JP2007065854A - 道路状況報告用携帯端末、プログラム、緊急報告支援システム及び緊急報告支援方法 - Google Patents

道路状況報告用携帯端末、プログラム、緊急報告支援システム及び緊急報告支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】道路の損傷状況を詳細、正確に報告し、緊急対応処置を講じることにある。
【解決手段】緊急対応が必要な道路の損傷と判断した時、携帯端末1から道路損傷状況関係情報、損傷部分を含む撮影写真及び損傷位置情報を報告情報提供サーバ4に送信する。報告情報提供サーバ4は、緊急対応が必要と判断した場合、監督員所有サーバ7に画面閲覧を促すメールを送信する。監督員所有サーバ7は、報告情報提供サーバ4に対して画面閲覧要求を行う。報告情報提供サーバ4は、損傷位置情報から地図を検索し、この地図に損傷部分を含む撮影写真及び道路損傷状況関係情報を配置した緊急報告画面を生成し、監督員所有サーバ7に提供する。監督員は、緊急報告画面から緊急対応指示が必要と判断したとき、補修関係者端末8,…に画面閲覧を促すメールを送信する。補修関係者端末8,…は、報告情報提供サーバ4から緊急報告画面の提供を受け、現場に急行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高速道路を含む道路(以下、高速道路等と呼ぶ)の保全点検業務等の報告に利用する道路状況報告用携帯端末、プログラム、緊急報告支援システム及び緊急報告支援方法に関する。
従来、高速道路等の保全点検業務としては、日常点検と詳細点検とに分けられ、それぞれ専門の点検管理員が自動車などに乗り、担当区域の高速道路等を見回りながら道路状況を点検する。そして、点検管理員は、例えば道路に落石や凹凸等を発見し、かつ、発見した道路状況から第三者に被害を与える可能性がある場合、緊急対応処置が必要であると判断し、道路管理関係者や道路補修関係者に対して、電話等を用いて1対1による口頭報告を行っている。
しかしながら、以上のように電話等による口頭の報告では、次のような問題が指摘されている。
口頭による道路状況の報告だけでは、受け手側となる例えば道路補修関係者が実際に現場の道路状況を見ていないので、緊急度合の感じ方が異なり、緊急対応処置が遅れる場合が考えられ、迅速性に欠ける問題がある。
また、点検管理員による口頭報告は、単に現場の道路状況を説明し、緊急対応の必要性を訴えるにとどまる。その結果、さらに2次的な情報が必要になった場合には例えばカメラ付き携帯電話で道路状況を撮影し、撮影画像に適宜必要な情報を付加するなどの加工を施し、道路補修関係者などに転送することから、時間及び手数がかかるとともに、道路状況の報告と道路状況の映像転送との間の時間差により、受け手側となる例えば道路補修関係者などが道路状況を正確に認識し難い問題がある。
さらに、例えば道路保守センタの係員が道路状況の報告を受けた場合でも、その現場がどの地区のどの場所,位置であるのか正確に判断し難い。その結果、例えば道路保守センタが該当地区の道路補修関係者への連絡が遅れたり、異なる地区の専門担当者に連絡することが生じてしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、損傷場所を含めて現地の状況を詳細、かつ迅速に報告することにより、迅速な対応処置を講じることを可能とし、ひいては道路交通の安全確保や道路構造物の保全管理を実現する道路状況報告用携帯端末、プログラム、緊急報告支援システム及び緊急報告支援方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、保守点検の対象となる道路を巡回し、道路(構造物を含む)の状況を報告する本発明に係る道路状況報告用携帯端末は、道路状況を撮影する撮像カメラと、現在位置検知機能を有するGPS受信機と、前記道路の損傷状況から緊急対応の必要性が有ると判断した場合、予め定める画面を表示し、その画面内に損傷個所を特定する道路緒元、道路損傷状況及び必要なコメント等の道路損傷状況関係情報を登録する損傷データ登録手段と、この道路損傷状況関係情報の登録後に前記撮像カメラ及び前記GPS受信機を駆動し、損傷部分を含む道路状況撮影写真及び損傷位置を取得する手段と、前記登録された道路損傷状況関係情報、道路状況撮影写真及び損傷位置からなる緊急報告情報を外部の所定のサーバに送信する報告情報送信手段とを設けた構成である。
この発明は以上のような構成とすることにより、道路の損傷状況から緊急対応の必要性が有ると判断した場合、予め定める例えば道路緒元登録画面、損傷データ入力画面、コメント入力画面等に損傷個所を特定する道路緒元、道路損傷状況及び必要なコメント等の道路損傷状況関係情報を登録し、この画面登録の道路損傷状況関係情報と撮像カメラ及びGPS受信機で取得した損傷部分を含む道路状況撮影写真及び損傷位置情報とからなる緊急報告情報を携帯メールサーバ、インターネット等を介して外部の所定のサーバである例えば報告情報提供サーバに送信するので、道路場所、損傷状況、道路損傷写真、損傷位置等、緊急対応に必要な全ての道路損傷情報を同時に所定のサーバに送信することが可能となる。その結果、従来のような2次的な情報の付加加工が不必要となり、道路状況の報告と道路状況の映像情報とを時間差なく送信できる。
