JP2007068006A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境変化や経時変化による画像出力装置特性に合せた再現性良好な画像読取り可能な画像読取装置の提供。
【解決手段】透過部材で構成された原稿載置台と原稿載置台上に配置された開閉可能な反射板と原稿載置台下に配置され原稿載置台側からの画像を読み取る透過型のエリアセンサと、エリアセンサの下に配置された透過型の液晶表示装置と液晶表示装置の下に配置された照明パネルと、を備えた画像読取装置であって、反射板を閉じて前記照明パネルをオフし前記液晶表示装置で黒画像を表示した状態で前記エリアセンサにより前記黒画像を読み取り記憶し、照明パネルをオンし液晶表示装置で白画像を表示した状態でエリアセンサにより白画像を読み取り記憶し、照明パネルをオンし液晶表示装置で所定濃度の画像を表示した状態でエリアセンサにより所定濃度の画像を読み取り記憶し、該記憶内容にもとづいた階調補正手段をエリアセンサ出力部に備えた画像読取装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、エリアセンサ(固体撮像素子、CCDなど)を用いて原稿の読取りを行う画像読取装置に関し、特にその階調補正に関するものである。
近年、パーソナルコンピュータの普及の中で、画像読取装置(画像入力装置ともいう)の重要度が高まっている。
図15は原稿固定型の一般的な画像読取装置の要部構成図である。
図において、1は原稿、2はこの原稿1を載置するコンタクトガラス、3は原稿1を照射する蛍光灯、4は第1ミラー、5は第2ミラー、6は第3ミラー、7は結像レンズ、8は光電素子としてのCCDである。
このような構成で、蛍光灯3により照射された原稿1の反射光は、第1ミラー4、第2ミラー5、第3ミラー6、結像レンズ7を経てCCD8上に結像され、電気信号に変換される。
この種画像読取装置は、得られた各画素のアナログ信号を多値のデジタル信号である画像データに変換し、変換後の画像データに画像処理を施し、各画素に対応した2値の画像データを出力するように構成されている。
画像読取装置で行われる画像処理には、エッジ強調やスムージングなどの画質改善処理、トリミングやネガポジ反転などの画像編集処理が一般的に知られている。また画像再現時に濃淡が明瞭になるように外部接続機器(プリンタなどの画像再現装置)のγ特性に応じて階調補正を行う濃度変換処理、及び原稿の各画素の濃度に応じた多値データを2値データに変換する2値化処理などもある。
また、近年、透過型の平面型イメージセンサ(エリアセンサ)を用いることによって、小型でイメージ入力が可能な、コンピュータの入出力装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開平5−173709号公報
前述のような濃度変換処理には、ルックアップテーブル方式が広く採用されている。すなわち、所定の補正画像データの集合である変換テーブルを格納したROMを設け、入力画像データの値に応じたアドレスの補正画像データを出力画像データとして読み出すことにより、画像データの補正が行われている。ところが、この方式は、補正画像データが固定値であるため、例えば画像出力装置の感光ドラムの特性ばらつきや、経時変化により適切な階調が得られない場合がある。
この問題の一般的な解決手法は、画像読取装置に所定の原稿を読み取らせて階調補正を行うものであるが、煩雑であった。
前記特許文献1の提案にかかる透過型の平面型イメージセンサを用いることも考えられるが、前記特許文献1の提案には階調補正に関する手法が開示されていない。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、階調補正用の特別な原稿を用いなくても環境変化や、経時変化における画像出力装置の特性に合せた、再現性の良好な画像読取りが可能となる画像読取装置を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するために、本発明では、画像読取装置を次の(1)、(2)のとおりに構成する。
(1)透過部材で構成された原稿載置台と、前記原稿載置台上に配置された開閉可能な反射板と、前記原稿載置台下に配置され前記原稿載置台側からの画像を読み取る透過型のエリアセンサと、前記エリアセンサの下に配置された透過型の液晶表示装置と、前記液晶表示装置の下に配置された照明パネルと、を備えた画像読取装置であって、
