは,ワークロールWRの入側ピンチロールPR1に対するリード率を示している。入側ピンチロールPR1の周速が板速度に等しければ,この値は後進率になる。実際には入側ピンチロールPR1のブレーキ効果によって後進率より大きくなる。
「周速差の割合(WR−PR1)/WRが目標値に比べてマイナス過大」
通板の安定性を向上するため,通常は入側ピンチロールPR1の周速をワークロールWRの周速に対して若干遅めに設定し,後方張力を確保する。このため正常では,周速差の割合(WR−PR1)/WRは若干プラス側傾向となるはずである。周速差の割合(WR−PR1)/WRがマイナス過大の場合は,この後方張力が不足している可能性が高い。よって,周速差の割合(WR−PR1)/WRがマイナス過大となった場合は,入側ピンチロールPR1の周速を減少させることが必要となる。
「周速差の割合(WR−PR1)/WRが目標値に比べてプラス過大」
周速差の割合(WR−PR1)/WRがプラス過大の場合は,後方張力が過多となる可能性が高い。よって,周速差の割合(WR−PR1)/WR周速差WR−PR1がプラス過大となった場合は,入側ピンチロールPR1の周速を増大させることが必要となる。
(3)入側ピンチロールPR1と出側ガイドロールGR2との周速差の割合(GR2−PR1)/GR2
無駆動の出側ガイドロールGR2との周速は,ワークロールWR及び出側ピンチロールPR2の周速のみで決定されるはずである。出側ガイドロールGR2は出側板速度,入側ピンチロールPR1は入側板速度−ロールブレーキでのすべりであるので,入側ピンチロールPR1でのすべりが加算された伸び率が観測されることとなる。
(4)入側ピンチロールPR1と出側ピンチロールPR2との周速差の割合(PR2−PR1)/PR2
周速差の割合(PR2−PR1)/PR2は,出側ピンチロールPR2のリード率を示している。出側ピンチロールPR2は出側板速度+すべり,入側ピンチロールPR1は入側板速度−すべりであるので,入側ピンチロールPR1と出側ピンチロールPR2でのすべりが加算された伸び率が観測されることとなる。
(5)入側ガイドロールGR1とワークロールWRとの周速差の割合(WR−GR1)/WR
周速差の割合(WR−GR1)/WRは,入側でのワークロールWRのリード率(後進率)を示している。周速差の割合(WR−GR1)/WRについての目標値は,伸び率,荷重,張力から最適な値を計算で求めることができる。
「周速差の割合(WR−GR1)/WRが目標値に比べてマイナス過大」
入側ガイドロールGR1は無駆動であるため,厚鋼板aの搬送速度以上の周速にはなり得ない。これがマイナス過大となるのは,ワークロールWRの周速が小さい場合または入側ガイドロールGR1の周速が大きい場合のみであり,入側ガイドロールGR1の圧着状態が良好な場合は,入側ガイドロールGR1とワークロールWRとの間で張力不足となっていわゆる板タクレが発生する懸念がある。ただし,この周速差の割合(WR−GR1)/WRは前方張力も複雑に関与する。よって,周速差の割合(WR−GR1)/WRがマイナス過大の場合は,前方張力を確認の上でワークロールWRの周速を増大させるか,入側ピンチロールPR1のブレーキによる張力を上げることが必要となる。
「周速差の割合(WR−GR1)/WRが目標値に比べてプラス過大」
周速差の割合(WR−GR1)/WRがプラス過大となった場合は,入側ガイドロールGR1のスリップが懸念されるので,圧着状況を再確認することが必要である。入側ガイドロールGR1の圧着状況が良好にも関わらず周速差の割合(WR−GR1)/WRがプラス過大となった場合は,ワ−クロ−ルWRによって厚鋼板aに加える後方張力が大き過ぎる懸念がある。よって,その場合は,ワ−クロ−ルWRの圧延荷重を減少させることが必要となる。
