JP2007067208A - プラズマ処理装置用のシャワープレート及びプラズマ処理装置 - Google Patents

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圭一 後藤
Noboru Kimura
昇 木村
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Abstract

【課題】有効径が大きく、被処理基板の汚染を防ぐことができ、製造が容易であり、支持部材に容易に取り付けることができるプラズマ処理装置用のシャワープレートを提供する。
【解決手段】プラズマ処理装置において被処理基板に対向する支持部材に対し、幅方向に拡縮可能な手段を備えた頭部と、これより細い軸部とからなる締結部材を介して支持されるシャワープレートであって、ガス供給のための貫通孔を有し、支持部材に面する側に、ガス供給孔より外側領域に、複数の貫通していない挿入穴が形成され、挿入穴は、挿入口と、挿入口から深さ方向に伸び、少なくとも一部が挿入口より幅広な掛着部からなるもので、支持部材を通し挿入口から挿入された締結部材の頭部を掛着部内で拡縮手段を拡げて拡幅させ、掛着部を頭部に引っ掛けることで、締結部材を露出させずにシャワープレートが前記支持部材に支持されるものであるプラズマ処理装置用のシャワープレート。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体ウエーハ等の基板に対しプラズマドライエッチングを行う際に使用するプラズマ処理装置用のシャワープレート及びプラズマ処理装置に関する。
従来、半導体デバイスを製造する際に使用する装置として、プラズマドライエッチング装置に代表される平行平板型のプラズマ処理装置が知られている。例えば図6に示されるように、プラズマ処理装置20のチャンバー26内において、下部電極23と対向する位置に上部電極ユニット24が設けられている。
上部電極ユニット24は、主にアルミニウム等からなる支持部材21とシャワープレート22から構成されている。シャワープレート22には処理ガスを供給するための貫通孔(ガス供給孔)25が多数形成され、その外側の領域には支持部材21に固定するための孔(不図示)が貫通加工されている。そして、上部電極ユニット24を構成する際には、例えばアルマイト処理をしたアルミニウム製のネジを用い、シャワープレート22の固定用の孔に被処理基板(シリコンウエーハ等)27と対向する面側から挿入して締め付けることによりシャワープレート22を支持部材21に固定する。
ウエーハ27を処理する際には、上部電極ユニット24を高周波電源(不図示)に接続するとともに、シャワープレート22のガス供給孔25を通じてウエーハ側に処理用のガスを整流して供給することによりウエーハ27との間にプラズマが発生し、ウエーハ27に対して所望のエッチング処理を施すことができる。
なお、下部電極23の外周部にはウエーハ27に対して均一に処理を行うためのフォーカスリング28が設けられている。
このようなプラズマドライエッチング装置20では、ウエーハ27とシャワープレート22との間にプラズマを発生させてエッチング処理を行うため、その原理上、ウエーハ27のみならず、シャワープレート22もエッチングされ、パーティクルやコンタミネーション(汚染)を引き起こすという問題がある。特に、近年の半導体デバイスの高集積化、微細化に伴い、シャワープレート22に要求される性能や品質も一段と厳しくなっている。
そこで、コンタミネーション等の発生を低減するべく、従来のカーボンやアルミニウム製のシャワープレートに代わり、処理するシリコンウエーハと同素材であるシリコンを材料としたシャワープレートが注目を集めている。シリコンを材料としてシャワープレートを作製すれば、シャワープレートがエッチングされても汚染は大きく低減されることになる。従って、シャワープレート自体によるデバイスへの悪影響が抑制され、歩留り及び生産性の向上をはかることができる。
しかしながら、シリコン製のシャワープレートを用いても、ウエーハと対向する面側では前述の固定用のネジが露出しているため、これがコンタミネーションの発生原因となってしまう。
