JP2007064447A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents
自動変速機の油圧制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007064447A JP2007064447A JP2005253982A JP2005253982A JP2007064447A JP 2007064447 A JP2007064447 A JP 2007064447A JP 2005253982 A JP2005253982 A JP 2005253982A JP 2005253982 A JP2005253982 A JP 2005253982A JP 2007064447 A JP2007064447 A JP 2007064447A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydraulic
- oil passage
- hydraulic pressure
- damper
- valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
【課題】 自動変速機の油圧制御装置において、油温が低温域である場合にも、大きい油圧振動を引き起こすことなく、シフトフィールを向上させる。
【解決手段】 自動変速機の油圧制御装置は、摩擦係合要素の係合および解放を制御する油圧サーボ11と、油圧源から供給される油圧を入力しフィードバックをかけた油圧を油圧サーボに出力するコントロールバルブ13と、コントロールバルブ13と油圧サーボ11とを接続する油路に分岐油路を介して接続されて油圧の振動を抑制するためのダンパ14を備えている。ダンパ14は、内部を摺動するピストン14aによって画成されて分岐油路に連通する油圧室14cを有し、ピストン14aを油圧室14cの容積が小さくなる方向に付勢するコイルスプリング14dを備えている。コイルスプリング14dは、低温域で収縮変形しかつ付勢力がなくなり低温域を超えると変形前の形に戻って付勢力も戻る形状記憶合金で形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 自動変速機の油圧制御装置は、摩擦係合要素の係合および解放を制御する油圧サーボ11と、油圧源から供給される油圧を入力しフィードバックをかけた油圧を油圧サーボに出力するコントロールバルブ13と、コントロールバルブ13と油圧サーボ11とを接続する油路に分岐油路を介して接続されて油圧の振動を抑制するためのダンパ14を備えている。ダンパ14は、内部を摺動するピストン14aによって画成されて分岐油路に連通する油圧室14cを有し、ピストン14aを油圧室14cの容積が小さくなる方向に付勢するコイルスプリング14dを備えている。コイルスプリング14dは、低温域で収縮変形しかつ付勢力がなくなり低温域を超えると変形前の形に戻って付勢力も戻る形状記憶合金で形成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動変速機の油圧制御装置に関する。
従来から、この種の自動変速機の油圧制御装置としては、特許文献1に示されているように、摩擦係合要素(例えばクラッチ20)の係合および解放を制御する油圧サーボと、油圧源から供給される油圧を入力しその油圧をフィードバックをかけて油圧サーボに出力するバルブ(電磁切換弁113)と、バルブと油圧サーボとを接続する油路(給排油路129)に分岐油路(緩衝用油路138)を介して接続されて油圧の振動を抑制するためのダンパ(アキュムレータ139)と、を備えたものが知られている。ダンパ(アキュムレータ139)は、内部を摺動するピストン(140)によって画成されて分岐油路(138)に連通する油圧室を有し、ピストンを油圧室の容積が小さくなる方向に付勢する付勢手段(圧縮ばね141)を備えている。
特開平06−201026号公報(第6頁、図3)
上述した自動変速機の油圧制御装置のダンパにおいては、油温が低温域(0℃以下)である場合、油液の粘性が高いのでピストンの摺動抵抗が大きい。油温が低温である場合、バルブから油圧サーボへ供給される油圧に振動が出力されると、ダンパに到達した振動はダンパによって増幅されて分岐油路を通ってバルブ、油圧サーボに出力される場合がある。増幅する理由は次のとおりである。ピストンの大きい摺動抵抗のためダンパの油圧室が広くなり難く、油圧室が狭い状態では振幅の小さい振動は吸収できるものの振幅の大きい低周波振動は吸収できないので、この吸収されない振動が入力した振動と合わされて増幅する。
このようにダンパによって増幅された油圧振動が変速中に発生すると、その油圧振動が油圧サーボに伝達して変速中のトルク振動を引き起こし、シフトフィールの悪化を招くという問題があった。