なお、道路状況報告用携帯端末による一連の処理構成手段はプログラムでも同様に実現されることが可能である。
また、本発明に係る緊急報告支援システムは、道路状況を撮影する撮像カメラ及び現在位置検知機能を有するGPS受信機が設けられ、前記道路の損傷状況から緊急対応の必要性が有ると判断した場合、予め定める画面に道路損傷状況関係情報を入力し、かつ撮像カメラ及び現在位置検知機能を有するGPS受信機を駆動して道路状況撮影写真及び損傷位置を取得し、緊急報告情報として無線送信する道路状況報告用携帯端末と、
予め緊急対応指示を出すための監督員所有端末のメールアドレスが記憶され、前記道路状況報告用携帯端末からネットワークを介して送られてくる前記緊急報告情報を受信し、この緊急報告情報から緊急対応必要と判断したとき、前記メールアドレスを有する前記監督員所有端末に緊急報告画面の閲覧を促すメールを送信し、かつ前記監督員所有端末又は後記する補修関係者端末から前記緊急報告画面の要求を受けたときに前記損傷位置に基づいて地図を検索し、所定のフォーマットに従って当該検索した地図、前記道路損傷状況関係情報、前記道路状況撮影写真及び地図上に損傷位置をプロットした前記緊急報告画面を生成し、要求のあった前記端末に提供する報告情報提供サーバと、
この報告情報提供サーバから緊急報告画面の閲覧を促すメールを受信すると、当該緊急報告画面の要求によって前記報告情報提供サーバから提供される当該緊急報告画面から緊急対応指示が必要と判断された場合、予め登録されているメールアドレスの補修関係者端末に対して、前記報告情報提供サーバのアドレスを含む緊急対応指示のメールを送信する前記監督員所有端末と、
この監督員所有端末から緊急対応指示のメールを受信し、前記アドレスを有する前記報告情報提供サーバに画面要求を出して前記緊急報告画面の提供を受ける前記補修関係者端末とを設けた構成である。
この発明は以上のような構成とすることにより、報告情報提供サーバが道路損傷状況関係情報、道路状況撮影写真及び損傷位置からなる緊急報告情報を受け取ると、緊急報告情報から緊急対応必要と判断したとき、自動的に予め定められた監督員所有端末に緊急報告画面の閲覧を促すメールを送信するので、管理担当となる監督員は直ちに緊急性有りを知ることができ、かつ監督員所有端末が緊急報告画面の要求によって報告情報提供サーバから道路損傷状況関係情報、道路状況撮影写真及び損傷位置等を位置画面とする緊急報告画面を受け取ることにより、緊急対応指示の必要性有無を判断できる。そして、緊急対応指示の必要性有りと判断した場合、予め定めるメールアドレスに基づき、報告情報提供サーバのアドレスを伴う緊急対応指示メールを補修関係者端末に送信するので、当該補修関係者端末は報告情報提供サーバの緊急報告画面を閲覧することにより、何れの場所で道路がいかなる状況になっているかを迅速に把握でき、迅速に必要な緊急対応処置を講じることが可能となる。
また、以上の緊急報告支援システムによる処理の流れは、緊急報告支援方法によっても同様に実現することが可能である。
本発明によれば、場所を含めて現地の状況を正確、かつ迅速に報告でき、よって迅速な対応処置を講じることができ、ひいては道路交通の安全確保や道路構造物の保全管理を実現できる緊急報告携帯端末、プログラム及び緊急報告支援システムを提供できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る緊急報告支援システムの一実施の形態を示す構成図である。
この緊急報告支援システムは、高速道路等の道路(道路の構築物も含む。以下、同じ)状況に関する報告内容を作成し送信する道路状況報告用携帯端末1と、携帯通信事業者の所有する図示されないパケット通信網,PDC(Personal Digital Cellular)網等及び携帯メールサーバ2に連携されるインターネット3に接続されるASP(Application Service Provider)サーバ(以下、報告情報提供サーバと呼ぶ)4と、私的又は公的企業の予め定められた部署である例えば本社,支社等に設置されるファイアウォール(firewall)としての機能をもった中継サーバ5,6と、報告情報提供サーバ4にインターネット3及び中継サーバ5を介して接続され、緊急対応指示を出す監督員が所有するパーソナルコンピュータである監督員所有端末7,…と、報告情報提供サーバ4にインターネット3及び中継サーバ6を介して接続され、例えば監督員所有端末7,…からの緊急対応指示メールに基づき、中継サーバ6を通して報告情報提供サーバ4をアクセスし、当該報告情報提供サーバ4で生成される緊急報告画面の提供を受ける複数の補修関係者端末8,…とで構成される。
なお、緊急報告支援システムは、2台の中継サーバ5,6が設けられているが、何れか一方の中継サーバ5又は6だけでもよい。この場合には、1台の中継サーバ5又は6から導出されるLAN又はWAN等の企業内ネットワークに監督員所有端末7,…や補修関係者端末8,…が接続される。また、監督者の人数に応じて、監督員所有端末7の台数が決定され、例えば1人の監督者だけの場合には1台の監督員所有端末7が設けられる。
