JP2007064446A - 建設機械の油圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 油圧制御装置の構成が複雑になるのを抑制しつつ、効率よく回生動力を得る。
【解決手段】 油圧ポンプ12の駆動軸に連結された補助モータ22と、油圧シリンダ14が収縮方向に動作するときにこの油圧シリンダ14から排出された圧油がタンク24へ向かって流れる戻り通路26から分岐され、補助モータ22に接続される分岐通路18eと、戻り通路26と分岐通路18eの流量制御を行う制御器40とを備える。制御弁16は、戻り通路26と分岐通路18eに接続されるとともに、分岐通路18eを開放する回生用切換状態を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械に搭載された油圧アクチュエータ等を制御する油圧制御装置に関するものである。
従来、油圧ショベル等の建設機械に搭載された油圧アクチュエータ等を制御する油圧制御装置として、例えば図12に示すように、油圧ポンプ101と油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)102とが接続された油圧回路103に流量制御可能な方向切換弁104を設け、この方向切換弁104によってメータイン流量とメータアウト流量を制御することにより油圧シリンダ102の駆動制御を行うものが一般的に知られている。同図の油圧制御装置では、油圧シリンダ102を押し縮める動作が行われるときには、油圧ポンプ101から吐出された圧油が方向切換弁104を通過して油圧シリンダ102のロッド側に流入する一方、ロッドを押し縮める圧力によってシリンダヘッドから押出された圧油は、方向切換弁104を通過してタンクに戻される。
一方、建設機械の油圧制御装置として、例えば下記特許文献1に開示されているように、油圧アクチュエータの有する油圧エネルギーをエンジンの動力として回生させるものが公知となっている。具体的に、同文献1に開示されたものでは、図13に示すように、エンジン111によって駆動される油圧ポンプ112と、ブーム等を駆動するための油圧シリンダ113とが接続された油圧回路114にシリンダ用切換弁115が設けられている。この油圧回路114において、油圧シリンダ113からシリンダ用切換弁115を通してタンクへ戻る戻り油が流れる戻り通路114aには、第2の切換弁116と可変容量型モータ117とが設けられる。この可変容量型モータ117は油圧ポンプ112の駆動軸に直結されており、動力回生用のモータとして機能する。第2の切換弁116は、シリンダ用切換弁115を通過した油がタンクへの排出通路と可変容量型油圧モータ117への供給通路を切り換えるように構成されている。そして、操作レバーを切り換えてシリンダ用切換弁115及び第2の切換弁116に操作油圧信号b1が入力されると、第2の切換弁116が戻り通路114a内の圧油を可変容量型油圧モータ117へ供給するように弁切換を行うことにより、油圧シリンダ113からの圧油による可変容量型油圧モータ117の回転力が油圧ポンプ112の回転駆動力として利用され、圧油の有する油圧エネルギーの回生作用が遂行される。
特開2003−120616号公報
前記特許文献1に開示された油圧制御装置では、油圧シリンダ113の圧油の有するエネルギーを動力源として利用することが可能となっている。しかしながら、このものでは、回生作用が遂行される運転状態のときに、油圧シリンダ113から押出された圧油がシリンダ用切換弁115と第2の切換弁116との2つの切換弁を通過する構成となっているため、この圧油には、油圧シリンダ113と可変容量型油圧モータ117の間において2つの切換弁115,116で圧力損失が発生するので、このような構成では、回生動力を得るのに損失が大きくなり、回生作用を有効に発揮させることができないという問題がある。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、油圧制御装置の構成が複雑になるのを抑制しつつ、効率よく回生動力を得ることにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出された圧油によって作動する油圧アクチュエータと、この油圧アクチュエータの作動方向が切り換わるように圧油の流れを切り換える制御弁とが接続された油圧回路を備える建設機械の油圧制御装置を前提として、前記油圧ポンプの駆動軸に連結された補助モータと、前記油圧アクチュエータが特定方向に動作するときにこの油圧アクチュエータから排出された圧油がタンクへ向かって流れる戻り通路から分岐され、前記補助モータに接続される分岐通路と、前記戻り通路と分岐通路の流量制御を行う制御手段とを備え、前記制御弁は、前記戻り通路と前記分岐通路に接続されるとともに、前記分岐通路を遮断する遮断状態と、前記油圧アクチュエータを前記特定方向に動作させるときの弁位置で前記分岐通路を開通する回生用切換状態とを有している。
この構成では、制御弁が油圧アクチュエータを特定方向に動作させる弁位置のときに分岐通路を開通するので、油圧アクチュエータから排出された圧油が戻り通路から分岐通路へと流れて補助モータへ供給される。このため、油圧アクチュエータから排出された圧油のエネルギーが補助モータを駆動するのに利用され、この補助モータによる駆動力をアシスト動力として油圧ポンプが駆動される。言い換えると圧油のエネルギーが油圧ポンプの動力源として回生される。