本発明の目的は、上述した問題を解消するためになされたもので、自動変速機の油圧制御装置において、油温が低温域である場合にも、大きい油圧振動を引き起こすことなく、シフトフィールを向上させることである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、摩擦係合要素の係合および解放を制御する油圧サーボと、油圧源から供給される油圧を入力しフィードバックをかけた油圧を油圧サーボに出力するバルブと、バルブと油圧サーボとを接続する油路に分岐油路を介して接続されて油圧の振動を抑制するためのダンパと、を備えた自動変速機の油圧制御装置において、ダンパは、内部を摺動するピストンによって画成されて分岐油路に連通する油圧室を有し、ピストンを油圧室の容積が小さくなる方向に付勢する付勢手段を備え、付勢手段は、油温が低温域で収縮変形しかつ付勢力がなくなり、油温が低温域を超えて高くなると変形前の形に戻って付勢力も戻る形状記憶合金で形成されていることである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、摩擦係合要素の係合および解放を制御する油圧サーボと、油圧源から供給される油圧を入力しその油圧をフィードバックをかけて油圧サーボに出力するバルブと、バルブと油圧サーボとを接続する油路に分岐油路を介して接続されて油圧の振動を抑制するためのダンパと、を備えた自動変速機の油圧制御装置において、バルブとダンパとの間の油路または分岐油路に同油路または同分岐油路をせばめる絞り部材を設けたことである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、絞り部材は絞り穴を有し、この絞り穴の穴径は、油温が低温の場合において油液の低周波振動を通過させない値に設定されていることである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、バルブと油圧サーボとを接続する油路にフィードバックをかけるためのフィードバック油路と、フィードバック油路に配設されて油圧サーボへの出力油圧を整流するための整流用絞り部材と、をさらに備え、絞り部材および整流用絞り部材は絞り穴をそれぞれ有し、絞り部材の絞り穴の穴径は、整流用絞り部材の絞り穴の穴径より小さい値に設定されていることである。
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、摩擦係合要素の係合および解放を制御する油圧サーボと、油圧源から供給される油圧を入力しフィードバックをかけた油圧を油圧サーボに出力するバルブと、バルブと油圧サーボとを接続する油路に分岐油路を介して接続されて油圧の振動を抑制するためのダンパと、を備えた自動変速機の油圧制御装置において、バルブとダンパを連通する油路の容積が所定値以上となるように構成されていることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、ダンパのピストンを油圧室の容積が小さくなる方向に付勢する付勢手段は、油温が低温域で収縮変形しかつ付勢力がなくなり、油温が低温域を超えて高くなると変形前の形に戻って付勢力も戻る形状記憶合金で形成されている。これにより、油温が低温である場合、付勢手段は収縮変形して油圧室が瞬時に大きく拡張する。付勢力を持たないため、ピストンが摺動することなく振動も増幅されない。したがって、油温が低温域である場合、ダンパによって油圧振動が増幅されるのを防止することできるので、全温度域において大きい油圧振動を引き起こすのを防止することにより、変速中のトルク振動を引き起こすことなく、シフトフィールを向上させることが可能である。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、バルブとダンパとの間の油路または分岐油路に同油路または同分岐油路を狭める絞り部材を設けている。これにより、油温が低温である場合、バルブから油圧サーボへ供給される油圧に振動が出力されても、その振動がダンパに到達するのが絞り部材によって遮ることが可能となる。したがって、油温が低温域である場合、ダンパによって油圧振動が増幅されるのを防止することできるので、全温度域において大きい油圧振動を引き起こすのを防止することにより、変速中のトルク振動を引き起こすことなく、シフトフィールを向上させることが可能である。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、請求項2に係る発明において、絞り部材は絞り穴を有し、この絞り穴の穴径は、油温が低温の場合において油液の低周波振動を通過させない値に設定されている。これにより、油温が低温である場合、バルブから油圧サーボへ供給される油圧に振動が出力されても、油液の低周波振動がダンパに到達するのが絞り部材によって確実に防止することができる。したがって、油温が低温域である場合、ダンパによって油圧の低周波振動が増幅されるのを防止することができるので、全温度域において大きい油圧の低周波振動を引き起こすのを防止することにより、変速中のトルク振動を引き起こすことなく、シフトフィールを向上させることが可能である。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、請求項2に係る発明において、バルブと油圧サーボとを接続する油路にフィードバックをかけるためのフィードバック油路と、フィードバック油路に配設されて油圧サーボへの出力油圧を整流するための整流用絞り部材と、をさらに備え、絞り部材および整流用絞り部材は絞り穴をそれぞれ有し、絞り部材の絞り穴の穴径は、整流用絞り部材の絞り穴の穴径より小さい値に設定されている。これにより、油温が低温である場合、バルブから油圧サーボへの出力油圧を確実に整流した上で、バルブから油圧サーボへ供給される油圧に振動が出力されても、その振動がダンパに到達するのが絞り部材によって遮ることが可能となる。