また、監督員所有端末7,…や補修関係者端末8,…のうち、少なくとも補修関係者端末8,…は保守センター内に設置される。なお、保守センターとは、1ヶ所だけでなく、地域別に存在する場合もあり、本発明のシステムでは何れの場合も含むものである。
道路状況報告用携帯端末1は、高速道路等の保守点検業務を行う管理員が所持し、高速道路等の道路状況から第三者に被害を及ぼす可能性がある損傷等、緊急対応の必要性が有ると判断した場合だけ緊急報告を行う場合と、高速道路等に損傷が存在するが、緊急対応の必要性が無いと判断した場合でも緊急性なしを記載した道路状況報告を行う場合とがある。ここで、管理員とは、道路の点検管理員の他、道路施工の管理員,交通事故処理等の交通管理隊,路面清掃を行うメンテナンス業者等を含む。
ところで、本発明システムにおいては、道路状況報告用携帯端末1は緊急の報告及び緊急性無しの道路状況報告の何れの場合も含むが、少なくとも第三者に被害を及ぼす可能性がある程度に道路損傷があり、緊急報告を行う必要性がある場合について説明する。
道路状況報告用携帯端末1は、第三世代のMIDP(Mobile Information Device Profile)規格の携帯電話端末に相当するものである。道路状況報告用携帯端末1のハード的な構成は、図2に示すように、道路状況を撮影する撮像カメラ11と、現在位置検知機能を有するGPS受信機12と、緊急報告を組み込むための例えばJAVA(登録商標)言語で記述された道路状況報告用プログラムデータを記憶するプログラムメモリ13と、複数の所定の情報登録画面その他プログラム処理中データ、処理結果のデータを記憶する記憶手段14と、緊急対応による報告の必要性有りと判断したときにプログラムメモリ13に格納される道路状況報告用プログラムに基づいて所定の処理を実行するCPUで構成された報告情報処理部15と、表示部16と、キーボード、ポインティングデバイス等の入力部17とが設けられている。なお、プログラムメモリ13及び記憶手段14は、エリア分けし、同一の記憶媒体を用いてもよい。また、報告情報処理部15は、緊急対応の必要性が無い場合でも報告の必要性有りと判断された場合には道路状況報告用プログラムに従って処理する。
記憶手段14には、例えばログイン画面(図3(a)参照)、道路緒元登録画面(図3(b)参照)、損傷データ入力画面(図3(c)参照)、コメント入力画面(図3(d)参照)、撮影写真画面(図3(e)参照)その他必要な画面などが記憶されている。
報告情報処理部15は、道路状況報告用プログラムに基づいて所定の処理を実行するものであって、機能的には、セキュリティ管理手段151と、損傷データ登録手段152と、損傷状況撮影・位置取得手段153と、報告情報送信手段154と、定時位置報告手段155とが設けられている。
セキュリティ管理手段151は、表示部16に表示される前述したログイン画面(図3(a)参照)に対して、入力部17から識別データID及びパスワードを入力し、所定の宛先アドレスのもとに携帯メールサーバ2及びインターネット3を通して報告情報提供サーバ4に送信し、正当な権限を有する真正な緊急報告者であるか否かの認証を受け、以後の処理を進める。
損傷データ登録手段152は、真正な緊急報告者と認証された後に順次表示部16に道路緒元登録画面,損傷入力画面及びコメント入力画面を順次選択的に表示し、管理員による入力部17からの入力により、発見された損傷個所を特定するための道路緒元情報、損傷状況情報及び必要なコメント等の道路損傷状況関係情報を登録する機能を持っている。なお、道路緒元登録画面と損傷入力画面との表示の順番は逆であってもよい。つまり、損傷入力画面、道路緒元登録画面の順番でもよい。
なお、道路緒元情報及び損傷状況情報は、直接文字データを入力してもよいが、特に道路緒元登録画面,損傷入力画面に入力する各種の情報が記憶手段14等にコードデータで登録されているので、道路緒元登録画面及び損傷入力画面の各項目ごとにコードに対応した項目名称の選択によって必要なコード情報を入力する。コメント入力画面には、真正な緊急報告者が入力部17から監督者や道路補修関係者に伝達したい内容を文字により入力する。
損傷状況撮影・位置取得手段153は、損傷データの登録処理完了後、表示部16に図3(e)に示す撮影写真画面を表示し、入力部17から当該画面のシャッタボタンをクリックして撮像カメラ11及びGPS受信機12を駆動し、損傷部分を含む道路状況を撮影するとともに、GPS受信機12が3つの衛星から発信される電波を受信し、発信から受信までの時間差から道路の損傷位置を検知する。そして、撮像カメラ11で撮影された道路状況撮影写真に損傷位置情報を付加し、一時的に記憶手段14その他の記憶媒体に記憶する。なお、報告用の道路状況撮影写真としては、例えば80万画素相当の1枚または遠近2枚とする。つまり、道路状況撮影写真を2枚撮影する場合、図3(e)に相当する2枚の撮影写真画面が記憶され、1枚の道路状況撮影写真を撮影し、引き続き、次の撮影写真画面を表示し、当該画面のシャッタボタンをクリックして撮像カメラ11を駆動する。