本発明では、油圧アクチュエータを特定方向に動作させる弁位置で分岐通路を開通するように制御弁を構成しているので、分岐通路を開閉するための切換弁が不要となる。このため、油圧アクチュエータから吐出されて補助モータに導入される圧油の圧力損失原因となり得るのが前記制御弁のみとなり、これにより効率よく動力回生を遂行することができる。この結果、油圧ポンプのポンプ容量を維持しつつ油圧ポンプの本来の駆動源が発生させる動力を低減することができる。さらに、制御弁以外の弁を設置するのに要するコストやその設置スペースも不要となる。
ここで、前記回生用切換状態に、前記戻り通路を遮断し且つ前記分岐通路を開通する片開放切換状態が含まれている場合には、油圧アクチュエータから排出された圧油を全量補助モータへ供給することができる。また前記回生用切換状態に、前記戻り通路と分岐通路の双方を開通する両開放切換状態が含まれており、前記制御手段は、前記制御弁が両開放切換状態にあるときに前記戻り通路の絞り制御を実行可能に構成されている場合には、油圧アクチュエータから排出された圧油の一部を補助モータへ供給する一方、圧油の残部をタンクに戻すことができる。
この両開放切換状態が含まれている場合において、前記制御弁がスプール位置によって前記戻り通路の流量を調整可能に構成され、前記制御手段が前記制御弁による前記戻り通路の絞り制御を実行可能に構成されていれば、制御弁とは別個に絞り弁を設けることなく、回生流量の制御をすることができる。一方、前記戻り通路における前記制御弁の下流に絞り弁が設けられ、前記制御手段は、前記絞り弁による前記戻り通路の絞り制御を実行可能に構成されていれば、制御弁の動作とは独立して絞り弁を動作させることが可能となるので、よりきめ細かな回生流量の調整が可能となる。
そして、前記制御手段が、前記分岐通路を通して前記油圧アクチュエータから供給される圧油によって生ずる前記補助モータの動力が前記油圧ポンプの動力源によって発生される動力よりも大きくならないように前記戻り通路の絞りを制御するようにすれば、補助モータの動力を受けることで油圧ポンプの動力がオペレータの意図に反して大きくなるのを抑制できるので、油圧アクチュエータの動きがオペレータの意図に反した動きとなるのを回避することができる。
また、前記油圧ポンプがエンジンを動力源としている場合には、前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段を設け、前記制御手段が、前記回転数検出手段による検出値が所定の回転数を超えないように前記戻り通路の絞りを制御するようにすれば、エンジン回転数についてのフィードバック制御が行われるので、エンジン回転数が過大になるの確実に防止することができ、油圧アクチュエータの動きがオペレータの意図に反した動きとなるのを確実に回避することができる。
また、前記補助モータで動力回生に利用された圧油を、前記油圧ポンプによって駆動される他の油圧アクチュエータを駆動するのに利用すれば、さらに高効率化を図ることができる。
前記油圧制御装置において、前記補助モータが、ポンプとして動作するように切換可能に構成されていれば、前記制御弁は、前記油圧アクチュエータが前記特定方向とは逆向きに作動するときに前記油圧ポンプから吐出された圧油が前記油圧アクチュエータへ向かって流れる吐出通路に接続されるとともに、この吐出通路と前記分岐通路とを連通させる増速切換状態を有し、前記制御手段は、前記油圧アクチュエータが前記特定方向とは逆向きに作動するときに、前記補助モータをポンプとして動作させてこの補助モータから吐出された圧油を前記油圧アクチュエータへ向かって前記分岐通路を流通させるとともに、前記制御弁を増速切換状態に切り換える構成とするのが好ましい。
この構成では、油圧ポンプから吐出された圧油と補助モータから吐出された圧油との双方を油圧アクチュエータへ供給してこの油圧アクチュエータを駆動することができるので、補助モータから供給される圧油量に応じて油圧アクチュエータの作動速度を速くすることができる。
また、特許文献1に開示された油圧制御装置においては、油圧ポンプの駆動軸に連結された可変容量型モータを、動力回生を行うときにだけ駆動する構成なので、油圧ポンプの駆動軸に可変容量型モータが設けられることで、動力回生以外の動作時においてはその増設分だけ原動機の負荷が増大し、原動機にとって連れ回り損失となる。これに対して本構成では、油圧ポンプから吐出された圧油を油圧アクチュエータに供給して油圧アクチュエータを駆動する運転状態のときにも補助モータをポンプとして動作させることができるので、補助モータの増設分が損失となることはなく油圧ポンプの損失が増大するのを抑止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、圧油の流れ方向を切り換える制御弁と補助モータとを接続する分岐通路を設け、制御弁が油圧アクチュエータを特定方向に動作させるときの弁位置で分岐通路を開通する回生用切換状態を有するようにしたので、動力回生用として補助モータへ導入される圧油の圧力損失を低減することができて効率よく動力回生を遂行することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
《実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係る建設機械の油圧制御装置10を示している。同図は油圧制御装置10の油圧回路系統を示すものである。同図に示すように、当該油圧制御装置10は、油圧ポンプ12と油圧アクチュエータの一例としての油圧シリンダ14と制御弁16とが接続された油圧回路18を備えている。
油圧ポンプ12は、容量可変型のものであり、エンジン20によって駆動される。