これに対して、コンタミネーションの発生をより効果的に防ぐため、図7に示されるようなカバーリング29を設けることが提案されている。すなわち、図8に示されるようにシャワープレート22の取り付け用の孔31にネジ30を嵌め込んで支持部材21に固定した後、ネジ30の露出している部分(頭部30a)を覆うカバーリング29を設ける。これによりネジ30はプラズマに曝されず、コンタミネーションをより効果的に防ぐというものである。
ところが、上記のようなカバーリング29を設けるとなると、プラズマ処理には本来不要である部品が増え、その取り付け作業も必要となるため、コストの上昇や作業性の低下を招いてしまう。また、カバーリング29により覆われる外側領域ではガス供給孔は機能しないので、実質的にシャワープレート22の有効径が小さくなるという問題もある。
そこで、シャワープレートにおいて支持部材に面する側の外側領域に、貫通しない穴を設け、この穴にネジ孔を設けた合成樹脂等からなるソケットを嵌め込み、さらにソケットのネジ孔に対して支持部材側からネジを締め付けることによりシャワープレートを取り付けることが提案されている(特許文献1参照)。このようなシャワープレートは支持部材に取り付けてもネジが露出せず、カバーリングも不要となる。
しかし、ソケットやソケットを嵌め込む穴の構造が複雑であり、製造コストが高くなるほか、支持部材側の取り付け用の各穴とソケットに設けた各孔を全て正確に一致させる必要があり、それを確認しながらの作業が難しいなど、支持部材に固定する際の作業が煩雑であるという問題がある。
特開2003−297806号公報
上記問題に鑑み、本発明は、有効径が大きく、被処理基板の汚染を防ぐことができるほか、製造が容易であり、さらに支持部材に容易に取り付けることができるプラズマ処理装置用のシャワープレートを提供することを主な目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、プラズマ処理装置において被処理基板に対向する位置に配置された支持部材に対して、幅方向に拡縮可能な手段を備えた頭部と、これより細い軸部とからなる締結部材を介して支持されるシャワープレートであって、ガスを供給するための貫通孔を有し、前記支持部材に面する側において、前記ガス供給孔より外側領域に、前記締結部材の頭部を挿入するための複数の貫通していない挿入穴が形成されており、該挿入穴は、締結部材の頭部が挿入される挿入口と、該挿入口から深さ方向に伸び、少なくとも一部が挿入口より幅広になっている掛着部とからなるものであり、前記支持部材を通して挿通され、前記挿入口から挿入された前記締結部材の頭部を前記掛着部内で前記拡縮手段を拡げて拡幅させ、前記掛着部を前記拡幅された締結部材の頭部に引っ掛けることで、締結部材を露出させずにシャワープレートが前記支持部材に支持されるものであることを特徴とするプラズマ処理装置用のシャワープレートを提供する(請求項1)。
このような構造のシャワープレートであれば、製造が容易であるほか、ソケット等の複雑な補助部材を用いずに、締結部材の頭部を拡幅させるだけで容易に取り付けることができ、作業性に極めて優れたものとなる。また、カバーリングが不要で有効径が大きく、締結部材が露出しないので、ウエーハ等の被処理基板に対する汚染を効果的に防ぐことができる。
このとき、前記締結部材は、前記掛着部内に挿入されるとともに自動的に前記拡縮手段が拡がり頭部が拡幅されるものであるのが好ましい(請求項2)。
このようなものであれば、シャワープレートを支持部材に取り付けるにあたって、締結部材を挿入穴に挿入するだけで自動的に拡縮手段が拡がり頭部が拡幅され、拡幅された頭部に掛着部が引っ掛かることにより取り付け作業が済むので極めて簡便である。このため、作業効率を向上することが可能である。
また、前記締結部材は、前記掛着部内で、頭部に楔部材が挿入されることにより前記拡縮手段が拡がり頭部が拡幅されるものとすることができる(請求項3)。
このように、前記締結部材が、前記掛着部内で、頭部に楔部材が挿入されることにより前記拡縮手段が拡がり頭部が拡幅されるものであれば、製造が極めて容易であり、また、シャワープレートを固定する保持力が充分得られるので、シャワープレートを確実に固定することができる。
また、前記シャワープレートが、直径が300〜500mmの範囲内にあり、厚みが5〜30mmの範囲内にあるものであることが好ましい(請求項4)。