報告情報送信手段154は、前述した図3(b)〜(d)に示す各登録画面情報(道路損傷状況関係情報)及び撮像カメラ11,GPS受信機12で取得された損傷位置情報付き道路状況撮影写真等の緊急報告情報を、携帯メールサーバ2及びインターネット3を通して報告情報提供サーバ4に送信する機能を持っている。なお、各登録画面情報及び損傷位置情報付き道路状況撮影写真等の緊急報告情報は例えば暗号化して送信してもよい。
定時位置報告手段155は、報告情報提供サーバ4にログインした道路状況報告用携帯端末1から予め定める所定の時間ごと(例えば10分ごと)にGPS受信機12で自動的に移動位置情報を取得し、当該報告情報提供サーバ4に報告する機能をもっている。これは、一定時間ごとに管理員が道路状況報告用携帯端末1を所持して移動している場合、その現在位置を取り込んで報告情報提供サーバ4に報告する為である。
前記報告情報提供サーバ4は、図4に示すように、地図検索表示ソフト、メール送信ソフト及び緊急報告提供プログラムを格納するプログラムメモリ41と、報告情報提供用データベース42と、CPUで構成される報告情報提供処理部43と、全国の地図情報を記憶する地図情報記憶手段44と、処理途中のデータを一時的に記憶するバッフアメモリ45と、表示部46と、キーボード,マウスなどの入力部47とで構成されている。
報告情報提供用データベース42には、監督員所有端末7,…のメールアドレスデータ42a、例えば真正な監督員、補修関係者であることを認証するためのセキュリティ管理データ42b、道路状況報告用携帯端末1からインターネット3を通して送られてくる緊急報告情報から必要な情報を取り出して作成する最新データ一覧画面データ42c、道路状況報告用携帯端末1からインターネット3を通して送られてくる複数の緊急報告情報42dが記憶されている。
報告情報提供処理部43は、機能的には、道路状況報告用携帯端末1から緊急報告を受けた際にメール送信ソフトに従って一連の処理を実行する第1の情報処理系43a(図5参照)と、監督員所有端末7,…や補修関係者端末8,…から緊急報告画面の要求を受けたとき、地図検索表示ソフト及び緊急報告提供プログラムを用いて一連の処理を実行する第2の情報処理系43b(図6参照)とで構成される。
第1の情報処理系43aは、機能的には、道路状況報告用携帯端末1からインターネット3を通して送られてくる緊急報告情報の中の損傷状況情報から緊急対応が必要であるか否かを判断する緊急対応判断手段431と、この判断手段431で緊急対応が必要であると判断されたとき、報告情報提供用データベース42に設定されるメールアドレデータに従い、少なくとも1台の監督員所有端末7,…に対して報告情報提供サーバ4の緊急報告画面を閲覧することを促すメールを送信するメール送信手段432と、道路状況報告用携帯端末1の定時位置報告手段155から定期的に送信されてくる管理員の現在位置を表す位置情報を受信し記憶する定時位置記憶手段433とが設けられている。
なお、報告情報提供用データベース42に、予め地域別の補修関係者端末8,…のメールアドレスを設定し、道路緒元情報から地域を特定し、該当する補修関係者端末8に監督員所有端末7と同様の内容のメールを送信してもよい。
第2の情報処理系43bは、機能的には、セキュリティ管理手段435と、地図検索表示手段436と、定時位置表示手段437と、緊急報告画面生成手段438と、緊急報告画面提供手段439とによって構成される。
セキュリティ管理手段435は、道路状況報告用携帯端末1,監督員所有端末7、補修関係者端末8から入力されるID,パスワードに基づき、データベース42のセキュリティ管理データ42bを参照し、正当な権限を有する真正な者であるか否かをチェックし、真正なものであれば使用を許可する。なお、セキュリティ管理データ42bは、入力部47からの指示により随時変更可能である。また、緊急対応を判断する監督員、緊急報告内容を見ることが可能な補修関係者(例えば管理者)と緊急でない報告内容を見ることが可能な補修関係者(管理者以外の者)に分けて、セキュリティ管理データ42bを設定してもよい。
地図検索表示手段436は、道路状況撮影写真に付加される損傷位置情報に基づき、地図検索表示ソフトを起動し、地図情報記憶手段44から該当位置情報に基づく地域の地図を検索し、かつ損傷位置情報に基づいて地図上にポイントをプロットする機能を持っている
定時位置表示手段437は、検索された地図上に移動位置情報の数だけ特定ポイント(図7の図示(ト)、…参照)を付加する機能を有する。
緊急報告画面生成手段438は、予め定める所定の配置フォーマットに従い、特定ポイント付き地図、各登録画面の登録情報、コメント情報及び道路状況撮影写真を配置し、1つの緊急報告画面(図8参照)を生成する機能を有する。
緊急報告画面提供手段439は、セキュリティ管理手段435でログインされた例えば緊急報告画面を要求する監督員所有端末7、補修関係者端末8に対して、生成された緊急報告画面を提供するものである。