油圧ポンプ12の駆動軸には、容量可変型の補助モータ22が連結されている。この補助モータ22は、両傾転型のポンプ・モータによって構成されており、図示省略したレギュレータにより例えば斜板をマイナス側に傾斜させることでモータとして動作する一方、斜板をプラス側に傾斜させることでポンプとして動作する構成となっている。そして、この斜板の傾斜角を変えることでポンプ容量を変えることができるようになっている。
油圧回路18は、油圧ポンプ12の吐出側と制御弁16とを接続する吐出通路18aと、制御弁16と油圧シリンダ14のロッド側とを接続するロッド側通路18bと、制御弁16と油圧シリンダ14のヘッド側とを接続するヘッド側通路18cと、制御弁16とタンク24とを接続する排出通路18dとを備えている。
また、油圧回路18には、分岐通路18eが設けられている。この分岐通路18eは、その一端部がヘッド側通路18cに接続される一方、他端部が補助モータ22に接続されている。この分岐通路18eには前記制御弁16が接続されている。
制御弁16は、スプール(図示省略)が中立位置ロにあるときに全ポートがブロックされるクローズドセンタ形の方向制御弁からなる。この制御弁16は、油圧シリンダ14を伸長させる方向に圧油を流通させる第1位置イと、油圧シリンダ14を収縮させる方向に圧油を流通させる第2位置ハと、前記中立位置ロとに切換可能となっている。そして、制御弁16は、そのスプールストロークによって流量を調整可能となっている。
第1位置イでは、吐出通路18aとヘッド側通路18cとが連通し且つロッド側通路18bと排出通路18dとが連通する。つまり、この第1位置イでは、制御弁16は、吐出通路18aとヘッド側通路18cとを連通させることにより、油圧ポンプ12から吐出された圧油が油圧シリンダ14のヘッド側へ導入されるのを許容し、かつその流量をスプールストロークによって調整可能なメータイン制御弁M/Iとしての機能と、ロッド側通路18bと排出通路18dとを連通させることにより、油圧シリンダ14のロッド側から導出された圧油がタンク24へ導かれるのを許容し、かつその流量をスプールストロークによって調整可能なメータアウト制御弁M/Oとしての機能とを有する。
また、この第1位置イにおいて制御弁16は、分岐通路18eを開放して補助モータ22から吐出された圧油がヘッド側通路18cへ流入するのを許容する増速弁S/Uとしての機能を有する。
一方、第2位置ハでは、吐出通路18aとロッド側通路18bとが連通し且つヘッド側通路18cと排出通路18dとが連通する。つまり、第2位置ハでは、制御弁16は、吐出通路18aとロッド側通路18bとを連通させることにより、油圧ポンプ12から吐出された圧油が油圧シリンダ14のロッド側へ導入されるのを許容し、かつその流量をスプールストロークによって調整可能なメータイン制御弁M/Iとしての機能と、ヘッド側通路18cと排出通路18dとを連通させることにより、油圧シリンダ14のヘッド側から導出された圧油がタンク24へ導かれるのを許容し、かつその流量をスプールストロークによって調整可能なメータアウト制御弁M/Oとしての機能とを有する。
この第2位置ハでは、油圧シリンダ14が収縮する方向に作動するので、この第2位置ハにあるときに油圧シリンダ14から排出された圧油は、ヘッド側通路18cと排出通路18dとを通ってタンク24へ向かって流れる。つまり、このヘッド側通路18cと排出通路18dとによって、油圧シリンダ14が収縮する方向(特定方向)に動作するときにこの油圧シリンダ14から排出された圧油がタンク24へ向かって流れる戻り通路26が構成されている。
この第2位置ハにおいて制御弁16は、分岐通路18eを開放してヘッド側通路18cの圧油が補助モータ22へ導入されるのを許容する動力回生弁P/Rとしての機能を有する。
制御弁16が中立位置イにあるときには、油圧ポンプ12と油圧シリンダ14とが遮断されるとともに分岐通路18eが遮断される。
ここで、制御弁16の開口特性について、図2を参照しながら具体的に説明する。
制御弁16は、中立位置では、メータアウト制御弁M/O、増速弁S/U、動力回生弁P/R及びメータイン制御弁M/Iの何れの弁としても閉弁状態となっている。そして、スプールが中立位置ロから第1位置イ寄り(図2右側寄り)に移動すると、制御弁16は、メータアウト制御弁M/O、増速弁S/U及びメータイン制御弁M/Iの何れの弁としても、開弁状態となる。このとき制御弁16は、吐出通路18aとヘッド側通路18cとが連通するともに、分岐通路18eとヘッド側通路18cとが連通される。したがって、制御弁16は、スプールが中立位置ロから図2右寄りに移動した状態が、吐出通路18aと分岐通路18eとが連通された増速切換状態となる。この増速切換状態において、制御弁16は、中立位置ロから所定範囲の移行領域ではメータアウト制御弁M/O、増速弁S/U及びメータイン制御弁M/Iの何れの弁としても、中立位置ロからのストローク量に応じて開口面積が大きくなる設定となっており、また制御弁16は、その移行領域を越えた領域においてはスプール位置によらずメータアウト制御弁M/O及び増速弁S/Uとして一定の開口面積を保つ一方、メータイン制御弁M/Iとしてはスプールの中立位置ロからのストローク量に応じて次第に開口面積が大きくなる絞り弁として機能する。
一方、スプールが中立位置ロから第2位置ハ寄り(図2左側寄り)に移動すると、制御弁16は、メータイン制御弁M/I及び動力回生弁P/Rとしては開弁状態となる。このとき制御弁16は、分岐通路18eが開通された回生用切換状態となる。この回生用切換状態において、制御弁16は、中立位置ロから所定範囲の移行領域において、動力回生弁P/R及びメータイン制御弁M/Iとしては、中立位置ロからのストローク量に応じて開口面積が大きくなる設定となっており、この移行領域ではメータアウト制御弁M/Oとしては閉弁状態が維持される。つまり、この移行領域にある状態が、排出通路18dを遮断し且つ分岐通路18eを開通する片開放切換状態となる。