(6)入側ガイドロールGR1と出側ガイドロールGR2と周速差の割合(GR2−GR1)/GR2
周速差の割合(GR2−GR1)/GR2は,厚鋼板aの伸び率を示している。周速差の割合(GR2−GR1)/GR2についての目標値は,例えば0.2%に設定される。この周速差の割合はほぼ圧下率と等しくなる。
「周速差の割合(GR2−GR1)/GR2が目標値に比べてマイナス過大」
伸び率が安定的に計測されている状態においては,目標値付近にあることが正常な状態であるべきであり,周速差の割合(GR2−GR1)/GR2がマイナス過大である場合は,伸び率を増大すべく,ワ−クロ−ルWRの圧延荷重を増やし,圧下率を増大させることが必要である。
「周速差の割合(GR2−GR1)/GR2が目標値に比べてプラス過大」
一方,周速差の割合(GR2−GR1)/GR2がプラス過大である場合は,伸び率を減少すべく,ワ−クロ−ルWRの圧延荷重を減らし,圧下率を減少させることが必要である。
(7)入側ガイドロールGR1と出側ピンチロールPR2との周速差の割合(PR2−GR1)/PR2
出側ピンチロールPR2の周速は出側板速度+すべり,入側ガイドロールGR1の周速は入側板速度であるので,出側ピンチロールPR2でのすべりが加算された伸び率が観測されることとなる。
(8)ワークロールWRと出側ガイドロールGR2との周速差の割合(GR2−WR)/GR2
周速差の割合(GR2−WR)/GR2は,出側でのワークロールWRのリード率(先進率)を示している。周速差の割合(GR2−WR)/GR2についての目標値は(5)の後進率と同様に,伸び率,荷重,張力から最適な値を計算で求めることができる。
「周速差の割合(GR2−WR)/GR2が目標値に比べてマイナス過大」
出側ガイドロールGR2は無駆動であるため,厚鋼板aの搬送速度以上の周速にはなり得ない。これがマイナスとなるのは,出側ガイドロールGR2の周速が小さい場合のみであり,圧延が不安定となることがあるので前方張力の付与が必要となる。目標値に対してマイナス過大となる場合で,出側ガイドロールGR2の周速が正しい場合には,ワークロールWRと出側ガイドロールGR2との間で前方張力不足となり,板タクレを発生する懸念がある。よって,周速差の割合(GR2−WR)/GR2がマイナス過大の場合は,ワークロールWRの周速を減少させることが必要となる。
なお,周速差の割合(GR2−WR)/GR2がマイナス過大になるのは,出側ガイドロールGR2の圧着不足の場合もある。そのため,出側ガイドロールGR2の圧着状態を再チェックすることも必要となる。
「周速差の割合(GR2−WR)/GR2が目標値に比べてプラス過大」
周速差の割合(GR2−WR)/GR2がプラス過大となった場合は,前方張力過大による先進率過大になっている可能性がある。よって,この場合は,伸び率を減少すべく,ワ−クロ−ルWRの圧延荷重を減らし,圧下率を減少させることが必要である。
周速差の割合(GR2−WR)/GR2は先進率に相当しているので,これと荷重および張力に基づいて伸び率を逆算することもできるので,逆算した伸び率に基づいてWRの圧下の調整に用いることができる。これについては(5)の後進率に相当する周速差の割合(WR−GR1)/WRについても同様なことが可能である。
(9)ワークロールWRと出側ピンチロールPR2との周速差の割合(PR2−WR)/PR2
周速差の割合(PR2−WR)/PR2は,出側ピンチロールPR2のワークロールWRに対するリード率を示している。
「周速差の割合(PR2−WR)/PR2が目標値に比べてマイナス過大」