監督員所有端末5は、例えば地域別に道路補修作業を行う補修関係者端末8,…のメールアドレスデータを所有し、報告情報提供サーバ4から緊急報告画面を閲覧することを促す内容のメールを受けたとき、ID,パスワードを入力し、報告情報提供サーバ4から緊急報告画面を閲覧し、監督員が緊急対応の必要があると判断した場合、中継サーバ5−インターネット3−中継サーバ6を通して道路損傷位置に最も近い位置にいる補修関係者端末8か、最も補修作業に最適な補修関係者端末8に対し、報告情報提供サーバ4のインターネットアドレスを付加した緊急報告画面を閲覧することを促す緊急対応指示メールを送信する機能を有している。
補修関係者端末8は、監督員所有端末7から緊急対応指示メールを受けたとき、インターネットアドレスに従って報告情報提供サーバ4に緊急報告画面を要求し、緊急報告画面を閲覧する操作を実行する。
次に、以上のような緊急報告支援システムの動作及び本発明に係る緊急報告支援方法の一実施の形態について図9を参照して説明する。
管理員は、道路状況報告用携帯端末1を携行して例えば車両に乗り、対象とする高速道路等を巡回し、道路の状況を点検する。管理員は、高速道路等の道路状況(道路の構築物も含む)から第三者に被害を及ぼす可能性がある損傷等、緊急対応の必要性が有ると判断した場合、道路状況報告用携帯端末1を起動する。
これにより、道路状況報告用携帯端末1の報告情報処理部15が動作し、道路状況報告用プログラムに従って所定の処理を実行する。すなわち、報告情報処理部15のセキュリティ管理手段151は、記憶手段14から図3(a)に示すログイン画面を読出し、表示部16に表示し、IDとパスワードの入力を促す。ここで、管理員が入力部17からログイン画面に予め定められているIDとパスワードを入力すると、携帯メールサーバ2及びインターネット3を通って報告情報提供サーバ4に送られる(S1)。
報告情報提供サーバ4は、セキュリティ管理手段435がセキュリティ管理データ42を参照し、点検業務に関係する真正な緊急報告者であるか否かを判断し、真正な緊急報告者であれば、要求元である道路状況報告用携帯端末1に使用許可の権限を与える(S2)。
ここで、使用許可の権限を受けると、報告情報処理部15は、損傷データ登録手段152を実行する。損傷データ登録手段152は、表示部16に図3(b)に示す道路緒元登録画面を表示し、例えば「路線名」、「施設名称」、「構造物名称」等の損傷個所を特定するための道路緒元情報を予め登録されているコードの選択により入力する。そして、道路緒元情報の入力完了後、次ボタンをクリックすると、表示部16に図3(c)に示す損傷入力画面を表示する。管理員は、損傷入力画面の入力項目に従い、例えば「取得した損傷位置」、「損傷状況」、「損傷判定」、「第三者被害有無(緊急対応の必要有無)」、「処置方針案」等の損傷状況情報を予め登録されているコードの選択により入力する。引き続き、表示部16に図3(d)に示すコメント入力画面を表示する。管理員は、損傷の詳細事項、緊急性、第三者に影響を与える程度等、必要なコメントを文字にて記述する。
なお、予め登録されるコードデータの中から各画面の入力項目に応じて所定のコードを選択する理由は、選択コードの状態で報告情報提供サーバ4に送信した時、報告情報提供サーバ4側では、予め登録されているコードデータと文字の関係から簡単に文字データに変換する為である。
これら一連の処理は道路損傷に伴う損傷データ登録機能ないし図9に示す損傷データ登録ステップS3に相当する。
前述した図3(b)〜同図(d)に道路損傷状況関係情報を登録した後、報告情報処理部15は、損傷状況撮影・位置取得手段153を実行する。この損傷状況撮影・位置取得手段153は、表示部16に図3(e)に示す撮影写真画面を表示し、入力部17から当該画面のシャッタボタンをクリックして撮像カメラ11及びGPS受信機12を駆動し、損傷部分を含む道路状況を撮影するとともに、GPS受信機12によって3つの衛星から発信される受信電波から道路の損傷位置を取得し、道路状況撮影写真及び損傷位置を一時記憶手段14に記憶する。なお、道路の損傷状況を明確にするために、さらに撮像カメラ11を駆動し、別の角度から道路状況撮影写真を撮影し、同様に記憶手段14に記憶する。この処理は、損傷状況撮影・位置取得機能ないし図9に示す損傷状況撮影・位置取得ステップS4に相当する。
引き続き、報告情報処理部15は、報告情報送信手段154を実行する。この報告情報送信手段154は、各画面(図3(b)〜(d)参照)の各入力項目に登録された情報(コメントを含む)、損傷状況撮影写真及び当該損傷状況撮影写真に付加した損傷位置情報等からなる緊急報告情報を携帯メールサーバ2−インターネット3を介して報告情報提供サーバ4に送信する。この緊急報告情報の送信は緊急報告情報送信機能ないし図9に示す緊急報告情報送信ステップS5に相当する。
なお、通信状態の悪化を考慮し、緊急報告情報を送信後、記憶手段14に記憶する。また、各画面に対する登録情報、道路状況撮影写真及び損傷位置情報等の緊急報告情報は例えば暗号化して送信してもよい。
その後、道路状況報告用携帯端末1における報告情報処理部15は定時位置報告手段155を実行する。すなわち、定時位置報告手段155は、所定時間ごとに自動的にGPS受信機12を駆動し、道路状況報告用携帯端末1の現在位置情報を取得して送信し(S6a,…,S6n)し、報告情報提供サーバ4に報告する(S6:定時位置報告ステップ)。