前記反射板を閉じて前記照明パネルをオフし前記液晶表示装置で黒画像を表示した状態で前記エリアセンサにより前記黒画像を読み取り記憶し、前記照明パネルをオンし前記液晶表示装置で白画像を表示した状態で前記エリアセンサにより前記白画像を読み取り記憶し、前記照明パネルをオンし前記液晶表示装置で所定濃度の画像を表示した状態で前記エリアセンサにより前記所定濃度の画像を読み取り記憶し、これらの記憶内容にもとづいた階調補正をする階調補正手段を前記エリアセンサの出力部に備えた画像読取装置。
(2)透過部材で構成された原稿載置台と、前記原稿載置台上に配置された開閉可能な反射板と、前記原稿載置台下に配置され前記原稿載置台側からの画像を読み取る透過型のエリアセンサと、前記エリアセンサの下に配置された透過型の液晶表示装置と、前記液晶表示装置の下に配置された照明パネルと、を備えた画像読取装置であって、
前記反射板を閉じて前記照明パネルをオンし前記液晶表示装置で複数の互いに濃度の異なる画像を同時に表示した状態で前記エリアセンサにより前記複数の画像を読み取り記憶し、前記複数の画像の記憶内容にもとづいた階調補正をする階調補正手段を前記エリアセンサの出力部に備えた画像読取装置。
本発明によれば、特別な原稿を用いなくても環境変化や、経時変化における画像出力装置の特性に合せた、再現性の良好な画像読取が可能となる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、画像読取装置の実施例により詳しく説明する。
図1は、実施例1である“画像読取装置”の全体構成を示すブロック図である。
画像読取装置には、読み取る原稿00を置載するプラテンガラス103、前記プラテンガラス103上に置載された前記原稿00を読み取る、透過型で光電変換素子が二次元状に配列されたエリアセンサ(固体撮像素子など)105が設けられている。また、前記プラテンガラス103上に置載された前記原稿00を読み取る時に、前記原稿00の読取面に所定の光量で照射する照明パネル106が設けられている。また前記原稿00からの反射光を集光し、前記CCD105の受光面に結像するマイクロレンズアレイ104、色画像を表示する透過型液晶表示装置113が設けられている。
また、前記照明パネル106の光量を制御する調光回路107、前記エリアセンサ105からの出力信号を処理するビデオ信号処理回路108、前記ビデオ信号処理回路108からの出力データを格納する記憶回路110が設けられている。
更に外部装置との間でデータの送受信を行うインターフェース回路111が設けられている。また、外部から供給される電力のレギュレーションを行い、装置内に給電する電源回路112、装置の動作を制御するCPU109、前記液晶表示装置113を制御する表示制御回路114が設けられている。
そして、前記プラテンガラス103、前記マイクロレンズアレイ104、前記エリアセンサ105、前記液晶表示装置113、前記照明パネル106、前記調光回路107、前記ビデオ信号回路108、前記CPU回路109、前記記憶装置110、前記インターフェース回路111、前記表示制御回路114、前記電源回路112は筐体100内に格納されている。
圧板101は前記プラテンガラス103上に置載された前記原稿00を前記プラテンガラス103面に適切な状態に接触保持させ、不要な外光を遮るもので、前記圧板101が原稿00を押さえる側の面には所定の面積と反射濃度を有する標準板が設けられている。
次に、画像読取装置を構成する主要なブロックについて説明する。
図2、図3は透過型のエリアセンサである、エリアセンサ105の構成を説明する概略図である。
透光性絶縁基板10の一方の主面11に、受光面電極12、半導体光活性層13及び背面電極14をこの順序で積層した受光素子LSが、有効受光領域のほぼ全域に亘って離間して分散配置される。それら受光素子LSはX軸方向及びY軸方向にマトリックス状に配線された導電パターン12X、12Yを介して電気的に並列接続されている。
従って、受光素子LSは有効受光領域に分散配置されているといえども、導電パターン12X、12Yを介して電気的に並列接続されているために、透過型の光センサであるにもかかわらず図有効受光領域の全域から光電出力が得られる。
図4はビデオ信号処理回路108の機能構成を説明する図である。
図示しないカップリングコンデンサでAC結合して前記エリアセンサ105の1画素の出力信号のDC成分を除去し、サンプル/ホールド回路201でエリアセンサのリセットパルスのノイズ成分を除去している。そして、前段のクランプ回路202でパルス発生回路207より出力されるサンプリングパルスにより基準電圧と画像信号のダーク部が一致するようにクランプをかけている。それを可変増幅器203で増幅した後、後段のクランプ回路208でさらに基準電圧と比較してクランプをかけ、AD変換器204でデジタル画像信号に変換している。デジタル画像信号はシェーディング補正回路205によりエリアセンサ105の光電変換素子毎の感度のばらつきや、照明パネル106の配光特性などが補正される。次に画像信号処理回路206により、所定のフィルタ処理、濃度変換処理を行う。