そして、その移行領域を越えると、制御弁16は、メータアウト制御弁M/Oとしては開放され、排出通路18d(戻り通路26)と分岐通路18eの双方が開通された両開放切換状態となる。この両開放切換状態においては、メータイン制御弁M/Iと動力回生弁P/Rの双方が、スプール位置によらず一定の開口面積の設定となる一方、メータアウト制御弁M/Oが、ストローク量に応じて次第に開口面積が大きくなる設定となっている。つまり、この領域では、メータアウト制御弁M/Oは流量調整可能な絞り弁として機能する。言い換えると、制御弁16は、排出通路18d(戻り通路26)を絞る絞り機能を有している。
図1に示すように、吐出通路18a、ロッド側通路18b及びヘッド側通路18cには、それぞれリリーフ弁31,32,33が設けられている。また、吐出通路18aにはアンロード弁35が設けられている。
また、吐出通路18aとヘッド側通路18cには、それぞれ油圧を検出する圧力検出手段37,38が設けられている。これら各圧力検出手段37,38は、検出した油圧に応じた検出信号を出力するように構成されている。ヘッド側通路18c(油圧シリンダ14の負荷保持側の通路)においては、油圧シリンダ14に負荷がかかると、それに応じて油圧が上昇する。このため、このヘッド側通路18cに圧力検出手段38を設けることにより、油圧シリンダ14に作用している外力を間接的に検出可能となっている。
油圧制御装置10には制御器40が設けられている。この制御器40は、圧力検出手段37,38、操作レバー46及びエンジン20の回転数を検出する回転数検出手段48と電気的に接続されており、この制御器40には、圧力検出手段37,38、操作レバー46及び回転数検出手段48からの制御信号がそれぞれ入力されている。制御器40は、主制御部41と容量制御部42と回転数制御部43とを備えている。
主制御部41は、操作レバー46からの制御信号が入力されると、この操作レバー46の操作量と圧力検出手段37,38による検出圧力とに応じて油圧ポンプ12の容量及び補助モータ22の容量を調整するとともに制御弁16のスプールストロークを調整するように構成されている。このとき、操作レバー46からの制御信号が油圧シリンダ14の伸長動作に相当する場合には、補助モータ22がポンプとして動作するように斜板をプラス側に傾斜させるとともに、制御弁16を第1位置イに切り換えるように制御指令を出力するように構成されている。一方、収縮動作に相当する場合には、補助モータ22がモータとして動作するように斜板をマイナス側に傾斜させるとともに、制御弁16を第2位置ハに切り換えるように制御指令を出力するように構成されている。また主制御部41は、エンジン回転数の調整、アンロード弁35の開閉を適宜行う。
容量制御部42は、補助モータ22の目標容量を設定するとともに、圧力検出手段37,38による検出圧力等に基づいて補助モータ22の容量上限値V2Limを導出し、目標容量V20が容量上限値V2Limを越えないように制御弁16に制御指令を出力する。
回転数制御部43は、エンジン20の目標回転数Noを設定するとともに、回転数検出手段48からの検出信号に基づいて、エンジン回転数Nが目標回転数Noを上回っているか否かを判断し、この目標回転数Noを超えないように制御弁16に制御指令を出力する。
次に、ポンプ12,22の容量制御及び制御弁16の動作制御について図3に示すフローを参照しながら説明する。
まず、ステップST1において、レバー操作量L、エンジン回転数N、油圧ポンプ12の吐出圧力である吐出通路18aの油圧P1及びヘッド側通路18cの油圧P2を検出し、ステップST2に移る。ステップST2では、制御弁16のメータイン側の目標流量Qをレバー操作量Lに応じた値に設定する。そして、ステップST3に移り、操作レバー46からの制御信号に基づいて油圧シリンダ14が伸長動作か否かを判定し、伸長動作にあるときには、ステップST4に移る。
ステップST4では、油圧ポンプ12の容量V1と補助モータ22の容量V2を設定する。これらポンプ容量V1,V2は、メータイン側の目標流量Qをエンジン回転数Nで除して得られた値に設定するが、このとき両ポンプ容量をそれぞれQ/2Nとして容量が互いに等しくなるようにしている。そして、ステップST5に移り、制御弁16のメータイン制御弁M/Iの開口面積を設定して、ステップST6に移る。ステップST6では、図2に示した開口面積特性に基づいてスプールのストローク位置を導出し、ステップST7に移る。ステップST7では、制御弁16のパイロット信号を出力するとともに、油圧ポンプ12及び補助モータ22の容量制御指令を出力する。
これにより、制御弁16のメータイン制御弁M/Iが所定開度に調整される一方、油圧ポンプ12及び補助モータ22の容量が調整される。この結果、油圧ポンプ12から吐出された圧油と補助モータ22から吐出された圧油とがそれぞれ油圧シリンダ14へ供給され、油圧シリンダ14の伸長動作が行われる。
一方、油圧シリンダ14が収縮動作にあるときには、前記ステップST3の判定がNOとなって、ステップST11に移る。このステップST11以降は、油圧シリンダ14から排出された圧油を補助モータ22に流入させることで補助モータ22をエンジン20のアシスト用モータとして駆動させるときの制御を実行する。