安定通板のためには,出側張力の安定確保が必要であるが,周速差の割合(PR2−WR)/PR2PR2がマイナス過大となるのは,厚鋼板aの伸び率>出側ピンチロールPR2のリード率となって,急峻な過大のびが発生した場合であり,出側ピンチロールPR2の周速が不足することにより,ワークロールWRと出側ピンチロールPR2との間で板タクレを発生する懸念がある。よって,この場合は,ワークロールWRの周速を減少させることが必要となる。
「周速差の割合(PR2−WR)/PR2が目標値に比べてプラス過大」
周速差の割合(PR2−WR)/PR2がプラス過大となった場合は,出側ピンチロールPR2の周速が過大であるため,ワークロールWRと出側ピンチロールPR2との間の張力過多となる懸念がある。よって,この場合は,ワ−クロ−ルWRの圧延荷重を減らし,圧下率を減少させることが必要である。
(10)出側ガイドロールGR2の周速と出側ピンチロールPR2との周速差の割合(PR2−GR2)/PR2
周速差の割合(PR2−GR2)/PR2は,出側ピンチロールPR1のアンマッチを示している。一例として,矯正ライン1における厚鋼板aに加えられる伸び率を0.3%未満に制御する場合,周速差の割合(PR2−GR2)/PR2についての目標値は,例えば無張力のときに0%に設定される。一般には分解能より少し大きいくらいの値が一定して検知されることが望ましい。このような値を出していれば,出側ピンチロールPR2及び出側ガイドロールGR2では高い精度で通板速度を測定していることになる。
「周速差の割合(PR2−GR2)/PR2が目標値に比べてマイナス過大」
安定通板のためには,出側張力の安定確保が必要であるが,周速差の割合(PR2−GR2)/PR2がマイナス過大となるのは,厚鋼板aの伸び率>出側ピンチロールPR2のリード率となって,急峻な過大のびが発生した場合である。よって,この場合は,ワークロールWRの周速を減少させることが必要となる。
「周速差の割合(PR2−GR2)/PR2が目標値に比べてプラス過大」
周速差の割合(PR2−GR2)/PR2がプラス過大となった場合は,出側ガイドロールの圧着状態が十分ではない可能性が高く,出側ガイドロールGR2の圧着状態を確認することが必要である。
次に,制御部15では,これら各ロール間における周速差の割合のうちの少なくとも2種類の割合に基いて矯正ライン1の状態を監視する。そして,その結果に基いて,制御部15によって,入側ピンチロールPR1,ワークロールWRおよび出側ピンチロールPR2の各回転駆動機構10と,圧下機構11を適宜制御する。このように,矯正ライン1の各ロール間における周速差の値のうちの少なくとも2種類の値に基いて通板状態を監視することにより,各ロールと厚鋼板aとの間にスリップなどの異常が生じたことを察知することができ,スリップ等の影響を排除して,矯正ライン1の状態を正確に監視することができるようになる。
例えば,(1)入側ピンチロールPR1と入側ガイドロールGR1との周速差の割合(GR1−PR1)/GR1を監視することによって,入側ガイドロールGR1の圧着不足,入側ピンチロールPR1の周速の過不足,入側ピンチロールPR1の圧着不足を検知して,これら入側ピンチロールPR1と入側ガイドロールGR1の圧着状態および入側ピンチロールPR1の周速を適正なものとすることができる。また,(10)出側ガイドロールGR2と出側ピンチロールPR2との周速差の割合(PR2−GR2)/PR2を監視することによって,出側ガイドロールGR2の圧着不足,出側ピンチロールPR2周速の過不足,出側ピンチロールPR2の圧着不足を検知して,これら出側ピンチロールPR2と出側ガイドロールGR2の圧着状態および出側ピンチロールPR2の周速を適正なものとすることができる。