図5はLEDの発光源を持ち、白色照明を行う液晶表示用バックライトユニットである、照明パネル106の主要部を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。
図5において、110はバックライトユニットであり、導光板101と発光源としてLED102を有している。導光板101は無色透明なプラスチック材等の透光部材よりなる板状で略直方体形状をしている。その一方の主面を光出射面101aとし、該光出射面101aと対向する面には、発光源からの光を前記光出射面101aに向けて反射させるため、その表面に複数の微小なシボ又は複数個の半球状ドット等を有する光拡散面101bが形成されている。LED102はLED基板103に支持されて導光板101の入光側面101cに対向する位置に配設され、図示しない駆動回路より所定の電流が供給されて、後述するような白色光を発光、出射する。
図6は平板マイクロレンズアレイ104を模式的に示した部分斜視図である。同図に示す平板マイクロレンズ16aは、例えば屈折率N0の透明平板ガラス基板26内に、該屈折率N0と異なる屈折率Nの領域を周期性をもって形成して成る、所謂屈折率分布型の平板マイクロレンズアレイとして構成されている。
図7を用いてマイクロレンズアレイ104の個々のレンズの位置関係及び形状について説明する。同図において、18(斜線領域)は図1のエリアセンサ105中の1画素に対応した領域である。そして、1画素に対応する領域(斜線領域)18内の実線枠が、遮光部15の内側の枠であり、また、図中の破線枠がマイクロレンズアレイ104の個々のレンズ形状、すなわち単位レンズ部16aの外形形状を示している。図6から明らかなように、マイクロレンズアレイ104の個々のレンズ(単位レンズ部16a群)の形状並びにその配列を、エリアセンサ105中の1画素に対応した領域18の形状と同一形状で且つ同一配列と成るようにしてある。
液晶表示装置113は、図8に示すような構成のものである。すなわち、片面に透明な薄膜状電極502と504を各々配置したガラス板501および505と、これらの電極502および504間に挟まれて配置される液晶層507とを有して構成される。液晶層507は、液晶封止部503と506によって封止される。液晶パネルには、交流信号発生回路7が接続される。交流信号発生回路7は、前記透明な薄膜状電極502と504を介して前記液晶層507に交流信号を印加することにより、偏光板6を通過した光の偏光方向を変えることができる。液晶層507の液晶としては、例えば、ツイストネマチック液晶が用いられる。
前記プラテンガラス103、マイクロレンズアレイ104、エリアセンサ105、液晶表示装置113、照明パネル106はこの順番に一体型に構成されていてもよいし、それぞれをユニットにして構成してもよい。
圧板101に取り付けられている標準板102は、前記エリアセンサ105の画像読取領域以上の面積を有し、表面の反射濃度は所定の範囲内になるように管理されている。
次に本実施例の画像読取装置における階調補正について説明する。
図9は階調補正用データを取得する手順を示すフローチャートである。
ユーザーは図示しない操作パネル上より、「階調補正モード」を選択する(1801)。
圧板を閉め、図示しない操作パネル上のスタートスイッチを押下する(1802、1803)。
まず、黒画像を読み取るため、照明パネル106も液晶表示装置113も点灯しない状態の画像を読み込み、図示しない記憶回路に格納する(1804)。
次に、白画像を読み取るため、照明パネル106を点灯した状態で液晶表示装置で前記標準板からの反射光が所定の白画像になるような白画像を表示し、画像を読み込み、図示しない記憶回路に格納する(1805、1806)。
次に、中間調の画像を読み取るために、照明パネル106を点灯した状態で液晶表示装置で前記標準板からの反射光が所定の反射濃度になるような中間調たとえばグレー画像の画像を表示し、読み取る(1807、1808)。読み取った画像は図示しない記憶回路に格納する。
液晶表示装置113および照明パネル1810をOFFし、終了する(1809、1810)。
次に階調補正処理を詳細に説明する。
図10は、階調補正処理を行う前(画像信号処理回路への入力前)の信号レベルの関係の例を示す。図10において、横軸は原稿の明るさ、縦軸は読み取った画像信号レベルを示す。黒レベル、白レベルは予め読み取られた白画像、黒画像の平均値を用いてシェーディング補正回路で補正される。