ステップST11では、油圧ポンプ12の容量V1と補助モータ22の目標容量V20を設定する。油圧ポンプ12の容量V1は、メータイン側の目標流量Qをエンジン回転数Nで除して得られた値に設定する。一方、補助モータ22の目標容量V20は、メータアウト側の目標流量QMOをエンジン回転数Nで除して得られた値に設定する。
ステップST12では、補助モータ22の容量上限値V2Limを導出する。この容量上限値V2Limは、補助モータ22の軸トルクが油圧ポンプ12の軸トルクよりも大きくなると、補助モータ22が油圧ポンプ12を加速させてしまうのを防止するために設定されるものである。油圧ポンプ12及び補助モータ22のポンプ効率K1、K2を考慮し、エンジン20の駆動による軸トルクと補助モータ22の駆動による軸トルクとが同じ値になるような補助モータ22の容量を容量上限値V2Limとしている。容量上限値V2Limは、P11/P212として導出される。なお、この容量上限値V2Limの計算式において、ヘッド側通路18cの油圧P2は、補助モータ22の圧力とほぼ等しいと仮定して用いている。
ステップST13に移り、補助モータ22の目標容量V20が容量上限値V2Limを超えているか否かを判定する。そして、目標容量V20が容量上限値V2Limを超えているときには、ステップST14において目標容量V20を容量上限値V2Limに設定してステップST15に移る。なお、目標容量V20が上限値V2Lim以下のときには、ステップST14を経由することなくステップST15に移る。
ステップST15において、エンジン20の回転数Nが目標回転数Noを上回っているか否かを判定する。これは、油圧シリンダ14から吐出された高圧の圧油を補助モータ22へ導入させることで圧油のエネルギーをエンジン20の動力として回生することから、この回生動力を受けてエンジン回転数Nが上昇してしまわないように監視するためである。そして、エンジン回転数Nが目標回転数Noを上回っているときには、ステップST16に移り、補助モータ22の目標容量V20を低減させる補正を行う。この補正は、エンジン回転数の上昇分に応じて容量の低減化を図る補正である。つまり、ステップST15及びステップST16は、目標容量V20の容量上限値V2Limを設定してエンジン回転数が上昇しないような設定としているものの、実際にはエンジン回転数が上昇することがあり得ることから、フィードバック制御を実行するものである。そして、補助モータ22の目標容量V20の補正を行った後、ステップST17に移る。なお、ステップST15において、エンジン20回転数Nが目標回転数No以下となっているときには、ステップST16を経由することなく、ステップST17に移る。
ステップST17では、制御弁16のメータアウト制御弁M/Oの開口面積AMOを設定する。このとき、目標容量V20と容量上限値V2Limとの差ΔQがゼロ以下の場合、つまり目標容量V20が容量上限値V2Lim以下の場合には、制御弁16は、メータウアウト弁M/Oとしてのみ閉鎖され(AMO=0)、かつメータイン制御弁M/I及び動力回生弁P/Rとしては開放される設定となる。これにより制御弁16が片開放切換状態となるような設定値が導出される。一方、前記差ΔQが正のとき、つまり、目標容量V20が容量上限値V2Limを超えているときには、スプールが更にストロークして制御弁16がメータアウト制御弁M/Oとしても開放された両開放切換状態となるような設定値が導出される。この設定値は、メータアウト制御弁M/Oをオリフィスと仮定したときに、油圧シリンダ14のヘッド側の圧力P2とタンク圧PTとの差圧によって生ずる流量をΔQとすると、開口面積AMOは以下の関係式
Figure 2007064446
により導出される。なお、式中Cは流量係数である。
そして、ステップST6に移り、ステップST6〜ステップST7を実行する。これにより、制御弁16がステップST17で導出された開口面積となるようなスプール位置に調整される一方、油圧ポンプ12及び補助モータ22の容量制御が実行される。
以上説明したように、本実施形態では、制御弁16が油圧シリンダ14を収縮動作させる弁位置のときに分岐通路18eを開放するので、油圧シリンダ14が収縮されるのと同時に油圧シリンダ14から排出された圧油が補助モータ22へ供給される。このため、油圧シリンダ14から排出された圧油のエネルギーが補助モータ22を駆動するのに利用され、この補助モータ22による駆動力をアシスト動力として油圧ポンプ12が駆動される。
したがって、油圧シリンダ14を収縮させる弁位置で分岐通路18eを開通するように制御弁16を構成しているので、分岐通路18eを開閉するための切換弁が不要となる。このため、油圧シリンダ14から吐出されて補助モータ22に導入される圧油の圧力損失原因となり得るのが制御弁16のみとなり、これにより効率よく動力回生を遂行することができる。この結果、油圧ポンプ12のポンプ容量を維持しつつエンジン動力を低減することができる。さらに、制御弁16以外の弁を設置するのに要するコストやその設置スペースも不要となる。
また、本実施形態1では、制御弁16が両開放切換状態を有し、その両開放切換状態においてスプール位置によって戻り通路26の流量を調整可能に構成したので、制御弁16とは別個に絞り弁を設けることなく、回生流量の制御をすることができる。そして、この回生流量の制御において、本実施形態1では、補助モータ22の動力がエンジン動力よりも大きくならないように絞りをかけるようにしているので、補助モータ22の動力を受けることで油圧ポンプ12の動力がオペレータの意図に反して大きくなるのを抑制でき、これにより油圧シリンダ14の動きがオペレータの意図に反した動きとなるのを回避することができる。
