JP2007064381A - デファレンシャル装置 - Google Patents

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Naoya Nishimura
直哉 西村
Masaru Maeda
大 前田
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【課題】複数のピニオンシャフトが十字状に組み付けられるピニオンシャフト組立体を形成するデファレンシャル装置に関し、デフケースに必要な強度の確保を容易とすると共に、ピニオンギヤの設計の自由度が広いデファレンシャル装置を提供する。
【解決手段】一方ピニオンシャフト3は、軸方向中央付近に一方ピニオンシャフトの直径より小径のピニオンシャフト孔9を有し、他方ピニオンシャフトは、先端にピニオンシャフト孔に嵌合する凸部を有する二本の補助シャフト4a,4bからなり、一方ピニオンシャフトの直径8と他方ピニオンシャフトの直径11が、軸方向全ての位置において全てのデフケース孔23a,23b,23c,23dの直径より小径に形成されると共に、一方ピニオンシャフトのピニオンシャフト孔内に各々の凸部が対向するように補助シャフトを配置して十字状に前記ピニオンシャフト組立体を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の略円柱形状のピニオンシャフトと、ピニオンシャフトを挿入するデフケース孔を有し、動力源により回転駆動されるデフケースと、ピニオンシャフトを挿入することで回転自在に軸支されるピニオンギヤ孔を各々有する4つのピニオンギヤと、を備え、複数のピニオンシャフトが十字状に組み付けられるピニオンシャフト組立体を形成するデファレンシャル装置に関する。
従来より、デファレンシャル装置に組みつけられる4つのピニオンギヤを複数の略円柱形状のピニオンシャフトにて軸支する場合、デフケースの内部でピニオンギヤのピニオンギヤ孔を貫通した3本のピニオンシャフトが、1本は2個のピニオンギヤを貫通し、他の2本は貫通したピニオンシャフトの外周に当接して十字状に組み付けられている。この十字状の組み付けは、3本のピニオンシャフトが交差する十字部近傍に配置した、円周面上に4つのリング孔を有する円筒形状のリングに、複数のピニオンシャフトを異なる方向から挿入することによって行われている。
実公平3−2036号
しかし、3本のピニオンシャフトが交差する十字部近傍に、円周面上に4つのリング孔を有する円筒形状のリングを設けると、デファレンシャル装置の部品点数が増え、しかも動力源(例えばエンジン)の高トルク化に伴い、ピニオンシャフトに軸支されるピニオンギヤの強度アップが要求されるが、強度アップのためにピニオンギヤの軸線方向全長を伸ばすと、ピニオンギヤが円筒形状のリングに当接してしまい、全長を伸ばすことができないという問題があった。これらを解決する手法として、ピニオンシャフトを2本設け、一方ピニオンシャフトにピニオンシャフト孔を貫通形成し、このピニオンシャフト孔に他方ピニオンシャフトを挿入することによって、2本のピニオンシャフトを十字状に組み付け、円筒形状のリングを廃止する方法が知られている。
実公昭62−7012号 特開平10−141475号
しかし、このピニオンシャフト孔を備える一方ピニオンシャフトは、ピニオンシャフト孔を形成するために、ピニオンシャフト孔付近に一方ピニオンシャフトより直径が大きい膨出部を設けている。このように一方ピニオンシャフトに膨出部を設けると、デフケースに形成されるピニオンシャフトを挿入するデフケース孔の内、一部のデフケース孔の直径を膨出部以上にしなければならず、一部のデフケース孔が大型化して、デフケースの強度が低下するという問題があった。
また、動力源(例えばエンジン)の高トルク化に伴い、ピニオンシャフトに軸支されるピニオンギヤの軸線方向の全長を伸ばしてピニオンギヤの強度アップを計るときにおいても、ピニオンギヤが膨出部に当接してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記事情により鑑みなされたもので、複数の略円柱形状のピニオンシャフトと、ピニオンシャフトを挿入するデフケース孔を有し、動力源により回転駆動されるデフケースと、ピニオンシャフトを挿入することで回転自在に軸支されるピニオンギヤ孔を各々有する4つのピニオンギヤと、を備え、複数のピニオンシャフトが十字状に組み付けられるピニオンシャフト組立体を形成するデファレンシャル装置に関し、デフケースに必要な強度の確保を容易とすると共に、ピニオンギヤの設計の自由度が広いデファレンシャル装置を提供することを目的とする。