上記のような大きさのシャワープレートであれば素材を入手し易く、穴の加工も容易である。また、典型的な被処理基板であるシリコンウエーハの直径は主に200〜300mmの範囲内であるので、上記のような大きさのシャワープレートであれば、ウエーハ全体を均一に処理することができるものとなる。
さらに、本発明では、前記のシャワープレートを備えたものであることを特徴とするプラズマ処理装置が提供される(請求項5)。
本発明に係るシャワープレートを備えたプラズマ処理装置であれば、締結部材が露出していないので、シリコンウエーハ等の被処理基板を汚染せず処理することができる。また、カバーリング等の補助的な部材も不要であるので安価なものとなる。
本発明に係るシャワープレートは、締結部材の頭部の拡幅により容易に取り付けることができ、作業性に極めて優れたものとなる。また、カバーリングやソケット等の複雑な補助部材が不要であるので安価なものとなり、締結部材を露出させずにシャワープレートを支持部材に取り付けることができるので、被処理基板の汚染を効果的に防ぐことができる。
以下、本発明に係るシャワープレートに関し、添付の図面に基づいてより具体的に説明する。
図1は本発明に係るシャワープレートの一例の概略を示している。また、図2は本発明に係るシャワープレートを備えたプラズマ処理装置であり、シャワープレート1が締結部材8を介して支持部材9に支持されている様子が示されている。
このシャワープレート1は、図1に示されるようにガスを整流して供給するための微小な貫通孔(ガス供給孔)2が外側領域(外周領域)を除いて全体的に多数形成され、ガス供給孔2の外側領域の同心円上には、締結部材8を介して支持部材9に取り付けるための挿入穴5が8ヶ所に等間隔で形成されている。
図3は挿入穴5を拡大して示したものである。図3(A)は平面図であり、(B)は(A)のA−Aにおける断面図である。挿入穴5は被処理基板に面する側には貫通せずに支持部材9に面する側10にのみ形成されており、締結部材8の頭部8aを挿入するための挿入口3と、挿入口3から挿入された締結部材8の頭部8aを内部で拡幅させ、該頭部8aに引っ掛ける掛着部4とからなっている。
挿入口3は、使用する締結部材8の頭部8aを挿入できる大きさに円形状に形成されている。この挿入口3の形状は円形状に限らず、拡幅していない状態の締結部材8を挿入することが可能であればよく、特に限定されない。
一方、掛着部4は挿入口3から深さ方向に伸び、少なくとも一部が挿入口3よりも幅広になるように形成されている。例えば、図3(B)に見られるように、挿入口3から深さ方向にまっすぐ伸びた後、段差6が設けられ、挿入口3よりも幅が広くなっている。このように、締結部材8の頭部8aを掛着部4内で拡縮手段を拡げて拡幅させることのできる空間を有するとともに、拡幅された頭部8aに、掛着部4を段差6で引っ掛けられるように形成されている。
なお、掛着部4は必ずしも図3(B)に示されるような段差6が形成されている必要はなく、挿入口3から深さ方向に幅が広くなるように傾斜しているものとすることもできる。上記のように、一部が挿入口3よりも幅広になっており、挿入口3から挿入された締結部材8の頭部8aを掛着部4内で拡幅させることができ、拡幅された頭部8aに掛着部4を引っ掛けることが可能な構造であれば構わない。
このようなシャワープレート1の製造方法は特に限定されるものではないが、例えば以下のような手順により容易に製造することができる。
まず、シリコン単結晶インゴットを所定の厚さで切り出して円板形とする。シャワープレート(円板)の大きさは被処理基板(ウエーハ)の大きさ等に応じて適宜決めれば良いが、加工性や製造コストの面から、直径が300〜500mmの範囲内とすることが好ましい。この範囲内の大きさのプレートであれば入手し易く、加工も容易であるので、製造コストを低く抑えることができる。例えば、直径が300mmのシリコン単結晶インゴットはシリコンウエーハ用としてチョクラルスキー法により近年量産されるようになっており、比較的容易に入手することができる。
また、プレート1の厚みについては、本発明に係るシャワープレート1は支持部材9に取り付けるために貫通しない挿入穴5を形成するので、プレートの厚みが5mm未満であるとこの挿入穴5の形成が難しくなるおそれがある。一方、30mmを越えると、ガス供給孔としての貫通孔2の形成が難しくなるおそれがある。従って、プレートの厚みは5〜30mmの範囲内とすることが好ましい。