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、バルブとダンパを連通する油路の容積が所定値以上となるように構成されている。これにより、油温が低温である場合、バルブとダンパを連通する油路が大きい容積を持つことになるので、バルブから油圧サーボへ供給される油圧に振動が出力されても、その振動はダンパに到達する前に減衰される。したがって、油温が低温域である場合、ダンパによって油圧振動が増幅されるのを防止することできるので、全温度域において大きい油圧振動を引き起こすのを防止することにより、変速中のトルク振動を引き起こすことなく、シフトフィールを向上させることが可能である。
1)第1の実施形態
以下、本発明による第1の実施形態の自動変速機の油圧制御装置について図面を参照して説明する。図1および図2は、この自動変速機の油圧制御装置の回路構成を示す図である。図1はダンパ14のコイルスプリング14dが収縮した状態を示しており、図2はコイルスプリング14dが元の状態に戻った状態を示している。この油圧制御装置は、油圧サーボ11、ソレノイドバルブ12、コントロールバルブ13、およびダンパ14を備えている。
以下、本発明による第1の実施形態の自動変速機の油圧制御装置について図面を参照して説明する。図1および図2は、この自動変速機の油圧制御装置の回路構成を示す図である。図1はダンパ14のコイルスプリング14dが収縮した状態を示しており、図2はコイルスプリング14dが元の状態に戻った状態を示している。この油圧制御装置は、油圧サーボ11、ソレノイドバルブ12、コントロールバルブ13、およびダンパ14を備えている。
油圧サーボ11は、油圧源(図示省略)から供給されている油圧であるライン圧PLの供給によりクラッチ、ブレーキなどの摩擦係合要素(図示しない例えばクラッチC−3)を係合し、係合している油圧の排出により摩擦係合要素の係合を解放するものである。なお、油圧源は、エンジンの回転に連動して油タンク内の油液を吸入して吐出するオイルポンプ(図示省略)と、このオイルポンプから供給された油圧をエンジン負荷に応じたライン圧PLに調圧するプライマリレギュレータバルブ(図示省略)とから構成されている。
ソレノイドバルブ12は、ノーマルオープン型のソレノイドバルブであるので、ソレノイド12aがオフ(非通電)にされたときに信号圧PSLが形成され、ソレノイド12aがオン(通電)にされたときには信号圧PSLが形成されない。このソレノイドバルブ12は、制御装置(図示省略)から発せられる駆動(制御)信号であるPSL指令に応じた駆動(制御)電流がソレノイド12aに印加される。これにより、ソレノイドモジュレータバルブ(図示省略)から供給されたモジュレータ圧PMを調圧し、信号圧PSLを形成し、該信号圧PSLをコントロールバルブ13に供給する。
なお、ソレノイドモジュレータバルブは、入力したライン圧PLを降圧して一定圧のモジュレータ圧PMを形成して、ソレノイドバルブ12に供給するものである。なお、ライン圧PLが一定圧より低い場合にはライン圧PLは降圧されずそのままモジュレータ圧PMとして出力される。すなわちモジュレータ圧PMはライン圧PLと同一の値となる。
コントロールバルブ13は、油圧サーボ11への油圧供給を制御するものであり、ソレノイドバルブ12から出力される信号圧PSLにより制御されており、入力されているライン圧PLを信号圧PSLに応じて所定範囲内に調圧してコントロール圧PCを形成して油圧サーボ11に供給するものである。
上述した各バルブと供給油路の関係を説明する。ソレノイドバルブ12は、供給油路L−11を介してライン圧PLを入力する(供給される)。また、ソレノイドバルブ12は、供給油路L−12を介して信号圧PSLをコントロールバルブ13に出力する(供給する)。
コントロールバルブ13は、供給油路L−13を介してライン圧PLを入力する(供給される)。また、コントロールバルブ13は、供給油路L−14,L−15,L−16を介してコントロール圧PCを油圧サーボ11に出力する。さらに、コントロールバルブ13は、供給油路L−14,L−17を介してコントロール圧PCをフィードバック入力する。これにより、フィードバックをかけたコントロール圧PCを油圧サーボ11に出力する。
各供給油路L−14,L−15,L−16によって構成される一連の供給油路は、コントロールバルブ13と油圧サーボ11とを接続する油路L−20である。この油路L−20には、分岐油路である供給油路L−18を介してダンパ14が接続されている。
ダンパ14は、油路L−20内の油圧の振動を抑制するものである。このダンパ14は、内部に液密に摺動可能に収納されたピストン14aと、ピストン14aによって画成されて供給油路L−18に連通して内部に油圧を導入出する入出力ポート14bを備えた油圧室14cと、ピストン14aを油圧室14cの容積が小さくなる方向に付勢する付勢手段であるコイルスプリング14dとを備えている。