本発明のデファレンシャル装置は、複数の略円柱形状のピニオンシャフトと、ピニオンシャフトを挿入するデフケース孔を有し、動力源により回転駆動されるデフケースと、ピニオンシャフトを挿入することで回転自在に軸支される4つのピニオンギヤと、を備え、前記複数のピニオンシャフトが十字状に組み付けられるピニオンシャフト組立体を形成するデファレンシャル装置において、一方ピニオンシャフトは、軸方向中央付近に一方ピニオンシャフトの直径より小径のピニオンシャフト孔を有し、他方ピニオンシャフトは、先端にピニオンシャフト孔に嵌合する凸部を有する二本の補助シャフトからなり、一方ピニオンシャフトの直径と他方ピニオンシャフトの直径が、軸方向全ての位置において全てのデフケース孔の直径より小径に形成されると共に、一方ピニオンシャフトのピニオンシャフト孔内に各々の凸部が対向するように補助シャフトを配置して十字状にピニオンシャフト組立体を形成することを特徴とする。
本発明の第1の特徴のデファレンシャル装置によれば、一方ピニオンシャフトは、軸方向中央付近に一方ピニオンシャフトの直径より小径のピニオンシャフト孔を有し、他方ピニオンシャフトは、先端に前記ピニオンシャフト孔に嵌合する凸部を有する二本の補助シャフトからなり、一方ピニオンシャフトの直径と他方ピニオンシャフトの直径が、軸方向全ての位置において全てのデフケース孔の直径より小径に形成されると共に、一方ピニオンシャフトのピニオンシャフト孔内に各々の凸部が対向するように補助シャフトを配置して十字状にピニオンシャフト組立体を形成するため、ピニオンシャフトに膨出部が形成されず、ピニオンシャフトを挿入するデフケース孔の全てをピニオンシャフトの円柱部分の直径よりわずかに大きいだけの大きさに設計でき、デフケースに必要な強度の確保が容易となる。また、ピニオンシャフトに軸支されるピニオンギヤをピニオンギヤの全長を軸線方向に伸ばすことが可能となり、ピニオンギヤの設計の自由度を広げることができる。
図1及び図2は本発明によるデファレンシャル装置の実施例を示すもので、図1はデファレンシャル装置の断面側面図(図2のA−A断面側面図)、図2はデファレンシャル装置の断面正面図である。
まず、図1及び図2に基づいてデファレンシャル装置1を説明する。デファレンシャル装置1は、車軸方向に形成される第一ボス部13及び第二ボス部14を備え、図示しないデフキャリア内に回転自在に支持されるデフケース2と、デフケース内に組み付けられデフケース2と一体に回転するピニオンシャフト3,4と、ピニオンシャフト3,4を略円柱形状のピニオンギヤ孔5a,5b,5c,5dに挿入することで回転自在に軸支される4個のピニオンギヤ6a,6b,6c,6dと、ピニオンシャフト3,4がデフケース2から抜けることを防止する固定ピン15a,15bと、4個のピニオンギヤ6a,6b,6c,6dと噛合する第一サイドギヤ16aと第ニサイドギヤ16bとを備える。デフケース2とピニオンギヤ6a,6b,6c,6d間には、ピニオンシャフト3,4が挿入可能なスラストワッシャー孔17a,17b,17c,17dを設けたピニオンギヤ用スラストワッシャー18a,18b,18c,18dとが配置され、デフケース2とサイドギヤ16a,16b間は、図示しないドライブシャフトが挿入可能なスラストワッシャー孔19a,19bを設けたサイドギヤ用スラストワッシャー20a,20bが配置される。また、図示しないリングギヤと、第一デフケース2a及び第二デフケース2bは、リングギヤ固定孔30に挿入固定する図示しないボルトにより、一体に組み付けられる。