上記のようにインゴットから切り出したプレートに対し、ガス供給孔2として例えば直径0.5〜5mmの範囲内の貫通孔2を多数形成する。
一方、ガス供給孔2より外側の領域には、所定の径のドリル等を用いて締結部材8の頭部8aを挿入するための挿入穴5(挿入口3および掛着部4)を形成する。このとき、挿入穴5は、支持部材と面する側10から形成し、貫通しないものとする。挿入穴5の大きさは、シャワープレート1の大きさ、締結部材8の頭部8aの大きさ等にもよるが、シャワープレート1の強度や加工性から例えば直径3〜30mm、深さ5〜20mmの範囲内とすることが好ましい。
形成の仕方としては、例えば、掛着部4の底部にあたる深さまで挿入口3の位置よりドリル等で掘り、その後、形成すべき掛着部4に応じた厚さの切削治具を備えたツールを用い、上記のドリルによる穴に挿入した後、該穴の中心の周りを公転および自転させながら掛着部4を形成する。この挿入穴5の形成方法は特に限定されるものではなく、所望の形状に掘ることができれば良い。
また、挿入穴5の数はプレートの大きさに応じて適宜決めれば良く、図1のように8個に限定されるものではない。また、形成位置も特に限定されない。ただし、穴の数が少なかったり、形成位置が偏っていたりすると各穴における負荷が大きくなって破損するおそれがあるため、シャワープレート1が安定して支持されるように、挿入穴5は3箇所以上とし、また、同心円上で等間隔に形成することが好ましい。
なお、掛着部4の幅広の部分の径(幅)は、深さ方向の少なくとも一部で挿入口3の径より大きいことが必要である。特には1〜20mmの範囲内で大きく形成されていることが好ましい。掛着部4の径と挿入口3の差が1mm未満であると、挿入口3より挿入されて拡幅された締結部材8の頭部8aが掛着部4からはずれ、挿入穴5から抜けてしまうおそれがあり、差が20mmを越えるとなると加工が難しくなるおそれがある。従って、上記範囲内であれば、加工が容易であり、また、締結部材8の頭部8aが抜け難くシャワープレート1を確実に支持することができる。
上記のように、図3等に示す例では、掛着部4は円柱状の空間に形成されているが、少なくとも一部が挿入口3よりも幅広になっており、挿入穴5に挿入されて拡幅した締結部材8の頭部8aに引っ掛かることができれば良く、特に限定されるものではない。
上記のように外側領域に、締結部材8の頭部8aを挿入するための挿入口3と、頭部8aを拡幅させることのできる空間を有し、拡幅させた頭部8aに引っ掛かる掛着部4とから成る挿入穴5が形成されたシャワープレート1は、ソケットのような複雑な補助部材を用いることなく、締結部材8を介して支持部材9に容易に、かつ確実に取り付けることができる。以下、シャワープレート1をプラズマ処理装置の支持部材9に取り付ける手順の一例を図4および図5を用いて説明する。
まず、幅方向に拡縮可能な手段15を備えた頭部8aと、これより細い軸部8bとからなる締結部材8を用意する(図4(D)正面図(側面図は図4(A)参照)、図5(D)側面図)。
このとき、拡縮手段15を、例えば図4に示すように、締結部材8の軸部8bに沿い、頭部8aの先端に片側が取り付けられた板とすることができる。このような拡縮手段15であれば、締結部材8を挿入口3より挿入する時は、図4(A)のように板が軸部8bに沿うような配置となり、容易に挿入され、締結部材8の頭部8aが拡縮手段15も含めて完全に掛着部4内に収められると、図4(B)のように拡縮手段15である板が、取り付けられている頭部8aの先端を回転の中心として自動的に開く。そして、開いた板が段差6でつっかえることにより、掛着部4が引っ掛かる(図4(C)参照)。
このように、締結部材8の頭部8aが挿入穴5に挿入されて掛着部4内で拡幅手段15が自動的に拡がって頭部8aが拡幅されるものであれば、締結部材8を挿入するだけで良いので取り付け作業が極めて簡便に済み、取り付けの失敗も発生することなく、作業効率を格段に向上することができる。
また、例えば図5に示すように、締結部材8の頭部8aの背面に沿って幅方向に可動なブロックを拡縮手段15とすることも可能である。これは、図5(B)のように頭部8aを掛着部4内に収めた後、図5(C)のように締結部材8の軸部8bと挿入口3の隙間から楔16を挿入穴5に挿入し、拡縮手段15である上記ブロックと軸部8bとの間に割り込ませることにより、ブロックを幅方向に押し動かして頭部8aを拡幅して固定し、頭部8a(拡縮手段)に掛着部4を引っ掛けることができる仕組みになっている。