報告情報提供サーバ4は道路状況報告用携帯端末1から緊急報告情報を受信すると、報告情報提供処理部43は次のような処理を実行する。すなわち、報告情報提供処理部43は、道路状況報告用携帯端末1から携帯メールサーバ2及びインターネット3を通して送られてくる緊急報告情報を受け取ると、メール送信ソフトを起動し、当該緊急報告情報の中の損傷状況情報,例えば判定結果,第三者の影響、処置方針等の少なくとも1つ以上の情報から緊急対応が必要であるか否かを判断する。
ここで、緊急対応が必要であると判断された場合、報告情報提供用データベース42に予め設定される例えば監督員メールアドレスデータ42aを参照し、監督者に属する監督者メールアドレスデータ42aが有れば、当該メールアドレスに従い、少なくとも1台の監督員所有端末7,…に対して報告情報提供サーバ4の緊急報告画面を閲覧することを促すメールを送信する。この一連の処理は、監督員メール送信処理機能ないし図9に示す監督員メール送信処理ステップS7に相当する。
なお、複数の監督員が地域別に分担し監督している場合には、道路緒元情報から地域を割り出し、当該地域の監督員メールアドレスデータ42aを見つけ出し、当該メールアドレスデータ42aに対応する監督員所有端末7に対して報告情報提供サーバ4の緊急報告画面を閲覧することを促す内容のメールを送信する。
なお、報告情報提供サーバ4は、監督員所有端末7にメールを送信した後、道路状況報告用携帯端末1からインターネット3を通して現在位置情報(定時位置情報)を受け取ると、これら受け取った時間を伴う現在位置情報を例えばバッフアメモリ45に一時的に記憶する。これは図9に示す定時位置記憶ステップS8に相当する。
ここで、1台以上の監督員所有端末7は、報告情報提供サーバ4から画面閲覧を促すメールを受け取ると、緊急メールが届いていることを表す鳴動手段又は表示手段によって報知することにより、監督員は緊急メールの着信を知る。該当監督員は、報告情報提供サーバ4から送信されてくるメール内容に基づき、ID,パスワードを入力し、報告情報提供サーバ4に対して緊急報告画面を要求する(緊急報告画面要求ステップS9)。
報告情報提供サーバ4は、監督員所有端末7からID,パスワードを受けると、セキュリティ管理手段435を実行し、真正な監督員と判断する。報告情報提供サーバ4は、真正な監督員と判断すると、地図検索表示ソフトを起動し、地図検索表示手段436を実行する。すなわち、地図検索表示手段436は、道路状況撮影写真に付加される損傷位置情報に基づき、地図検索表示ソフトに従って地図情報記憶手段44から当該損傷位置をほぼ中心として、適宜な範囲の地域内地図を検索し表示する(図8のイ参照)。そして、地図内に損傷位置ポイント(図示ロ参照)をプロットする。この処理は図9に示す地図検索表示ステップS10に相当する。
しかる後、報告情報提供サーバ4は、その後、道路状況報告用携帯端末1の定時位置報告手段155から現在位置情報を受け取っている場合には必要に応じて定時位置表示手段437を実行する。すなわち、定時位置表示手段437は、道路状況報告用携帯端末1の所定時間ごとの移動位置を把握するものであって、地図上に一定時間毎の現在位置ポイントを順次表示していくが、これら現在位置ポイントは損傷位置を表しているものでないので、必ずしも表示を義務付けるものでない。この処理は、緊急報告情報を送信した管理員がどのルートを通って移動しているかを追跡調査する場合に有効である。従って、追跡の必要がない場合、定時位置報告手段155及び定時位置表示手段437を不要としてもよい。
引き続き、報告情報提供サーバ4は、プログラムメモリ41に記憶される緊急報告提供プログラムに従って緊急報告画面生成手段438を実行し、予め定める所定のフォーマットに従い、図8示すような緊急報告画面を生成する。この緊急報告画面の左上段側に検索した地図(イ)を表示し、当該地図の下側,つまり左下段の左側か右側に道路緒元情報(ハ)、損傷状況情報(ニ)及び必要なコメント情報(ホ)を表示する。さらに、地図の右側には2枚の道路状況撮影写真が添付され、当該写真の下にはGPS受信機12で取得した位置情報が付加されている。さらに、コメント情報(ホ)の右側には、この段階では必要としないが、道路損傷の補修がなされ、その補修結果が報告情報提供サーバ4に送られてきている場合にはその補修結果も表示するものである。つまり、緊急対応状況が記載されるものである。このような一連の処理は、緊急報告画面生成機能ないし図9に示す緊急報告画面生成ステップS11に相当する。
そして、報告情報提供サーバ4の緊急報告画面提供手段439は、セキュリティ管理手段435でログインされた例えば緊急報告画面を要求する監督員所有端末7に対して、生成した緊急報告画面を送信する。この処理は緊急報告画面提供機能ないし図9に示す緊急報告画面提供ステップS12に相当する。
監督員所有端末7は、提供を受けた緊急報告画面から緊急対応処置が必要と判断した時、予め所有している例えば地域別に道路補修作業を行う補修関係者端末8,…のメールアドレスデータに基づき、中継サーバ5−インターネット3−中継サーバ6を通して道路損傷位置に最も近い位置にいる補修関係者端末8か、最も補修作業に最適な補修関係者端末8に対し、報告情報提供サーバ4のインターネットアドレスを付加した緊急報告画面を閲覧することを促す緊急対応指示メールを送信する(S13)