続いてデフケース2の内部構造について詳述する。デフケース2は、第一デフケース2aと第二デフケース2bから構成され、第一デフケース2aと第二デフケース2bの内部には、図示しない2本のドライブシャフトに嵌合される第一サイドギヤ16a及び第ニサイドギヤ16bと、第一サイドギヤ16a及び第ニサイドギヤ16bと噛合する4個のピニオンギヤ6a,6b,6c,6dを備え、4個のピニオンギヤ6a,6b,6c,6dは、一方ピニオンシャフト3と他方ピニオンシャフト4からなる十字状のピニオンシャフト組立体7により回転可能に軸支されている。第一デフケース2aには、このピニオンシャフト3,4を挿入するデフケース孔23a,23b,23c,23dがデフケース回転軸Xと鉛直面上に第一デフケース2aの周面に互いに90°の間隔をおいて4箇所形成されている。ここで、一方ピニオンシャフト3の直径8と他方ピニオンシャフト4の直径11が、軸方向全ての位置において全てのデフケース孔23a,23b,23c,23dの直径12より小径に形成されている。
続いてピニオンシャフト組立体7について詳述する。一方ピニオンシャフト3は、軸方向中央付近にピニオンシャフト3の直径8より小径のピニオンシャフト孔9を有する。他方ピニオンシャフト4は、2本の補助シャフト4a,4bから構成され、各々の補助シャフト4a,4bは、先端に一方ピニオンシャフト3のピニオンシャフト孔9に嵌合する凸部10a,10bを有する。一方ピニオンシャフト3と他方ピニオンシャフト4の外周面は、ピニオンギヤ6a,6b,6c,6dが回転可能なように略円柱形状で同径に形成されている。また、ピニオンシャフト3,4の外周面には、略円柱形状で同径のピニオンギヤ孔5a,5b,5c,5d及びピニオンシャフト外周面の焼き付きを防ぐため、デフケース2内を潤滑する図示しない潤滑剤を取り入れる潤滑剤取り入れ平面22a,22b,22c,22dを有している。
そして、一方ピニオンシャフト3は、第一デフケース2aに形成された4個のデフケース孔23a,23b,23c,23dの内、対角に形成された2個のデフケース孔23a,23cを間送可能に形成されている。2本の補助シャフト4a,4bは、一方ピニオンシャフト3の約半分の長さに形成され、2本の補助シャフト4a,4bの各々の先端の凸部10a,10bは、一方ピニオンシャフト3のピニオンシャフト孔9とほぼ同径に形成されている。そして、この凸部10a,10bが一方ピニオンシャフト3のピニオンシャフト孔9に嵌合することで、第一デフケース2aの対角に形成された2個のデフケース孔23b,23dを間送し、十字状のピニオンシャフト組立体7を形成する。
ここで、一方ピニオンシャフト3に形成されるピニオンシャフト孔9は、2本の補助シャフトの先端凸部がピニオンシャフト孔9に入りやすいように孔の両端にテーパー部24a,24bが形成されている。
第一デフケース2aと、2本の補助シャフト4a,4bには、補助シャフトを第一デフケース2aに固定する固定ピン挿入孔25a,25bが2本の補助シャフト4a,4bの軸方向に直交して形成され、この固定ピン挿入孔25a,25bに固定ピン15a,15bを挿入することで、2本の補助シャフト4a,4bが第一デフケース2aから抜け落ちることを防止している。また、補助シャフト4a,4bの先端の凸部10a,10bが一方ピニオンシャフト3のピニオンシャフト孔9に挿入され嵌合されていることで、一方ピニオンシャフト3についてもデフケース2から抜けることを防止している。
次にデフケース2に4個のピニオンギヤ6a,6b,6c,6d及び第一サイドギヤ16a、第二サイドギヤ16bを組み付ける組付け方法について説明する。
最初に第一デフケース2aにサイドギヤ用スラストワッシャー20aを嵌合した第一サイドギヤ16aを第一サイドギヤ16aの歯形がデフケース中央Yを向くようにデフケースの回転軸X上に載置する。
次にピニオンギヤ用スラストワッシャー18a,18b,18c,18dをピニオンギヤ6a,6b,6c,6dの各々の球座面に取り付け、ピニオンギヤ用スラストワッシャー18a,18b,18c,18dが各々取り付けられた4個のピニオンギヤ6a,6b,6c,6dを第一サイドギヤ16aの上に各ピニオンギヤ6a,6b,6c,6dの歯形がデフケースの回転軸Xを向き、デフケース回転軸Xを中心に互いに90°の間隔をおいて載置する。この時、対角に設けられた2個のピニオンギヤ6a,6cのピニオンギヤ孔5a,5cと第一デフケース2aの対角に設けられた2個のデフケース孔23a,23cとが同一直線上になるようにする。また、他の対角に設けられた2個のピニオンギヤ6b,6dのピニオンギヤ孔5b,5dと第一デフケース2aの対角に設けられた2個のデフケース孔23b,23dについても同一直線上になるようにする。