このようなものであれば、シャワープレート1も締結部材8も形状が単純であり製造が容易であるとともに、楔16により上記ブロックを拡げ、確実に固定することができるので、掛着部4が締結部材8の頭部8a(拡縮手段)からはずれることなく、シャワープレート1を支持することが可能である。
なお、本発明に係るシャワープレート1は締結部材8が露出することなく支持部材9に取り付けることができるので、締結部材8の材質は特に限定されない。一般的には、アルミニウムや他の金属製のものを好適に使用することができるが、高い強度を有する樹脂等で作製したものでも良い。
また、上記のように、頭部8aに幅方向に拡縮可能な手段15を備え、軸部8bが頭部8aよりも細いものであればよく、例えばピンやボルト、ネジ等を利用したものを用いることができる。
次いで、支持部材9に対し、締結部材8の軸部8bを固定する。このとき締結部材8の軸部全体を支持部材中に埋め込むのではなく、シャワープレート1の挿入穴5の深さとほぼ同じ長さの分以上が突出するように固定する。締結部材8の頭部8aを挿入穴5に入れて掛着部4内で頭部8aが拡幅できるように、上記突出分の長さを調節して固定すれば良い。
支持部材9に対しシャワープレート1の各挿入口3に対応して位置を調整して締結部材8をそれぞれ固定した後、各締結部材8の頭部8aを、シャワープレート1の各挿入口3から挿入穴5に挿入していく(図4(A)、図5(A))。そして、全ての締結部材8の頭部8aを挿入穴5に挿入し、掛着部4内に締結部材8の頭部8aが収まっている状態で、該頭部8aを拡幅させる(図4(B)、図5(B))。このとき、掛着部4の内部で拡幅された締結部材8の頭部8aに段差6が引っ掛かっている。(図4(C)、図5(C))。これにより、図2に示したように締結部材8が露出せずに、シャワープレート1を支持部材9に容易に、かつ、確実に支持することができる。
また、このようなシャワープレート1は、カバーリングが不要であるので、有効径が大きいものとなり、さらに、ソケットのような複雑な構造の補助部材も不要となるので、非常に安価なものとなる。
そして、図2に示した、このような本発明のシャワープレート1を備えたプラズマ処理装置11においては、上記のように、本発明のシャワープレート1は、支持部材9および挿入穴5に通され、頭部8aが拡幅した締結部材8を介して支持されている。このシャワープレート1以外の下部電極12、フォーカスリング13、チャンバー14等の他の部分は特に限定されず、従来のものを用いることが可能である。
このような本発明のプラズマ処理装置11を用いてシリコンウエーハ27のプラズマエッチングを行えば、プレート自体がエッチングされてもウエーハに対する汚染は極めて低く抑えられ、半導体デバイス等の歩留り及び生産性を向上させることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例)
単結晶シリコンを母材として、直径350mm、厚さ10mmのプレートを用意した。
プレートの厚さ方向にガス供給孔となる貫通孔を形成した後、その外側の領域における同心円上の8ヶ所に、支持部材に面する側から、締結部材の挿入口と締結部材の頭部を拡幅させるための掛着部を有する挿入穴を形成した。ここで挿入口は直径8mmの円形とした。一方、掛着部としては、挿入口から4mmの深さに段差を設けるとともに、挿入口の同心上で直径12mm、最大深さ8mmの円柱状の空間を形成した。
軸部が直径7mm、長さが50mmのアルミニウム製棒の先に、図4に示すような拡縮手段を備えた締結部材を用意した。
この締結部材を、シャワープレートの各挿入穴に対応する支持部材の穴から挿入した。頭部が挿入口を通過する際には、拡縮手段の板は閉じている。そして、頭部が掛着部内に収められ、拡縮手段の板が完全に挿入口を通過し、掛着部の幅広の空間にたどり着くと、板は幅方向(径方向)に自動的に開き、その後掛着部の段差に引っ掛かることによって、シャワープレートを容易に支持することができた。
このシャワープレートを具備するプラズマ処理装置を用いて、CFを含有するガスを供給しながら、直径300mmのシリコンウエーハに対してプラズマ処理を行ったところ、コンタミネーションは発生せず、問題無く処理することができた。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は単なる例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