そして,このように入側ピンチロールPR1および入側ガイドロールGR1と出側ピンチロールPR2および出側ガイドロールGR2の圧着状態および周速を適正なものとした上で,例えば(6)入側ガイドロールGR1と出側ガイドロールGR2と周速差の割合(GR2−GR1)/GR2を監視することによって,厚鋼板aの伸び率を正しく制御できるようになる。この場合,例えば厚鋼板aの伸び率が足りない場合は,伸び率を増大すべく圧下機構11を制御して,ワ−クロ−ルWRの圧延荷重を増やし,圧下率を増大させることが必要になる。逆に,例えば厚鋼板aの伸び率が多すぎる場合は,伸び率を減少させる圧下機構11を制御して,ワ−クロ−ルWRの圧延荷重を減らし,圧下率を減少させることが必要になる。
また,このように入側ピンチロールPR1および入側ガイドロールGR1と出側ピンチロールPR2および出側ガイドロールGR2の圧着状態および周速を適正なものとした上で,例えば(8)ワークロールWRと出側ガイドロールGR2との周速差の割合(GR2−WR)/GR2を監視することによって,出側でのワークロールWRのリード率(先進率)を正しく制御できるようになる。この場合,例えば先進率が足りない場合は,前方張力を増大すべく回転駆動機構10を制御して,ワークロールWRの周速を減らすことが必要になる。逆に,例えば先進率が大き過ぎる場合は,前方張力を減少させるべく回転駆動機構10を制御して,ワークロールWRの周速を増やすことが必要になる。
また,例えば(1)入側ピンチロールPR1と入側ガイドロールGR1との周速差の割合(GR1−PR1)/GR1と,(10)出側ガイドロールGR2の周速と出側ピンチロールPR2との周速差の割合(PR2−GR2)/PR2とを比較して,いずれか一方が正しくないと判断された場合は,入側ピンチロ−ルPR1と出側ピンチロ−ルPR2の駆動トルクが正常なことを確認して,(6)入側ガイドロールGR1と出側ガイドロールGR2と周速差の割合(GR2−GR1)/GR2の代わりに,(3)入側ピンチロールPR1と出側ガイドロールGR2との周速差の割合(GR2−PR1)/GR2,(4)入側ピンチロールPR1と出側ピンチロールPR2との周速差の割合(PR2−PR1)/PR2,(7)入側ガイドロールGR1と出側ピンチロールPR2との周速差の割合(PR2−GR1)/PR2のいずれかを使うことによって,代替的な監視も可能となる。その場合,入側ピンチロールPR1,出側ピンチロールPR2に生ずる各すべり分を差し引けばよい。このため,回転駆動機構10や圧下機構11への出力値が誤っていたような場合でも,迅速に異常を察知でき,速やかに正しい設定値に移行できる。
なお,本発明による効果を示す具体的な一例として,(6)入側ガイドロールGR1と出側ガイドロールGR2と周速差の割合(GR2−GR1)/GR2)と,(8)ワークロールWRと出側ガイドロールGR2との周速差の割合(GR2−WR)/GR2という2種類の周速差の割合に基いて矯正ライン1の状態を監視した実施例を,後に説明する。
以上,本発明の好ましい実施の形態を例示したが,本発明は図示の形態に限定されず,当業者において自明な種々の形態を採択できることはもちろんである。例えば,上記実施の形態では,通板方向(図中右向き方向)に沿って順に,入側ピンチロールPR1,入側ガイドロールGR1,ワークロールWR,出側ガイドロールGR2および出側ピンチロールPR2を配置した形態を示したが,入側ピンチロールPR1と入側ガイドロールGR1の順序,出側ガイドロールGR2と出側ピンチロールPR2の順序は適宜入れ替えることができる。
また,以上の説明では,各周速差の値を無次元化する際に,後ろ側のロールの周速を分母としたが,前方(入側)の周速を分母に用いても良い。たとえば,(GR1−PR1)/GR1の代わりに(GR1−PR1)/PR1としてもよい。また,この実施の形態では,各周速差の値を周速差の割合として無次元化して示したが,必ずしも無次元化は必要ではなく,各周速差の値として,各ロール間の周速差の値そのもので示しても良い。
(実施例1)