また、本実施形態1では、前記回生流量の制御において、エンジン回転数のフィードバック制御を行うようにしているので、エンジン回転数が過大になるの確実に防止することができ、油圧シリンダ14の動きがオペレータの意図に反した動きとなるのを確実に回避することができる。
また、本実施形態では、油圧シリンダ14の伸長動作時において、油圧ポンプ12から吐出された圧油と補助モータ22から吐出された圧油との双方を油圧シリンダ14へ供給するようにしたので、補助モータ22から供給される圧油量に応じて油圧シリンダ14の伸長速度を速くすることができる。換言すれば、特許文献1に開示された油圧制御装置と異なり、油圧シリンダ14を伸長させる運転状態のときにも補助モータ22をポンプとして駆動させるので、この運転時において補助モータ22の増設分が損失となることはなく油圧ポンプ12の損失が増大するのを抑止することができる。
なお、本実施形態1では、補助モータ22は、ポンプとしての動作とモータとしての動作が可能なポンプ・モータによって構成したが、これに限れられるものではなく、ポンプとしての動作を有しないモータによって構成することも可能である。
《実施形態2》
図4は本発明の実施形態2を示す。ここでは、実施形態1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。この実施形態2では、制御弁16が第2位置ハにおいて絞り弁としての機能を有さない。その代わり、絞り弁51が制御弁16と別個に設けられている。
制御弁16は、実施形態1と異なり、図5に示す開口面積設定となっている。つまり、制御弁16は、スプールが中立位置ロから第2位置ハ寄り(図5左寄り)に移動すると、メータアウト制御弁M/Oとしては、中立位置ロから所定範囲の移行領域において中立位置ロからのストローク量に応じて開口面積が次第に大きくなっており、その所定範囲を超える領域においてスプール位置によらず一定の開口面積の設定となっている。その他の開口面積設定は実施形態1と同様である。
絞り弁51は、排出通路18dに制御弁16よりも下流側に位置して設けられている。この絞り弁51は、制御器40と電気的に接続されており、制御器40から制御信号がパイロット信号として入力されるとその制御信号に応じた開口面積となるように開放される。これにより排出通路18dが開放される。
したがって、本実施形態2によれば、制御弁16の動作とは独立して絞り弁51を動作させることが可能となるので、よりきめ細かなメータアウト制御が可能となる。
なお、図6に示すように、絞り弁51は、制御器40と電気的に接続される構成に代え、油圧パイロット方式で切換操作が行われる構成としてもよい。この場合、操作レバー46と制御弁16の各パイロットポートとを接続する油路に油圧を検出する圧力検出手段53,54を設け、この圧力検出手段53,54の検出信号を制御器40に入力する構成とする必要がある。
その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記実施形態1と同様である。
《実施形態3》
本発明の実施形態3は、図7に示すように油圧制御装置10を備えた建設機械の一例としての油圧ショベル60に本発明の油圧制御装置10を適用したものである。図7は本油圧ショベル60を概略的に示している。尚、ここでは、実施形態2と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
同図に示すように、本油圧ショベル60は、下部走行体62に上部旋回体63が搭載され、この上部旋回体63の前部に掘削アタッチメント64が装着された構成とされている。
下部走行体62は、左右のクローラフレーム66及びクローラ67から成り、両側クローラ67が、油圧アクチュエータである左右の走行モータ69,70(図8参照)によって個別に回転駆動されて走行するように構成されている。
上部旋回体63は、旋回フレーム72、キャビン73等から成り、旋回フレーム72に動力源としてのエンジン20が設置されている。この上部旋回体63は、油圧アクチュエータである旋回モータ74(図8参照)によって駆動されて旋回するように構成されている。
掘削アタッチメント64は、ブーム76、アーム77及びバケット78で構成されている。ブーム76は、油圧アクチュエータである一対のブーム用油圧シリンダ80を伸縮させることによって起伏する。アーム77は、油圧アクチュエータであるアーム用油圧シリンダ81を伸縮させることによって回動する。バケット78は、油圧アクチュエータであるバケット用油圧シリンダ82を伸縮させることによって回動する。
本油圧ショベル60の油圧制御装置10の油圧回路系統を図8に示す。同図に示すように、本実施形態3では、油圧ポンプ12は、2つの油圧ポンプ、即ち第1油圧ポンプ12aと第2油圧ポンプ12bからなる。第1油圧ポンプ12a及び第2油圧ポンプ12bは、それぞれ容量可変型のポンプによって構成されている。第1油圧ポンプ12aは、第1油圧回路84に接続されており、この第1油圧回路84には、例えば走行モータ69、ブーム用油圧シリンダ80及びバケット用油圧シリンダ82が接続されている。一方、第2油圧ポンプ12bは、第2油圧回路85に接続されており、この第2油圧回路85には、例えば走行モータ70、旋回モータ74、及びアーム用油圧シリンダ81が接続されている。
油圧ショベル60は、エンジン20を動力源として油圧ポンプ12を駆動し、その吐出油を各部に配設されたモータ69,70,74や油圧シリンダ80,81,82に供給して、下部走行体62の走行、上部旋回体63の旋回、ブーム76の起伏、アーム77の回動及びバケット78の作動を行わせるように構成されている。