図11は階調補正の一例を示すグラフであり、横軸は画像処理回路への入力信号レベル、縦軸は、階調補正処理後の信号レベルである。初期状態において、グレー画像読取値はG0となっている。ユーザーは図示しない操作パネル上に表示されたグレー画像読取値を選択、もしくは数値入力することで、例えばG1やG2に設定できる。
グレー画像読取レベルをG1と設定した場合、画像処理回路は白画像読取値であるWと黒画像読取値であるB、及びG1とを補間して階調補正データを作成し、画像処理回路内の図示しない記憶回路に格納される。図11では直線補間をした例を示している。
前述の例では、階調補正用に用いるグレー画像を1種類用いたが、互いの濃度の異なる複数の色画像を読み取らせることで、詳細な階調補正データ作成が可能となる。
図12は複数の色画像を読み込ませて作成した階調補正データを示すグラフである。
詳細説明は、複数色の画像を液晶表示装置で所定の順に表示させ、読み取らせる以外は図11の場合と同様の手順であるので省略する。
以上説明したように、本実施例によれば、特別な原稿を用いなくても環境変化や、経時変化における画像出力装置の特性に合せた、詳細な階調補正ができ、再現性の良好な画像読取が可能となる。
実施例2である“画像読取装置”について説明する。実施例1では階調補正用に液晶表示装置に表示させる色画像を面順次に表示したが、一画面に複数色を同時に表示しても同様の効果が得られる。本実施例はその例である。
図13は液晶表示装置113に階調補正用の複数の色画像を表示した一例を示すものである。
液晶表示装置113に主走査方向に3分割し、互いにで前記標準板からの反射光が異なる所定の反射濃度になるような色画像801〜803を表示する。
エリアセンサ105で前記標準板からの色画像801〜803の反射光を読み取り、色画像ごとに前記画像処理回路206内の図示しない記憶回路に格納する。
図14は色画像801〜803の読取り値を用いた階調補正データの一例である。
階調補正データ生成手順は実施例1と同様なので説明は省略する。
以上説明したように、本実施例によれば、液晶表示装置に同時に複数色の画像を表示させることで、短時間に細かい階調補正が可能となる。
実施例1である画像読取装置の構成を示すブロック図 透過型エリアセンサの構成を示す図 透過型エリアセンサの構成を示す断面図 画像読取装置内ビデオ信号処理回路の構成を示すブロック図 照明パネルの構成を示す図 マイクロレンズアレイの構成を示す斜視図 マイクロレンズアレイの構成を示す平面図 液晶表示装置の構成を示す断面図 実施例1における階調補正用データを取得する手順を示すフローチャート 階調補正処理を行う前の信号レベルの関係を示す図 階調補正の説明図 階調補正の説明図 実施例2における階調補正用の複数の色画像を示す図 階調補正の説明図 原稿固定型の一般的な画像読取装置の要部構成図
符号の説明
103 プラテンガラス
104 マイクロレンズアレイ
105 エリアセンサ
106 照明パネル
113 液晶表示装置
108 ビデオ信号処理回路

Claims (2)

  1. 透過部材で構成された原稿載置台と、前記原稿載置台上に配置された開閉可能な反射板と、前記原稿載置台下に配置され前記原稿載置台側からの画像を読み取る透過型のエリアセンサと、前記エリアセンサの下に配置された透過型の液晶表示装置と、前記液晶表示装置の下に配置された照明パネルと、を備えた画像読取装置であって、
    前記反射板を閉じて前記照明パネルをオフし前記液晶表示装置で黒画像を表示した状態で前記エリアセンサにより前記黒画像を読み取り記憶し、前記照明パネルをオンし前記液晶表示装置で白画像を表示した状態で前記エリアセンサにより前記白画像を読み取り記憶し、前記照明パネルをオンし前記液晶表示装置で所定濃度の画像を表示した状態で前記エリアセンサにより前記所定濃度の画像を読み取り記憶し、これらの記憶内容にもとづいた階調補正をする階調補正手段を前記エリアセンサの出力部に備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 透過部材で構成された原稿載置台と、前記原稿載置台上に配置された開閉可能な反射板と、前記原稿載置台下に配置され前記原稿載置台側からの画像を読み取る透過型のエリアセンサと、前記エリアセンサの下に配置された透過型の液晶表示装置と、前記液晶表示装置の下に配置された照明パネルと、を備えた画像読取装置であって、
    前記反射板を閉じて前記照明パネルをオンし前記液晶表示装置で複数の互いに濃度の異なる画像を同時に表示した状態で前記エリアセンサにより前記複数の画像を読み取り記憶し、前記複数の画像の記憶内容にもとづいた階調補正をする階調補正手段を前記エリアセンサの出力部に備えたことを特徴とする画像読取装置。
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