図1に示した圧延矯正ライン1において厚鋼板aを適正に矯正する為に,矯正の基準として,厚鋼板aの伸び率を高精度に検出し,設定した伸び率範囲内に制御することが重要である。このために,厚鋼板aの伸び率として,入側ガイドロールGR1と出側ガイドロールGR2と周速差の割合(GR2−GR1)/GR2を検出した。但し,厚鋼板aは切板であるため,鋼板の先端がガイドロ−ルGR2に到達するまでは,本伸び率デ−タは測定不能である。よって,この間は伸び率の制御も不能である。
極力厚鋼板aの先端から,所定の伸び率を均一に厚鋼板aに付与するため,所定の荷重設定値を厚鋼板aに付与し,その結果としての伸び率を計測し,所要の伸び率範囲内に制御することとした。図2に示すように,時刻tにおいて,所定の伸び率を厚鋼板aに付与するために,初期圧延荷重設定値Xを,圧下機構11によって付与し,通板を開始した。時刻t時点にて,初期設定荷重値Xに実績が到達したものの,伸び率:(GR2−GR1)/GR2の値が,当初の設定:Aの伸び率を大きくオーバーしていることから,所定の伸び率Aまで減少させるべく,伸び率が計測されたその後は,伸び率実績:(GR2−GR1)/GR2デ−タと所定の伸び率との差から荷重設定値を暫時減少させることで,時刻t時点にて,ほぼ所定の伸び率になり結果圧延荷重がYまで減少した事例である。
また,追加監視として,ワークロールWRと出側ガイドロールGR2との周速差の割合(GR2−WR)/GR2から検出される出側でのワークロールWRのリード率(先進率)の組合せにより,矯正ライン1の状況を監視した。
圧延が開始されたことに伴い,時刻t〜tにおいて,実績荷重の増大が確認されるとともに,入側ガイドロ−ルGR1と出側ガイドロ−ルGR2との周速実績から演算した出側でのワークロールWRのリード率(GR2−WR)/GR2が,急増している。すなわち,実際の鋼板も通板方向に薄く伸びることで速度を増している状況と判断できる。ところが,今回追加監視した出側でのワークロールWRのリード率:(GR2−WR)/GR2は,時刻tの直後で逆に減少している状況が確認された。出側ガイドロ−ルGR2のデ−タは共通であるため,この挙動の差は,入側ガイドロ−ルGR1とワ−クロ−ルWRの速度自体の挙動差に起因するものと判断できる。
ここで,時刻t〜tの間,荷重実績も増大していることから,確実に厚鋼板aが薄く伸ばされ,出側の板速度が入側に対して増速されているのが正常な状態と判断できる。すなわち,入側ガイドロ−ルGR1と出側ガイドロ−ルGR2の周速から演算した伸び率:(GR2−GR1)/GR2は,プラス方向に推移しており,厚鋼板の挙動を表しているものと評価できる。よって,t〜tでのワ−クロ−ルWRと出側ガイドロ−ルGR2の周速から演算した出側でのワークロールWRのリード率:(GR2−WR)/GR2の減少は,出側ガイドロ−ルGR2側に対してワ−クロ−ルWRの周速デ−タが増大したことを意味する。その要因としては,圧下機構11によって,初期圧延荷重値Xまで締め込みを完了し,圧下が停止したタイミングの直後にワ−クロ−ルWRの負荷が軽くなり,ワークロールWRの周速の増加になったものと想定される。
次に時刻t〜tで入側ガイドロ−ルGR1と出側ガイドロ−ルGR2とから演算される伸び率(GR2−GR1)/GR2がその適正値Aを大きく超えて上昇し,ワ−クロ−ルWRと出側ガイドロ−ルGR2との周速から演算される出側でのワークロールWRのリード率(GR2−WR)/GR2も一旦急減した後適正値Bを大きく超えて上昇した。このため,時刻t付近では,過大な伸び率を減少させるべく,設定荷重を減少させている。
上記の設定荷重減少による実績荷重の減少効果で,入側ガイドロ−ルGR1と出側ガイドロ−ルGR2とから演算される伸び率(GR2−GR1)/GR2,及び,ワ−クロ−ルWRと出側ガイドロ−ルGR2との周速から演算される出側でのワークロールWRのリード率(GR2−WR)/GR2はともに,減少傾向を示している。