ピストン14aはカップ状に形成されている。ピストン14aは入出力ポート14bから導入される油圧による押圧力によって押圧され、またこの油圧による押圧力に対抗するコイルスプリング14dの付勢力によって押圧されている。
コイルスプリング14dは、その一端部がピストン14aの内部に挿入されるように配設されている。コイルスプリング14dは、低温域(例えば0℃以下)で収縮変形しかつ付勢力がなくなり、油温が低温域を超えて高くなると変形前の形に戻って付勢力も戻る形状記憶合金で形成されている。形状記憶合金としては、チタン−ニッケル合金のものが挙げられる。このコイルスプリング14dの一端側(上端側)はピストン14aの内部上面に固定され、他端側(下端側)はダンパ14の内部底面に固定されている。
コイルスプリング14dは、その一端部がピストン14aの内部に挿入されるように配設されている。コイルスプリング14dは、低温域(例えば0℃以下)で収縮変形しかつ付勢力がなくなり、油温が低温域を超えて高くなると変形前の形に戻って付勢力も戻る形状記憶合金で形成されている。形状記憶合金としては、チタン−ニッケル合金のものが挙げられる。このコイルスプリング14dの一端側(上端側)はピストン14aの内部上面に固定され、他端側(下端側)はダンパ14の内部底面に固定されている。
このように構成されたダンパ14においては、油温が低温域である場合には、図1に示すように、コイルスプリング14dは収縮変形してピストン14aの下端がダンパ14の内部底面に当接する。このとき付勢力はなくなっているので当接した位置に位置決め固定される。一方、油温が低温域を超えて高くなると、収縮変形していたコイルスプリング14dは、図2に示すように、変形前の形に戻ってピストン14aも元の位置に戻る。このとき付勢力も戻るので、所望のダンパ特性を再び得ることができる。
上述の説明から明らかなように、この第1実施形態においては、ダンパ14のピストン14aを油圧室14cの容積が小さくなる方向に付勢するコイルスプリング14dは、油温が低温域で収縮変形しかつ付勢力がなくなり油温が低温域を超えて高くなると変形前の形に戻って付勢力も戻る形状記憶合金で形成されている。これにより、油温が低温である場合、コイルスプリング14dは収縮変形して油圧室14cが瞬時に大きく拡張した後は、コントロールバルブ13から油圧サーボ11へ供給される油圧に振動が出力されても、ダンパ14に到達した振動は増幅されない。したがって、油温が低温域である場合、ダンパ14によって油圧振動が増幅されるのを防止することできるので、全温度域において大きい油圧振動を引き起こすのを防止することにより、変速中のトルク振動を引き起こすことなく、シフトフィールを向上させることが可能となる。
2)第2の実施形態
次に、本発明による第2の実施形態の自動変速機の油圧制御装置について図面を参照して説明する。図3は、この自動変速機の油圧制御装置の回路構成を示す図である。第1の実施形態においては、ダンパ14のコイルスプリング14dを形状記憶合金で形成するようにしたが、本第2の実施形態においては、コントロールバルブ13とダンパ14との間に絞り部材20を配設するようにした。なお、第1の実施形態と同一の構成部材については同一符号を付してその説明を省略する。
次に、本発明による第2の実施形態の自動変速機の油圧制御装置について図面を参照して説明する。図3は、この自動変速機の油圧制御装置の回路構成を示す図である。第1の実施形態においては、ダンパ14のコイルスプリング14dを形状記憶合金で形成するようにしたが、本第2の実施形態においては、コントロールバルブ13とダンパ14との間に絞り部材20を配設するようにした。なお、第1の実施形態と同一の構成部材については同一符号を付してその説明を省略する。
第2の実施形態の自動変速機の油圧制御装置は、第1の実施形態と同様に油圧サーボ11、ソレノイドバルブ12、コントロールバルブ13、およびダンパ14を備えるとともに、各供給油路L−11〜L−18およびL−20を備えている。絞り部材20は、コントロールバルブ13とダンパ14との間の供給油路L−14,L−15または分岐油路である供給油路L−18に設けられている。絞り部材20は、油液が通過する絞り穴20aを有しており、この絞り穴20aは絞り部材20が設けられる供給油路の流路断面積より小さい面積となるように設定されている。したがって、絞り部材20は供給油路L−14,L−15または分岐油路である供給油路L−18を狭めることになる。絞り部材20としては、流体を通す流路(管)の内部に設けられて中心に円形の穴(絞り穴)のある仕切り部材(仕切り板)を有するオリフィスが挙げられる。
また、絞り穴20aの穴径(直径)は、少なくとも油温が低温の場合において油液の低周波振動を通過させない値に設定されている。これを実現するため具体的には、絞り穴20aの穴径は、油温が低温の場合において油液を通過させない値に設定されている。自動変速機に一般的に使用されている油液(ATF)の動粘度特性は、図4に示すように、0℃以下では指数関数的に大きくなる。一方、絞り部材20を通過する流量Qは下記数1に示す式によって示される。
ここで、dは絞り穴20aの穴径であり、Cは流量係数であり、gは重力加速度であり、Pは絞り部材20前後の差圧であり、γは油液の比重である。流量係数は0から1の値であり、温度が高くなるほど大きい値となる。