緊急対応指示メールを受けた補修関係者端末8は、監督員所有端末7と同様にID,パスワードを入力し、報告情報提供サーバ4に対して緊急報告画面を要求する(緊急報告画面要求ステップS14)。
報告情報提供サーバ4は、監督員所有端末7からの緊急報告画面の要求の場合と同様の処理を実行し、生成された緊急報告画面を要求元の補修関係者端末8に提供する(S15)。
従って、以上のような実施の形態によれば、管理員が高速道路等の巡回時、道路の損傷状況から緊急対応の必要性が有ると判断した場合、道路状況報告用携帯端末1を起動し、予め定める例えば道路緒元登録画面、損傷データ入力画面、コメント入力画面等に損傷個所を特定する道路緒元、道路損傷状況及び必要なコメント等の道路損傷状況関係情報を登録し、この画面登録の道路損傷状況関係情報と撮像カメラ11及びGPS受信機12で取得した損傷部分を含む道路状況撮影写真及び損傷位置情報とからなる緊急報告情報を携帯メールサーバ2、インターネット3等を介して報告情報提供サーバ4に送信するので、道路場所、損傷状況、道路損傷写真、損傷位置等、緊急対応に必要な全ての道路損傷情報を含めて報告情報提供サーバ4に送信できる。そのため、従来のようの口頭で連絡する必要がなく、道路の損傷状態を詳細に表した情報を迅速に送信でき、2次的な情報として道路状況の映像情報を加工して送信する必要もなくなる。
道路状況報告用携帯端末1の定時位置報告手段155は、予め定める所定の時間ごとにGPS受信機12で自動的に移動位置情報を取得し、当該報告情報提供サーバ4に報告すれば、報告情報提供サーバ4側では、その移動位置情報を用いて、地図上に移動位置をプロットすることが可能である。
さらに、本発明に係る緊急報告支援システム及び緊急報告支援方法の実施の形態によれば、報告情報提供サーバ4が道路状況報告用携帯端末1から緊急報告情報を受け取ると、自動的に監督員所有端末7,…に緊急報告画面の閲覧を促すメールを送信するので、監督員は直ちに緊急性有りを知ることができ、かつ監督員所有端末7,…が緊急報告画面の要求によって報告情報提供サーバ4から道路損傷状況関係情報、道路状況撮影写真及び損傷位置等を位置画面とする緊急報告画面を受け取ることにより、緊急対応指示の必要性有無を判断できる。そして、緊急対応指示の必要性有りと判断した場合、直ちに緊急対応指示メールを補修関係者端末8,…に送信するので、当該補修関係者端末8,…は報告情報提供サーバうの緊急報告画面を閲覧することにより、何れの場所で道路がいかなる状況になっているかを迅速に把握でき、迅速に必要な緊急対応処置を講じることができる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
本発明に係る緊急報告支援システムの一実施の形態を示す構成図。 図1に示す道路状況報告用携帯端末の一実施の形態を説明する構成図。 道路状況報告用携帯端末が所定の順序で表示し必要な道路損傷状況関係情報を登録する画面及び道路損傷部分を含む道路状況の写真を撮する画面を示す図。 図1に示す報告情報提供サーバの一実施の形態を説明する構成図。 図4に示す報告情報提供処理部の1つの機能ブロック図。 図4に示す報告情報提供処理部のもう1つの機能ブロック図。 検索地図上に移動位置を付加していく移動位置図。 報告情報提供サーバが道路状況報告用携帯端末から送信されてくる緊急報告情報から生成する緊急報告画面を示す図。 本発明に係る緊急報告支援システム及び緊急報告支援方法の処理の流れを示すシーケンス図。
符号の説明
1…道路状況報告用携帯端末、2…携帯メールサーバ、3…インターネット、4…報告情報提供サーバ、5,6…中継サーバ、7…監督員所有端末、8…補修関係者端末、11…撮影カメラ、12…GPS受信機、13,41…プログラムメモリ、14…記憶手段、15…報告情報処理部、42…データベース、43…報告情報提供処理部、44…地図情報記憶手段、151…セキュリティ管理手段、152…損傷データ登録手段、153…損傷状況撮影・位置取得手段、154…報告情報送信手段、155…定時位置報告手段、431…緊急対応判断手段、432…メール送信手段、433…定時位置記憶手段、435…セキュリティ管理手段、436…地図検索表示手段、437…定時位置表示手段、438…緊急報告画面生成手段、439…緊急報告画面提供手段。

Claims (5)

  1. 保守点検の対象となる道路を巡回し、道路(構造物を含む)の状況を報告する道路状況報告用携帯端末において、
    道路状況を撮影する撮像カメラと、現在位置検知機能を有するGPS受信機と、前記道路の損傷状況から緊急対応の必要性が有ると判断した場合、予め定める画面を表示し、その画面内に損傷個所を特定する道路緒元、道路損傷状況及び必要なコメント等の道路損傷状況関係情報を登録する損傷データ登録手段と、この道路損傷状況関係情報の登録後に前記撮像カメラ及び前記GPS受信機を駆動し、損傷部分を含む道路状況撮影写真及び損傷位置情報を取得する手段と、前記登録された道路損傷状況関係情報、道路状況撮影写真及び損傷位置からなる緊急報告情報を外部の所定のサーバに送信する報告情報送信手段とを備えたことを特徴とする道路状況報告用携帯端末。