時刻tにおいて,入側ガイドロ−ルGR1と出側ガイドロ−ルGR2とから演算される伸び率(GR2−GR1)/GR2は,その適正値Aにほぼ復帰し,同様にワ−クロ−ルWRと出側ガイドロ−ルGR2とから演算される出側でのワークロールWRのリード率(GR2−WR)/GR2もその適正値Bにほぼ復帰した。なお,t以降,(GR1−PR1)/GR1の値,(PR2−GR2)/PR2の値は図示しないが,正常の値(0に近い正の微小な値)で一定であった。このことは(GR2−GR1)/GR2の値は正常に検知されていたことを示している。
この実施例1では,圧延開始時の初期設定荷重値Xが,厚鋼板aに対して過大であったため,伸び率が適正値A,Bを超えて上昇したものの,その後,入側ガイドロ−ルGR1と出側ガイドロ−ルGR2の周速差から伸び率を演算したデ−タから伸び率を適正範囲に制御することで,所定の伸び率を得ることができた事例である。今回デ−タでは,ワ−クロ−ルWRと出側ガイドロ−ルGR2との周速から演算されるデ−タは,駆動ワ−クロ−ルWRに起因するものと想定される過渡的な急峻なデ−タが含まれており,伸び率を監視制御する主たるデ−タとしては,適していないと判断した事例である。
(実施例2)
実施例1と同様,図1に示した矯正ライン1において,厚鋼板aを圧延矯正するに際し,入側ガイドロ−ルGR1と出側ガイドロ−ル2との周速差の割合(GR2−GR1)/GR2と,ワークロールWRと出側ガイドロールGR2との周速差の割合(GR2−WR)/GR2の組合せにより,矯正圧延の状況を監視した。図3に示すように時刻tにおいて,圧下機構11による初期圧延荷重設定値Xを付与し,圧延を開始した。
圧延が開始されたことに伴い,まず時刻tにおいて,入側ガイドロ−ルGR1と出側ガイドロ−ルGR2とから演算される伸び率(GR2−GR1)/GR2が上昇し,ほぼその適正値Aとなった。
ついで,時刻tにおいて,ワ−クロ−ルWRと出側ガイドロールGR2とから演算される出側でのワークロールWRのリード率(GR2−WR)/GR2も上昇し,ほぼその適正値Bとなった。t〜t間は図示しないが,(GR1−PR1)/GR1の値は正常である微小な値に近いが少々ふらついていた。一方,(PR2−GR2)/PR2の値は正常な値を保っていた。このことにより,入側ガイドロールGR1にすべりがわずかに生じており,(GR2−GR1)/GR2の値がふらついていたものと思われた。
その後,時刻tにおいて,伸び率(GR2−GR1)/GR2が急にその適正値Aを超えて上昇した。しかしながら出側でのワークロールWRのリード率(GR2−WR)/GR2が依然としてその適正値Bを保っていた。また,図示しないが,(PR2−GR2)/PR2の値が正常である微小な値を保っていた。
出側でのワークロールWRのリード率(GR2−WR)/GR2が依然として,その適正値Bを保っていること,及び圧延荷重の実績も変化(増加)している状況がないことから,実際の伸び率が急変(増加)する可能性はなく,出側ガイドロ−ルGR2は正常な測定が継続しているものと想定され,伸び率(GR2−GR1)/GR2が急増したのは,GR1周速が急減した可能性が高いと判断した。この原因は,圧延前の状態では,厚鋼板aの板形状は十分に平坦でない場合があり,入側ガイドロ−ルGR1が厚鋼板aに十分圧着されず,無駆動の入側ガイドロ−ルGR1と厚鋼板aとの間の摩擦係数が確保されず,スリップにより,厚鋼板aの速度を入側ガイドロ−ルGR1が十分拾うことが出来ずに入側ガイドロ−ルGR1の周速測定値が急減したものと想定できる。