そして、一方ピニオンシャフト3をデフケース孔23aからピニオンギヤ用スラストワッシャー18aに形成されたスラストワッシャー孔17a、ピニオンギヤ6aに形成されたピニオンギヤ孔5aを貫通してデフケース2の回転軸Xまで挿入し、その後、このピニオンギヤ6aの対角上に位置するピニオンギヤ6cのピニオンギヤ孔5c、ピニオンギヤ用スラストワッシャー18cのスラストワッシャー孔17c、デフケース孔23cを貫通して、第一デフケース2aと2個のスラストワッシャー18a,18c及び2個のピニオンギヤ6a,6cを直線状に位置決めする。
続いて他方ピニオンシャフト4である補助シャフト4a,4bの内、一方4aを一方ピニオンシャフト3が挿入されたデフケース孔23a,23cとデフケース回転軸Xに対し90°間隔をおいて形成されたデフケース孔23bに先端の凸部10a側からピニオンギヤ用スラストワッシャー18bに形成されたスラストワッシャー孔17b、ピニオンギヤ6bに形成されたピニオンギヤ孔5bを貫通して、一方ピニオンシャフト3のピニオンシャフト孔9内まで挿入して嵌合させる。
次に補助シャフトの内、他方4bを一方の補助シャフト4aが挿入されたデフケース孔23bと対向して形成されたデフケース孔23dに先端の凸部10b側からピニオンギヤ用スラストワッシャー18dに形成されたスラストワッシャー孔17d、ピニオンギヤ6dに形成されたピニオンギヤ孔5dを貫通して、一方ピニオンシャフト3のピニオンシャフト孔9内まで挿入して嵌合する。この時、一方の補助シャフト4aと他方の補助シャフト4bは、先端の凸部10a,10bが対向して配置されている。
続いて最後に2本の補助シャフト4a,4bと第一デフケース2aに設けられた固定ピン挿入孔25a,25bに固定ピン15a,15bを挿入して、補助シャフト4a,4bがデフケースから抜けるのを防止する。ここで補助シャフト4a,4bの先端の凸部10a,10bが一方ピニオンシャフト3のピニオンシャフト孔9に挿入され嵌合されていることで、一方ピニオンシャフト3についてもデフケース2から抜けることを防止している。
次にサイドギヤ用スラストワッシャー20bを嵌合した第二サイドギヤ16bを4個のピニオンギヤ6a,6b,6c,6dの上に歯形がピニオンギヤ側を向くように載置する。続いて第二デフケース2bを第二サイドギヤ16bのサイドギヤ用スラストワッシャー20bの上に載置する。次に、図示しないリングギヤを第一デフケース、第二デフケース、リングギヤに設けられたリングギヤ固定孔30に図示しないボルトによって固定し、デファレンシャル装置1が完成する。
上記デファレンシャル装置1の作動状態を説明すると、図示しない動力源(例えばエンジン)の駆動力は、トランスミッションを介してデフケース2のフランジ部21に取り付けられた図示しないリングギヤに入力され、デフケース回転軸Xを中心にデフケース2が回転する。このときデフケース2に取り付けられたピニオンシャフト3,4もデフケース2と共にデフケース回転軸Xを中心に一体に回転するため、ピニオンシャフト3,4に支持されるピニオンギヤ6a,6b,6c,6d及びピニオンギヤ6a,6b,6c,6dに噛合する第一サイドギヤ16aと第ニサイドギヤ16bもデフケース回転軸Xを中心に回転する。これにより、第一サイドギヤ16aと第ニサイドギヤ16bの内周にスプライン係合された左右のドライブシャフト(図示せず)に駆動力が伝達され、ドライブシャフトはデフケース2と一体に回転する。また、左右のドライブシャフトに回転差が生じたときは、デフケース2の回転とは異なる回転力がドライブシャフト側から第一サイドギヤ16a若しくは第ニサイドギヤ16bを通じ、ピニオンギヤ6a,6b,6c,6dに入力され、ピニオンギヤ6a,6b,6c,6dと第一サイドギヤ16a及び第ニサイドギヤ16bがデフケース2と別途回転することにより左右のドライブシャフトの回転差を吸収する。