本実施形態3に係る油圧ショベル60では、第1油圧回路84のうち、ブーム用油圧シリンダ80の制御を行う油圧回路18に本発明が適用されている。本油圧制御装置10は、実施形態2と同様に制御弁16と別個に絞り弁51を備えた構成の油圧制御装置である。
なお、本実施形態3では、補助モータ22をブーム用油圧シリンダ80と接続する構成としたが、これに代え、補助モータ22を走行モータ69,70、旋回モータ74、アーム用油圧シリンダ81及びバケット用油圧シリンダ82の何れか1つ以上と接続する構成としてもよい。その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記実施形態2と同様である。
《実施形態4》
図9は本発明の実施形態4を示す。ここでは、実施形態3と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。この実施形態4では、実施形態3と異なり、制御弁16は、図10に示すように、実施形態1と同様に第2位置ハで絞り弁としての機能を有している。このため、本実施形態4では、制御弁16とは別個の絞り弁は設けられていない。
また、制御弁16は、スプールが中立位置ロから第1位置イ寄り(図10右寄り)に移動したときには、中立位置ロから所定範囲の移行領域(図10に(A)で示す)でメータアウト制御弁M/O及び増速弁S/Uとしては、中立位置ロからのストローク量に応じて開口面積が大きくなり、かつメータイン制御弁M/Iとしては閉鎖されたまま維持される設定となっている。
制御弁16が、(A)で示す領域においてこのような設定となっているのは、以下の理由による。すなわち、制御弁16が実施形態1と同様の構成(図2参照)とした場合において、スプールが第1位置イにあって第1油圧ポンプ12a及び補助モータ22の双方からの圧油をブーム用油圧シリンダ80のヘッド側に供給するときに、制御弁16は、メータイン制御弁M/Iとしての開口面積を小さく絞るメータイン制御が実行される。このとき、第1油圧ポンプ12aに接続された走行モータ69やバケット用油圧シリンダ82の負荷圧力が大きいと、制御弁16においてメータイン制御弁M/Iとしての圧力損失が大きくなってしまう。そこで、制御弁16は、第1油圧ポンプ12aと連通されたメータイン制御弁M/Iとしては遮断するとともに、補助モータ22と連通された増速弁S/Uとしては開放し、かつメータアウト制御弁M/Oとしても開放する図10の(A)で示す領域に調整することにより、走行モータ69やバケット用油圧シリンダ82の負荷圧力の影響を受けることなく補助モータ22によるブーム用油圧シリンダ80への圧油の供給を行うことができる。したがって、ブーム用油圧シリンダ80の伸長動作においては、第1油圧ポンプ12aと補助モータ22からの併給、又は補助モータ22からの単独供給を選択しながら、安定したブーム用油圧シリンダ80の伸長動作を行うことができる。
なお、その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記実施形態3と同様である。
《実施形態5》
図11は本発明の実施形態5を示す。ここでは、実施形態3と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。この実施形態5では、実施形態3と異なり、補助モータ22へ供給された動力回生用の圧油をタンク24へ排出するのではなく、油圧ポンプ12によって駆動される他の油圧アクチュエータ、例えばアーム用油圧シリンダ81への合流流量として再利用できるようにしたものである。
補助モータ22からタンク24へ向かう油路には、合流用切換弁90が設けられている。この合流用切換弁90は、アーム用油圧シリンダ81とこの油圧シリンダ81を制御するアーム用制御弁92とを接続する油路に方向切換弁94を介して接続されている。合流用切換弁90は、補助モータ22から排出された圧油をタンク24又はアーム用油圧シリンダ81へ供給するように切り換える。一方、方向切換弁94は、アーム用油圧シリンダ81のロッド側又はヘッド側への圧油の供給を切り換える。これら切換弁90,94及びアーム用制御弁92はそれぞれ制御器40と電気的に接続されている。
アーム用油圧シリンダ81は、第2油圧ポンプ12bから吐出された圧油が供給されるようになっているが、流量制御弁96を開放することにより第1油圧ポンプ12aから吐出された圧油を適宜アーム用油圧シリンダ81へ供給できるようになっている。
本実施形態5によれば、補助モータ22で動力回生に利用された圧油を他の油圧アクチュエータ81を駆動するのに利用するようにしたので、さらに高効率化を図ることができる。
なお、本実施形態5では、補助モータ22をアーム用油圧シリンダ81と接続する構成としたが、これに限られるものではなく、油圧ポンプ12によって駆動される油圧アクチュエータであれば旋回モータ74等の他のアクチュエータと接続する構成としてもよい。その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記実施形態3と同様である。
本発明の実施形態1に係る建設機械の油圧制御装置の構成を示す図である。 前記油圧制御装置に設けられた制御弁の開口特性を示す特性図である。 前記油圧制御装置の制御動作を示すフロー図である。 本発明の実施形態2に係る建設機械の油圧制御装置の構成を示す図である。 前記油圧制御装置に設けられた制御弁の開口特性を示す特性図である。 本発明の実施形態2のその他の構成を示す図である。 本発明の実施形態3に係る油圧制御装置を備えた油圧ショベルを概略的に示す図である。 前記油圧制御装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態4に係る建設機械の油圧制御装置の構成を示す図である。 前記油圧制御装置に設けられた制御弁の開口特性を示す特性図である。 本発明の実施形態5に係る建設機械の油圧制御装置の構成を示す図である。 従来の油圧制御装置の構成を示す図である。 従来の油圧制御装置の構成を示す図である。