上記数1に基づいて算出した油温が0℃の場合の通過流量Qと絞り穴20aの穴径dとの関係を図5に示している。この図5から明らかなように、穴径dが小さくなるほど流量Qは指数関数的に減少する。また、穴径dが約0.8mm以下である場合には、流量Qは0(零)となる。
さらに、絞り穴20aの穴径は、油温が低温域を超えて高くなる場合、通過流量が所定流量以上となるように設定されている。所定流量は油温が低温域を超えた場合(常温から高温時の場合)のダンパ特性を得られるように設定されている。したがって、絞り穴20aの穴径は、油液の低温での動粘性、通過流量を考慮して最大値が設定され、油液の常温以上でのダンパ特性を確保することを考慮して最小値が設定される。具体的には、絞り穴20aの穴径は、0.8から1.0mmの範囲に設定されるのが好ましい。
さらに、絞り穴20aの穴径は、供給油路L−14から分岐されたフィードバック油路(L−17)に配設された絞り部材(整流用絞り部材)21の絞り穴21aの穴径よりも小さい値に設定されている。なお、この絞り部材21はコントロールバルブ12から出力されるコントロール圧PC(油圧サーボ11への出力油圧である)を整流するために設けられている。また、フィードバック油路は、コントロールバルブ12と油圧サーボ11とを接続する油路(L−14〜L−16)にフィードバックをかけるためのである。絞り部材21は低温域から高温域まで全温度域においてコントロール圧PCを整流するために配設されているので、絞り部材21の絞り穴21aの穴径は全温度域において油液が通過して整流されるような値に設定されている。
なお、この場合、ダンパ14のコイルスプリング14dは形状記憶合金で形成されても形状記憶合金でない合金で形成されてもよいが、コスト面を考慮すると形状記憶合金より安価である形状記憶合金でない合金で形成されるのが好ましい。
このように構成された自動変速機の油圧制御装置の作動について図6および図7を参照して説明する。図6では本発明であるオリフィスありの場合を示し、図7ではオリフィスなしの場合を示している。オリフィスなしの場合には、図7に示すように、クラッチC−3を係合させるためクラッチC−3に油圧を供給する際に、コントロールバルブ13からのコントロール圧(C−3 Pressure)は振動しながら所定の係合圧に上昇している。このとき、その油圧振動によって出力トルク(Output Torque)に大きい振動が発生している。コントロール圧が振動する理由は発明の開示で説明したとおりであり、油温が低温である場合、コントロールバルブ13から油圧サーボ11へ供給される油圧に振動が出力されると、ダンパ14に到達した振動はダンパ14によって増幅されて分岐油路を通ってコントロールバルブ13、油圧サーボ11に出力される場合がある。増幅する理由は次のとおりである。ピストンの大きい摺動抵抗のためダンパの油圧室が広くなり難く、油圧室が狭い状態では振幅の小さい振動は吸収できるものの振幅の大きい低周波振動は吸収できないので、この吸収されない振動が入力した振動と合わされて増幅する。
一方、オリフィスありの場合には、図6に示すように、クラッチC−3を係合させるためクラッチC−3に油圧を供給する際に、油温が低温である場合、コントロールバルブ13から油圧サーボ11へ供給される油圧に振動が出力されても、その振動がダンパ14に到達するのが絞り部材20によって遮ることが可能となる。したがって、油温が低温域である場合、ダンパ14によって油圧振動が増幅されるのを防止することできるので、コントロールバルブ13からのコントロール圧(C−3 Pressure)はほとんど振動しないで所定の係合圧に上昇している。このとき、その油圧振動によって出力トルク(Output Torque)に大きい振動が発生していない。
上述の説明から明らかなように、この第2実施形態においては、コントロールバルブ13とダンパ14との間の油路L−14,L−15または分岐油路L−18に同油路L−14,L−15または同分岐油路L−18をせばめる絞り部材(オリフィス)20を設けている。これにより、油温が低温である場合、コントロールバルブ13から油圧サーボ11へ供給される油圧に振動が出力されても、その振動がダンパ14に到達するのが絞り部材20によって遮ることが可能となる。したがって、油温が低温域である場合、ダンパ14によって油圧振動が増幅されるのを防止することできるので、全温度域において大きい油圧振動を引き起こすのを防止することにより、変速中のトルク振動を引き起こすことなく、シフトフィールを向上させることが可能である。
また、絞り部材20の絞り穴20aの穴径は、油温が低温の場合において油液の低周波振動を通過させない値に設定されている。これにより、油温が低温である場合、コントロールバルブ13から油圧サーボ11へ供給される油圧に振動が出力されても、油液の低周波振動がダンパ14に到達するのが絞り部材20によって確実に防止することができる。したがって、油温が低温域である場合、ダンパ14によって油圧の低周波振動が増幅されるのを防止することできるので、全温度域において大きい油圧の低周波振動を引き起こすのを防止することにより、変速中のトルク振動を引き起こすことなく、シフトフィールを向上させることができる。