そこで,通常伸び率を監視制御するのは,入側ガイドロ−ルGR1と出側ガイドロ−ルGR2とから演算される伸び率(GR2−GR1)/GR2から制御するのが基本(実施例1)ではあるものの,本実施例2では,明らかに(測定)異常デ−タと評価可能であったので,このデ−タを無視し,そのまま伸び率制御を変更せず通板したところ,再び適正値Aに時刻t付近で,復帰した。このとき,図示しないが,(GR1−PR1)/GR1の値も(PR2−GR2)/PR2の値と同様に正常な微小な値に復帰した。
出側でのワークロールWRのリード率(GR2−WR)/GR2と,伸び率(GR2−GR1)/GR2とには圧延理論上,ロ−ルとの摩擦係数によるが,定常状態では先進と伸び率との関係にあり,片方の値が決まると,もう片方の適正な値が決まってくる。図3のAに対してBまたはBに対してAはその関係にある値であり,出側でのワークロールWRのリード率(GR2−WR)/GR2と,伸び率(GR2−GR1)/GR2とが互いに定常的に適正値の関係あるときは互いにその精度が高くなっていることを保証しあうことになる。
また,時刻t〜tにおいて,予め厚鋼板aの表面にケガイておいたケガキ線を通板後,ケガキ線距離から厚鋼板aの伸び率を実測した。この結果,伸び率のケガキ線による実測と入側ガイドロ−ルGR1と出側ガイドロ−ルGR2とから演算される伸び率(GR2−GR1)/GR2とが非常によく一致した。これにより伸び率(GR2−GR1)/GR2の測定演算値と実測値が極低伸び率(0.30%未満の設定伸び率)を実現するのに十分な0.01%オ−ダ−の精度の範囲内にあることが確認された。これにより当測定演算方式の有効性が確認された。なお,ケガキ線による実測はある区間の平均であるが,非常に精度の高い実測方法である。
この実施例2では,入側ガイドロールGR1と出側ガイドロールGR2と周速差の割合(GR2−GR1)/GR2のみを伸び率の制御用のデ−タとして適用するだけでは,入側板形状等の理由により,正常な計測が出来ていない場合があり,その他のデ−タの挙動から,どこで計測上の異常が発生しているのか評価判断するのが必要であることを示唆している。こうした極低伸び率(0.3%未満の設定伸び率)下における,切板厚手材の矯正において,複数の伸び率測定機能を付与し,互いに挙動を監視することで,安定的な低伸び率制御を実現することが可能となる。
また,この実施例2では,入側ガイドロ−ルGR1と出側ガイドロ−ルGR2の周速から演算される伸び率(GR2−GR1)/GR2,及び,ワ−クロ−ルWRと出側ガイドロ−ルGR2の周速から演算される出側でのワークロールWRのリード率(GR2−WR)/GR2がともに正常な計測ができ,互いに適正な関係の値になっていれば,伸び率(GR2−GR1)/GR2によって高い精度で計測ができるということを実現した。
本発明は,例えば切板厚鋼板の矯正ラインに利用できる。
本発明の実施の形態にかかる通板監視装置を適用した矯正ラインの説明図である。 実施例1における,圧延荷重と周速差の割合(伸び率,先進率)の経時的変化を示すグラフである。 実施例2における,圧延荷重と周速差の割合(伸び率,先進率)の経時的変化を示すグラフである。
符号の説明
a 厚鋼板
PR1 入側ピンチロ−ル
GR1 入側ガイドロ−ル
WR ワ−クロ−ル
GR2 出側ガイドロ−ル
PR2 出側ピンチロ−ル
1 矯正ライン
10 回転駆動機構
11 圧下機構
12 周速検出機構
15 制御部

Claims (9)

  1. 切板である厚鋼板を,入側ピンチロール,入側ガイドロール,ワークロール,出側ガイドロール及び出側ピンチロールの間にそれぞれ通板させて矯正する矯正ラインの通板監視方法であって,