符号の説明
12 油圧ポンプ
14 油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
16 制御弁
18 油圧回路
18e 分岐通路
20 エンジン
22 補助モータ
24 タンク
26 戻り通路
40 制御器(制御手段)
48 回転数検出手段
51 メータアウト制御弁(絞り弁)
80 ブーム用油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
81 アーム用油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)

Claims (9)

  1. 油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出された圧油によって作動する油圧アクチュエータと、この油圧アクチュエータの作動方向が切り換わるように圧油の流れを切り換える制御弁とが接続された油圧回路を備える建設機械の油圧制御装置であって、
    前記油圧ポンプの駆動軸に連結された補助モータと、
    前記油圧アクチュエータが特定方向に動作するときにこの油圧アクチュエータから排出された圧油がタンクへ向かって流れる戻り通路から分岐され、前記補助モータに接続される分岐通路と、
    前記戻り通路と分岐通路の流量制御を行う制御手段とを備え、
    前記制御弁は、前記戻り通路と前記分岐通路に接続されるとともに、前記分岐通路を遮断する遮断状態と、前記油圧アクチュエータを前記特定方向に動作させるときの弁位置で前記分岐通路を開通する回生用切換状態とを有していることを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  2. 前記回生用切換状態には、前記戻り通路を遮断し且つ前記分岐通路を開通する片開放切換状態が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械の油圧制御装置。
  3. 前記回生用切換状態には、前記戻り通路と分岐通路の双方を開通する両開放切換状態が含まれており、
    前記制御手段は、前記制御弁が両開放切換状態にあるときに前記戻り通路の絞り制御を実行可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の建設機械の油圧制御装置。
  4. 前記制御弁は、スプール位置によって前記戻り通路の流量を調整可能に構成され、
    前記制御手段は、前記制御弁による前記戻り通路の絞り制御を実行可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の建設機械の油圧制御装置。
  5. 前記戻り通路における前記制御弁の下流に絞り弁が設けられ、
    前記制御手段は、前記絞り弁による前記戻り通路の絞り制御を実行可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の建設機械の油圧制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記分岐通路を通して前記油圧アクチュエータから供給される圧油によって生ずる前記補助モータの動力が、前記油圧ポンプの動力源によって発生される動力よりも大きくならないように前記戻り通路の絞りを制御することを特徴とする請求項3から5の何れか1項に記載の建設機械の油圧制御装置。
  7. 前記油圧ポンプは、エンジンを動力源としており、
    前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段が設けられ、
    前記制御手段は、前記回転数検出手段による検出値が所定の回転数を超えないように前記戻り通路の絞りを制御することを特徴とする請求項3から6の何れか1項に記載の建設機械の油圧制御装置。
  8. 前記補助モータで動力回生に利用された圧油を、前記油圧ポンプによって駆動される他の油圧アクチュエータを駆動するのに利用することを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の建設機械の油圧制御装置。
  9. 前記補助モータは、ポンプとして動作するように切換可能に構成され、
    前記制御弁は、前記油圧アクチュエータが前記特定方向とは逆向きに作動するときに前記油圧ポンプから吐出された圧油が前記油圧アクチュエータへ向かって流れる吐出通路に接続されるとともに、この吐出通路と前記分岐通路とを連通させる増速切換状態を有し、
    前記制御手段は、前記油圧アクチュエータが前記特定方向とは逆向きに作動するときに、前記補助モータをポンプとして動作させてこの補助モータから吐出された圧油を前記油圧アクチュエータへ向かって前記分岐通路を流通させるとともに、前記制御弁を増速切換状態に切り換える構成とされていることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の建設機械の油圧制御装置。
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