また、絞り部材20の絞り穴20aの穴径は、整流用絞り部材21の絞り穴21aの穴径より小さい値に設定されている。これにより、油温が低温である場合、コントロールバルブ12から油圧サーボ11への出力油圧(コントロール圧PC)を確実に整流した上で、コントロールバルブ12から油圧サーボ11へ供給される油圧に振動が出力されても、その振動がダンパに到達するのが絞り部材20によって遮ることが可能となる。ひいては全温度域において大きい油圧振動を引き起こすのを防止することにより、変速中のトルク振動を引き起こすことなく、シフトフィールを向上させることが可能である。
なお、絞り部材20は分岐油路L−18に設けるのが好ましい。これによれば、コントロールバルブ13から油圧サーボ11への油圧は絞り部材20を通らないで油圧サーボ11に直接到達し、ダンパ14への油圧のみが絞り部材20によって処理されるので、油圧サーボ11に影響を与えることなくダンパ14への油圧にのみ確実に対処することができる。
また、この第2実施形態においては、A/T内で発生する微小異物がコントロールバルブ13やソレノイドバルブ12などのバルブのスリーブとハウジングとの間に引っかかってバルブの摺動がスムーズに行われず引っかかりながら摺動することにより出力される油圧に振動を引き起こす場合がある。この場合、コントロールバルブ13から油圧サーボ11へ供給される油圧に振動が出力されても、その振動がダンパ14に到達するのが絞り部材20によって遮ることにより、ダンパ14によって油圧の低周波振動が増幅されるのを防止することできる。したがって、A/T内で発生する微小異物に対するロバスト性を向上させることができる。
3)第3の実施形態
さらに、本発明による第3の実施形態の自動変速機の油圧制御装置について説明する。第2の実施形態においては、コントロールバルブ13とダンパ14との間に絞り部材20を配設するようにしたが、本第3の実施形態においては、絞り部材20を省略し、かつ、コントロールバルブ13とダンパ14を連通する油路である供給油路L−14,L−15,L−18の容積が所定値以上となるように構成するようにしてもよい。この所定値は、バルブから油圧サーボへ供給される油圧に振動がダンパ14の応答性の悪い容積変化によって増幅されない値に設定されている。この値は実験によって求めることができる。
さらに、本発明による第3の実施形態の自動変速機の油圧制御装置について説明する。第2の実施形態においては、コントロールバルブ13とダンパ14との間に絞り部材20を配設するようにしたが、本第3の実施形態においては、絞り部材20を省略し、かつ、コントロールバルブ13とダンパ14を連通する油路である供給油路L−14,L−15,L−18の容積が所定値以上となるように構成するようにしてもよい。この所定値は、バルブから油圧サーボへ供給される油圧に振動がダンパ14の応答性の悪い容積変化によって増幅されない値に設定されている。この値は実験によって求めることができる。
供給油路L−14,L−15,L−18の容積が大きいほうが、また供給油路L−14,L−15,L−18が長いほうがダンパ14の油圧室14cの容積変化の影響が少ない。例えば、供給油路L−14,L−15,L−18の長さが45mmでかつその容積が1100mm3である場合には、ダンパ14によって油圧振動が増幅される。一方、供給油路L−14,L−15,L−18の長さが100mmでかつその容積が1500mm3である場合には、ダンパ14によって油圧振動が増幅されない。
したがって、この第3の実施形態によれば、油温が低温である場合、コントロールバルブ13とダンパ14を連通する油路が大きい容積を持つことになるので、コントロールバルブ13から油圧サーボ11へ供給される油圧に振動が出力されても、その振動はダンパに14到達する前に減衰される。したがって、油温が低温域である場合、ダンパ14によって油圧振動が増幅されるのを防止することができるので、全温度域において大きい油圧振動を引き起こすのを防止することにより、変速中のトルク振動を引き起こすことなく、シフトフィールを向上させることができる。
なお、上述した実施形態においては、本発明はリニアソレノイド12aによって駆動されるソレノイドバルブ12によって信号圧が形成され、この信号圧に従ってコントロールバルブ13によってライン圧を油圧サーボ11に出力する形式のものに適用したが、これに代えて、油圧源から供給される油圧を入力しフィードバックをかけた油圧を油圧サーボ11に出力する他の形式のバルブに適用してもよい。この形式のバルブとしては、例えば、リニアソレノイドによって駆動されるソレノイドバルブによってライン圧を直接係合圧として油圧サーボ11に出力する直動式リニアソレノイドタイプのものがある。
11…油圧サーボ、12…ソレノイドバルブ、12a…ソレノイド(リニアソレノイド)、13…コントロールバルブ、14…ダンパ、14d…コイルスプリング、20…絞り部材、20a…穴径、L−11〜L−18…供給油路。
Claims (5)
- 摩擦係合要素の係合および解放を制御する油圧サーボと、
油圧源から供給される油圧を入力しフィードバックをかけた油圧を前記油圧サーボに出力するバルブと、
前記バルブと油圧サーボとを接続する油路に分岐油路を介して接続されて油圧の振動を抑制するためのダンパと、を備えた自動変速機の油圧制御装置において、