以上のように上記デファレンシャル装置1によれば、一方ピニオンシャフト3は、軸方向中央付近に一方ピニオンシャフト3の直径8より小径のピニオンシャフト孔9を有し、他方ピニオンシャフト4は、先端に前記ピニオンシャフト孔9に嵌合する凸部10を有する二本の補助シャフト4a,4bからなり、一方ピニオンシャフト3の直径8と他方ピニオンシャフト4の直径11が、軸方向全ての位置において全てのデフケース孔23a,23b,23c,23dの直径12より小径に形成されると共に、一方ピニオンシャフト3のピニオンシャフト孔9内に前記各々の凸部10a,10bが対向するように補助シャフト4a,4bを配置して十字状に前記ピニオンシャフト組立体7を形成するため、ピニオンシャフトを挿入するデフケース孔の全てをピニオンシャフトの円柱部分の直径よりわずかに大きいだけの大きさに設計でき、デフケースに必要な強度の確保が容易となる。その上、ピニオンシャフトに軸支されるピニオンギヤをピニオンギヤの全長を軸線方向に伸ばすことが可能となり、ピニオンギヤの設計の自由度を広げることができる。また、ピニオンシャフト孔9及びピニオンシャフト孔9に嵌合する凸部10は、一方ピニオンシャフトの直径8より小さいため、公差寸法が小さくなり、一方ピニオンシャフト3と他方ピニオンシャフト4の支持剛性を高めることができる。
また、2本の補助シャフト4a,4bに形成された補助シャフト孔26a,26bと第一デフケースに設けられた固定ピン挿入孔25a,25bに固定ピン15a,15bを挿入して、補助シャフト4a,4bがデフケースから抜けるのを防止し、補助シャフト4a,4bの先端の凸部10a,10bが一方ピニオンシャフト3のピニオンシャフト孔9に挿入され嵌合されることで、一方ピニオンシャフト3についてもデフケース2から抜けることを防止することができる。よって、固定ピンの数を2本とすることができ、部品点数の削減、組付工程の削減をすることが可能である。
尚、本実施例では、一方ピニオンシャフト3に形成されるピニオンシャフト孔9は貫通形成されているが、これに限られず、補助シャフト4a,4bの先端の凸部10a,10bが対向して取り付けられているのであれば、貫通していなくてもよい。また、デフケース2は、第一デフケース2aと第二デフケース2bの2個に分割されていたが、一体で形成したり、3個以上に分割し形成しても良い。動力源としては、一例としてエンジンを例示しているが、モーターやその他の動力源でもよい。
本発明の実施例のデファレンシャル装置の断面側面図(図2のA−A断面側面図)である。 本発明の実施例のデファレンシャル装置の断面正面図である。
符号の説明
1 デファレンシャル装置
2a 第一デフケース
2b 第ニデフケース
3 一方ピニオンシャフト
4a 補助シャフト
4b 補助シャフト
6a,6b,6c,6d ピニオンギヤ
7 ピニオンシャフト組立体
8 一方ピニオンシャフトの直径
9 ピニオンシャフト孔
10a,10b 凸部
11 他方ピニオンシャフトの直径
23a,23b,23c,23d デフケース孔

Claims (1)

  1. 複数の略円柱形状のピニオンシャフト(3,4)と、該ピニオンシャフト(3,4)を挿入するデフケース孔(23a,23b,23c,23d)を有し、動力源により回転駆動されるデフケース(2)と、前記ピニオンシャフト(3,4)を挿入することで回転自在に軸支される4つのピニオンギヤ(6a,6b,6c,6d)と、を備え、前記複数のピニオンシャフト(3,4)が十字状に組み付けられるピニオンシャフト組立体(7)を形成するデファレンシャル装置において、一方ピニオンシャフト(3)は、軸方向中央付近に一方ピニオンシャフト(3)の直径(8)より小径のピニオンシャフト孔(9)を有し、他方ピニオンシャフト(4)は、先端に前記ピニオンシャフト孔(9)に嵌合する凸部(10)を有する二本の補助シャフト(4a,4b)からなり、前記一方ピニオンシャフト(3)の直径(8)と前記他方ピニオンシャフト(4)の直径(11)が、軸方向全ての位置において全ての前記デフケース孔(23a,23b,23c,23d)の直径(12)より小径に形成されると共に、前記一方ピニオンシャフト(3)のピニオンシャフト孔(9)内に前記各々の凸部(10a,10b)が対向するように前記補助シャフト(4a,4b)を配置して十字状に前記ピニオンシャフト組立体(7)を形成することを特徴とするデファレンシャル装置。
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