  2. 道路損傷状況関係情報を登録するための画面が記憶され、かつ道路状況を撮影する撮像カメラ及び現在位置検知機能を有するGPS受信機が設けられ、道路の損傷状況から緊急対応の必要性が有ると判断した場合に外部の所定サーバに緊急報告情報を送信するコンピュータに、
    予め定める画面を表示し、この画面の入力項目に損傷個所を特定する道路緒元、道路損傷状況及び必要なコメント等の道路損傷状況関係情報を登録する損傷データ登録機能と、この道路損傷状況関係情報の登録後に前記撮像カメラ及び前記GPS受信機を駆動し、損傷部分を含む道路状況撮影写真及び損傷位置情報を取得する機能と、前記登録された道路損傷状況関係情報、道路状況撮影写真及び損傷位置からなる前記緊急報告情報を無線送信し、ネットワークを介して前記所定のサーバに報告する報告情報送信機能とを実現させることを特徴とするプログラム。
  3. 請求項2に記載のプログラムにおいて、
    前記緊急報告情報を無線送信した後に所定の時間ごとに前記GPS受信機を駆動し、現在の位置情報を取得して逐次前記所定のサーバに報告する定時位置報告機能をさらに実現させることを特徴とするプログラム。
  4. 保守点検の対象となる道路を巡回し、道路(構造物を含む)の状況を報告する緊急報告支援システムにおいて、
    道路状況を撮影する撮像カメラ及び現在位置検知機能を有するGPS受信機が設けられ、前記道路の損傷状況から緊急対応の必要性が有ると判断した場合、予め定める画面に道路損傷状況関係情報を入力し、かつ撮像カメラ及び現在位置検知機能を有するGPS受信機を駆動して道路状況撮影写真及び損傷位置情報を取得し、緊急報告情報として無線送信する道路状況報告用携帯端末と、
    予め緊急対応指示を出すための監督員所有端末のメールアドレスが記憶され、前記道路状況報告用携帯端末からネットワークを介して送られてくる前記緊急報告情報を受信し、この緊急報告情報から緊急対応必要と判断したとき、前記メールアドレスを有する前記監督員所有端末に緊急報告画面の閲覧を促すメールを送信し、かつ前記監督員所有端末又は後記する補修関係者端末から前記緊急報告画面の要求を受けたとき、前記損傷位置に基づいて地図を検索し、所定のフォーマットに従って当該検索した地図、前記道路損傷状況関係情報、前記道路状況撮影写真及び地図上に損傷位置をプロットした前記緊急報告画面を生成し、要求のあった前記端末に提供する報告情報提供サーバと、
    この報告情報提供サーバから緊急報告画面の閲覧を促すメールを受信すると、当該緊急報告画面の要求によって前記報告情報提供サーバから提供される当該緊急報告画面から緊急対応指示が必要と判断された場合、予め登録されているメールアドレスの補修関係者端末に対して、前記報告情報提供サーバのアドレスを含む緊急対応指示のメールを送信する前記監督員所有端末と、
    この監督員所有端末から緊急対応指示のメールを受信し、前記アドレスを有する前記報告情報提供サーバに画面要求を出して前記緊急報告画面の提供を受ける前記補修関係者端末とを備えたことを特徴とする緊急報告支援システム。
  5. 保守点検の対象となる道路を巡回し、道路(構造物を含む)の状況を報告する緊急報告支援方法において、
    道路の損傷状況から緊急対応の必要性が有ると判断した場合、携帯端末が予め定める画面に道路緒元、道路損傷状況及び必要なコメントからなる道路損傷状況関係情報を登録する損傷データ登録ステップと、
    前記携帯端末が撮像カメラ及びGPS受信機を駆動し、道路状況撮影写真及び損傷位置を取得し、前記画面に登録された道路損傷状況関係情報とともに緊急報告情報として無線送信するステップと、
    前記携帯端末から携帯電話用ネットワーク及びインターネットを通して前記緊急報告情報を報告情報提供サーバで受信すると、予め設定されるメールアドレスに従って当該メールアドレスを有する監督員所有端末に緊急報告画面の閲覧を促すメールを送信するメール送信処理ステップと、
    このメールを受けた監督員所有端末が前記報告情報提供サーバに前記緊急報告画面の提供を要求するステップと、
    前記監督員所有端末から緊急報告画面の提供の要求を受け、前記報告情報提供サーバが前記損傷位置に基づいて地図を検索し、所定のフォーマットに従って当該検索した地図、前記道路損傷状況関係情報、前記道路状況撮影写真及び地図上に損傷位置をプロットした前記緊急報告画面を生成し、要求元となる前記監督員所有端末に提供するステップと、
    前記緊急報告画面の提供を受けた前記監督員所有端末が前記緊急報告情報から緊急対応指示が必要と判断した場合、予め登録されているメールに従って補修関係者端末に前記緊急報告画面の閲覧を促すメールを送信するステップと、
    前記補修関係者端末から緊急報告画面の提供の要求を受け、前記報告情報提供サーバが前記道路損傷状況関係情報、道路状況撮影写真及び損傷位置を配置した前記緊急報告画面を生成し、要求元となる前記補修関係者端末に提供するステップとを有することを特徴とする緊急報告支援方法。
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