本発明に係るシャワープレートはシリコンウエーハのプラズマエッチング用に限定されず、例えばシャワープレートの材質については、被処理基板の材質に応じて同じもの、あるいは被処理基板に対して汚染を引き起こさないものを適宜選択すれば良い。
本発明に係るシャワープレートの一例を示す概略平面図である。 本発明に係るシャワープレートを具備したプラズマ処理装置の一例を示す概略図である。 挿入穴を拡大した概略図である。(A)平面図、(B)断面図 (A)本発明に係るシャワープレートに締結部材を挿入した状態の一例を示す断面図である。(B)本発明に係るシャワープレートの掛着部に締結部材の頭部が収められた状態の一例を示す断面図である。(C)本発明に係るシャワープレートを締結部材で支持した状態の一例を示す概略図である。(D)締結部材の一例を示す正面図である。 (A)本発明に係るシャワープレートに締結部材を挿入した状態の他の一例を示す断面図である。(B)本発明に係るシャワープレートの掛着部に締結部材の頭部が収められた状態の他の一例を示す断面図である。(C)本発明に係るシャワープレートを締結部材で支持した状態の他の一例を示す概略図である。(D)締結部材の他の一例を示す側面図である。 従来のプラズマ処理装置の一例を示す概略図である。 カバーリングを備えたプラズマ処理装置の一例を示す概略図である。 カバーリングを取り付ける手順を示す概略説明図である。
符号の説明
1…本発明のシャワープレート、 2、25…ガス供給孔、 3…挿入口、 4…掛着部、 5…挿入穴、 6…段差、 8…締結部材、 8a…頭部、 8b…軸部、 9、21…支持部材、 10…支持部材に面する側、 11…本発明のプラズマ処理装置、 12、23…下部電極、 13、28…フォーカスリング、 14、26…チャンバー、 15…拡縮手段、 16…楔、 20…従来のプラズマ処理装置、 22…従来のシャワープレート、 24…上部電極ユニット、 27…被処理基板(シリコンウエーハ)、 29…カバーリング、 30…ネジ、 30a…ネジの頭部、 31…取り付け用の孔。

Claims (5)

  1. プラズマ処理装置において被処理基板に対向する位置に配置された支持部材に対して、幅方向に拡縮可能な手段を備えた頭部と、これより細い軸部とからなる締結部材を介して支持されるシャワープレートであって、ガスを供給するための貫通孔を有し、前記支持部材に面する側において、前記ガス供給孔より外側領域に、前記締結部材の頭部を挿入するための複数の貫通していない挿入穴が形成されており、該挿入穴は、締結部材の頭部が挿入される挿入口と、該挿入口から深さ方向に伸び、少なくとも一部が挿入口より幅広になっている掛着部とからなるものであり、前記支持部材を通して挿通され、前記挿入口から挿入された前記締結部材の頭部を前記掛着部内で前記拡縮手段を拡げて拡幅させ、前記掛着部を前記拡幅された締結部材の頭部に引っ掛けることで、締結部材を露出させずにシャワープレートが前記支持部材に支持されるものであることを特徴とするプラズマ処理装置用のシャワープレート。
  2. 前記締結部材は、前記掛着部内に挿入されるとともに自動的に前記拡縮手段が拡がり頭部が拡幅されるものであることを特徴とする請求項1に記載のシャワープレート。
  3. 前記締結部材は、前記掛着部内で、頭部に楔部材が挿入されることにより前記拡縮手段が拡がり頭部が拡幅されるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシャワープレート。
  4. 前記シャワープレートが、直径が300〜500mmの範囲内にあり、厚みが5〜30mmの範囲内にあるものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のシャワープレート。
  5. 前記請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のシャワープレートを備えたものであることを特徴とするプラズマ処理装置。
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