    前記入側ピンチロール,入側ガイドロール,ワークロール,出側ガイドロール,出側ピンチロールの各周速を測定して,各ロール間におけるロール同士の周速差の値をそれぞれ求め,それら各ロール間における周速差の値のうちの少なくとも2種類の値に基づいて伸び率,先進率,後進率,厚鋼板と各ロールとの圧着状態等の矯正ラインの状態を監視することを特徴とする,矯正ラインの通板監視方法。
  2. 更に,ワークロールの圧延荷重,入側ピンチロールのトルク,出側ピンチロールのトルクの少なくともいずれか一つに基づいて伸び率,先進率,後進率,厚鋼板と各ロールとの圧着状態等の矯正ラインの状態を監視することを特徴とする,請求項1に記載の矯正ラインの通板監視方法。
  3. 入側ピンチロールと入側ガイドロールの周速差の値と,出側ガイドロールと出側ピンチロールの周速差の値に基づいて,入側ガイドロールと出側ガイドロールの圧着不足,入側ピンチロールと出側ピンチロールの周速の過不足および入側ピンチロールと出側ピンチロールの圧着不足を監視することを特徴とする,請求項1または2に記載の矯正ラインの通板監視方法。
  4. 入側ガイドロールと出側ガイドロールの周速差の値を監視することによって,厚鋼板の伸び率を監視し,厚鋼板の伸び率が足りない場合は,ワ−クロ−ルの圧延荷重を増やして圧下率を増大させ,厚鋼板の伸び率が多すぎる場合は,ワ−クロ−ルの圧延荷重を減らして圧下率を減少させることを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載の矯正ラインの通板監視方法。
  5. ワークロールと出側ガイドロールの周速差の値から先進率を求め,この先進率から伸び率を推定し,所望の伸び率となるようにワ−クロ−ルの圧延荷重または入側若しくは出側ピンチロールのトルクを制御することを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載の矯正ラインの通板監視方法。
  6. ワークロールと入側ガイドロールの周速差の値から後進率を求め,この後進率から伸び率を推定し,所望の伸び率となるようにワ−クロ−ルの圧延荷重または入側若しくは出側ピンチロールのトルクを制御することを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載の矯正ラインの通板監視方法。
  7. 入側ガイドロールの圧着不足が検出された場合は,入側ガイドロールの代わりに入側ピンチロールの周速を用い,出側ガイドロールの圧着不足が検出された場合は,出側ガイドロールの代わりに出側ピンチロールの周速を用いて,厚鋼板の伸び率を監視することを特徴とする,請求項3〜6のいずれかに記載の矯正ラインの通板監視方法。
  8. 切板である厚鋼板を,入側ピンチロール,入側ガイドロール,ワークロール,出側ガイドロール及び出側ピンチロールの間にそれぞれ通板させて矯正する矯正ラインの通板監視装置であって,
    前記入側ピンチロール,入側ガイドロール,ワークロール,出側ガイドロール,出側ピンチロールの各周速を測定する周速検出機構と,前記入側ピンチロ−ル,ワ−クロ−ルおよび出側ピンチロ−ルを回転駆動する回転駆動機構と,前記ワ−クロ−ルに圧延荷重を付加する圧下機構と,前記周速検出機構で検出された各周速から各ロール間におけるロール同士の周速差の値をそれぞれ求め,それら各ロール間における周速差の値のうちの少なくとも2種類の値に基づいて矯正ラインの状態を監視して,前記回転駆動機構と前記圧下機構を制御する制御部を備えることを特徴とする,矯正ラインの通板監視装置。
  9. 更に,ワークロールの圧延荷重,入側ピンチロールのトルク,出側ピンチロールのトルクの少なくともいずれか1一つまたは2つ以上に基基づいて矯正ラインの状態を監視する装置を備えることを特徴とする,請求項8に記載の矯正ラインの通板監視装置。
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