前記ダンパは、内部を摺動するピストンによって画成されて前記分岐油路に連通する油圧室を有し、前記ピストンを油圧室の容積が小さくなる方向に付勢する付勢手段を備え、
前記付勢手段は、油温が低温域で収縮変形しかつ付勢力がなくなり、油温が低温域を超えて高くなると変形前の形に戻って付勢力も戻る形状記憶合金で形成されていることを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。 - 摩擦係合要素の係合および解放を制御する油圧サーボと、
油圧源から供給される油圧を入力しその油圧をフィードバックをかけて前記油圧サーボに出力するバルブと、
前記バルブと油圧サーボとを接続する油路に分岐油路を介して接続されて油圧の振動を抑制するためのダンパと、を備えた自動変速機の油圧制御装置において、
前記バルブとダンパとの間の前記油路または前記分岐油路に同油路または同分岐油路を狭める絞り部材を設けたことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。 - 請求項2において、前記絞り部材は絞り穴を有し、該絞り穴の穴径は、油温が低温の場合において油液の低周波振動を通過させない値に設定されていることを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
- 請求項2において、前記バルブと油圧サーボとを接続する前記油路に前記フィードバックをかけるためのフィードバック油路と、
前記フィードバック油路に配設されて前記油圧サーボへの出力油圧を整流するための整流用絞り部材と、をさらに備え、
前記絞り部材および整流用絞り部材は絞り穴をそれぞれ有し、前記絞り部材の絞り穴の穴径は、前記整流用絞り部材の絞り穴の穴径より小さい値に設定されていることを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。 - 摩擦係合要素の係合および解放を制御する油圧サーボと、
油圧源から供給される油圧を入力しフィードバックをかけた油圧を前記油圧サーボに出力するバルブと、
前記バルブと油圧サーボとを接続する油路に分岐油路を介して接続されて油圧の振動を抑制するためのダンパと、を備えた自動変速機の油圧制御装置において、
前記バルブとダンパを連通する油路の容積が所定値以上となるように構成されていることを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005253982A JP2007064447A (ja) | 2005-09-01 | 2005-09-01 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005253982A JP2007064447A (ja) | 2005-09-01 | 2005-09-01 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007064447A true JP2007064447A (ja) | 2007-03-15 |
Family
ID=37926857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005253982A Pending JP2007064447A (ja) | 2005-09-01 | 2005-09-01 | 自動変速機の油圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007064447A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009052645A (ja) * | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Mazda Motor Corp | 自動変速機の油圧制御装置 |
US8591366B2 (en) | 2007-04-25 | 2013-11-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Automatic transmission damper mechanism |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61178586A (ja) * | 1985-02-01 | 1986-08-11 | Nissan Motor Co Ltd | 可変容量ポンプのコントロ−ルシリンダ装置 |
JPH01105053A (ja) * | 1987-10-13 | 1989-04-21 | Daihatsu Motor Co Ltd | Vベルト式無段変速機の油圧制御装置 |
JPH0346065A (ja) * | 1989-07-14 | 1991-02-27 | Hitachi Ltd | 取引データ処理方法 |
JPH06201026A (ja) * | 1992-12-28 | 1994-07-19 | Mitsubishi Motors Corp | 自動変速機の油圧制御装置 |
JPH09317871A (ja) * | 1996-05-29 | 1997-12-12 | Toyota Motor Corp | 自動変速機の制御装置 |
-
2005
- 2005-09-01 JP JP2005253982A patent/JP2007064447A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61178586A (ja) * | 1985-02-01 | 1986-08-11 | Nissan Motor Co Ltd | 可変容量ポンプのコントロ−ルシリンダ装置 |
JPH01105053A (ja) * | 1987-10-13 | 1989-04-21 | Daihatsu Motor Co Ltd | Vベルト式無段変速機の油圧制御装置 |
JPH0346065A (ja) * | 1989-07-14 | 1991-02-27 | Hitachi Ltd | 取引データ処理方法 |
JPH06201026A (ja) * | 1992-12-28 | 1994-07-19 | Mitsubishi Motors Corp | 自動変速機の油圧制御装置 |
JPH09317871A (ja) * | 1996-05-29 | 1997-12-12 | Toyota Motor Corp | 自動変速機の制御装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8591366B2 (en) | 2007-04-25 | 2013-11-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Automatic transmission damper mechanism |
JP2009052645A (ja) * | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Mazda Motor Corp | 自動変速機の油圧制御装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7192005B2 (en) | Control method and controller for a solenoid-operated electrohydraulic control valve | |
US7582042B2 (en) | Hydraulic control apparatus for automatic transmission | |
JP2001280516A (ja) | 調圧弁 | |
JP4904799B2 (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JP4930428B2 (ja) | ブリード型電磁弁 | |
US20070267077A1 (en) | Fluid pressure control apparatus | |
EP2066941A1 (en) | Direct-acting pilot pressure control solenoid | |
JP4424369B2 (ja) | 自動変速機のダンパ機構 | |
JP2008286381A (ja) | 電磁弁 | |
JPS5828458B2 (ja) | ジドウヘンソクキノ ユアツセイギヨソウチ | |
JP2007064447A (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
US5562125A (en) | Two stage electrohydraulic pressure control valve | |
US20110011690A1 (en) | Hydraulic pressure control apparatus for torque converter | |
US6796330B1 (en) | Pressure control apparatus for a torque-transmitting mechanism | |
JP4830897B2 (ja) | 油圧調整弁 | |
JP5115432B2 (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JP2002267037A (ja) | 電磁弁 | |
JP2004360889A (ja) | ソレノイド制御弁 | |
JP2006307977A (ja) | 圧力制御弁およびそれを用いた自動変速機制御装置 | |
JPH03117767A (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JP2007187291A (ja) | 自動変速機用油圧制御装置 | |
JP4898096B2 (ja) | 圧力調整ユニット | |
JP4715191B2 (ja) | 自動変速機の油圧制御装置 | |
JP2008138710A (ja) | 自動変速機用油圧制御装置 | |
JP4654984B2 (ja) | 流体制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110303 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110329 |